JP3010155U - フロッピーディスク収納箱 - Google Patents

フロッピーディスク収納箱

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JP3010155U
JP3010155U JP1994006723U JP672394U JP3010155U JP 3010155 U JP3010155 U JP 3010155U JP 1994006723 U JP1994006723 U JP 1994006723U JP 672394 U JP672394 U JP 672394U JP 3010155 U JP3010155 U JP 3010155U
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信隆 熊倉
隆由 藤野
成司 高澤
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装材や接着剤を使用せずに封緘できるとと
もに、開封後には蓋を確実に開閉できる組立てが容易な
フロッピーディスク収納箱を提供する。 【構成】 フロッピーディスク収納箱10は、矩形状の
基板12と、基板12の4辺にそれぞれ連結される側壁
14,16,18,20と、第1側壁14に折り曲げ自
在に連結される第1フラップ22と、第2側壁16に折
り曲げ自在に連結される第2フラップ24と、第3側壁
18及び第4側壁20にそれぞれ折り曲げ自在に連結さ
れる第3フラップ26及び第4フラップ28とを備え
る。第1フラップ22は、弱め線34を介して蓋部30
に除去可能に連結される第1差込片32と、第2切目線
42とを備える。第2フラップ24は、第1フラップ2
2の第2切目線42に差し込まれる第2差込片46と、
第1フラップ22の第1差込片32が差し込まれて差し
込み状態に掛止される第1切目線48とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はフロッピーディスク収納箱に関し、特に、比較的硬い保護カバーを有 する3.5インチフロッピーディスクの保管や運搬に適した組立式の紙製収納箱 に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやワードプロセッサにおいて、小形、軽量の磁気記録 媒体として広く使用されているフロッピーディスクは、保管や運搬の際にディス ク面に損傷を与えたり塵埃が付着したりすることを防止するために、様々な形式 の収納箱に収納される。例えば、フロッピーディスクを受容する本体に、印籠式 に着脱自在に装着される蓋や、蝶番式に連結される蓋を備えた収納箱が知られて いる。箱の材料としては、印籠蓋を備えるものには紙が多用され、蝶番蓋を備え るものにはプラスチックが多用される。 なお、本明細書で用いるフロッピーディスクという用語は、磁気記録媒体であ る樹脂製ディスクと、樹脂製ディスクを包囲する可撓性又は比較的硬い保護カバ ーとを備えて形成される組立体を称するものである。
【0003】 従来のフロッピーディスク収納箱は、市場での販売時には、フロッピーディス クの脱落を防止するとともに未使用品であることを明示するために、収納箱全体 を包装材で包装するか、或いは接着剤や粘着テープを用いて蓋を本体に固着する ことにより封緘されていた。したがって消費者は、収納箱に収納されたフロッピ ーディスクを購入した後、包装材を除去するか、本体と蓋との接着部分を剥がす ことによって初めて、フロッピーディスクを使用することができる。また、開封 後の収納箱は、フロッピーディスクを出し入れ自在な保管容器として使用される ので、上記のように本体に対して蓋を容易に開閉できる構造を有していた。 特に、比較的硬いプラスチック成形体からなる保護カバーを有した3.5イン チフロッピーディスクは、保管や運搬の容易さを一層向上させるために、一般に 剛性に優れた透明なプラスチック製収納箱に収納される。さらに販売時には、外 観が美しいことから、大抵は樹脂フィルム製の包装材によって包装される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
フロッピーディスク収納箱を封緘するために、包装材によって収納箱全体を包 装したり、接着剤や粘着テープによって蓋を本体に固着したりすることは、時間 及び労力を消費する作業であり、封緘工程により製造コストが上昇する課題があ った。また、環境保護の観点から、収納箱や包装材には樹脂材料を極力使用しな いことが望ましい。しかしながら、紙製の収納箱は、一般に箱の製造工程が煩雑 であり、印籠式の場合は開蓋時に本体と蓋とが完全に分離されるので収納作業性 にやや劣る。 本考案の目的は、容易に組立てることができ、販売時には包装材や接着剤を使 用せずに封緘できるとともに、開封後には蓋を容易かつ確実に開閉できるフロッ ピーディスク収納箱を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、1枚の紙製ブランクから折り曲げて形 成されるフロッピーディスク収納箱であって、矩形状の基板と、基板の各辺に連 結され、各辺に沿って細長く延びる矩形状の側壁と、基板の1辺に連結された第 1側壁に折り曲げ自在に連結され、フロッピーディスクの収納時に基板に対向配 置される第1フラップと、第1側壁に対向する第2側壁に折り曲げ自在に連結さ れ、フロッピーディスクの収納時に第1フラップと一部分で重なり合う第2フラ ップと、第1及び第2側壁に隣接する第3側壁に折り曲げ自在に連結され、フロ ッピーディスクの収納時に第1及び第2フラップの内側に重ねられる第3フラッ プと、第3側壁に対向する第4側壁に折り曲げ自在に連結され、フロッピーディ スクの収納時に第1及び第2フラップの内側に重ねられる第4フラップと、第1 フラップの第1側壁から離れた1辺に突設され、第1フラップに弱め線を介して 除去可能に連結される第1差込片と、第2フラップに設けられ、第1フラップの 第1差込片を差し込むことができるとともに、第1差込片を差し込み状態に掛止 する第1切目線と、第2フラップの第2側壁から離れた1辺に突設され、第2フ ラップに固定的に連結される第2差込片と、第1フラップに設けられ、第2フラ ップの第2差込片を差し込むことができる第2切目線とを具備したことを特徴と するフロッピーディスク収納箱を提供する。
【0006】 本考案の好適な実施例によれば、第1フラップの第1差込片は、弱め線を介し て第1フラップに連結される連結部と、第1フラップの上記1辺に沿って連結部 の両側方に延長される一対の延長部とを備え、弱め線が、第1フラップの上記1 辺から所定距離だけ第1側壁に接近した位置で上記1辺に略平行かつ直線状に延 びるとともに、延長部の各々の第1フラップに隣接する1辺が、弱め線に略平行 かつ直線状に、第1フラップの上記1辺に実質的に接触しつつ延び、第2フラッ プの第1切目線は、第1差込片の延長部の各々の上記1辺に略平行かつ直線状に 延びる両端部分と、それら両端部分よりも第2差込片に接近して延びる中央部分 とを有し、第1差込片を第1切目線に差し込んだときに、延長部の各々の上記1 辺が第1切目線に衝合する。
【0007】 上記のフロッピーディスク収納箱は、例えば、収納されるフロッピーディスク が3.5インチフロッピーディスクである場合、基板は1辺が94〜96mm、こ の1辺に直交する他辺が91〜93mmの範囲にある内面寸法を有し、側壁は1辺 が90〜96mm、この1辺に直交する他辺が2〜7mmの範囲にある内面寸法を有 し、第1フラップの第1差込片を除いた部分は1辺が60〜80mm、この1辺に 直交する他辺が91〜93mmの範囲にある内面寸法を有し、第2フラップの第2 差込片を除いた部分は1辺が20〜45mm、この1辺に直交する他辺が91〜9 3mmの範囲にある内面寸法を有し、第3フラップ及び第4フラップは1辺が90 〜96mm、この1辺に直交する他辺が10〜45mmの範囲にある内面寸法を有し て形成される。
【0008】
【作用】
収納箱にフロッピーディスクを収納して封緘する際には、対応寸法のフロッピ ーディスクを基板に載せ、各側壁を基板に対して略鉛直に配置し、第3フラップ 及び第4フラップをフロッピーディスク上に折り畳んだ後に、第2フラップを折 り畳んで第3フラップ及び第4フラップの外側に重ね、次いで第1フラップを折 り畳んで第3フラップ及び第4フラップ並びに第2フラップの外側に重ねる。そ の状態で、第1フラップの第1差込片を第2フラップの第1切目線に差し込んで 掛止することにより、フロッピーディスク収納箱が封緘される。 封緘されたフロッピーディスク収納箱を開封する際には、第1差込片と第1切 目線との掛止に抗して第1フラップを持ち上げることにより、第1差込片を弱め 線に沿って第1フラップから分離する。ひとたび分離された第1差込片は、もは や第1フラップに連結できないので、販売時に未使用であることを明示するとと もに、販売前の無断使用を防止することができる。 開封後のフロッピーディスク収納箱は、フロッピーディスクを自由に出し入れ できる収納容器として使用される。その場合、収納されたフロッピーディスク上 に第3フラップ及び第4フラップを折り畳み、次いで第1フラップを折り畳んで 第3フラップ及び第4フラップの外側に重ね、最後に第2フラップを折り畳んで 第3フラップ及び第4フラップ並びに第1フラップの外側に重ねる。その状態で 、第2フラップの第2差込片を第1フラップの第2切目線に差し込むことにより 、フロッピーディスク収納箱が閉蓋される。このように、フロッピーディスク収 納箱において、第1フラップは封緘時には上蓋として作用し、開封後は下蓋とし て作用する。
【0009】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本考案を好適な実施例に基づきさらに詳細に説明 する。全図を通して同一又は類似の構成要素には共通の参照番号を付す。 図面を参照すると、図1は本考案の実施例によるフロッピーディスク収納箱1 0を展開したブランクの状態で示す。フロッピーディスク収納箱10は、図1に 示す1枚の紙製ブランクから折り曲げて組立てられるものであり、収納されるフ ロッピーディスク(図示せず)を横臥状態に支持可能な矩形状の基板12を備え る。基板12の4辺12a,12b,12c,12dにはそれぞれ、各辺に沿っ て細長く延びる矩形状の4つの側壁14,16,18,20が折り曲げ自在に連 結される。基板12の各辺12a,12b,12c,12dは、それぞれ各側壁 14,16,18,20の1辺をも構成する。各側壁14,16,18,20の 折り曲げを容易かつ正確に行なうために、好ましくは各辺12a,12b,12 c,12dに予め折曲線が設けられる。
【0010】 基板12の第1辺12aに連結された第1側壁14には、第1辺12aに平行 に延びる対辺14aに、第1フラップ22が折り曲げ自在に連結される。基板1 2の第1辺12aに対向する第2辺12bに連結された第2側壁16には、第2 辺12bに平行に延びる対辺16bに、第2フラップ24が折り曲げ自在に連結 される。基板12の第1辺12a及び第2辺12bに隣接する第3辺12cに連 結された第3側壁18には、第3辺12cに平行に延びる対辺18cに、第3フ ラップ26が折り曲げ自在に連結される。さらに、基板12の第3辺12cに対 向する第4辺12dに連結された第4側壁20には、第4辺12dに平行に延び る対辺20dに、第4フラップ28が折り曲げ自在に連結される。各側壁14, 16,18,20の各辺14a,16b,18c,20dは、それぞれ各フラッ プ22,24,26,28の1辺をも構成する。各フラップ22,24,26, 28の折り曲げを容易かつ正確に行なうために、好ましくは各辺14a,16b ,18c,20dに予め折曲線が設けられる。
【0011】 フロッピーディスク収納箱10の組立完了時、又はフロッピーディスクの収納 時には、上記各構成要素は次のような配置を呈する(図2参照)。すなわち、各 側壁14,16,18,20は基板12に対して略鉛直に配置され、第1側壁1 4は第2側壁16に対向し、第1側壁14及び第2側壁16に隣接する第3側壁 18及び第4側壁20は相互に対向する。第1フラップ22は、フロッピーディ スク収納空間を介して基板12に略平行に対向配置される。第2フラップ24は 、第1フラップ22と一部分で重なり合って、同様に基板12に対向配置される 。第3フラップ26は、第1フラップ22及び第2フラップ24の内側に重ねら れて、同様に基板12に対向配置される。第4フラップ28は、好ましくは第3 フラップ26と重なり合うことなく、第1フラップ22及び第2フラップ24の 内側に重ねられて、同様に基板12に対向配置される。
【0012】 第1フラップ22は、基板12より小さな矩形状の蓋部30と、第1側壁14 から離れた蓋部30の1辺30aに突設される第1差込片32とを備える。蓋部 30の1辺30aは第1側壁14の辺14aに略平行に延びる。第1差込片32 は、弱め線34を介して蓋部30に除去可能に連結される連結部36と、蓋部3 0の1辺30aに沿って連結部36の両側方に延長される一対の延長部38とを 備える。蓋部30に隣接する延長部38の1辺38aは、蓋部30の1辺30a に略平行かつ直線状に延びる。また弱め線34は、蓋部30の1辺30aに略平 行かつ直線状に延び、弱め線34と延長部38の1辺38aとは相互に離間して 略平行に配置される。したがって図示実施例では、弱め線34は蓋部30の1辺 30aから弱め線34と延長部38の1辺38aとの間の距離だけ第1側壁14 に接近した位置に配置され、蓋部30の1辺30aと延長部38の1辺38aと が実質的に接触している。弱め線34の両端部と蓋部30の1辺30a及び延長 部38の1辺38aとの間は、切込み40で連結される。さらに第1フラップ2 2は、蓋部30の弱め線34から所定距離だけ第1側壁14に接近した位置に形 成される第2切目線42を備える。なお好ましい実施例では、弱め線34はミシ ン目からなる。
【0013】 第2フラップ24は、第1フラップ22より小さな矩形状の蓋部44と、第2 側壁16から離れた蓋部44の1辺44bに突設される第2差込片46とを備え る。蓋部44の1辺44bは第2側壁16の辺16bに略平行に延びる。第2差 込片46は蓋部44に固定的に連結される。また、第2差込片46は、第1フラ ップ22の第2切目線42に差し込むことができる。さらに第2フラップ24は 、蓋部44の1辺44bから所定距離だけ第2側壁16に接近した位置に形成さ れる第1切目線48を備える。第1切目線48には、第1フラップ22の第1差 込片32を差し込むことができる。また、第1切目線48に差し込まれた第1差 込片32は、各延長部38の1辺38aが第1切目線48に衝合することにより 差し込み状態に掛止される。したがって第1切目線48は、フロッピーディスク 収納箱10の組立完了時又はフロッピーディスクの収納時に、第1フラップ22 の第1差込片32が完全に差し込まれて各延長部38の1辺38aとの衝合が可 能な位置に配置される。
【0014】 上記構成を有するフロッピーディスク収納箱10は、次のような顕著な作用効 果を奏する。図2に示すように、フロッピーディスクを収納して封緘する際には 、対応寸法のフロッピーディスク(図示せず)を基板12に載せ、各側壁14, 16,18,20を基板12に対して略鉛直に配置し、第3フラップ26及び第 4フラップ28をフロッピーディスク上に折り畳んだ後に、第2フラップ24を 折り畳んで第3フラップ26及び第4フラップ28の外側に重ね、次いで第1フ ラップ22を折り畳んで第3フラップ26及び第4フラップ28並びに第2フラ ップ24の外側に重ねる(図2(a))。その状態で、第1フラップ22の第1 差込片32を第2フラップ24の第1切目線48に差し込み、第1差込片32の 各延長部38を第1切目線48に掛止させることにより、フロッピーディスク収 納箱10が封緘される(図2(b))。封緘されたフロッピーディスク収納箱1 0を開封する際には、第1差込片32と第1切目線48との掛止に抗して第1フ ラップ22を持ち上げることにより、第1差込片32を弱め線34に沿って蓋部 30から分離させる(図2(c))。ひとたび分離された第1差込片32は、も はや蓋部30に連結できないので、販売時に未使用であることを明示するととも に、販売前の無断使用を防止することができる。
【0015】 開封後のフロッピーディスク収納箱10は、フロッピーディスクを自由に出し 入れできる収納容器として使用される。その場合、収納されたフロッピーディス ク上に第3フラップ26及び第4フラップ28を折り畳み、次いで第1フラップ 22を折り畳んで第3フラップ26及び第4フラップ28の外側に重ね、最後に 第2フラップ24を折り畳んで第3フラップ26及び第4フラップ28並びに第 1フラップ22の外側に重ねる(図2(d))。その状態で、第2フラップ24 の第2差込片46を第1フラップ22の第2切目線42に差し込むことにより、 フロッピーディスク収納箱10が閉蓋される(図2(e))。このように、フロ ッピーディスク収納箱10において、第1フラップ22の蓋部30は封緘時には 上蓋として作用し、開封後は下蓋として作用する。
【0016】 フロッピーディスク収納箱10において、第1フラップ22の第1差込片32 、及び第2フラップ24の第1切目線48は、相互の差し込み及び掛止を容易に するための様々な形状を有することができる。例えば図3に明示されるように、 第1差込片32の各延長部38の1辺38aと、1辺38aに交差して延び、第 1差込片32の突出形状を画定する各延長部38の他辺50との間の交差角度θ は、70°〜95°の範囲にあることが好ましい。図3(a)〜(c)はそれぞ れ、交差角度θが95°、90°、75°である第1差込片32を示す。交差角 度θがこの範囲にあれば、第1差込片32の各延長部38の1辺38aと第1切 目線48とが容易に衝合し、確実な掛止作用が得られる。また、第1差込片32 の各延長部38の他辺50は、蓋部30から離れた位置で図示のように湾出状に 延びて、第1差込片32の隅部を形成することが好ましい。それにより、第1差 込片32を第1切目線48に容易に差し込むことができる。
【0017】 図4(a)〜(c)に明示されるように、第2フラップ24の第1切目線48 は、第2側壁16の辺16bに略平行かつ直線状に延びる部分52を両端に有す ることが好ましい。その場合、第1切目線48の直線状部分52は、第1フラッ プ22の第1差込片32の各延長部38の1辺38aと略平行に配置されるので 、第1切目線48と第1差込片32とが確実かつ強固に衝合する。また、第1切 目線48は、その両端の直線状部分52よりも第2差込片46に接近した位置で 直線状に延びる中央部分54を有することが好ましい。それにより、第1差込片 32を第1切目線48に容易に差し込むことができる。或いは第1切目線48は 、図5(a)及び(b)に示すように直線状部分を有しない形状とすることもで きる。
【0018】 第2フラップ24の第1切目線48の長さは、第1フラップ22の蓋部30の 1辺30aに沿った第1差込片32の全長よりも長いことが好ましい。それによ り、第1差込片32を第1切目線48に容易に差し込むことができる。好適な実 施例において、第1差込片32の全長は例えば40〜60mmの範囲にあり、第1 切目線48の長さは、例えば第1差込片32の全長よりも1〜2mm長くかつ41 〜62mmの範囲にある。さらにこの場合、弱め線34の長さを20〜40mmの範 囲に設定することにより、第1差込片32と第1切目線48とが確実に衝合する とともに、第1切目線48に掛止された第1差込片32が弱め線34で容易に分 断されるようになる。その結果、後述するフロッピーディスク収納箱10の封緘 効果が促進される。
【0019】 第2フラップ24の第2差込片46、及び第1フラップ24の第2切目線42 は、相互の差し込みを容易にするための様々な形状を有することができる。例え ば図6に明示されるように、第2差込片46は、(a)弓形、(b)椀状、(c )皿状、の突出片として形成できる。また、図7(a)及び(b)に示すように 、第2切目線42は、第2差込片46の差し込みを容易にするために、両端部分 よりも中央部分が第1差込片32に接近した湾曲状に形成できる。或いは第2切 目線42は、図4に示す第1切目線48と同様に直線部分を有してもよい。
【0020】 フロッピーディスク収納箱10は、紙製ブランクの打抜き工程と折り曲げ工程 とによって、手作業によって極めて容易に組立てることができる。またフロッピ ーディスク収納箱10は、収納される1枚のフロッピーディスクの寸法及び形状 に実質的に等しいか僅かに大きい寸法及び形状を有することが好ましい。それに より、収納されたフロッピーディスクの収納箱10内での移動が防止又は低減さ れ、収納箱10の内面とフロッピーディスクとの擦れ合いによる紙粉の発生が防 止される。また、特に塵埃に対する防護を確実にするために、フロッピーディス クを収納して収納箱10を組立てたときに少なくとも外部からフロッピーディス クを視認できない寸法及び形状を、各構成要素が有することが望ましい。
【0021】 フロッピーディスク収納箱10は、各種フロッピーディスクに対応した寸法に 形成できる。例として、3.5インチフロッピーディスクを収納するに適した寸 法を図1における縦辺×横辺の表示で示すと、基板12は94〜96mm×91〜 93mm、第1及び第2側壁14,16は2〜7mm×90〜96mm、第3及び第4 側壁18,20は90〜96mm×2〜7mm、第1フラップ22の蓋部30は60 〜80mm×91〜93mm、第2フラップ24の蓋部44は20〜45mm×91〜 93mm、第3フラップ26及び第4フラップ28は90〜96mm×10〜45mm である。ただし、正確にはいずれの数値も、収納されたフロッピーディスクに対 向する内面の寸法である。収納箱10を形成する紙製ブランクの厚みは、例えば 0.1〜1mmである。
【0022】 もちろん本発明のフロッピーディスク収納箱は、上記以外の様々な寸法及び形 状に形成することができる。例えば各側壁は、隣接する側壁間でそれらの延長部 を介して予め連結されていてもよく、或いは組立完了時に隣接する側壁に重なる 延長片を有することもできる。また、各フラップは図示の略矩形状の他に、台形 、半円形、弓形等の形状を有することができる。ただし、防塵の観点から、フロ ッピーディスク収納時に各フラップが重なり合わない部分が生じないことが肝要 である。また、第3及び第4フラップは補助蓋として作用するので、フロッピー ディスク収納時に第1及び第2フラップの内側から容易に抜けない寸法及び形状 を有することが肝要である。
【0023】 本発明のフロッピーディスク収納箱は、様々な材料から形成できる。特に好適 な材料はコーテッドペーパである。その場合、コート面は少なくとも収納箱の内 面に配置される。それにより、収納箱の内面とフロッピーディスクとの擦れ合い による紙粉の発生が防止される。
【0024】 本発明のフロッピーディスク収納箱は、1枚の紙製ブランクから形成した場合 、機械的強度が不足するので、それ自体にプラスチック等の比較的硬い保護カバ ーを有する3.5インチフロッピーディスクの保管や運搬に適するものとなる。 しかしながら、少なくとも基板に硬質板材を積層することにより、8インチや5 .25インチのフロッピーディスクを安全に収納することが可能となる。その場 合、硬質板材が磁気シールド作用を有する金属材料からなることはさらに好都合 である。もちろん、このような硬質板材を3.5インチフロッピーディスクの収 納箱に設けることもできる。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案は、フロッピーディスク収納時に重な り合って蓋として作用する第1フラップと第2フラップとに、それぞれ除去可能 な第1差込片と固定的な第2差込片とを設け、第1差込片を第2フラップの第1 切目線に掛止することにより封緘し、第1差込片を除去することにより開封し、 第2差込片を第1フラップの第2切目線に差し込むことにより閉蓋する構成とし た。したがって本考案によれば、容易に組立てることができ、販売時には包装材 や接着剤を使用せずに封緘できるとともに、開封後には蓋を容易かつ確実に開閉 できるフロッピーディスク収納箱が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるフロッピーディスク収納
箱を形成する紙製ブランクの展開平面図である。
【図2】図1のフロッピーディスク収納箱の作用を示す
斜視図で、(a)封緘前の状態の図、(b)封緘時の
図、(c)開封時の図、(d)開封後の状態の図、及び
(e)閉蓋時の図、である。
【図3】図1のフロッピーディスク収納箱の第1差込片
の変形例を示す図で、(a)θ=95°、(b)θ=9
0°、及び(c)θ=75°、の場合の各形状を示す。
【図4】図1のフロッピーディスク収納箱の第1切目線
の変形例を示す図で、(a)、(b)及び(c)はいず
れも直線状両端部を備えるものを示す。
【図5】図1のフロッピーディスク収納箱の第1切目線
の他の変形例を示す図で、(a)及び(b)はいずれも
直線状両端部を備えないものを示す。
【図6】図1のフロッピーディスク収納箱の第2差込片
の変形例を示す図で、(a)弓形、(b)椀状、及び
(c)皿状、の各形状を示す。
【図7】図1のフロッピーディスク収納箱の第2切目線
の変形例を示す図で、(a)及び(b)はいずれも曲線
状切目線を示す。
【符号の説明】
10…フロッピーディスク収納箱 12…基板 14,16,18,20…側壁 22…第1フラップ 24…第2フラップ 26…第3フラップ 28…第4フラップ 32…第1差込片 34…弱め線 36…連結部 38…延長部 42…第2切目線 46…第2差込片 48…第1切目線
フロントページの続き (72)考案者 高澤 成司 神奈川県相模原市南橋本3丁目8番8号 住友スリーエム株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の紙製ブランクから折り曲げて形成
    されるフロッピーディスク収納箱であって、 矩形状の基板と、 前記基板の各辺に連結され、該辺に沿って細長く延びる
    矩形状の側壁と、 前記基板の1辺に連結された第1側壁に折り曲げ自在に
    連結され、フロッピーディスクの収納時に該基板に対向
    配置される第1フラップと、 前記第1側壁に対向する第2側壁に折り曲げ自在に連結
    され、フロッピーディスクの収納時に前記第1フラップ
    と一部分で重なり合う第2フラップと、 前記第1及び第2側壁に隣接する第3側壁に折り曲げ自
    在に連結され、フロッピーディスクの収納時に前記第1
    及び第2フラップの内側に重ねられる第3フラップと、 前記第3側壁に対向する第4側壁に折り曲げ自在に連結
    され、フロッピーディスクの収納時に前記第1及び第2
    フラップの内側に重ねられる第4フラップと、前記第1
    フラップの前記第1側壁から離れた1辺に突設され、該
    第1フラップに弱め線を介して除去可能に連結される第
    1差込片と、 前記第2フラップに設けられ、前記第1フラップの前記
    第1差込片を差し込むことができるとともに、該第1差
    込片を差し込み状態に掛止する第1切目線と、 前記第2フラップの前記第2側壁から離れた1辺に突設
    され、該第2フラップに固定的に連結される第2差込片
    と、 前記第1フラップに設けられ、前記第2フラップの前記
    第2差込片を差し込むことができる第2切目線、 とを具備したことを特徴とするフロッピーディスク収納
    箱。
  2. 【請求項2】 前記第1フラップの前記第1差込片は、
    前記弱め線を介して前記第1フラップに連結される連結
    部と、該第1フラップの前記1辺に沿って該連結部の両
    側方に延長される一対の延長部とを備え、該弱め線が、
    該第1フラップの該1辺から所定距離だけ前記第1側壁
    に接近した位置で該1辺に略平行かつ直線状に延びると
    ともに、該延長部の各々の該第1フラップに隣接する1
    辺が、該弱め線に略平行かつ直線状に、該第1フラップ
    の該1辺に実質的に接触しつつ延び、 前記第2フラップの前記第1切目線は、前記第1差込片
    の前記延長部の各々の前記1辺に略平行かつ直線状に延
    びる両端部分と、該両端部分よりも前記第2差込片に接
    近して延びる中央部分とを有し、 前記第1差込片を前記第1切目線に差し込んだときに、
    前記延長部の各々の前記1辺が該第1切目線に衝合する
    請求項1に記載のフロッピーディスク収納箱。
  3. 【請求項3】 前記基板は1辺が94〜96mm、該1辺
    に直交する他辺が91〜93mmの範囲にある内面寸法を
    有し、前記側壁は1辺が90〜96mm、該1辺に直交す
    る他辺が2〜7mmの範囲にある内面寸法を有し、前記第
    1フラップの前記第1差込片を除いた部分は1辺が60
    〜80mm、該1辺に直交する他辺が91〜93mmの範囲
    にある内面寸法を有し、前記第2フラップの前記第2差
    込片を除いた部分は1辺が20〜45mm、該1辺に直交
    する他辺が91〜93mmの範囲にある内面寸法を有し、
    前記第3フラップ及び前記第4フラップは1辺が90〜
    96mm、該1辺に直交する他辺が10〜45mmの範囲に
    ある内面寸法を有する請求項1又は2に記載のフロッピ
    ーディスク収納箱。
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