JPH08500799A - 包装素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、剛性又は半剛性の容器の中の対象物を衝撃から保護する多角形横断面を有する包装素子に関する。この場合、負荷が印加されても弾性は少なくとも部分的に維持される。その上、包装素子は、再利用可能な可能な材料から製造され、異なる寸法の対象物に使用される。包装素子は、対を成して配置されているばね部分から成る１つ又は複数のばね素子（１０，１１，１２）を有し、ばね部分は、中間部分（２，９）に接続され固有の弾性を有し複数の折目を有する脚部（３，４）を折畳んで形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 包装素子 技術分野 本発明は、多角形横断面を有する剛性又は半剛性の容器の中の対象物を衝撃か ら保護する包装素子に関する。 エコロジー的観点に起因して包装技術の分野で発想が転換されたことにより、 今まで一般的に使用されてきた包装形状のために、新規な解決法が見いだされな ければならない。例えば接続フランジ及び作動装置を有する弁装置等、複雑な幾 何学的形状を有し比較的コンパクトであり重い対象物の搬送は、衝撃により発生 する機械的損傷に対して対象物を保護する特別の予防措置を必要とする。この場 合とりわけ、鉛直方向又は斜め方向の落下により発生する衝撃が、非常に危険で ある。 対象物は、包装の中でのずれを防止されなければならない、何故ならばさもな いと対象物が、包装を設計する際に考慮しなかった位置に置かれることがあるか らである。 従来技術 従来、前述の形式の対象物は、剛性又は半剛性の容器の中に包装され、次いで 包装は、例えば気泡性物質小片等を充填される。別の１つの包装手段では、対象 物が、例えば気泡性物質から成るめす型の中に押込められ、次いで容器の中に包 装される。 このような技術の使用を継続することに対して、環境破壊を憂慮する意見、再 利用を希望する意見が表明された。従って、従来使用されてきた材料を放棄し、 新規の解決法を見つけなければならない。 更に、容器の中の対象物の位置を固定するのに、例えば多層厚紙塊等のスペー サが、対象物と容器壁との間に差込まれることが通常行われている。しかし、こ のスペーサの弾性は、通常非常に小さく、衝撃は、僅かしか軽減されない。スペ ーサが負荷により変形すると、逆戻り変形は、通常不充分である。更に衝撃が発 生すると、対象物は、より大きい加速力にさらされる。従ってこれらのスペーサ は、衝撃を受ける危険のある対象物には使用できない。その上、異なる寸法の対 象物に対して、多数の相応するスペーサを準備しなければならない。 別の１つの形式の包装方法は、対象物と、容器壁との間の中間空間が、丸めら れた紙小片により充填されることにある。この場合、ある程度の弾性が得られる ことは確かであるが、しかし、煩雑である。その上、丸められた紙は、特別の技 術的特性を有しなければならず、これはコストがかかる。例えば、紙は防湿性を 有しなければならない、何故ならばさもないと、長く保管すると柔らかくなり、 張りを失うからである。異なる寸法の対象物に整合するには、中間空間を充填す る。これに起因して、小さい対象物の場合には充填物材料消費量が大きい、何故 ならば同一の大きさの容器が、複数の異なる大きさの対象物に対して使用される からである。 発明の説明 本発明の課題は、前述の欠点を除去する、多角形横断面を有する剛性又は半剛 性の容器の中の対象物を衝撃から保護する包装素子を提供することにある。 上記課題は、請求の範囲第１項に記載の教示により解決される。その他の項に は本発明の教示の有利な実施例が記載されている。 第１項に記載の多重の折目を有する原型から形成されている包装素子は、材料 と、折目の形式とに依存する弾性を有する。ばね部分のばね作用により形成され るばね路は、衝撃の際の対象物の突然の減速を低減する。従って、対象物に印加 される加速力は、低減される。包装素子は、再生でき、従って一度だけしか保護 しないものではない。 異なる中間空間への整合は、包装素子を折畳む複数の形式により簡単に実現さ れる、何故ならばばね部分が、多重に折畳まれているからである。材料の選択は 主に、搬送中に発生する力を考慮して行われる。有利には折畳みは手で行われる が、しかし簡単な技術的補助手段を用いることもできる。材料としては、金属板 、紙、紙に類似の材料例えば厚紙、波状下層付段ボール紙、層状材料等が使用で きる。 包装素子は、垂直成分を有する衝撃をばね緩衝するためにも、水平成分を有す る衝撃をばね緩衝するためにも使用される。 第２項に記載の包装素子は有利には、垂直方向の衝撃をばね緩衝するために使 用される。このために包装素子は、対象物と容器壁との間に挿入される。水平方 向の成分を有する衝撃をばね緩衝するために包装素子は、対象物と容器側壁との 間に挿入される。 第３項に記載の有利な実施例は、対象物の側面を包囲する２つのばね素子を有 し水平方向の衝撃から保護する包装素子を開示している。２つのばね素子は、同 一の方向のばね作用を有する。２つのばね素子を交差して配置することにより、 対象物を水平な全方向で保護することが実現される。包装素子は、垂直方向に保 護する包装素子と共働することもできる。 第４項に記載の包装素子は、３つのばね素子を配置することにより垂直方向で の保護と水平方向での保護とを組合せている。２つのばね素子は、対象物の側面 を包囲し、１つのばね素子は、上部に配置されている。 第５項〜第７項には、本発明の包装素子を製造するため原型の形状が記載され ている。第５項に記載の有利な実施例は、垂直方向に保護する包装素子を製造す るためのストリップ状の原型を開示している。 第６項に記載の包装素子は、Ｈ形の原型から折畳まれて形成され、Ｈ形の４つ の脚部のそれぞれは、まず初めに垂直方向のばね部分を形成する。Ｈ形のそれぞ れの長辺に位置するそれぞれ２つのばね部分は、ばね素子を形成し、これらのば ね素子は、折曲されて対象物の側面を包囲する。 水平方向及び垂直方向に保護する第７項に記載の包装素子は、ただ１つの原型 から形成可能である。この原型は、Ｈの形を有し、それぞれ２つの脚部を有する 双方の長辺の間に第５の脚部及び第６の脚部が形成される。４つの外側の脚部は 、水平に作用するばね部分に折畳まれ、２つの中間のばね部分は、垂直に作用す るばね部分に折畳まれる。これにより３つのばね素子が形成される。 第８項に記載の有利な実施例により、材料の弾性によりクッション効果が得ら れる。ばね素子を折畳むと、波状下層付段ボール紙は、構造的なばね作用を有し 、これにより加速力は、更に低減される。波方向に対して垂直にストリップを折 畳むと、ばね部分の剛性が高まる。ストリップに予め形成されている折目が、折 畳みを容易にする。 第９項に記載の有利な実施例により、ばね素子のばね路は、ばね部分の複数の 折目により大きくなり、従って対象物に印加される加速力が低減される。しかし 、すべての折目を折畳む必要はない。すなわち、対象物の寸法に整合するために いくつかの折目を折畳まないことも可能であり、この場合とりわけ、最後の折目 を折畳まないことが可能である。 第１０項に記載の有利な実施例では、双方のばね部分は、少なくとも１つの折 目で接触し、次いで双方のばね部分は、一緒に押圧されて平たくされ、これによ り包装素子の剛性が高まる。物理的に見てこれにより、包装素子のばね率が高ま り、従って、ばね部分が完全押圧されて平たくなる前にばね部分が互いに支持す ることは、累進的なばね特性に相当する。 包装素子の用途を広げるために、第１１項に記載の有利な実施例では包装素子 は、対象物と容器壁との間の異なる間隔に対して使用できるように形成されてい る。このためにとりわけ、最後の部分区間は、仕上ると剛性素子となる。仕上っ た最後の部分区間は、端縁領域から折畳まれた部分により安定化され、従って最 後の部分区間は、Ｕ形をとる。折畳まれた双方の部分が、負荷により折曲されて ばらばらにならないように、これらの部分は、最後から２番目の部分区間に形成 されている切欠部の中に入込む。有利には、最後の部分区間は、最後から２番目 のスリットの端縁からの間隔に沿って折目を有し、これにより折曲が容易になる 。 第１２項に記載の有利な実施例の包装素子は、容器の中の対象物を完全に覆い 、汚れに対する付加的な保護を提供する。中間部分の長さ及び幅は、容器の内法 の長さ及び幅にそれぞれ等しい。 これらの包装素子は、容器の中の対象物の上に配置するのに適する。従ってこ れらの包装素子は、複数の部分から成る包装の頭部と見なすことができる。大き な負荷を受けるとばね作用が無くなるので、包装素子は、特定の場合にのみにし か基底部として適しない、何故ならば包装素子を基底部として使用すると、対象 物は、もはや容器の中で空間的に固定されないからである。用途を広げるために 、そして、頭部としても、基底部としても適切に使用できるように、第１３項〜 第１５項に記載の有利な実施例は、包装素子の中に対象物を固定する解決法を開 示している。 第１３項に記載の有利な実施例は、包装する対象物の湾曲状載置面への中間部 分の整合を改善する。このために中間部分は、長手方向切込みを有し、これらの 長手方向切込みは、第１の折曲個所を越えて延在して第１の折目に到達している 。これにより、対象物が中間部分の中に沈むとき、湾曲により発生する長さの延 長が一様になる。包装素子は、長手方向切込みの方向が、対象物の載置面の主湾 曲方向と一致するように配置されている。 対象物は、第１４項に記載の有利な実施例の包装素子により別の方法で安定化 される。この場合、中間部分は切欠部を有し、切欠部の中に対象物が入込んでい る。これにより、側方へのずれは阻止される。 第１５項に記載の有利な実施例では、中間部分からストッパが、折り開かれ、 ストッパは、対象物の運動を制限し、対象物を容器の中で空間的に固定する。 第１６項には、基底部として適する包装素子が開示されている。例えば接続フ ランジを有する遮断弁装置等の丸形の対象物のためには、包装素子が、丸形に整 合するが、しかし丸形に沿って対象物がずれることを阻止すると有利である。包 装素子の中の長手方向切込みにより、対象物は部分的に包装素子の中に沈み、個 々の帯は、丸形に密に接触する。しかし、周囲では包装素子は不変であり、その 他の帯により段部が形成され、段部は、対象物のずれを阻止する。前述の包装素 子の場合と同様、例えば金属板、紙、紙に類似の材料例えば厚紙、波状下層付段 ボール紙、層状材料等の材料が、この包装素子の製造に適する。有利には波状下 層付段ボール紙を使用し、この波状下層付段ボール紙は、波方向に対して垂直に 折畳まれる。 包装の弾性頭部の申に対象物を入れて、対象物がばね弾性的に収容される場合 、対象物が、基底部から持上がることが確かであるが、しかし再び落下して戻り 、基底部により再び、切込まれた領域の中に収容される。衝撃の前及び後の対象 物の位置が同一であることは、不要である。何故ならば基底部は、別の位置にお いても対象物を固定するからである。 第１７項に記載の有利な実施例では、対象物の丸形に沿って包装素子を整合す ることが改善され、包装素子は、対象物を好適に安定化する。 図面の簡単な説明 本発明の実施例が、図面に示されている。 第１図は第１項の包装素子の原型の平面図、第２図は短い間隔を橋絡するよう に折畳まれた包装素子の側面断面図、第３図は中程度の長さの間隔を橋絡するよ うに折畳まれた包装素子の側面断面図、第４図は長い間隔を橋絡するように折畳 まれた包装素子の側面断面図、第５図は第２項の包装素子の原型の平面図、第６ 図は第３項の包装素子の原型の平面図、第７図は第６図のＡ−Ａ切断線に沿って 切断して示す第６図の原型から折畳まれて形成されている包装素子の側面断面図 、第８図は第８項の包装素子の原型の平面図、第９図は第８図に示されている原 型から折畳まれて形成されている包装素子の側面断面図、第１０図は第９図の包 装素子が負荷状態にある場合の側面断面図、第１１図〜第１４図は包装素子によ り対象物を固定するのに有利な実施例の平面図である。 本発明の実施例 例えば遮断弁装置の場合に過剰に大きい力が作動装置に作用することを防止す るために、そして、スピンドルナットを有するスピンドルを保護するために、請 求の範囲第１項〜第８項に記載の包装素子が、遮断弁装置と容器の蓋又は壁との 間に挿入される。包装素子により提供される変形量（本明細書ではばね路と呼ぶ ）は大きいので、加速力が低減される。対象物における加速力は、元の値の約１ ／１０に低減される。 第１図に示されている包装素子は、多重に折目を付けられたストリップ１の形 の原型から成る。ストリップ１の幅ｂは、容器の幅に等しく、その容器の中に対 象物が包装される。ストリップ１は、長さｌの中間部分２を有し、この中間部分 ２の互いに対向して位置する側縁から脚部３及び４が出発している。脚部３は、 ４つの部分区間３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄから成り、脚部４も、４つの部分区間４ ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄから成り、これらの部分区間は、破線により示されている 折畳み線により互いに境界を定められている。第１の部分区間３ａ，４ａは、長 さｌの１／２より長く、従って折畳むと、第１の部分区間３ａ，４ａは中間部分 の上に当接する前にエッジ３ａ／３ｂ及び４ａ／４ｂで衝突する。 部分区間３ｂ，３ｃと、部分区間４ｂ，４ｃとは、第１の部分区間３ａ，４ａ と同一の長さであるか、又はより短い。最後の部分区間３ｄ，４ｄは、最も短い 、何故ならば部分区間３ｄ，４ｄは、異なる機能のために設けられているからで ある。最後から２番目部分区間３ｃ，４ｃには、それぞれ２つのスリット５ａ， ５ｂ，６ａ，６ｂが形成されており、これらのスリットの幅は、原型の厚さより 厚い。これらのスリットが延在する長さは、部分区間３ｃ，４ｃの端縁までのこ れらのスリットからの間隔に等しく、最後の折目から出発して、端縁に平行に延 在する。最後の部分区間３ｄ，４ｄは、最後から２番目の部分区間３ｃ，４ｃと の折目において、端縁からスリット５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂまで切込まれており 、従って翼部７ａ，７ｂ，８ａ，８ｂが形成される。スリット５ａ，５ｂ，６ａ ，６ｂの延長には折目が形成され、これらの折目は、翼部７ａ，７ｂ，８ａ，８ ｂを折込むことを容易にする。 第２図には包装素子が、折畳まれた状態で示されている。部分区間３ａ，３ｂ ，３ｃと部分区間４ａ，４ｂ，４ｃとから、折目に沿って交互に方向を変えて折 畳むことによりばね部分が形成されている。両ばね部分は共働して、１つのばね 素子を形成し、このばね素子は、中間部分２から出発して、包装する対象物から 遠ざかって延在する。部分区間３ａ，４ａは、折目で部分区間３ｂ，４ｂと衝突 し、負荷によりばね部分がばねとして作用する際にばね路の第１のストッパを形 成する。最後の部分区間３ｄ，４ｄは重畳する。この形式で原型を折畳むことに より、包装素子が最小となる好適な実施例が形成される。 異なる大きさの対象物又は容器に包装素子を整合するための別の形式の折畳み は、後続の第３図及び第４図に示されている。最後の部分区間３ｄ，４ｄが折畳 まれると、ばね部分が大きくなる、すなわち、より大きい間隔の対象物と容器の 間を橋絡できる。部分区間３ｃ，３ｄ；４ｃ，４ｄの折目も互いに当接できる。 ばね部分を更に大きくすることは、最後の部分区間３ｄ，４ｄを中間部分２に対 して垂直に位置決めすることにより実現できる。部分区間３ｄ，４ｄをそれらの 位置に安定化するために、翼部７ａ，７ｂ，８ａ，８ｂを折畳んで、これらの翼 部がスリット５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂの中に入込むようにする。部分区間３ｄ， ４ｄの裏面は、互いにより支持されている。 前述の素子から成る別の１つの包装素子が、第５図に示されている。この場合 、矩形の中間部分９の互いに対向して位置する２つの側縁にばね素子１０，１１ が取付けられている。この包装素子を形成するための原型は、大型のＨ形に形成 されている。ばね素子１０，１１は、前述のように折畳まれ、次いで中間部分９ への接続線で外方へ折曲される。中間部分９の幅ｂ′又は長さｌ′はそれぞれ、 容器の幅又は長さより短い。これは必要である、何故ならばこれによりばね路が 形成されるからである。幅方向では包装素子は、中間部分９の折曲個所によりそ れぞれの容器に合わすことができる。対象物の端部は、包装素子の中に突出し、 ばね素子１０，１１は、この端部を側方への衝突から保護する。別の１つの包装 素子を使用して、２つの包装素子を交差して配置すると、全方向に保護を実現で きる。 水平方向での保護及び垂直方向での保護を実現する包装素子は、第６図の原型 を第７図の形に折畳むことにより形成される。第５図の原型から出発して、中間 部分９も、脚部を設けられ、これらの脚部は一緒に折畳まれ、これにより、垂直 方向に作用するばね素子１３が、中間部分９の中に形成される。この包装素子も 、前述の包装素子と組合すことができる。このようにして最も簡単に、汎用であ り再利用可能な包装素子が形成される。 フランジ接続部材を有する弁装置に適する別の１つの包装素子が、第８図〜第 １０図に示されている。第８図に示されている原型は、４つの部分区間１４〜１ ７から成り、これらの部分区間は、折目により分割されている。中間の部分区間 １５，１６の中には長手方向の切込み１３ａ，１３ｂ，１３ｃが形成され、これ らの切込みは部分的に、領域１４，１７の中に入込んでいる。これにより、複数 の帯部１８，１９，２０が形成される。原型が、波状下層付段ボール紙から成る 場合、波状下層２１は、図示の方向に配置しなければならない。折畳まれた包装 素子は、Ｍ形を有し、これは第９図に示されている。斜めの面にされている部分 区間１５，１６の開き角はαは、有利には９０゜より大きい。 第１０図に示されているように、円筒形対象物が載置されると、負荷される帯 ２２は、対象物に密に接触し、負荷されない帯２３は、不変であり、側方ストッ パを形成する。折目を越える長手方向切込み１３ａ，１３ｂ，１３ｃにより、帯 １８，１９，２０は延長され、対象物は、包装素子の中に深く沈む。加速される 対象物により包装素子がばねとして作用した後、対象物は、包装の基底部の中に 落下して戻る。 包装素子により容器の中の対象物の位置を安定化する第１図の包装素子の有利 な実施例が、第１１図〜第１４図に示されている。第１１図では中間部分には、 長手方向切込み２４ａ，２４ｂ，２４ｃが形成され、これらの長手方向切込みは 、第１の折曲個所を越えて延在して折目３ａ，４ａに到達している。第１２図で は中間部分２には、切欠部２５ａ，２５ｂが形成され、これらの切欠部の中に対 象物が少なくとも部分的に突出する。第１３図及び第１４図では中間部分からス トッパ２６ａ，２６ｂ，２７ａ，２７ｂ，２７ｃ，２７ｄが形成され、これらの ストッパは、対象物を部分的に包囲し、対象物が自身を越えて運動することを阻 止する。例えば弁装置におけるハンドレバー等の対象物の長手方向の当接面のた めには、第１３図の実施例が適する。ハンドレバーは、２つのストッパ２６ａ， ２６ｂの間に位置し、これにより、その長手方向軸線の方向にのみしか動けない 。側方へのずれは、ストッパ２６ａ，２６ｂにより阻止される。例えば弁装置に おけるハンドホイール又はサーボ駆動装置等の丸形の当接面には、第１４図の実 施例が適する。ハンドホイールは、円形に配置されているストッパ２７ａ，２７ ｂ，２７ｃ，２７ｄの間に配置され、これらのストッパにより、側方へのずれが 阻止 される。 商業用途 本発明の包装素子は、例えば弁装置、サーボ駆動装置、旋回駆動装置等の重い 対象物を例えばボール箱等の半剛性の容器の中に包装するのに適する。包装素子 は、異なる空間的寸法を有する対象物に使用でき、その都度の要求に整合できる 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１１月１４日 【補正内容】 請求の範囲（補正） １． 薄肉材料から成る原型を多重に折畳むことにより形成され、対を成して配 置されているばね部分から成る１つ又は複数のばね素子（１０，１１，１２）を 有し、前記ばね部分は、中間部分（２；９）に接続され固有の弾性の複数の折目 を有する脚部（３，４）から折畳まれて形成され、対象物と容器壁との間に配置 され、多角形横断面を有する剛性又は半剛性の容器の中の対象物を衝撃から保護 する包装素子において、脚部（３，４）を折畳むことにより形成された部分区間 （３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ；４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ）のうちの最後から２番目 の部分区間（３ｃ，４ｃ）が、最後の折目に対して垂直に形成されたスリットを 備え、前記スリット（５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ）の幅が原型の厚さより広く、前 記スリット（５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ）の長さが、これらのスリットから原型の 端縁までの間隔より長く、最後の折り間が、外部から前記スリット（５ａ，５ｂ ，６ａ，６ｂ）まで切込まれていることを特徴とする包装素子。 ２． 包装素子が、中間部分（２）に対して垂直なばね作用を有するただ１つの ばね素子を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の包装素子。 ３． 中間部分（９）に沿って、互いに対向して位置する側縁に配置されている ２つのばね素子（１０，１１）が配置され、前記ばね素子（１０，１１）は前記 中間部分（９）の長手方向に対して平行な作用方向を有することを特徴とする請 求の範囲第１項に記載の包装素子。 ４． 中間部分（９）に沿って３つのばね素子（１０，１１，１２）が形成され 、それらのうちの２つのばね素子（１０，１１）は前記中間部分（９）の互いに 対向して位置する側縁に配置され、２つの前記ばね素子（１０，１１）は前記中 間部分（９）に対して平行な作用方向を有し、第３の前記ばね素子（１２）は、 前記中間部分（９）の互いに対向して位置する前記側縁以外の側縁から突出する ばね部分から成り、第３の前記ばね素子（１２）は、前記中間部分（９）の長手 方 向に対して垂直な方向のばね作用を有することを特徴とする請求の範囲第１項に 記載の包装素子。 ５． 包装素子が、中間部分（２）と、前記中間部分（２）の互いに対向して位 置する側縁から延在する脚部（３，４）とから成るストリップ（１）の形の原型 が折畳まれて形成されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の包装素 子。 ６． 包装素子が、Ｈ形の原型から形成され、ばね素子（１０，１１）のばね部 分が、Ｈ形の長辺のそれぞれ２つの脚部から折畳まれ、前記ばね素子（１０，１ １）が、中間部分（９）から側方へ向かって折曲げられていることを特徴とする 請求の範囲第３項に記載の包装素子。 ７． 包装素子が、中間部分（９）から出発している６つの脚部を有する原型か ら折畳まれて形成され、前記中間部分（９）の互いに対向して位置する２つの側 縁に３つの前記脚部が配置され、前記脚部から折畳みによりばね素子が形成され 、それぞれ対を成して互いに対向して位置する脚部が、ばね部分を形成し、外側 の前記ばね素子（１０，１１）の側縁が、前記中間部分（９）から折曲されるこ とを特徴とする請求の範囲第４項に記載の包装素子。 ８． 包装素子が、波状下層付段ボール紙から成り、波方向に対して垂直に折畳 まれることを特徴とする請求の範囲第１項から第７項のうちのいずれか１つの項 に記載の包装素子。 ９． ばね部分が、少なくとも４つの折目を有することを特徴とする請求の範囲 第１項から第８項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １０． ばね部分が、全負荷されていない状態で少なくとも１つの折目で互いに 接触することを特徴とする請求の範囲第１項から第９項のうちのいずれか１つの 項に記載の包装素子。 １１． 中間部分（２）が、容器の内法幅をはじからはじまで延在し、容器側壁 により支持されていることを特徴とする請求の範囲第２項又は第５項に記載の包 装素子。 １２． 中間部分（２）に複数の長手方向切込み（２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）が 形成され、前記長手方向切込み（２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）が、第２の折曲個所 を越えて延在して第１の部分区間（３ａ，４ａ）の中に入込んでいることを特徴 とする請求の範囲第１項から第１１項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素 子。 １３． 中間部分（２）に切欠部（２４ａ，２５ｂ）が形成され、前記切欠部（ ２４ａ，２５ｂ）の寸法が包装する対象物の一部が前記切欠部（２４ａ，２５ｂ ）の中に入込むように決められていることを特徴とする請求の範囲第１項から第 １１項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １４． 中間部分（２）からストッパ（２６ａ，２６ｂ；２７ａ，２７ｂ，２７ ｃ，２７ｄ）が、折って開かれることが可能であり、この状態では前記中間部分 （２）に切欠部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項から第１１ 項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １５． 丸形であり長さが制限されている１つ又は複数の載置面を有する、対象 物を固定する包装素子において、薄肉材料の原型から成り少なくとも４つの部分 区間（１４，１５，１６，１７）を有する包装素子が、Ｍ形に折畳まれ、斜めの 面にされている部分区間（１５，１６）に長手方向切込み（１３ａ，１３ｂ，１ ３ｃ）が形成されていることを特徴とする包装素子。 １６． 長手方向切込み（１３ａ，１３ｂ，１３ｃ）が、折目を越えて延在して 部分区間（１４，１７）の中に入込んでいることを特徴とする請求の範囲第１６ 項に記載の包装素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 薄肉材料から成る原型を多重に折畳むことにより形成され、対象物と容器 壁との間に配置され、多角形横断面を有する剛性又は半剛性の容器の申の対象物 を衝撃から保護する包装素子において、前記包装素子が、対を成して配置されて いるばね部分から成る１つ又は複数のばね素子（１０，１１，１２）を有し、前 記ばね部分は、中間部分（２；９）に接続され固有の弾性を有し多重の折目を有 する脚部（３，４）を折畳むことにより形成されることを特徴とする包装素子。 ２． 包装素子が、中間部分（２）に対して垂直なばね作用を有するただ１つの ばね素子を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の包装素子。 ３． 中間部分（９）に沿って、互いに対向して位置する側縁に配置されている ２つのばね素子（１０，１１）が配置され、前記ばね素子（１０，１１）は前記 中間部分（９）の長手方向に対して平行な作用方向を有することを特徴とする請 求の範囲第１項に記載の包装素子。 ４． 中間部分（９）に沿って３つのばね素子（１０，１１，１２）が形成され 、それらのうちの２つのばね素子（１０，１１）は前記中間部分（９）の互いに 対向して位置する側縁に配置され、２つの前記ばね素子（１０，１１）は前記中 間部分（９）に対して平行な作用方向を有し、第３の前記ばね素子（１２）は、 前記中間部分（９）の互いに対向して位置する前記側縁以外の側縁から突出する ばね部分から成り、第３の前記ばね素子（１２）は、前記中間部分（９）の長手 方向に対して垂直な方向のばね作用を有することを特徴とする請求の範囲第１項 に記載の包装素子。 ５． 包装素子が、中間部分（２）と、前記中間部分（２）の互いに対向して位 置する側縁から延在する脚部（３，４）とから成るストリップ（１）の形の原型 が折畳まれて形成されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の包装素 子。 ６． 包装素子が、Ｈ形の原型から形成され、ばね素子（１０，１１）のばね部 分が、Ｈ形の長辺のそれぞれ２つの脚部から折畳まれ、前記ばね素子（１０，１ １）が、中間部分（９）から側方へ向かって折曲げられていることを特徴とする 請求の範囲第３項に記載の包装素子。 ７． 包装素子が、中間部分（９）から出発している６つの脚部を有する原型か ら折畳まれて形成され、前記中間部分（９）の互いに対向して位置する２つの側 縁に３つの前記脚部が配置され、前記脚部から折畳みによりばね素子が形成され 、それぞれ対を成して互いに対向して位置する脚部が、ばね部分を形成し、外側 の前記ばね素子（１０，１１）の側縁が、前記中間部分（９）から折曲されるこ とを特徴とする請求の範囲第４項に記載の包装素子。 ８． 包装素子が、波状下層付段ボール紙から成り、波方向に対して垂直に折畳 まれることを特徴とする請求の範囲第１項から第７項のうちのいずれか１つの項 に記載の包装素子。 ９． ばね部分が、少なくとも４つの折目を有することを特徴とする請求の範囲 第１項から第８項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １０． ばね部分が、全負荷されていない状態で少なくとも１つの折目で互いに 接触することを特徴とする請求の範囲第１項から第９項のうちのいずれか１つの 項に記載の包装素子。 １１． 脚部（３，４）を折畳むことにより形成された部分区間（３ａ，３ｂ， ３ｃ，３ｄ；４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ）のうちの最後から２番目の部分区間（３ ｃ，４ｃ）が、最後の折目に対して垂直に形成されたスリット（５ａ，５ｂ、６ ａ，６ｂ）を備え、スリット（５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ）の幅が、原型の厚さよ り広く、前記スリット（５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ）の長さが、これらのスリット から原型の端縁までの間隔より長く、最後の折り目は外部から前記スリット（５ ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ）まで切込まれていることを特徴とする請求の範囲第１項 から第１０項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １２． 中間部分（２）が、容器の内法幅をはじからはじまで延在し、容器側壁 により支持されていることを特徴とする請求の範囲第２項又は第５項に記載の包 装素子。 １３． 中間部分（２）に複数の長手方向切込み（２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）が 形成され、前記長手方向切込み（２４ａ，２４ｂ，２４ｃ）が、第２の折曲個所 を越えて延在して第１の部分区間（３ａ，４ａ）の中に入込んでいることを特徴 とする請求の範囲第１項から第１２項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素 子。 １４． 中間部分（２）に切欠部（２４ａ，２５ｂ）が形成され、前記切欠部（ ２４ａ，２５ｂ）の寸法が包装する対象物の一部が前記切欠部（２４ａ，２５ｂ ）の中に入込むように決められていることを特徴とする請求の範囲第１項から第 １２項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １５． 中間部分（２）からストッパ（２６ａ，２６ｂ；２７ａ，２７ｂ，２７ ｃ，２７ｄ）が、折って開かれることが可能であり、この状態では前記中間部分 （２）に切欠部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項から第１２ 項のうちのいずれか１つの項に記載の包装素子。 １６． 丸形であり長さが制限されている１つ又は複数の載置面を有する、対象 物を固定する包装素子において、薄肉材料の原型から成り少なくとも４つの部分 区間（１４，１５，１６，１７）を有する包装素子が、Ｍ形に折畳まれ、斜めの 面にされている部分区間（１５，１６）に長手方向切込み（１３ａ，１３ｂ，１ ３ｃ）が形成されていることを特徴とする包装素子。 １７． 長手方向切込み（１３ａ，１３ｂ，１３ｃ）が、折目を越えて延在して 部分区間（１４，１７）の中に入込んでいることを特徴とする請求の範囲第１６ 項に記載の包装素子。