JPH08507768A - 免疫仲介炎症疾患の処置のための組成物および方法 - Google Patents

免疫仲介炎症疾患の処置のための組成物および方法

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JPH08507768A JP6520352A JP52035294A JPH08507768A JP H08507768 A JPH08507768 A JP H08507768A JP 6520352 A JP6520352 A JP 6520352A JP 52035294 A JP52035294 A JP 52035294A JP H08507768 A JPH08507768 A JP H08507768A
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ダブリュ. グシュウェンド,ヘインツ
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Abstract

(57)【要約】 免疫仲介炎症疾患、特に呼吸器管に関連する疾患の予防及び処置のための組成物および方法が提供される。より詳しくは、トリプターゼ阻害剤、典型的にはヒドロキシアロイル又はヒドロキシヘテロアロイル置換ジペプチドが投与される。また、本発明によれば、医薬組成物、及びそれらを鼻腔内に投与するためのエアゾール又は局部装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫仲介炎症疾患の処置のための組成物および方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般に免疫仲介炎症疾患の予防および処置のための組成物および方 法に関する。さらに詳しくは、本発明は気道に関連する炎症疾患、例えば、ぜん 息およびアレルギー性鼻炎の予防および処置に関する。本発明の組成物および方 法は、ことに後期の気管支収縮および気道の応答亢進を予防または処置するため に有用である。 2.背景の技術の説明 ぜん息は急性および慢性の両方の症状発現についての多数の生化学的メディエ イタを包含する複合病である。ぜん息は、免疫特異アレルゲンおよび一般化され た化学的剌激または物理的剌激の両方に対する気管および気管支の応答亢進(hy perresponsiveness)の進行的発生により、しばしば特徴づけられる。気管支ぜ ん息の組織の応答亢進は慢性の炎症反応から生ずると信じられ、これらは気道壁 をライニングする上皮を刺激しそして損傷し、そして下に横たわる組織の病理学 的厚さ増加を促進する。気管支の生検の研究は、温和なぜん息の患者でさえ気道 壁の炎症の特徴を有することを示した。 炎症の続発の1つのイニシエーターは吸入したアレルゲンに対するアレルギー 応答である。IgEレセプターを有する白血球、顕著にはマスト細胞および好塩基 球(しかしまた単球、マクロファージ、および好酸球を包含する)は気管支の上 皮および下に横たわる平滑 筋組織の中に存在し、ここでそれらは特定の吸入抗原をIgEレセプターに結合さ せることによって最初に活性化される。活性化マスト細胞(肥満細胞)はある数 の炎症の応答の前形成したまたは一次の化学的メディエイタおよび酵素を解放す る。さらに、炎症の多数の二次メディエイタは、スーパーオキシドおよびリンパ 様誘導メディエイタを包含する活性化されたマスト細胞の酵素反応により原位置 で発生する。さらに、いくつかの大きい分子はマスト細胞の脱顆粒により解放さ れる:プロテオグリカン類、ペルオキシダーゼ、アリールスルファターゼA、お よび顕著にはプロテアーゼトリプターゼおよびキモトリプシンプロテイナーゼ( キマーゼ)。参照、“Drug Therapy of Asthma”,Chap.62,1054-54。 マスト細胞からのこの化学的解放は、空気伝染アレルゲンへの暴露後に感受性 個体において起こる、初期の気管支収縮の応答を多分説明する。初期のぜん息反 応はアレルゲンへの暴露後ほぼ15分に最大である;回復は続く1〜2時間にわた って起こる。個体の25〜35%において、初期のぜん息反応に引き続いて、呼吸機 能のそれ以上の低下が起こり、この低下は数時間以内に開始しそして暴露後6〜 12時間の間に最大となる。この後期のぜん息反応は炎症細胞の顕著な増加を伴い 、炎症細胞は気管支平滑筋および上皮組織を浸潤し、そして気道の中にあふれ出 る。これらの細胞は好酸球、好中球、およびリンパ球を包含し、それらのすべて はマスト細胞誘導化学走性因子の解放によりその部位に結合する。浸潤性細胞そ れら自体は後期の反応期の間に活性化されるようになる。後期のぜん息反応は、 一部分マクロファージの分泌活性により仲介される、二次炎症反応であると信じ られる。 関係する組の炎症反応は、通常空気伝染アレルゲンに応答して、上部の気道の 粘膜において起こる。ぜん息におけるように、マスト 細胞は特定の抗原へのIgE分子の架橋により活性化される。アレルギー性の、繰 り返して起こるか、あるいは血管運動による鼻炎において、マスト細胞は特定の 抗原への認識できる暴露の不存在下に活性化されることがある。いずれの場合に おいても、活性化されたマスト細胞は脱顆粒のとき炎症の一次および二次のメデ ィエイタを解放する。好酸球およびマクロファージはその部位に結合して炎症反 応を永続化する。鼻の上皮組織の破壊は後期の反応においてしばしば起こる。 トリプターゼはヒトマスト細胞の主要な分泌プロテアーゼであり、そして神経 ペプチドのプロセシングおよび組織の炎症に関係することが提案されている。成 熟ヒトトリプターゼは異質の、触媒的に活性なサブユニットのグリコシル化、ヘ パリン連合テトラマーである。トリプターゼのモノマーのアミノ酸配列は、その 遺伝子構造に似て、特徴づけられた多数の他のセリンプロテイナーゼの間で密接 な同等物をもたない。例えば、Vandersliceら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci. USA 87:3811-3815;Millerら(1990)J.Clin.Invest. 86:864-870;Miller ら(1989)J.Clin.Invest. 84:1188-1195;およびVandersliceら(1989)Bi ochemistry 28:4148-4155を参照のこと。 トリプターゼはマスト細胞の分泌顆粒の中に貯蔵される。マスト細胞の活性化 後、ヒトトリプターゼは種々の生物学的流体中で容易に測定することができる。 例えば、アナフィラキシー後、トリプターゼは血流の中に現れ、ここでそれは数 時間の間検出可能に止まる。参照、Schwartzら(1987)N.Engl.J.Med. 316 :1622-1626。その出現は、特定の抗原で抗原投与したアトピー性被検者からの 鼻および肺の洗浄流体の試料において検出された。CastellsおよびSchwartz(19 88)J.Allerg.Clin.Immunol. 82:343-355およ びWenzelら(1988)Am.Rev.Resp.Dis. 141:563-568を参照のこと。アトピ ー性ぜん息から得られた肺の洗浄流体中のトリプターゼのレベルは、気管支内ア レルゲン抗原投与後に、増加する。幾人かのタバコの喫煙者は喫煙者でない対照 と比較して気管支肺胞の洗浄流体のトリプターゼのレベルの顕著な増加を有し、 これは活性化マスト細胞からのプロテイナーゼの解放が喫煙者の気腫における肺 の破壊に寄与することがあるという仮説のための多少の支持を提供する発見であ る。参照、Kalenderianら(1988)Chest 94:119-123。さらに、トリプターゼ は線維芽のための効力のあるミトゲンであることが示され、肺の線維症および間 質性肺疾患におけるその関係を示唆する。Ruossら(1991)J.Clin.Invest. 8 8 :493-499を参照のこと。 トリプターゼは、次のものを包含する種々の生物学的プロセスに関係づけられ てきている:血管拡張および気管支弛緩の神経ペプチドの分解(Caugheyら(198 8)J.Pharmacol.Exp.Ther. 244:133-137;Franconiら(1988)J.Pharmaco l.Exp.Ther. 248:947-951;およびTamら(1990)Am.J.Respir.Cell Mol .Biol.3 :27-32を参照のこと)およびヒスタミンに対する気管支応答性の変調 (Sekizawaら(1989)J.Clin.Invest. 83:175-179を参照のこと)。これら の研究は、トリプターゼが気管支拡張ペプチドを破壊することによってぜん息に おける気管支収縮を多分増加することを示唆する。 さらに、トリプターゼはフィブリノゲンα−鎖、ならびに高分子量のキニノゲ ンを切断し、多分キニンを解放することが示され、こうしてヘパリンとともに局 所的抗凝固剤として役割を演ずることができる。プロストロメリシン(pro-MMP- 3)およびプロコラゲナーゼ(pro-MMP-1)をMMP-3を経て活性化するトリプター ゼの能力は、ト リプターゼがまた組織の炎症および改造作用に関係することができることを示唆 する。この発見は、また、トリプターゼが慢性関節リウマチにおける関節の破壊 においてある役割を演ずることができることを暗示する。さらに、トリプターゼ はカルシトニン遺伝子に関係するペプチドを切断することが示された。このペプ チドは神経原性炎症に関係づけられるので、トリプターゼは皮膚の神経原性炎症 における発赤拡大反応におけるある因子であることがある。Caughey(1991)Am .J.Respir.Cell Mol.Biol. :387-394を参照のこと。 ぜん息は工業化された国において最も普通の慢性疾患となった。今日まで、普 通の方法および治療薬はぜん息または免疫仲介疾患の処置において有効であるこ とが証明されてきていない。これらの理由で、これらの普通の治療薬および方法 の欠点を回避すると同時にこれらの疾患の有効な処置を提供する、改良された組 成物および方法を提供することが望ましいであろう。 発明の要約 本発明は、下記式I: 〔式中、 Arはヒドロキシル置換アリールまたはヒドロキシル置換ヘテロアリールであり 、ここでヒドロキシルはアミド側鎖に対してオルトに位置し、そしてここでArが ヒドロキシル置換アリールである場合、アミド側鎖を有する芳香族環はハロゲン で置換されておらずかつヒ ドロキシルに対してオルト位置に低級アルキル基をもたず、 R1は水素、低級アルキル、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキ ルであり、 R2は水素または低級アルキルであり、 R3は次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、rは0〜5の整数であり、sは0〜2の整数 であり、tは1〜3の整数であり、uは1または2であり、vは3〜6の整数で あり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH=CH−または−C≡C−であり 、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4は低級アルキル、置換アリールアルキル、または置換ヘテロアリールアル キルであり、R5およびR6は水素、低級アルキル、置換アリールアルキル、およ び置換ヘテロアリールアルキルから成る群より独立に選択されるか、あるいはR4 およびR5はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員 、5員または6員の複素環を形成し、そしてR6は水素であるか、あるいはR4お よびR6はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、 5員または6員の複素環を形成し、そしてR5は水素であり、そして R7は−OR8または−NR8R9であり、ここでR8およびR9は水素、低級アルキル 、アリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルから成る群より 選択されるか、あるいはR8およびR9はそれらが結合する窒素原子と一緒になっ て置換5員または6員の複素環を形成する〕 を有する化合物およびその製剤学的に許容されうる塩からなる新規なトリプター ゼ阻害剤を提供する。 好ましい態様において、Arは1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシ ル−1−ナフチル、3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3 −キノキサリルであり、R1は水素であり、R2は水素であり、R3が次の基から 成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4はアルキルでありかつR5およびR6は水素であるか、あるいはR4およびR5 がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員ま たは6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そしてR7は−OH、−OCH3 、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、または−N(CH32であ る。 式Iのとくに好ましいトリプターゼ阻害剤は、表IおよびIIの化合物3である : 式Iの他のトリプターゼ阻害剤は、表IおよびIIの化合物15である: ここに記載する化合物は、ぜん息、とくに慢性ぜん息およびアレルギー性鼻炎 に関連する応答亢進期を包含する、免疫仲介炎症疾患、およびとくに気道に関連 する疾患の予防および処置に有用である。こうして、本発明は、また、トリプタ ーゼ阻害剤を使用する処置に対して感受性である免疫仲介炎症疾患を有する患者 に、治療的に有効な投与量または量の本発明の化合物を投与する、免疫仲介炎症 疾患を処置する方法を提供する。 本発明は、また、ここに記載する化合物の製剤組成物を提供する。これらの製 剤組成物は種々の形態、例えば、経口的投与形態、ならびに注射可能なおよび注 入可能な溶液であることができる。典型的には、ぜん息、とくに慢性ぜん息に関 連する応答亢進の処置または予防のために使用するとき、これらの製剤組成物は 粉末または溶 液のエーロゾルの形態である。免疫仲介炎症の皮膚の状態の処置のために使用す るとき、本発明の化合物は無毒の、製剤学的に許容されうる局所用担体と組み合 わせて使用される。本発明の化合物は抗炎症剤または他のぜん息治療剤、例えば 、β−アドレナリン作動性作用物質、抗炎症コルチコステロイド、抗コリン作動 薬などと組み合わせることができる。 図面の簡単な説明 第1図は、抗原投与後の時間の関数としてヒツジにおける比肺耐性を示すグラ フである。白抜きの正方形は対照値を示し、そして塗りつぶした円は表Iおよび IIの化合物3の投与後の同一動物についての値を示す。 第2図は、表IおよびIIの化合物3をカルバコールの前に投与したとき、アレ ルゲンの抗原投与後24時間におけるカルバコール誘発気管支収縮に対するヒツジ の応答亢進を示すグラフである。暗い、充実のバーは対照の基線に相当する。明 るい、充実のバーは薬物の基線に相当する。陰影をつけたバーは対照の後抗原( post-antigen)に相当する。白色のバーは薬物の後抗原に相当する。 特定の態様の説明 I.定義および一般的パラメーター 次の定義は、ここにおける本発明を記載するために使用する種々の用語の意味 および範囲を例示および定義するために記載する。 「免疫仲介炎症疾患」は、一般に、マスト細胞のメディエイタの解放に関連し かつトリプターゼ阻害剤を使用する処置に対して感受性の疾患を包含する。この ような疾患の例は、即時型過敏性、例えば、ぜん息、アレルギー性鼻炎、じんま 疹および血管性水腫、およ び湿疹様皮膚炎(アトピー性皮膚炎)、およびアナフィラキシー、ならびに異常 増殖性皮膚病、消化性潰瘍、炎症性腸疾患、炎症性の皮膚の状態などを包含する 。 「応答亢進」は、後期の気管支収縮および慢性ぜん息に関連する気道の反応亢 進を呼ぶ。ぜん息の気管支組織の応答亢進は慢性の炎症反応から生ずると信じら れ、これらの反応は気道壁をライニングする上皮を刺激しそして損傷し、そして 下に横たわる組織が病理学的に厚くなるのを促進する。 「ハロゲン」は、フッ素、臭素、塩素、およびヨウ素の原子を呼ぶ。 「ヒドロキシル」は、基−OHを呼ぶ。 「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子の環状、分枝鎖状または直鎖状のア ルキル基を呼ぶ。この用語はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n −ブチル、i−ブチル(または2−メチルプロピル)、シクロプロピルメチル、 i−アミル、n−アミル、およびヘキシルのような基により例証される。 「アリール」または「Ar」は、単一の環(例えば、フェニル)、多数の環(例 えば、ビフェニル)または多数の凝縮環(ここで少なくとも1つの環は芳香族で ある)(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル、アントリ ル、またはフェナントリル)を有する芳香族炭素環基であり、これらは置換され ていないか、あるいは、例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、低 級アルキルチオ、トリフルオロメチル、低級アシロキシ、アリール、ヘテロアリ ールおよびヒドロキシで置換されることができる。しかしながら、本発明によれ ば、アミド側鎖を有する芳香族環はハロゲンでそれ以上置換されることができな い。さらに、アミド側鎖を有する芳香族環はヒドロキシル基に対してオルト(す なわち、アミ ド側鎖に対してメタ)の低級アルキルをもつことができない。 「複素環」は、単一の環(例えば、モルホリノ、ピリジルまたはフリル)また は多数の凝縮環(例えば、ナフチリジニル、キノキサリル、キノリニル、インド リジニルまたはベンゾ[b]チエニル)を有しそして少なくとも1つの異種原子 、例えば、N、OまたはSを環内に有し、置換されていないか、あるいは、例え ば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオ ロメチル、低級アシロキシおよびヒドロキシで置換されることができ、飽和、不 飽和、または芳香族の炭素環基を呼ぶ。用語「ヘテロアリール」または「HetAr 」は、少なくとも1つの複素環の環が芳香族である複素環を呼ぶ。 「アリールアルキル」は基-R-Arを呼び、ここでArはアリールでありそしてR は直鎖状または分枝鎖状の脂肪族基である。アルキルチオ基は置換されていない か、あるいは、例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキ ルチオ、トリフルオロメチル、低級アシロキシおよびヒドロキシで置換されるこ とができる。 「ヘテロアリールアルキル」は基-R-HetArを呼び、ここでHetArはヘテロアリ ール基でありそしてRは直鎖状または分枝鎖状の脂肪族基である。ヘテロアリー ル基は置換されていないか、あるいは、例えば、ハロゲン、低級アルキル、低級 アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオロメチル、低級アシロキシおよびヒ ドロキシで置換されることができる。 「製剤学的に許容されうる塩」は、親化合物の生物学的有効性および特性を保 持しかつ生物学的にあるいは他の方法で望ましい塩を呼ぶ。 「製剤学的または治療的に許容できる担体」は、活性成分の生物学的活性の有 効性を妨害せずそして宿主または患者に対して毒性で はない、担体媒質を呼ぶ。 「立体異性体」は、他と同一の分子量、化学的組成、および構成成分を有する が、異なるように群になった原子をもつ化合物を呼ぶ。すなわち、ある種の同一 の化学的部分は空間的に異なる向きで存在し、したがって、純粋なとき、偏光の 平面を回転する能力を有する。しかしながら、いくつかの純粋な立体異性体は、 現在のインストルメンテーションを使用して置換不可能である非常にわずかであ る旋光度を有することがある。本発明の化合物は1または2以上の不斉炭素を有 し、したがって種々の立体異性体を含むことができる。すべての立体異性体は本 発明の範囲内に包含される。 「処置」または「処置する」は、生体外または生体内のトリプターゼ阻害剤の 投与を呼び、そして (i)疾患の症状を抑制すること; (ii)疾患の長期間の作用を減少または抑制すること;および/または (iii)疾患の症状を軽減すること、 を包含する。 II.トリプターゼ阻害剤 本発明は、免疫仲介炎症疾患、とくにぜん息の動物におけるアレルゲンの抗原 投与により誘発された気管支収縮を減少するために有用である、有効なセリンプ ロテアーゼ阻害剤、よりとくにトリプターゼ阻害剤を含んでなる組成物を提供す る。 トリプターゼ阻害剤はトリプターゼ活性を遅延するか、あるいは防止する物質 である。本発明の1つの面に従うと、トリプターゼ阻害剤は、 下記式I: 〔式中、 Arはヒドロキシル置換アリールまたはヒドロキシル置換ヘテロアリールであり 、ここでヒドロキシルはアミド側鎖に対してオルトに位置し、そしてここでArが ヒドロキシル置換アリールである場合、アミド側鎖を有する芳香族環はハロゲン で置換されておらずかつヒドロキシルに対してオルト位置に低級アルキル基をも たず、 R1は水素、低級アルキル、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキ ルであり、 R2は水素または低級アルキルであり、 R3は次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、rは0〜5の整数であり、sは0〜2の整数 であり、tは1〜3の整数であり、uは1または2であり、vは3〜6の整数で あり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH=CH−または−C≡C−であり 、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4は低級アルキル、置換アリールアルキル、または置換ヘテロアリールアル キルであり、R5およびR6は水素、低級アルキル、置換アリールアルキル、およ び置換ヘテロアリールアルキルから成る群より独立に選択されるか、あるいはR4 およびR5はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員 、5員または6員の複素環を形成し、そしてR6は水素であるか、あるいはR4お よびR6はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、 5員または6員の複素環を形成し、そしてR5 は水素であり、そして R7は−OR8または−NR8R9であり、ここでR8およびR9は水素、低級アルキル 、アリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルから成る群より 選択されるか、あるいはR8およびR9はそれらが結合する窒素原子と一緒になっ て置換5員または6員の複素環を形成する〕 を有する化合物およびその製剤学的に許容されうる塩からなるであろう。 好ましい態様において、Arは1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシ ル−1−ナフチル、3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3 −キノキサリルであり、R1は水素であり、R2は水素であり、R3が次の基から 成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてX は−NH−または−CH2−であり、 R4はアルキルでありかつR5およびR6は水素であるか、あるいはR4およびR5 がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員ま たは6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そしてR7は−OH、−OCH3 −、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、または−N(CH32で ある。 好ましいトリプターゼ阻害剤は表IおよびIIの化合物3である: 追加のトリプターゼ阻害剤は表IおよびIIの化合物15である: 他のトリプターゼ阻害剤は表IおよびIIの化合物21である: 本発明のトリプターゼ阻害剤は、いっそう詳しく後述するように、容易に入手 可能な出発物質から既知の技術により得ることができる。 本発明の化合物は、官能基の特質に依存して、種々の無機および有機の酸およ び塩基との付加塩を形成することができる。これらの塩類は無機酸、例えば、塩 酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、および有機酸、例えば、酢酸、プロ ピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク 酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンス ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などと形成することができる。 また、塩類はカルボン酸残基からアルカリ金属またはアルカリ金属の塩基、例 えば、アルカリ金属の水酸化物およびアルカリ金属アルコキシド、あるいはアル カリ土類金属またはアルカリ土類金属の塩基、例えば、アルカリ土類金属の水酸 化物およびアルカリ土類金属のアルコキシドで処理することによって形成するこ とができる。さらに、塩類はカルボン酸および有機塩基、例えば、トリメチルア ミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、ピペリジン、イソ プロピルアミン、コリン、カフェインなどから形成することができる。 塩類は普通の手段により、例えば、遊離の酸または塩基の形態の生成物を1ま たは2以上の当量の適当な塩基または酸と、塩が不溶性である溶媒中で、あるい は水のような溶媒中で反応させ、次いでこれを真空除去するか、あるいは凍結乾 燥するか、あるいは現存する塩のカチオンを適当イオン交換樹脂上で他のカチオ ンと交換することによって形成することができる。 III.生体外および生体内の試験 潜在的阻害剤をトリプターゼを阻害するそれらの能力についてスクリーニング する生体外のプロトコールは、この分野において知られている。例えば、Sturze becherら(1992)Biol.Chem.Hoppe-Seyler 373:1025-1030を参照のこと。典 型的には、これらのアッセイはペプチドに基づく発色性物質のトリプターゼ誘発 加水分解を測定する。例証的手順の詳細を後述する。 さらに、本発明の化合物の活性はぜん息の多数の動物モデルの1つにおいて生 体内で評価することができる。Larson,“Experimental Models of Reversible Airway Obstruction”,The Lung:Scientific Foundations,Crystal,Westら 編、Raven Press,ニューヨーク,1991;Warnerら(1990)Am.Rev.Respir.Dis. 141:253-257を参照のこと。理想的な動物モデルは、次のものを包含する、ヒ トぜん息の主要な臨床的および生理学的特徴を再現するであろう:化学的メディ エイタおよび物理的剌激に対する気道の応答亢進;ヒトぜん息において有用な薬 物による気道の閉塞の逆転(β−アドレナリン作動性因子、メチルキサンチン、 コルチコステロイドなど);活性化白血球の浸潤を伴う気道の炎症;および慢性 の炎症性変質的変化、例えば、基底膜の厚さの増大、平滑筋の肥大、および上皮 の損傷。動物モデルとして使用する種は、マウス、ラット、モルモット、ウサギ 、イヌ、およびヒツジを包含する。すべてはいくつかの制限を有し、そして動物 モデルの適切な選択は取り扱うべき問題に依存する。 初期のぜん息の応答はモルモット、ブタ、およびイヌにおいて、とくに、多数 の非アレルゲン物質、例えば、メタコリンおよびクエン酸に対して非特異的な気 道の応答亢進を発生するバセンジー−グレーハウンド(basenji-greyhound)の 交雑系統(cross strain)を使用して評価することができる。ある種の選択した ヒツジは、カイチュウ属(Ascaris)のタンパク質を使用する抗原投与後、二重 の応答を示す。二重の応答をする動物において、初期のぜん息の応答(IAR)に 引き続いて、暴露後6〜8時間において後期のぜん息の応答(LAR)が発生する 。コリン作動性作用物質のカルバコールに対する過敏性は、LARを示す動物にお いて抗原投与後24時間に増加する。 アレルギー性ヒツジのモデルを使用して、本発明の化合物の潜在的抗ぜん息作 用を評価した。本発明の化合物のエーロゾル化溶液を含んでなる組成物を、特定 のアレルゲンへの暴露の前または後に、アレルギー性ヒツジに投与すると、この ような組成物は後期のぜん息の応答および結果の応答亢進を減少または壊滅する ことが証明される。 本発明の化合物は、また、トリプターゼ活性が病理学的状態に寄与する、他の 免疫仲介炎症疾患の処置に有用である。このような疾患はマスト細胞に関連する 炎症疾患、例えば、慢性関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、通風 性関節炎および他の関節炎の状態、炎症性腸疾患、消化性潰瘍および種々の皮膚 の状態を包含する。 非常に多数の免疫仲介炎症疾患の処置のための本発明の化合物の 効能は、生体外または生体内の手順により評価することができる。こうして、本 発明の化合物の抗炎症の効能はこの分野においてよく知られているアッセイ、例 えば、Reversed Passive Arthus Reaction(RPAR)-PAW technique(参照、例え ば、Gangulyら(1992)米国特許第5,126,352号)により証明することができる。 種々の皮膚の状態、例えば、異常増殖の皮膚の疾患の処置における化合物の治療 的価値を決定するアッセイは、先行技術、例えば、Arachidonic Acid Mouse Ear Test(同上)においてよく知られている。本発明の化合物は、Chiuら(1984)A rchives Internationales de Parmacodynamie et de Therapie 270:128-140に 記載されている手順に従いそれらの抗潰瘍活性について評価することができる。 IV.生体内の投与 本発明に従い、治療的または製剤学的に有効量のトリプターゼ阻害剤およびと くに式Iの化合物を免疫仲介炎症疾患の患者に投与する。1つの態様に従い、本 発明の組成物はぜん息を予防または改善するために有用である。ぜん息の処置に おいて的の組成物を使用するとき、化合物はアレルゲンまたは他の沈澱因子への 暴露前に、あるいはこのような暴露後に予防的に投与することができる。本発明 の化合物は、季節的鼻炎および繰り返し起こる鼻炎の両方において見られる後期 の組織の破壊を改善するときとくに有用である。本発明の他の面は、マスト細胞 に関連する他の免疫仲介炎症疾患、例えば、じんま疹および血管性水腫、および 湿疹様皮膚炎(アトピー性皮膚炎)、およびアナフィラキシー、ならびに異常増 殖の皮膚疾患、消化性潰瘍などの予防および処置に関する。 化合物を含有する組成物は予防的/治療的処置のために投与することができる 。治療的適用において、組成物は、前述したように、疾患に既に悩む患者に、疾 患およびその合併症の症状を治癒するか 、あるいは少なくとも部分的に阻止するために十分な量で投与する。これを達成 するために適切な量は「治療的に有効な量または投与量」と定義する。この使用 に有効な量は、疾患の程度および過程、前の治療、患者の健康状態および薬物に 対する応答、および処置する医師の判断に依存するであろう。 予防的適用において、本発明の化合物を含有する組成物を特定の疾患に対して 感受性であるか、あるいはそうでなければその危険にある患者に投与する。この ような量は「予防的に有効な量または投与量」であると定義する。この使用にお いて、正確な量は再び患者の健康状態、体重などに依存する。 患者の状態の改善がいったん起こったならば、維持投与量を必要に応じて投与 する。引き続いて、投与の量または頻度、あるいは両方を、症状の関数として、 改善された状態を保持するレベルに減少することができる。症状が所望のレベル に軽減されたとき、処置を停止できる。しかしながら、患者は疾患の症状が再発 したとき、長期間の基準で間欠的処置を必要とすることがある。 一般に、トリプターゼ阻害剤の適当な有効な投与量は0.1〜1000ミリグラム(m g)/受容体/日の範囲、好ましくは1〜100mg/日の範囲であろう。所望の投与 量は好ましくは1日を通じて適当な間隔で投与される1,2,3,4またはそれ 以上の分割投与量で提供される。これらの分割投与量は単位投与形態、例えば、 5〜1000mg、好ましくは10〜100mgの活性成分/単位投与形態を含有する単位投 与形態として投与することができる。 これらの治療において使用する組成物は種々の形態であることができる。これ らは、例えば、固体、半固体および液体の投与形態、例えば、錠剤、丸剤、粉剤 、液体の溶液または懸濁液、リポソーム、注射可能なおよび注入可能な溶液を包 含する。好ましい形態は投 与の意図するモードおよび治療の適用に依存する。 本発明の活性成分を単独で投与することが可能であるが、それを製剤配合物の 一部分として提供することが好ましい。本発明の配合物は治療的または製剤学的 に有効な投与量の少なくとも1種の本発明の化合物または阻害剤ならびに1種ま たは2種以上の製剤学的または治療的に許容できる担体および必要に応じて他の 治療成分からなる。種々の考察は、例えば、Gilmanら(編)(1990)Goodmanお よびGilman’s:The Pharmacological Bases of Therapeutics ,第8版、Pergam on Press;およびRemington’s前掲、に記載されている。投与方法は、例えば、 経口的、静脈内、腹腔内、または筋肉内の投与などについてその中に論じられて いる。製剤学的に許容されうる担体は、水、生理食塩水、緩衝剤、および、例え ば、Merck Index,Merck&Co.,ラーウェイ,ニュージャージイ州、に記載され ている他の化合物を包含するであろう。 典型的には、本発明の化合物をぜん息またはアレルギー性鼻炎の処置において 使用すべきとき、それらはエーロゾルとして配合されるであろう。用語「エーロ ゾル」は、気管支または鼻の通路の中に吸入されることができる、本発明の化合 物の気体含有懸濁相を含む。詳しくは、エーロゾルは、計量投与量の吸入器また は噴霧器の中で、あるいはミスト噴霧器の中で調製できるような、本発明の化合 物の滴の気体含有懸濁液を包含する。エーロゾルは、また、例えば、吸入器装置 からのガス注入により放出できる、空気または他のキャリヤーガスの中に懸濁し た本発明の化合物の乾燥粉末の組成物を包含する。 本発明のエーロゾルの製造において使用する溶液について、本発明の化合物の 好ましい濃度範囲は0.1−100ミリグラム(mg)/ミリリットル(ml)、より好ま しくは0.1〜30mg/ml、最も好ましく は1〜10mg/mlである。通常、溶液は生理学的に適合性の緩衝剤、例えば、リン 酸塩または重炭酸塩で緩衝化される。通常のpH範囲は5〜9、好ましくは6.5〜7 .8、より好ましくは7.0〜7.6である。典型的には、塩化ナトリウムを添加して容 量オスモル濃度を生理学的範囲、好ましくは等張の10%内に調節する。エーロゾ ル吸入物質をつくるためのこのような溶液の配合は、Remington’sPharmaceuti cal Sciences,例えば、GandertonおよびJohes,Drug Delivery to the Respira tory Tract ,Ellis Horwood(1987);Gonda(1990)Critical Reviews in Ther peutics Drug Carrier Systems :273-313;およびRaeburnら(1992)J.Phar macol.Toxicol.Methods 27:143-159、の中に論じられている。 本発明の化合物の溶液は、エーロゾルの吸入剤の製剤の製造に日常的に使用さ れる既知の手段のいずれによってもエーロゾルに変換することができる。一般に 、このような方法は溶液は容器を、通常不活性キャリヤーガスで、加圧し、そし て加圧されたガスを小さいオリフィスに通過させ、これにより薬物を投与すべき 動物の口または気管の中に溶液の滴を引き入れる手段を加圧するか、あるいは提 供することからなる。典型的には、マウスピースをオリフィスの出口に取り付け て、口および気管の中への放出を促進する。 1つの態様において、本発明の装置は、ぜん息の投薬においてエーロゾルをつ くるために普通の手段、例えば、計量投与吸入器、ジェット噴霧器、または超音 波噴霧器のいずれかに接続されているか、あるいはその内部に含有されている本 発明の化合物の溶液からなる。必要に応じて、このような装置はオリフィスの回 りに取り付けられたマウスピースを含むことができる。 アレルギー性鼻炎の処置のための1つの態様において、装置は鼻の噴霧器の中 の本発明の化合物の溶液からなることができる。 本発明の化合物および必要に応じて賦形剤からなる乾燥粉末は、本発明の他の 態様である。これは前述の粉末を含有する薬物粉末吸入器により投与できる。 もちろん、本発明の方法は、免疫仲介炎症疾患、とくにぜん息の処置に他の作 用物質と組み合わせて使用できることを理解すべきである。β−アドレナリン作 動性作用物質はこれらの組み合わせにおいてことに有用である。なぜなら、それ らは初期のぜん息の応答の症候の軽減を提供するが、本発明の化合物は後期のぜ ん息の応答のための軽減を提供するからである。これらの溶液中の好ましいβ− アドレナリン作動性作用物質は、ぜん息の軽減に使用される通常のβ−作用物質 、例えば、アルブテロール、テルブタリン、フォルモテロール、ファノテロール 、またはプレナリンのいずれをも包含する。 本発明の化合物との組み合わせにおいて有用な他の作用物質は、抗コリン作動 性物質、例えば、臭化イプラトロピウム、および抗炎症性コルチコステロイド( 副腎皮質のステロイド)、例えば、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、フルリ ソリド、またはデキサメタゾンを包含する。 本発明の化合物は、また、哺乳動物における免疫仲介炎症の皮膚の状態、例え ば、じんま疹および血管性水腫、湿疹様皮膚炎、および異常増殖性皮膚疾患、例 えば、乾癬の処置において使用できる。式Iの化合物の局所的投与の結果として 、症状の寛解を期待できる。こうして、免疫仲介炎症の皮膚の状態により影響を 受けたものは、スケーリング、紅斑、プラークの大きさ、かゆみ、および皮膚の 状態に関連する他の症状の減少を期待することができる。各個々の患者を首尾よ く処置するために要求される薬物の投与および時間の長さは変化することがある が、当業者はこれらの変動を認識しそし てそれに応じて処置の過程を調節することができるであろう。 また、式Iの化合物を、典型的には約0.001%〜10%の濃度で、無毒の、製剤 学的に許容されうる局所用担体と一緒に含んでなる、皮膚への局所的適用のため の調製物が本発明に包含される。これらの局所用調製物は、本発明による活性成 分を局所用の乾燥、液状、クリームおよびエーロゾルの配合物において普通に使 用される普通の製剤学的希釈剤および担体と組み合わせることによって製造する ことができる。例えば、軟膏およびクリームは、水性または油性の基剤と適当な 増粘剤および/またはゲル化剤を添加して配合することができる。このような基 剤は、水および/または油、例えば、液状パラフィンまたは植物油、例えば、落 花生油またはヒマシ油を包含することができる。基剤の特質に従い使用できる増 粘剤は、軟質パラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコー ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、羊毛脂、水素化ラノリン 、蜜蝋などを包含する。 ローションは水性または油性の基剤を使用して配合することができそして、一 般に、次の1種または2種以上を含むであろう:安定剤、乳化剤、分粉剤、懸濁 剤、増粘剤、着色剤、香料など。 粉剤は適当な粉末状基剤、例えば、タルク、ラクトース、澱粉などを使用して 形成できる。点滴剤は水性基剤または非水性基剤を使用して配合することができ 、また、1種または2種以上の分散剤、懸濁剤、可溶化剤などからなる。 本発明による局所用製剤組成物は、また、1種または2種以上の保存剤、例え ば、ヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、クロロクレゾ ール、塩化ベンザルコニウムなどを含むことができる。局所用製剤組成物は、ま た、他の活性成分、例えば、抗微生物剤、とくに抗生物質、麻酔剤、鎮痛剤、お よび抗かゆみ 剤を含有できる。 本発明の化合物は、また、消化性潰瘍の処置において有用である。さらに詳し くは、それらは消化性潰瘍疾患およびストレス潰瘍の症状を軽減し、そして胃お よび/または十二指腸の潰瘍の治癒を促進することができる、化学療法的活性を 有する。化合物は他の治療薬、例えば、抗炎症剤および/または鎮痛剤、例えば 、アスピリン、ヨードメタシン、フェニルブタゾン、イブプロフェン、ナプロキ セン、トレムチンなどと組み合わせて使用できる。 製剤組成物は、予防的および/または治療的処置のために非経口的または経口 的投与により投与できる。製剤組成物は、投与方法に依存して種々の単位投与形 態で投与することができる。例えば、経口的投与に適当な単位投与形態は、粉剤 、錠剤、丸剤、カプセル剤および糖剤を包含する。 製剤組成物は静脈内に投与できる。こうして、本発明は許容できる担体、好ま しくは水性担体の中に溶解または分散した化合物の溶液からなる、静脈内投与の ための組成物を提供する。種々の水性担体、例えば、水、緩衝化水、0.4%の生 理食塩水などを使用できるき。これらの組成物は時には普通の、よく知られてい る滅菌技術により滅菌することができるか、あるいは滅菌濾過することができる 。生ずる水溶液はそのまま使用するために包装するか、あるいは凍結乾燥するこ とができ、凍結乾燥した調製物は投与前に無菌の水溶液と組み合わせる。組成物 は生理学的状態に近似させるために要求される製剤学的に許容されうる補助物質 、例えば、pH調節剤および緩衝剤、張度調節剤、湿潤剤など、例えば、酢酸ナト リウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソ ルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエートなどを含有すること ができる。 固体組成物のために、普通の無毒の固体の担体を使用することができ、これら は、例えば、製剤学的等級のマンニトール、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マ グネシウム、ナトリウムサッカリン、タルク、セルロース、グルコース、スクロ ース、炭酸マグネシウムなどを包含する。経口的投与のために、製剤学的に許容 されうる無毒の組成物は通常使用される賦形剤、例えば、前に列挙したもの、お よび一般に0.1〜95%、好ましくは約20%の活性成分を混入することによって形 成される。 ここに記載する本発明をいっそう完全に理解できるように、以下の実施例を記 載する。これらの実施例は例示のみを目的とし、そして本発明をいかなる方法に おいても限定するものと解釈すべきでないことを理解すべきである。 実験 1.一般的事項 ここに記載しない出発物質は商業的に入手可能であり、既知であるか、あるい はこの分野において知られている方法により製造することができる。式Iの化合 物はこの分野において知られている技術により固相または溶液相の合成技術を使 用して製造できる。式Iの化合物の製造のための出発物質はこの分野において知 られているか、あるいはこの分野においてよく知られている方法により製造でき る。例えば、ポリペプチドの固相合成技術は、例えば、Solid Phase Peptide Sy nthesis:A Practical Approach ,(E.AthertonおよびR.C.Sheppard編)IRL Pre ss,Oxford University Press(1989)およびMerrifield,J.Amer.Chem.Soc. 8 5:2149-2156(1963)に記載されている。ペプチドのカップリング化学は、また 、The Peptides,Vol.1(Gross,E.,およびJ.Meienhofer編),Academic Pres s,Orlando(1979)に記載されている。他の技術は、Geysenら、J.Im m.Meth. ,(1987)102:259-274;Houghtenら、Nature(1991)354:84-86の技 術を包含する。 本発明の化合物の製造についてここに記載する方法において、保護基のための 要件は一般の有機化学の当業者によりよく認識されている。したがって、適当な 保護基の使用は、表現的に例示されていないが、ここに含有される方法により必 然的に含まれる。 ここに記載する化合物および中間体の単離および精製は、必要に応じて、任意 の分離または精製手順、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィ ー、薄層クロマトグラフィーまたは厚層クロマトグラフィー、あるいはこれらの 手順の組み合わせにより実施することができる。適当な分離および単離手順の特 定の例示は、下の実施例を参照することによって得ることができる。しかしなが ら、他の同等の分離または単離手順はもちろん使用可能である。 サカグチ(Sakaguchi)アッセイは、アルギニンおよびアルギニンを含有する ペプチドの検出のためのものであった。参照、StewartおよびYoung,“Solid Ph ase Peptide Synthesis”,第2版、Pierce Chemical Company,p.114。95%の エタノール中に0.01%のα−ナフトールおよび5%の尿素を含有する溶液Iを調 製した。溶液IIは、100ミリリットル(ml)の8%の水性水酸化ナトリウムの中 に3グラム(g)の臭素を溶解することによって調製した。溶液Iに5つの水酸 化ナトリウムのペレットを添加した。分析すべき試料を薄層クロマトグラフィー (TLC)のプレート上に点在させた。次いで、TLCプレートを溶液Iで噴霧した。 TLCプレートを空気中で乾燥し、次いで溶液IIを噴霧した。赤色スポットはアミ ノイミノメタン基の存在を示した。 II.式Iの化合物の固相合成 A.表IおよびIIの化合物3の製造 4−(2′,4′−ジメトキシフェニル−フルオレニルメンチルオキシカルボ ニル(Fmoc)−アミノメチル)−フェノキシ樹脂(リンク(Rink)樹脂;Bachem ,カリフォルニア州;3.5グラム(g)、0.289ミリ当量/グラム(meq/g)の 負荷、1.01ミリモル(mmol))を、30ミリリットル(ml)のN,N−ジメチルホ ルムアミド(DMF):30%(容量)のピペリジンを含有するトルエンの1:1溶 液(容量/容量(v/v))の中に懸濁させた。反応混合物を5分間撹拌し、次 いで濾過した。追加のピペリジン溶液(30ml)を添加し、そしてこの混合物をさ らに5分間撹拌した。濾過後、樹脂ビーズを順次にDMF(6×)および塩化メチ レン(6×)で洗浄した。 Fmoc−L−プロリン(Milligen;6.06mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル −オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェ ート(BOP,Novabiochem;6.06mmol)、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾー ル(HOBT;Aldrich;6.06mmol)を約30mlのDMF中に溶解した。生ずる透明な溶液 をリンク樹脂に添加して、そしてこのスラリーを4時間撹拌(窒素で泡立てしな がら)した。反応混合物を濾過しそして樹脂ビーズを前述したように洗浄した。 Fmoc基をピペリジンで前述したように除去した。 DMF(30ml)中のFmoc-L−アルギニン(Milligen;6.06mmol)、BOP(6.06mmo l)、およびHOBT(6.06mmol)の溶液を樹脂ビーズに添加し、そしてこのスラリ ーを4時間撹拌し、次いで濾過し、洗浄し、そしてピペリジンで処理し、そして 前述したように再び洗浄した。 DMF(45ml)中の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(Aldrich;1.14g、6.06mm ol)、1,3−ジイソプロピルカーボジイミド(DIPCDI;Aldrich;0.949ml、6. 06mmol)およびHOBT(0.819g、6.06ml)の溶液を添加し、そして反応混合物を 7時間撹拌(機械的ロッカー アーム)した。濾過、洗浄およびピペリジンの処理(前述)後、樹脂を順次にDM F(6×)、塩化メチレン(6×)およびメタノール(6×)で洗浄した。樹脂 をメタノール中に懸濁させ、そして一夜撹拌(機械的ロッカーアーム)した。樹 脂を濾過しそしてメタノールて2回洗浄した。 次いで、白色の、自由流動性の固体をトリフルオロ酢酸(TFA):アニソール :水(90:5:5、10ml)の溶液の中に懸濁させた。樹脂は直ちにピンク色にな り、次いで1〜2分かけて深い赤色に暗色化した。5分間撹拌した後、反応混合 物を濾過した。この手順を新鮮な切り放し試薬を使用してさらに2回反復したが 、ただし接触時間を各撹拌について10分に増加した。 TFA溶液を一緒にし、そして生ずる透明な、オレンジ色溶液を室温において3.5 時間の間放置した。真空濃縮すると、淡い黄色の油が得られ、これを真空(<1 トル)中に3時間保持した。この油を50%の水性アセトニトリル(100ml)中に 溶解し、そして凍結乾燥すると、粗生成物が灰色固体(471mg)として得られた 。 分析用HPLC(Polymer Labs 100A PLRPカラム、1.0×150ミリメートル(mm)、 20〜45%のアセトニトリルの直線の勾配で13分かけて0.1ml/分の流れで溶離す る)は、粗生成物が本質的に単一の化合物であることを示した(保持時間10.35 分、>98%、UV吸収による)。精製をC18シリカゲルのカラムを使用するHPLC( Vydac;22×250mm、15〜20μm、3000A、20〜35%の直線の勾配で30分かけて10 ml/分の流れで諮離する)により、精製を達成した。30〜35mgの多数回の注入が 要求された。同様な画分(保持時間、約44〜48分)を一緒にしそして凍結乾燥す ると、毛羽状の白色固体(351mg)が得られ、これはHPLCによると単一の化合物 であった。 エレクトロスプレー(electrospray)質量分析(計算した分子量 =440.49、実測値M+1=441.1およびNMRスペクトル分析(プロトンおよび13C) は期待する構造と一致した。1H NMR(CD3OD)δ7.89(d,J=8Hz,1H),7.78(d ,J=6Hz,1H),7.76(d,J=6Hz,1H),7.57(dt,J=8,1Hz,1H),7.48(dt ,J=8,1Hz,1H),7.29(d,J=8Hz,1H),〜4.95(不明瞭、1H),4.49(dd, J=8,5Hz,1H),3.97(dt,J=10,7Hz,1H),3.73(dt,J=10,7Hz,1H),3. 23(t,J=7Hz,2H),2.29(m,1H),1.7-2.2(m,8H)。 B.式Iの他の化合物の製造 上の部Aの手順に従いかつ1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を次の化合物: 2−ヒドロキシ−4−メチル安息香酸; 3−ヒドロキシ−2−キノキサリンカルボン酸; 3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸; 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸; 3−ヒドロキシ−2−ピリジンカルボン酸; 4−ヒドロキシ−7−メチル−3−ナフチリジンカルボン酸; 2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸; 2−ヒドロキシ安息香酸; 2,5−ジヒドロキシ安息香酸;および 2−ヒドロキシ−5−フェニル安息香酸(下のEを参照)で置換することによ って、次の化合物が得られた: 表IおよびIIの化合物2; 表IおよびIIの化合物9; 表IおよびIIの化合物14; 表IおよびIIの化合物15; 表IおよびIIの化合物16; 表IおよびIIの化合物17; 表IおよびIIの化合物18; 表IおよびIIの化合物19; 表IおよびIIの化合物20;および 表IおよびIIの化合物21。 C.式Iの他の化合物の製造 上の部Aの手順に従いかつFmoc−D−プロリンをFmoc−L−プロリンと置換す ることによって、表IIIの化合物12が得られた。 D.式Iの追加の化合物の製造 表IおよびIIの化合物13は、上の部AにおいてFmoc−L−アラニンのカップリ ングのために使用した類似の手順において、まずFmoc−L−フェニルアラニンを 樹脂にカップリングすることによって製造した。次いでFmoc基を除去し、そして フェニルアラリンをFmoc−L−プロリンにカップリングした。化合物13の合成の 残りは上の部Aに記載する技術を使用して実施した。 同様に、表IおよびIIの化合物6および7の製造は、それぞれ、Fmoc−ピペリ ジン−3−カルボン酸またはFmoc−ピペリジン−4−カルボン酸を樹脂にカップ リングし、Fmoc基を除去し、次いでFmoc−L−プロリンをカップリングすること を含んだ。合成の残りは上の部Aに記載のように実施した。 E.2−ヒドロキシ−5−フェニル安息香酸の製造 2−ヒドロキシ−5−フェニル安息香酸は次のようにして合成した。無水THF (5ml)中のテトラヒドロピラン(THP)−保護4−フェニルフェノール(474mg 、2mmol、GreenおよびWuts、pp.31-34に記載されている標準の方法により4− フェニルフェノールから製造した)の溶液を−78℃に冷却し、そしてn−ブチル リチウム(2mlのヘキサン中の1.6M)で処理した。反応混合物を撹拌し、そし て周囲温度に加温し、その間黄褐色の懸濁液が形成した。2時間後、反 応混合物を−78℃に冷却し、そして過剰の無水CO2で数分間処理した。反応混合 物を撹拌しそして周囲温度に加温した。2時間後、反応混合物をエチルエーテル と水性1N NaOHとの間に分配した。水性層を氷で0℃に冷却し、そして水性1 N NaOHでpH2に酸性化した。水溶液を塩化メチレンで分配した。有機層を硫酸 マグネシウムで乾燥した。真空濃縮すると、粗生成物が灰色固体(258mg、2− ヒドロキシ−5−フェニル安息香酸)として生成した。粗製物質のNMRスペクト ル分析は期待する構造と一致した。1H NMR(DMSO-d6)δ8.04(d,J=3Hz,1H) ,7.76(dd,J=9,3Hz,1H),7.62(d,J=7Hz,2H),7.44(t,J=7Hz,2H), 7.32(t,J=7Hz,1H),7.00(d,J=9Hz,1H)。 計算した質量:466.5。実測した質量:467.2。 LC勾配13分かけて25〜45%のア セトニトリル。LC保持時間3.5分。この物質はそれ以上精製しないで使用した。 III.式Iの化合物の溶液相合成 A.表IおよびIIの化合物10の製造 塩/氷浴中で−5℃に冷却した20gの(L)−フェニルアラリンに、74mlの濃 硫酸を添加した。反応混合物の温度を平衡化し、次いで9.4mlの濃硝酸を5分か けて滴々添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで700mlの砕いた氷/水に 添加した。pHを濃水酸化アンモニウムで8〜9に調節した。この溶液を室温にお いて結晶化させ、次いで4℃に一夜冷却した。淡黄色結晶質生成物を硬質化濾紙 上に集め、冷水で洗浄し、そして乾燥した。生成物を熱水中で結晶化させ、そし て濾液を蒸発させ、そして再結晶化(2×)した、全体の収率55%。融点:218- 222℃(粗製)。TLC:Rf(F)0.18.NMR:(D2O/NaOD),γ2.99(dd,J=13.4 ,7.2Hz,1H),3.10(dd,J=13.4,6.0Hz,1H),3.57(dd,J=7.2,6.0Hz,1H ),7.48(d, J=8.6Hz,2H),8.21(d,J=8.7Hz,2H)。 t−ブトキシカルボニル(BOC)−保護アミノ酸は標準の技術を使用して製造 することができる。例えば、GreenおよびWuts,Protective Groups in Organic Synthesis ,第2版、John Wiely & Sons,Inc.,ニューヨーク,pp.327-328(19 91)を参照のこと。 無水塩化メチレン(5ml)中のBoc−保護p−ニトロフェニルアラニン(3.00 g、9.67mmol)の−20℃の溶液に、N−メチルモルホリン(NMM,1.07ml、9.67m mol)を添加し、次いでイソブチルクロロホルメート(1.26ml、9.67mmol)を添 加した。反応混合物を−20℃において15分間撹拌した。次いでこの混合物に、メ チルL−プロリン塩酸塩(L-Pro-OMe,1.60g、9.67mmol)を固体として添加し 、次いで追加のNMM(1.07ml、9.67mmol)を添加した。−20℃において1時間撹 拌しそして室温において1時間撹拌した後、反応混合物を真空濃縮し、次いで酢 酸エチルで希釈した。酢酸エチルの溶液を10%の水性クエン酸、水、およびブラ インで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空濃縮した。カラムクロマ トグラフィーは2.4gの生成物(>60%の収率)を生じた。 BOC基を標準の条件下にジオキサン中のHCIで処理して除去した。参照、例えば 、Greenおよびwuts,同上、328−32。塩化メチレンおよびN,N−ジメチルホル ムアミド(1:1、3ml)中の1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(160mg、0.84m mol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(159mg、1.17mmol)を添加 した。この溶液を0℃に冷却し、そして1−(3−ジメチルアミノプロピル)− 3−エチルカーボジイミド塩酸塩(EDCl、161mg、0.84mmol)を添加した。この 溶液を0℃において45分間撹拌した後、上で製造したジペプチド(300mg、0.84m mol)の溶液を添加し、次いでNMM(93μl、0.84mmol)を添加した。反応混合物 を0℃において1時間撹 拌し、そして室温において45分間撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、そして酢 酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、水で洗浄(4×)し、次いでブ ラインで洗浄し、そして真空濃縮した。クロマトグラフィーはカップリングした 生成物(300mg、73%)を生じた。 酢酸エチル(20ml)中のカップリングした生成物(410mg、0.83mmol)の溶液 に、氷酢酸(10滴)および10%のパラジウム担持活性炭(100mg)を添加した。 この溶液を5時間水素化した。次いで反応混合物をセライトで濾過し、そしてこ の溶液を真空濃縮すると、375mg(98%)の生成物が得られ、これをそれ以上精 製しないで使用した。 無水メタノール(10ml)中の上の水素化反応の生成物(200mg、0.45mmol)の 溶液に、ホルムアミジンスルホン酸(118mg、0.95mmol、Maryanoffら(1986)J. Org.Chem .1882に概説されている手順に従い商業的に入手可能なホルムアミジン スルフィン酸の酸化により製造した)。反応混合物を3日間撹拌した。反応混合 物を真空濃縮し、そして生成物をクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレ ンで溶離する)により単離すると、17mgの所望生成物、表IIIの化合物10が得ら れた。 IV.式Iの化合物の別の溶液相合成 A.表IおよびIIの化合物3の製造 塩化チオニル(15ml)中の1−ベンジルオキシ−2−ナフトエ酸(2.247g) の溶液を4時間還流した。過剰の試薬を無水DMF(9ml)で希釈し、そして約2m lに濃縮した。この溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(1.02g)を添加した 。この混合物を周囲温度において一夜撹拌した。生ずるピリジニウム錯塩をDMF (60ml)中のニトロ−L−アルギニン(1.77g)、テトラメチルグアニジン(1 ml)お よび塩化リチウム(4.56g)の撹拌した溶液に添加した。この混合物を周囲温度 において48時間撹拌した。DMFの大部分を真空蒸発し、そして残基を1.5規定(N )水性HClと酢酸エチルとの間に分配した。一緒にした有機層を飽和塩化ナトリ ウム溶液で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。真空濃縮すると、粗生 成物(3.5g、1−ベンジルオキシ−2−ナフトイル−N−ニトロ−L−アルギ ニン酸)が得られた。TLC:生成物のRfは0.22である(シリカゲルのプレートを 使用しそしてクロロホルム中の10%のメタノール/酢酸で溶離する)。この物質 をそれ以上精製しないで使用した。 無水DMF(5ml)中の1−ベンジルオキシ−2−ナフトイル−N−ニトロ−L −アルギニン酸(150mg)の溶液を−25℃に冷却し、そしてイソブチルクロロホ ルメート(0.053ml)で処理した。反応混合物を撹拌し、そして室温に加温した 。20分後、固体のL−プロリンアミド(そのHClとして、65.9mg)を添加した。 この酢酸エチル溶液を5%の水性クエン酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液、および 飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶 液を真空濃縮し、そして残留物をエタノール(40ml、10%のメタノールおよび10 %の酢酸を含有する)中で希釈し、そしてより速く動くスポットの消失により示 されるように、反応が完結するまで(シリカゲルのTLC、クロロホルム:メタノ ール9:1で溶離する)52ポンド/平方インチ(psi)において10%のパラジウ ム担持炭素(10mg)の存在下に水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、エ タノールおよびメタノールで洗浄した。この混合物を真空濃縮し、そして高圧液 体クロマトグラフィーにより精製すると、1−ヒドロキシ−2−ナフトイル−L −アルギニル−L−プロリンアミド(41mg、エレクトロスプレー質量分析:M+1 =441)が得られ、そのトリフルオロ酢酸塩として単離された。 B.表IIIの化合物1の製造 上の部Aの手順に従いかつ2−ベンジルオキシ−1−ナフトエ酸を1−ベンジ ルオキシ−3−ナフトエ酸で置換することによって、表IIIの化合物1が得られ た。 C.式Iの他の化合物の製造 上の部Bの手順に従いかつ次の化合物: L−プロリン−N,N−ジメチルアミド; L−プロリンメチルエステル;および トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンメチルエステル; をサルコシンアミドの代わりに使用すると、次の化合物: 表IおよびIIの化合物5; 表IおよびIIの化合物8;および 表IIIの化合物4; が得られた。 V.物理的データ 1.すべての質量は、特記しない限り、フィンニガン(Finnigan )エレクトロスプレー質量分析器を使用して決定した。 2.アセトニトリルおよび水から成る2成分の勾配系をすべての場合において 使用した。すべての溶離液は0.1%のトリフルオロ酢酸を含有した。A:13分か けて20〜45%のアセトニトリル。B:13分かけて10〜35%のアセトニトリル。C :45分かけて5〜95%のアセトニトリル。D:10分かけて2〜95%のアセトニト リル。E:13分かけて25〜45%のアセトニトリル。 3.試験した物質はジアステレオマーの混合物であった。 4.質量はビオロン(Biolon)質量分析器を使用して決定した。値はM+を表 す。 VI.生体外のトリプターゼ阻害剤のアッセイ トリプターゼに対してアッセイすべき化合物(ほぼ1mg)をジメチルスルホキ シド(DMSO)中で再構成し、そして50ミリモル(mM)のトリスHCl、pH 8.2およ び100mMのNaCl、0.05%のツイーン−20を含有する緩衝液の中に1:10に希釈し た。7つの追加の3倍の希釈物を10%のDMSOを補充した同一の緩衝液の中の初期 の希釈から作った。系列における6つの希釈物の各々のアリコート(50μl)を 、96ウェルのU形の底のマイクロタイタープレート中の個々のウェルに移した。 トリプターゼ(25μl、0.5nMの最終濃度)を各ウェルに添加しそして試料を混 合し、そして室温において周囲光(すなわち、実験の間に室内で利用可能な光) 下に、あるいはコントロールした「光」または「暗い」条件下に1時間インキュ ベーションした。「光の条件」はここにおいて蛍光灯からの400〜450フート燭の 光強度を呼ぶ。「暗い」はここにおいてアルミニウム箔の中に包んだ試料容器を 呼ぶ。次いで、合成トリペプチド基質、トシル−GlyProLys−p−ニトロアニリ ド(25μl;0.5mMの最終濃度)の添加により、酵素反応を開始した。マイクロ タイタープレートをUV/ MAXカイネティック・マイクロプレート・リーダー(Kinetic Microplate Reader )(Molecular Devices)に移し、そして発色性基質の加水分解を分光光度測定 により405nMにおいて5分間追跡した。酵素アッセイはこれらの条件下に線状の 進行曲線を日常的に生じた。「バチキ(BatchKi)」と呼ぶ反応速度論の分析プ ログラム(Biokin Ltd.,ウイスコンシン州マディソン、から商業的に入手可能 )により進行曲線から計算した、初期の速度の測定値を使用して、各阻害剤につ いての見掛けの阻害定数を決定した。このプログラムは、非線状データの回帰お よび曲線の適合を実施するように設計されている。 表IIは本発明の化合物のいくつかについて決定された阻害定数(Ki′、マイク ロモル(μM))を記載し、ここでR1は水素である;R2は水素である;R3は −(CH23−NH−(C=NH)−NH2である;R4およびR5は、それらが結合する窒 素原子および炭素原子と一緒になって、5員の複素環を形成する;そしてR6は 水素である。本発明によると、化合物は、そのKi′が1000μMより小さかったと き、トリプターゼ阻害剤として「活性」または有効と呼んだ。Kiと異なり、Ki′ は酵素−阻害剤複合体の真の解離定数でないことがある;Ki′は非競合的阻害剤 についてのKiに等しく、そして競合的および非競合的阻害剤についてのKiに直接 比例する。 アッセイ媒質中の被検化合物の溶液の光への暴露はKi′を減少することがある 。一般に、アッセイ条件は光感受性でありそして周囲光の強度の変動はアッセイ の再現性に影響を与えることがある。誤差のこの潜在的源の結果、同一アッセイ は暗い条件下に実施した。括弧のない表IおよびIIに報告したKi′は、周囲光の 条件下に決定した。括弧とともに報告したKiは、上に定義した「暗い」条件下に 決定した。星印(*)とともに報告したKiは、上に定義した「光の 」条件下に(すなわち、400〜450フート燭の光強度において)決定した。 表IIIは、本発明の化合物のいくつかについて決定された阻害定数(Ki′、マ イクロモル(μM))を記載する。本発明によると、化合物は、そのKi′が1000 μMより小さかったとき、トリプターゼ阻害剤として「活性」または有効と呼ん だ。 VII.表IおよびIIの化合物3によりトリプターゼの阻害の追加の特性決定 A.pH依存性 化合物3を次の緩衝系において4つの異なるpHにおいてトリプターゼに対して アッセイした:120mMのNaCl、2.7mMのKCl、0.13mMのNaH2PO4、0.896mMのNa2HPO4 。使用した最後の緩衝系は0.05%のツイーン−20を含んでいた。表IVは異なるpH における化合物3についてのKi′(μM)を示す。 B.pH7.5における最適化アッセイ 本発明において、化合物3が次の緩衝系において光に対する感受性が低いこと が発見された:120mMのNaCl、2.7mMのKCl、0.13mMのNaH2PO4、0.896mMのNa2HPO4 および0.05%のツイーン−20、pH7.5。こうして、前述のアッセイの手順を実施 し、ここで化合物3の希釈剤およびトリプターゼの添加は室温(22〜26℃)にお いて周囲光下に実施した。アッセイのプレートは基質の添加の前に1時間のイン キュベーションの間アルミニウム箔の中に包み、基質の添加は、また、周囲光下 に実施した。トリプターゼの希釈および添加の工程は5分以内に完結しなくては ならない。さらに、化合物3はDMSO中で再構成しなくてはならない。 VIII.生体内の試験 ぜん息のアレルギー性ヒツジのモデルをこれらの研究において使用した。これ らの方法は従来発表されている(参照、Abrahamら(1983)Am.Rev.Respir.Dis. 128:839-844;Allegraら(1983)J.Appl.Physiol55:726-730;Russiら(1 985)J.Appl.Physiol59:1416-1422;Solerら((1989)J.Appl.Physiol67 :406-413。各ヒツジはそれ自身の対照として働いた。これらの動物の体重は20 〜50キログラムであった。 これらの研究において、9mgの表IおよびIIの化合物3を3mlの緩衝化生理食 塩水中に溶解し、そして全体の溶液を抗原投与の0.5時間前、4時間後、および2 4時間後にエーロゾルとして放出した(合計の投与=27;n=6)。第1図に示 すように、化合物3は初期 の応答を減少する傾向を示し、そして後期の応答を減衰させた。対照(賦形剤の み)の試験において、抗原投与は374±104%および212±21%(平均士SE)の比 肺耐性(SRL)において初期および後期のピークを基線より上に増加させた。対 照的に、ヒツジを表IおよびIIの化合物3で処置したとき、SRLの初期および後 期の増加は280±39%および72±9%であった(p<0.05/対照、Wilcoxonが署 名した順位試験)。ピークの初期の応答は、抗原投与直後に発生した最大値の平 均として取った。ピークの後期の応答は、6〜8時間の期間内に各動物について 得られた最大の応答値を平均することによって計算した。このアプローチは保存 的でありそして、単に平均するために、後期の応答における起こりうる減少を排 除する。 対照および薬物の両方の試験において抗原投与後24時間において、ヒツジは気 道の応答亢進を発生した。(気道の応答亢進はPC400、すなわち、SRLの400%の 増加を引き起こすカルバコールの濃度、として表す。こうして、PC400の減少は 気道が応答亢進となったことを示す。)表IおよびIIの化合物3は24時間の応答 亢進をブロックした。参照、第2図。基線のPC400は対照の試験における22.0±3 .7の呼吸単位であり、抗原投与後9.1±1.3呼吸単位に低下した(p<0.05/基線 )。対照的に、薬物の試験において、PC400は基線に関して変化しなかった(16. 0±3.8呼吸単位/抗原投与後17.6±3.4呼吸単位)。こうして、表IおよびIIの 化合物3を使用する処置は、アレルゲン抗原投与したヒツジにおいて気道の機能 の統計学的有意な改善を生じた。 この出願におけるすべての論文および参考文献(特許を包含する)の開示をこ こに引用によって加える。 上の記載は例示を意図しそして限定的でないことを理解すべきである。多数の 態様は上の記載を概観すると当業者にとって明らかで あろう。したがって、本発明の範囲は、上の記載を参照して決定されず、その代 わり添付した請求の範囲、ならびにこのような請求の範囲が権利を与えられる範 囲と同等の完全な範囲を参照して決定されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年2月17日 【補正内容】 明細書 免疫仲介炎症疾患の処置のための組成物および方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般に免疫仲介炎症疾患の予防および処置のための組成物および方 法に関する。さらに詳しくは、本発明は気道に関連する炎症疾患、例えば、ぜん 息およびアレルギー性鼻炎の予防および処置に関する。本発明の組成物および方 法は、ことに後期の気管支収縮および気道の応答冗進を予防または処置するため に有用である。 2.背景の技術の説明 酵素、特にプロテアーゼを阻害する低分子量分子は、種々の疫病病理学の処置 に広く使用されることが見出された。それらの化合物のうち多くは、いわゆるペ プチド擬似体(peptidomimetics)と呼ばれる。なぜならば、それらの名称が包 含するように、それらは縮合アミノ酸からのみ構成されるペプチドインヒビター の種々の部分をまねるからである。プロテアーゼのそれらの低分子量ペプチド擬 似インヒビターは、それらがより安定しており、そして従って、所望する薬力学 及び医薬性質を示すことにおいて、天然のペプチド及びタンパク質よりも明確な 利点を有する。 たとえばアンギオテンシン転換酵素(ACE)と呼ばれる亜鉛メタロプロテアー ゼは、アンギオテンシンIのアンジオテンシンIIへの分解を担当する。ACEの阻 害は、高血圧の調節することを意味する。ACEは、アメリカ特許第4,456,595号( Weller and Gordon)に開示 されるように、プロクンのメルカプトアシル誘導体、特にカプトプリル(1−〔 (2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニル〕−L−プロクンと呼ばれ るジペプチド擬似体、及びその類似体により効果的に阻害される。 セリンプロテアーゼトロンビンは、血液血餅を担当する凝集カスケードにおけ るキー酵素である。薬物によるトロンビンの阻害は、血液の血餅への傾向を弱め 、従って、血栓形成の可能性を減じ、これが心臓発作をもたらすことを意味する 。トロンビンは、多くのペプチド擬似体、特にアルギニンと呼ばれるアミノ酸の 誘導体及び代用体により効果的に阻害される。1つのそのような種類の擬似イン ヒビターは、アメリカ特許第4,201,863号(Okamotoなど)に開示されるようなN (2)−アリールスルホニル−L−アルギニンアミド、特にアルギピジン(アル ガトロバン)の種類である。 ぜん息は急性および慢性の両方の症状発現についての多数の生化学的メディエ イタを包含する複合病である。ぜん息は、免疫特異アレルゲンおよび一般化され た化学的剌激または物理的剌激の両方に対する気管および気管支の応答亢進(hy perresponsiveness)の進行的発生により、しばしば特徴づけられる。気管支ぜ ん息の組織の応答亢進は慢性の炎症反応から生ずると信じられ、これらは気道壁 をライニングする上皮を刺激しそして損傷し、そして下に横たわる組織の病理学 的厚さ増加を促進する。気管支の生検の研究は、温和なぜん息の患者でさえ気道 壁の炎症の特徴を有することを示した。 関係する組の炎症反応は、通常空気伝染アレルゲンに応答して、上部の気道の 粘膜において起こる。ぜん息におけるように、マスト細胞は特定の抗原へのIgE 分子の架橋により活性化される。アレルギー性の、繰り返して起こるか、あるい は血管運動による鼻炎において、マスト細胞は特定の抗原への認識できる暴露の 不存在下に活 性化されることがある。いずれの場合においても、活性化されたマスト細胞は脱 顆粒のとき炎症の一次および二次のメディエイタを解放する。好酸球およびマク ロファージはその部位に結合して炎症反応を永続化する。鼻の上皮組織の破壊は 後期の反応においてしばしば起こる。 トリプターゼはヒトマスト細胞の主要な分泌プロテアーゼであり、そして神経 ペプチドのプロセシングおよび組織の炎症に関係することが提案されている。成 熟ヒトトリプターゼは異質の、触媒的に活性なサブユニットのグリコシル化、ヘ パリン連合テトラマーである。トリプターゼのモノマーのアミノ酸配列は、その 遺伝子構造に似て、特徴づけられた多数の他のセリンプロテイナーゼの間で密接 な同等物をもたない。例えば、Vandersliceら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci. USA 87:3811-3815;Millerら(1990)J.Clin.Invest. 86:864-870;Mille rら(1989)J.Clin.Invest. 84:1188-1195;Vandersliceら(1989)Biochem istry 28:4148-4155及びKatunumaなど.(1990)Monographs in Allergy 27 :51-66を参照のこと。 トリプターゼはマスト細胞の分泌顆粒の中に貯蔵される。マスト細胞の活性化 後、ヒトトリプターゼは種々の生物学的流体中で容易に測定することができる。 例えば、アナフィラキシー後、トリプターゼは血流の中に現れ、ここでそれは数 時間の間検出可能に止まる。参照、Schwartzら(1987)N.Engl.J.Med. 316 :1622-1626。その出現は、特定の抗原で抗原投与したアトピー性被検者からの 鼻および肺の洗浄流体の試料において検出された。CastellsおよびSchwartz(19 88)J.Allerg.Clin.Immunol. 82:343-355およびWenzelら(1988)Am.Rev .Resp.Dis. 141:563-568を参照のこと。アトピー性ぜん息から得られた肺 の洗浄流体中のトリプタ ーゼのレベルは、気管支内アレルゲン抗原投与後に、増加する。幾人かのタバコ の喫煙者は喫煙者でない対照と比較して気管支肺胞の洗浄流体のトリプターゼの レベルの顕著な増加を有し、これは活性化マスト細胞からのプロテイナーゼの解 放が喫煙者の気腫における肺の破壊に寄与することがあるという仮説のための多 少の支持を提供する発見である。参照、Kalenderianら(1988)Chest 94:119- 123。さらに、トリプターゼは線維芽のための効力のあるミトゲンであることが 示され、肺の線維症および間質性肺疾患におけるその関係を示唆する。Ruossら (1991)J.Clin.Invest. 88:493-499を参照のこと。 トリプターゼは、次のものを包含する種々の生物学的プロセスに関係づけられ てきている:血管拡張および気管支弛緩の神経ペプチドの分解(Caugheyら(198 8)J.Pharmacol.Exp.Ther. 244:133-137;Franconiら(1988)J.Pharmaco l.Exp.Ther. 248:947-951;およびTamら(1990)Am.J.Respir.Cell Mol .Biol. :27-32を参照のこと)およびヒスタミンに対する気管支応答性の変 調(Sekizawaら(1989)J.Clin.Invest. 83:175-179を参照のこと)。これ らの研究は、トリプターゼが気管支拡張ペプチドを破壊することによってぜん息 における気管支収縮を多分増加することを示唆する。 さらに、トリプターゼはフィブリノゲンα−鎖、ならびに高分子量のキニノゲ ンを切断し、多分キニンを解放することが示され、こうしてヘパリンとともに局 所的抗凝固剤として役割を演ずることができる。プロストロメリシン(pro-MMP- 3)およびプロコラゲナーゼ(pro-MMP-1)をMMP-3を経て活性化するトリプター ゼの能力は、トリプターゼがまた組織の炎症および改造作用に関係することがで きることを示唆する。この発見は、また、トリプターゼが慢性関節リ ウマチにおける関節の破壊においてある役割を演ずることができることを暗示す る。さらに、トリプターゼはカルシトニン遺伝子に関係するペプチドを切断する ことが示された。このペプチドは神経原性炎症に関係づけられるので、トリプタ ーゼは皮膚の神経原性炎症における発赤拡大反応におけるある因子であることが ある。Caughey(1991)Am.J.Respir.Cell.Mol.Biol. 4:387-394を参照 のこと。最近、種々の形のトリプターゼが、プロトロンビンをトロンビンに切断 し、そしてCD4+T−リンパ球によりHIVウィルス被覆タンパク質gp120の認識を 仲介することが報告されている(Katunumaなど.(1990)Monographs in Allorg y 27:51-66を参照のこと)。 ぜん息は工業化された国において最も普通の慢性疾患となった。今日まで、普 通の方法および治療薬はぜん息または免疫仲介疾患の処置において有効であるこ とが証明されてきていない。これらの理由で、これらの普通の治療薬および方法 の欠点を回避すると同時にこれらの疾患の有効な処置を提供する、改良された組 成物および方法を提供することが望ましいであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/57 ABM 9454−4C 38/00 ABE AED A61M 11/00 A 9271−4C C07D 471/04 114 A 7602−4C C07K 5/068 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SI,SK,TT,UA,U S,UZ,VN (72)発明者 ジョンソン,チャールズ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94709, バークレー,ヒルガード アベニュ 2670 (72)発明者 グシュウェンド,ヘインツ ダブリュ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94923, ボデガベイ,オスプレイ ドライブ 20192

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: 〔式中、 Arはヒドロキシル置換アリールまたはヒドロキシル置換ヘテロアリールであり 、ここでヒドロキシルはアミド側鎖に対してオルトに位置し、そしてここでArが ヒドロキシル置換アリールである場合、アミド側鎖を有する芳香族環はハロゲン で置換されておらずかつヒドロキシルに対してオルト位置に低級アルキル基をも たず、 R1は水素、低級アルキル、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキ ルであり、 R2は水素または低級アルキルであり、 R3は次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、rは0〜5の整数であり、Sは0〜2の整数 であり、tは1〜3の整数であり、uは1または2であり、vは3〜6の整数で あり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH=CH−または−C≡C−であり 、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4は低級アルキル、置換アリールアルキル、または置換ヘテロアリールアル キルであり、R5およびR6は水素、低級アルキル、置換アリールアルキル、およ び置換ヘテロアリールアルキルから成る群より独立に選択されるか、あるいはR4 およびR5はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員 、5員または6員の複素環を形成し、そしてR6は水素であるか、あるいは R4およびR6はそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4 員、5員または6員の複素環を形成し、そしてR5は水素であり、そして R7は−OR8または−NR8R9であり、ここでR8およびR9は水素、低級アルキル 、アリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルから成る群より 選択されるか、あるいはR8およびR9はそれらが結合する窒素原子と一緒になっ て置換5員または6員の複素環を形成する〕 を有する化合物およびその製剤学的に許容されうる塩。 2.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第1項記載の化合物。 3.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成し、R6が水 素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第2項記載の化合物。 4.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2は水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第2項記載の化合物。 5.エーロゾル化された製剤学的に許容されうる担体の溶液または乾燥粉末の 中に請求の範囲1の化合物を含んでなる免疫仲介炎症疾患を処置するためのエア ゾール組成物。 6.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第5項記載の組成物。 7.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であ り、R2が水素であり、R3は−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそ れらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成 し、R6が水素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第6項記載の組成 物。 8.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第6項記載の組成物。 9.気道の前記炎症疾患がぜん息である、請求の範囲第5項記載の組成物。 10.気道の前記炎症疾患がアレルギー性鼻炎である、請求の範囲第5項記載の 組成物。 11.請求の範囲第1項記載の化合物が前記担体の溶液の中に0.1〜30mg/mlの 濃度で存在する、請求の範囲第5項記載の組成物。 12.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物をさらに含む、請求の範囲第 5項記載の組成物。 13.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物が、アルブテロール、ターブ タリン、フォルメトロール、フェノテロール、およびプレナリンから成る群より 選択される、請求の範囲第12項記載の組成物。 14.抗炎症性コルチコステロイドをさらに含む、請求の範囲第5項記載の組成 物。 15.抗炎症性コルチコステロイドが、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、フ ルリソリド、およびデキサメタゾンから成る群より選択される、請求の範囲第14 項記載の組成物。 16.臭化イプラトロピウムをさらに含む、請求の範囲第5項記載 の組成物。 17.製剤学的に許容されうる担体と組み合わせて請求の範囲第1項記載の組成 物を含んでなる製剤組成物。 18.製剤学的に許容されうる担体が無毒の、製剤学的に許容されうる局所用担 体からなる、請求の範囲第17項記載の組成物。 19.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第17項記載の組成物。 20.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成し、R6が水 素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第19項記載の組成物。 21.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第19項記載の組成物。 22.製剤学的に許容されうる担体の溶液または乾燥粉末中の請求の範囲1の化 合物、および 前記溶液または乾燥粉末を吸入に適当なエーロゾルの形態に変換するための手 段、 を含んでなるエーロゾル装置。 23.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第22項記載の装置。 24.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒に なって置換5員の複素環を形成し、R6が水素であり、そしてR7が−NH2である 、請求の範囲第23項記載の装置。 25.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第23項記載の装置。 26.前記化合物が前記担体溶液の中に0.1〜30mg/mlの濃度で存在する、請求の 範囲第22項記載の装置。 27.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物をさらに含む、請求の範囲第 22項記載の装置。 28.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物が、アルブテロール、ターブ タリン、フォルメトロール、フェノテロール、およびプレナリンから成る群より 選択される、請求の範囲第27項記載の装置。 29.抗炎症性コルチコステロイドをさらに含む、請求の範囲第22項記載の装置 。 30.抗炎症性コルチコステロイドが、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、フ ルリソリド、およびデキサメタゾンから成る群より選択される、請求の範囲第29 項記載の装置。 31.臭化イプラトロピウムをさらに含む、請求の範囲第22項記載の装置。 32.製剤学的に許容されうる担体の溶液中の請求の範囲第1項記載の化合物、 および 前記溶液を鼻内投与に適当なエーロゾルの形態に変換するための手段、を含ん でなるアレルギー性鼻炎を処置する装置。 33.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′− ピペリジル、または−N(CH32である、 請求の範囲第32項記載の装置。 34.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成し、R6が水 素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第33項記載の装置。 35.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第33項記載の装置。 36.エーロゾル化された製剤学的に許容されうる担体の溶液または乾燥粉末の 中に請求の範囲第1項記載の化合物を含んでなる吸入組成物を哺乳動物に投与す ることからなる、気道の免疫仲介炎症疾患を処置する方法。 37.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第36項記載の方法。 38.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成し、R6が水 素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第37項記載の方法。 39.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であ り、R2が水素であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそ れらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、 R6が水素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第37項記載の方法。 40.前記化合物が前記担体溶液の中に0.1〜30mg/mlの濃度で存在する、請求 の範囲第36項記載の方法。 41.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物をさらに含む、請求の範囲第 36項記載の方法。 42.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物が、アルブテロール、ターブ タリン、フォルメトロール、フェノテロール、およびプレナリンから成る群より 選択される、請求の範囲第41項記載の方法。 43.抗炎症性コルチコステロイドをさらに含む、請求の範囲第36項記載の方法 。 44.抗炎症性コルチコステロイドが、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、フ ルリソリド、およびデキサメタゾンから成る群より選択される、請求の範囲第43 項記載の方法。 45.臭化イプラトロピウムをさらに含む、請求の範囲第36項記載の方法。 46.無毒の、製剤学的に許容されうる局所用担体の中に治療的に有効量の請求 の範囲1の化合物を含んでなる組成物を哺乳動物に局所的に投与することからな る、免疫仲介の炎症の皮膚の状態を処置する方法。 47.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第46項記載の方法。 48.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4 およびR5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員 の複素環を形成し、R6が水素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第4 7項記載の方法。 49.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第47項記載の方法。 50.エーロゾル化された製剤学的に許容されうる局所用担体の中に予防的に有 効量の請求の範囲第1項記載の化合物を含んでなる吸入組成物を哺乳動物に局所 的に投与することからなる、気道の免疫仲介の炎症の疾患を処置する方法。 51.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシル−1−ナフチル、 3−ヒドロキシ−2−ピリジル、または2−ヒドロキシ−3−キノキサリルであ り、 R1が水素であり、 R2が水素であり、 R3が次の基から成る群より選択され、 式中、mは3〜6の整数であり、nは0〜3の整数であり、pは0〜2の整数 であり、qは0〜2の整数であり、そしてwは0〜3の整数であり、Aは−CH= CH−または−C≡C−であり、そしてXは−NH−または−CH2−であり、 R4がアルキルでありそしてR5およびR6は水素であるか、あるいはR4および R5がそれらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって置換4員、5員 または6員の複素環を形成し、そしてR6が水素であり、そして R7が−OH、−OCH3、−NH2、−3′アミノカルボキシ−1′−ピペリジル、ま たは−N(CH32である、 請求の範囲第50項記載の方法。 52.Arが1−ヒドロキシ−2−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員の複素環を形成し、R6が水 素であり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第51項記載の方法。 53.Arが2−ヒドロキシ−1−ナフチルであり、R1が水素であり、R2が水素 であり、R3が−(CH23NH(CNH)NH2であり、R4およびR5がそれらが結合す る窒素原子および炭素原子と一緒になって置換5員複素環であり、R6が水素で あり、そしてR7が−NH2である、請求の範囲第51項記載の方法。 54.前記化合物が前記担体溶液の中に0.1〜30mg/mlの濃度で存在する、請求 の範囲第50項記載の方法。 55.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物をさらに含む、請求の範囲第 50項記載の方法。 56.β−アドレナリン作動性の作用物質の化合物が、アルブテロール、ターブ タリン、フォルメトロール、フェノテロール、およびプレナリンから成る群より 選択される、請求の範囲第55項記載の方法。 57.抗炎症性コルチコステロイドをさらに含む、請求の範囲第50項記載の方法 。 58.抗炎症性コルチコステロイドが、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、フ ルリソリド、およびデキサメタゾンから成る群より選択される、請求の範囲第57 項記載の方法。 59.臭化イプラトロピウムをさらに含む、請求の範囲第50項記載の方法。
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