【発明の詳細な説明】
小さい物品の包装材料
本発明は包装材料、特に小さい物品の包装材料に関するものである。
本発明の好ましい用途はチェッカー(Dames)またはチェス(Echecs)等のゲーム
で使用される駒の包装である。
この種の包装材料には少なくとも1つの周知の構造がある。この構造は例えば
箱と蓋とを有し、箱は複数の側壁とこの側壁と一緒になって物品を収容する空間
を区画する底部とを有し、側壁は上記空間中へ物品を入れる開口を区画し、蓋は
この開口の少なくとも一部分を被うようになっている。
ボードゲーム用の駒の包装材料は種々の形式をしており、例えば輸送・販売の
目的のみに駒を包装する包装材料がある。この場合には、ユーザは駒を保存する
箱を見付けなければならない。また、販売と購入後の整理のために設計された駒
の収容箱もあるが、この箱は一般にそれを保護するための追加の包装材料を必要
とする。また、箱の上で駒を移動してゲームを行なうための箱すなわち箱がチェ
ス盤またはチェッカー盤を構成する箱もある。この箱は通常極めて高価となり、
その値段から購買者の数は限られる。
本発明の目的は上記の欠点を解決し、盤および駒を使用するボードゲームの販
売用包装だけではなく、また駒を移動させてゲームで遊ぶための盤と駒の収納手
段を構成となる包装材料を提供することにある。
すなわち、本発明は、少なくとも複数の側壁とこれら側壁と
一緒になって物品を収容する空間を区画する底部とで構成される箱と、側壁によ
って区画される空間への箱の開口部の少なくとも一部を被う蓋と有する包装材料
において、蓋が開口部の少なくとも一部を被った時に空間内を下向きに延びる蓋
と組合された少なくとも1つの脚部と、当接面を有する突出部と、少なくとも1
つの折り蓋と、この折り蓋を開口部の端縁部の所で回動するように側壁の1つに
取付ける手段とを有し、突出部は、蓋が開口部を被った時に当接面および蓋の底
部が開口部の面の互いに反対側に来るように脚部と一体化されており、蓋が開口
部を被って脚部が空間内を下向きに延ばされた時に折り蓋の少なくとも一部分が
蓋の底部と当接面との間に来るようになっていることを特徴とする包装材料を提
供する。
本発明の他の対象は、空間を区画し且つ平面内に開口部を有する箱と、この箱
の開口部の少なくとも一部分を被う蓋とを有する包装材料において、この箱は厚
さeの相対的に剛性の材料からなるボードで作られ且つ一辺の長さがLの正方形
の中央部分と、長さがほぼL−eに等しく、幅がほぼL−2eに等しい重ねられ
る長方形の第1及び第2の部分と、これら第1及び第2の部分を第1の軸線を中
心として第1の部分の第1の幅がほぼ第2の部分の幅に等しく、回転軸線が第1
及び第2の部分の2つの面の交差線上にあって、2つの部分が180゜の角度をな
した時に2つの部分がその1方の1つの面を通る面と同じ側にくるようにヒンジ
結合する第1のヒンジ手段を有する4つの側面要素と、各側面要素を中央部分に
結合させる手段とを有し、各側面要素を中央部分に結合させる上記手段は、側面
要素の第1の部分を第1の部分の長さが第1の部分と中央部分との間に回転軸線
を決定する直線区間に沿って中央部分の第1の側面と
一致し、第1の部分の第2の幅と中央部分の第2の側面は第1の部分と中央部分
との間の回転軸線に垂直な共通面内にあり、側面要素の第1の部分と中央部分と
の間の4つの回転軸線及び側面要素の第1及び第2の部分との間の4つ回転軸線
は中央部分、側面要素及び側面要素の第1及び第2の部分が180゜に角度を成す
時に全て共通平面内にあることを特徴とする包装材料にある。
本発明の上記以外の特徴および利点は例として示した添付図面に記載の実施例
の説明から明らかになるであろう。図面において、
第1図は発明包装材料の第1実施例を示したもので、「箱」と「蓋」との2つ
の要素は分離して示してある。
第2図は第1図の実施例の部分断面図であり、
第3図は第1、2図の実施例の平面図であり、
第4図と第5図は本発明の包装材料の第2実施例の図であり、
第6図と第7図は本発明の包装材料の第3実施例の図であり、
第8図は第6、7図の実施例の改良を示した部分図である。
第1、2図に示した実施例の包装材料は箱1で構成され、この箱1は複数、一
般には正方形または長方形の平行六面体を形成する4つの側壁2、3、4、5と
、この側壁と一緒になって小さい物品、例えばボードゲームの駒等を収容する空
間7を区画する底部6とで構成されている。
側壁2〜5はさらに入口開口8、一般には空間7への平らな入口を有している
。
この包装材料は箱1に被せて開口部8の少なくとも1部分を被う蓋10を有して
いる。本発明の好ましい実施例では蓋10が開口部8全体を被わずに、中央開口13
を有している(第1、2図
を参照)。
第1図は箱1と蓋10とを互いに分離した時を示しているが、両者を組み合わせ
た時すなわち蓋が第2図の部分断面図のように開口部8の少なくとも一部分を被
った時の両者の相対位置は理解できよう。
本発明の他の特徴は包装材料の蓋10が少なくとも1つの脚部11と、この脚部11
と一体な突出部14とを有している点にある。脚部11は蓋10が開口部8の少なくと
も一部分を被った時に空間7の中へ下向きに延び、突出部14は当接面15を有し、
この当接面15と蓋10の底部16とは蓋10が開口部8を被った時に開口部8の面17の
互いに反対側に来る。
この包装材料はさらに少なくとも1つの折り蓋20と、この折り蓋20を開口部8
の端縁部22、例えば1つの側壁2〜5上に反転自在に取付ける手段21とを有して
いる。折り蓋20を開口部8の端縁部22上に回動自在に取付ける手段は任意の構造
にすることができ、例えば以下で説明するように蝶番でもよい。折り蓋20は、蓋
10が開口部8を被い(図2)、脚部11が空間7の中へ下向きに延びた時に、折り
蓋20の少なくとも一部分23が蓋20の底部16と当接面15との間に来るようになって
いる。この部分23は底部16と対向した部分27と、当接面15と対向した別の部分28
とを有し、これら2つの部分27と28の表面は折り蓋20の2つの対向する主表面20
1、202の一部分であるのが好ましい。
長方形等の平行六面体の箱である本発明の好ましい1実施例では、脚部11の数
は2つにし、各々蓋の互いに対向する側で且つ蓋の対称面内に設けるのが好まし
い。また、折り蓋20の数も図示したように2つにすることができる。各折り蓋20
は好ましくは閉じ壁の半分を構成し且つ切欠き24を有しているのが好ま
しい。この切欠き24は、蓋10が開口部8を被った時(第2図)に2つの脚部11が
空間7の中へ下向きに延びることができるようにするためのものである。各折り
蓋20は開口部8の互いに対向した2つの端縁部、例えば互いに対向した2つの側
壁2、4上に回動自在に取付けられていて、開口部8上に折った時に第1図から
分かるように、4つの切欠き24(1つに折り蓋20に対して2つの切欠き)を組み
合わせた部分を除いて開口部8を完全に閉じるようになっている。
既に説明したように、この箱にはゲームを行なうための駒等の小さい物品を空
間7の内側に収容し、開口部8を閉じる折り蓋20によって蓋を閉じることができ
る。また、蓋10で箱1を被い且つ脚部11を空間7の内へ完全に挿入すると、折り
蓋20は蓋の底部16と脚部11と一体な突出部14の当接面15との間にピッタリと収容
される。箱1と蓋10とを互いに組合せた時には蓋10の端縁部26と箱1の端縁部と
の間の摩擦によって箱1と蓋10とは互いに完全に一体化し、また、折り蓋20が蓋
10の底部16と当接面15との間に保持されるので、確実に保持される。底部16と当
接面15の面との間の間隔が折り蓋20の厚さに近くなる程、蓋10と箱1とは互いに
より一体化し、突出部14の当接面によって折り蓋20が回転して蓋10が箱1から外
れるのが防止され、空間内の位置とは無関係に、本発明で構成された包装材料が
壊れることはなく、従って、箱1の内部の物品は箱1の内部に確実に保持される
。
もちろん、この種の包装は物品を出し入れするための開閉動作に耐える回数を
可能な限り多くしなければならない。また、ユーザが蓋を開けることと、蓋を再
び取付けて箱を閉じることとが容易にできなければならない。
これらの2つの操作を容易にするために、脚部11を平らにし且つ突出部14を2
つの交差表面で区画する好ましい。当接面15を構成するその一つの面は開口部8
の面17にほぼ平行であり、他方の面30は上記面17に対して斜めで、蓋が開口部を
被った時に空間7の内部を向く。従って、脚部11を空間7中に挿入する際に、斜
面30が折り蓋20の切欠き24の端縁部31と当接する(この切欠き24の端部31は折り
蓋20の切欠き24のが滑る斜面を構成する)。脚部11(一般にプラスチック材料で
作られる)はそれ自体の弾性でわずかに湾曲し、切欠き24の端縁部31が当接面15
の斜面の終点に来た時に最初の位置へ自動的に戻って折り蓋20の部分23は当接面
15と蓋10の底部16との間に挟持される。
蓋10を箱1に取付けるには、最初に2つの折り蓋20を開口部8を閉じるように
配置し、次いで、折り蓋20上に蓋10を載せ、好ましくは第1図に示すように組み
合わせた切欠き24を通して脚部11を空間7中に挿入する。2つの斜面30は切欠き
24の端縁部31上を容易に滑って移動し、脚部11は折り蓋20が蓋10の底部16に当接
するまでわずかに湾曲し、脚部11に加わる戻り力によって当接面15は折り蓋20の
部品23の一部28の前の位置へ戻る。
上記構造では、蓋10を箱1から取り外して箱1を開くのが容易であり、必要な
ことは摩擦力を克服する力で蓋10と箱1とを互いに反対方向に引くだけである。
蓋10と箱1とが互いに逆方向へ移動すると、当接面15は折り蓋20が開口部8の端
縁部22の周りで空間7の外側へ向かってわずかに回動する。この回動運動では開
口部8の端部22から最も遠い折り蓋20の端部32が折り蓋20が当接面15の一つの辺
と当接してこの当接面15から離れるように動き、最後には当接面15上を滑動し、
それから完全に離れ、従って蓋10が箱1から完全に取り外される。本発明の実施
例では、横断面が2つの切欠き24の間に挟持された脚部11の幅より大きい(換言
すれば、折り蓋32の端部の長さより大きい)中央開口部13を有する蓋10を用いて
いるので、折り蓋20の回動は容易である。
上記包装材料は内部に物品を収容した状態で販売用の包装材料として使用する
こともできる。すなわち、包装を反転すなわち蓋10を下にすることによって、店
で陳列した時等に生じる摩擦・衝撃を蓋10の端縁部26で十分に保護することがで
きる。
この種の包装材料に所定数の物品、例えばボードゲーム駒を収容するのに使用
する時には、客が勝手にいじれないようにして、本当の購買者が既に開かれたこ
とがなく、従って、遊ぶのに必要な全てのゲームの駒が含まれていることを確信
するできるようにするのが好ましい。
この場合には、上記包装材料に折り蓋20、特にその部分23の一部28を当接面15
に保持させる手段40を設けて、蓋10を箱1から取り外すのに必要な上記折り蓋20
の回動を阻止することができる。折り蓋20を当接面15に保持させる手段は、第3
図では、横断片41と、折り蓋20の切欠き24の端縁部31を当接面15の表面と一緒に
挟持し得る位置でこの横断片41を蓋10に固定する手段42とで構成されている。
この横断片41は、蓋10を箱1から分離するには、折り蓋20の切欠き24の端部31
の少なくとも一部分を損傷しないとできないようにするもので、本当の購買者は
この損傷によって箱が既に開かれたことを知ることができる。
第2、3図は横断片41を蓋10に固定する手段42の1実施例を示している。この
手段42は、横断片41の両端部43、44を蓋10の両端に蓋と一体になった対向部分45
、46で挟む手段で構成され
ている。この対向部分45、46は例えば比較的大きな力を加えた時にだけ分離され
る雄−雌組立耐にすることができる。
この手段42は横断片41を例えばプラスチック材料等の蓋10と同じ材料で作るこ
ともできる。すなわち、蓋10と横断片41とを一体成形し、横断片41と蓋10との間
の接続部を最初に蓋10を箱1から取り外した時に破壊される強度の弱い点にする
。この場合には、本当の購買者が購入する前に包装が過去に開かれたか否かを容
易に知ることができる。
第4、5図は本発明の包装材料の別の実施例を示す図面である。この実施例で
は第1〜3図の実施例と同じ構造が採用されているが、第4、5図の実施例では
突出部14が脚部11から分離され、空間7内へ突出した脚部11の端部51で軸線50を
中心として少なくともある程度の回転の自由度を有している。この軸線50は蓋10
の底部16の面とほぼ平行である。脚部11から分離されたこの突出部14は突出部14
と脚部11との間に弾性戻りバネ力を加える手段と組み合わされる。この手段は、
突出部14が空間7の中心から離れるように移動した時に突起部14をこの中心の方
へ戻すもので、戻り力が脚部11と突出部14とを作っている材料の弾性によって生
じるように脚部11と突出部14とは一体成形されているのが好ましい。
この構造では、脚部11を空間7に挿入すると、脚部11は切欠き24の端縁部31上
を滑動し、蓋10の縁縁部26の方へ回動軸線50を中心として回転して邪魔にならな
いように移動し、当接面15が切欠き24の端縁部31を通過し、折り蓋20の部分23の
真下の位置に来ると戻りバネ力によって自然に元の位置へ戻る。
箱1を閉じる蓋10の安全性を高くし、しかも、第1〜3図に示した第1の実施
例で使用した横断片41を用いる必要性を無く
すために、各切欠き24は開口部8の端縁部22上で回動する折り蓋の端部33とその
反対側の端部32との間のほぼ中間にあり、2つの部分27く28との間の間隔は相対
的に大きくしてある。この場合、蓋10の底部16と接触する部分28は開口部8の端
縁部22と組み合わされた端縁部33と対向する折り蓋20の塞がっていない端縁部32
の近傍の部分である。従って、2つの部分27と28との間の間隔は切欠き24と塞が
っていない端縁部32との間の間隔とほぼ同じになり、第1実施例ではほとんど0
であるこの間隔の対応部分より大幅に大きくなる。
第4、5図の実施例も第1図〜第3図の実施例とほぼ同様に機能する。しかし
、この構造では脚部11と突出部14は、少なくとも蓋10と箱1の重ね合わせに関し
ては、突出部14は軸線50を中心を回動し、突出部14を蓋10の隅部26の方へ押すこ
とによって切欠きの端部で引っ込み、当接面15が折り蓋の下の位置へ戻る。この
包装材料が4つの脚部11と突出部14とを有するが、これら4つの突起部は正確に
同じである。しかし、この場合には蓋10を箱1から取り外すには、蓋10の底部16
と当接した端縁部32が折り蓋20が空間7の外側の方へ回動するのを阻止している
ので、蓋10と箱1とを引張るだけでは十分ではなく、当接面15を折り20から開放
しなければならない。そのためには4つの突起部14、例えば蓋10から出た端部91
〜94に同時に力を加えて各突起部14に加わる弾力に逆らう方向へ力を加える必要
がある。このように、蓋10を外すには、両手の2つの指を使って互いに反対向き
の力を蓋と箱に同時加えなければならないため、分解は困難であり、従って、意
図せず箱を開くのは困難であり、包装材料は保護される。
本発明の包装材料は、第6、7図に示すように、開口部8を
閉じるために使用する折り蓋20の数とは無関係に(第6、7図では2つの折り蓋
20を有する箱が示されている)、箱1でチェッカー、チェス、その他のゲームの
ボートを構成することができる点で、極めて有利である。
すなわち、本発明の他の好ましい特徴は、箱1が厚さeの比較的剛性のある材
料のボードで作られている(第6、7図を参照)。箱1は一辺の長さがLである
正方形の中央部分60(第6図)と、4つの側面要素61、62、63、64と、各側面要
素61〜64を中央部分60に結合させる手段65とで構成される。各側面要素61〜64は
互いに重さねられる長方形の第1部分71および第2部分72と、軸線78を中心とし
て2つの部分71、72を相対回転させる第1のヒンジ手段77とで構成される。互い
に重ねられる2つ部分71、72はほぼL−eに等しい長さと、ほぼL−2eに等し
い幅を有し、ヒンジ手段77によって回転自在に取付けられ、第1の部分71の第1
の幅74は第2の部分72の幅にほぼ一致し、回転軸線78が第1と第2の部分の2つ
の面の交点を規定し、2つの部分が第6図に示すように180゜を成す場合には、
2つの部分はそられの1方の1つの面を通る平面と同じ側にある。
各側面要素61〜64を中央部分60に組み合わせる手段65は、側面要素61〜64の第
1の部分71と中央部分60との間で相対回転するための第2のヒンジ手段80で構成
され、第1の部分の長さは第1の部分71と中央部分60との間の回転軸線81を規定
する直線区間に沿って中央部分60の第1の側面73と同じになり、側面要素61、64
の第1の部分71の第2の幅82と中央部分60の第2の側面83は回転軸線81に対して
直角な共通平面84内にあり、中央部分60に対して側面要素の第1の部分71が回転
する4つの軸線81と側面要素61〜64の第1と第2の部分71、72との間の4つの回
転軸線78は中央部分60、側面要素61〜64および側面要素の第1と第2の部分は第
6図に明らかに示すように180゜の時に全て共通平面内にくる。
本発明の好ましい1実施例ではボートは互いに接着された少なくとも2層すな
わち剛性のある材料の層と可撓性のある材料の層とで構成される。用途によって
は2つの層の少なくとも1つを磁性材料にし、駒の各底部に磁石を付けることも
できる。この場合には、この場合には可撓性材料の層を厚さ方向全部に切断して
、ヒンジ手段65および/または77として剛性材料の層を残す。
本発明の好ましい製造方法では箱1が上記のように直接ボード材料から作られ
る。ボート材料を厚さ方向に全体を切り抜く部分76、82では互いに隣接した2つ
の側面要素61、62の第1の部分71から第2の部分72を分離し、ヒンジ手段は厚さ
の一部分のみを切る部分に作る。
箱1が上記のように作られている場合には、各側面要素60、61〜64、71、72を
ヒンジ手段の所で折り曲げて空間7を形成する。チェッカー盤、チェス盤(第6
図)等の箱(第7図)にするためにはどのように折り曲げ、広げるかは第7図か
ら理解できよう。従って、ここでは、折り曲げまたは広げる作業の詳細は省略す
る。
第6、7図に記載の箱では、包装材料が上記のヒンジ手段と同じようなヒンジ
手段によってそのヒンジ手段と同じ平面内で各々2つの対向する側面要素61、63
の第1の部分と組み合わされた第1〜5図に記載の2つの平らな折り蓋20を含む
のが好ましい。
第8図は箱1の開口部8を形成する折り蓋20の別の実施例を
示している。ここに示した実施例では、包装材料が開口部8の2つの対向する側
面上で回動する2つの折り蓋95、96を有し、これら2つの折り蓋95、96は全体で
開口部8のほぼ全体を被う寸法になっている。一方の折り蓋96は、開口部8の端
縁部に接続された端縁部と反対側の端縁部に、雄型部分97を有し、他方の折り蓋
95は、その平面内で開口部8の端縁部に接続された端縁部と反対側の端縁部に、
雄型部分97に対応する雌型部分98を有していて、2つの折り蓋を開口部8とほぼ
同じ平面内で回動させた時に、雄型部分97と雌型部分97とが互いに重なり合うよ
うにすることができる。この包装材料は、最低の手段で箱1を閉じることができ
、閉じた状態に維持できる点が重要であり、特に上記用途では有利である。