JPH08504978A - 走行する直線状連鎖におけるデータの送受信のための方法、装置およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動する直線状連鎖における電磁波データ信号を送受信する方法、装置およびシステム。ユニットの連鎖における各ユニットは、指向性を有する受信要素（１０ｅ）と、指向性を有する低電力伝送要素（１２Ｅ）と、ユニットに対する指向性を有する減速検出器と、連鎖において先行するユニットに対する減速検出器とを連結する処理ユニットを有する。簡単な形態においては、自動車（Ｄ〜Ｈ）がユニットである。本発明が先行する車両自体の減速の減速度を検出するか、青色光の如き先行する車両からの識別可能な信号を検出するならば、後方を向く青色光を発光させる。この青色光は、後続する運転者に対して、認識された車両が減速しつつあること、あるいはこの車両の前方のどこかの車両が減速しつつあることを表示する。この青色光はまた、本発明を装備した別の車両により受信され、その後後方へ伝送される。一般的形態においては、データ・コード化高周波信号が、車両から後方へ伝送される。この信号は、先行する車両の減速に関する情報（連鎖ブレーキ）および送信側の車両の減速に関する情報（ブレーキ）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 走行する直線状連鎖におけるデータの送受信のための方法、装置 およびシステム技術分野 本発明は、主として衝突防止において用いられる、直線状連鎖（ｌｉｎｅａｒ ｃｈａｉｎ）にモデル化された情報の送受信システムに関する。本発明を利用 する直線状連鎖においては、データ信号が最初の先頭ユニットから連鎖を介して 最後のユニットまで送られる。最初のユニットから送られた情報は、連鎖中の連 続する以降の各ユニットによって後方へ伝送され、各ユニットが送られている信 号を解釈及び修正する。連鎖のどの地点でも、１つのユニットが送信された信号 を分析して、そのユニットの前方の諸条件についての情報を得るすることができ る。発明の背景 衝突を回避する際に車両の運転者を補佐する多くの装置が提案されている。１ つの技術領域では、ある最小距離が確立されたことを表示するのに受信信号の振 幅に依存する近接検出器が考察され得る。これらの装置は、先頭の自動車と後続 の自動車とが同じ装置を持つことが必要になる。これらの装置は、一般に補助的 な送受信機を用いて、先頭車両と後続の車両間の相対的距離を示す。このような 性質の装置は、後続の車両における警報システムをトリガーするのに送信波の振 幅に依存している。例えば、先頭車は、光波を発射して後続車両がこれらの光波 に遭遇するとき、警報がトリガーされて、後続の運転者に対して彼または彼女が 先頭車の非常に近くにあることを表示する。この分野における典型的な特許は、 １９７５年７月１日発行のＳａｕｆｆｅｒｅｒの米国特許第３，８９２，４８３ 号である。Ｓａｕｆｆｅｒｅｒは、車両用の距離警告装置を開示している。彼の 発明は、後続の車両が光波を受取って、後続車両が近すぎることを表示するか、 あるいは衝突を避けるため後続車両を自動的に制動するように、この光波の後方 伝送に関するものである。Ｓａｕｆｆｅｒｅｒは、２台の車両間の距離を決定す る手段として、光波の検出あるいは光波の振幅の監視に依存するものである。 別の技術領域では、ドップラー効果に依存する距離測定装置が考えられる。こ れらの装置は自立的であって、これらは別の車両が共用可能なシステムを有する ことを必要としない。これらの装置は、一般に、主要車両に配置された波送受信 構成要素を用いる。波エネルギを発射して反射波を分析することにより、主要車 両と別の対象物との間の距離に関する推定値を決定することができる。最小安全 距離と対応するある最小値に達すると、主要車両の運転者は警告を受け、あるい はその車両がこれに応答して速度を減じさせられる。この分野における典型的な 特許は、１９８９年５月２３日発行のＤａｖｉｄの米国特許第４，８３３，４６ ９号である。Ｄａｖｉｄは、安全でない速度で対象物に接近しつつあることを車 両の運転者に警告するためドップラー原理を用いる接近感知システムを開示して いる。これは、車両と測定された対象物との相対速度を比較することによって行 われる。 これらの両システム、即ち、ドップラー原理を用いる接近検出器と距離／速度 装置は、運転者のすぐ前または後の車両を監視するに過ぎない。これらのシステ ムは、距離の考察に基いて危険条件が存在することを運転者に警告するように設 計されている。これらのシステムは、反応的（リアクティブ：ｒｅａｃｔｉｖｅ ）であって先行的（プロアクティブ：ｐｒｏａｃｔｉｖｅ）ではない、即ち、こ れらのシステムは、運転者に対して危険な状況に遭遇した後にのみ警告をする。 多くの状況下では、運転者の直前の車両の条件を知ることで充分である。これ が、無論、ブレーキ灯やターン・サインの目的である。しかし、高速道路が益々 混雑するため、更に多くの「連鎖」が形成される。一般的な語句「連鎖反応」か ら用いられる用語であるこれら連鎖は、車両の直線列が相互に接近して続く時に 生じる。特に、暴風雪あるいは濃い霧の如き運転条件が劣悪である時に、事故が 起こりやすいのはこのような状況においてである。例えば、１９８１年から１９ ８９年にかけて、霧が原因の事故のため、カリフォルニアの高速道路では７８３ 人の人達が死亡した。明らかに、これらの事故の多くは、車両の連鎖における各 運転者が、著しく損なわれた外部の視覚的信号に頼ることなく先行する車両の行 動を知っていれば回避することができるものであったろう。 先行する車両のブレーキ灯を即座に見た運転者は、自分の最小停止距離が前の 車両との距離より大きくなることが分からない場合が多い。更に一般的は、前の 車両は危険条件を見ることができて応答すべく用意できても、この車両の後続の 運転者たちはこの重要な情報から遮蔽されて、起こりつつある悪条件を知るため には前の車両のブレーキ灯にのみ頼らねばならない。この問題は、トラクタやト レーラ・トラックがトラックの前方の運転者の条件の見通しを妨げる場合に最も よい例となる。例えば、トラックの前方の車両のブレーキが掛けられた場合、こ のトラックに続く運転者は、トラックがそのブレーキを使用するか、車線を変更 するかを待つか、さもなければ、ブレーキ動作あるいは回避を必要とする状態に 気が付かなければならない。 連鎖においては、自分の前方の車両のブレーキ灯に応答する運転者間の遅れが 重大になる。平均して、人間の頭脳がある条件を観察して分析するのに０．２５ 秒を要し、この観察に対する対応する反応が生じるのに更に０．２５秒を要する 。その結果、車両列中の各運転者は、システムに応答するのに平均で０．５秒の 遅れを生じる。５台の自動車の列において、最後の運転者は、前の車両における ブレーキ灯を目にして状況がはっきりするまでに完全に２秒かかる。しかし、連 鎖の最後の運転者が連鎖における直前の運転者ではない前の運転者がブレーキを 掛けていたかどうかを判定することができるならば、この運転者はブレーキ使用 を予期して、これによりブレーキの必要が生じたことを示す従来の表示を視認す る以前に減速を開始することができる。 悪い運転条件においては、反応の遅れは更に望ましくないものである。上記の 状況は、運転者の認識が妨げられなかったことを仮定している。しかし、悪天候 、煙、あるいは埃などのような悪運転条件では、危険を認識する運転者の能力は 著しく減殺される。更に、前の車両の条件を観察する運転者の能力もまた妨げら れる。更に、道路の条件が車両の実効制動距離を良好な道路条件において走行す る 時よりも著しく大きくさせることがある。人間の応答によらず、また視覚的な制 限を受けない情報を受取ることによる危険条件を予測できることが、連鎖反応型 の車両の玉突き衝突および傷害の発生を著しく低減することになる。 従って、このような運転者に対する自分の前方で生じつつある事態や条件につ いての情報を得るため、運転者などによって使用される早期遠方警告システムに 対する必要が存在する。車両の連鎖における前の車両が減速しつつあるかどうか などの情報は、運転者が物件の損害あるいは人命の損傷を招くおそれがある危険 な条件を回避するための用意を可能にするものである。発明の概要 本発明は、実質的に直線状ユニット列における一連の独立的可動ユニットを介 して電磁波信号を受信し、認識し、伝送するための方法、装置およびシステムを 含む。各ユニットは、送信機、検出器、ユニットの減速を検出する手段、および 先行するユニットの減速を検出する手段に結合された処理ユニットを有する。ユ ニットの減速を検出する前記手段が慣性センサあるいはユニットの減速装置を監 視することを含む本発明の簡単な形態が開示される。先行するユニットの減速を 検出する手段は、ドップラ装置の如き距離計算装置、あるいは直接角度測定装置 を監視するか、あるいは、ブレーキ灯監視装置の如き受動的装置、例えば周波数 および振幅感応光電検出器によって監視することを含む。先行するユニットが、 減速に関する情報が得られるこのユニットおよび（または）先行ユニットの減速 に関する情報を含む伝送信号をコード化する一般的形態もまた開示される。本装 置の利用を強化するため、信号に含まれる情報を表示するための表示パネルが設 けられる。最後に、コード化信号が連鎖のユニット数、連鎖における減速ユニッ ト数、ユニットの連鎖の長さ、ユニットの平均速度、および連鎖の質量、ならび に車両の識別、運転者の情報、などの運転に関しない他の情報に関する情報を含 む複雑な形態が開示される。信号に含まれる複雑な情報を更に充分に表示する更 に複雑な表示パネルが設けられる。 本発明の主目的は、ユニットの連鎖中の全てのユニットに先行するユニットが 行った動作あるいはその条件に関する情報を与えることにある。簡単な形態にお いては、各ユニットは識別可能な信号を送信する単一状態の２進送信機と、対応 する検出器とを有する。送信機は、（１）先行するユニットの相対速度の減少の 検出、（２）検出器を介する識別可能信号の受信、あるいは（３）ユニット自体 の相対速度の減少の検出、と同時に、識別可能信号を送出する。このように、連 鎖中の連続する全ユニットが、先行するユニットが直接見えなくとも、あるいは 直前のユニットが減速していなくとも、先行するユニットが減速しつつあること を通知される。本発明のこのような形態に関する特徴は、信号の重なりを避ける ため装置の実効送受信距離を制限している。 一般的形態においては、各ユニットが可変状態のコード化信号を連続的に伝送 する。最初のユニットが２番目のユニットに接近するに伴い、この最初のユニッ トの検出器が信号を受信する。処理ユニットは、その信号にコード化された情報 を分析するように設定される。４つの別個の状態が規定される。即ち、最初の伝 送ビットは、２番目のユニットが先行するいずれかのユニットの減速を検出した かあるいは検出しなかったことを表示し、２番目の伝送ビットは、２番目のユニ ットが減速を開始したかあるいは開始しなかったかを表示する。従って、３つの 別個の情報がある。即ち、最初のユニットが２番目のユニットのレンジ内にある か、２番目のユニットに先行するいずれかのユニットが減速しつつあるか、およ び２番目のユニットが減速中であるか、である。 複雑形態においては、各ユニットが、ディジタル通信において用いられる２進 送信法における情報の「パケット」を含む信号を連続的に送出する。標準プロト コルの使用が、大量のデータ情報量の大量の送信を可能にする。先に述べたよう に、このようなパケットが、連鎖中のユニット数、連鎖中の減速ユニット数、ユ ニット連鎖の長さ、ユニットの平均速度、および連鎖の質量、ならびに車両の識 別、運転者の情報などの如き運転に関するものではない他の情報を含み得る。こ のような情報は、個人使用あるいは法の施行の如き公的な領域における用途を見 出すことができる。 本装置の望ましい実施例では、自動車は、独立的な各ユニットを含んでいる。 送信機は、後方を向くように取付けられ、検出器は前方を向くように取付けられ る。本例においては、信号は車両から後方へ送出される。後続の車両が送信機の レンジ内にあるならば、後続車両はこの信号を受信し、これを処理して、条件に 応じてオーグメンテーションを行うかあるいはオーグメンテーションを行うこと なく表示し送信する。後続車両がこの装置を装備するならば、本発明のシステム が形成される。 従って、望ましい実施例のシステムは、相互にデータ通信関係にある装置が装 備された２つ以上のユニットを含んでいる。各ユニットが、データ・コード化信 号を受信し、この信号を音響表示および（または）視覚的表示へ変換する。更に 、各ユニットは、受信した信号を増補（オーグメント）して、後続ユニットに適 当に更新されたデータ・コード化信号を提供する。 本発明の方法は、データ・コード化信号を最初のユニットによる通常の移動方 向に対して後方へ送信し、２番目のユニットによりデータ・コード化信号を受信 し、この信号を、必要に応じて受信ユニットに関する情報でオーグメントして適 当な音響形態および（または）視覚的形態へ処理し、組合わされたデータ情報を ２番目のユニットの通常の移動方向と反対の方向へ送信することを含む。 従って、本発明の目的は、最初のユニットの状態が後方へ送信され、２番目及 び後続ユニットがそのデータ信号を受信して分析し、この信号を２番目のユニッ トの状態に関するオーグメンテーションを施して第３のユニットへ送信し、以後 同様に動作する２つ以上の装置を備えたシステムにおいて使用される装置の提供 にある。 また、本発明の目的は、先行する減速ユニットあるいは静止ユニットに対して 応答する人間の遅い反応を除去する方法、装置およびシステムの提供にある。本 発明の利点は、ユニット連鎖における各ユニットに、それに先行するユニットに ついての情報を提供することにより、１つのユニットの運転者が悪条件に対する 準備を良好にできるようにすることである。 本発明の別の目的は、連鎖における最初のユニットから始まり最後のユニット に至る情報伝送路（コンジット）の提供にある。このような情報を提供すること により、ユニット連鎖におけるどのユニットも、特定の動作が要求されるかどう かを決定するために情報伝送路に含まれる情報を分析することができる。 本発明の更に別の目的は、上記の情報を視覚的条件とは無関係に運転者へ提供 することにより、視覚的な兆候が無いかあるいは制約されることがあるユニット に対して外部のこのような兆候に運転者が依存することを著しく低減することに ある。 本発明の一特徴は、ユニットのオペレータに対して、ユニットの連鎖が形成さ れたこと、およびオペレータのユニットがこの連鎖の一部であること、この連鎖 における少なくとも１つのユニットが減速しつつあること、および（または）直 前のユニットが減速しつつあることの表示を提供する。 本発明の別の特徴は、最初のユニットが、後方を向いた光源、望ましくは青い 光を持ち、おそらくは本発明を具有しない後続のユニットに対して、最初のユニ ットに先行するユニットにおける運転者がブレーキを掛けつつあること、および 注意を払うべきことを表示することを提供する。 本発明の更に他の特徴は、連鎖におけるユニット数、ブレーキが掛けられつつ ある連鎖におけるユニット数およびその識別、ユニットの連鎖の長さ、ユニット の平均速度、および連鎖の質量、ならびに車両の識別、運転者についての情報、 などの如き運転に関わらない他の情報の如き付加的な情報の送受を提供する。マ イクロプロセッサにより処理される時、この情報の受信は、オペレータが、さも なければ、入手し得ないその時の運転条件についての情報を得ることを可能にす る。この情報は、オペレータに推奨される安全車間距離の如き別の情報を提供す るためマイクロプロセッサによって更に処理することができる。 （図面の簡単な説明） 図１は、連鎖を形成した３台の車両と、それらの表示パネル灯の状態と送信さ れた信号の簡単な図、 図２は、連鎖を形成した５台の車両と、それらの表示パネル灯の状態と送信さ れた信号の簡単な図、 図３は、本発明の望ましい実施例の送信機部分のアルゴリズムによる状態マシ ンの論理図、 図４は、本発明の望ましい実施例の受信機部分のアルゴリズムによる状態マシ ンの論理図、 図５は、本発明の望ましい実施例の処理ユニットの概略図である。実施例 図１に注目すれば、直線連鎖状にデータを送受する一般的システムが示される 。走行する車両Ａ、ＢおよびＣの連鎖が示されている。各車両は、エミッタ（送 信機）１２とデコーダ１０とを有する。一般に、エミッタ１２は、エミッタ１２ の出力を指向する非常に指向性の高いアンテナを有する無線周波（ＲＦ）送信機 である。エミッタ１２は、高周波で非常に低電力のＲＦ信号を放出する。高周波 は、信号が比較的小さな領域に限定されるように信号の指向性を強化するよう選 定され、また低電力の出力は、実効伝送距離が約６台の車両長さであるように選 定される。無線周波は、光波のように悪運転条件において劣化しない送受信モー ドとして選定される。信号の放出方向は、連鎖に隣接する車両を含む場合とは対 照的に、直線状連鎖における車両のみが通信状態にあるように、車両の通常の移 動方向に関して略々後方である。一般に、検出器１０は、エミッタ１２により送 出されるＲＦ信号を受信するように略々前方へ向けられた指向性ＲＦアンテナで ある。エミッタ１２と検出器１０とを結合しているのは、ダッシュ・ボードに載 置されたパネル指示器３０に含まれるか、あるいは設計上の考慮に従って別ユニ ットとしてもよい処理ユニット２０である。 図１に示される車両の連鎖においては、パネル指示器３０が、運転者に対して 、自分の車両についての車両情報（車両が連鎖にあるか）、自分の直前の車両に ついての車両情報（その運転者がブレーキを掛けたか）、および後続の車両に先 行する車両についての運転者による車両情報（連鎖における直前の車両と関連し ないブレーキが掛けられたか）を表示する。上記の諸条件は、パネル指示器３０ におけるランプによって表示される。 色が白色である「連鎖形成」灯３４は、運転者に対して、自分が車両、即ち、 ２台以上の車両の連鎮の一部であるかどうかを通知する。色が青色である「連鎖 ブレーキ」灯３６は、運転者に対して、後続の車両に先行するある運転者がブレ ーキを掛けたこと、および特に危険がまだ認識されなかった場合に、注意をする 必要があることを通知する。色が赤色である「ブレーキ」灯３８は、直前の車両 のブレーキが掛けられたかどうかを通知する。 また図１に示されるのは、エミッタ１２により送信される情報の状態である。 エミッタ１２は、本例においては、２ビットのデータ情報が続き、更に一連の 情報の終りを信号することができるかあるいは例えばハミング・コードであるエ ラー検出および（または）補正に関する２ビットのターミネータが続く初期手順 （ハンドシェーク）プロトコルとして働く４ビットのヘッダ（１１１０）を含む データ信号を送出する。送出された２ビットの情報に関して、最初のビットは「 連鎖ブレーキ」状況に関するものであり、２番目のビットは「ブレーキ」状況に 関するものである。処理ユニット２０は、受信機１０から受信したデータ信号か らどんなデータがエミッタ１２へ送られか、および車両自体から得られたデータ を管理する。以降は、データ・コード化信号を送出する時、処理ユニット２０に より行われるロジックを説明する。 送出されたビット１は、２つの条件の一方が満たされなければ、ロー（値「０ 」）にセットされ、デコーダ１０が、有効ヘッダ（受信側の車両が連鎖中にある ことを示す）と、ビット１に対するハイの値（直前の運転者以外の少なくとも一 人の運転者がブレーキを掛けつつあることを示す）とを受取り、あるいはデコー ダ１０は、有効ヘッダ（受信側の車両が連鎖中にあることを示す）と、ビット２ に対するハイの値（受信側車両の直前の運転者がブレーキを掛けつつあることを 示す）とを受取る。ビット２は、車両のブレーキが付勢されなければ、デフォル ト（省略時）によりローにセットされる。 従って、下記は、車両により送出することができる明瞭な情報状態を表わす。 また、受信した信号の状態と、信号の受信後のパネル指示灯３０の状態も示され る。簡単にするために、ターミネータ・ビットは省略され、ヘッダ・ビットはデ ータ・ビットからダッシュ（−）により分けられている。 検出器は、適当なヘッダを受信していない。このことは、運転者が本発明を装備 した先行車両の実効送受信レンジ内にいないこと、あるいは先行する車両が本発 明を装備していないことを示す。その結果、運転者がそのブレーキを掛け（これ により、ビット２ハイを送出する条件を満たす）ことがなければ、送られた信号 は両方のビットがローにセットされる。「００００」が簡単にするため選ばれた ことに注意すべきである。有効組合わせ、即ち「１１１０」以外のビットの組合 わせを受取り得るが、有効なヘッダと見做されることはない。 検出器が適当なヘッダを受取ると、運転者が連鎖中にある。連鎖中の自分の前の 運転者がブレーキを掛けず、その運転者がブレーキ掛けない。もし運転者がブレ ーキを掛けつつあったならば、送信信号は１１１０−１１となる。 検出器は、適当なヘッダを受取り、運転者が連鎖中にある。直前の車両に先行す る運転者がブレーキを掛けず、直前の運転者がブレーキを掛け、当の運転者はま だブレーキを掛けていない。この運転者がブレーキを掛けたならば、送信信号は １１１０−１１となる。 検出器は、適当なヘッダを受取り、運転者が連鎖中にある。直前の運転者以外の 運転者がブレーキを掛けつつあり、当の運転者はブレーキを掛けていない。この 運転者がブレーキを掛けたならば、送信信号は１１１０．１１となる。 検出器は、適当なヘッダを受取り、運転者が連鎖中にある。連鎖中の直前の運転 者以外の運転者がブレーキを掛けつつあり、直前の運転者がブレーキを掛けつつ あり、当の運転者がブレーキを掛けていない。この運転者がブレーキを掛けたな らば、送信信号は１１１０−１１となる。 上記のことから、処理ユニット２０によって２つの別個の機能、表示制御とエ ミッタ制御とが行われることが判る。図３および図４は、処理ユニット２０によ り行われるロジックを示す。３桁の数字が、処理ユニット２０が対処しなければ ならない別個の状態を表わす。例示されたロジックは、本発明により要求される 機能を実施するための適当なエレクトロニックスの設計および構成を可能にする 。図５は、容易に入手可能なＮＡＮＤゲート、ＮＯＲゲートおよびフリップフロ ップを用いてロジックを実行するための簡単な設計を示している。フリップフロ ップＡ、ＢおよびＣは、入力ロジックを表わし、フリップフロップＣＬ、ＣＢお よびＰＢは、「連鎖形成」、「連鎖ブレーキ」および「ブレーキ」に対するメモ リーを表わし、フリップフロップＤ、ＥおよびＦは、出力ロジックを表わす。フ リップフロップＵＣは、以下に述べる後部に取付けられた青色光に対する制御ロ ジックを表わす。 次に更に複雑な事例の図２においては、最初の車両Ｄはその前方に車両が無く 、従って有効ヘッダを受取ることができない。その結果、表示パネル３０ｄは指 示灯が発光しない。更に、車両Ｄの運転者はブレーキを使用せず、従って送信バ イトは「１１１０−００」である。 ２番目の車両Ｅは、デコーダ１０ｅを介してエミッタ１２ｄから送られた信号 を受取る。処理ユニット２０ｅによる信号処理と同時に、車両Ｅの表示パネル３ ０ｅが付勢され、指示灯「連鎖形成」が発光される。受取られたビット１および ２がローであるため、指示灯「連鎖ブレーキ」あるいは「ブレーキ」のいずれも 発光されない。しかし、車両Ｅの運転者は、減速および（または）制動が必要で あると判定し、従って自分のブレーキを使用したのである。その結果、処理ユニ ット２０ｅがエミッタ１２ｅをしてビット２ハイ、即ち、「０１」を送出させて 、この車両の運転者がそのブレーキを使用したことを表示する。 車両Ｆは、この「１１１０」のヘッダと「０１」のデータ情報を受取り、処理 ユニット２０ｆが、このユニットがヘッダを受取った故にこの車両が連鎖の一部 であること、およびビット１がローで受取られたため車両Ｅの前方にブレーキを 掛けつつある車両がないことを判定する。更にまた、前記処理ユニットは、ビッ ト２がハイで受取られた故に、車両Ｅの運転者がブレーキを掛けつつあると判定 する。従って、制御パネル３０ｆが、指示灯「連鎖形成」と「ブレーキ」を発光 させる。同時に、ビット１ハイを送信するため必要な条件の１つが満たされた故 に、処理ユニット２０ｆがビット１ハイを送出し、処理ユニット２０ｆがヘッダ とビット２ハイを受取った。車両Fの運転者が自分のブレーキを掛けなかった故 に、送信ビット２はローである。 車両Ｇは、ヘッダ「１１１０」および「１０」のデータ情報を受取り、処理ユ ニット２０ｇが、有効ヘッダを受取った故に車両が連鎖の一部であること、およ びビット１がハイで受取られた故にブレーキを掛けつつある少なくとも一人の運 転者が車両Ｆの前方にあることを判定する。更に、このユニットは、ビット２が ローで受取られた故に、車両Ｆの運転者がブレーキを掛けていないと判定する。 更に、処理ユニット２０ｇは、パネル３０ｇをして指示灯「連鎖形成」および「 連鎖ブレーキ」を発光させ、ビット１ハイを送出するのに必要な条件の１つが満 たされた故に、ビット１ハイを送出し、処理ユニット２０ｇがビット１ハイを受 取った。車両の運転者が自分のブレーキを掛けた故に、送信ビット２がハイで送 出される。 最後に、連鎖における最後の車両である車両Ｈが、ヘッダ「１１１０」と「１ １」のデータ情報とを受取り、処理ユニット２０ｈが、有効ヘッダを受取った故 に車両が連鎖の一部であること、ブレーキを掛けつつある少なくとも一人の運転 者が直前の車両の前方にあること、および車両Ｇの運転者が自分のブレーキを掛 けつつあることを判定する。その結果、処理ユニット２０ｈがパネル３０ｈをし て３つ全ての指示灯を発光させ、ビット１ハイとビット２ローを送出する（車両 Ｈの運転者がまだブレーキを使用していない故に）。 車両Ｈの運転者が自分のブレーキを掛けるとすぐに、この運転者が車両Ｅの宣 言を知っていることに注意すべきである。車両Ｈの運転者は、潜在的に危険な条 件が存在することを知るために車両Ｆまたは車両Ｇの運転者がブレーキを掛ける ためのあり得る動作を待つ必要がない。最初の車両がブレーキを掛けつつある１ ０台の車両を含む連鎖においては、本発明は、この連鎖の終りにおける運転者に 、人間の反応チェーンに依存することによるよりも完全に４秒早くこの情報を提 供することになる。 上記の論議は、主として相互に近い接近度で高速度で走行している複数の車両 に対するものであった。しかし、望ましい実施例はまた、緊急点滅灯が付勢され ていれば、本発明を装備した強制失速車両を検出する強化手段をも提供する。更 によく例示するため、下記の事例が提示される。 不動作状態にされた車両は、一部が道路の端にのる。運転者は、助けを呼ぶた め自分の車両を一時的に離れていた。道路は滑りやすく、天候は５０メートル以 下の視界の霧であると仮定しよう。運転者は、自分の車両の緊急点滅灯を付勢し て、これにより処理ユニットをして送信されたビット２をハイにセットさせる。 更に、緊急点滅灯の付勢は、本発明のＲＦ増幅器をして出力電力を増加させ、こ れにより同様に装備された車両が伝送された信号を受取る距離を増加する。 約１００メートルの距離で、接近しつつある車両は、送信されたヘッダとビッ ト２ハイとを受信し始めることになる。その結果、接近しつつある車両の表示パ ネルは、指示灯「連鎖形成」を発光することによって連鎖が形成したことを表示 することになり、また不動作状態になった車両が、指示灯「ブレーキ」を発光す ることによって制動されたことも表示することになる。不動作状態にされた車両 と運転者との間に車両が存在していても、表示パネルは、中間の車両もまた本発 明を装備しているものと仮定して、指示灯「連鎖形成」および「ブレーキ」を発 光することになる。ＲＦ信号は目に見える光が劣化する状況でも劣化することが ない故に、接近しつつある運転者は自分が連鎖に入ったこと、およびブレーキな どが直前の車両により定期的に使用されつつあること、あるいは車両がその緊急 点滅灯を付勢させていることを知る。別の車両がこの運転者に後続しているなら ば、それらのパネルは、前方のある運転者がそのブレーキを定期的に使用しつつ あることか、あるいは誰かがその緊急点滅灯を付勢したこと、また特別な注意を しなければならないことを表示することになる。これは、例え「連鎖」における ユニットが静止状態にある状況においてさえも、指示灯「連鎖ブレーキ」が非常 に有利である状況である。 ある車両の緊急点滅灯が付勢されなかった場合でも、望ましい実施例は、本発 明を装備した車両を検出する手段を提供し、その点火系統はこの車両の後部から 接近される時も付勢される。本発明、特に望ましい実施例が送信バイトの少なく ともヘッダ部分を連続的に送出する故に、本発明を装備し、そして送信側である 車両の後部から接近しつつある車両は、ヘッダを受取ってこの運転者の車両が連 鎖中にあることを運転者に対して表示することになる。有効ヘッダの検出が連鎖 の形成したことを表示するが、別の車両の存在を示す他の視覚的あるいは聴覚的 キューがない時に有効ヘッダの検出は、この運転者に対して、さもなければ検出 されないおそれがある接近しつつある車両に関する更なる、かつおそらくは重要 な情報を提供するのである。悪天候条件においては、この情報は、例え「連鎖ブ レーキ」あるいは「ブレーキ」ビットを受取らない場合でさえも非常に有利であ り得る。 例示のため、上記のシナリオでは、運転者が道路から飛び出して気を失った状 態になったとしょう。彼の車両は、エンジンが停止し、緊急点滅灯は付勢されな かった。視界はこの時５メートル以下に低下していた。彼の点火状態は依然とし て励起されたままである故に、そのエミッタはまだヘッダ信号を送信し続けてい る。この天候条件のため適当に遅い速度で走行している接近車両が、略々２５メ ートルで送信信号に遭遇し、その結果、指示灯「連鎖形成」が発光することにな る。この時運転者がこのような悪天候条件で連鎖の一部となる事実、および運転 者が直前の車両を視覚的に検出することができないという事実が、運転者に非常 な注意をすべきことを表示するのに充分な情報を提供する。 本発明の発明者は、本発明がそれを備えた各車両に対するものであることを認 める。しかし、発明者は、本発明が装備された車両に続く運転者にとって利益を 得る手段を提供したのである。後部デッキに搭載した青色灯が、前記処理ユニッ トに接続され、同じ機構によって付勢される。このように、このような装備のあ る車両に続く車両は、点灯された青色灯を視認することができ、これによりブレ ーキ灯が見えなくても、観察された車両が連鎖の一部であること、および連鎖に おける車両の何人かの運転者が自分のブレーキを使用したことを後続の運転者た ちへ表示する。後続の運転者はこの情報を自分の後続の車両へ送ることはできな いが、運転者は観察された車両が持つ情報から利益を得る。 本発明の別の実施例においては、エミッタ１２から出た信号がヘッダに２つの １ビット信号が加わる以上の情報を含むことを可能にする更に複雑なシステムが 提起されている。例えば、送出された信号は、多重ワード２進信号でよい。この ように、情報のワードはパケット単位で送ることができる。 この代替例では、「連鎖形成」、「連鎖ブレーキ」および「ブレーキ」より多 くの情報が送られることになる。一例として、各車両は、特定の車両についての 情報、即ち、連鎖におけるユニット数と識別、連鎖においてブレーキを掛けてい るユニットの数と識別、ユニットの連鎖の長さ、ユニットの平均速度、連鎖の質 量、ならびに車両の識別および運転者についての情報の如き運転以外の情報を含 むオンボード・コンピュータを備えている。この情報により、このような情報パ ケットを受取る運転者は、自分が一部をなす特定の連鎖に対する安全な方法で運 転しているかについて通知を受けることができる。この情報の別の実際的な用途 は、車両のクルーズ制御のための相対的な速度情報を送信することである。この クルーズ制御は、連鎖について受取った情報に応答して車両速度を増減すること になる。 本発明は、このようなデータ通信を送受信の両方向で行う本発明の可能性につ いて考察した。本例においては、前方に向けられたエミッタと後方に向けられた 検出器に加えて、本発明の複雑な形態が用いられる。このように、各車両は、通 信ネットワークにおけるノードを含んでいる。ＩＳＯ Ｘ．４００の如き標準的 な通信プロトコルを利用することにより、各ノードは、隣接ノードに対して通信 することができ、このノードが次にこの情報を車両の連鎖を介して両方向に送る ことになる。連鎖における車両の運転者あるいは乗員は、どの情報が送信される べきか、またどの情報が連鎖に関して受取られるべきか、あるいは連鎖における 車両に関して受取られるべきかを指定することもできる。ＣＲＴの如き強化され た表示ユニットは、本発明の前記実施例と関連する利点を強化することになろう 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１０月１１日 【補正内容】３４条補正 （翻訳文明細書第７頁第２２行から第１３頁第２４行迄）図面の簡単な説明 図１は、連鎖を形成した３台の車両と、それらの表示パネル灯の状態と送信さ れた信号の簡単な図、 図２は、連鎖を形成した５台の車両と、それらの表示パネル灯の状態と送信さ れた信号の簡単な図、 図３は、本発明の望ましい実施例の送信機部分のアルゴリズムによる状態マシ ンの論理図、 図４は、本発明の望ましい実施例の受信機部分のアルゴリズムによる状態マシ ンの論理図、 図５は、本発明の望ましい実施例の処理ユニットの概略図である。実施例 本発明の一般的実施例は、エミッタと、検出器と、減速表示器と、プロセッサ と、パネル表示器とが取付けられた可動ユニット又は車両として特徴付けること ができる。この実施例においては、エミッタは、非常に指向性の高いＲＦ信号を 発生するように構成される。信号周波数は非常に高くなるように選定されるが、 出力電力は非常に低くなるように選定される。信号の指向性を強めて比較的小さ な領域に限定されるように高周波が選定され、実効送信距離が略々６台の車両長 さとなるように低電力出力が選定される。光波のように運転条件が悪いとき劣化 しないように，送信および受信モードとして無線周波信号が選定される。信号の 放出方向は、連鎖に隣接する車両を含む場合とは対照的に、実質的に直線状連鎖 内の車両のみが通信状態にあるように、車両の通常の移動方向に関して実質的に 後方となる。 検出器は、エミッタを装備した前方の車両により送信されるＲＦ信号を受信し 、信号送信レンジ内で、車両の通常の移動方向に関して実質的に前方の方向に最 大の感度を有するように、エミッタと同様に構成される。減速表示器が車両の速 度の負の変化に関する情報を提供し、車両ブレーキ系統と好都合に関連する。処 理ユニットは、エミッタと検出器と減速表示器とに結合され、到来する信号を解 釈 し、パネル表示器を介して車両のオペレータに自分の前方にある車両に関する情 報を提供するとともに、エミッタを介して再送信するため到来信号を適切に更新 するように動作する。 図１に示す車両の連鎖において、パネル指示器３０ａ〜３０ｃの各々は、対応 する各車両の運転者に対して、自分の車両についての情報（連鎖中にあるか）、 自分の直前の車両についての情報（その運転者がブレーキを掛けたか）、および 後続の車両に先行する車両についての情報（連鎖における直前の車両と関連しな い運転者によってブレーキが掛けられたか）を表示する。上記の状態は、各パネ ル指示器３０における指示灯（ランプ）３４、３６、および３８によって表示さ れる。 色が白色である「連鎖形成」灯３４は、運転者に対して、自分が車両、即ち、 ２台以上の車両の連鎖の一部であるかどうかを通知する。色が青色である「連鎖 ブレーキ」灯３６は、運転者に対して、後続の車両に先行するある運転者がブレ ーキを掛けたこと、および特に危険がまだ認識されなかった場合に、注意をする 必要があることを通知する。色が赤色である「ブレーキ」灯３８は、直前の車両 のブレーキが掛けられたかどうかを通知する。 また図１には、エミッタ１２ａ〜１２ｃにより送信される情報の状態が示され る。エミッタ１２ａ〜１２ｃは、本例においては、２ビットのデータ情報が続き 、更に一連の情報の終了を信号することができるか、あるいは例えばハミング・ コードであるエラー検出および（または）訂正に関する２ビットのターミネータ が続く初期手順（ハンドシェーク）プロトコルとして作用する４ビットのヘッダ （１１１０）を含むデータ信号を送出する。送出された２ビットの情報に関して 、最初のビットは「連鎖ブレーキ」状況に関するものであり、２番目のビットは 「ブレーキ」状況に関するものである。各処理ユニット２０は、対応する検出器 １０ａ〜１０ｃから受取られたデータ信号からどのようなデータがそのエミッタ １２ａ〜１２ｃのそれぞれに送られかを、また車両自体から得られたデータをコ ントロールする。次に、データ・コード化信号を送出する時、処理ユニット２０ により行われるロジックについて説明する。 送出されたビット１は、２つの条件の一方が満たされなければ、ロー（値「０ 」 ）にセットされ、デコーダ１０が、有効ヘッダ（受信側の車両が連鎖中にあるこ とを示す）と、ビット１に対するハイの値（直前の運転者以外の少なくとも一人 の運転者がブレーキを掛けつつあることを示す）とを受取り、あるいはデコーダ １０は、有効ヘッダ（受信側の車両が連鎖中にあることを示す）と、ビット２に 対するハイの値（受信側車両の直前の運転者がブレーキを掛けつつあることを示 す）とを受取る。ビット２は、車両のブレーキが付勢されなければ、デフォルト （省略時）によりローにセットされる。 従って、下記は、車両により送出することができる明瞭な情報状態を表わす。 また、受信した信号の状態と、信号の受信後のパネル指示灯の状態も示される。 簡単にするために、ターミネータ・ビットは省略され、ヘッダ・ビットはデータ ・ビットからダッシュ（−）により分けられている。 検出器は、適当なヘッダを受信していない。このことは、運転者が本発明を装備 した先行車両の実効送受信レンジ内にいないこと、あるいは先行する車両が本発 明を装備していないことを示す。その結果、運転者がそのブレーキを掛け（これ により、ビット２ハイを送出する条件を満たす）ことがなければ、送られた信号 は両方のビットがローにセットされる。「００００」が簡単にするため選ばれた ことに注意すべきである。有効組合わせ、即ち「１１１０」以外のビットの組合 わせを受取り得るが、有効なヘッダと見做されることはない。 検出器が適当なヘッダを受取ると、運転者が連鎖中にある。連鎖中の自分の前の 運転者がブレーキを掛けず、その運転者がブレーキ掛けない。もし運転者がブレ ーキを掛けつつあったならば、送信信号は１１１０−１１となる。 検出器は、適当なヘッダを受取り、運転者が連鎖中にある。直前の車両に先行す る運転者がブレーキを掛けず、直前の運転者がブレーキを掛け、当の運転者はま だブレーキを掛けていない。この運転者がブレーキを掛けたならば、送信信号は １１１０−１１となる。 検出器は、適当なヘッダを受取り、運転者が連鎖中にある。直前の運転者以外の 運転者がブレーキを掛けつつあり、当の運転者はブレーキを掛けていない。この 運転者がブレーキを掛けたならば、送信信号は１１１０．１１となる。 検出器は、適当なへッダを受取り、運転者が連鎖中にある。連鎖中の直前の運転 者以外の運転者がブレーキを掛けつつあり、直前の運転者がブレーキを掛けつつ あり、当の運転者がブレーキを掛けていない。この運転者がブレーキを掛けたな らば、送信信号は１１１０−１１となる。 上記のことから、処理ユニットによって２つの別個の機能、表示制御とエミッ タ制御とが行われることが判る。図３および図４は、処理ユニットにより行われ るロジックを示す。３桁の数字が、処理ユニットがアドレスしなければならない 別個の状態を表わす。例示されたロジックは、本発明により要求される機能を実 施するための適当なエレクトロニックスの設計および構成を可能にする。図５は 、容易に入手可能なＮＡＮＤゲート、ＮＯＲゲートおよびフリップフロップを用 い てロジックを実行するための簡単な設計を示している。フリップフロップＡ、Ｂ およびＣは、入力ロジックを表わし、フリップフロップＣＬ、ＣＢおよびＰＢは 、「連鎖形成」、「連鎖ブレーキ」および「ブレーキ」に対するメモリーを表わ し、フリップフロップＤ、ＥおよびＦは、出力ロジックを表わす。フリップフロ ップＵＣは、以下に述べる後部に取付けられた青色光に対する制御ロジックを表 わす。 次に更に複雑な事例の図２においては、最初の車両Ｄはその前方に車両が無く 、従って有効ヘッダを受取ることができない。その結果、表示パネル３０ｄは指 示灯が発光しない。更に、車両Ｄの運転者はブレーキを使用せず、従って送信バ イトは「１１１０−００」である。 ２番目の車両Ｅは、デコーダ１０ｅを介してエミッタ１２ｄから送られた信号 を受取る。処理ユニット２０ｅによる信号処理と同時に、車両Ｅの表示パネル３ ０ｅが付勢され、「連鎖形成」ランプが発光される。受取られたビット１および ２がローであるため、「連鎖ブレーキ」ランプ３６あるいは「ブレーキ」ランプ ３８のいずれも発光されない。しかし、車両Ｅの運転者は、減速および（または ）制動が必要であると判定し、従って自分のブレーキを使用したのである。その 結果、処理ユニット２０ｅがエミッタ１２ｅをしてビット２ハイ、即ち、「０１ 」を送出させて、この車両の運転者がそのブレーキを使用したことを表示する。 車両Ｆは、この「１１１０」のヘッダと「０１」のデータ情報を受取り、処理 ユニット２０ｆが、このユニットがヘッダを受取った故にこの車両が連鎖の一部 であること、およびビット１がローで受取られたため車両Ｅの前方にブレーキを 掛けつつある車両がないことを判定する。更にまた、前記処理ユニットは、ビッ ト２がハイで受取られた故に、車両Ｅの運転者がブレーキを掛けつつあると判定 する。従って、制御パネル３０ｆが、「連鎖形成」ランプ３４と「ブレーキ」ラ ンプ３８を発光させる。同時に、ビット１ハイを送信するため必要な条件の１つ が満たされた故に、処理ユニット２０ｆがビット１ハイを送出し、処理ユニット ２０ｆがヘッダとビット２ハイを受取った。車両Ｆの運転者が自分のブレーキを 掛けなかった故に、送信ビット２はローである。 車両Ｇは、ヘッダ「１１１０」および「１０」のデータ情報を受取り、処理ユ ニット２０ｇが、有効ヘッダを受取った故に車両が連鎖の一部であること、およ びビット１がハイで受取られた故にブレーキを掛けつつある少なくとも一人の運 転者が車両Ｆの前方にあることを判定する。更に、このユニットは、ビット２が ローで受取られた故に、車両Ｆの運転者がブレーキを掛けていないと判定する。 更に、処理ユニット２０ｇは、パネル３０ｇをして「連鎖形成」ランプ３４およ び「連鎖ブレーキ」ランプ３８を発光させ、ビット１ハイを送出するのに必要な 条件の１つが満たされた故に、ビット１ハイを送出し、処理ユニット２０ｇがビ ット１ハイを受取った。車両の運転者が自分のブレーキを掛けた故に、送信ビッ ト２がハイで送出される。 最後に、連鎖における最後の車両である車両Ｈが、ヘッダ「１１１０」と「１ １」のデータ情報とを受取り、処理ユニット２０ｈが、有効ヘッダを受取った故 に車両が連鎖の一部であること、ブレーキを掛けつつある少なくとも一人の運転 者が直前の車両の前方にあること、および車両Ｇの運転者が自分のブレーキを掛 けつつあることを判定する。その結果、処理ユニット２０ｈがパネル３０ｈをし て３つ全てのランプ３４、３６、及び３８を発光させ、ビット１ハイとビット２ ローを送出する（車両Ｈの運転者がまだブレーキを使用していない故に）。 車両Ｈの運転者が自分のブレーキを掛けるとすぐに、この運転者が車両Ｅの宣 言を知っていることに注意すべきである。車両Ｈの運転者は、潜在的に危険な条 件が存在することを知るために車両Ｆまたは車両Ｇの運転者がブレーキを掛ける ためのあり得る動作を待つ必要がない。最初の車両がブレーキを掛けつつある１ ０台の車両を含む連鎖においては、本発明は、この連鎖の終りにおける運転者に 、人間の反応チェーンに依存することによるよりも完全に４秒早くこの情報を提 供することになる。 上記の論議は、主として相互に近い接近度で高速度で走行している複数の車両 に対するものであった。しかし、望ましい実施例はまた、緊急点滅灯が付勢され ていれば、本発明を装備した強制失速車両を検出する強化手段をも提供する。更 によく例示するため、下記の事例が提示される。 不動作状態にされた車両は、一部が道路の端（路肩）にのる。運転者は、助け を呼ぶため自分の車両を一時的に離れていた。道路は滑りやすく、天候は５０メ ートル以下の視界の霧であると仮定しよう。運転者は、自分の車両の緊急点滅灯 を付勢して、これにより処理ユニットをして送信されたビット２をハイにセット させる。更に、緊急点滅灯の付勢は、本発明のＲＦ増幅器をして出力電力を増加 させ、これにより同様に装備された車両が伝送された信号を受取る距離を増加す る。 請求の範囲第１項〜第２２項（第２３項〜第３２項は変更なし） １．第１の可動ユニットに載置され、第１の指向性を有し識別可能な電磁波信号 を受信し、あるいは第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信する装置で あって、第２の可動ユニットが前記第１の可動ユニットの直前にある場合に、前 記第１の信号が、前記第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度 の変化に関する第１の部分と、前記第１の信号が予め定めたデータ・サイズを有 する場合に、前記第２の可動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを含み 、前記第２の信号が、前記第１の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの 速度の変化に関する第１の部分と、前記第２の信号が予め定めたデータ・サイズ を有する場合に、前記第１の可動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを 含む装置において、 処理ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて、前記第１の信号を受信する検出器と、 前記処理ユニットに接続されて、前記第２の信号を送信するエミッタと、 前記処理ユニットに接続されて、前記第１の可動ユニットの減速を表示する減 速表示器と、 前記第１の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段とを備え 、分析結果として前記第１の可動ユニットにより得られる情報に基いて、適当に 更新されて積分（統合）された第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信 し、前記第１の信号と前記第２の信号とがデータ・サイズにおいて等価である 装置。 ２．前記第１の信号の検出を前記第１の可動ユニットのオペレータに表示する表 示ユニットを更に備える請求の範囲第１項記載の装置。 ３．前記第２の信号の強さが、ユニットの危険表示器の付勢と同時に増大される 請求の範囲第１項記載の装置。 ４．前記第１の信号が先行するユニットが加速を修正しつつあることを示すこと を、前記処理ユニットが判定する時に、幾分付勢される自動加速修正装置を更に 備える請求の範囲第１項記載の装置。 ５．前記第１の信号の検出と、該第１の信号の前記第１の部分に含まれる情報と 、前記第１の信号の前記第２の部分に含まれる情報と、を前記第１の可動ユニッ トのオペレータに表示する表示ユニットを更に備える請求の範囲第１項記載の装 置。 ６．前記各信号が、限定された実効送信レンジを有する無線周波を含む請求の範 囲第１項記載の装置。 ７．前記の限定された実効送信レンジが５０メートルより小さいかあるいはこれ に等しい請求の範囲第６項記載の装置。 ８．前記無線周波が高周波数を有する請求の範囲第６項記載の装置。 ９．前記エミッタが、前記信号を通常の移動方向と実質的に反対の方向に送信す るように前記第１の可動ユニットに載置され、前記検出器が、前記信号を通常の 移動方向と実質的に整合された方向で受信するように前記第１の可動ユニットに 載置される請求の範囲第１項記載の装置。 １０．前記減速表示器が、前記第１の可動ユニットの制動機構によって付勢され る請求の範囲第１項記載の装置。 １１．可視光光源を更に備え、該光源が、前記第１の可動ユニットの通常の移動 方向と実質的に反対の方向に向き、前記第１の可動ユニットに先行する任意の可 動ユニットの減速を表示するように前記処理ユニットによって付勢可能であると ともに任意の後続可動ユニットによって明瞭に識別可能である請求の範囲第１項 記載の装置。 １２．指向性を有し識別可能な電磁波信号を用いて情報を送受信するシステムに おいて、 処理ユニットを有する第１の可動ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて第１の信号を受信する検出器とを備え、前記第 １の信号が、第２の可動ユニットが前記第１の可動ユニットの直前にある場合に 、前記第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度の変化に関する 第１の部分と、前記第１の信号が予め定めたデータ・サイズを有する場合に、前 記第２の可動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続されて、第２の信号を送信するエミッタを備え、前記 第２の信号が、前記第１の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度の 変化に関する第１の部分と、前記第２の信号が予め定めたデータ・サイズを有す る場合に、前記第１の可動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続されて、前記第１の可動ユニットの減速を表示する減 速表示器と、 前記第１の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段であって 、分析結果として前記第１の可動ユニットにより得られる情報に基いて、適当に 更新されて積分（統合）された第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信 する手段と、 処理ユニットを有する第２の可動ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて前記第２の信号を受信する検出器と、 前記処理ユニットに接続されて第３の信号を送信するエミッタとを備え、該第 ３の指向性信号が、前記第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速 度の変化に関する第１の部分と、前記第２の可動ユニットの速度の変化に関する 第２の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続された減速表示器と、 前記第２の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段とを備え 、分析結果として適当に更新された第３の指向性を有し識別可能な電磁波信号を 送信し、該第３の信号が、前記第２のユニットにより得られる情報に基き、かつ 前記第１および第２の信号と等価のデータ・サイズを有する、 システム。 １３．各可動ユニットが、送信された信号の検出を前記可能ユニットのオペレー タに表示する表示ユニットを更に含む請求の範囲第１２項記載のシステム。 １４．前記第１の信号の前記第１の部分に含まれる情報を前記可能ユニットのオ ペレータに表示する表示ユニットを更に備える請求の範囲第１２項記載のシステ ム。 １５．前記第１の信号の前記第２の部分に含まれる情報を前記可能ユニットのオ ペレータに表示する表示ユニットを更に備える請求の範囲第１２項記載のシステ ム。 １６．前記各信号が、限定された実効伝送レンジを有する無線周波を含む請求の 範囲第１２項記載のシステム。 １７．複数の可動車両間にデータ通信伝送路を確立する方法において、前記車両 の各々が、 処理ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて、指向性があり識別可能な電磁波信号を受信す る検出器と、 前記処理ユニットに接続されて、指向性があり識別可能な電磁波信号を送信す るエミッタと、 前記処理ユニットに接続されて、装備された可動ユニットの減速度を表示する 減速表示器と、 受信した信号を分析して、直前の車両が減速しつつあるか、あるいは該直前の 車両に先行する車両が減速しつつあるかを判定する手段とを備える方法において 、 ａ）相互に信号通信状態にある直線状の車両連鎖を確立するように、前記複数 の車両の各車両を位置決めするステップと、 ｂ）送信車両に先行する他の車両の状態に関し、かつ前記送信車両に関する情 報を含む、予め定めたデータ・サイズを有する信号を送信するステップと、 ｃ）後続する車両により前記送信信号を受信するステップとを含み、該後続す る車両が、該信号を前記後続する車両に関する情報で更新して積分（統合）し、 該更新され積分された信号を再送信し、再送信される信号は前記受信信号と等価 のデータサイズを有し、 ｄ）最後に送信された信号を車両が受信しなくなるまで、前記受信信号に含ま れる前記情報を積分（統合）して再送信するとき、前記後続する車両が送信側の 車両となる場合に、ステップｂ）とｃ）とを反復するステップと、 を含む方法。 １８．前記の直前の車両が減速しつつあること、および／または前記の直前の車 両に先行する車両が減速しつつあることを、少なくとも１つの車両のオペレータ に対して表示するステップを更に含む請求の範囲第１７項記載の方法。 １９．前記各車両が更に、減速に加えてデータ通信情報を送信し、受信し、処理 する手段を更に含む請求の範囲第１７項記載の方法。 ２０．前記データ通信情報が通信プロトコルを含む請求の範囲第１９項記載の方 法。 ２１．前記データ通信伝送路を構成する前記の複数の車両間の両方向データ通信 を可能にするため、前記の送信信号を車両の移動方向に実質的に類似する方向に 送信し、前記受信信号を、車両の移動方向と実質的に反対の方向で受信するステ ップを更に含む請求の範囲第１９項記載の方法。 ２２．第１の可動ユニットにより予め定めたデータ・サイズを有する、指向性が あり識別可能な電磁波信号を受信し、処理し、送信する方法において、 ａ）第１の信号が、前記第１のユニットに先行する任意のユニットの速度の変 化に関する情報を含む場合に、該第１の信号が存在するならばこれを受信するス テップと、 ｂ）前記第１の信号のデータ・サイズが変更されない場合に、前記第１のユニ ットの速度の変化に関する情報で前記第１の信号を処理して、該第１の信号を積 分（統合）するステップと、 ｃ）第２の信号が、ステップｂ）において修正された前記第１の信号から得ら れる速度情報を含む場合に、該第２の信号を送信するステップと、 を含む方法。 【図１】 【図２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＺ， ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の可動ユニットに載置されて、第１の指向性を有し識別可能な電磁波信 号を受信し、あるいは第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信する装置 であって、前記第２の可動ユニットが前記第１の可動ユニットの直前にある場合 に、前記第１の信号が、第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速 度の変化に関する第１の部分と、前記第２の可動ユニットの速度の変化に関する 第２の部分とを含み、前記第２の信号が、前記第１の可動ユニットに先行する任 意の可動ユニットの速度の変化に関する第１の部分と、前記第１の可動ユニット の速度の変化に関する第２の部分とを含む装置において、 処理ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて、前記第１の信号を受信する検出器と、 前記処理ユニットに接続されて、前記第２の信号を送信するエミッタと、 前記処理ユニットに接続された減速表示器と、 適当に更新された第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信するため、 前記第１の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段と、 を備える装置。 ２．前記第１の信号の受信を表示する表示ユニットを更に備える請求の範囲第１ 項記載の装置。 ３．前記第２の信号の信号強さが、ユニットの危険表示器の付勢と同時に増大さ れる請求の範囲第１項記載の装置。 ４．前記第１の信号が先行するユニットが加速を修正しつつあることを示すこと を、前記処理ユニットが判定する時に、付勢される自動加速修正装置を更に備え る請求の範囲第１項記載の装置。 ５．前記第１の信号と、該第１の信号の前記第１の部分に含まれる情報と、前記 第１の信号の前記第２の部分に含まれる情報との検出を表示する表示ユニットを 更に備える請求の範囲第１項記載の装置。 ６．前記各信号が、限定された実効送信レンジを有する無線周波を含む請求の範 囲第６項記載の装置。 ７．前記の限定された実効送信レンジが５０メートルより小さいかあるいはこれ に等しい請求の範囲第６項記載の装置。 ８．前記無線周波が高周波数を有する請求の範囲第６項記載の装置。 ９．前記エミッタが、前記第２の信号を通常の移動方向と実質的に反対の方向に 送信するように前記第１の可動ユニットに載置され、前記検出器が、前記第１の 信号を通常の移動方向と実質的に整合された方向で受信するように前記第１の可 動ユニットに載置される請求の範囲第１項記載の装置。 １０．前記減速表示器が、前記第１の可動ユニットの制動機構によって付勢され る請求の範囲第１項記載の装置。 １１．可視光光源を更に備え、該光源が、前記第１の可動ユニットの通常の移動 方向と実質的に反対の方向に向き、前記第１の可動ユニットに先行する任意の可 動ユニットの減速を表示するように前記処理ユニットによって付勢可能である請 求の範囲第１項記載の装置。 １２．指向性を持ち識別可能な電磁波信号を用いて情報を送受信するシステムに おいて、 処理ユニットを有する第１の可動ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて第１の信号を受信する検出器とを備え、第２の 可動ユニットが第１の可動ユニットの直前にある場合に、前記第１の信号が、前 記第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度の変化に関する第１ の部分と、前記第２の可動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続されて、第２の信号を送信するエミッタを備え、前記 第２の信号が、前記第１の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度の 変化に関する第１の部分と、前記第１の可動ユニットの速度の変化に関する第２ の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続された減速表示器と、 適当に更新された第２の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信するために 、前記第１の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段と、 処理ユニットを有する第２の可動ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて前記第２の信号を受信する検出器と、 前記処理ユニットに接続されて第３の信号を送信するエミッタとを備え、該第 ３の指向性信号が、前記第３の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速 度の変化に関する第１の部分と、前記第３のユニットの速度の変化に関する第２ の部分とを含み、 前記処理ユニットに接続された減速表示器と、 適当に更新された第３の指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信するために 、前記第２の信号の前記第１の部分と前記第２の部分とを分析する手段と、 を備えるシステム。 １３．各可動ユニットが、送信された信号の検出を表示する表示ユニットを更に 含む請求の範囲第１２項記載のシステム。 １４．前記第１の信号の前記第１の部分に含まれる情報を表示する表示ユニット を更に備える請求の範囲第１２項記載のシステム。 １５．前記第１の信号の前記第２の部分に含まれる情報を表示する表示ユニット を更に備える請求の範囲第１２項記載のシステム。 １６．前記各信号が、限定された実効送信レンジを有する無線周波を含む請求の 範囲第１２項記載のシステム。 １７．複数の可動車両間にデータ通信伝送路を確立する方法において、前記車両 の各々が、 処理ユニットと、 前記処理ユニットに接続されて、指向性を有し識別可能な電磁波信号を受信す る検出器と、 前記処理ユニットに接続されて、指向性を有し識別可能な電磁波信号を送信す るエミッタと、 前記処理ユニットに接続された減速表示器と、 受信した信号を分析して、直前の車両が減速しつつあるか、あるいは該直前の 車両に先行する車両が減速しつつあるかを判定する手段とを備える方法において 、 ａ）相互に信号通信状態にある直線状の車両連鎖を確立するように、前記複数 の車両の各車両を位置決めするステップと、 ｂ）送信車両に先行する車両の条件に関し、かつ前記送信車両に関する情報を 含む信号を送信するステップと、 ｃ）後続する車両により前記信号を受信するステップとを含み、該後続する車 両が、該信号を前記後続する車両に関する情報で増補して、該信号を中継するス テップと、 ｄ）前記後続する車両が前記送信車両となり、これ以上の車両が最後に送信さ れた信号を受信しなくなるまで、前記受信した信号に含まれる前記情報を増補及 び中継する時、ステップｂ）とｃ）とを反復するステップと、 を含む方法。 １８．前記の直前の車両が減速しつつあること、および前記の直前の車両に先行 する車両が減速しつつあることを、少なくとも１つの車両のオペレータに対して 表示するステップを更に含む請求の範囲第１７項記載の方法。 １９．前記各車両が更に、減速以外のデータ通信情報を送信し、受信し、処理す る手段を更に含む請求の範囲第１７項記載の方法。 ２０．前記データ通信情報が通信プロトコルを含む請求の範囲第１９項記載の方 法。 ２１．前記データ通信伝送路を構成する前記の複数の車両間の両方向データ通信 を可能にするため、前記の送信信号を車両の移動方向に実質的に類似する方向に 送信し、前記受信信号を、車両の移動方向と実質的に反対の方向で受信するステ ップを更に含む請求の範囲第１９項記載の方法。 ２２．第１の可動ユニットにより指向性を有し識別可能な電磁波信号を受信し、 処理し、送信する方法において、 ａ）第１の信号が、前記第１のユニットに先行する任意のユニットの速度の変 化に関する情報を含む場合に、該第１の信号が存在するならばこれを受信するス テップと、 ｂ）前記第１の信号を処理して、該第１の信号を前記第１のユニットの速度の 変化に関する情報で増補するステップと、 ｃ）第２の信号が、前記処理ユニットにより増補された前記第１の信号から得 られる速度情報を含む場合に、該第２の信号を送信するステップと、 を含む方法。 ２３．前記第１の信号の存在を検出して、前記第１のユニットのオペレータに対 して、該第１の信号が検出されたことを表示するステップを更に含む請求の範囲 第２２項記載の方法。 ２４．前記第１の信号の存在を検出して、前記第１の可動ユニットに後続する可 動ユニットの少なくとも１人のオペレータに対して、前記の後続する可動ユニッ トに先行する任意のユニットが速度を変化させたことを表示するステップを更に 含む請求の範囲第２２項記載の方法。 ２５．前記第１の信号の存在を検出するステップを更に含み、前記第１の信号が 、前記第１の可動ユニットの直前にある第２の可動ユニットに先行する任意のユ ニットの速度の変化に関する第１の部分と、前記第２の可動ユニットの速度の変 化に関する第２の部分とを含み、前記第２の信号が、前記第１の可動ユニットに 先行する任意の可動ユニットの速度の変化に関する第１の部分と、前記第１の可 動ユニットの速度の変化に関する第２の部分とを含む請求の範囲第２２項記載の 方法。 ２６．前記第１の可動ユニットのオペレータに対して、前記第１の信号が受信さ れたことを表示するステップを更に含む請求の範囲第２５項記載の方法。 ２７．前記第２の可動ユニットに先行する任意の可動ユニットの速度の変化が検 出されたことを、前記第１の可動ユニットのオペレータに対して表示するステッ プを更に含む請求の範囲第２５項記載の方法。 ２８．前記第２の先行可動ユニットの速度の変化が検出されたことを、前記第１ の可動ユニットのオペレータに対して表示するステップを更に含む請求の範囲第 ２５項記載の方法。 ２９．前記第１の信号が受信されたことを、前記第１の可動ユニットのオペレー タに対して表示するステップと、 前記第２の可動ユニットに先行する可動ユニットの速度の変化が検出されたこ とを、前記第１の可動ユニットのオペレータに対して表示するステップと、 前記第２の先行する可動ユニットの速度の変化が検出されたことを、前記第１ の可動ユニットのオペレータに対して表示するステップとを更に含む請求の範囲 第２４項記載の方法。 ３０．前記第１の信号の存在を検出して、前記第１の可動ユニットに先行する任 意のユニットが速度を変化させたことを、前記第１の可動ユニットに後続する可 動ユニットの少なくとも一人のオペレータに対して表示するステップを更に含む 請求の範囲第２４項記載の方法。 ３１．前記各可動ユニットが可視光光源を更に有し、該光源が、前記各可動ユニ ットの通常の移動方向と実質的に反対の方向に指向し、かつ先行する可動ユニッ トの減速を表示するように前記処理ユニットにより付勢可能である請求の範囲第 １２項記載のシステム。 ３２．前記の少なくとも１つの送信信号が、送信車両に対する一義的な識別子を 含み、前記送信車両が、前記の一義的な識別子を有する送信信号を排他的に受信 することができる請求の範囲第２１項記載の方法。