JPH08503074A - 脂質過酸化の指標としてのマロンジアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドの比色分析法、該方法を行うためのキット、該方法に使用する置換インドールおよびその製造 - Google Patents

脂質過酸化の指標としてのマロンジアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドの比色分析法、該方法を行うためのキット、該方法に使用する置換インドールおよびその製造

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Abstract

(57)【要約】 本発明の方法は、(a)分析しようとする媒体に式: (式中、AおよびCは同じかまたは異なり、それそれH、 を示し、しかし同時にHを示すことはなく、Bは

Description

【発明の詳細な説明】 脂質過酸化の指標としてのマロンジアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2−エン アルデヒドの比色分析法、該方法を行うためのキット、該方法に使用する置換イ ンドールおよびその製造 本発明の主題は、置換インドールタイプの化合物による、脂質過酸化の過程で 生成するマロンジアルデヒド(1,3−プロパンジアールまたはMDA)および 4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドの比色アッセイ法、この方法を行うための 必要物またはキット、この方法を行うに際して試薬として使用できる新規インド ール誘導体およびその製造である。 置換インドールの調製の従来技術において、特にインドール環上に6までの置 換基R1〜R7を有するという事実によって多数の意味を有する2−フェニルイン ドール誘導体を含有する日焼けに対して作用することをねらった組成物が文献U S−A−4,522,808によって知られている。その上、該インドールのベン ゼン部分においては置換基R4〜R7は幾つかの意味を有し、特に炭素数1〜4の アルコキシラジカルまたはカルボキシアルキルラジカル(実際は式:(CH2)nC OOHのカルボキシアルキレン基である)を示している。 本発明においては、たとえば2−フェニルインドール誘導体などの新規な2− アリールインドール誘導体を用いるが、該誘導体は特に該インドール環のフェニ ル部分の置換基がアルコキシラジカルでもアルキルラジカルでもカルボン酸アル キレンラジカルでもないという事実によって、従来技術の文献に記載されたもの とは異なっている。 一方、文献J.Chem.Soc.(C 1971、2606〜2608頁)には2− アリールインドール誘導体、とりわけジメチル化またはトリメチル化インドール 誘導体が記載されているが、該誘導体は本発明の主題とは異なるものである。 最後に、文献Chemical Abstracts、volume 74,971、444頁、abstrac t 125326vには、R2=OCH3でR=メチルである化合物が記載されてい るが、該化合物は本発明の主題とは異なる。 たとえば子かん前症、心筋梗塞およびショック状態などのある種の病的状態に おいては、循環しているリポタンパク質の酸化またはある種の細胞膜の酸化が脂 質過酸化物(分解する)の生成を引き起こす。これら過酸化不飽和脂肪酸の分解 生成物のアッセイにより、関係する病的状態を示すことができ、該状態の展開を 追跡することができる。 本明細書において「脂質過酸化」なる表現は、ポリ不飽和脂肪酸(PUFA) またはそのエステル(特にリン脂質、コレステリルエステルおよびモノ−、ジ− およびトリグリセリド)のヒドロペルオキシド、ジアルキルペルオキシドおよび エンドペルオキシドの生成並びにその分解に導く反応経路をひとまとめにしてい う。 「脂質過酸化物」の生成は、非酵素的起源:元素状態の酸素の存在下での自動 酸化、一重項酸素の付加、それ以前に生成したヒドロペルオキシドの存在下また は不在下、遷移金属錯体によってまたはたとえばフェリヘモグロビン、フェリミ オグロビンまたはヘマチンなどの部分的に分解された金属タンパク質によって触 媒された酸化、によるものである。 この生成はまた、酵素的起源、すなわち植物または動物のリポキシゲナーゼ、 シクロオキシゲナーゼまたはミクロソームのチトクロームP−450オキシゲナ ーゼの作用の結果としても起こる。 最後に、該生成は酵素反応と非酵素反応とのカップリングによって起こる。こ れは、たとえば、酸素および酵素的還元系の存在下、ある種の生体異物の一価還 元を伴う脂質酸化の場合である。 脂質過酸化物の分解の結果、非常に多くの有機副産物が生成される。 この分解は、酵素的起源(たとえばペルオキシダーゼおよび/またはトロンボ キサンシンセターゼの作用)または非酵素的起源(熱的、光化学的、還元的、ま たは遷移金属錯体による触媒)によるものである。 脂質過酸化物の分解による主要な有機副産物のうち、ある種のアルコール、共 役ジエン、共役トリエン、揮発性炭化水素(エタン、ペンタンまたはエチレンな ど)、ある種の飽和、不飽和および/またはヒドロキシル化アルデヒドまたはケ トン、ある種の飽和または不飽和エポキシド、上記アルデヒドと媒体中に存在す る分子のアミノ基との反応の結果生成するシッフの塩基、およびある種の上記化 合物と多官能性分子構造との会合体が挙げられる。 かくして定義された「脂質過酸化」なる表現は、もっぱら遊離またはエステル 化されたPUFAペルオキシドの生成または分解経路に対して用いられる。 PUFAが酸化しやすさの明白な傾向を有することは、以下の反応式に示すよ うに、これら化合物中にシス,シス−1,4−ペンタジエン残基が規則正しく存 在することによるものであり、この存在によって、メチレンのC−H結合のホモ リシス切断によって最初に生成したラジカル中間体の安定化する非局在化が可能 となる。 生物学的媒体において最も重要なPUFAは、リノール酸に由来するPUFA およびα−リノレン酸に由来するPUFA、すなわち、それそれ「n−6」およ び「n−3」として知られるクラスに属するPUFAである。 それゆえ、脂質過酸化指標の測定はまた、上記PUFAの過酸化生成物または 副産物に対して可能な限り特異的でなければならない。 過去において、脂質過酸化の測定法が多数記載されている。これら方法は5つ の主要なクラスに分けることができる。 1.直接または間接分光光度法 2.分光蛍光法 3.電気化学的方法 4.化学ルミネセンス法 5.クロマトグラフィー法 クラス2〜5に属する方法は最近記載されている(文献1および2)。これら 方法は、特異性または装置の複雑さという問題を提起しており、熟練していない 研究者による日常的な使用を排除している。 クラス1の知られた直接分光光度法(本発明はこれに属する)は以下のように まとめることができる。 「共役ジエン」のための標準法は、233nmでの吸光度の測定に基づいてお り、これによってPUFAのヒドロペルオキシドおよびアルコールのビス−アリ ル(トランス−ジエン)構造を高感度で定量することが可能である。 大部分の生物学的試料において、他のジエン構造の存在およびカルボニル基お よびモノアルケンの非常に強い吸光度は、残念ながら一連の妨害を引き起こし、 該妨害は示差分光分析法によってのみ除くことができるが、該方法は一般に未知 の組成を有する生物学的試料のアッセイには用いることができない。 マロンジアルデヒド(1,3−プロパンジオールまたはMDA)の比色アッセ イは、最も一般的に用いられている脂質ペルオキシド指標である(文献2)。 MDAは、アラキドン酸の酵素的代謝物でもあり、PUFAの過酸化の二次産 物でもある(文献3)。 MDAの酵素的産生の主要経路は、トロンボキサンシンセターゼのものであり (文献4)、該酵素はプロスタグランジンPGH2(エンドペルオキシド)をト ロンボキサンA2、L−12−ヒドロキシ−5,8,11−ヘプタトリエノエー ト およびMDAに変換する(それそれ1/3、1/3、1/3の比率にて)。 非酵素的起源のMDAは、ビス−アリルペルオキシルラジカルに由来する単環 または2環のエンドペルオキシドのラジカル分解によって生成する。 MDAの化学的および生化学的特性は、詳細な論評の主題であった(文献5) 。 MDAは、水溶液または有機溶液中でモノエノール−モノアルデヒドの形態で 完全にエノール化される揮発性の化合物である。MDAは、求核(エノラート) および親電子(アルデヒド)の両特性を示し、このことが、MDAが自己重合し て多かれ少なかれ可逆性のオリゴマー付加物の混合物を生成する傾向性を説明し ている。 酸性pHにて加熱したとき、MDAはある種の求核化合物と反応して種々の縮 合生成物を生成する。 幾つかのMDA縮合生成物に対して定量法およびアッセイ法が提唱されている が、いずれも完全に満足のいくものではない。 2−ヒドラジノベンゾチアゾールに由来するピラゾールベンゾチアゾール、ま たはメチルヒドラジンに由来する1−メチルピラゾールは、高い揮発性によって 気相クロマトグラフィー(クラス5の方法)によって定量できる。 N−メチルピロール(文献6)は、MDAに特徴的な発色団付加物を与える。 しかしながら、その半減期は比色測定に対しては短すぎるので大系列の試料に行 うことはできない。 2−メチルインドールもまたMDAと発色団付加物を生成するが、分子吸光係 数が低すぎる(εm#32,000 1.モル-1.cm-1)ので生理学的濃度( 0.5〜5μモル)のMDAをアッセイすることができない(文献7)。 実際には、チオバルビツル酸(TBA)が、発色団縮合生成物(2分子のTB Aが1分子のMDAに付加することにより生成)の高い安定性および530〜5 35nmでの分子吸光係数のために、現在、比色法によるMDAのアッセイのた めに殆ど唯一用いられている。加えて、この生成物は蛍光性であるので、分光蛍 光法によってもアッセイすることができる。 MDAおよび/またはTBAと反応する脂質過酸化生成物(以下、「TBAR S」 と称する)のためのアッセイ手順は、すべて酸性pH(<3.8)と長期の加熱 (80〜95℃、20〜60分)を要する。試料の酸性化および加熱により、一 般に濁った懸濁液となるので、測定前にたとえばn−ブタノールで抽出すること により清澄化する必要がある。 TBAの試験の変法は非常に多数あり、この方法がとりわけその信頼性に関し て問題を提起していることを際立たせている(文献8)。事実、TBAの試験は 2つの主要な問題を提起している、すなわち、 −必要とされる温度およびpH条件が二次反応をもたらし、TBAと反応する人 為処理生成物が生じるためにアッセイが歪められる;および −TBAはMDAに特異的な試薬ではない。 第一の妨害源は、脂質由来であるがMDAとは異なるアルデヒドの存在による 。ある種のモノアルデヒドは該試験の標準条件下でTBAと反応し、MDA:T BA(1:2)付加物の吸光度を妨害する生成物を生じる(文献9)。 ある種の色素の生成の収率は定かではない。なぜなら、該収率は、試料中に同 時に存在するアルデヒドおよびある種の中間体付加物のそれそれの濃度に依存す るからである。これら化学的機構の幾つかは論議されている(文献10)。 脂質起源のモノアルデヒドの存在による発色生成物は、一般に450nmと5 00nmとの間に1または2以上の吸光バンドを有し、該バンドは広く、MDA :TBA(1:2)付加物の吸光バンドと重複する。該発色生成物は530〜5 35nmにおける吸光度をかなりの因数で増大させる。なぜなら、酸化された脂 質を抽出すると、生成したモノアルテヒドの量の合計はMDAの生成を上回るか らである(文献5)。 第二の妨害源は、非脂質化合物からのMDAまたはTBARSの生成によるも のである。デオキシリボースおよびそのヌクレオシド誘導体(文献11)並びに ピリミジンおよび2−アミノピリミジンは、試験条件下で真のMDAと同様の挙 動を示す(文献8)。 さらに、ショ糖およびグルコースなどの糖は、種々のペルオキシドやアセトア ルデヒドなどのアルデヒドの存在下でTBARSの生成に対して強力な相乗作用 を有し(文献12)、一方、これら分子は別々に存在する場合にはTBARSを 生成しない。 シアル酸(N−アセチルノイラミン酸)は、550nm付近で強い吸収を示す 付加物を生成する(文献8)。 ビリルビン、ビリベルジンおよび溶血血清もまた「汚染」吸収を示す。 それゆえ、TBAの試験は、 −MDAに加えて脂質起源のTBARSが生成すること、 −該試験条件下で活性の非脂質起源の混入物のために反応妨害(MDAまたはT BARSの生成)が存在すること による特異性の問題を提起している。 混入付加物の吸収スペクトルまたは蛍光スペクトルがMDA:TBA(1:2 )付加物のスペクトルと重複するため、複数の波長を用いることによる測定の特 異性を改善することができない。 MDA付加物のクロマトグラフィー分離もまた、TBAの試験条件下での真の MDAの人為処理物の生成の問題を回避することができない。 これら困難のため、幾つかの研究所をMDA並びに他のアルデヒドのためのク ロマトグラフィーアッセイ法の開発へ向かわせた(文献1)。 これら方法は、時間がかかり、複雑である。それゆえ、これら方法は、大系列 の試料に対して日常的に用いるのは困難であるが、これら開発は、脂質過酸化現 象におけるMDAおよび他のアルデヒドの生成の重要性を指摘することを可能に した。 それゆえ、エステルバウアー(Esterbauer)および彼の同僚は、4−ヒドロキ シノネナール(4−HNE)の生成が脂質過酸化現象に特徴的であることを示し た(文献13)。 「n−6」PUFAの酸化は、この4−HNEの生成の原因であり、その収率 はアラキドン酸20:4(n−6)の場合に最大である。 関連化合物である4−ヒドロキシヘキセナールは、「n−3」PUFAから生 成される。 要約すると、媒体、とりわけ生物学的媒体中のMDAおよび/または他のエン アルデヒドは脂質過酸化の指標を構成するが、これらをアッセイするために信頼 性があり実行が容易な方法はこれまで得られていない。 それゆえ、本発明の目的は、とりわけ、 4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒド、とりわけMDAと反応する新規な試薬 を利用できるようにすること; 安定であり同様の唯一の発色団構造(最大吸収波長か570nmよりも大きい かまたは570nmに等しい)を有する縮合生成物の定量的な生成により、脂質 過酸化の指標としてのエンアルデヒドのためのおよび酸に不安定なその誘導体( アセタール、チオアセタール、イミン、エノールエーテルまたはエーテルチオエ ーテルなど)のための比色アッセイを利用できるようにすること、その際、「エ ンアルデヒド」なる語は、4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドおよびMDAを 包含する群に適用されることを理解すべきである。4−ヒドロキシ−2−エンア ルデヒドは、たとえば、4−ヒドロキシノネナール、4−ヒドロキシヘキセナー ル、4−ヒドロキシデセナールおよび4−ヒドロキシドデカナール、並びにMD Aである; 4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドのアッセイと同じ吸収波長にてMDAに 特異的な比色アッセイを可能とすること である。 これら目的は本発明によって達成されるが、本発明は新規な化学試薬を使用し 、これら試薬とエンアルデヒドとの付加生成物の色原体特性を活用する。 これら試薬は、とりわけ、3位で置換されていないインドール環系の存在、お よび極性プロトン溶媒(とりわけ水、メチルアルコール、エチルアルコールおよ びアセトニトリルなど)中での溶解性を特徴とする。これら試薬がエンアルデヒ ドに付加することによって生成する発色団は、常に570nmよりも大きいかま たは570nmに等しい最大吸収波長を示す。 本発明は、これら試薬を用いた簡単で迅速な方法を提供する。該方法は、TB A法に比べてはるかに温和な温度条件下(高温で長期間加熱することによる人為 処 理物の可能性を大幅に制限する)、安定であり同様の唯一の発色団構造を有する 縮合生成物の定量的生成により、エンアルデヒドおよび酸に不安定なその誘導体 (アセタール、チオアセタール、イミン、エノールエーテルまたはエノールチオ エーテル)を比色法により脂質過酸化の指標としてアッセイすることを可能にす る。それゆえ、この方法は、大系列の試料に対する日常的なアッセイに充分に適 している。 さらに詳しくは、本発明の一つの側面によれば、本発明の主題は、媒体、とり わけ生物学的媒体における脂質過酸化の指標として全エンアルデヒドまたはマロ ンジアルデヒド単独の比色アッセイ法であり、該アッセイ法は本質的に、 (a)以下の一般式(I): (式中、AおよびCは同じかまたは異なり、それぞれH、 を示し、AおよびCは同時にHを示すことはなく、 R1はH;アルキル;アラルキル;アリール環上で置換されたアラルキル;ア ルキルスルホネート、Y+;アルキルホスホネート、Y+;またはアルキルカルボ キシレート、Y+; R2はH;−OR4;F;Cl;Br;I;−NO2;−SO3 -+;−CN;− COOR4;または−CONR56; R3はH;−OR4;−NR56;−SR4;F;Cl;Br;I;−NO2;− SO3 -+;−CN;−COR5;−COOR4;または−CONR56; R4はH;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R5はH;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R6はH;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; Y+は有機または無機塩基のカチオン; Bは であることを理解すべきである; アルキルは1〜6Cを有する直鎖または分枝鎖基を示し; アリール環上で置換されたアラルキルは、該アリール環が、(1〜6C)アル キル、(1〜6C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルから選 ばれる1または2以上の基で置換されていることを意味する ことを理解すべきである)で示される化合物および有機もしくは無機塩基とのま たは有機もしくは無機酸との任意の付加塩から選ばれた試薬を該媒体に加え; (b)かくして加えた媒体を、強カルボン酸、強スルホン酸および過塩素酸より なる群から選ばれた酸によるかまたは塩酸、臭化水素酸または硫酸によって酸性 にし; (c)かくして酸性にした媒体を、加えた酸の性質に従って媒体中に存在するす べてのエンアルデヒドまたはマロンジアルデヒド単独と試薬との発色団付加生成 物の生成により安定な発色を得るのに充分な時間、25〜60℃の温度にてイン キュベートし; (d)使用した試薬の発色団付加生成物に特異的な吸収波長にて該発色媒体の吸 光度を測定し、該測定を、必要に応じて全エンアルデヒドの濃度またはマロンジ アルデヒド単独の濃度を決定するために利用する ことを特徴とする。 選択した一般式(I)の化合物においてR4がHである場合は、無機もしくは 有機塩基との付加塩を用いることができ、該塩基は、たとえば、水酸化ナトリウ ム、水酸化カリウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、トリエチ ルアミンおよびアルギニンから選択することができる。 選択した一般式(I)の化合物においてR5および/またはR6がHである場合 は、無機もしくは有機酸との付加塩を用いることができ、該酸は、たとえば、塩 酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、酒石酸、メタンスルホン酸およびトリフ ルオロメタンスルホン酸から選択することができる。 発色団の生成に導くインキュベーションは、酸性媒体中で行わなければならな い。 インキュベーション時間は、本質的に、使用した温度に依存する。インキュベ ーション時間は、一般に1時間を越えることはなく、大抵の場合はこれよりも短 い。 本発明によれば、一般式(I)で示される試薬はある種の酸の存在下で上記脂 質過酸化過程によるすべてのエンアルデヒドまたはMDA単独と反応して長期間 安定な発色団付加生成物を生成し、該生成物の最大吸収波長はいかなる場合にも 570nmよりも大きいかまたは570nmに等しく、式(I)の試薬の性質に 依存することがわかった。 さらに正確には、強カルボン酸、強スルホン酸または過塩素酸の存在下では一 般式(I)の試薬は媒体中に存在するすべてのエンアルデヒドと反応し、一方、 塩酸、臭化水素酸または硫酸の存在下では該試薬は本質的にMDAとのみ反応し 、 使用した試薬に特徴的な発色団化合物を生成する。 いずれの酸も別々に包装するのが有利である。これら酸は超高純度の品質でな ければならず、純粋な形態にてまたは脱イオン水中に希釈した母液として5モル /リットル以上の濃度にて貯蔵するのが有利である。 本発明の方法において、最終反応媒体における酸の最終濃度は、一般に0.5 〜2.5モル/リットルの範囲であるのが有利である。 一般式(I)の試薬に関しては、たとえば水と混和性の有機溶媒、とりわけア セトニトリル、DMSO、THF、メタノール、エタノールまたはイソプロパノ ールなどの相溶性の有機溶媒中、または中性水もしくは酸性水中または緩衝液中 の母液の形態で取り扱うのが有利である。 母液中の試薬の濃度は、一般に、使用した溶媒中での溶解度の関数として5〜 40ミリモル/リットルの範囲であるのが有利である。 この試薬は、最終反応物媒体中の最終濃度が3〜25ミリモル/リットルとな るように使用時に大抵の場合希釈されるであろう。 それゆえ、本発明は、被験媒体中に存在するすべてのエンアルデヒドをアッセ イするのみならず、試料、とりわけ生物学的試料中、4−ヒドロキシ−2−エン アルデヒドの存在下でMDAを特異的にアッセイすることをも可能とする。 それゆえ、本発明による方法は、第一のサンプリングでエンアルデヒドの全量 を測定し、第二のサンプリングでMDAの全量を測定するかまたはその逆を行う ことを可能とする。この新規方法の非常に温和な操作条件は、TBA法に付随す る非常に多くの人為処理物の殆どを除去することを可能とすることにより、該方 法を特に信頼性および再現性ある方法としている。 一般式(I)の試薬は、一般に、以下の式の共通構造を有する発色団を生成す る: MDA(R=H)の場合は発色団の生成には酸化工程を必要としないが、一方 、4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドの場合には酸化が必要であり、それゆえ 、反応媒体を周囲酸素中で脱気することができない。 トリフルオロ酢酸は、使用可能な強カルボン酸である。 メタンスルホン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸は、使用可能な強スル ホン酸である。 しかしながら、使用した酸および試薬の純度の程度に応じ、MDA以外のエン アルデヒドが反応に関与している場合には発色団の生成収率は有意に変化し得る 。 本発明の他の側面によれば、金属塩、たとえば5マイクロモルの第二鉄塩を最 終反応媒体中に加えると、試験したすべてのエンアルデヒドによる発色団の生成 に対して再現性がありかつ最大の収率を得ることが可能であることがわかった。 本発明による新規アッセイ法は、一般的なおよび臨床化学における生物学的研 究のための、とりわけ研究または品質管理または医学診断の分野に用いることの できるアッセイキットを開発するための新規手段を構成する。 それゆえ、本発明の方法は、食品の傷みの程度並びに腸経路または非経口経路 で使用する栄養液剤の傷みの程度を評価するのに用いることができる。 医学診断の分野においては、本発明の方法は、妊婦における子かん前症および 高血圧、不安定な狭心症および無症状の心筋虚血などの病的状態を確認するのに 用いることができる。 本発明の方法はまた、動脈または血管形成の血栓崩壊介入の有効性を確認する のに用いることができる。 本発明の方法は最後に、ショック状態(敗血症性または外傷性)、ある種の急 性中毒、糖尿病、AIDS、ある種の栄養不良状態、および鉄過剰の遺伝病の治 療における治療の有効性の指標を提供する。 本発明の方法はまた、最後に、臓器移植の手術後の継続管理および/または体 外循環処置に用いることができる。 標的とする試料は、とりわけ、全血漿または脱タンパク質血漿、赤血球溶解液 、脳脊髄液、選択的沈降によって得られた血漿リポタンパク質または固形組織ホ モ ジネートなどの生物学的試料である。 アッセイすべき試料は、本質的に液体であり、たとえば任意に緩衝した水性媒 体中または水と混和する有機溶媒中の材料、とりわけ生物学的材料の抽出液、溶 液または分散液である。 アッセイすべき試料は、たとえば任意に緩衝した水性媒体中または有機媒体中 に分散させた生物学的試料の遠心分離ペレットであってよい。 これら液体試料は、たとえばメタリン酸、トリクロロ酢酸またはリンタングス テン酸などの酸を用いて沈殿させることにより脱タンパクさせた水溶液であって よい。 これら試料には、中性またはカチオン性の界面活性剤(特に、100ml当た り0〜2gの量で)、たとえばルブロール(Lubrol)R(ポリエチレンオキシド の縮合物)またはテトラアルキルアンモニウム塩が含まれていてよい。 いずれにしても、最終反応媒体中の試料の容量比(酸添加後)は、該媒体中で 単一の液相が得られることと両立しなければならい。 色原体付加化合物を生成させるための試料と式(I)の試薬とのインキュベー ションは、人為処理生成物(これが存在するとアッセイ結果が歪められる)を生 成させる二次反応を回避するために、60℃を越えない温度で行わなければなら ない。 使用する式(I)の試薬に応じ、選択した温度における反応媒体のインキュベ ーション時間は、測定する発色団に対して最大の生成収率に対応する安定なプラ トーを達成できるように設定すべきである。インキュベーション時間は、一般に 60分未満であるか60分に等しい。 全エンアルデヒドをアッセイするに際しては、最終反応媒体を脱気してはなら ない。脱気はMDAを単独でアッセイする場合に特定の仕方で行う。しかしなが ら、最終反応媒体は、前以て周囲酸素中で脱気していない溶液および溶媒からな るのが一般に好ましい。 強酸の存在下でエンアルデヒドまたはMDA単独と一般式(I)の色原体試薬 との反応により生成した発色団の吸光度の分光測光は、使用した試薬に特異的な 発色団の最大吸収波長(≧570nm)の領域内(±5nm)に設定した波長で 行わなければならない。 有利な態様によれば、場合によって全エンアルデヒド濃度またはマロンジアル デヒド単独の濃度を検量曲線により測定する。 この検量曲線は、既知の濃度のアルデヒドの1種または上記酸に不安定なその 前駆体の水溶液または有機溶液から作成することができる。溶媒は、該溶液を利 用する間に、使用したアルデヒドの重合または使用した前駆体の加水分解を回避 することができるように選択しなければならない。 アッセイしようとする媒体中に認められると思われるエンアルデヒド、たとえ ばMDAまたは4−ヒドロキシノネナール(4−HNE)または脂質過酸化の過 程で通常生成するあらゆるエンアルデヒドを含有する標準溶液を用いるのが有利 である。 使用する標準溶液は、検量曲線のための幾つかの点を得ることができるように 希釈できるような濃度を有していなければならない。 前以て設定したアッセイ条件(酸性化およびインキュベーション)下で行う検 量曲線を得るため、所定濃度に対する吸光度Aとアルデヒドを含有しないコント ロールに対する吸光度A0との差異を既知濃度のエンアルデヒドの関数としてプ ロットする。その際、これら吸光度は、該エンアルデヒドと使用した試薬とで生 成した付加生成物に特徴的な最大吸収波長にて読み取る。 かくして直線が得られるが、その傾きは測定する付加生成物のみかけのモル吸 光係数に等しい。 とりわけMDA、4−ヒドロキシノネナールおよび4−ヒドロキシヘキセナー ルを用いた種々の試験によると、使用したエンアルデヒドの如何にかかわらず、 該直線の傾きは式(I)の同じ所定の試薬について実質的に同じであることが示 された。それゆえ、検量曲線を確立するため、アッセイしようとする媒体中に存 在すると思われるエンアルデヒドのいずれの一つをも用いることが可能である。 入手が容易なMDAまたは4−ヒドロキシノネナールを用いるのが有利である 。 特別のケースであるMDA単独のアッセイの場合には、以下の実験の記載のと ころで一層詳細に説明するであろうように、該アッセイに特徴的な条件(塩酸ま たは臭化水素酸による酸性化)下で反応する実質的に唯一のエンアルテヒドであ るMDAを用いることにより、該条件下で検量曲線を確立するのか好ましい。 求めようとするエンアルデヒドの濃度は、試料の吸光度Aの測定値およびアル デヒドを含有しないコントロールに対する吸光度A0の測定値および検量直線の 傾きに対応するモル吸光係数Eから決定することができる。 これから以下の式が得られる: [エンアルデヒドの濃度]=(A−A0)×K/E 上記等式中、 エンアルデヒド濃度はモル・1-1で表示される; AおよびA0は1cmの光路長で読み取り、cm-1で表示される; Kは希釈係数である; Eは1・モル-1・cm-1で表示される。 エンアルデヒド濃度はまた、差異A−A0を用いることにより、測定値Aを用 いて検量曲線から直接求めることができる。 本発明の他の側面によれば、本発明の主題は、上記一般式(I)に対応する試 薬を本質的に含有することを特徴とする、上記アッセイ法を行うための必要物ま たはキットである。 この試薬は、相溶性の溶媒、たとえば、とりわけアセトニトリル、DMSO、 THF、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールなどの水混和性の有機 溶媒中、または中性または酸性の水中または緩衝液中の母液として存在している のが有利である。 母液中の試薬の濃度は、使用した溶媒中での溶解度に依存して一般に5〜40 ミリモル/1である。 この試薬は、最終反応媒体中での最終濃度が3〜25ミリモル/1となるよう に使用時に非常にしばしば希釈されるであろう。 好ましい態様によれば、本発明による必要物またはキットは、トリフルオロ酢 酸などの強有機酸、メタンスルホン酸やトリフルオロメタンスルホン酸などの強 スルホン酸、過塩素酸、硫酸、塩酸および臭化水素酸よりなる群から選ばれた少 なくとも1種の強酸をさらに包含する。 各酸はそれぞれ別個に包装する。酸は超高純度の品質でなければならず、純粋 な形態でまたは脱イオン水中に5モル/1以上の濃度に希釈した母液の形態で貯 蔵するのが有利である。 最終反応媒体中の酸の最終濃度は、一般に0.5〜2.5モル/1であろう。 好ましい他の態様によれば、本発明による必要物またはキットは、さらに、参 照または標準試料として、少なくとも1種の脂質過酸化指標エンアルデヒドまた はそのようなアルデヒドの少なくとも1種の酸不安定な前駆体を水溶液または有 機溶液中に既知の濃度で包含する。 一般式(I)の化合物は、以下の一般法1〜3に従って調製することができる 。一般式1:フィッシャー法 この一般式(I)の化合物の調製のための一般法は、文献(文献14)に記載 された方法に基づいている。 該方法は、以下の反応式Iにまとめて示すように、置換されているかまたは置 換されていないアリールヒドラジン塩酸塩からの本質的に3つの工程からなる。 上記反応式中、nは1または2である。 還流下の市販のアリールヒドラジン塩酸塩の溶液に、対応アセチル化芳香族誘 導体(該誘導体自体市販されているかまたは公知方法の一つに従って調製する( 文 献15))の溶液を加える。還流を15〜90分間維持する。冷却後、所望の生 成物が沈殿もしくは析出する。ある場合には、シリカカラムでの液体クロマトグ ラフィーによる精製が必要となる。 環化の工程は、標準法に従ってポリリン酸を用いて行う。アルミナカラムでの 液体クロマトグラフィーによる精製の後に所望の生成物が得られ、再結晶させる 。 得られたインドール誘導体のアルキル化には、ジメチルスルホキシド中、室温 にて粉末水酸化カリウムと数時間反応させることによるアニオン生成の第一段階 を必要とする;ついで、たとえば硫酸メチルなどのアルキル化剤を加える。通常 の処理後、シリカカラムでの液体クロマトグラフィーによる精製後に所望の生成 物を得、再結晶させる。 実施例1〜7においてこの一般法1を説明する。一般法2:文献16による この方法は、以下の反応式IIに示すように、本質的に2−エチニルアニリンタ イプの化合物(置換されているかまたは置換されていない)からの3つの工程を 含む。 式中、nは1または2である。 2−エチニルアニリンタイプの化合物をパラジウムゼロ(Pd0)およびヨウ 化第一銅(CuI)の存在下、室温にてハロゲン化アリールまたはトリフルオロ メタンスルホン酸アリールの作用に1〜6時間供する。通常の処理およびシリカ またはアルミナカラムでの液体クロマトグラフィーによる精製後に対応置換アリ ール誘導体が得られる。 環化工程は、上記誘導体を還流アセトニトリル中で2〜30時間加熱すること により、触媒量の塩化パラジウム(PdCl2)を用いて行う。シリカまたはア ルミナカラムでの液体クロマトグラフィーの後または再結晶後に所望の生成物を 得る。 アルキル化は方法1と同じ手順にて行う。 実施例8〜11においてこの一般法2を説明する。一般法3:文献17による この方法は、以下の反応式IIIに示すように、本質的に2−ハロアニリンまた は3−アミノ−2−ハロナフタレンタイプの化合物からの4つの工程を含む。 場合に応じて出発物質である2−ブロモアニリンまたは3−アミノ−2−ブロ モナフタレンを、たとえばクロロギ酸エチルなどのクロロギ酸アルキルタイプの 試薬とピリジン中で反応させることにより対応カルバミン酸エステル誘導体に変 換する。かくして得られた化合物を、Pd11錯体、ヨウ化第一銅およびたとえば トリエチルアミンなどの塩基の存在下、80〜100℃にてアセチレン試薬の作 用に数時間供する。かくして得られた対応アリールアセチレン化合物を、対応ア ルコール溶媒中のナトリウムアルコキシド、たとえばエタノール中のナトリウム エトキシドの作用に還流下で供する。抽出および液体カラムクロマトグラフィー による精製後、インドール誘導体が得られる。 アルキル化は方法1と同じ手順にて行う。 実施例12においてこの一般法3を説明する。 一般式(I)においてA、BおよびC並びにR1〜R6が前記と同じであり、A またはCがHを示す場合に、他の置換基CまたはAが を示し; R2およびR3がH以外;OR4であり、 AまたはCがHを示す場合に、他の置換基CまたはAが を示し、 Bが を示し、 R1、R2、R3は同時にHを示さない化合物は新規であり、本発明の主題の一つ を構成する。 本発明を以下の実験の部に示す非限定的実施例によりさらに一層詳細に説明す る。 実験の部: I.本発明に従って用いる化合物の調製: 特に断らない限り、反応はすべて窒素の不活性雰囲気下で行う。 質量スペクトル(MS)はナーマグ(Nermag)R10−10B装置で記録する 。使用したイオン化の様式は、70電子ホルトでの電子衝撃(EI)、アンモニ ア中での化学イオン化(CI)、またはグリセリンマトリックスでの高速原子衝 撃(FAB)のいずれかである。 1Hおよび13C NMRスペクトルは、バリアンジェミニ−200(Varian G emini−200)装置で記録する。化学シフトは、テトラメチルシランとの対比 でppmで表してある。多重度は、以下のようにして表してある:「s」は一重 項、「bs」はブロードの一重項、「d」は二重項、「t」は三重項および「m 」は多重項。 融点(m.p.℃)はガレンカンプ(Gallenkamp)装置で記録し、補正せず に示してある。 液体カラムクロマトグラフィーによる精製は、メルクRSi60シリカまたは 活性II−IIIのメルクR中性アルミナのいずれかを用いて行う。 A.方法1を用いた実施例 実施例1:1,1’-ジメチル−2,2’−(m−フェニレン)ジインドールの調 1,3−ジアセチルベンゼンビス(フェニルヒドラゾン) : エタノール(20ml)中に溶解した1,3−ジアセチルベンゼン(6.48g ;40ミリモル)を、還流下の水(80ml)中のフェニルヒドラジン塩酸塩( 12.72g;88ミリモル)および酢酸ナトリウム(19.68g;240ミリ モル)の溶液に加える。添加終了後、この反応混合物をこれら条件下で30分間 維持する。室温に冷却した後、0℃にて3時間撹拌する。かくして得られる懸濁 液を濾過する。沈殿を2×50mlの水で洗浄し、ついで真空乾燥させる。再結 晶(95%エタノール)後に所望の生成物を得る。 収量:13.41g;98% 物理特性: ★1H NMR(DMSO-d6): 2.27 ppm (s, 6H); 6.78 ppm (m,2H); 7.20-7.32 ppm (m, 8H); 7.40 ppm (t,1H,J=8 Hz); 7.68 ppm (d,2H,J=8 Hz); 8.29 ppm (bs,1H); 9.31 ppm (s,2H). 2,2’ −(m−フェニレン)ジインドール: 上記で得た生成物を90℃にてポリリン酸(100ml)中に溶解する。かく して得られた混合物を120〜130℃にて3時間加熱する。ついで、この反応 混合物を氷水(800ml)中に注ぐ;酸の完全な溶解には約1.5時間を要す る。この工程の間に沈殿が生じる。得られた懸濁液を濾過し、ついで2×200 mlの水で洗浄する。残渣を酢酸エチル(400ml)中に再溶解し、中性にな るまで飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥さ せる。溶媒を減圧下で蒸発させる。アルミナカラムでの液体クロマトグラフィー (溶出勾配:ヘキサン/酢酸エチル6:1から4:1)により精製した後に所望 の生成物を得る。 収量:3.85g;32% 物理特性: 融点:282℃(分解) ★1H NMR (DMSO-d6): 6.98-7.18 ppm (m,6H); 7.44 ppm (d,2H,J=8 Hz); 7.55 ppm (t, 1H,J=7 Hz); 7.58 ppm (d,2H,J=8 Hz); 7.80 ppm (dd, 2H,J=1.5-7 Hz); 8.39 ppm (t,1H,J=1.5 Hz).1,1’-ジメチル−2,2’−(m−フェニレン)ジインドール : ジメチルスルホキシド(30ml)中の上記で得た2,2’−(m−フェニレ ン)ジインドール(3.85g;12.5ミリモル)の溶液に、粉末の水酸化カリ ウム(5.6g;100ミリモル)を加える。この反応混合物を室温で64時間 撹拌する。ついで硫酸メチル(15.75g;125ミリモル)を加える。15 分後、この反応混合物に水(100ml)を加える。生成物を酢酸エチル(30 0ml)で抽出する。有機相を2×100mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄 し、ついで硫酸マグネシウムで乾燥させる。再結晶(ヘキサン/酢酸エチル1: 1)させた後に所望の生成物を得る。 収率:3.33g;81% 物理特性: 融点:150℃ ★1H NMR (DMSO-d6): 3.83 ppm (s,6H); 6.68 ppm (s,2H); 7.08 ppm,(m,2H); 7.21 ppm (m,2H); 7.52 ppm (d,2H,J:8=Hz); 7.59 ppm (d, 2H,J=7.5 Hz); 7.67 ppm (s,3H); 7.79 ppm (s,1H). ★13C NMR (DMSO-d6): 31.25 ppm; 101.84 ppm; 110.47 ppm; 119.95 ppm; 120.45 ppm; 121.90 ppm; 127.69 ppm; 127.71 ppm; 128.79 ppm; 129.51 ppm; 132.95 ppm; 138.56 ppm; 140.83 ppm. MS (EI,70 eV): 336 (100,M+); 320 (12); 204 (10); 168 (30). 実施例2:5−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドールの調 2−アセチルチオフェン4−フルオロフェニルヒドラゾン : 方法1に従い、この化合物を市販の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩( アルドリッチ)および市販の2−アセチルチオフェン(アルドリッチ)から調製 する。 収率:71% 物理特性 ★1H NMR (DMSO-d6): 2.25 ppm (s,3H); 6.98-7.20 ppm (m,5H); 7.23 ppm (d,1H, J=3.0 Hz); 7.40 ppm (d,1H,J=5.0 Hz); 9.30 ppm (bs,1H).5−フルオロ−2−(2’−チエニル)インドール : 方法1に従い、この化合物を上記で得た2−アセチルチオフェン4−フルオロ フェニルヒドラゾンから調製する。 収率:46% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 6.65 ppm (s,1H); 6.93 ppm (td,1H,J=2.5-9.0-9.0 HZ); 7.15 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz)); 7.25 ppm (dd,1H, J=2.5-10.0 Hz)); 7.34 ppm (dd,1H,J:4.5-9.0 Hz); 7.50ー 7.58 ppm (m,2H); 11.66 ppm (bs,1H).5−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドール : 方法1に従い、この化合物を上記で得た5−フルオロ−2−(2’−チエニル )インドールから調製する。 収率:74% 物理特性 1H NMR (DMSO-d6): 3.85 ppm (s,3H); 6.65 ppm (s,1H); 7.15 ppm (td,1H, J=2.5-9.0-9.0 Hz)); 7.23 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.35 ppm (dd,1H,J=2.5-10.0 Hz); 7.43 ppm (d,1H,J= 3.5 Hz); 7.53 ppm (dd,1H,J=4.5-9.0 Hz); 7.70 PPm (d, 1H,J=5.0 Hz). 13C NMR (DMSO-d6): 31.32 ppm; 101.98 ppm (d,J:65.2 Hz); 104.82 ppm (d, J=23.5 Hz); 110.16 ppm (d,J=26.1 Hz); 111.59 ppm (d, J:10.1 Hz); 127.49 ppm; 127.54 ppm; 128.53 ppm; 133.26 ppm; 135.14 ppm; 135.64 ppm; 157.7 ppm (d,J= 233.4 Hz). MS (EI,70 eV): 231 (100,M+); 216 (14); 107 (12); 45 (20). 実施例3:4−および6−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)イン ドールの調製2−アセチルチオフェン3−フルオロフェニルヒドラゾン : この化合物は、方法1に従い、市販の3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩 (アルドリッチ)および市販の2−アセチルチオフェン(アルドリッチ)から調 製する。 収率:42% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 2.26 ppm (s,3H); 6.52 ppm (td,1H,J=2.5-8.5-8.5 Hz); 6.84-7.0 ppm (m,2H); 7.03 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.16-7.30 ppm (m,1H); 7.28 ppm (dd,1H,J=1.0-3.5 Hz); 7.43 ppm (d d,1H,J=1.0-5.0 Hz)); 9.50 ppm (bs,1H).4−および6−フルオロ−2−(2’−チエニル)インドール : これら化合物は、方法1に従い、上記で得た2−アセチルチオフェン3−フル オロフェニルヒドラゾンから調製する。 収率:2つの異性体の1:1混合物として74% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6):2つの異性体の1:1混合物 6.68 ppm (d,0.5H,J=1 Hz): 6.72 ppm (m,0.5H); 6・76- 6.91 ppm (m,1H); 7.0-7.24 ppm (m,2.5H); 7.44-7.60 ppm (m,2.5H); 11.7 ppm (bs,0.5H); 11.9 ppm (bs,0.5H).4−および6−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドール : これら化合物を、方法1に従い、上記で得た4−および6−フルオロ−2−( 2’−チエニル)インドールの混合物から調製する。 収率:68%4−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドール : 物理特性: 融点:86℃ 1H NMR (DMSO-d6): 3.85 ppm (s,3H); 6.70 ppm (s,1H); 6.85 ppm (dd,1H, J=8.0-10.0 Hz); 7.17 ppm (td,1H,J=5.0-8.0-8.0 Hz); 7.24 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.37 ppm (d,1H, J=8.5 Hz); 7.47 ppm (d,1H,J=3.5 Hz); 7.52 ppm (d,1H, J=5.0 HZ). 13C NMR (DMSO-d6): 31.72 ppm; 99.06 ppm; 105.21 ppm (d,J=19.2 Hz); 106.17 ppm (d,J=3.5 Hz); 122.97 ppm (d,J=7.4 Hz); 127.03 ppm; 127.06 ppm; 127.66 ppm; 128.17 ppm; 128.21 ppm; 134.28 ppm (d,J=24.1 Hz); 141.43 PPm (d, J=12 Hz); 156.77 ppm (d,J=248 Hz). MS (EI,70 eV): 231 (100,M+); 216(8); 198(10); 185(14); 172(10); 45 (20).6−フルオロ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドール : 物理特性: 融点:74〜75℃ 1H NMR (DMSO-d6): 3.80 ppm (s,3H); 6.92 ppm (td,1H,J=2.5-9.0-9.0 Hz); 7.21 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.34-7.44 ppm (m,2H); 7.54 ppm (dd,1H,J=5.5-8.5 Hz); 7.67 ppm (d,1H; J= 5.0 Hz). 13C NMR (DMSO-d6): 31.44 PPm; 96.49 ppm (d,J=26.5 Hz); 103.26 ppm; 109.23 ppm (d,J=24.5 Hz); 121.84 ppm (d,J=10.0 Hz); 124.67 ppm; 126.76 ppm; 127.29 ppm; 128.20 ppm; 134.40 PPm: 134.99 ppm (d,J=4.0 Hz)); 139.00 ppm (d, J=11.8 Hz); 160.66 ppm(d,J=238.9 Hz). MS (EI,71 eV): 231 (100,M+); 216 (10); 185 (12); 172 (14); 58 (50); 45 (60). 実施例4:1−メチル−2−(2’−セレノフェニル)インドールの調製2−アセチルセレノフェンフェニルヒドラゾン : この化合物は、市販のフェニルヒドラジン塩酸塩(アルドリッチ)および2− アセチルセレノフェン(それ自体、ウメザワ(S.Umezawa)によって記載され た方法(文献18)に従って得られる)から調製する。 収率:82% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 2.25 ppm (s,3H); 6.75 ppm (tt,1H,J=1.5-1.5-7.0- 7.0 Hz); 7.08-7.28 ppm (m,4H); 7.24 ppm (dd,1H,J=3.5- 5.5 Hz); 7.35 ppm (dd,1H,J=1.0-3.5 Hz); 7.95 ppm (dd, 1H,J=1.0-5.5 Hz); 9.30 ppm (bs,1H).2−(2’−セレノフェニル)インドール : この化合物は、方法1に従い、上記で得た2−アセチルセレノフェンフェニル ヒドラゾンから調製する。 収率:61% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 6.66 ppm (d,1H,J=1.5 Hz); 6.97 ppm (m,1H); 7.09 ppm (m,1H); 7.33 ppm (dd,1H,J=4.0-5.5 Hz); 7.34 ppm (d, 1H,J=8.0 Hz); 7.48 ppm (d,1H,J=8.0 Hz); 7.65 ppm(dd, 1H,J=1.0-4.0 Hz); 8.11 ppm (dd,1H,J=1.0-5.5 Hz); 11.51 ppm (bs,1H). 13C NMR (DMSO-d6): 99.92 ppm; 111.39 ppm; 119.82 ppm; 120.15 ppm; 122.11 ppm; 125.68 ppm; 128.87 ppm; 130.66 ppm; 130.98 ppm; 134.73 ppm; 137.21 ppm; 140.99 ppm. MS (EI,70 eV): 247(100,M+); 167 (80); 139 (40); 127 (15); 113 (15); 89 (30); 63 (40); 43 (45).1−メチル−2−(2’−セレノフェニル)インドール : この化合物は、方法1に従い、上記で得た2−(2’−セレノフェニル)イン ドールから調製する。 収率:90% 物理特性: ★ 1H NMR (DMSO-d6): 3.83 ppm (s,3H); 6.65 ppm (s,1H); 7.05 ppm (m,1H); 7.20 ppm (m,1H); 7.43 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.45- 7.57 ppm (m,3H); 8.28 ppm (dd,1H,J=1.0-5.0 Hz). 13C NMR (DMSO-d6): 31.04 ppm; 102.53 ppm; 110.41 ppm; 120.09 ppm; 120.33 ppm; 122.15 ppm; 127.50 ppm; 129.24 ppm; 130.76 ppm; 133.29 ppm; 135.89 ppm; 138.47 ppm; 139.06 ppm. MS (EI,70 eV): 261 (100,M+); 180(70); 167 (20); 152 (2-5); 63 (30). 実施例5:1−メチル−2−フェニルインドールの調製: この化合物は、方法1に従い、市販の2−フェニルインドール(ランカスター )からアルキル反応によって得る。 収率:87% 物理特性: 融点:100〜101℃ 1H NMR (DMSO-d6): 3.75 ppm (s,3H); 6.57 ppm (s,1H); 7.07 ppm (m,1H); 7.19 ppm (m,1H); 7.40-7.64 ppm (m,6H). 13C NMR (DMSO-d6): 31.05 ppm; 101.43 ppm; 110.37 ppm; 119.90 ppm; 120.40 ppm; 121.75 ppm; 127.78 ppm; 128.21 ppm; 128.97 ppm; 129.30 ppm; 132.54 ppm; 138.49 ppm; 141.53 ppm. MS (EI,70 eV): 207 (100,M+). 実施例6:5−(1−メチル−2−フェニルインドリル)スルホン酸ナトリウム の調製 : この化合物は、標準法(文献15)に従い、上記で得た1−メチル−2−フエ ニルインドールから調製する。 収率:24% 物理特性: 融点:>360℃ 1H NMR (D2O): 3.18 ppm (s,3H); 6.21 ppm (s,1H); 7.0-7.20 ppm (m,6H); 7.55 ppm (dd,1H,J=1.5-8.0 Hz); 7.90 ppm (d,1H,J= 1.5 Hz). 13C NMR (D2O): 32.94 ppm; 104.62 ppm; 113.00 ppm; 120.89 ppm; 121.69 ppm; 129.07 ppm; 130.51 ppm; 130.98 ppm; 131.38 ppm; 134.23 ppm; 137.22 ppm; 141.66 ppm; 145.09 ppm. 実施例7:5,5’−[1,1’−ジメチル−2,2’−(m−フェニレン)ジイ ンドリル]スルホン酸ナトリウムの調製 : この化合物は、標準法(文献15)に従い、実施例1で得た1,1’−ジメチ ル−2,2’−(m−フェニレン)ジインドールから調製する。 収率:48% 物理特性: 融点:>360℃ 1H NMR(D2O): 3.26 ppm (s,6H); 6.13 ppm (s,2H); 6.77 ppm (bs,1H); 7.16-7.34 ppm (m,5H); 7.55 ppm (dd,2H,J=1.5-8.5 Hz); 7.95 ppm (d,2H,J=1.5 Hz). 13C NMR(D2O): 33.11 ppm; 104.85 ppm; 113.17 ppm; 120.77 ppm; 121.57 ppm; 128.89 ppm; 128.98 ppm; 131.06 ppm; 131.59 ppm; 134.33 ppm; 136.87 ppm; 141.71 ppm; 144.71 ppm; 144.76 ppm; 144.85 ppm. MS (FAB,グリセロール): 563 (20); 541 (M+H+,20); 461 (20); 265 (100). B.方法2を用いた実施例: 実施例8:1−メチル−2−(2’−チエニル)インドールの調製2−[2’−(2”−チエニル)エチニル]アニリン : ジエチルアミン/ジメチルホルムアミド(4:1)(10ml)中の2−エチ ニルアニリン(440mg;3.8ミリモル)および2−ヨードチオフェン(7 98mg;3.8ミリモル)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフイン) パラジウム(420mg;38マイクロモル)およびヨウ化第一銅(14.4m g;76マイクロモル)を加える。この反応混合物を室温にて6時間撹拌し、つ いで水(100ml)およびtert−ブチルメチルエーテル(100ml)を 加える。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過する。溶媒を減圧下で蒸発さ せる。シリカカラムでの液体クロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチ ル9:1)により精製した後に所望の生成物を結晶形にて得る。 収量:560mg;74% 物理特性: 1H NMR (CDCl3): 4.23 ppm (bs,2H); 6.70 ppm (m,2H); 7.00 ppm (dd,1H, J=3.5-5.0 Hz); 7.13 ppm(m,1H); 7.22-7.38 ppm(m,3H).2−(2’−チエニル)インドール: 上記で得た生成物(560mg;2.8ミリモル)をアセトニトリル(15m l)中に溶解し、ついで塩化パラジウム(25mg;0.14ミリモル)を加え る。 この反応混合物を3時間加熱還流する。溶媒を減圧下で蒸発させる。シリカカラ ムでの液体クロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル9:1)により 精製した後に所望の生成物をわずかに黄色がかった粉末の形態で得る。 収量:400mg;71% 物理特性: 融点:168℃ 1H NMR (DMSO-d6): 6.65 ppm (s,1H); 6.92 ppm(td,1H,J=1.0-7.0-7.0 Hz); 7.09 ppm (td,1H,J=1.0-7.0-7.0 Hz); 7.36 ppm (d,1H, J=7.0 Hz); 7.46-7.55 ppm (m,3H); 11.55 ppm (bs,1H). 13C NMR (DMSO-d6): 98.96 ppm; 111.40 ppm; 119.84 ppm; 120.20 ppm; 122.04 ppm; 123.79 ppm; 125.41 ppm; 128.43 ppm; 128.80 ppm; 132.22 ppm; 135.85 ppm; 137.13 ppm. MS(IE,70 eV): 199 (100,M+); 171 (10); 154 (10).1−メチル−2−(2’−チエニル)インドール : ジメチルスルホキシド(30ml)中の2−(2’−チエニル)インドール( 3.0g;15ミリモル)の溶液に粉末の水酸化カリウム(2.52g;45ミリ モル)を加える。この反応混合物を室温にて14時間撹拌する。ついで硫酸メチ ル(6.6g;52.5ミリモル)を加える。15分後、反応混合物に水(100 ml)を加える。生成物を酢酸エチル(200ml)て抽出する。有機相を飽和 塩化ナトリウム溶液(2×100ml)で洗浄し、ついで硫酸マグネシウムで乾 燥させる。シリカカラムでの液体クロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン /酢酸エチル30:1)および再結晶(ヘキサン/イソプロパノール2:1)に より精製した後に所望の生成物を得る。 収量:2.62g;82% 物理特性: 融点:58℃ 1H NMR (DMSO-d6): 3.87 ppm (s,3H); 6.65 ppm (s,1H); 7.05 ppm (t,1H, J=8.0 Hz); 7.19 ppm (t,1H,J=8.0 Hz); 7.23 ppm (dd,1H J=3.5-5.0 Hz); 7.41 ppm (d,1H,J=3.5 Hz); 7.50 ppm (d, 1H,J=7.0 Hz); 7.55 ppm (d,1H,J=7.0 Hz); 7.68 ppm (d, 1H, J=5.0 Hz). 13C NMR (DMSO-d6); 31.03 ppm; 102.04 ppm; 110.39 ppm; 120.08 ppm; 120.37 ppm; 122.14 ppm; 127.17 ppm; 127.43 ppm; 128.53 ppm; 133.65 ppm; 133.87 ppm; 138.37 ppm. MS (EI,70 eV): 213 (100,M+); 167 (15); 154 (15); 89 (20); 58 (60); 45 (45); 39(25). 実施例9:1−メチル−5−ニトロ−2−(2’−チエニル)インドールの調製5−ニトロ−2−(2’−チエニル)インドール : この化合物は、文献19に記載された方法に従い、2−(2’−チエニル)イ ンドールのニトロ化により得られる。 収率:53% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 6.96 ppm (s,1H); 7.20 ppm (dd,1H,J=3.5-5.0 Hz); 7.52 ppm (d,1H,J=9.0 Hz); 7.60-7.66 ppm (m,2H); 8.0 ppm (dd,1H,J=2.0-9.0 Hz); 8.51 ppm (d,J=2 Hz); 12.33 (bs,1H).1−メチル−5−ニトロ−2−(2’−チエニル)インドール : この化合物は、方法1に従い、上記で得た5−ニトロ−2−(2’−チエニル )インドールからアルキル化反応により得られる。 収率:83% 1H NMR (DMSO-d6): 3.98 PPm (s,3H); 6.98 ppm (s,1H); 7.27 ppm (dd,1H, J=3.5-5.5 Hz); 7.53 ppm (d,1H,J=3.5 Hz); 7.74 ppm (d, 1H,J=9.0 Hz); 7.78 ppm (d,1H,J=5.5 Hz); 8.07 ppm (dd, 1H,J=2.0-9.0 Hz); 8.57 ppm (d,1H,J=2.0 Hz). 実施例10:5−アミノ−1−メチル−2−(2’−チエニル)インドールの調 : この化合物は、塩化スズ(SnCl2)を用い、実施例9で得た1−メチル− 5−ニトロ−2−(2’−チエニル)インドールを還元することにより得られる 。 収率:63% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 3.72 ppm (d,3H,J=1.5 Hz); 4.60 ppm (bs,2H); 6.35 ppm (s,1H); 6.58 ppm (d,1H,J=8.5 Hz); 6.65 ppm (s,1H); 7.14-7.22 ppm (m,3H); 7.32 ppm (m,1H); 7.61 ppm (m, 1H). MS (EI,70 eV): 228 (100,M+); 213 (30); 114 (10). 実施例11:2−{1’−[2’一(2”−チエニル)インドリル]}エチルホ スホン酸ニナトリウムの調製1−(2’−ジエトキシホスホノ)エチル−2−(2”−チエニル)インドール : この化合物は、上記実施例で使用したアルキル化の方法に従い、市販のビニル ジエトキシホスホネート(アルドリッチ)を用いて2−(2’−チエニル)イン ドールのアルキル化により得られる。 収率:53% 物理特性: 1H NMR(DMSO-d6): 1.17 ppm (t,6H,J=7.0 Hz); 2.17 ppm (m,2H); 3.94 ppm (m,4H); 4.46 ppm (m,2H); 6.66 ppm (s,1H); 7.08 ppm (t, 1H,J=7.5 Hz); 7.17-7.27 ppm (m,1H); 7.47 ppm (d,1H, J=7.5 Hz ); 7.57 ppm (d,1H,J=7.5 Hz); 7.72 ppm (d,1H, J=5.0 Hz).2−{[1’−[2’−(2”−チエニル)インドリル]}エチルホスホン酸二 ナトリウム この化合物は、トリメチルシリルブロマイドを用い、上記1−(2’−ジエト キシホスホノ)エチル−2−(2”−チエニル)ィンドールの加水分解により得 られる。 収率:99% 物理特性: 1H NMR (D2O): 1.85 ppm (m,2H); 4.42 ppm (m,2H); 6.48 ppm (s,1H); 7.02 ppm (t,1H,J=7.5 Hz); 7.09 ppm (dd,1H,J=3.5- 5.0 Hz); 7.16-7.26 ppm (m,2H); 7.39 ppm (dd,1H, J=1.0-5.0 Hz); 7.45 ppm (d,1H;J=7.5 Hz); 7.53 ppm (d, 1H,J=7.5 Hz). 13C NMR (D2O): 36.75 ppm (d,J=125 Hz); 42.94 ppm; 105.01 ppm; 113.35 ppm; 123.10 ppm; 123.48 ppm; 125.16 PPm; 129.79 ppm; 130.38 ppm; 131.10 ppm; 136.10 ppm; 136.55 ppm; 139.99 ppm. MS (FAB,グリセロール): 374 (55): 352 (30,M+H+); 165 (25); 148 (30); 137 (50); 122 (70); 108 (100). C.方法3を用いた実施例: 実施例12:1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドールの調製3−アミノ−2−ブロモナフタレン : この化合物は、文献20に記載の方法に従い、市販のビス(ヘキサクロロシク ロペンタジエニル)−2−ブロモ−3−ニトロナフタレン(アルドリッチ)から 得られる。 収率:71% 物理特性: 1H NMR(CDCl3): 4.25 ppm (bs,2H); 7.09 ppm (s,1H); 7.22 ppm (t,1H, J=7.5 Hz); 7.36 ppm (t,1H,J=7.5 Hz); 7.56 ppm (d,1H, J=7.5 Hz); 7.60 ppm (d,1H,J=7.5 Hz); 7.96 ppm (s,1H).2−ブロモ−3−(エトキシカルボニル)アミノナフタレン : この化合物は、方法3に従い、上記で得た3−アミノ−2−ブロモナフタレン および市販のクロロギ酸エチル(アルドリッチ)から調製する。 収率:75% 物理特性: 1H NMR(CDCl3): 1.36 ppm (t,3H,J=7 Hz); 4.28 ppm (q,2H,J=7 Hz); 7.29 ppm (bs,1H); 7.42 ppm (m,2H); 7.66 ppm (d,1H,J= 8 Hz); 7.78 ppm (d,1H,J=8 Hz); 8.05 ppm (s,1H); 8.59 ppm (s,1H). MS (EI,70 eV): 293 (32,M+); 249 (12); 234 (25); 223 (35); 214 (14); 193 (70); 186 (77); 140 (35); 114 (100); 87 (28): 63 (50).2−(エトキシカルボニル)アミノ−3−(2’−フェニルエチニル)ナフタレ : この化合物は、方法3に従い、上記で得た2−ブロモ−3−(エトキシカルボ ニル)アミノナフタレンから調製する。 収率:83% 物理特性: 1H NMR (CDCl3): 1.37 ppm (t,3H,J=7 Hz); 4.30 ppm (q,2H,J=7 Hz); 7.32- 7.50 ppm (m,5H); 7.54-7.63 ppm (m,3H); 7.72 ppm (d,1H, J=8 Hz); 7.78 ppm (d,1H,J=8 Hz); 8.02 ppm (s,1H); 8.58 ppm (s,1H).2−フェニル−1(H)−ベンゾ(f)インドール : この化合物は、方法3に従い、上記で得た2−(エトキシカルボニル)アミノ −3−(2’−フェニルエチニル)ナフタレンから調製する。 収率:34% 物理特性: 1H NMR(DMSO-d6): 7.08 ppm (d,1H,J=1 Hz); 7.27 ppm (m,2H); 7.40 ppm (d, 1H,J=7 Hz); 7.51 ppm (t,2H,J=7.5 Hz); 7.85 ppm (s, 1H); 7.87-8.09 ppm (m,4H); 8.07 ppm (s,1H); 11.54 ppm (bs,1H). MS (EI,70 eV): 243 (100,m+); 215 (18); 139 (38); 87 (13); 77 (25); 63 (14).1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール : この化合物は、方法1の記載と同様にして、2−フェニル−1(H)−ベンゾ (f)インドールをアルキル化することにより調製する。 収率:72% 物理特性: 1H NMR (DMSO-d6): 3.85 ppm (s,3H); 6.75 ppm (s,1H); 7.33 ppm (m,2H); 7.47-7.62 ppm (m,3H); 7.65-7.72 ppm (m,2H); 7.91- 8.02 ppm (m,3H); 8.13 ppm (s,1H). MS (EI,70 eV): 257 (100,M+); 215 (12); 77 (11). 実施例13:1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−5,7−ジス ルホン酸の調製 : 上記で得た1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール誘導体(0.1 5g;0.58ミリモル)を発煙硫酸(20%SO3)(1ml)で0℃にて1時 間処理する。ついで、この反応媒体に冷水(2ml)をゆっくりと滴下する。か くして得られた懸濁液を濾過した後、冷水(200μl)で洗浄し、2つの異性 体、1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−5,7−ジスルホン酸 および1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール− 6,8−ジスルホ ン酸の混合物を非常に吸湿性の黄色の粉末の形態で得る。この混合物の収率は8 8%である。 液体カラムクロマトグラフィーにより精製した後、所望の生成物を収率35% で得る。 物理特性: 1H NMR (D2O + NaOD): 3.44 ppm (s,3H); 7.30 ppm (m,5H); 7.84 ppm (s,1H); 8.21 ppm (m,1H); 8.45 ppm (m,1H); 8.80 ppm (s,1H). MS (陰イオン FAB; トリエタノールアミン): 416 (M-H; 50%); 336 (20%); 195(100%). 実施例14:1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−6,8−ジス ルホン酸の調製 : この誘導体は、液体カラムクロマトグラフィーにより精製した後、上記混合物 から53%の収率で得られる。 物理特性: 1H NMR (D2O + NaOD) 3.61 ppm (s,3H); 7.30 ppm (m,5H); 8.08 ppm (s,1H); 8.26 ppm (m,1H); 8.43 ppm (m,1H); 8.50 ppm (s,1H). MS (陰イオン FAB;トリエタノールアミン): 416 (M-H; 50%); 336 (20%); 195 (100%). 実施例15:1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−5,7−ジス ルホン酸二ナトリウム塩の調製 : 1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−5,7−ジスルホン酸( 75g;0.18ミリモル)を塩化ナトリウムの熱飽和溶液(7.5ml)で処理 する。室温に冷却し、濾過し、4/5倍に希釈した塩化ナトリウムの飽和溶液( 500μl)で洗浄した後、所望の生成物を平らでわずかに黄色で蛍光性の結晶 の形態で得る。収率:78% 物理特性: m.p.:〉360℃ 1H NMR (D2O): 3.60 ppm (s,3H); 6.65 ppm (bs,1H); 7.38-7.50 ppm (m, 5H); 7.98 ppm (s,1H); 8.19 ppm (m,1H),8.50 ppm (s, 1H); 8.82 ppm (s,1H) MS (陰イオン FAB;トリエタノールアミン): 496 (20%); 438 (35%); 206 (100%); 194 (85%); 171 (46%); 113 (45%). 実施例16:1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−6,8−ジス ルホン酸二ナトリウム塩の調製 : 1−メチル−2−フェニルベンゾ(f)インドール−6,8−ジスルホン酸( 80g;0.19ミリモル)を塩化ナトリウムの熱飽和溶液(8.0ml)で処理 する。室温に冷却し、濾過し、4/5倍に希釈した塩化ナトリウムの飽和溶液( 500μl)で洗浄した後、所望の生成物を平らでわずかに黄色で蛍光性の結晶 の形態で得る。収率:82% 物理特性: m.p.:〉360℃ 1H NMR (D2O): 3・73 PPm (S,3H); 6.61 ppm (bs,1H); 7.38-7.50 ppm (m, 5H); 8.23 ppm (bs,2H); 8.49 ppm (bs,1H); 8.54 ppm (s, 1H) MS (陰イオン FAB; トリエタノールアミン): 496 (20%); 438 (35%); 206 (100%); 194 (85%); 171 (46%); 113 (45%). II.本発明の方法を実施するための実施例: 実施例17:1−メチル−2−フェニルインドール(実施例5の化合物)を用い た脂質過酸化の比色アッセイ : 1−メチル−2−フェニルインドール(以下、「色原体試薬R1」または一層 簡単に「試薬R1」と称する)は、45℃にてMDAおよび4−ヒドロキシアル ケナールと反応する。1分子のMDAまたは4−ヒドロキシアルケナールと2分 子の試薬R1とが縮合して安定な発色団が得られ、その最大吸収波長(試薬R1 に特徴的である)は586nmに等しい。この理由から、この方法を以下 「LPO−586法」と呼ぶことにする。 MDAの場合には、この発色団は式: を有する。 LPO−586法は、水性試験試料でのMDAおよび4−ヒドロキシ−2−エ ンアルデヒドに特異的なアッセイを可能とする。その実行が簡単であることは、 大系列の試料において脂質過酸化を測定するのに特によく適している。 他の比色アッセイ法で知られている妨害の殆どがLPO−586法においては 回避され、このことは遥かに高い特異性および感度となって反映される。 LPO−586法の変法は、4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドを含有する 試料中でMDAの量を特異的に測定することを可能にする(以下参照)。 これら2つのパラメータを同じ試料中で特異的に測定することにより、MDA の酵素的起源を評価することが可能となる(たとえば、トロンボキサンの生合成 )。 この方法を行うための主要な試薬は、ボックス(必要物またはキットの形態に て)の中に配置することができる。 そのようなボックスには、たとえば、100のアッセイを行うことが可能な量 の試薬、すなわち: 試薬R1:アセトニトリル中の色原体試薬R1の10.3ミリモル溶液;(3× 18ml) 試薬R2:10.4モルのメタンスルホン酸;(3×5.5ml)適当な場合には 34マイクロモルの塩化第二鉄を含有 標準溶液S1:20ミリモルのトリス−HCl緩衝液(pH7.4)中の1,1, 3,3−テトラメトキシプロパンの10ミリモル溶液;(1ml) 標準溶液S2:アセトニトリル(1ml)中の4−ヒドロキシノネナールジエチ ルアセタールの10ミリモル溶液 が含まれていてよい。 (注):1,1,3,3−テトラメトキシプロパンおよび4−ヒドロキシノネナー ルジエチルアセタールは、酸性媒体中でそれぞれMDAおよび4−ヒドロキシノ ネナールに変換される。 これら溶液はすべて密封したビンに包装すべきであり、ビンの表示に示された 期限日まで+4〜+10℃にて貯蔵すべきである。これら溶液は凍結すべきでな い。 開封および使用後、注意深く栓をしたビンを+4〜+10℃にて貯蔵すべきで ある。 これら条件下、これら溶液は、ビンを最初に開封した臼から2カ月間使用する ことができる。 装置は、本質的に、 0〜2吸光度単位の間隔で586nm(±4nm)の波長での吸光度の測定を 可能にする吸光光度計; 1cmの光路長を有する1ml分光分析セル; 45±1℃にサーモスタットで調温した水浴。 脂質過酸化測定を行う際、使用するガラス製品が酸(酢酸または塩酸)での洗 浄および非常に純粋な脱イオン化水での充分な濯ぎに対して耐性であることを必 要とする。1回使用の試験管および栓はボックスの溶媒および酸と両立するもの でなければならない。 試料の希釈および測定に用いる製品(水、緩衝液および溶媒)はすべて、超高 純度の品質でなければならない。実験手順 1.試薬R1の最終溶液の調製 使用する直前に、3容量の試薬R1の初期溶液(18ml)を1容量(6ml )の純粋なメタノールを添加することにより希釈する。 アセトニトリル/メタノール3:1(v/v)混合物中に7.7ミリモルのR 1を含有するR1−dil溶液が得られる。 この溶液(すぐに使用できる)は1日以上貯蔵すべきでない。 2.アッセイ 各系列の測定の前に、586nmにおける分光光度計の吸光度0を水に対して 調節する。 (a)R1−dil溶液(650μl)をすべての試験管に分配する。 (b)各アッセイについて: 200μlの試料を添加した後に撹拌する。試薬R2(メタンスルホン酸)( 150μl)を添加することにより反応を開始させる。充分に混合し、ついで試 験管に注意深く栓をする。 45℃にて平衡化した水浴中で反応混合物を40分間インキュベートする。 吸光度(A)を586nmにて測定する。 (c)各系列のアッセイにおいてコントロールの試料([アルデヒド]=0)を 2つずつ用い、この平均吸光度(Ao)を、アッセイすべき各試料の存在下で測 定した吸光度(A)からその後に差し引く。 コメント: 各溶液の添加の順序は逆にしてはならない。 選択した作業温度(45℃)は、反応が40分でプラトーに達することを可能 にする。 586nmにおける吸光度(A−Ao)の強度は、MDAおよび4−ヒドロキ シアルケナールの濃度の一次関数である。それは少なくとも2時間安定である。 3.検量: 標準溶液S1およびS2により、それぞれMDAおよび4−ヒドロキシノネナ ールに対する検量「範囲」を得ることが可能になる。 使用前に、100マイクロモルの濃度が得られるようにこれら溶液を試料と同 し媒体で1/100(v/v)に希釈する。 試料の代わりに0〜200μlの100マイクロモル標準溶液を用い、媒体で 200μl(全量)とした他は上記方法2と同様の操作を行う。 この手順は、最終反応媒体(分光光度計セル)中で0〜20マイクロモル濃度 の間隔を包含する。 最小二乗直線回帰は、吸光度の差異(A−Ao)がMDAおよび4−ヒドロキ シノネナール濃度の一次関数であることを示すに違いない。もしそうでない場合 は、使用した試薬が不純であるかまたは分解していることを意味する。 測定した生成物のみかけのモル吸光係数(E)は、直線回帰の直線の傾きに等 しい。 添付の図1は、15%の濃度にてメタンスルホン酸(試薬R2)とともに45 ℃にてインキュベートした間のテトラメトキシプロパン(TMP)と1−メチル −2−フェニルインドール(MPI)との付加物の生成の動力学を示す。 図2および3は、検量曲線の例を示す。これらは、MDAおよび4−ヒドロキ シノネナールで同じモル吸光係数(E)が得られることを示している。 さらに詳しくは、 図2は、以下の条件:15%(v/v)の濃度のメタンスルホン酸、45℃で 40分間インキュベート、で確立したテトラメトキシプロパン(酸性媒体中でM DAに変換される)を用いて得られる検量曲線を示す; 図3は、図2と同じ条件下で確立した、4−ヒドロキシノネナールジエチルア セタール(4−ヒドロキシノネナールに変換される)を用いて得られる検量曲線 を示す。 4.濃度の計算 以下の等式が試料中のMDAおよび4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒドのモ ル濃度を与える。 [MDA+4−ヒドロキシ−2−エンアルデヒド]=(A−Ao)×5/E コメント:この濃度はまた、使用した検量曲線の縦軸にA−Aoをプロットする ことによっても得られる。 5.感度、正確さおよび再現性 感度: 検出閾値は、最終反応媒体中の0.5マイクロモルのエンアルデヒド濃度未満 である。 実際には、この濃度はアッセイの下限と考えることができる。それゆえ、20 0μlの試料容量に対しては、MDAおよび/または4−ヒドロキシアルケナー ルのアッセイ下限は2.5マイクロモルの濃度に対応する。 正確さ: 0〜20マイクロモル間隔内の4つの標準濃度(+8℃にて貯蔵したアセター ルの10ミリモル標準母液から使用時に調製した希釈液)に対して同じ臼に6回 の測定を行った場合、計算した変動係数はすべて5%未満である。 再現性 +8℃で貯蔵した同じ標準母液を用いて上記実験を10日の間隔をあけて繰り 返した場合、2つの系列の測定値から計算した新たな変動係数はなお5%未満の ままである。 6.可能な妨害 リチウムまたはナトリウムヘパリネートは、586nmにおける吸光度強度に 人為処理増大をもたらす。 45℃でインキュベートする間に、最大吸収波長が505nmに等しい化合物 の生成による強度の変動するピンク色の発色を生じる。505nmにおける吸収 は、一般に586nmにおける発色団の吸収を妨害しない。 コメント: 試料をとりわけ以下の媒体で希釈する:H2O;20ミリモルのトリス−HC 1緩衝液(pH7.4);50ミリモルのトリス−HCl緩衝液(pH7.6) 、0.1%ルブロールRの存在下または不在下。 温度、緩衝液、pHまたは回収容量などのアッセイパラメータのいかなる修飾 も修飾をもたらす。生物学的試料でのアッセイの例(全エンアルデヒド) 1.血漿 0.17モルのEDTA三カリウム(48μl)を入れた試験管に3mlの血 液試料を入れる。1700×gおよび4℃にて10分間遠心分離を行った後、血 漿を赤血球ペレットから分離させる。 アッセイはつぎの1時間以内に行わなければならず、血漿を0〜+4℃に保持 しておく。 以下に示す条件下にて200μlの血漿に対してアッセイを行う。試薬R2の 存在下で45℃にて40分間インキュベートした後、血漿を氷上で冷却し、25 00×gおよび4℃にて10分間遠心分離にかけ、上澄み液の吸光度(A)を5 86nmにて測定する。 血漿の代わりに水を用いることにより、コントロールの試験([アルデヒド] =0)を行うことができる。その平均値が値Aoを与える。 これら測定値を用い、上記で説明したようにしてMDAとエンアルデヒドの合 計濃度を決定する。 2.組織ホモジネート 例:ラット脳のホモジネート ホモジネートの調製は、20ミリモルのトリス−HCl緩衝液(pH7.4) 中で1/10(g/ml)にて行う。 全ホモジネートかまたは低速遠心分離上澄み液(1700×g)のいずれかに 対してアッセイを行う。200μlの被験量で、血漿について記載したのと同様 にしてアッセイを行う。 非常に過酸化されたホモジネートに関しては、被験量を減少させ、上記緩衝液 で200μlとする。MDAの特異的アッセイ 上記手順においてメタンスルホン酸(試薬R2)の代わりに同容量の濃度37 %の塩酸を用いれば、反応プラトーは60分の終了後に達成され、586nmに おいてMDAに特異的な測定が得られる。 図4は、これら条件下で得られた検量曲線の一例を提供するものであり、これ ら条件下では4−HNEの反応性か実質的に無視できるものであることを示して いる。 さらに詳しくは、図4は、一方でテトラメトキシプロパン(TMP)とともに 、他方で4−ヒドロキシノネナールジアセタール(ジエチルアセタール)[4− HNE(ジアセタール)]とともに、15%(v/v)の濃度のHClの存在下 、 45℃にて60分間インキュベートした後に得られた検量曲線を示す。 上記手順を組み合わせることにより(2つの試験試料および2つの異なるアッ セイ)、一方で上記エンアルデヒドの濃度を、他方でMDAの濃度を検量するこ とが可能になる。 MDAから得られるみかけのモル吸光係数(E)は、上記2つの手順における ものと同じである。 文献 1.エステルバウアー(ESTERBAUER H.)およびチーセマン(CE EESEMAN K.H.)、(1990)、アルテヒド脂質過酸化生成物:マロ ンアルデヒドおよび4−ヒドロキシノネナールの測定;Meth.Enzymol.、18 、407〜421 2.ドレイパー(DRAPER H.H.)およびハドレイ(HADLEY M. )、(1990)、脂質過酸化の指標としてのマロンジアルデヒドの測定;Met h.Enzymol.、186、421〜431 3.フランケル(FRANKEL E.N.)およびネフ(NEFF W.E.)( 1983)、脂質過酸化生成物からのマロンアルデヒドの生成;Biochim.Biop hys.Acta、754、264〜270 4.ヘッカー(HECKER M.)ら、(1987)、ヒト血漿からの均一ト ロンボキサンシンセターゼの生成物、動力学および基質特異性:新規酵素アッセ イの開発、Arch.Biochem.Biophys.、254、124 5.ジャネロ(JANERO D.R.)(1990)、脂質過酸化および過酸 化組織損傷の診断指標としてのマロンジアルデヒドおよびチオバルビツール酸− 反応性;Free Rad.Biol.Med.、、515〜540 6.サウィッキ(SAWICKI E.)ら、(1963)、マロンアルテヒド の測定のための分光光度法と分光蛍光法との比較;Anal.Chem.、35、199 〜205 7.シェルツ(H.SCHERZ)ら、Mikrochim.Acta、1967、915 8.ナイト(KNIGHT J.A.)ら、(1988)、チオバルビツール酸 反応の特異性:脂質過酸化の研究におけるその使用;Clin.Chem.、34、24 33〜2438 9.コスギ(KOSUGI H.)およびキクガワ(KIKUGAWA K.)、 チオバルビツール酸と飽和アルデヒドとの反応;Lipids、21、537〜54 2 10.コスキおよびキクガワ(1989)、過酸化された脂質における可能な チオバルビツール酸−反応性物質;Free Rad.Biol.Med.、、205〜20 7 11.カッターリッジ(GUTTERIDGE J.MC.)(1984)、デ オキシ糖、ヌクレオシドおよび安息香酸エステルからのチオバルビツール酸−反 応性物質の放出により識別されるヒドロキシルおよびヒドロキシ−様ラジカルの 反応性;Biochem.J.、224、761〜767 12.マツオ(MATSUO T.)ら、(1987)、酸性溶液中での過酸化 物と糖との反応からのマロンアルデヒド−様化合物の生成;Agric.Biol.Chem .、51、2579〜2580 13.エステルバウアーら、(1986)、ミクロソーム脂質過酸化の間の4 −ヒドロキシノネナール生成のメカニズムの研究;Biochim.Biophys.Acta、876 、154〜156 14.サンドバーグ(SUNDBERG R.J.);インドールの化学、19 70、アカデミックプレス 15.テイラー(TAYLOR R.):親電子芳香族置換、1990、ウイリ ー&サンズ、187 16.アルカティ(ARCADI A.)ら、(1989);Tetrahedron Le tters、30(19)、2581〜2584 17.サカモト(SAKAMOTO T.)ら、(1986);Heterocycles 、24(7)、1845〜1847 18.ウメザワ(UMEZAWA S.)(1939);Bull.Chem.Soc.Ja pan、14、155 19.シバラマ・ホラ(B.SHIVARAMA HOLLA)およびサルボッ タム(SARVOTTAM Y.AMBEKAR)(1978);Indian J.C hem.、16B、240 20.フェニース(FENYES J.G.E.)(1974);J.Org.Chem. 27、2614
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ショーディエール、ジャン フランス国エフ―94100サン・モール・ デ・フォセ、アブニュー・ガブリエル・ペ リ49番テール (72)発明者 ヤダン、ジャン−クロード・ヨントブ フランス国エフ―75011パリ、リュ・デ ュ・フォーブール・サン・タントワーヌ 127番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.媒体、とりわけ生物学的媒体中の脂質過酸化の指標としてのエンアルデヒ ドまたはマロンジアルデヒド単独の比色アッセイ法であって、 (a)下記一般式(I): (式中、 AおよびCは同じかまたは異なり、それそれH、 を示し、AおよびCは同時にHを示すことはなく、 R1=H;アルキル;アラルキル;アリール環上で置換されたアラルキル;ア ルキルスルホネート、Y+;アルキルホスホネート、Y+;またはアルキルカルボ キシレート、Y+; R2=H;−OR4;F;Cl;Br;I;−NO2;−SO3 -+;−CN;− COOR4;または−CONR56; R3=H;−OR4;−NR56;−SR4;F;Cl;Br;I;−NO2;− SO3 -+;−CN;−COR5;−COOR4;または−CONR56; R4=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R5=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R6=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; Y+=有機もしくは無機塩基のカチオン; B= であることを理解すべきである; アルキルは1〜6Cを有する直鎖または分枝鎖基を示し; アリール環上で置換されたアラルキルは、該アリール環が1または2以上の基 (同じかまたは異なっていてよく、(1〜6C)アルキル、(1〜6C)アルコ キシ、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシルから選ばれる)で置換されている ことを意味する ことを理解すべきである)で示される化合物および有機もしくは無機塩基または 有機もしくは無機酸とのその任意の付加塩から選ばれる試薬を該媒体に加え; (b)かくして添加した媒体を、強カルボン酸、強スルホン酸および過塩素酸よ りなる群から選ばれた酸によるか、または塩酸、臭化水素酸または硫酸により酸 性化し; (c)かくして酸性化した媒体を、使用した酸の性質に応じて該媒体中に存在す るすべてのエンアルデヒドまたはマロンジアルデヒド単独と該試薬との発色団付 加生成物の生成による安定な発色を得るに充分な期間、25〜60℃の温度にて インキュベートし; (d)使用した試薬の発色団付加生成物に特異的な吸収波長にて該発色した媒体 の吸光度を測定し、該測定を、エンアルデヒド濃度の決定かまたはマロンジアル デヒド単独の濃度の決定に利用する ことを特徴とする方法。 2.該酸性化を強カルボン酸、強スルホン酸または強過塩素酸を用いて行う、 上記エンアルデヒドの比色アッセイのための請求項1に記載の方法。 3.該酸性化を塩酸、臭化水素酸または硫酸を用いて行う、MDA単独のアッ セイのための請求項1に記載の方法。 4.最終反応媒体が金属塩、好ましくは第二鉄イオンを含む請求項1〜3のい ずれかに記載の方法。 5.場合に応じて前記エンアルデヒドまたはマロンジアルデヒド単独の濃度の 決定を、所定濃度における吸光度Aとアルデヒドを含有しないコントロールの吸 光度A0との差異(これら吸光度は、前記エンアルデヒドと使用した一般式(I )の化合物との付加生成物に特徴的な最大吸収波長で読み取る)を既知のエンア ルデヒド濃度の関数としてプロットすることにより、実施したアッセイと同じ反 応条件下にて標準エンアルデヒド溶液によって確立した検量曲線を用いて行う、 請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 6.求めるエンアルデヒド濃度の決定を、試料の吸光度Aの測定値およびアル デヒドを含有しないコントロールでの吸光度A0の測定値および検量直線の傾き に対応するモル吸光係数Eから [エンアルデヒド濃度]=(A−A0)×K/E (式中、エンアルデヒド濃度はモル・1-1で表示される; AおよびA0は1cmの光路長で読み取り、cm-1で表示される; Kは希釈係数である; Eは1.モル-1.cm-1で表示される)に基づいて行う、請求項5記載の方法。 7.一般式(I)の化合物が1−メチル−2−フェニルインドールであり、該 化合物はエンアルデヒドと586nmに等しい最大吸収波長を有する安定な発色 団を生成する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 8.請求項1に記載の一般式(I)の試薬を本質的に包含することを特徴とす る、請求項1〜6のいずれかに記載の方法を行うための必要物またはキット。 9.トリフルオロ酢酸などの強有機酸、メタンスルホン酸もしくはトリフルオ ロメタンスルホン酸などの強スルホン酸、過塩素酸、硫酸、塩酸および臭化水素 酸よりなる群から選ばれた少なくとも1の強酸をさらに包含する請求項8に記載 の必要物またはキット。 10.参照または標準試料として、少なくとも1の脂質過酸化指標エンアルデ ヒドまたはそのようなエンアルデヒドの一つの酸不安定な前駆体を水性または有 機溶液中で既知の濃度でさらに包含する、請求項8または9に記載の必要物また はキット。 11.一般式(I): (式中、 AおよびCは同じかまたは異なり、それそれH、 を示し、ただし、AおよびCは同時にHを示すことはなく、 R1=H;アルキル;アラルキル;アリール環上で置換されたアラルキル;ア ルキルスルホネート、Y+;アルキルホスホネート、Y+;またはアルキルカルボ キシレート、Y+; R2=H;−OR4;F;Cl;Br;I;−NO2;−SO3 -+;−CN;− COOR4;または−CONR56; R3=H;−OR4;−NR56;−SR4;F;Cl;Br;I;−NO2;− SO3 -+;−CN;−COR5;−COOR4;または−CONR56; R4=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R5=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; R6=H;アルキル;アラルキル;またはアリール環上で置換されたアラルキ ル; Y+=有機もしくは無機塩基のカチオン; B= ただし、アルキルは1〜6Cを有する直鎖または分枝鎖基を示し; アリール環上で置換されたアラルキルは、該アリール環が1または数個の基( 同じかまたは異なっていてよく、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ヒドロキシ ル、アミノおよびカルボキシルから選ばれる)で置換されていることを意味する ; ただし、AまたはCがHを示す場合は、他の置換基CまたはAは を示し; R2およびR3はHとは異なり;−OR4; AまたはCがHを示す場合は、他の置換基CまたはAは を示し; Bは を示し、R1、R2、R3は同時にHを示さない)で示される化合物。
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