JPH08507691A - 植物発生を制御するための方法及び組成物 - Google Patents

植物発生を制御するための方法及び組成物

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JPH08507691A JP6521053A JP52105394A JPH08507691A JP H08507691 A JPH08507691 A JP H08507691A JP 6521053 A JP6521053 A JP 6521053A JP 52105394 A JP52105394 A JP 52105394A JP H08507691 A JPH08507691 A JP H08507691A
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物QM遺伝子と相同構造を有する発生タンパク質のファミリーをコードする遺伝子のファミリーが植物で発見された。QMプロモーター及び葯特異的プロモーターが単離された。植物中にQM遺伝子を含む組換え分子は、細胞を形質転換させ、その結果として発生経路を改変された植物を再生するために有用である。雄性不稔植物の生産方法は、適当なプロモーターと共にQMセンス遺伝子又はアンチセンス遺伝子を含む組換え分子を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】植物発生を制御するための方法及び組成物 発明の背景 植物における発生タンパク質ファミリーの構造及び遺伝子コーディング配列は 、哺乳動物QMタンパク質及び該タンパク質をコードする遺伝子との間に相同を 有する。植物QMコーディング領域及び適切なプロモーターを含む組換え分子を 使用すると、発生の改変された形質転換植物が生産される。発生の改変は雄性不 稔をもたらす。 全てではないとしても殆どの植物遺伝子の発現は何らかの方法で植物発生に関 係するとみなすことができる。多くの類の遺伝子は細胞分化、組織及び器官の形 成、又は植物成長の制御に関与する発生シグナルに応答することが知られている 。数種の遺伝子が十分に特徴付けられており、その例としては光(例えばrbc S及びcab遺伝子ファミリー)又はホルモンにより調節される遺伝子や、葯、 根、種子もしくは葉、又はこれらの組織における特定細胞型で特異的に発現され る遺伝子を挙げることができる。Edwardsら,1990及びKuhlme ierら,1987の総説を参照されたい。22kdゼイン遺伝子の発現を調節 する転写アクチベーターをコードするトウモロコシ調 節遺伝子“Opaque2”(Schmidtら,1992,Uedaら,19 92)や、A1及びBZ1の発現を調節する転写アクチベーターをコードするト ウモロコシにおけるC1及びR遺伝子(Kleinら,1989)といった他の 型の遺伝子が更に他の遺伝子の発現を調節することも知られている。新分野の研 究は、動物及び酵母系からの遺伝子との相同に基づき、細胞分裂等の基本的細胞 プロセスの制御に関与すると考えられる植物遺伝子の同定及び単離に関する。総 説としてJacobs,1992を参照されたい。このような遺伝子の1例はト ウモロコシからクローニングした酵母cdc2遺伝子の相同体である(Cola santiら,1991)。将来は、他の基本的細胞又は発生プロセスを制御す る他の遺伝子も植物で同定されよう。 哺乳動物において発生タンパク質は悪性状態を特徴付けるような異常細胞分裂 に関係付けられている。例えば、ウィルムス腫瘍は胚芽腫細胞で発生し、散発性 及び遺伝性の両形態で存在する小児腎腫瘍である。3つのグループがウィルムス 腫瘍に関連する2種の異なる遺伝子のクローニングについて報告している。第1 の遺伝子はWT1であり、初 期成長応答(EGR)遺伝子ファミリーに属する亜鉛フィンガータンパク質をコ ードし、腫瘍形成細胞では欠失していることが多いヒトの11p13遺伝子座に 位置する(Callら,1990,Gesslerら,1990)。第2の遺伝 子はQMと呼称され、夫々腫瘍形成及び非腫瘍形成ウィルムスマイクロセルハイ ブリッド細胞に由来するcDNA及びRNAを用いてサブトラクティブハイブリ ダイゼーションを使用することにより、Dowdyら,1991によりクローニ ングされた。この遺伝子は、マウスで試験したほぼ全部の正常組織にRNAレベ ルで発現されることが判明したが、ウィルムス腫瘍形成細胞系では欠失していた 。 QM遺伝子によりコードされるタンパク質は25kDの寸法であり、pI=約 11.0と非常に塩基性である。Dowdyは更に、QMが多数の哺乳動物、特 に霊長類における遺伝子ファミリーの1員であることも立証した。van de n Ouwelandら(1992)はヒトXqter染色体ライブラリーから QM遺伝子をクローニングし、この遺伝子が従来クローニングされているQM遺 伝子と100%類似することを示した。QM遺伝子の発現はマ ウスで立証された(Dowdyら,1991)。ニワトリでクローニングされた 遺伝子情報とvan den Ouwelandらのデータをまとめると、この 遺伝子は広い系統発生範囲にわたって保存されていると考えられる。 QMは非腫瘍形成表現型の維持に関与するらしいと仮定された(Dowdyら ,1991)。最近の実験によると、QMは転写アクチベーターJunと結合す る他のタンパク質(Fos)と競合することによりJunの負のレギュレーター として機能すると考えられ、従って、QMタンパク質が欠失すると非調節下の細 胞成長が生じ、遂には腫瘍形成に至ると推測される(Monteclaroら, 1993)。しかしながら、動物におけるQM遺伝子に関連する表現型に対応す る表現型が植物では存在しないので、これらの結果からQM遺伝子が植物に存在 するとは予想されなかった。 雄穂除去、細胞質雄性不稔及び自家不和合性等の現在使用可能な他の方法には 重大な欠点があるので、植物発生を改変させる遺伝子が発見されるならば、雄性 不稔を誘導する遺伝的方法の開発に有用であり得る。雄性不稔植物はハイブリッ ド種子の生産に有用である。 市販用ハイブリッド種子の生産は大規模産業である。ハイブリッド種子から成 長した植物は、2種の遺伝的に区別される育種系を交配させる異種効果を享受す る。この子孫の耕種学的性能は典型的には成長力、生産性及び均質性の点で両親 よりも優れている。ハイブリッド種子種は開放受粉種に比較して性能が優れてい るため、ハイブリッド種子の播種は農業家にとって魅力的であり、従って、市場 価格は高騰する。 自家種子で汚染していないハイブリッド種子を生産するためには、自家受粉で なく他家受粉を確保するように受粉制御法を実施しなければならない。受粉制御 機序は機械的でも化学的でも遺伝的でもよい。 該当植物種が空間的に分離した雌雄花又は分離した雌雄株を有する場合には、 機械的なハイブリッド種子生産方法を使用することができる。例えばトウモロコ シ植物は植物の先端の花序に雄花を形成し且つ葉柄に沿って葉の葉腋に雌花を形 成する花粉を有する。雌性親の雄穂を機械的に除去して自家受粉を阻止すること により異系統交配が確保される。雄穂除去がハイブリッド種子生産に現在使用さ れているが、この方法は生産性が低いので労働集約的であるの みならず高価でもある。 他方、殆どの主要作物植物は同一花の内部に機能的雌雄器官を有するので、除 雄は簡単な方法ではない。花粉が落ちる前に花粉形成器官を手で除去することは 可能であるが、この形態のハイブリッド種子生産は極めて労働集約的であり、従 って高価である。こうして回収した種子の価値及び量が労力を保証する場合にし か種子は生産されない。 第2の一般的なハイブリッド種子生産方法は、生育可能な花粉形成を阻止又は 妨害する化学物質の使用である。これらの化学物質は殺配偶子剤と呼称され、一 時的な雄性不稔を与えるために使用される。殺配偶子剤の使用によるハイブリッ ド種子の商業的生産は、化学物質の費用及び入手可能性ならびに施用の作用の信 頼性及び作用期間により制限されている。開花期間の長い作物ではこれらの化学 物質の影響を受けない新しい花が咲くので有効ではない。また、化学物質の繰り 返し施用は費用の点から実際的でないという問題もある。 農作物の多くの商業的ハイブリッド種子生産システムは遺伝的な受粉制御方法 を利用している。雌株として使用する植物は花粉を形成することができないか、 花粉を落とす ことができないか、又は自家受精を行うことが生化学的に不可能な花粉を形成す る。自家受粉が生化学的に不可能な植物を「自家不和合性」(SI)であるとい う。自家不和合性系の使用に関連する問題としては、(i)自家不和合性雌性系 の入手可能性及び繁殖、並びに(ii)自家和合性の安定性が挙げられる。自家 不和合性を化学的に克服することができる場合や、あるいは花粉を遮断する生化 学的機序が起動する前に未成熟な芽を手で授粉できる場合もある。しかしながら 、不活化可能な自家不和合性系は多くの場合には、自家受粉の生化学的妨害効果 を喪失又は低下させる苛酷な気候条件に対して非常に感受性である。 より広汎に商業的種子生産に重要であるのは、花粉制御に基づく遺伝的機序シ ステムによる雄性不稔の誘導である。これらのシステムには、(a)1個以上の 核遺伝子による花粉形成不全により誘導される核遺伝子雄性不稔と、(b)一般 的にはミトコンドリアである細胞質オルガネラの欠陥により花粉形成を阻止又は 防止する細胞質遺伝子雄性不稔(一般に「細胞質雄性不稔」又はCMSと呼称さ れる)との2種の一般型がある。 核(遺伝子)型不稔は優性でも劣性でもよい。例えばi n vitroクローン繁殖により雌性系の繁殖が可能である場合には、優性不 稔しかハイブリッド種子形成に使用することができない。不稔植物と稔性植物が 容易に区別されるならば、劣性不稔を使用することができよう。しかしながら、 遺伝子不稔系の商業的有用性は自家稔性植物の雌株列のクローン繁殖及びrou gingの費用により制限されている。 CMSを使用するハイブリダイゼーション法は数種報告されているが、その商 業的価値を制限する多数の問題がある。これらのシステムでは、細胞質に位置す るミトコンドリアに特定の突然変異があると、適正な核バックグラウンドにある 場合に成熟花粉を形成することができない。核バックグラウンドが細胞質突然変 異を相殺し、正常な花粉形成が生じる場合もある。CMSミトコンドリアを有す る植物で花粉を形成し得る核形質は回復と呼称され、特定「回復遺伝子」の特性 である。一般に、商業的種子生産にCMSを使用するには、雄性不稔系(雌性親 )、雄性不稔系と同一遺伝子でありながら完全に機能的なミトコンドリアを含む 維持系、及び雄性親系の3種の育種系を使用しなければならない。 雄性親系は、「回復系」と通称される特定の回復遺伝子を含み得、該遺伝子は ハイブリッド種子に稔性を与える。ハイブリッドからの種子回収が重要ではない 蔬菜等の作物では、回復なしにCMS系を使用することができよう。ハイブリッ ドの果実又は種子を商業製品とするような作物では、雄性親における特定の回復 遺伝子によりハイブリッド種子の稔性を回復しなければならないか、又は雄性不 稔ハイブリッドを受粉しなければならない。非回復ハイブリッドの受粉は、低百 分率の雄性稔性植物をハイブリッドに加えて受粉を行うことにより達することが できる。殆どの種でCMS形質は(全細胞質オルガネラが卵細胞のみから遺伝さ れるという理由により)母系遺伝されるので、システムの使用は制限され得る。 数種のCMSシステムが報告されているが、雄性不稔植物の生産の解決方法と しての利用を阻む制約がある。例えば、トウモロコシにおける特定CMS型(T −細胞質)は特定真菌による感染に対する感受性を付与する。CMSシステムは 多数の作物に使用されているが、長期間使用すると故障する傾向がある。一般に 、雄性不稔は100%未満である。 例えば雄性不稔植物を生産するために植物における発生を改変する方法を研究 した結果、植物における発生タンパク質の非常に適切なファミリー即ちQMファ ミリーが知見された。本発明の方法及び組成物は、雄性稔性を操作するための新 規な核となる基礎を提供する。発明の要約 本発明は植物発生を改変するための方法及び組成物に関する。該方法は植物か ら単離されたQM遺伝子を含む遺伝子構築物を使用する。 植物にQM遺伝子が見いだされるとは予期されないことであった。QM遺伝子 は哺乳動物で腫瘍に関連して報告されて、正常細胞で発現されるが、腫瘍細胞で は発現されない。この遺伝子は腫瘍(例えばヒトにおけるウィルムス腫瘍)でダ ウンレギュレーションを受けると思われる。同様の発生異常が生じないことから 、哺乳動物腫瘍発生に関連する遺伝子が植物で相同体を有するとは予想されなか った。所定の植物種に発生する腫瘍は知られているが、これらの腫瘍はアグロバ クター又は他の病原体等の外来物質による感染に特異的に起因する。ところが、 哺乳動物QM遺伝子のヌクレオチド配列と相同を示すポリヌクレオチドが意外 にもトウモロコシゲノムから単離された。トウモロコシからのこのポリヌクレオ チドを本明細書中では「QMm」と呼称する。QM遺伝子をタバコでもクローニ ングした(QMT)。 トウモロコシポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質は発生タンパク 質である。発生タンパク質には、調節シグナルに応答して発生中に発現されるタ ンパク質(例えばホルモン)と、発生経路を調節するタンパク質とがある。従っ て、植物におけるQM遺伝子は発生、例えば花粉の発生を制御するのに有用であ る。花粉発生を妨害すると、雄性不稔植物が形成される。発生タンパク質は正常 発生構造又は機能の結果を改変する能力により認識される。 QMmポリヌクレオチドから調製されるcDNAは、オープンリーディングフ レーム(ORF)及びフランキング領域を含む800〜950ヌクレオチドから 主に構成される。対応する哺乳動物cDNAは一般に800ヌクレオチド未満で ある。トウモロコシcDNAにおける単一のオープンリーディングフレームは約 220アミノ酸のポリペプチドをコードする。他の種では、ヒトから単離したQ McDNAにおけるオープンリーディングフレームが約21 4アミノ酸のQMタンパク質のファミリーをコードする。一般に、植物における 遺伝子のQMファミリー(QMp)は約200〜250アミノ酸の一次配列を特 徴とするタンパク質をコードし、本明細書中に記載する特性を有する。 より詳細に説明すると、QMファミリーの遺伝子は該ファミリーのタンパク質 構成員のアミノ酸配列中に3つの保存領域を有することを特徴とするタンパク質 ファミリーをコードする。トウモロコシQMタンパク質では、第1の保存領域は アミノ末端から最初の10アミノ酸を含み、第2の保存領域は残基50〜60か らのアミノ酸配列を含み、QMタンパク質における両親媒性螺旋領域を形成し、 第3の保存領域は残基98〜135に位置する。これらの3つの保存領域は、哺 乳動物の対応部分に特徴的な対応領域との間に高い相同度を示す。「高い相同度 」とは、本明細書中では配列のアミノ末端に関して定義した場合に対応位置にお いてアミノ酸の少なくとも80%が同一であることを意味する。 哺乳動物の対応部分に対する植物QMアミノ酸配列の全体的相同は一般に少な くとも50%である。植物と哺乳動物の相違は(N末端に対して)約135位の 残基からタン パク質のC末端までの領域に存在する。 トウモロコシQM遺伝子における保存領域をコードするヌクレオチド配列の位 置はN末端から約30〜100位、210〜250位及び330〜400位に位 置する。これらの領域から調製したハイブリダイゼーションプローブは対応する 哺乳動物QM配列とストリンジェント条件下でハイブリダイズしよう。保存領域 から調製したオリゴヌクレオチドプローブは、例えば37℃で50%ホルムアミ ド、5×SSC(0.75M NaCl)を使用する低ストリンジェンシー条件 下で植物において新しいQM遺伝子を検出するために有用である。トウモロコシ 配列のコーディング領域はヒトQM配列全体に対して約64%の相同を示す。 ヌクレオチド配列中の各コドンの第3位の「変動(wobble)」により、 ヌクレオチドコーディング領域間の全体の相違を36%にしながら機能的に類似 するタンパク質をコードすることができる。同一種では、少なくとも3つの保存 領域をコードする配列が機能的に等価のタンパク質をコードすると予想される。 これは、タンパク質機能が種に特徴的な生化学的経路と相関している異種比較に は必ずしも当てはまらない。しかしながら、植物及び哺乳動物 のいずれのQMタンパク質も発生過程に重要な効果を有する。 少なくとも2個から6個までのQMポリヌクレオチドがトウモロコシ調製物ノ ーザンブロット分析により区別可能である。トウモロコシに関してQMタンパク 質をコードするポリヌクレオチドの1例を図1に示す。図1に対応するアミノ酸 配列を図2に示す。この配列から開発したオリゴヌクレオチドプライマーを使用 してオープンリーディングフレームにおけるDNAを増幅する。左:5’−AT GGGCAGAAGGCCTGCTAGATGC/右:5’−CAACGGCA TCGAGGAAAGCCTTCCのヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオ チドプライマーを使用して請求項2に記載のオープンリーディングフレームにお けるDNAを増幅する。タバコ相同体の検出に有用なプライマーは、GCGAG ATCTAAACCATGGGCAGAAGGCC及びGCGAAGCGGCC GCTTAAGCAACGGCATCGAGGAAAGCCを含む。PCRオリ ゴヌクレオチドを使用して55℃のハイブリダイゼーション温度でTaqポリメ ラーゼ(PerkinElmer)によりタバコ属(xantni種)からタバ コQM遺伝子を増幅し、増幅産物をBglII及びNotIで消化し、0.8L MA上で電気泳動にかけ、Bluescript SK+にサブクローニングし た後、配列決定した。 単離及び精製した植物QMトウモロコシタンパク質は約25kDの推定分子量 と約11.0のPIとを有する。組換え法により合成する場合、cDNA配列に 由来するタンパク質は他のタンパク質を含まないであろう。単離及び精製QMタ ンパク質とそのエピトープフラグメントは抗体の製造に有用である。また、これ らの抗体は植物における発生上の問題の診断と発生経路の分析に有用である。Q Mタンパク質の発現位置及びレベルは発生の改変法を決定するのに有用である。 例えばQMに対する抗体は、タンパク質が植物の特定細胞又は組織で活性化され るか否か、その時期はいつかを決定するために有用である。この情報は、花粉発 生に関連する経路を含む発生経路を妨害又は強化する方法を開発するのに有用で ある。このような情報は例えば優れた植物又は雄性不稔植物を開発するのに有用 である。 植物における単離及び精製QMタンパク質は、タンパク質−タンパク質相互作 用を分析するのにも有用である。こ れらの目的で標識タンパク質プローブが開発される。QMタンパク質を含む融合 タンパク質は例えば大腸菌で調製され、単離、標識され、発生過程でのタンパク 質相互作用を検出するのに使用される。Smith & Johnson,19 88及びRon & Dressler,1992を参照されたい。 センス方向、即ち正常mRNAが転写され且つ正常QM遺伝子タンパク質を翻 訳するための鋳型及び植物細胞中で前記DNAの転写を調節することが可能なプ ロモーターとして使用される方向にQM遺伝子を含む組換えDNA分子を調製す る。あるいは、該組換えDNA分子はアンチセンス方向にQM遺伝子をコードし てもよい。この分子は、マイナス即ち非コーディング鎖が転写されるように逆方 向にクローニングされたQM遺伝子を含む。QM遺伝子産物は翻訳されないが、 植物自体のQM mRNAの翻訳を妨げるQM mRNAと相補的なRNA転写 物が生成され、こうしてQMタンパク質の生成量は減少する。 構築物中のプロモーターは、遺伝子が特定細胞又は組織で発現されるように、 細胞特異的又は組織特異的プロモーターであり得る。例えば、雄性不稔植物を生 産するための 方法では、葯特異的又は絨せん組織特異的プロモーターが好適である。本発明の 態様であるTA39プロモーターは適切なプロモーターである。花粉の発生に極 めて重要な組織又は細胞の例としては葯組織及び絨せん組織細胞が挙げられる。 葯組織は支持細胞及び発生中の花粉粒を含み、成熟花粉を含まない。QM遺伝子 構築物はセンス方向に発現されるかアンチセンス方向に発現されるかに関係なく 、発生を改変するのに有効であり得る。QMにより調節されるか又は調節され得 る遺伝子及びプロセスが葯組織に存在する場合には、センスQM構築物がQMに よる調節時期を変えることにより発生に作用するか、又はQMタンパク質の過剰 発現により発生に作用するであろう。これに対応して、QM又はQMにより調節 され得る遺伝子が正常な葯発生に必須であるならば、アンチセンスQM構築物が 発現され、正常なQM発現を妨げることにより発生に作用するであろう。 構築物中のプロモーターは、構築物中のセンス又はアンチセンス分子の発現を インデューサー暴露により調節できるように誘導プロモーターであり得る。この ようなインデューサーの例は、ホルモン感受性プロモーターを制御するた めに使用される植物ホルモンである。トウモロコシから単離したQMプロモータ ーの部分的配列を図3に示す。 発生の改変は雄性不稔植物を生産するために特に有用である。雄性不稔植物を 生産するための方法としては、QM植物タンパク質ではセンス遺伝子を含む組換 え分子又はQM遺伝子に対するアンチセンス分子で植物細胞を形質転換させる方 法が挙げられる。発生制御のストラテジーに依存して適当なプロモーターを選択 する。例えば、葯特異的プロモーターを使用することにより葯組織で選択的にQ M遺伝子を過剰発現させるストラテジーを用いる。雄性不稔植物を生産するため には、慣用方法に従って形質転換細胞を植物に再生させる。 該当植物種が再生可能である限り、QM遺伝子構築物で形質転換した培養物か ら同一構築物を含むトランスジェニック植物を再生させることができる。この関 連での「培養物」は培養に適切な細胞凝集物、カルス又はその誘導体を意味する 。 本明細書に開示する当業者に公知の方法により、形質転換細胞もしくは培養物 又は外植片から植物が再生される。方法は植物種により異なる。再生植物から、 又は当業者に 公知の育種法を使用した再生植物と同一種の適切な植物との交雑から種子が得ら れる。 QMmセンス遺伝子又はQMmアンチセンス構築物で形質転換したタバコの葉の 外植片から植物を再生させることにより、雄性不稔タバコ植物を作成した。外来 QMm遺伝子発現によりタバコ雄性稔性の正常な発生バランスを崩したと説明す ることができよう。図面の簡単な説明 以下、明細書に組み込まれ且つその一部を構成する添付図により、本発明の好 適態様を具体的に説明する。以上の一般説明及び以下の好適態様の詳細な説明と 共に、以下に詳細に説明する図面により、本発明の原理を明らかにする。 図1−トウモロコシQM相同体をコードするcDNAクローン10〜15のヌ クレオチド配列及びコード化アミノ酸配列。 図2−トウモロコシQM相同体(上段配列)とヒトQMアミノ酸配列とのアミ ノ酸アラインメント分析。 図3−トウモロコシからのQMプロモーターの部分的ヌクレオチド配列。 図4−QMmセンス遺伝子を含むプラスミドpPHI3 621のプラスミドマップ。 図5−QMmに対するアンチセンスを含むプラスミドpPHI3622のプラ スミドマップ。 図6−タバコの選択可能な妨害プラスミドであるプラスミドpPHI1285 のプラスミドマップ。 図7−ヒトアンチセンス遺伝子を含むプラスミドpPHI4722のプラスミ ドマップ。 図8−ヒトセンス遺伝子を含むプラスミドpPHI4723のプラスミドマッ プ。 図9−プラスミドpPHI4719のプラスミドマップ。 図10−プラスミドpPHI4720のプラスミドマップ。 図11−プラスミドpPHI687のプラスミドマップ。 図12−プラスミドpPHI610のプラスミドマップ。 図13−uidA遺伝子を含むプラスミドpPHI460のプラスミドマップ 。 図14−uidA遺伝子を含むプラスミドpPHI1952のプラスミドマッ プ。 図15−uidA遺伝子を含むプラスミドpPHI2125のプラスミドマッ プ。 図16−ルシフェラーゼ遺伝子を含むプラスミドpPHI1527のプラスミ ドマップ。 図17−QMmセンス遺伝子を含むプラスミドpPHI3620のプラスミド マップ。 図18−GUS遺伝子を含むプラスミドpPHI1493のプラスミドマップ 。 図19−センス遺伝子を含むプラスミドpPHI4745(TA39(14B 1))のプラスミドマップ。 図20−QMmに対するアンチセンスを含むプラスミドL62(TA39(1 4B1))のプラスミドマップ。 図21−GUS遺伝子を含むプラスミドpPHI4855(TA39(8B3 ))のプラスミドマップ。 図22−QMmセンス遺伝子を含むプラスミドL59(TA39(8B3)) のプラスミドマップ。 図23−QMmに対するアンチセンスを含むプラスミドL61(TA39(8 B3))のプラスミドマップ。 図24−TA39(8B3)プロモーターのヌクレオチド配列。 図25−TA39(14B1)プロモーターのヌクレオチド配列。好適態様の詳細な説明 本発明は植物における発生を改変するための方法及び組成物に関する。本発明 は更に、非腫瘍形成状態の維持に役割を果たすと考えられ且つウィルムス腫瘍形 成細胞系中に不在であることが判っているヒトにおいて構成的に発現される遺伝 子の植物遺伝子相同体にも関する。ヒト及び齧歯動物に遺伝子ファミリーとして 存在するこの遺伝子は、種々多様な哺乳動物種に存在することが立証された。 本発明によると、ヒトQMタンパク質との間に高い相同度(約67%)を有す るタンパク質をコードする遺伝子をトウモロコシ及びタバコからクローニングし た。トウモロコシ遺伝子は25kDのポリペプチドをコードし、そのうち塩基性 残基はタンパク質の22%を構成する。この遺伝子はノーザンブロット分析によ り試験した全トウモロコシ組織で発現され、植物遺伝子ファミリーの1員である 。 本発明は更に雄性不稔植物及びハイブリッド種子の生産方法、雄性不稔形質を 与えるために使用される遺伝子材料、並びに前記方法により生産された新規産物 、即ち雄性不稔形質を有する遺伝的に形質転換した植物、雄性不稔植物及び、雄 性稔性植物からの花粉を前記植物に受粉させること により生産したハイブリッド種子に関する。 図1はクローン10〜15のヌクレオチド及び推定アミノ酸配列を示す。cD NAクローンは936ヌクレオチド長であり、25,138ダルトンのポリペプ チドをコードする単一のオープンリーディングフレームを含んでいた。このポリ ペプチドは強塩基性であり、11.0のpI計算値を有しており、塩基性残基は タンパク質全体に分布している。従来特徴付けられている他の遺伝子との相同の 調査では、クローン10〜15によりコードされるアミノ酸配列を使用して、G enetic Computer Group(GCG,Devereuxら, 1984)のTFASTAプログラムによりGenBankデータベースを検索 した。この分析によると、ヒトQM遺伝子の得点は716であった。クローン1 0〜15によりコードされるアミノ酸配列をヒト遺伝子のアミノ酸配列と整列さ せると(図2)、数個の重要な領域が注目される。第1の領域は高保存度のアミ ノ末端領域であり、最初の10個のアミノ酸残基が保存されている。第2の領域 も両タンパク質で保存されており、推定される両親媒性螺旋を形成する残基50 〜61の間に位置する。残基98〜135の第3の保存 領域も存在する。 上記3つの保存領域については、59残基長の高度に保存されたアミノ酸が存 在することから、タンパク質のこれらの領域内に保存された機能があると予想さ れる。カルボキシ末端の保存度は低く、タンパク質の機能に重要でないと思われ る。トウモロコシの7日目の苗木からの葉及び根組織から単離したRNAのノー ザンブロット分析によると、クローン10〜15からのcDNAはどちらでも発 現され、根及び葉はほぼ同一の発現レベルを示す。別のノーザンブロットでは、 この遺伝子は葯及び穂新芽で発現されることが判明した。 サザンブロット分析によると、トウモロコシ相同体はトウモロコシにおいて約 4〜6員の小さいファミリーの1員である。 以下の実施例は本発明を実施する方法を示す。但し、本発明の範囲はこれらに 示された実施態様に制限されない。 実施例1: QMm遺伝子による形質転換のタバコ植物正常発育に対する妨害 タバコ種子(cv.xanthi)を無菌条件下で発芽させた。明所において 28℃で約7〜10日後に、子葉と第一葉を無菌状態で採取し、4つ(約1〜2 mm2断片)に切り、0.25Mソルビトールを含む培地を満たした無菌円形濾 紙上に置いた。円形濾紙を暗所において28℃で一晩インキュベートした。翌朝 、組織断片にQMm構築物(pPHI3621−センス構築物(図4)またはp PH13622−アンチセンス構築物(図5))と選択可能マーカー(BAR遺 伝子)を含むプラスミドとの等量混合物をbiolistics装置によって打込み(bomb ard)、細胞を形質転換した。0.1μgの全DNAを5回の打込みによって送 達した。 打込み後、組織を暗所において28℃でインキュベートした。48時間後、打 込みした組織を選択培地(BASTA)に移し、28℃の明所に置いた。約2週 間すると小さなコロニーが出現し始め、それが約1週間続いた。葉片を 再生培地に移し、葉と苗を形成させた。植物形成後、幼苗を発根培地に移し、根 を形成させた。約1〜2週間後、植物を定植のために温室に移した。 センス構築物pHI3621(図4)は対照(選択可能マーカーのみ)ほど多 くのコロニーを生じなかった。実際、多くのコロニーが形成されたが、その後死 滅した。生存したものでも、成長は対照よりはるかに遅かった。これらのコロニ ーから生成された生存カルスのほとんどは植物を生じなかった。植物を生じたも ののほとんどは、カルスの別個の部分の成長からそうなったもので、これは復帰 細胞セクター(プラスミドの損失)を示している。PCR分析によると、得られ た植物はトウモロコシ遺伝子陰性であった。カルスの観察から、それらが植物を 生成するための分裂組織を形成または構成する上で問題を有したことが判る。あ る植物はプラスミド陽性であると判断されたが、それでも植物を生成した。この 植物の成長は極めて遅く、温室に移行するときでもまだ根を生じておらず、温室 内でも一時期(約1カ月)かなりゆっくり成長したが、その後は正常速度で成長 し、正常と見られた。該植物は開花し、正常植物と同様に種子を結んだが、生成 された種子は異常を呈し、 発芽試験においては、正常種子が4〜6日であるのに対して発芽までに2週間以 上を要した。 アンチセンス(pPHI3622)(図5)打込み組織から誘導されたカルス は全く異なる成長特性を示した。幾つかの場合でカルスはかなり加速された速度 で成長し、多大な栄養成長を行った。これらのカルスはほぼ正常な速度で植物を 生成した。苗を再生及び発根培地に移すと、対照より速い速度で発根した。得ら れた植物は正常に見え、正常に開花し、種子を結んだ。生成された種子は正常に 発芽したので、植物は正常と見られる。 上記結果から、QM遺伝子は発生において一役を担うことが判る。形質転換タ バコにおいて、その存在は恐らく分裂組織形成を妨害または阻害する。発現した とき、QMは細胞を特定の発生段階に「固定」し得る。該遺伝子が出現してから は細胞はもはや分化しない。タバコカルスにおける該遺伝子の過剰発現により、 植物を生成するための分裂組織の形成は阻害された。過剰発現はより高い濃度で は致死的となり得る。 アンチセンス分子を含む構築物を備えた植物細胞は場合によっては加速速度で 成長し得た。かかる結果は、アンチ センス分子がタバコQM遺伝子産物の作用を停止させ、分化をより迅速に生じさ せ、カルスに見られた多くの普通葉を与えたと解釈される。実験は3回繰り返し たが、基本的には各実験で同様の観察がなされた。かかる結果は、QMがリプレ ッサー分子として機能し得るという知見と一致する。Monteclaroら, 1993参照。 実施例2: in situハイブリダイゼーションによる小胞子特異的遺伝子発現の 証明 この実施例では、単離したDNAが小胞子特異的発現を示す遺伝子を含むこと を示す方法を記載する。特にここでの結果は、特定のタバコcDNAクローンに 対するmRNAの発現がタバコ葯の小胞子に局在していることを証明するもので ある。本明細書において使用される「小胞子特異的」とは、花粉発生に不可欠な 細胞または組織における遺伝子発現を指す。葯及びタペートはこのような細胞ま たは組織の例である。 TA39と称された葯特異的タバコcDNAクローンをthe Depart ment of Biology,University of Califo rnia,Los Angeles,カリフォルニアのDr.Robe rt B.Goldbergから入手した。該クローンを使用し、QM遺伝子に 使用するTA39プロモーターを回収した(実施例3参照)。このcDNAはタ バコ葯由来のmRNAにはハイブリダイズするが、雌ずい、花弁、葉または茎由 来のmRNAにはハイブリダイズしない(Koltunowら,1990)。c DNAの長さは、42塩基のポリA+テールを含む490塩基である。このcD NAは、葯から単離したRNAのノーザンブロットにおいて550塩基及び68 0塩基の2つの転写物にハイブリダイズする。RNAドットブロットからは、T A39関連転写物は、全てがタペート内に局在する5種類の他の葯特異的転写物 と同じ時間的順序で蓄積及び分解することが判っている(Koltunowら, 1990)。 Nicotinia tobacum(cv Ky17)の葯を四分子期で回 収し、標準細胞学的技法(Berlynら,1976)によって操作した。葯を t−ブタノール中で脱水し、パラフィン中に埋込み、厚さ8μmの断片に切断し 、スライドに固定した。クローンTA39と別のcDNAクローン(LA2:表 皮特異的mRNA)のDNAフラグメントをプラスミドから切り出し、ゲル電気 泳動に よって精製し、製造業者指示に従ってBioNick Labeling Sy stem(BRL)を使用し、ビオチン−14−dATPを用いてニックトラン スレーションによって標識した。固定した葯断片をビオチン標識プローブを用い てin situハイブリダイゼーションさせ、BRLのDNA検出系を使用して検出 した。この系においては、ストレプトアビジンがビオチニル化プローブDNA及 びビオチニル化アルカリ性ホスファターゼを結合し、プローブが標的核酸にハイ ブリダイズした細胞内にニトロブルーテトラゾリウムが沈殿する結果となる。 上記のin situハイブリダイゼーションの分析調査から、試験試料の葯子房室 は四分子期の小胞子を含んでいたことが判った。TA39DNAでプローブした 葯断片においては四分子のみがテトラゾリウム染料を蓄積した。これに対して、 対照DNA(LA2)でプローブした葯断片は表皮層中に染料を蓄積した。この 組織特異的対照から、TA39DNAでプローブした葯断片の小胞子中に染料沈 殿が認められたのは、小胞子によるDNA及び検出系成分の非特異的保持による ものではないことが判る。 実施例3 小胞子特異的mRNAに相同な配列:T39プ ロモーターを含むT39ゲノムクローンの単離 この実施例は、核酸プローブが使用可能である任意の小胞子特異的mRNAに 相同な配列を含むゲノムDNAクローンの単離方法を与える。記載の方法は、か かる使用可能なプローブに相同な小胞子特異的mRNAを有する任意の植物種由 来の小胞子特異的調節配列を単離するのに有用である。 タバコ葯特異的cDNAクローンTA39をUCLAのDr.Robert Goldbergから入手した。TA39は、幾つかのタペート特異的転写物に 見られるのと同様の時間的パターンで、葯由来のmRNAにハイブリダイズする (Kultunowら,1990)。 その場ハイブリダイゼーションから、TA39は−1〜+1期には小胞子及び 結合組織中に低レベルで存在し、1〜6期にはタペート中に高レベルで存在する ことが判った(Goldbergら,1993)。 特定の植物のゲノムライブラリー、例えばN.tabacum変種NK326 由来のDNAフラグメントの市販のライブラリー(Clontech Labo ratories,Inc.,Palo Alto,カリフォルニア; カタログFL1070D)をMboIで部分消化し、プラスミドEMBL−3中 にクローニングにし、cDNAクローンTA39に対する相同性を有するクロー ンをスクリーニングした。Sambrookら,1989に記載のごとき標準ハ イブリダイゼーション方法を使用した。プラークをピックアップし、再度平板培 養し、TA39 cDNA挿入物で再度プローブするというサイクルを、一貫し てハイブリダイズするプラークが精製されるかまたは存在しないことが判るまで 3回以上行い、候補クローンを精製した。 各々が各ファミリー内の2つの重複クローンによって代表される、2種の区別 可能なTA39 cDNA関連ゲノムタバコDNAクローンファミリーを同定し た。各ファミリーの一方のクローンを精密特性分析用に選択し、クローン8B3 (図24)及び14B1(図25)と称した。これらのゲノムクローンの各々の TA39に相同の領域、並びにかかる相同領域の直ぐ上流及び下流の領域のマッ プを制限酵素切断分析及びDNAハイブリダイゼーションによって作成した。 かかるコーディング配列と付随する5′推定調節領域を サブクローンとして単離し、配列決定するために更にサブクローニングした。即 ち、Stratageneによってキットで提供されているexoIII及びヤエ ナリヌクレアーゼを使用することにより、各ゲノムクローンにネストした(nest ed)欠失部を生成した。アイオワ州立大学のNucleic Acids Fa cilityにおいて自動DNAシークエンサー(Applied Biosy stems 373A)を使用し、ネストした欠失部の配列をSangerのジ デオキシ鎖成長終結法によって決定した。TA39のcDNA挿入物の配列も比 較のために決定した。小胞子特異的mRNAのTA39 cDNAに相同の領域 において、ゲノムクローン8B3はTA39と完全に相同であるが、ゲノムクロ ーン14B1の対応部分はTA39に約90%相同である。 14B1及び8B3ゲノムクローンの転写開始部位のマップを、推定翻訳開始 部位の83塩基上流にある単一ヌクレオチドに対するプライマー伸長実験によっ て作成した。各クローンにおいて、マッピングされた転写開始部位の31bp上 流に完全なTATAボックスが現れ、両クローンの転写開始部位の下流(即ち転 写開始部位に対して「+83」 と表わされる位置)で、110個のアミノ酸からなる主要読み取り枠が無傷であ る。両クローンはそれぞれクローン14B1及び8B3の翻訳停止コドンの29 bp及び37bp下流にポリアデニル化認識部位を有する。 実施例4: 小胞子特異的遺伝子制御配列を含むDNAセグメントの単離 プローブに適した新規のcDNAクローンは、TA39配列の一部分を含むオ リゴヌクレオチドプローブとのハイブリダイゼーションに対してクローンをスク リーニングし、次いでハイブリダイズしたクローンの配列を決定し、その全配列 とcDNAクローンTA39との一致の程度を決定することにより同定し得る。 この目的のためにはストリンジェントなハイブリダイゼーション条件が好ましい 。ストリンジェントなハイブリダイゼーションは当分野において公知の種々の条 件(例えばJ.Sambrook,1989参照)に従って本発明に対して実施 し得るが、具体的な制御配列を単離するのに使用されているストリンジェントな ハイブリダイゼーション条件の1つは、6×SSP,0.1%SDS溶液中で約 65℃で初期ハイブリダイゼーション反応を約12時間行い、次いで1×SSC ,0.1%SD S%溶液を用いて約65℃で洗浄し、更に0.2×SSC,0.1%SDS溶液 を用いて室温で洗浄することからなる。 タバコ以外の植物から単離されたcDNAのようにクローンTA39と一部し か相同でないcDNAクローンに対しては、新規のcDNAが誘導されるmRN Aが小胞子特異的mRNAであるかどうかは、雄花組織のmRNAの発現を時間 的及び最も正確には空間的に分析することにより決定し得る。例えばKulto nowら(1990);ヒマワリ(Helianthus annuus)由来 の葯特異的cDNAを開示しているDomonら(1990);小胞子を発生さ せる上で特異的に発現されると言われているBrassica napus m RNAを記載しているRobertsら(1991);タペート特異的及び小胞 子特異的cDNAクローンの単離を含む、葯を発生させることから作製されたc DNAライブラリーを記載しているScottら(1991);及び、小胞子発 生初期に活性化されるBrassica napus由来の花粉特異的遺伝子フ ァミリーを記載しているAlbaniら(1990)の分析方法が参照される。 クローンTA39に関連する小胞子特異的mRNAに対する特定の形態のプロ ーブは、TA39によってコードされるアミノ酸配列をコードするDNA分子を 用いてハイブリダイズするのに必要な物理的特性を有する任意の形態のポリヌク レオチド、即ち一本鎖または二本鎖のDNAまたはRNA分子を含む。サイズ、 塩基構成及び相同度を含む有効な核酸プローブの一般的必要条件は当分野におい て良く知られており、明記されている。例えばJ.Sambrookら(198 9)参照。しかしながら、特にプローブ配列と同一でないヌクレオチド配列を有 するDNAセグメントを探す場合に好ましいプローブは、小胞子特異的mRNA から誘導されたcDNAの少なくとも一方の鎖の全配列を含むプローブである。 このような全長プローブは、mRNA誘導配列の一部しか含まないプローブより も、一部相同のDNA分子を検出し得る可能性が高い。関連遺伝子が、mRNA が生じたのと同じ植物種から誘導されていようと、他の種から誘導されていよう と、所与のmRNA配列のある部分は、そのmRNA配列の他の部分より、関連 小胞子特異的遺伝子内で保存されていないかもしれない。 小胞子特異的遺伝子制御配列を含むDNAセグメントを 単離する方法は更に、ストリンジェントなハイブリダイゼーションの標準条件下 で上記核酸プローブにハイブリダイズするゲノム植物DNAの1つ以上のフラグ メントを単離するステップを含む。これらのフラグメントは、プローブ関連mR NAが生じたのと同じ植物種から得てもよいし、別の被子植物種から得てもよい 。本発明の小胞子特異的遺伝子制御配列を単離する該方法を実施するのに適した 特定の植物は、単子葉類(特にトウモロコシなどの穀類)及び双子葉類(例えば Canola及びヒマワリ)の両方を含む。 小胞子特異的制御配列について検査すべきDNAフラグメントは通常は、読み 取り枠及び関連調節配列を含む大ゲノムDNAフラグメントをスクリーニングす るのに適したベクター中にクローニングすることにより製造される。例えば、B rassica napus由来の遺伝子を記載しているAlbaniら,19 91;Oenothera organesis由来の遺伝子を記載しているB rownら,1990;トウモロコシ遺伝子を開示しているGuerreroら ,1990及びHamiltonら,1989;または、トマト由来の葯特異的 遺伝子を記載して いるTwellら,1989のいずれかに記載のごとく、ゲノム植物DNAライ ブラリーの作製及びハイブリダイゼーションスクリーニングをこの目的で実施す ることができる。或いは、市販の植物ゲノムDNAクローンライブラリーを入手 し、スクリーニングしてもよい。 本発明のプローブにハイブリダイズした任意の植物ゲノムDNAの単離フラグ メントのヌクレオチド配列は、標準DNA配列決定法によって確定される。次い でこの配列を精査し、全読み取り枠の少なくとも5′末端をコードする第1セグ メントの配列でプローブにハイブリダイズする第1DNAフラグメントを含むか どうかを決定する。読み取り枠の5′末端は、読み取り枠を含む配列が後ろに続 く翻訳開始コドンによって同定され、本発明方法のプローブにハイブリダイズす る。 小胞子特異的制御配列の単離に適したゲノムDNAフラグメントは更に、プロ ーブにハイブリダイズする全読み取り枠の5′末端に隣接する配列を含む第2D NAセグメントを含む。この点で、「完全な読み取り枠の5′末端に隣接する」 配列は、本発明のゲノムDNAフラグメント内の読み取り枠の上流にある配列の 任意の部分を含む。一般に、 隣接する読み取り枠の発現を調節する制御配列は該読み取り枠の数百塩基対内に 位置するが、場合によっては、読み取り枠に隣接するある種の制御エレメントは 読み取り枠から数キロ塩基離れたところに位置し得る。いずれの場合も、本発明 のゲノムDNAフラグメントの小胞子特異的mRNA関連配列に隣接することに より、かかるゲノムDNAフラグメントの第2セグメントの配列は推定小胞子制 御配列を構成する。 小胞子特異的制御配列を含むDNAセグメントを単離する方法は更に、第2D NAセグメントに操作的に結合されているDNA配列の小胞子特異的発現の誘導 に対して、ゲノムDNAフラグメントの各第2DNAセグメントを試験するステ ップを含む。推定小胞子特異的制御配列を含むセグメントの試験は、本発明のト ランスジェニック植物において異種配列の小胞子特異的制御を操作するのに適し た機能性小胞子特異的遺伝子制御配列を含むDNAセグメントを同定する役割を 果たす。 推定小胞子特異的制御配列の試験は、小胞子及び他の植物組織の推定小胞子特 異的制御配列に操作的に結合されている都合の良い「リポーター」配列の発現を 測定すること により行われる。このリポーター配列の一般的必要条件は、小胞子及び誘導組織 (例えば花粉)並びに、小胞子特異的制御配列が操作的に結合されたリポーター 配列の発現を誘導しない他の組織(例えば葉)においてこの配列の発現レベルを 容易に確定し得ることである。 実施例5: ゲノムDNAクローンの推定制御配列に操作的に結合された異種遺 伝子の小胞子特異的発現試験 本実施例は、一時的遺伝子発現アッセイにおいて異種リポーター遺伝子の発現 を小胞子特異的に制御するための、ゲノムDNAクローン由来の小胞子特異的調 節領域の使用を示す。 8B3(図24)及び14B1(図25)の推定プロモーターをそれぞれ、ジ ャガイモ由来のプロテイナーゼII(pinII)遺伝子の3′未翻訳領域が後ろに 続くβ−グルクロニダーゼ(GUS)をコードするリポーター遺伝子(uidA )の読み取り枠に融合した。1つの態様においては、「翻訳可能」融合を行い、 各プロモーターを、使用可能な上流の配列の最初からヌクレオチド+83にある 翻訳開始部位までクローニングした。「転写可能」融合と称 した別態様においては各プロモーターを、使用可能な上流の配列の最初からヌク レオチド+4にある転写開始部位のすぐ後ろまでクローニングした。後者の構築 物は、プロモーター配列とuidA配列の間にタバコモザイクウイルス(ω)の 非翻訳先行配列を含んでいた。GUSリポーター遺伝子を含むものと類似の翻訳 可能遺伝子融合体も別のモデル遺伝子、ホタルルシフェラーゼコーディング遺伝 子に対して構築した。 1.8μmのタングステンビーズ上に付着させたDNAを粒子ガンによって打 込んだ、タバコ(cv.Petite Havana)の3〜4期の葯薄片にお ける一時的発現アッセイにおいてuidA遺伝子融合体を試験した。例えばTw ellら1989参照。各ショットは0.5μgのDNAを含んでいた。葯薄片 上の個々の小胞子中には暗青色の染色斑が認められ、小胞子中でGUS遺伝子の 一時的発現が起こったことが判る。葯表面にときおり見られる斑点源は、葯細胞 から生じたのか混入した小胞子から生じたのか区別できなかった。しかしながら 、単離した小胞子及び葉による追加試験において、uidA及びルシフェラーゼ 遺伝子融合体の小胞子中での一時的発現が確認された。 葉片におけるルシフェラーゼ構築物の一時的アッセイでは、使用可能な最も高感 度の試験(ルシフェラーゼ触媒発光検出)を使用しても、葉における小胞子特異 的制御配列の遺伝子発現活性は認められなかった。 実施例6: 昆虫防除または雄性不稔用遺伝子の小胞子特異的発現のための遺伝 子構築物の作製 本実施例は、トランスジェニック植物において昆虫防除または雄性不稔を行う 遺伝子のごとき異種遺伝子の小胞子特異的遺伝子発現を与える構築物を生成する 遺伝子操作方法を示す。 所望のタンパク質をコードする遺伝子、例えば特定の昆虫防除遺伝子または雄 性不稔遺伝子の小胞子特異的発現用の構築物を与えるため、特定の異種遺伝子に 適当な翻訳及び転写制御を与えるべく、本発明の小胞子特異的調節配列を含むD NAセグメントを異種遺伝子、及び必要であれば3′末端非翻訳配列に操作的に 結合する。例えば異種遺伝子の読み取り枠の開始を制限酵素切断部位を含むよう 変性することにより、調節配列を異種遺伝子配列に融合する。この切断部位は、 かかる部位の配列はATG翻訳開始コドンを含むが故に、NcoI部位または、 NcoI部位との 連結反応に適合する別の部位であるのが有利である。 xanthiタバコを発芽10日の段階で形質転換する本実施例には種々の遺 伝子型を使用した。 構築物を以下に記載する: -- pPHI3621(図4)+pPHI1285(図6)[QM,トウモロコ シ センス+BAR] -- pPHI3622(図5)+pPHI1285(図6)[QM,トウモロコ シ アンチセンス+BAR] -- pPHI4722(図7)+pPHI1285(図6)[QM,ヒト セン ス+BAR] -- pPHI4723(図8)+pPHI1285(図6)[QM,ヒト セン ス+BAR] -- pPHI265+pPHI1285[GUS+BAR] -- pPHI1285[BAR] 形質転換を行うため、粒子ガン打込みを使用した(GEヘリウムガン及び65 0PSI破裂ディスク)。1試料当たり1回、合計で0.1μgの打込みを行っ た。 272培地においてin vitroでタバコを発芽させ、10〜14日間観察してか ら、次のステップを実施した。実験の前日、子葉及び第一葉を半分に切り、1. 5mlの53 0培地+0.25Mソルビトールを含む無菌フィルター上に置き、暗所において 28℃で一晩インキュベートした。葉材は乾燥を防ぐために液体溶媒下で切断し た。1プレート当たり8つの葉片を培養したが、5つのプレートはQM形質転換 によって作製し、3つのプレートは対照形質転換によって作製した。 打込み後、全ての試料を元のフィルター上に2日間維持してから、選択培地に 移した。 48時間後、組織を526+Basta(526H)培地に移したが、葉組織 はフィルター上に残した。打込み後2〜3週間でコロニーはほぼ回復した。 4週間後、子葉/コロニーを528S培地に移した。形質転換コロニー由来の 苗を基にあるカルスから切断し、227N培地に移して根を形成させた。根が十 分に生えたら、植物を成熟のために温室に移した。 結果は以下の通りであった: 本実験の全てのDNA処理から126個のコロニーを回収した。各DNA処理 から12個ずつランダムに抽出し、全部で50個のコロニーにPCR分析を実施 した。この分析で得られたデータを下記に示す。 打込みの6週間後、成長速度に差が認められた。最も顕著なことは、pPHI 3621/pPHI1285及びpPHI3622/pPHI1285、特にP HI3622/pPHI1285を用いた形質転換体由来から回収されたコロニ ーが明らかなコロニー死を示したことである。対照であるpPHI265/pP HI1285コロニーと比較したときに他の形質転換体においては成長に顕著な 差は見られなかった。 実施例7: センス及びアンチセンス配向及びGRP/GRE誘導性遺伝子系に おけるQM遺伝子の作用及び発現を評価するための安定なBMS形質転換 使用した遺伝子型はトウモロコシ懸濁液中のBMS−38であった。DNA構 築物は、 pPHI4719(図9)+pPHI1285(図6) [35S−QM センス+35S−BAR] pPHI4720(図10)+pPHI1285(図6)[35S−QM ア ンチセンス+35S−BAR] であった。粒子ガン打込みを使用した(GEヘリウムガン及び650PSI破裂 ディスク)。1試料当たり1回の打込みを行った。 培養の1日後、液体を細胞から吸い取り、2gの材料を20mlの237+0 .25Mソルビトール培地に再浮遊させた。細胞を振盪装置上で28℃で2〜4 時間インキュベートした。 0.5mlの細胞を、1.5mlの237+0.25Mソルビトール培地で湿 らせた二層のWhatmanフィルター上で平板培養した。1プレート当たりの 細胞密度は約50mgであった。 打込みしていない2つの対照試料を含み、各DNA処理に対して6つの試料を 作製した。 打込み後、細胞を含むフィルターを115培地に移し、28℃の暗所に48時 間戻した。 48時間後、細胞をフィルターから掻き取ることにより細胞を360E選択培 地に移し、2mlの237培地中に 再浮遊させ、各試料について1プレート当たり1mlに塗り広げた。 コロニーの回復をモニターした。コロニーが同定された時点で他のものから分 離し、独自性を維持した。 トランスジェニックコロニーにおける遺伝子の存在をPCT分析により確認し た後、誘導アッセイを実施することができる。 この実施例においては全ての形質転換体からコロニーが回復したが、回復した ものの大半はpPHI1285陽性対照処理されたものに由来するものであった 。コロニー回復についてのデータを下記に示す。 QM遺伝子の35Sセンス及びアンチセンスの両構築物がBMSコロニー回復 に対して毒性であった。実施例8トウモロコシタペータム特異的プロモーターの形質転換への使用 試験設計反復1、2及び5 : 目的: タペータム特異的なSGB6g1プロモーターによってドライブされるGUS を発現させる、Basta/Bialaphosに耐性であるトウモロコシのト ランスジェニックコロニー、植物個体及び子孫の取得。 遺伝子型: 54−68−5 B1−1(反復1)または54−68−5 161F3(反 復2)、54−68−5 161F4(反復5) 培地: 237;トウモロコシ用液体懸濁培地 115;トウモロコシ用カルス維持培地 115E;5mg/lのBastaを含有するカルス選択培地 115B;3mg/lのBialaphosを含有するカルス選択培地 組織処理: ―細胞を継代培養から1日後に710μmメッシュで篩い分ける ―237+3% PEG中に50mg/mlのプレート密度で再懸濁させる ―3% PEG中で一晩インキュベートする ―1mlの237+3% PEG培地で湿らせたWhatmanフィルター上 に重ねたガラスフィルター934 ―AH上に細胞を、プレート当たり0.5mlの量で植え込む ―撃ち込み後、ガラスフィルター上の細胞を115培地に移す パーティクルガン撃ち込み: DuPontヘリウムガン(反復1及び5) 650 PSI破裂ディスク(反復1及び5) DuPont PDS−1000ガン(反復2) 0.230″停止プレート、Acetylマクロ発射体(反復2) 1試料当たり1回の撃ち込み(反復1及び5) 1試料当たり2回の撃ち込み(反復2) Pioneerタングステン改良型DNAプロトコール、各ガンに特定的 DNA: pPHI687(図11)+pPHI610(図12) pPHI460(図13)+pPHI610(図12) pPHI1952(図14)+pPHI610(図12) pPHI2125(図15)+pPHI610(図12) 撃ち込み後の処理/アッセイ: ―撃ち込みから24〜48時間後にR遺伝子発現を探す ―撃ち込みから48時間後に試料を115E(反復1) に移す。撃ち込みから7日後に試料を115B(反復2及び5)に移す ―選択培地への移転から2週間後に細胞をフィルターから離す ―植物再生前のリポーター遺伝子に関してコロニーをPCRアッセイする ―試料を暗所で28℃に維持する反復1 : 5mg/l Basta選択培地上で回収した十六の独立コロニーについてP CRアッセイを遂行した。#9プレ ート1CZ、pPHI610+pPHI2125の一つのコロニーはGUS(p PHI2125)に関してPCR陽性であった。いずれのコロニーもタイプI表 現型であったが、選択しなかった陽性対照もタイプI表現型となった。この表現 型は54−68−5 B1−1系に共通する傾向を有する。5mg/l Bas ta選択から12週間後に総てのPCR陰性コロニーを、残存する総ての非胚発 生組織と共に廃棄した。試料#9プレート1由来のコロニー2は288E(再生 培地+5mg/l Basta)に移した。八つのコロニーが残り、これらをG US遺伝子の存在に関してPCRアッセイした。これら八つのコロニーのうちの 三つは、翻訳融合部(pPHI2125)由来のGUSまたは転写融合部(pP HI1952)由来のGUSに関して陽性であった。反復5 : 3mg/l Bialaphos選択培地上で回収した九つの独立コロニーに ついてPCRアッセイを遂行した。総てのコロニーが、pPHI2125または pPHI1952の存在を示すGUS遺伝子に関してPCR陽性であった。この 実験で用いた遺伝子対照(pPHI460)は、 いずれもGUS細胞化学アッセイにおいて青く染まる領域を有する9個の安定な 形質転換体をもたらした。増殖は遺伝子対照の方が、SGB6g1:GUS構築 物から回収されたトランスジェニックよりはるかに急速であった。 選択下に12週間経過後、急速に増殖した胚発生コロニーのみを維持し、他の 物質は総て廃棄した。PCR陽性を試験するコロニーを、植物再生のための再生 培地に移した。これらのコロニーの一部にいついてBasta酵素アッセイを遂 行した。得られた結果は、Bastaに対する耐性を示す高度のトランスジェニ ック活性を示唆しない。以前の研究、及びこのアッセイについての他の研究者の 経験から、形質転換をより正確に測定することによって、回収したコロニーの細 胞形態変化が非選択対照のものに近似するかどうかが決定され、また回収コロニ ーが示す増殖速度の比較が行なわれている。実施例9トウモロコシQM遺伝子を有するプラスミドの構築 センス配向のQM遺伝子を発現するプラスミドpPHI3621(図4)を、 一方の親としてpPHI1527を用いて構築した。pPHI1527(図16 )はバックボ ーンとしてプラスミドpUC18(Yanisch−Perron等,1985 )を有し、このプラスミドはクローン化に必要な制限部位、及び選択可能なマー カーとしてのアンピシリン耐性遺伝子を有する。このプラスミドはまた、カリフ ラワーモザイクウイルス(CaMV)35Sプロモーター及びエンハンサー配列 (Gardner等,1981)、タバコモザイクウイルス先導配列、O′(G allie等,1987)、ホタルルシフェラーゼリポーター遺伝子(Ow等, 1986)及びPinII転写終結配列(Hynheung等,1989)も有す る。 pPHI3621の第二の親は、pBluescript KS中に配置され たトウモロコシQM遺伝子を有するpPHI3620(図17)とした。pPH I3620及びpPHI1527を両方ともNcoI及びKpnIで消化し、低 融点(LMP)アガロースゲル上の、pPHI3620由来の挿入部のバンド及 びpPHI1527由来のより大きいプラスミドのバンドを単離することによっ てpPHI3621を調製した。この操作ではルシフェラーゼ遺伝子をトウモロ コシQM遺伝子で置換した。上記バンドをプールし、断片同士を連結してpPH I3621を構築 した。 トウモロコシQM遺伝子のアンチセンスを発現するpPHI3622(図5) も、親としてpPHI1527及びpPHI3620を用いて、ただし前記両親 の消化はSalI及びSacIで行なって構築した。LMPアガロースゲルから pPHI3620由来の挿入部のバンド及びpPHI1527由来のより大きい プラスミドのバンドを単離し、断片をプールし、かつ連結した。この操作でもル シフェラーゼ遺伝子を、アンチセンス配向のトウモロコシQM遺伝子で置換した 。 組織特異的発現ベクターを上記と同様に、ただしCaMV構成性プロモーター をTA39葯特異的プロモーター14B1及び8B3(Garnaat等,19 91)に替えて構築した。14B1プロモーターを有するpPHI1493(図 18)をNcoI及びNsiIで、pPHI3621(親2)と同様に消化した 。pPHI3621由来の小さい挿入部のバンドと、より大きいプラスミドのバ ンドとをLMPアガロースゲル電気泳動によって単離してプールし、断片同士を 連結した。それによって、センス配向のトウモロコシQM遺伝子を14B1プロ モーターと共に 有するpPHI4745(図19)を得た。pPHI4745をSmaI及び si Iで消化し、pPHI3622をSalI(クレノウフラグメントで満たさ れたもの)及びNsiIで消化することによって、トウモロコシQMアンチセン ス構築物を調製した。pPHI4745由来の大型プラスミドのバンド、及びp PHI3622由来の挿入部のバンドをLMPゲルによって単離してプールし、 断片同士を連結した。それによってプラスミドL62(TA39 14B1)を 得た(図20)。 8B3葯特異的プロモーターを有する発現ベクターを、pPHI4855(図 21)をBamHI及びNotIで消化することによって構築した。pPHI4 855は上述の配列の総てを、β−グルクロニダーゼ遺伝子をコードする付加的 配列(Walden及びSchell,1990)と共に有した。他方の親pP HI4745もBamHI及びNotIで消化した。pPHI4855由来の大 型プラスミドのバンド、及びpPHI4745由来の挿入部のバンドをLMPア ガロースから精製してプールし、断片同士を連結した。得られたプラスミドL5 9(図22)は、葯特異的プロモーター8B3によってドライブされるセン ス配向のトウモロコシQMを有した。pPHI4855をSmaI及びNsiI で消化し、pPHI3622をSalI(クレノウフラグメントで満たされたも の)及びNsiIで消化することによってアンチセンス構築物を調製した。pP HI4855由来の大型プラスミドのバンド、及びpPHI3622由来の挿入 部のバンドをLMPアガロースゲルから単離してプールし、断片同士を連結した 。それによってL61(図23)を得、その際トウモロコシQM遺伝子のアンチ センス配向は8B3プロモーターの制御下に有った。実施例10センス及びアンチセンスQM遺伝子での形質転換による雄性不稔 性タバコ植物の作製 タバコ葉外植体に、35S::BAR(pPHI1285)と次のプラスミド のうちの一つとを共に撃ち込んだ。 L59: TA39(8B3):QM L61: TA39(8B3):アンチセンスQM L62: TA39(14B1):アンチセンスQM 4745: TA39(14B1):QM タバコ葉外植体への撃ち込みにはBioRadヘリウムバイオリスティックス( biolistics)ガン(Du Pont)を用いた。BAR遺伝子は、いずれの細胞がプラスミドを受容したか を決定するための選択可能マーカーとして用いた。 上記4種のプラスミドのいずれにもタバコ葯プロモーター(TA39)を用い た。これはタペータム特異的プロモーターである。“8B3”及び“14B1” はTA39の隔離集団であった。 L59プラスミド(図22)はL61プラスミド(図23)と、L59プラス ミドがトウモロコシ由来のQMセンス遺伝子を有し、L61プラスミドはトウモ ロコシQM遺伝子に対するアンチセンス遺伝子を有する点以外同等である。 L62プラスミド(図20)はpPHI4745遺伝子と、pPHI4745 プラスミドがトウモロコシ由来のQMセンス遺伝子を有し、L62プラスミドは トウモロコシQM遺伝子に対するアンチセンス遺伝子を有する点以外同等である 。 外植体の、BAR遺伝子の組み込みを示した部分において葉の打ち抜き片を製 造した。当業者に良く知られているポリメラーゼ連鎖反応(Perkin−El mer)を用 いて、タバコ細胞に組み込まれたトウモロコシQM遺伝子を増幅した。 Bialophos耐性カルスからPCR+細胞を選択し、この細胞を用いて タバコ植物を再生させた(実施例1参照)。 再生植物の稔性を、1)花粉放出、及び自家受精能力を調べることによって決 定した。後段に示す雄性不稔性植物のいずれにおいても、上記両基準を満足した 。明らかに、雄性不稔性植物はL62で形質転換した細胞及びpPHI4745 で形質転換した細胞に由来した。L59で形質転換した細胞からはタバコ植物は 発生せず、L61で形質転換した植物は2本のみが発生した。これら2種のプラ スミドに関連する雄性稔性植物の不在は、撃ち込みの成功頻度が低いことに起因 する実験の失敗によって説明できる。 雄性不稔性タバコ植物は、トウモロコシQM遺伝子と、トウモロコシQM遺伝 子に対するアンチセンスとの両方の存在に関連した。これについては、正常な発 生にはQM遺伝子発現のバランスが必要であるということで説明が着こう。酵母 では、QMバランスは正常な発現に必須であると考えられる。 トウモロコシQM遺伝子の存在下にQM発現が過剰に生起する恐れが有り、ト ウモロコシ遺伝子由来の発現産物はタバコ細胞内では破壊的な突然変異体となり かねず、あるいはまたトウモロコシQM遺伝子は発生の不適当な時点に発現しか ねない。 トウモロコシQMアンチセンス遺伝子産物は、タバコQM遺伝子に結合してこ の遺伝子を発生の決定的時点に無効とする恐れが有る。 タバコ及びトウモロコシ遺伝子のQMヌクレオチド配列の解析は、一方の遺伝 子に対するアンチセンス産物が他方の遺伝子とも結合し得るという十分な相同性 が存在し得ることを示唆している。 材料及び方法 センス配向のQM遺伝子の使用 : トウモロコシまたは他の植物ソースから単離したQM遺 伝子のヌクレオチド断片をその上流側(5′)末端において、特定の標的植物細 胞におけるセンス鎖の発現を可能にするプロモーターと融合させ、またその下流 側(3′)末端では、前記細胞において機能することが知られている適当な転写 ターミネーター及びポリアデニル化シグナルと融合させる。好ましいプロモータ ーには、きわめて様々な種類の植物細胞における発現を導くことが知られている CaMV由来の35Sなどの“構成性”プロモーター及びユビキチン遺伝子由来 のプロモーターを含めた、所望の標的細胞における発現を導くことが知られてい るプロモーターが含まれる。35Sはトウモロコシなどの単子葉類における発現 も、タバコ及びcanolaなどの双子葉類における発現も導くと考えられる。 しかし、タバコのためのユビキチンプロモーターは好ましくは双子葉類ソースに 由来する。トウモロコシなどの単子葉類に用いるユビキチンプロモーターは、好 ましくは単子葉類ソースに由来する。他の適当なプロモーターには、特定の化学 的処理、例えば除草剤に応答するなどの特定条件下に誘導され得ることが知られ ているものが含まれる。 ターミネーター/ポリアデニル化シグナルには、重要な 標的細胞において機能することが知られているものが含まれる。好ましいのは、 双子葉類及びトウモロコシなどの単子葉類のものを含めたきわめて様々な種類の 植物細胞において機能することが知られている、PinII(ジャガイモ由来のプ ロテイナーゼインヒビターII)などの遺伝子またはOCSやNOSといったT− DNA遺伝子に由来するシグナルである。標的細胞がトウモロコシなどの単子葉 類に由来する場合はプロモーターとQM遺伝子との間に単子葉類遺伝子由来のイ ントロンを挿入することが好ましいが、これは必須ではない。イントロンは、例 えばトウモロコシのAdh1遺伝子由来のイントロン(イントロン1または6な ど)とする。 具体的な一例では、QM遺伝子のヌクレオチド断片をその上流側(5′)末端 において、花粉の発生にとって重要である組織もしくは細胞に対して特異的であ ること、またはそのような組織もしくは細胞においてきわめて優先的に発現する ことが知られているプロモーターと融合させる。上記のような組織の一例に葯が 有る。適当な細胞は、例えばタペート細胞や発生中の小胞子などである。上記断 片の下流側(3′)末端は、やはり上記のような細胞において 機能することが知られている適当な転写ターミネーター及びポリアデニル化シグ ナルと融合させる。好ましいプロモーターは、トウモロコシのためにはSGB6 、双子葉類のためにはTA39(タバコ由来)、及びクローンL4のプロモータ ーBp4A(B.napus由来;国際特許出願公開第90/08828号)で ある。アンチセンス配向のQM遺伝子の使用 : QM遺伝子のアンチセンス形態をその上流側(5′)末端において、特定の標 的細胞における発現を導くプロモーターと融合させ、またその下流側(3′)末 端では、やはり前記細胞において機能することが知られている適当な転写ターミ ネーター及びポリアデニル化シグナルと融合させる。この場合の標的細胞の一例 に、QM遺伝子、またはQM遺伝子と高度に相同である遺伝子が発現し、従って アンチセンスが有効に機能することが知られている細胞が有る。好ましいプロモ ーターは、所望の標的細胞における発現を導くことが知られているプロモーター を包含し、適当な候補には、きわめて様々な種類の植物細胞における発現を導く ことが知られている、CaMV由来の35Sなどの“構成性”プロモーター及び ユビキチン遺伝子由来のプロモー ターが含まれる。35Sはトウモロコシなどの単子葉類における発現も、タバコ 及びcanolaなどの双子葉類における発現も導くと考えられる。しかし、タ バコのためのユビキチンプロモーターは好ましくは双子葉類ソースに由来し、ト ウモロコシなどの単子葉類に用いるユビキチンプロモーターは、好ましくは単子 葉類ソースに由来する。他の好ましいプロモーターには、特定の化学的処理、例 えば除草剤に応答するなどの特定条件下に誘導され得ることが知られているもの が含まれる。アンチセンス構築物はQM遺伝子の全体を含むか、または該遺伝子 の5′末端からの少なくとも数百ヌクレオチドを含むことが好ましい。 QM遺伝子のアンチセンス形態のヌクレオチド断片をその上流側(5′)末端 において、花粉の発生にとって重要である組織もしくは細胞に対して特異的であ ること、またはそのような組織もしくは細胞においてきわめて優先的に発現する ことが知られているプロモーターと融合させる。適当な組織の一例に葯が有る。 適当な細胞は、例えばタペート細胞や発生中の小胞子などである。上記断片の下 流側(3′)末端は、やはり上記のような細胞もしくは組織において機能するこ とが知られている適当な転写ターミネー ター及びポリアデニル化シグナルと融合させる。標的細胞は、QM遺伝子、また はQM遺伝子と高度に相同である遺伝子が発現し、従ってアンチセンスが有効に 機能することが知られている細胞とする。形質転換法 : 双子葉類のための形質転換法には、DNAを直接送り込む幾つかの異なる公知 方法が含まれる。好ましいのは、葉外植体への粒子バイオリスティックス撃ち込 みである。他の方法に、外植体へのAgrobacterium送達; プロト プラストのAgrobacterium共培養(cocultivation) ; エレクトロポレーション; PEG取り込み、またはDNAをプロトプラス トへ直接送達する他の方法等が含まれる。トウモロコシなどの単子葉類にとって 好ましい方法は、処理した細胞へDNAを撃ち込みによって送達するものである が、エレクトロポレーションなど他の方法を用いることも可能である。 植物の細胞は、本発明の異種DNA配列で通常のように形質転換される。形質 転換するべき植物にAgrobacterium感染の疑いが有る場合、無毒化 したTiプラスミドである、異種DNA配列を有するベクターを用いる ことが好ましい。形質転換は、例えばヨーロッパ特許第0116 718号及び 同第0 270 822号に記載されている操作を用いて行ない得る。好ましい Tiプラスミドベクターは異種DNA配列をボーダー配列間に、または少なくと も右側のボーダー配列の上流に有する。直接遺伝子移入(例えばヨーロッパ特許 第0 237 356号、国際特許出願公開第85/01856号及びヨーロッ パ特許第0 275 069号参照); 例えば米国特許第4,684,611 号に開示されているin vitroプロトプラスト形質転換; 例えばヨーロ ッパ特許第0 067 553号及び米国特許第4,407,956号に教示さ れている植物ウイルス媒介形質転換; 並びに、特に米国特許第4,536,4 75号に開示されているリポソーム媒介形質転換などの操作を用いれば、植物細 胞の形質転換に上記以外のベクターを用いることが可能である。 形質転換するべき植物がトウモロコシである場合、Fromm等,1990及 びGordon−Kamm等,1990がトウモロコシの幾つかの系統について 述べている方法などの、最近開発された形質転換方法が適当である。 形質転換するべき植物がイネである場合は、Shima moto等,1990、Datta等,1990、Christou等,199 1及びLee等,1991がイネの幾つかの系統について述べている方法などの 、最近開発された形質転換方法を用い得る。 形質転換するべき植物がコムギである場合は、トウモロコシやイネに関する上 記方法に類似の方法を用い得る。単子葉植物、特にイネ、トウモロコシまたはコ ムギといった穀類の形質転換には好ましくは、バイオリスティック形質転換法や エレクトロポレーションなどの直接DNA移入法を用いる。このような直接移入 法を用いる場合、移入するDNAを、実質的に本発明のDNA配列、すなわちQ Mトウモロコシ遺伝子及び関連する調節領域のみが植物ゲノムに組み込まれるよ うに最小限に留めることが好ましい。このような観点から、本発明のDNA配列 を細菌性宿主生物のプラスミド中に構築し、かつ増幅させるのであれば、植物を DNA配列で形質転換する前に、複製起点の配列、宿主生物選択のための抗生物 質耐性遺伝子等といった、細菌性宿主生物への導入に必要なプラスミド配列を、 プラスミドの異種DNA配列保有部分から分離することが好ましい。DuPontヘリウムガンのためのタングステン/DNA プロトコル(粒子バイオリスティック撃ち込み形質転換法) 60mgの1.8μmタングステンを計量して15ml容の遠心管に入れ、 2mlの0.1M HNO3を添加し、氷上で20分間音波処理し、 HNO3を廃棄し、1mlの滅菌脱イオン水を添加して試料を2ml容のSar stedt管に移す。手短に音波処理し、 遠心して粒子状とし、 H2Oを廃棄し、1mlの100% EtOHを添加−手短に音波処理し、 遠心して粒子状とし、 H2Oを廃棄し、1mlの100%EtOHを添加−手短に音波処理し、 遠心して粒子状とし、 EtOHを廃棄する。1mlの滅菌脱イオン水を添加する。 音波処理する。 250μlの懸濁液をピペットで4ml容、2ml容の管に移す。 各管に750μlの滅菌脱イオンH2Oを添加する。 タングステン試料を使用の間凍結する。 50μlのタングステン/H2O懸濁液をピペットで1.5ml容の管に移し( 最初に音波処理)、 10μgのDNAを添加し、混合し、 50μ1の2.5M CaCl2を添加し、混合し、 20μlの0.1Mスペルミジンを添加する。混合し、手短に音波処理する。1 0,000rpmで10秒間遠心する。 上清を廃棄する。250μlの100% EtOHを添加する。手短に音波処理 する。 10,000rpmで10秒間遠心し、 上清を廃棄する。60μlの100% EtOHを添加する。安定な遺伝子導入植物を回復するためのトウモロコシの形質転換用プロトコル 1日目 細胞を液体培地に入れ、篩分する(710μm)。細胞100〜200mgを3.5cm の領域上の5.5cmガラス繊維フィルター上で捕集する。細胞を培地に移し、一晩 インキュベートする。 3日目 フィルター及び細胞を培地から除去し、乾燥して、 衝撃を与える。フィルター及び細胞を培地に戻す。 5日目 フィルター上の細胞を選択培地(3mgのBialophos)に移す。 12日目 フィルター上の細胞を新鮮な選択培地に移す。 19日目 細胞をフィルターからかきだし、8.6%低融点寒天を含む選択培地5ml 中に分散する。細胞及び培地をgel-rite固化培地20mlを含む2個の100mm×15mm プレートの表面上にひろげる。 40日目 推定形質転換細胞をプレートから取り出す。 61日目 プレートを新規なコロニーについて検査する。RNA分析 : Chomczynski及びSacchi(1987)のプロトコルに従って植えてから7日後に、 B73苗木から全細胞性RNAを調製した。PolyAtract 1000系(Promega)を用 いて葉のホモジネートからポリ(A)+RNAを精製した。先に記載したノーザ ン法(Thomas,1980)を実施した。側面に位置する領域のキャラクタリゼーション McKnight法(1982)に従うRNA5′末端のプライマー延長マッピング。プラ イマー延長反応に用いたオリゴヌクレオチドは、5′であり、ぞれぞれ、開始コ ドンの最後の ヌクレオチドから31ヌクレオチドまで及び開始コドンの下流の79から122までの ヌクレオチドのTA39cDNAとの相同性を有する標識32マー及び44マーであっ た。Chomcynski及びSacchi(1987)のグイニジナムイソチオシアネート(guinid inum isothiocyanate)法を用いてタバコのヤクからRNAを分離し、オリゴd Tカラムを用いて精製した。プラスミド 特定部位の突然変異誘発(Su及びE1-Gewely,1988)を用いて、オリゴヌクレ オチド5′CTAATTCCACCATGGCTTTTCTTGC3′に関して は開始コドンにあるNcoI部位を、またオリゴヌクレオチド5′GTTTAT GTTTTCGTATCTGCAGCTTGAAAAGATATTATATC3 ′に関しては推定転写開始の下流にあるPstI部位5塩基を形成した。 uidAリポーターの構築物には、ジャガイモ(PI−II)のプロテアーゼ阻 害遺伝子由来の3′転写処理シグナルを用いてNcoI部位で5′flanki ng領域をuidA解読わくと融合させるか、又は5′flanking領域を PstI部位でTWV非翻訳リーダーΩ′、ui dA解読わく及びPI−IIと融合させた。Ω′を含むuidAリポーター構築物 をTiバイナリーベクターpALLTKRepに挿入した。pALLTKRep は、CaMC35Sプロモーターがノパリン(nopalin)シンターゼプロ モーターの代わりにNPTII選択マーカーを動かすという点で、pBI101 .1とは異なっている。トマトの花粉特異的プロモーター及びuidAリポータ ー遺伝子を含むプラスミドpLAT52−7は、カリフォルニア州アルバニーに 所在するUSDA-ARS Plant Gene Expression CenterのDr.Sheila McCormickが親 切にも提供してくれたものであった。 LAT52又はTA39ゲノムクローンの5′側面領域をNcoI部位でPI −II3′を含むホタルのルシフェラーゼ遺伝子と融合させることによりlcfリ ポータープラスミドを形成した。 引用文献 以下に列記した参考文献は、それらが本明細書中に記載されている方法、技術 又は組成物を補足、説明し、その背景を提供するか又はそれらを教示する範囲で 参考として本 明細書に含まれている。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1994年10月4日 【補正内容】 請求の範囲 1.図1に記載のヌクレオチド配列を有するcDNA。 2.請求項1に記載のcDNAによりコードされるタンパク質。 3.前記タンパク質がさらに図2に記載のアミノ酸配列を有することを特徴とす る請求項2に記載のタンパク質。 4.請求項1に記載のcDNAと、操作可能に結合し且つ活性であるときには植 物細胞中の前記DNAの転写を調節し得るプロモーターとを含む組換え体DNA 分子。 5.プロモーターがQMトウモロコシプロモーターである請求項4に記載の組換 え体DNA分子。 6.プロモーターが組織特異的プロモーターである請求項4に記載の組換え体D NA分子。 7.プロモーターが細胞特異的プロモーターである請求項4に記載の組換え体D NA分子。 8.組織又は細胞が花粉の産生に極めて重要である請求項6又は7に記載の組換 え体DNA分子。 9.組織がヤクの組織である請求項8に記載の組換え体DNA分子。 10.前記細胞特異的プロモーターがタペート細胞において発現する請求項7に 記載の組換え体DNA分子。 11.プロモーターがcDNAの過剰発現を引き起こす請求項4に記載の組換え 体DNA分子。 12.プロモーターが誘発性プロモーターである請求項4に記載の組換え体DN A分子。 13.そのRNA転写物が請求項1に記載のcDNAの転写物との相補性を有す る単離DNA分子。 14.植物発生タンパク質をコードし、緊縮条件下に哺乳類のQM遺伝子とハイ ブリダイズする組換え体ポリヌクレオチド配列を用いて植物細胞を形質転換する ことを含む雄性の不稔性植物を生産する方法。 15.植物発生タンパク質をコードし、緊縮条件下に哺乳類のQM遺伝子とハイ ブリダイズする組換え体ポリヌクレオチド配列を用いて植物を形質転換すること を含む植物の正常な発生を変化させる方法。 16.植物発生タンパク質をコードし、緊縮条件下に哺乳類のQM遺伝子とハイ ブリダイズする組換え体ポリヌクレオチド配列を含む遺伝子導入植物。 17.植物におけるQM遺伝子の発現を調節する、トウモ ロコシから分離されたプロモーター。 18.図3に記載のヌクレオチド配列による請求項17に記載のプロモーター。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年3月27日 【補正内容】 請求の範囲 1.図1に記載のヌクレオチド配列を有するcDNA。 2.第1の保存領域がタンパク質のアミノ末端から最初の10個のアミノ酸残基を 含み、第2の保存領域が約51〜60位のアミノ酸残基を含み、前記配列が両親媒性 ヘリックスを形成し、第3の保存領域が98〜135位のアミノ酸残基を含む請求項 1に記載のcDNAによりコードされるタンパク質。 3.さらに図2に記載のアミノ酸配列を特徴とするように定義される請求項2に 記載のタンパク質。 4.請求項1に記載のcDNAと、操作可能に結合し且つ活性であるときには植 物細胞中の前記DNAの転写を調節し得るプロモーターとを含む組換え体DNA 分子。 5.プロモーターが組織特異的プロモーターである請求項4に記載の組換え体D NA分子。 6.プロモーターが細胞特異的プロモーターである請求項4に記載の組換え体D NA分子。 7.組織又は細胞が花粉の産生に極めて重要である請求項5又は6に記載の組換 え体DNA分子。 8.組織がヤクの組織である請求項7に記載の組換え体DNA分子。 9.前記細胞特異的プロモーターがタペート細胞中において発現する請求項6に 記載の組換え体DNA分子。 10.プロモーターがcDNAの過剰発現を引き起こす請求項4に記載の組換え 体DNA分子。 11.プロモーターが誘発性プロモーターである請求項4に記載の組換え体DN A分子。 12.そのRNA転写物が請求項1に記載のcDNAの転写物と相補的である単 離DNA分子。 13 雄性の不稔性植物を生産する方法であって、哺乳類のQMタンパク質との 比較において保存された領域を含み、QMタンパク質をコードする哺乳類のポリ ヌクレオチド分子と高緊縮条件下にハイブリダイズし且つQMタンパク質をコー ドするトウモロコシのポリヌクレオチド分子と低緊縮条件下にハイブリダイズし て前記植物細胞から植物を再生させる植物発生タンパク質をコードする単離ポリ ヌクレオチド分子を含む組換え体分子を用いて植物細胞を形質転換することを含 む方法。 14.植物の正常な発生を変化させる方法であって、哺乳 類のQMタンパク質との比較において保存された領域を含み、QMタンパク質を コードする哺乳類のポリヌクレオチド分子と高緊縮条件下にハイブリダイズし且 つQMタンパク質をコードするトウモロコシのポリヌクレオチド分子と低緊縮条 件下にハイブリダイズして前記植物細胞から植物を再生させる植物発生タンパク 質をコードする単離ポリヌクレオチド分子を含む組換え体分子を用いて植物を形 質転換することを含む方法。 15.哺乳類のQMタンパク質との比較において植物発生タンパク質をコードし 、QMタンパク質をコードする哺乳類のポリヌクレオチド分子と高緊縮条件下に ハイブリダイズし且つQMタンパク質をコードするトウモロコシのポリヌクレオ チド分子と低緊縮条件下にハイブリダイズして植物細胞から植物を再生させる単 離ポリヌクレオチド分子を含む組換え体分子を含む遺伝子導入植物。 16.図3に記載のヌクレオチド配列によるプロモーター。 17.組換え体ポリヌクレオチド配列がトウモロコシのQM遺伝子配列である請 求項13に記載の雄性の不稔性植物を生産する方法。 18.ポリヌクレオチド分子が請求項1に記載のcDNA 配列を有することを特徴とする請求項13に記載の雄性の不稔性植物を生産する 方法。 19.組換え体ポリヌクレオチド分子が請求項4から12のいずれか一項に記載 のDNA分子である請求項13に記載の雄性の不稔性植物を生産する方法。 20.組換え体分子が請求項4に記載のものである請求項14に記載の植物の正 常な発生を変化させる方法。 21.植物細胞がトウモロコシの植物細胞ではない請求項13又は14に記載の 方法。 22.植物細胞がタバコの細胞である請求項21に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12P 21/02 C C12R 1:91) (81)指定国 AT,AU,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F I,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU ,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,U Z,VN (72)発明者 ピアス,ドロシー・エイ アメリカ合衆国、アイオワ・50322、アー バンデイル、ハモンツリー・アベニユー・ 9124 (72)発明者 ギガン,アンドリユー・エム アメリカ合衆国、アイオワ・50021、デ ス・モイネス、ノース・ウエスト・シツク ステイエイス・アベニユー・875

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.植物中の発生タンパク質をコードし且つ哺乳類のQM遺伝子とハイブリダイ ズし得る単離ポリヌクレオチド分子。 2.哺乳類のQMタンパク質と相同性を有するポリペプチド用の単一の解読わく を含む実質的に800〜950のヌクレオチドからなるcDNA。 3.前記解読わくが、それぞれ哺乳類のQM遺伝子の特徴を示す対応領域との高 度の相同性を示す三つのコード領域を含む請求項2に記載のcDNA。 4.前記ポリペプチドが哺乳類のQMタンパク質と少なくとも50%の相同性を示 す請求項2に記載のcDNA。 5.前記保存領域が、前記cDNAのN末端に関して、それぞれ30〜100、210〜 250及び330〜400位のヌクレオチド配列を含む請求項3に記載のcDNA。 6.前記ヌクレオチドの配列が図1に記載のものである請求項2に記載のcDN A。 7.約25kDの予想分子量を有する単離且つ精製されたタンパク質、ヒトのQMタ ンパク質のアミノ酸配列との相同性を有するアミノ酸配列、第1、第2及び第3 の保存アミノ 酸配列領域及び約11.0のPI。 8.第1の保存領域がアミノ末端の最初の10個のアミノ酸を含む配列であり、第 2の保存領域が約51〜60個の残基を含むアミノ酸配列であり、前記配列が両親媒 性ヘリックスを形成し、且つ第3の領域が98〜135個の残基を含む請求項7に記 載のタンパク質。 9.さらに図2に記載のアミノ酸配列を特徴とするように定義される請求項7に 記載のタンパク質。 10.請求項2のcDNA及び植物細胞中で前記DNAの転写を調節し得るプロ モーターを含む組換え体DNA分子。 11.プロモーターが組織特異的プロモーターである請求項10に記載の組換え 体DNA分子。 12.プロモーターがQMトウモロコシプロモーターである請求項11に記載の 組換え体DNA分子。 13.プロモーターが細胞特異的プロモーターである請求項10に記載の組換え 体DNA分子。 14.組織又は細胞が花粉の産生に極めて重要である請求項11又は12に記載 の組換え体DNA分子。 15.組織がヤクの組織である請求項11に記載の組換え体DNA分子。 16.前記細胞特異的プロモーターがタペート細胞において発現する請求項12 に記載の組換え体DNA分子。 17.プロモーターがcDNAの過剰発現を引き起こす請求項10に記載の組換 え体DNA分子。 18.プロモーターが誘発性プロモーターである請求項10に記載の組換え体D NA分子。 19.そのRNA転写物が請求項2に記載のcDNAの転写物との相補性を有す る単離DNA分子。 20.請求項10に記載の組換え体分子を用いて植物細胞を形質転換することを 含む雄性の不稔性植物を生産する方法。 21.請求項10に記載の組換え体分子を用いて植物を形質転換することを含む 植物の正常な発生を変化させる方法。 22.請求項10に記載の組換え体分子を含む遺伝子導入植物。 23.植物中でQM遺伝子の発現を調節する、トウモロコシから分離されたプロ モーター。 24.図3のヌクレオチド配列による請求項23に記載のプロモーター。
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