JP2913751B2 - エンジン式フォークリフトの冷却装置 - Google Patents

エンジン式フォークリフトの冷却装置

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JP2913751B2
JP2913751B2 JP2107198A JP10719890A JP2913751B2 JP 2913751 B2 JP2913751 B2 JP 2913751B2 JP 2107198 A JP2107198 A JP 2107198A JP 10719890 A JP10719890 A JP 10719890A JP 2913751 B2 JP2913751 B2 JP 2913751B2
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一郎 長坂
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は冷却装置に関し、詳しくはエンジン式フォー
クリフトにおけるエンジンルームの冷却装置の改良に関
する。
[従来の技術] エンジン式フォークリフトでは、第4図に示すよう
に、エンジン10aのクランクシャフト11aにファン4aを取
付け、該ファン4aの駆動によってエンジンルーム1a内で
生起する空気流によりラジエータ3aを冷却するようにし
ている。この場合、ラジエータ3aはカウンタウエイト2a
後部側に開口した排気路22aの近傍で該排気路22aとファ
ン4aとの間に配設されており、ファン4aから直接空気流
が吹付けられて冷却される。なお、ファン4aとラジエー
タ3aとの間には、空気流がファン4aからラジエータ3aに
向かって効率よく流れるようにシュラウド6aが配設され
ている。
そして、ファン4aの駆動によりエンジンルーム1aに流
入する外部冷気の流入口21aは、運転者への騒音を低減
するためエンジンルーム1a上部の隔壁となるエンジンフ
ード12aを密閉化して、車両前方側の下部に設けられて
いる。
また、搭載設計上、ファン4aとラジエータ3aとを冷却
に最も効率のよい位置に配置するのが困難な場合には、
第5図に示すように、ファン4aの駆動力をエンジン10a
のクランクシャフト11aより取出してファン4aとラジエ
ータ3aとを逆の位置に配置し、冷却効率を向上させてい
る。なお、この場合にもファン4aとラジエータ3aとの間
にはシュラウド6aが配設されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが上記従来の冷却装置では、ラジエータ3aが排
気路22a近傍あるいは排気路22a内に配置されており、し
たがってラジエータ3aを冷却する冷却風はエンジン10a
等の熱を吸収して比較的高温となったものであるため、
冷却効率が悪いという問題がある。
また、騒音対策上、外部冷気の導入口21aを車両前方
側の下部に設けているため、外部冷気を導入する際に路
上の塵を吸入してしまい、その塵の目詰りによってラジ
エータ3aの放熱効果が悪化しオーバーヒートする場合が
ある。したがって、冷却効率を向上させるためにラジエ
ータ3aの冷却ファンのピッチを小さくすると、塵の目詰
りが発生しやすくなるため好ましくない。
また、ラジエータの冷却効率を向上させるために配設
されているシュラウドは、それ自体及びそれに附随する
取付け部品等によりコスト高の原因になるという問題も
ある。
本発明は上記実状に鑑み案出されたものであり、ラジ
エータの冷却効率の向上と騒音の低減化とを両立させ、
さらにはコストの低減化を図ることを技術課題とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため第1の発明は、ウエイトの一
部を含んで密閉状に形成され、前記ウエイトの上部に開
口した吸気路からエンジンの周囲を経て前記ウエイトの
中央後部に開口した排気路へと向かう導通空気流生起用
ファンを内装したエンジンルームを有し、前記吸気路内
にラジエータを配設したという構成を採用している。
また第2の発明は、第1の発明において、前記エンジ
ンルーム内に導通空気を前方へ誘導迂回させる案内板を
設けたという構成を採用している。
また第3の発明は、第1又は第2の発明において、前
記排気路が同排気路内に配置された前記ファンのシュラ
ウドを兼備するという構成を採用している。
[作用] 本発明の冷却装置では、ファンの駆動によりエンジン
ルーム内の暖気が排気路から排出されると、密閉化され
ているエンジンルーム内が負圧状態となって吸気路から
エンジンルーム内に外部冷気が流入し、これにより吸気
路からエンジンの周囲を経て排気路へと向かう導通空気
流が生起する。この導通空気流によって、吸気路に配設
されているラジエータはエンジンルームに流入する外部
冷気により直接冷却され、ラジエータの冷却効率が良好
となる。また、吸気路はウエイトの上部に開口している
ため、外部冷気が流入する際に路上の塵が吸入されるこ
とがない。
一方、エンジンやファンの作動により発生する騒音
は、密閉状に形成されたエンジンルームにより遮断され
て外部に拡散する量が低減する。しかも、吸気路及び排
気路の開口は、車両後方側に設けられたウエイトに形成
されているめ、それらから流出する騒音が運転者に直接
影響を及ぼすことも少なくなる。
なお、第2の発明にあっては、導通空気流が案内板に
より前方へ誘導迂回されることにより、導通空気流がエ
ンジンルーム内全体を円滑に流れ、エンジンルーム内が
効率よく冷却される。
また、第3の発明にあっては、シュラウド及びそれに
附随する取付け部品の消去を可能とし、コストの低減化
に寄与する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図に本実施例に係る冷却装置の模式側面図を示
し、第2図にエンジンフードを開放した状態の斜視図を
示し、第3図にカウンタウエイト部分の分解斜視図を示
す。
本実施例のエンジン式フォークリフトのエンジンルー
ム1は、エンジン10等の機器を収容して運転席下方に設
けられている。このエンジンルーム1は、エンジンフー
ド12、フレームサイドメンバ13、アンダカバー14、タイ
ヤハウスカバー15、及び車両後方側に設けられたカウン
タウエイト2の内壁面によって密閉状に形成されてい
る。カウンタウエイト2の上方部には、エンジンルーム
1と外部とを連通させて形成した吸入路21が設けられて
おり、この吸入路21はカウンタウエイト2の上面に開口
し該開口部から車両前方に向かって下降傾斜して形成さ
れている。吸入路21には、吸入路21を横断するように傾
斜してラジエータ3が配設されており、このラジエータ
3はエンジン10に固定されたブラケット31により支持さ
れている。ラジエータ3の上端縁には、吸入路21の開口
面に沿う方向にラジエータカバー32が取付けられてお
り、このラジエータカバー32は吸入路21のダクトの一部
を構成している。
また、カウンタウエイト2のほぼ中央位置には、車両
前後方向に貫通し後部に開口した排気路22が形成されて
いる。この排気路22のエンジンルーム1側には、エンジ
ン10のクランクシャフト11に連結されたファン4が排気
路22内に挿入されて配設されている。そして、排気路22
のファン4の外周を取巻く部分には、カウンタウエイト
2の壁面によりシュラウド6が形成されている。なお、
カウンタウエイト2は排気路22の部分で上下2分割して
形成されており、組付けの際には、下方のサブウエイト
2bがリヤクロスメンバ26及びリヤアクスルサポート27に
ボルト28により取付けられた後、ファン4がシュラウド
6部分の所定位置に配設され、上方のメインウエイト2a
がサブウエイト26Bに固定される。
そして、エンジンフード12の左右両内壁には、エンジ
ンルーム内で導通空気を前方へ誘導迂回させる一対の案
内板5が固定されている。この案内板5は、その後端部
が吸気路21の開口下端と排気路22の開口上端との間に位
置し、その前端部がエンジンフード12の前方壁面と少し
間隔を隔てて位置する状態で水平方向に配置されてい
る。この案内板5によってエンジンルーム1内には、吸
入路21からエンジン10の上方、前方、下方を経て排気路
22に至る導通空気流の通路が形成されている。
以上のように構成された本実施例の冷却装置は、エン
ジン10の駆動とともにクランクシャフト11を介してファ
ン4が回転する。ファン4が回転すると、エンジンルー
ム1内の暖気が排気路22から排出され、密閉状のエンジ
ンルーム1内が負圧状態となって吸気路21から外部冷気
が流入する。これにより、吸気路21から流入した外部冷
気が案内板5に案内されてエンジン10の上方から前方、
下方を経て排気路22へと向かう導通空気流が生起し、こ
の導通空気流によりラジエータ3及びエンジンルーム1
内が冷却される。吸気路21に配設されているラジエータ
3は、エンジンルーム1に流入する外部冷気により直接
冷却されるため冷却効率が良好となる。
一方、エンジン10やファン4の作動により発生する騒
音は、密閉状に形成されたエンジンルーム1に遮断され
て外部に拡散する量が低減する。また、吸気路21及び排
気路22の開口は、カウンタウエイト2に形成されている
ため、それらから流出する騒音が運転者に直接影響を及
ぼすことも少なくなる。
[発明の効果] 本発明に係る冷却装置は、ウエイトの上部に開口した
吸気路内にラジエータが配設されているため、ラジエー
タが外部冷気により直接冷却されるので冷却効率を向上
させることができ、かつエンジンルームが密閉状に形成
されているため、騒音の低減化を図ることができる。し
たがって、ラジエータの冷却効率の向上と騒音の低減化
とを両立させることができる。
また、外部冷気が流入する吸気路がウエイトの上部に
設けられているため、路上の塵が外部冷気とともに流入
してラジエータの目詰りが発生する不具合を解消できる
ので、ラジエータのフィンピッチを小さくして放熱量を
増大させることができる。これにより、ラジエータの小
型化が可能となり、ウエイトの設計上の自由度も拡大す
る。
そして、第2の発明においては、エンジンルーム内に
導通空気を前方へ誘導迂回させる案内板を設けることに
より、導通空気流の流れを円滑にし、かつエンジンルー
ム内の冷却効率を向上させることができる。
さらに、第3の発明においては、排気路がその排気路
内に配置されたファンのシュラウドを兼備する構成とす
ることにより、シュラウド及びその取付け部品が不要と
なり部品点数が低減するため、コストの低減化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例に係り、第1図は冷却
装置の模式側面図、第2図はエンジンフードを開放した
状態の斜視図、第3図はカウンタウエイト部分の斜視図
である。第4図及び第5図は従来の冷却装置の模式側面
図である。 1……エンジンルーム 2……カウンタウエイト(ウエイト) 3……ラジエータ、4……ファン 5……案内板、6……シュラウド 21……吸気路、22……排気路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエイトの一部を含んで密閉状に形成さ
    れ、前記ウエイトの上部に開口した吸気路からエンジン
    の周囲を経て前記ウエイトの中央後部に開口した排気路
    へと向かう導通空気流生起用ファンを内装したエンジン
    ルームを有し、前記吸気路内にラジエータを配設したこ
    とを特徴とするエンジン式フォークリストの冷却装置。
  2. 【請求項2】前記エンジンルーム内に導通空気を前方へ
    誘導迂回させる案内板を設けた請求項1記載のエンジン
    式フォークリフトの冷却装置。
  3. 【請求項3】前記排気路が同排気路内に配置された前記
    ファンのシュラウドを兼備するものである請求項1又は
    2記載のエンジン式フォークリフトの冷却装置。
JP2107198A 1990-04-23 1990-04-23 エンジン式フォークリフトの冷却装置 Expired - Lifetime JP2913751B2 (ja)

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DE19707018C1 (de) * 1997-02-21 1998-07-30 Still Gmbh Gabelstapler
EP2314537B1 (en) 2008-08-19 2013-01-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Battery cooling structure of hybrid industrial vehicle
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