JPH08501543A - ペネム誘導体、その製造方法およびそれを含む医薬組成物 - Google Patents

ペネム誘導体、その製造方法およびそれを含む医薬組成物

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JPH08501543A
JPH08501543A JP6507791A JP50779194A JPH08501543A JP H08501543 A JPH08501543 A JP H08501543A JP 6507791 A JP6507791 A JP 6507791A JP 50779194 A JP50779194 A JP 50779194A JP H08501543 A JPH08501543 A JP H08501543A
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アルタムラ,マリア
マリア アルカモネ,フェデリコ
ペルロッタ,エンツォ
ペステリーニ,ヴィットリオ
スブラシ,ピエロ
カスシオ,ギューセッペ
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エイ. メナリニ インダストリエ ファルマチュチキリウニテ エス.アール.エル.
イスティチュート ルゾファルマコ ディタリア エス.ピー.エイ.
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D499/00Heterocyclic compounds containing 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. penicillins, penems; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • C07D499/88Compounds with a double bond between positions 2 and 3 and a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P31/04Antibacterial agents

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I): [式中、R1、はH、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C7シクロアルキルおよび任意に保護されたC1−C6ヒドロキシアルキルからなる群から選択され;R2は、遊離のもしくは「インビボ」で容易に活性化される基でエステル化されたカルボキシル基およびカルボキシレートアニオンからなる群から選択され;R3は、Hおよび任意に置換されたC1−C4アルキルからなる群から選択され;R4は、H、任意に置換されたC1−C6アルキル、任意に置換されたC1−C6ヒドロキシアルキル、任意に置換されたC1−C6メルカプトアルキル、任意に置換されたC1−C6アミノアルキル、4級アンモニウム基で置換されたC1−C6アルキル、任意に置換されたC1−C6カルボキシアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、任意に置換されたヘテロシクリルーアルキルおよびヘテロ環式環中のヘテロ原子がN、O、Sでありうる飽和もしくは不飽和のヘテロ環からなる群から選択され;またはR3とR4は一緒になって、O、N、Sなどの他のヘテロ原子を含んでいてもよい任意に置換された飽和もしくは不飽和の、3−7個の原子をもつヘテロ環式環を形成し;R5およびR6は、互いに独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、C1−C6メルカプトアルキル、C1−C6アミノアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ヘテロシクリル−アルキルおよびアルキル基が線状もしくは分岐状でありうるC1−C6アルキルカルボキシアミド(これらすべての基は任意に置換されている)からなる群から選択され;またはR5とR6は一緒になって、任意に置換された3−7個の原子をもつヘテロ環式環を形成し;nは、1、2および3からなる群から選択される]のペネム誘導体ならびにその薬剤的に受容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】 ペネム誘導体、その製造方法およびそれを含む医薬組成物発明の分野 本発明は、以下の一般式(I): [式中、R1、はH、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C7シクロ アルキルおよび任意に保護されたC1−C6ヒドロキシアルキルからなる群から選 択され; R2は、遊離のもしくは「インビボ」で容易に活性化される基でエステル化され たカルボキシル基およびカルボキシレートアニオンからなる群から選択され; R3は、Hおよび任意に置換されたC1−C4アルキルからなる群から選択され; R4は、H、任意に置換されたC1−C6アルキル、任意に置換されたC1−C6ヒ ドロキシアルキル、任意に置換されたC1−C6メルカプトアルキル、任意に置換 されたC1−C6アミノアルキル、4級アンモニウム基で置換されたC1−C6アル キル、任意に置換されたC1−C6カルボキシアルキル、C3−C7シクロアルキル 、 C6−C10アリール、C6−C10アリールC1−C6アルキル、任意に置換されたヘ テロシクリル−C1−C6アルキル、天然αアミノ酸の側鎖およびヘテロ環式環中 のヘテロ原子がN、O、Sでありうる飽和もしくは不飽和のC3−C7ヘテロ環か らなる群から選択され; またはR3とR4は一緒になって、O、N、Sなどの他のヘテロ原子を含んでいて もよい任意に置換された飽和もしくは不飽和の、3−7個の原子をもつヘテロ環 式環を形成し; R5およびR6は、互いに独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヒドロキシア ルキル、C1−C6メルカプトアルキル、C1−C6アミノアルキル、C2−C6アル ケニル、C3−C7シクロアルキル、C6−C10アリール、C6−C10アリールC1 −C6アルキル、C1−C6アルキルC6−C10アリール、ヘテロシクリル−C1− C6アルキルおよびアルキル基が線状もしくは分枝状でありうるC1−C6アルキ ルカルボキシアミド(これらすべての基は任意に置換されている)からなる群か ら選択され; またはR5とR6は一緒になって、任意に置換された3−7個の原子をもつヘテロ 環式環を形成し; nは、1、2、3からなる群から選択される] のペネム誘導体ならびにその薬剤的に受容しうる塩に関する。背景技術 ペネムとして知られる化合物は抗菌性を有する化合物の広範なファミリーを表 す。 細菌は抗菌剤に対してすぐに耐性となるので、既知または未知の感染物質に対 して有効な医薬を求める薬理学的要求を満たすた めに、良好な安定性と低い毒性などの性質をもつ新規化合物を開発することが重 要である。発明の説明 本発明は、興味深い薬剤的性質をもつペネムファミリーの新規化合物を提供す る。 本発明の化合物は以下の式(I)の化合物である: (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびnは先に定義した通りである)。 上記式(I)から明らかなように、本発明の化合物は各種の光学および幾何異性 体を含み、これらの異性体はその混合物とともに本発明の範囲に含まれることは 明瞭である。 (5R,6S)の立体配置をもつ式(I)の化合物が好ましい。 R1がα−ヒドロキシエチルである式(I)の化合物が好ましく、特にこの基 が1Rの立体配置をもつ、すなわちエチル基のα−C原子の立体配置がRである 化合物が好ましい。 R2はカルボキシレートアニオン、あるいは遊離のまたは一般式(a)および (b)の化合物からなる群から選択される「インビボ」で容易に活性化される基 でエステル化されたカルボキシル基である: (式中、R7およびR8はH、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8 シクロアルキルもしくはシクロアルケニルおよびC6−C10アリールもしくはC1 −C6アルキルC6−C10アリールからなる群から選択され;そしてmは0または 1である)。「インビボ」で容易に活性化される基としては、例えば−アセトキ シメチル[(a):R7=H;R8=CH3;m=0]、−プロパノイルオキシメ チル[(a):R7=H;R8=CH2CH3;m=0]、−ピバロイルオキシメチ ル[(a):R7=H;R8=C(CH33;m=0]、−1−アセトキシエチル [(a):R7=CH3;R8=CH3;m=0]、−1−アセトキシプロピル[( a):R7=CH2CH3;R8=CH3;m=0]、−1−シクロヘキシルカルボ ニルオキシエチル[(a):R7=CH3;R8=シクロヘキシル;m=0]、− ベンゾイルオキシメチル[(a):R7=H;R8=Ph;m=0]、−1−ベン ゾイルオキシエチル[(a):R7=CH3;R8=Ph;m=0]、−メトキシ カルボニルオキシメチル[(a):R7=H;R8=CH3;m=1]、−1−メ トキシカルボニルオキシエチル[(a):R7=CH3;R8=CH3;m=1]、 −イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル[(a):R7=H;R8=CH( CH32;m=1 ]、−1−イソプロピルオキシカルボニルオキシエチル[(a):R7=CH3; R8=CH(CH32;m=1]、−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメ チル[(a):R7=H;R8=シクロヘキシル;m=1]、−シクロヘキシルメ チルオキシカルボニルオキシメチル[(a):R7=H;R8=シクロヘキシ−C H2;m=1]、−1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル[(a) :R7=CH3;R8=シクロヘキシル;m=1]、−(2−オキソ−1,3−ジ オキソレン−4−イル)メチル[(b):R7=H;R8=H]、−(5−メチル −2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル[(b):R7=H; R8=CH3]、−(5−t−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4− イル)メチル[(b):R7=H;R8=(CH33]、−(5−フェニル−2− オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル[(b):R7=H;R8=P h]が挙げられる。 R3は好ましくは任意に置換されたメチルまたはエチル基である。 R4は好ましくは、H、任意に置換されたC1−C6アルキル、C1−C6ヒドロ キシアルキル、C1−C6メルカプトアルキル、C1−C6アミノアルキル、C1− C6カルボキシアルキル、任意に置換されたアリール、アリールアルキル(例え ばベンジル)、4級アンモニウム基で置換されたC1−C6アルキル、ヘテロシク リル−C1−C6アルキル、または天然αアミノ酸の側鎖である。 R3およびR4が一緒になるときには任意に置換された3−7個の原子をもつ環 を形成し、この場合N以外のヘテロ原子が存在してもよく、例えば1−ピロリジ ン、1−アゼチジン、1−ピペリ ジン、4−モルホリン、1−ピペラジン、4−メチル−ピペラジンである。 R5およびR6は好ましくはH、C1−C6アルキル、C6−C10アリール、C6− C10アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルC6−C10アリール、C1−C6 アルキルカルボキシアミドであるか、あるいはこれらは一緒になって任意に置 換された3−7個の原子をもつヘテロ環式環、例えば1−アジリジン、1−アゼ チジン、1−ピロリジン、1−ピペリジン、4−モルホリン、1−ピペラジン、 4−メチル−ピペラジンを形成する。可能な置換基のうち好ましいのはメチル、 エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェ ニル、ベンジル、OH、C1−C6アルコキシ、カルボキシアミド基(任意に置換 された)、カルボキシエステル、カルバモイルオキシである。 本発明による式(I)の化合物の薬剤的に受容しうる塩は、ペニシリンおよび セファロスポリンの分野で通常用いられるものであり、例えばアルカリ金属水酸 化物またはアルカリ土類金属水酸化物(好ましくはNaOH、KOH)などの無 機塩基とで形成される塩、ならびにリシンなどのアミノ酸を含む有機塩基の塩で ある。本発明の薬剤的に受容しうる塩は分子内塩(双性イオン)を含む。 本発明の化合物はペニシリンおよびセファロスポリンについて、経口または非 経口用製剤に通常使用される賦形剤と組み合わせて、あるいは公知の抗生物質ま たはβ−ラクタマーゼの阻害剤と組み合わせて投与される。 本発明の化合物は広範な抗菌活性をもち、類似のペニシリンや 類似の抗生物質について薬局方で公知の用量と方法で投与される。 本発明の化合物は、式IIの対応するヒドロキシメチル化合物(表1)[式中 、R1は上記の定義通りであり(好ましくはα−ヒドロキシエチル)、そしてY は例えばアリルまたはp−ニトロベンジルなどのエステル基である]から製造で きる。 式中IIの化合物は公知であり、アゼチジノン化合物IIIから、あるいは天 然のペニシリンIVの誘導体から、公知の方法を用いて[例えば、E.Fontana et al.,J.Lab.Comp.Radiopharm., 24,41 (1986);A.J.Corraz et al.,J .Med.Chem., 35,1828(1992):これらの文献は参照として包含される]製 造できる(反応式1)。 ヒドロキシメチルペネムIIを、例えばジクロロメタンまたはクロロホルムな どの不活性有機溶媒中、−70℃から+20℃の温度で、例えばトリエチルアミ ンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下に適当な 塩化スルホニルと反応させることによって化合物IIを対応するスルホニル誘導 体V[式中、R1およびYは先に定義した通りであり、そしてZはアルキルまた はアリール基(好ましくはメチルまたはp−トリル)に変換する。スルホニル誘 導体Vを、例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、 テトラヒドロフランまたは酢酸エチルなどの有機溶媒中、−20℃から+20℃ の温度で式VIの化合物(式中、n、R3、R4、R5およびR6は先に定義した通 りである)と反応させる。この反応は粗または精製の誘導体Vを用いて実施する ことができる。あるいは、スルホニル誘導体Vを対応するハロゲン化物VIII に変換することにより合成を行うことができる: (式中、Xは無機ハロゲン化物、好ましくはハロゲン化カルシウムとの反応によ る塩素、臭素またはヨウ素である)。 一般式VIIの化合物は、例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ ド、ジオキサン、テトラヒドロフランまたは酢酸エチルなどの有機溶媒中、−2 0℃から+20℃の温度で式VI の化合物(式中、n、R3、R4、R5およびR6は先に定義した通りである)と反 応させることによってハロゲン化物VIIIから得ることができる。この場合に も粗または精製の対応するハロゲン化物VIIIから出発して反応を行うことが できる。反応の終わりにペネムVIIを単離し、慣用法によって特性決定する。 R1がヒドロキシアルキル基の場合には、アルコール官能基を例えばp−ニト ロベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、t−ブチルジメチルシ リルまたはトリメチルシリルなどの慣用の保護基で保護した後に一連の反応を行 う。保護基は一連の反応の終わりに除去する。あるいは、保護しないジアルコー ル誘導体II(R1=CH3CHOH−)を用いて反応を行うことができる。 一般式Iの化合物は対応するエステルVIIから加水分解または水素添加分解 またはその他の方法によって最終的に得られる。 一般式Iの化合物は、慣用のβ−ラクタム抗生物質と比較して、グラム陽性お よびグラム陰性微生物に対して、ならびにβ−ラクタマーゼを産生または産生し ない嫌気性微生物に対して、顕著な抗菌活性を有する。 実施例1 アリル(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミ ノメチル)−6−[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]− ペネム−3−カルボキシレート トリエチルアミン3.2ml(23.2mmol)と塩化メタンスルホニル1 .8ml(23.2mmol)とを、0℃、窒素雰囲気下でアリル(5R,6S )−2−ヒドロキシメチル−6− [(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−ペネム−3−カル ボキシレート6g(15mmol)を含む無水二塩化メチレン溶液150mlに 添加する。反応混合物を5℃で30分撹拌する。この冷溶液を水、5%NaHC O3、および再度水で洗浄する。溶液をNa2SO4で乾燥し、溶媒を留去して黄 色残渣を得る。 この粗生成物をジメチルスルホキシド(150ml)中に溶解し、塩酸サルコ シンアミド(Marvel et al.,J.Am.Chem.Soc.,68,1685,(1946)にしたが って製造する)2.4g(19.3mmol)およびトリエチルアミン2.8m l(20.1mmol)を含むジメチルスルホキシド40mlを加える。溶液に トリエチルアミン2.8ml(20.1mmol)を加えて混合物を室温で4時 間撹拌する。混合物を同温度で一晩放置し、氷水中に注ぎ酢酸エチルで2回抽出 する。有機抽出物を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去する 。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/シクロヘキ サン70:30v/v)で精製して淡黄色固体を得る;融点:118−9℃。 実施例2 アリル(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミ ノメチル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキ シレート 酢酸2.9ml(50.7mmol)およびフッ化テトラブチルアン モニウム(テトラヒドロフラン中IM溶液、25ml(25mmol))を、ア リル(5R,6S)−2−(N−(2−ア セトアミド)−N−メチル)−アミノメチル)−6−[(1R)−1−t−ブチ ルジメチルシリルオキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート(4g;8. 5mmol)を含むテトラヒドロフラン(200ml)溶液に室温で添加する。 混合物を室温で24時間撹拌し、50mlに濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水お よび5%NaHCO3で洗浄して乾燥および留去する。 残渣をエチルエーテルで結晶化し、フィルター上でエチルエーテルで洗浄し、 減圧で乾燥して黄色固体を得る;融点:83−85℃。 実施例3 (5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノメチ ル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 ト リフェニルホスフィン80mg(0.30mmol)、テトラキス(トリフェニ ルホスフィン)パラジウム(0)335mg(0.29mmol)および酢酸0 .24ml(4.2mmol)を、窒素雰囲気下、35−40℃で、アリル(5 R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノメチル) −6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート1 g(2.8mmol)を含む無水テトラヒドロフラン60mlと無水二塩化メチ レン(60ml)溶液に添加する。 混合物を同温度で約1時間撹拌する。この溶液を50mlに濃縮し、撹拌しな がらエチルエーテルを加え、沈殿を窒素雰囲気下に濾過し、エチルエーテルで洗 浄して減圧下に乾燥する。粗生成 物を逆相カラムクロマトグラフィー(LiChroprep RP−18R;水 /アセトン 95:5v/v)で精製する。白色固体;融点92−95℃;重量 平均分子量(M.W.):315.35。 実施例4 アリル(5R,6S)−2−((N−プロリンアミド)メチル)−6−[(1R )−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレ ート トリエチルアミン1.0ml(7.2mmol)および塩化メタンスルホ ニル0.6ml(7.7mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で、アリル(5R, 6S)−2−ヒドロキシメチル−6−[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリ ルオキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート2g(5mmol)を含む無 水二塩化メチレン溶液(60ml)に添加する。 混合物を5℃で30分撹拌した後、水、5%NaHCO3、および再度水で洗 浄する。溶液をNa2SO4で乾燥し、留去して黄色残渣を得る。 粗生成物をジメチルスルホキシド(60ml)に溶解する。プロリンアミド0 .7g(6mmol)とトリエチルアミン0.7ml(5mmol)を溶液に加 えてこれを室温で2時間撹拌し、その後室温に一晩放置する。溶液を氷水中に注 ぎ、酢酸エチルで2回抽出する。有機抽出物を集めて水で洗浄し、Na2SO4で 乾燥し、減圧下で留去する。 粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル)で精製して 淡黄色ワックスを得る。 実施例5 アリル(5R,6S)−2−((N−プロリンアミド)メチル)−6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート 酢酸0.9ml (15.7mmol)およびフッ化テトラブチルアンンモニウム三水和物2.5 g(7.9mmol)を、アリル(5R,6S)−2−((N−プロリンアミド )メチル)−6−[(1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]− ペネム−3−カルボキシレート(1.3g;2.62mmol)を含むテトラヒ ドロフラン溶液(70ml)に室温で添加する。 混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水および5%NaHC O3で洗浄し、乾燥して留去する。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ ゲル:酢酸エチル)で精製する。黄色オイル。 実施例6 (5R,6S)−2−((N−プロリンアミド)メチル)−6−[(1R)−1 −ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 トリフェニルホスフィン13 0mg(0.50mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ ム(0)560mg(0.48mmol)および酢酸(0.27ml;4.7m mol)を、窒素雰囲気下、室温で(5R,6S)−2−((N−プロリンアミ ド)−メチル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−アリ ルカルボキシレート(0.93g;2.4mmol)を含む無水テトラヒドロフ ラン溶液100mlに添加する。 混合物を同温度で30分撹拌した後、エチルエーテルで希釈し、沈殿物を窒素 雰囲気下に濾過し、エチルエーテルで洗浄して減圧下に乾燥する。粗生成物を逆 相カラムクロマトグラフィー(LiChroprep RP−18R;水/アセ トン 95:5v/v)で精製する。白色固体;融点133−5℃;M.W.: 341.38。 実施例7 (5’−メチル−2’−オキソ−1’,3’−ジオキソレン−4’イル)−メチ ル(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノメ チル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレ ート 無水炭酸ナトリウム106mg(1.0mmol)を、窒素雰囲気下、室 温で(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノ メチル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 261mg(0.83mmol)を含むジメチルホルムアミド溶液(15ml) に添加する。 混合物を室温で3時間撹拌し、0℃に冷却し、4−ブロモメチル−5−メチル −1,3−ジオキソレン−2−オン192mg(1.0mmol)を添加し、こ れを室温で2時間反応させる。溶液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、Na2 SO4で乾燥して留去する。 残渣をクロロホルム/シクロヘキサンから沈殿させ、水に溶解して凍結乾燥す る。 生成物をカラムHypersil 10 ODSR、(10u m、25cm×20mm、移動相:水/アセトニトリル40/60、流速10m l/分)を用いたHPLCによって精製する。105mg(収率30%)を得る 。M.W.:427.43。HPLC(分析):カラム:Hypersil 5 ODSR、5um、25cm×4.6mm、UV検出器:220および320 nm、移動相:水/アセトニトリル(40/60)、流速:1ml/分、tR= 5.8分、λmax=325nm。 実施例8 (5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノメチ ル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸ナト リウム トリフェニルホスフィン35mg(0.13mmol)、テトラキス( トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)145mg(0.12mmol)お よび2−エチルヘキサン酸ナトリウム326mg(1.96mmol)を、窒素 雰囲気下、室温でアリル(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N −メチル)アミノメチル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム −3−カルボキシレート450mg(1.26mmol)を含む無水テトラヒド ロフラン溶液10mlに添加する。混合物を室温で30分撹拌する。 溶液を濃縮して粗生成物を得て、これをカラムHypersil 10 OD SR、(10um、25cm×20mm、移動相:水/アセトニトリル:90/ 10、流速20ml/分)を用いたHPLCによって精製する。235mg(収 率54%)を得る。M.W.:338.34。 HPLC(分析):カラム:Hypersil 5 ODSR、5um、25c m×4.6mm、UV検出器:220および320nm、移動相:水/アセトニ トリル(95/5)、流速:1ml/分、tR=4.0分。 実施例3、6、7および8に記載の方法で適当な試薬を用いて以下の化合物を 得た: (5R,6S)−2−(N−メチル−フェニルアラニンアミド)−メチル−6− [(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:405.47 MS(FAB):m/z406(M+H+) HPLC、相:水/アセトニトリル(80/20);tR=5.7分。 (5R,6S)−2−(3’−カルボキシアミド−ピペリジン−1’−イル)− メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:355.412 [2つのジアステロマー(A)および(B)を得た;これらをプレパラティブH PLC、相:水/アセトニトリル(95/5);カラムHypersil 10 ODSR、10um、25cm×20mm、流速20ml/分で分離した]。 HPLC(分析):tR(A)=8.2分;tR(B)=9.9分。 (5R,6S)−2−(N,N−ジアセトアミド)−アミノメチル−6−[(1 R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:358.37 MS(FAB):m/z359(M+H+13 C NMR(50MHz,D2O)δ(ppm)特徴的シグナル:56.0, 61.1,66.8,69.1,74.0。 (5R,6S)−2−(N−メチル−N−(3’−プロピオンアミド)−アミノ メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:329.37 HPLC:tR=5.0分、λmax=314nm。 (5R,6S)−2−(N−メチル−N−(4’−メチル−1’−ピペラジン) アミドカルボキシ−メチル−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ チル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:398.4813 C NMR(50MHz,D2O)δ(ppm)特徴的シグナル:46.3, 47.4,59.9,67.9,69.0,74.6。 (5R,6S)−2−(N−エチル−N−(2’−アセトアミド)−アミノメチ ル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ぺネム−3−カルボン酸 M.W.:329.37 HPLC:tR=4.8分、λmax=310nm。 (5R,6S)−2−(N−メチル−N−(N’,N’−ジメチル)アセトアミ ド)−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3− カルボン酸 M.W.:343.40 HPLC:tR=9.1分、λmax=315nm。 (5R,6S)−2−(2’−カルボキシアミド−ピペリジン−1’−イル)− メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:355.411 [2つのジアステロマー(A)および(B)を得た;これらをプレパラティブH PLCN相:水/アセトニトリル(99/1);カラムHypersil 10 0DSR、10um、25cm×20mm、流速20ml/分で分離した]。 HPLC(分析):tR(A)=9.1分;tR(B)=11.0分。 (5R,6S)−2−(4’−カルボキシアミド−ピペリジン−1’−イル)− メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:355.412 融点:136−7℃。 (5’−メチル−2’−オキソ−1’,3’−ジオキソレン−4’−イル)−メ チル(5R,6S)−2−(N−プロリンアミド)メチル−6−[(1R)−1 −ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート M.W.:453.470 MS(EI):m/z453(M+) HPLC:相:水/アセトニトリル(20/80)、tR=4.2分、λmax=3 25nm。 アセトキシメチル(5R,6S)−2−(N−メチル−N−(2−アセトアミド ))−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒド ロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート M.W.:387.41 HPLC:相:水/アセトニトリル(50/50)、tR=3.0分 MS(TS):m/z388(M+H+)。 (5R,6S)−2−(2’−カルボキシアミド−アジリジン−1’−イル)− メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:313.33 HPLC:相:水/アセトニトリル(98/2)、tR=1.8分、λmax=30 6nm。 MS(FAB):m/z314(M+H+)。 (5R,6S)−2−(N−(D−プロリンアミド))−メチル−6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:341.38 HPLC:相:水/アセトニトリル(95/5)、tR=4.4分 MS(FAB):m/z342(M+H+)。 (5R,6S)−2−[N−メチル−(N’−グリシンアミド)−グリシル]− アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボ ン酸 M.W.:372.40 HPLC:相:水/アセトニトリル(95/5)、tR=3.4分、λmax=30 8nm MS(FAB):m/z373(M+H+)。 アセトキシメチル(5R,6S)−2−(N−プロリンアミド)メチル−6−[ (1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート M.W.:413.449 HPLC:相:水/アセトニトリル(50/50);tR=11.1分;λ=max =328nm MS(TS):m/z414(M+H+) (5R,6S)−2−[(2’S,4’R)−2’−カルボキシアミド−4’− ヒドロキシ−ピロリジン−1’−イル]−メチル−6−[(1R)−1−ヒドロ キシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 M.W.:357.38 HPLC:相:水(100%);tR=3.0分;λ=max=306nm MS(FAB):m/z358(M+H+)。 (5R,6S)−2−[N−(2S)−2−プロリンアミド−N−メチル]−ア ミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン 酸 M.W.:329.1 融点:105℃(分解) ピバロイルオキシメチル(5R,6S)−2−(N−プロリンアミド)メチル− 6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート M.W.:455.17 融点:51−5℃ ピバロイルオキシメチル(5R,6S)−2−(N−アセトアミド)−N−メチ ル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート M.W.:429.16 融点:50−3℃ 特に記載しない限り、HPLC(分析)の条件は以下の通りである: カラムHypersil 50DSR、5um、25cm×4.6mm、UV検 出器220および320nm、相:水/アセトニトリル(95/5)、流速1m l/分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,M G,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD ,SK,UA,US,VN (72)発明者 アルカモネ,フェデリコ マリア イタリア国 アイ―20014 ネルヴィアノ, ヴィア 4 ノヴェムブレ 26番地 (72)発明者 ペルロッタ,エンツォ イタリア国 アイ―50141 フローレンス, ヴィア ラガッツィ デル’99,76番地 (72)発明者 ペステリーニ,ヴィットリオ イタリア国 アイ―50129 フローレンス, ヴィア セルナイア 43番地 (72)発明者 スブラシ,ピエロ イタリア国 アイ―50134 フローレンス, ヴィア ファブロニ 48番地 (72)発明者 カスシオ,ギューセッペ イタリア国 アイ―20052 モンツァ,ヴ ィア カムパニア 66番地 【要約の続き】 (これらすべての基は任意に置換されている)からなる 群から選択され;またはR5とR6は一緒になって、任意 に置換された3−7個の原子をもつヘテロ環式環を形成 し;nは、1、2および3からなる群から選択される] のペネム誘導体ならびにその薬剤的に受容しうる塩。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I) [式中、 R1、はH、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C7シクロアルキル および任意に保護されたC1−C6ヒドロキシアルキルからなる群から選択され; R2は、遊離のもしくは「インビボ」で容易に活性化される基でエステル化され たカルボキシル基およびカルボキシレートアニオンからなる群から選択され; R3は、Hおよび任意に置換されたC1−C4アルキルからなる群から選択され; R4は、H、任意に置換されたC1−C6アルキル、任意に置換されたC1−C6ヒ ドロキシアルキル、任意に置換されたC1−C6メルカプトアルキル、任意に置換 されたC1−C6アミノアルキル、4級アンモニウム基で置換されたC1−C6アル キル、任意に置換されたC1−C6カルボキシアルキル、C3−C7シクロアルキル 、C6−C10アリール、C6−C10アリールC1−C6アルキル、任意に置換された ヘテロシクリル−C1−C6アルキル、天然αアミノ 酸の側鎖およびヘテロ環式環中のヘテロ原子がN、O、Sでありうる飽和もしく は不飽和のC3−C7ヘテロ環からなる群から選択され; またはR3とR4は一緒になって、O、N、Sなどの他のヘテロ原子を含んでいて もよい任意に置換された飽和もしくは不飽和の、3−7個の原子をもつヘテロ環 式環を形成し; R5およびR6は、互いに独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C6ヒドロキシア ルキル、C1−C6メルカプトアルキル、C1−C6アミノアルキル、C2−C6アル ケニル、C3−C7シクロアルキル、C6−C10アリール、C6−C10アリールC1 −C6アルキル、C1−C6アルキルC6−C10アリール、ヘテロシクリル−C1− C6アルキルおよびアルキル基が線状もしくは分枝状でありうるC1−C6アルキ ルカルボキシアミド(これらすべての基は任意に置換されている)からなる群か ら選択され; またはR5とR6は一緒になって、任意に置換された3−7個の原子をもつヘテロ 環式環を形成し; nは、1、2、3からなる群から選択される] のペネム誘導体ならびにその薬剤的に受容しうる塩。 2.5R,6Sの立体配置をもつ請求項1記載のペネム誘導体。 3.R1がα−ヒドロキシエチル基であり、該エチル基のα−C原子がRの立体 配置をもつ、請求項2記載のペネム誘導体。 4.R2がカルボキシレートアニオンならびに遊離のもしくは一般式(a)およ び(b)の化合物からなる群から選択される基でエステル化されたカルボキシル 基からなる群から選択され: (式中、R7およびR8はH、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8 シクロアルキルもしくはシクロアルケニルならびにC6−C10アリールまたはC1 −C6アルキルC6−C10アリールからなる群から選択され;そしてmは0または 1である); R3が任意に置換されたメチルおよび任意に置換されたエチルからなる群から選 択され; R4がH、任意に置換されたC1−C6アルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、 C1−C6メルカプトアルキル、C1−C6アミノアルキル、C1−C6カルボキシア ルキル、任意に置換されたC6−C10アリール、C6−C10アリールC1−C6アル キル、4級アンモニウム基で置換されたC1−C6アルキル、ヘテロシクリル−C1 −C6アルキルおよび天然αアミノ酸の側鎖からなる群から選択され; R3およびR4が一緒になるときには1−アジリジン、1−ピロリジン、1−アゼ チジン、1−ピペリジン、4−モルホリン、1−ピペラジンおよび4−メチル− 1−ピペラジンからなる群から選択される環を形成し; R5およびR6がH、C1−C6アルキル、C6−C10アリール、C6−C10アリール C1−C6アルキルおよびC1−C6アルキルC6− C10アリールからなる群から選択され、またはこれらが一緒になるときには1− アジリジン、1−アゼチジン、1−ピロリジン、1−ピペリジン、4−モルホリ ン、1−ピペラジンおよび4−メチル−1−ピペラジンからなる群から選択され る環を形成する、請求項3記載のペネム誘導体。 5.置換基がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、シクロペンチル、 シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、OH、C1−C6アルコキシ、カルボキシ アミド基(任意に置換されている)およびカルボキシエステルからなる群から選 択される、請求項4記載のペネム誘導体。 6.(5R,6S)−2−(N−(2−アセトアミド)−N−メチル)−アミノ メチル)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 、(5R,6S)−2−((N−プロリンアミド)メチル)−6−[(1R)− 1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸(5R,6S)−2−(N− メチル−フェニルアラニンアミド)−メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシ エチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2−(3’−カルボキシ アミド−ピペリジン−1’−イル)−メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシ エチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2−(N,N−ジアセト アミド)−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム− 3−カルボン酸、(5R,6S)−2−(N−メチル−N−(3’−プロピオン ア ミド)−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3 −カルボン酸、(5R,6S)−2−(N−メチル−N−(4’−メチル−1’ −ピペラジン)アミドカルボキシ−メチル−アミノメチル−6−[(1R)−1 −ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸(5R,6S)−2−(N−エ チル−N−(2’−アセトアミド)−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒド ロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2−(N−メチル −N−(N’,N’−ジメチル)アセトアミド)−アミノメチル−6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2− (2’−カルボキシアミド−ピペリジン−1’−イル)−メチル−6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2− (4’−カルボキシアミド−ピペリジン−1’−イル)−メチル−6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5’−メチル−2’ −オキソ−1’,3’−ジオキソレン−4’−イル)−メチル(5R,6S)− 2−(N−プロリンアミド)メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル] −ペネム−3−カルボキシレート、アセトキシメチル(5R,6S)−2−(N −メチル−N−(2−アセトアミド))−アミノメチル−6−[(1R)−1− ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート、(5R,6S)−2−( 2’−カルボキシアミド−アジリジン− 1’−イル)−メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3 −カルボン酸、(5R,6S)−2−(N−(D−プロリンアミド))−メチル −6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R ,6S)−2−[N−メチル−(N’−グリシンアミド)−グリシル]−アミノ メチル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、 (5R,6S)−2−[N−メチル−N−(2−アセトアミド)−アミノメチル −6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸ナトリウ ム、アセトキシメチル(5R,6S)−2−(N−プロリンアミド)メチル−6 −[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート、(5 ’−メチル−2’−オキソ−1’,3’−ジオキソレン−4’イル)−メチル( 5R,6S)−2−[N−(2−アセトアミド)−N−メチル]−アミノメチル −6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート、 (5R,6S)−2−[(2’S,4’R)−2’−カルボキシアミド−4’− ヒドロキシ−ピロリジン−1’−イル]−メチル−6−[(1R)−1−ヒドロ キシエチル]−ペネム−3−カルボン酸、(5R,6S)−2−[N−(2S) −2−プロリンアミド−N−メチル]−アミノメチル−6−[(1R)−1−ヒ ドロキシエチル]−ペネム−3−カルボン酸 ピバロイルオキシメチル(5R,6S)−2−(N−プロリンアミド)メチル− 6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレートおよ び ピバロイルオキシメチル(5R,6S)−2−(N−アセトアミド)−N−メチ ル−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−ペネム−3−カルボキシレート からなる群から選択される請求項5記載のペネム誘導体。 7.請求項1記載の一般式Iの化合物の製造方法であって、式IIのヒドロキシ メチルペネム: (式中、R1は先に定義した通りであり、Yはエステル基である) を、不活性有機溶媒中、有機塩基の存在下に−70〜+20℃の温度で適当な塩 化スルホニルと反応させ;得られるスルホニル誘導体(V): (式中、R1およびYは先に定義した通りであり、Zはアルキルまたはアリール である) を一般式(VI)の化合物: (式中、n、R3、R4、R5およびR6は先に定義した通りである) と、有機溶媒中、−20〜+20℃で反応させ;そして得られる式(VII)の ペネム誘導体: (式中、n、Y、R1、R3、R4、R5およびR6は先に定義した通りである) を加水分解、水素添加分解などによって式(I)の化合物に変換することからな る製造方法。 8.式(V)のスルホニル誘導体: (式中、R1、YおよびZは先に定義した通りである) を、無機ハロゲン化物と反応させ、次いで上記のように反応させることによって 対応する式(VIII)のハロゲン化物: (式中、Xは塩素、臭素およびヨウ素からなる群から選択される) に変換する、請求項7記載の方法。 9.抗菌活性をもつ医薬組成物の調製への請求項1記載のペネム誘導体の使用。 10.適当な賦形剤および場合によっては他の抗生物質もしくはβ−ラクタマー ゼの阻害剤と組み合わせた、請求項1記載の誘導体を活性成分として含む経口ま たは非経口投与用医薬組成物。
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