JPH08498B2 - 農用トラクタのエンジン冷却構造 - Google Patents

農用トラクタのエンジン冷却構造

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JPH08498B2
JPH08498B2 JP62109596A JP10959687A JPH08498B2 JP H08498 B2 JPH08498 B2 JP H08498B2 JP 62109596 A JP62109596 A JP 62109596A JP 10959687 A JP10959687 A JP 10959687A JP H08498 B2 JPH08498 B2 JP H08498B2
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engine
radiator
cooling
fan
cooling air
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正 中村
悟司 藤田
栄一 石田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は農用トラクタのエンジン冷却構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の農用トラクタのエンジン冷却構造として、従
来では、次の[1]及び[2]に記載のものが知られて
いる。
[1]前吹き出し方式の冷却ファンを前面に取り付けた
エンジンの更に前方にラジエータを配し、ラジエータを
通過した冷却風をエンジンボンネット前面側から放出す
る形態を採ったもの(例えば、実開昭61−198119号公
報)。
[2]エンジンボンネットの操縦部側に冷却風吸入口を
設けるとともに、この吸入口に対応してその後面を対向
させる縦向き姿勢のラジエータ、及び、このラジエータ
の前方にエンジンを夫々配置し、かつ、前記ラジエータ
の前面側と、エンジンの前面側との夫々に前吹出し方式
の冷却ファンを取付けて、前記吸入口より冷却風を導入
すべく構成したもの(例えば、英国特許出願公開第2025
520号明細書)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記[1]に記載の従来構造の場合には、エンジンボ
ンネット前面から冷却風を放出する形態をとるので、例
えばラジエータを通過した熱風をエンジンボンネットの
後面側から公報の操縦部側に向けて放出する形態のもの
に比べて、運転者に熱風を吹き付けることがない点で有
用なものである。しかしながら、ラジエータがエンジン
より冷却風下手側に位置するので、エンジン排熱によっ
て加熱された熱風がラジエータに作用することになる。
このため、例えば、ラジエータから熱を奪う側の冷却風
として外気がそのまま導入された場合に比べて高温にな
っているので、ラジエータの熱交換が充分に行われ難
く、ラジエータの循環水量を多くしなければならない、
という問題点がある。
また、前記[2]に記載の従来構造の場合、ラジエー
タがエンジンよりも冷却風導入経路の上手側に位置する
ので、前述のようなラジエータの熱交換効率の弊害を避
けられる点で有用なものであるが、その反面、次のよう
な新たな不都合を生じる。
つまり、ラジエータとその冷却ファンが操縦部に近く
位置することになるため、その冷却ファンによるラジエ
ータへの通風音の影響が操縦部に強く及びやすく、操縦
者の耳元騒音が大きくなり、操縦部での居住性が低下す
る。
また、エンジンの後方側にラジエータが位置するとと
もに、エンジンの前後各位置に、ラジエータに対する冷
却ファンと、外部放出用のファンとの夫々が位置するこ
とになるため、使用ファンの個数が増すという部品点数
の増加に加えて、ボンネット内空間が必然的に前後に長
くなり、ボンネットの大型化、ひいては機体前後長さの
長大化を招く点でも不都合である。
なお、前記ボンネットは、前後長さだけではなく、そ
の上下高さや左右幅にも自ずと制約があるので、前記ラ
ジエータやファン類をエンジンに対して上下や左右に重
ねた状態に配置して前後長さを節減することは事実上不
可能である。
本発明の目的は、ラジエータに対する冷却風の導入を
冷却効率の良好な状態で行わせながら、ボンネット内空
間に対する各種機器の配置構成の工夫と簡単な構成の付
加とによって、ラジエータに対する冷却ファンの騒音の
操縦部への影響を抑制し、かつ、ボンネット内空間の大
型化とを回避することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段
は、操縦部の機体前方側にエンジンボンネットを配置
し、このエンジンボンネットの操縦部側に冷却風吸入口
を設けるとともに、この吸入口に対応してその後面を対
向させるラジエータ、及び、このラジエータの前方にエ
ンジンを夫々配置し、前記吸入口より冷却風を導入すべ
く構成してある農用トラクタのエンジン冷却構造におい
て、前記エンジンの後面に直結したクラッチハウジング
の上方で、前記エンジンの後方側空間に、前記操縦部の
操縦パネル面に沿った前倒れ姿勢で前記ラジエータを斜
めに設置するとともに、前記エンジンの前面側に、前記
ラジエータに対する前吹出し方式の冷却ファンを取付
け、かつ、その冷却ファンに対応して設けられたファン
シュラウッドによる排出口を介してエンジンの前面側に
取付けた冷却ファンによって吸入口から導入した冷却風
を放出すべく構成してある点にある。
〔作 用〕
上記技術手段を講じたことによる作用は次の通りであ
る。
a.エンジンボンネット内の操縦部側位置にラジエータが
配設され、そのラジエータに対する冷却ファンがエンジ
ンの前方側に設けられている。つまり、騒音のないラジ
エータ本体が操縦部に近く位置しながら、その冷却ファ
ンは操縦部に対してはエンジンよりも遠くに離れた位置
に配設されることになる。これによって、ラジエータ本
体はエンジンよりも冷却風路の上手側に位置させなが
ら、騒音源となる冷却ファンはエンジンよりも遠ざけて
配置することができ騒音を大幅に低減できる。
b.ラジエータとその冷却ファンとが、エンジンを挟んで
互いに離れて位置することにより、従来のようにラジエ
ータと冷却ファンとを近接配置する構造のものに比べ、
ラジエータを通過する風量が、ラジエータの通風面の全
体にわたって平均化されやすい。つまり、ラジエータに
ファンを近接配置したものでは、ラジエータの通過面の
うちで、冷却ファンの中心部に対向する部位とファン外
周部に対向する部位とで通風量が大きく異なるものであ
るが、前述のように、冷却ファンが離れて位置すること
により、均一な通過となり、このような事態を招くこと
がない。
c.冷却風路においてラジエータをエンジンよりも上手側
に配設するにあたり、前記エンジンの後面に直結したク
ラッチハウジングの上方で、かつ、前記エンジンの後方
側空間に、操縦部の操縦パネル面に沿った前倒れ姿勢で
斜めに配設するものであるから、例えば、エンジンの後
面に直結されたクラッチハウジングよりも後方側に立設
する場合のように、ボンネット内空間の前後長を必要以
上に長くするものではなく、また、前記クラッチハウジ
ングの上側で直立姿勢で配設する場合のように、上下高
さが高くなり過ぎることがない。d.前記冷却ファンは、
ファンシュラウッドの利用により、冷却排風の排出部位
をファンシュラウッドによる排出口のみに限定すること
によって、冷却ファンによる冷却風をラジエータだけで
なく、エンジン本体に対しても作用させることができ、
同時に、エンジンボンネット内空間からの排気も良好に
行える。
〔発明の効果〕
前記技術手段を講じたことによる効果は次の通りであ
る。
イ.上記a.に記載の作用から、冷却風路におけるラジエ
ータ位置をその冷却効率面で有利なエンジンよりも上手
側位置に配設しながら、そのラジエータに対する冷却フ
ァンの騒音の影響が操縦部に及ぶことを極力抑制でき
る。
ロ.上記b.に記載の作用から、ラジエータの通風面の全
体に対する通風量を均一化して、騒音発生の程度も低減
させながら、ラジエータの通風面の全体を極力有効に利
用して、より一層の冷却効率の向上を図ることができ
る。
ハ.上記c.に記載の作用から、ボンネット内におけるエ
ンジンの後方側でクラッチハウジングの上部空間を有効
利用して、ラジエータをボンネットの前後長や上下高さ
の増大を招くことなくコンパクトに配置できる利点があ
る。
ニ.上記d.に記載の作用から、ラジエータの冷却ファン
を、エンジン本体やエンジンボンネット内の冷却手段と
しても有効利用できる。
〔実施例〕
機体前部のエンジンボンネット(1)内にエンジン
(2)、ラジエータ(3)、バッテリー(4)を配する
とともに、機体中間部に運転席(5)を備えた操縦部
(6)を配し、かつ、機体後部にミッションケース
(7)を配して農用トラクタを構成している。
次に、エンジン(2)とミッションケース(7)とを
伝動ケース兼用の機体中間フレーム(11A)で連結する
とともに、エンジン(2)に片持支持された機体前フレ
ーム(11B)を前方に向けて延設して、機体フレーム(1
1)を構成している。この機体フレーム(11)に対し
て、エンジンボンネット(1)、ハンドル伝動軸収納部
(10)、及び、操縦部(6)のステップ(8)、並び
に、後車輪用フェンダー(9)を、防振ゴム(12)を介
して取付け振動絶縁構造を採っている。
次に、エンジン(2)の冷却構造を説明する。エンジ
ンボンネット(1)の操縦部(6)側の上面に前向きに
開口する冷却風吸入口(13)を設けるとともに、この吸
入口(13)の下方ボンネット(1)内に前倒れ姿勢のラ
ジエータ(3)を斜めに配設している。一方、エンジン
(2)と機体中間フレーム(11A)との間にクラッチハ
ウジング(21)を介在させて、そのクラッチハウシング
(21)をエンジン(2)の後面下方に直結している。こ
こに、ラジエータ(3)の設置位置は、クラッチハウジ
ング(21)の上方でエンジン(2)の上部後面より後方
に設定されている。この位置でラジエータ(3)は、操
縦部(6)の前面操縦パネル(22)と平行な前倒れ姿勢
に設定されている。
このラジエータ(3)を前倒れ姿勢に斜めに設置する
ことによって例えば垂直に姿勢を設定したものに比べ
て、エンジンボンネット(1)の上方への突出を抑制で
きるとともに、吸入口(13)より導入される冷却風に対
する進路の曲折度合を少なくでき、冷却ファン(17)で
の吸引抵抗を小さくできる利点がある。このラジエータ
(3)の後面側には操縦ハンドル(14)伝動シャフト
(15)収納室とラジエータ(3)収納室とを区画する導
風板(16)が設けられ、吸入口(13)からの冷却風をラ
ジエータ(3)後面に誘導する機能を有している。そし
て、このラジエータ(3)の前面とエンジン(2)後面
との間に、及び、エンジン(2)前面と後記するファン
シュラウッド(18)との間に、夫々エンジンルーム内を
密閉空間とする遮蔽板(20),(20)が設けられてい
る。前記ラジエータ(3)の前面側にはエンジン(2)
が配置され、このエンジン(2)にはその前面に前吹出
し方式の冷却ファン(17)が設けてある。この冷却ファ
ン(17)の外周部分には、冷却ファン(17)に向けて冷
却風を誘導するファンシュラウッド(18)が配置され、
このファンシュラウッド(18)が形作る排出口(19)よ
り、ラジエータ(3)及びエンジン(2)本体と熱交換
した冷却風が放出される構成になっている。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る農用トラクタのエンジン冷却構造の
実施例を示す縦断側面図である。 (1)……エンジンボンネット、(2)……エンジン、
(3)……ラジエータ、(6)……操縦部、(13)……
冷却風吸入口、(17)……冷却ファン、(18)……ファ
ンシュラウッド、(19)……排出口、(21)……クラッ
チハウジング、(22)……操縦パネル。
フロントページの続き (72)発明者 石田 栄一 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭59−70227(JP,A) 実開 昭54−169638(JP,U) 英国特許出願公開2025520(1980)(G B,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操縦部(6)の機体前方側にエンジンボン
    ネット(1)を配置し、このエンジンボンネット(1)
    の操縦部(6)側に冷却風吸入口(13)を設けるととも
    に、この吸入口(13)に対応してその後面を対向させる
    ラジエータ(3)、及び、このラジエータ(3)の前方
    にエンジン(2)を夫々配置し、前記吸入口(13)より
    冷却風を導入すべく構成してある農用トラクタのエンジ
    ン冷却構造であって、 前記エンジン(2)の後面に直結したクラッチハウジン
    グ(21)の上方で、前記エンジンの後方側空間に、前記
    操縦部(6)の操縦パネル(22)面に沿った前倒れ姿勢
    で前記ラジエータ(3)を斜めに設置するとともに、前
    記エンジン(2)の前面側に、前記ラジエータ(3)に
    対する前吹出し方式の冷却ファン(17)を取付け、か
    つ、その冷却ファン(17)に対応して設けられたファン
    シュラウッド(18)による排出口(19)を介してエンジ
    ン(2)の前面側に取付けた冷却ファン(17)によって
    吸入口(13)から導入した冷却風を放出すべく構成して
    ある農用トラクタのエンジン冷却構造。
JP62109596A 1987-05-01 1987-05-01 農用トラクタのエンジン冷却構造 Expired - Lifetime JPH08498B2 (ja)

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US07/186,842 US4886135A (en) 1987-05-01 1988-04-27 Engine cooling structure for agricultural tractor
GB8810172A GB2205540B (en) 1987-05-01 1988-04-29 Improvements in and relating to tractors.
KR1019880005080A KR940000036B1 (ko) 1987-05-01 1988-05-02 농업용 트랙터의 엔진 냉각구조
FR888805859A FR2614584B1 (fr) 1987-05-01 1988-05-02 Structure de refroidissement de moteur pour tracteur agricole, a l'aide de deux ventilateurs jumeles

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GB2025520A (en) 1978-07-15 1980-01-23 Fendt & Co Xaver Cooling air conveying system for internal combustion engines

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JPS5970227A (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 Yanmar Diesel Engine Co Ltd トラクタ

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