JPH0849584A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH0849584A
JPH0849584A JP18368894A JP18368894A JPH0849584A JP H0849584 A JPH0849584 A JP H0849584A JP 18368894 A JP18368894 A JP 18368894A JP 18368894 A JP18368894 A JP 18368894A JP H0849584 A JPH0849584 A JP H0849584A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
fuel
amount
throttle valve
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JP18368894A
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Hachiro Sasakura
八郎 笹倉
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】機関始動時の燃料供給量を極力少なくして燃焼
に寄与しない液体燃料による不具合を解消することがで
きる内燃機関の制御装置を提供することにある。 【構成】エンジン1の吸気系には燃料を噴射するインジ
ェクタ21が設けられ、エンジン1の吸気管3にはスロ
ットル弁7をバイパスするバイパス通路10が設けら
れ、バイパス通路10の途中にはアイドル時にエンジン
1の回転速度を所定の回転速度に維持するためのISC
弁11が設けられている。CPU26はエンジン1が始
動時でスロットル弁7が全閉で、かつ、エンジン1の温
度が所定範囲内であると、ISC弁11を全閉にすると
ともに、始動時燃料供給量に対し、吸気圧力に応じて燃
料供給量を減量し、その減量補正した燃料量をインジェ
クタ21から噴射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の制御装置に
係り、詳しくは、機関始動時における制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭59−49417号公報には、燃
料噴射制御に関する技術が開示されている。これには、
始動時(スタータ始動中で回転速度及び吸入空気量が夫
々所定値以下の時)には機関負荷の時間変化に独立な始
動用燃料供給量を計算する第1の計算手段の出力に基づ
いて燃料インジェクタを作動させる構成が示されてお
り、同公報第3頁コラム6,第22行〜第29行におい
て固定値はスタータの作動開始時の例えば冷却水温等の
運転パラメータに関係して変更されると記述されている
ように負荷に無関係で冷却水温等の初期値で決定され始
動後(回転上昇)まで維持される構成となっていた。
【0003】又、実開平3−32151号公報には、始
動時にアイドル速度制御弁を全開に制御する構成が開示
されている。そして、この両方の技術を使用して自動車
用の内燃機関における機関始動時の制御を行うことが考
えられる。つまり、機関始動時にアイドル速度制御弁を
全開にするとともに、機関負荷の時間変化に独立な始動
用燃料供給量を燃料インジェクタから噴射させる。即
ち、始動時には内燃機関の幾何学的排気量に相当する空
気量が常に吸入されることを前提に始動時の温度に応じ
た燃料増量値を決定し、負荷に関係なく(空気量が変化
しない)固定値とした燃料量を噴射する。これは運転者
が始動時にアクセルを踏む角度が一定でない可能性があ
るためアイドル速度制御弁の通路を始動時に開きスロッ
トル弁隙間面積とアイドル速度制御弁の通路面積の合計
を大きくして流量(=排気量×回転速度/2)による圧
力損失を安定して小さくして燃料増量を単純化するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
は燃料の蒸発性が温度にのみ依存することになり低温に
なる程蒸発量が少なくなる傾向を示す。そのため、始動
時に必要な燃料に寄与するのは蒸発分であり他の燃料は
ピストン隙間を通って潤滑油を希釈したり、吸気管壁〜
燃焼室壁に液膜として付着する。この液膜は点火栓碍子
部にも付着し、始動を繰り返すとカーボン化して絶縁低
下を起こす等の弊害がある。さらに、気化しない燃料の
一部は未燃炭化水素として排気されるが、触媒が活性温
度に達する前のためにそのまま大気に放出される。
【0005】そこで、この発明は上記の不具合を改善す
るためになされたものであり、機関始動時の燃料供給量
を極力少なくして燃焼に寄与しない液体燃料による不具
合を解消することができる内燃機関の制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図14に示すように、内燃機関の吸気系に燃料を噴
射する燃料噴射弁M1と、内燃機関の吸気系に設けられ
たスロットル弁をバイパスするバイパス通路M2と、前
記バイパス通路M2の途中に設けられ、アイドル時に内
燃機関の回転速度を所定の回転速度に維持するためのア
イドル速度制御弁M3とを備えた内燃機関に設けられる
ものであって、内燃機関の始動を検出する内燃機関始動
検出手段M4と、前記スロットル弁の全閉を検出するス
ロットル弁全閉検出手段M5と、内燃機関の温度を検出
する機関温度検出手段M6と、前記内燃機関の吸気圧力
を検出する吸気圧力検出手段M7と、前記内燃機関始動
検出手段M4とスロットル弁全閉検出手段M5と機関温
度検出手段M6とにより内燃機関が始動時で、スロット
ル弁が全閉で、かつ、内燃機関の温度が所定範囲内であ
ると、前記アイドル速度制御弁M3を全閉にするととも
に、始動時燃料供給量に対し、前記吸気圧力検出手段M
7よる吸気圧力に応じて燃料供給量を減量し、その減量
補正した燃料量を前記燃料噴射弁M1から噴射させる制
御手段M8とを備えた内燃機関の制御装置をその要旨と
する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の制御装置において、前記吸気圧力検出手段
M7を、スロットル弁の全閉状態でのスロットル弁隙間
面積あるいはスロットル弁の全閉状態での吸入空気量
と、内燃機関の始動時の回転速度とから吸気圧力を推定
するものとした内燃機関の制御装置をその要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の制御装置において、前記始動時燃料供給量
を、内燃機関の幾何学的排気量から気筒あたりの吸入空
気重量を求め該吸入空気重量に対し所望の空燃比となる
燃料供給量を求め、その燃料供給量に、機関温度検出手
段M6による内燃機関の温度に応じた増量補正を行った
ものとした内燃機関の制御装置をその要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の内燃機関の制御装置において、前記制御手段M8には
減量後の空燃比が所望の空燃比を下回らないようにガー
ドする手段を有する内燃機関の制御装置をその要旨とす
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の制御装置において、前記制御手段M8には
アイドル速度制御弁M3のフェイル時に減量補正を行う
前の始動時燃料供給量を前記燃料噴射弁M1から噴射さ
せる手段を有する内燃機関の制御装置をその要旨とす
る。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関の制御装置において、アイドル速度制御弁M
3によるアイドル回転速度制御時でのアイドル速度制御
弁M3の制御値からバイパス通路M2の通過空気量を求
め、その通過空気量と全吸入空気量との差を、スロット
ル弁の全閉状態での吸入空気量として記憶する手段を備
えた内燃機関の制御装置をその要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、制御手段M8
は、内燃機関始動検出手段M4とスロットル弁全閉検出
手段M5と機関温度検出手段M6とにより内燃機関が始
動時で、スロットル弁が全閉で、かつ、内燃機関の温度
が所定範囲内であると、アイドル速度制御弁M3を全閉
にするとともに、始動時燃料供給量に対し、吸気圧力検
出手段M7よる吸気圧力に応じて燃料供給量を減量し、
その減量補正した燃料量を燃料噴射弁M1から噴射させ
る。
【0013】つまり、低温領域においてアイドル速度制
御弁M3を全閉として吸入空気通路面積を減少して圧力
損失を増加させる。このようにして、燃料を供給する吸
気系を負圧側に大きくすることによって燃料の蒸発する
割合を増加させて機関始動時の燃料増量を少なくする。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、吸気圧力検出手段M7は、スロッ
トル弁の全閉状態でのスロットル弁隙間面積あるいはス
ロットル弁の全閉状態での吸入空気量と、内燃機関の始
動時の回転速度とから吸気圧力を推定する。よって、圧
力センサを使用することなく吸気圧力が算出される。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、始動時燃料供給量が、内燃機関の
幾何学的排気量から気筒あたりの吸入空気重量を求め該
吸入空気重量に対し所望の空燃比となる燃料供給量を求
め、その燃料供給量に、機関温度検出手段M6による内
燃機関の温度に応じた増量補正を行ったものとなる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の作用に加え、減量後の空燃比が所望の空燃比を
下回らないようにガードされる。よって、行き過ぎた減
量補正が回避される。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、アイドル速度制御弁M3のフェイ
ル時には減量補正を行う前の始動時燃料供給量が燃料噴
射弁M1から噴射される。よって、誤った減量動作が回
避される。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の作用に加え、アイドル速度制御弁M3によるア
イドル回転速度制御時でのアイドル速度制御弁M3の制
御値からバイパス通路M2の通過空気量が求められ、そ
の通過空気量と全吸入空気量との差が、スロットル弁の
全閉状態での吸入空気量として記憶される。このように
アイドル制御時の学習により、スロットル弁の隙間にお
ける磨耗やデポジット付着による経時変化の影響が無く
なる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1は本実施例の内燃機関の制御装
置の全体構成図を示し、図2はその機能ブロックの接続
構成を示す。
【0020】図1において、多気筒4サイクルガソリン
エンジン1のエンジン本体2には吸気管3が接続されて
いる。吸気管3にはサージタンク4が設けられるととも
に、吸気管3の最上流部にはエアークリーナ5が取り付
けられている。そして、吸入空気はエアークリーナ5か
ら空気計量センサ(エアフロメータ)6および吸気管3
を通ってエンジン本体2へ供給される。吸気管3にはス
ロットル弁7が設けられ、スロットル弁7の開度調節に
より通路面積が変更されて吸入空気量が調整される。ス
ロットル弁7の近傍にはスロットル開度センサ8が設け
られている。同スロットル開度センサ8は、ハウジング
に固定した一定電圧を印加したポテンショメータと、ス
ロットル弁7の軸と一体に回転する刷子(図示しない)
とからなる可変抵抗器にて構成されている。そして、可
変抵抗器の分割電圧出力がスロットル開度信号としてコ
ントローラ9に出力される。
【0021】吸気管3におけるスロットル弁7の上流側
と下流側がバイパス通路(バイパス配管)10にて接続
され、バイパス通路10の途中にはアイドル速度制御弁
(以下、ISC弁という)11が設けられている。この
ISC弁11はデューティ制御にてその開度が調整され
るものであり、コントローラ9からのデューティ信号に
応じて通路面積が調整され、スロットル弁7をバイパス
する空気量が調整される。又、水温センサ12がエンジ
ン冷却水の循環するウォータージャケット壁に開口して
取り付けられ、同センサ12はサーミスタ抵抗からな
る。この水温センサ12は固定抵抗を介して定電圧が印
加されており、その分割電圧がセンサ出力としてコント
ローラ9に出力される。
【0022】又、エンジン本体2には排気マニホールド
を介して排気管13が接続され、排気管13には酸素濃
度センサ14が取り付けられている。酸素濃度センサ1
4は排気管13の内部に開口して取り付けられており、
検出信号がコントローラ9に出力される。
【0023】燃料ポンプ15にはリレー16を介してバ
ッテリ17が接続され、コントローラ9がリレー16を
駆動することによりバッテリ17からの電力が燃料ポン
プ15に供給されるようになっている。燃料ポンプ15
の駆動により、燃料タンク18の燃料が低圧側フィルタ
19を介して吸い上げられ、高圧側フィルタ20を通し
てデリバリパイプに圧送する。デリバリパイプには各気
筒毎のインジェクタ(燃料噴射弁)21が接続され、各
インジェクタ21は各気筒の吸気ポート部に向けて配置
されている。さらに、デリバリパイプとプレッシャギュ
レータ22とは配管で接続されており、設定圧以上の時
に一部の燃料が逃し通路23を通って燃料タンク18へ
戻されるようになっている。プレッシャレギュレータ2
2の設定圧は、吸気管3の圧力が背圧室に連通している
ので吸気管圧力に対して略一定の大きさとなるよう制御
されている。
【0024】インジェクタ21は弁と電磁コイルからな
り、コントローラ9からの駆動信号がONの間開弁し、
一定面積の通路となる。燃料流量は一般式 Gf=C・A(2g・γ・ΔP)1/2 で表され、流量係数Cと面積Aと重力加速度gと比重γ
が共に一定値であり、圧力差ΔPがプレッシャレギュレ
ータ22により一定になるように制御しているので時間
に比例した値となる。即ち、通電時間を制御することに
より燃料流量(燃料噴射量)を制御することができる。
【0025】クランク角センサ24は、図示しないクラ
ンク軸に連動して回転するロータ25によりセンサとの
ギャップ間の磁束量を変化させてその磁束変化率(dφ
/dt)により出力を発生するマグネットピックアップ
型の例で示してある。
【0026】図2の機能ブロック図において、コントロ
ーラ9の構成について説明する。セントラルプロセッシ
ングユニット(以下、CPUという)26はバスライン
27により一時的なデータやカウント値を格納するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)28、プログラムの手順
や演算、条件分岐、固定データマップ等を記憶したリー
ドオンリーメモリ(ROM)29と接続されている。
【0027】空気計量センサ6、スロットル開度センサ
8、水温センサ12、酸素濃度センサ14(必要に応じ
て吸気温センサ等)はレベル変換器33と接続され、レ
ベル変換器33はマルチプレクサ(MPX)34を介し
てアナログ−ディジタル変換器(A/D変換器)35に
接続されている。レベル変換回路33は空気計量センサ
6、スロットル開度センサ8、水温センサ12、酸素濃
度センサ14(必要に応じて吸気温センサ等)からのア
ナログ入力信号を一定電圧範囲に調節する。
【0028】又、クランク角センサ24は波形整形回路
36を介してカウンタ38に接続されている。さらに、
スタータスイッチ31、アイドルスイッチ37、電気負
荷スイッチ等はレベル変換回路32を介してディジタル
入力モジュール30に接続されている。レベル変換回路
32はスタータスイッチ31、アイドルスイッチ37、
電気負荷スイッチ等からのディジタル入力信号を定電圧
信号に変換する。
【0029】そして、CPU26は各制御動作毎にモジ
ュール化されたプログラム手順に従ってアクセスする。
主要なモジュールとして入力処理、出力処理、割り込み
処理、ループ処理等がある。入力処理では、ディジタル
入力信号(スタータスイッチ31、アイドルスイッチ3
7、電気負荷スイッチ等)をレベル変換回路32および
ディジタル入力モジュール30を通して周期時間毎に読
み出して、予め割付けたRAM番地に記憶する。又、C
PU26からの信号によってマルチプレクサ(MPX)
34のチャネルを順次切り替えて、アナログ入力信号
(空気計量センサ6、スロットル開度センサ8、水温セ
ンサ12、酸素濃度センサ14、必要に応じて吸気温セ
ンサ等)をA/D変換器35を通して周期時間毎にディ
ジタル化し、そのアナログセンサのデータを読み出して
予め割付けたRAM番地に記憶する。割り込み処理に
は、クランク角センサ24の出力信号を波形整形回路3
6で定電圧信号に変換しその基準エッジが入力する毎に
起動される角度割り込み処理、A/D変換器35との通
信処理等がある。出力処理には、燃料ポンプリレー16
の出力ポートを操作する処理、演算結果に基づいて所定
のタイミングで駆動回路39を介してインジェクタ21
を駆動する処理、アイドル等の所定条件の時に駆動回路
40を介してISC弁11へ信号を出力する処理があ
る。
【0030】又、CPU26はバッテリ17の電圧を検
知するようになっている。さらに、ISC弁11からC
PU26へはISC弁11に断線が発生したか否かを示
す信号が出力され、CPU26は同信号によりISC弁
11に断線が発生したことを検知することができるよう
になっている。
【0031】本実施例では、スロットル開度センサ8に
てスロットル弁全閉検出手段が、水温センサ12にて機
関温度検出手段が、クランク角センサ24にて内燃機関
始動検出手段が、CPU26にて吸気圧力検出手段およ
び制御手段が、スタータスイッチ31にて内燃機関始動
検出手段が構成されている。
【0032】ここで、本制御装置における制御の概要に
ついて述べる。燃料が蒸発する割合は温度に対する飽和
蒸気圧によって決まる。この飽和蒸気圧は蒸発したガス
の体積割合による分圧であり、よく知られている例では
水の蒸気圧は100℃で101kpa以上であり大気圧
=101kpa時に沸騰するのは大気圧より蒸気圧が上
回るからであり、高地で大気圧が低下すれば100℃以
下で沸騰する。燃料も同様に飽和蒸気圧特性を持ち、圧
力に応じて蒸発する割合が変化するという物理特性があ
る。
【0033】一方、スロットル弁7が開いている時の時
間当たり吸入空気量Gaは、幾何学的排気量/2×回転
速度×充填効率で表され回転速度に比例する。スロット
ル弁7が閉じている時の隙間面積ACLにおける圧力損失
は Ga=α・ACL(2g・γ・ΔP)1/2 ・・・(1) ただし、Gaは空気量、αは係数、gは重力加速度、γ
は空気の比重、ΔPは圧力差。より ΔP=(Ga/(α・ACL))2 /2gγ∝f(Ga2
/ACL 2 ) となり、回転速度(Ne∝Ga)の2乗に比例し、隙間
面積ACLの2乗に逆比例する。従って、クランキング速
度がより高い領域で通路面積を絞ることにより大きな負
圧を発生させることができる。さらに、負圧の大きさは
スロットル弁7の隙間面積ACLを予め知ることにより計
算で求めることができる。スロットル弁7の隙間面積A
CLを知るには、次のようにする。即ち、全吸入空気量
(直接求めるか、あるいは燃料供給量の平均値に空燃比
を掛けて求める)を算出するとともに、ISC弁11の
制御値(デューティ)からバイパス通路10を通過する
空気量を求め、前記全吸入空気量からバイパス通路10
を通過する空気量を減算し、この値をアイドル時に記憶
する。そして、この記憶した空気量Gaから隙間面積A
CLを算出する。尚、空気量Gaと隙間面積ACLは比例関
係にあるので隙間面積A CLの代わりに空気量Gaをその
ままパラメータとしてもよい。さらに、圧力の大きさに
よる蒸発割合から大気圧に対する減量係数を予めマップ
に割り付けておきエンジン回転速度と記憶した隙間面積
CLもしくは空気量Gaから減量係数を決定する。
【0034】次に、内燃機関の制御装置の作用を、フロ
ーチャートに従って説明する。CPU26は、図3に示
す入力制御処理と、図4に示す出力制御処理と、図5,
6に示すメインルーチンと、図7に示す燃料噴射出力の
ための角度同期割り込み処理を行っている。
【0035】図3は、一定時間間隔で実行する時間同期
ルーチンである。CPU26はステップ100でディジ
タル信号を入力し、ステップ101でそのレベルと前回
入力レベルとを比較し、同じであれば、ステップ102
で更新してチャタリングの読み込みを防止する。そし
て、CPU26はステップ103でA/D変換器35に
よるアナログ信号入力を読み込む。さらに、CPU26
はステップ104,105,106で電源投入後の最初
の水温センサ12による水温値のAD変換結果を内燃機
関推定温度THVの初期値THVIとする。さらに、C
PU26はステップ107でAD変換値を記憶するRA
M領域を更新し、ステップ108でマルチプレクサ34
のチャネルを切り換える。そして、CPU26はステッ
プ109でA/D変換器35によるA/D変換を開始さ
せる。このようにして、CPU26は、アナログ信号入
力をマルチプレクサ34のチャネルを順番に切り換えて
一定時間間隔で読み込む。
【0036】図4は、一定時間間隔で実行する時間同期
ルーチンである。CPU26はステップ200でISC
実行条件が成立しているか否か判定する。より具体的に
は、冷却水温が所定値以上で、かつ、スロットル開度が
全閉状態で、さらに、回転速度が所定値以下であると、
ISC実行条件が成立する。そして、ISC実行条件成
立時には、CPU26はステップ201でエンジン回転
速度を目標エンジン回転速度に維持すべく実際のエンジ
ン回転速度と目標エンジン回転速度との差に応じてIS
C弁11の開度の補正量を演算する。さらに、CPU2
6はステップ202で実際のエンジン回転速度と目標エ
ンジン回転速度との差が所定範囲以内であるか否か判定
し、所定範囲以内であれば、ステップ203でISC弁
11の開度(駆動デューティ;1周期におけるONとな
る時間比)と流量の関係を示す図8のマップを用いてそ
の時のISC弁11の開度からISC弁11(バイパス
通路10)を通過する空気量を演算する。さらに、CP
U26はステップ204で空気計量センサ6による全吸
入空気量(もしくは運転状態から逆算される吸入空気
量)からISC弁11(バイパス通路10)を通過する
空気量を減じ、スロットル弁7の全閉状態での隙間を通
る空気量を算出してステップ205でその空気量を記憶
する。従って、所定回転におけるスロットル弁7の全閉
状態での隙間を通過する空気量が記憶保持される。この
データは、図2に示すメモリ41に記憶され、このメモ
リ41はエンジンが停止してもその記憶内容が保持され
るメモリ(不揮発性メモリあるいはバックアップメモ
リ)である。
【0037】このように、ISC弁11によるISC制
御時でのISC弁11の制御値からバイパス通路10の
通過空気量と全吸入空気量との差がスロットル弁7の全
閉状態での吸入空気量として記憶される。
【0038】尚、スロットル弁7の全閉状態の検出に際
しては、CPU26はスロットル弁7が閉じられた時に
ON側となるアイドルスイッチ37の状態からスロット
ル開度センサ8の出力(電圧値)の最小値を学習記憶す
るとともに該最小値から所定の範囲を全閉状態と判別す
る。
【0039】さらに、CPU26はステップ206でI
SC弁11の開度の補正量を出力(更新)する。尚、C
PU26はステップ200でISC実行条件が成立して
いないと、本ルーチンを終了するとともに、ステップ2
02で実際のエンジン回転速度と目標エンジン回転速度
との差が所定範囲から外れるとステップ206に移行す
る。
【0040】図5は、常時繰り返し行われるメインルー
チンであり、燃料噴射量の演算部分について説明する。
CPU26はステップ300でクランク角センサ24か
らのパルス信号の入力周期からエンジン回転速度を演算
する。そして、CPU26はステップ301で冷却水温
から所定の演算式で内燃機関推定温度THVIを推定
し、その推定温度THVIが所定値K以上か否か判定す
る。推定温度THVIが所定値K未満の時は、CPU2
6はステップ302で図10の増量テーブルを用いて推
定温度THVIに応じて、吸入空気量に対応した所定空
燃比とするべき基本噴射量に対する増量係数(燃料の蒸
発する割合に近似させた係数)KTHW を算出する。尚、
図10のテーブルを用いた際には補間にて増量係数K
THW を求める。
【0041】ここで、始動時の温度に対する増量係数K
THW は、本実施例では予め温度に対するテーブルに割り
付けて補間演算により求めているが、次式にて示す飽和
蒸気圧の比から算出してもよい。つまり、増量係数K
THW は330〜350°Kの飽和蒸気圧RVPを基準と
する比で KTHW =logRVP(343°K)/logRVP(T°K) で表す。ここで、各温度Tの飽和蒸気圧RVP(T°
K)は、 logRVP(T°K)=−K/T°K+C+logRVP
(310.8°K) ただし、K,Cは定数 の経験式で求めてもよいし、実験的に求めてテーブル化
した値を用いてもよい。これにより温度に対する増量係
数KTHW が正確に得られる。
【0042】一方、CPU26はステップ301におい
て内燃機関推定温度THVIが所定値K以上の時はステ
ップ303で増量係数KTHW を「1」にする。引き続
き、CPU26はステップ304で始動時か否か判定す
る。より具体的には、スタータスイッチ31がオンで、
かつ、エンジン回転速度が所定値(例えば、400rp
m)以下の時には始動時であると判定する。そして、始
動時であると、CPU26は図6のステップ305でエ
ンジン1の幾何学的に求まる排気量を元に気筒数や体積
効率係数や吸気温による比重などの補正係数にて演算し
た気筒あたりの吸入空気重量を求め、その後、ステップ
306で当該吸入空気重量に対し所望の空燃比となる燃
料噴射量を求め、さらに、インジェクタ21の流量サイ
ズや燃料圧力に応じた係数により基本噴射量(噴射時
間)TINJ を算出する。
【0043】さらに、CPU26はステップ307でI
SC弁11にフェイルが発生していないか、即ち、IS
C弁11に断線が発生したりバッテリ電圧が所定値以下
となっていないかを判定する。又、CPU26はステッ
プ308でスロットル開度センサ8によるスロットル弁
7が全閉状態であるか、さらには、ステップ309でエ
ンジン1の温度に対応する水温が所定範囲内かを判定す
る。そして、CPU26はステップ307〜309の全
ての条件を満たしていると、ステップ310でISC弁
11を全閉にする処理を実行する。
【0044】ここで、ステップ309において水温が所
定範囲内か否かを判定したのは、所定温度以上では燃料
の蒸発割合が多いため負圧を発生させる効果が少なく、
所定温度以下では潤滑油の粘性によりクランキング速度
が低下して充分な負圧を発生することができないためで
あり、所定温度範囲は−15℃〜40℃とするのが好ま
しい。
【0045】換言すれば、エンジン1の温度を出力する
水温センサ信号から所定温度範囲か否かを検出すること
により、吸気管に負圧を発生させて燃料の蒸発効果によ
り増量を少な目にできる領域を識別することができる。
【0046】又、ステップ308でスロットル開度セン
サ信号にてスロットル弁7の全閉状態を検出することに
より、隙間面積(通路面積)が既知であり、かつ、固定
の状態であることを確定することができる。
【0047】その後、CPU26はステップ311,3
12,313で吸気圧力を推定するとともにステップ3
14で吸気圧力に応じた減量係数KRVP を算出する。つ
まり、大気圧を基準とした吸気圧力Pcに応じた減量係
数KRVP はKRVP =Pc2 /Pa 2 にて求められる。た
だし、Pa は標準大気圧である。ここで用いる吸気圧力
Pcは次のように求められる。つまり、図9に示すよう
に基準となるスロットル弁7の全閉状態での隙間通路に
おける圧力低下値を予め決定しておき、Ga=C・A
(2g・γ・ΔP)1/2 を変形してΔP=K・(Ga)
2 /A2 より、ΔPは隙間面積Aの2乗に逆比例し、空
気量Gaの2乗に比例する。ここで、空気量Gaはおよ
そ幾何学的排気量×回転速度であるから、ΔPは実質的
に回転速度の2乗に比例する。従って、クランキング時
の吸気圧力Pcは、標準回転速度Nsでの圧力Psに対
し(Nc/Ns)2 /(As/Ac)2 を乗算した値と
なり、クランキング時の実回転速度Ncと,アイドル時
に記憶した吸入空気量に応じたスロットル弁7の隙間面
積Acで補正することで推定できる。ただし、Asは標
準時のスロットル弁隙間面積である。
【0048】フローチャートで説明すると、CPU26
はステップ311で図4の時間同期ルーチンで記憶した
スロットル弁7の全閉状態での隙間からの吸入空気量か
ら隙間面積Acを算出し、その隙間面積Acと基準隙間
面積Asとから隙間面積による補正係数として(As/
Ac)2 を算出する。ここで、吸入空気量から隙間面積
Acを算出する際には、吸入空気量と隙間面積Acが比
例関係にあることを利用して行う。
【0049】次に、CPU26はステップ312で予め
実験的に定めた標準回転速度Ns(例えば、図12から
選択する)での圧力Psに対して実回転速度Ncを当て
はめた時の回転速度による補正係数として(Nc/N
s)2 を算出する。この時、Ncの初期値は初期水温か
ら推定される回転速度を当てはめ、クランク角センサ2
4のパルスの入力間隔確定後は演算された最新の回転速
度をNcとする。
【0050】次に、CPU26はステップ313で隙間
面積による補正係数と回転速度による補正係数から吸気
圧力を推定する。つまり、図12における標準回転速度
Nsでの圧力Psに対し、Ps・(Nc/Ns)2
(As/Ac)2 にて吸気圧力を算出する。
【0051】そして、CPU26はステップ314で図
11に示したように吸気圧力に応じた減量係数K
RVP (蒸発割合の増加に基づく減量係数)を算出する。
一方、CPU26は前記ステップ307,308,30
9において条件が1つでも外れた場合は、ステップ31
6でISC弁11を全開側に処理した後、ステップ31
7で減量係数KRVP を「1」にして実質的に水温による
増量係数KTHWのみの補正とする。
【0052】CPU26はステップ314あるいは31
7の処理を行った後、ステップ315で増量係数KTHW
と減量係数KRVP を掛け合わせて最終補正係数(=K
THW ・KRVP )を算出する。そして、CPU26は図5
のステップ318で最終補正係数(=KTHW ・KRVP
が「1」以上であるかチェックし、「1」未満の時はス
テップ319で最終補正係数をガート値として「1」と
する。即ち、基本噴射量TINJ 以下にならないようにす
る。引き続き、CPU26はステップ320で基本噴射
量TINJ と最終補正係数(=KTHW ・KRVP )を掛けて
総噴射量TOUT を演算する。
【0053】一方、CPU26は前記ステップ304に
おいて所定回転速度以上(始動時以外)となると、ステ
ップ321で空気計量センサ6で計測した吸気量と演算
されたエンジン回転速度を読み出し、ステップ322で
吸気量とエンジン回転速度に応じて基本噴射量TINJ
算出する。さらに、CPU26はステップ323で吸気
圧力を運転状態から推定し、ステップ324で図13に
示したように予め割り付けたテーブルを用いて減量係数
RVP を補間にて算出し、ステップ325で増量係数K
THW と減量係数KRVP を掛け合わせて最終補正係数(=
THW ・KRVP)を算出する。そして、CPU26はス
テップ318に移行する。
【0054】図7は、クランク角センサ24のパルス信
号の入力に同期して実行される角度同期割り込みルーチ
ンである。CPU26はステップ400で角度パルスの
入力毎に角度カウンタ38を更新して角度位置を識別
し、ステップ401で今回の入力時刻と前回の入力時刻
から所要時間を算出するとともに更新し、さらに、角度
位置に応じて割り付けられた処理を実行する。そして、
CPU26はステップ402で噴射実行タイミングであ
るか否か判定し、噴射実行タイミングであるとステップ
403で燃料カット条件でなければステップ404で図
5のメインルーチンで演算した総噴射量TOUTを呼び出
してステップ405で噴射出力に設定する。
【0055】このように本実施例では、CPU26は図
5のステップ304,図6のステップ308,309で
エンジン1が始動時で、スロットル弁7が全閉で、か
つ、エンジン1の温度が所定範囲内であると、ステップ
310でISC弁11を全閉にするとともに、ステップ
320で始動時燃料供給量に対し、吸気圧力に応じて燃
料供給量を減量し、その減量補正した燃料量をインジェ
クタ21から噴射させるようにした。つまり、低温領域
においてISC弁11を全閉として吸入空気通路面積を
減少して圧力損失を増加させる。このようにして、燃料
を供給する吸気管内部を負圧側に大きくすることによっ
て燃料の蒸発する割合を増加させて燃料の増量を少なく
する。即ち、エンジン1の始動の状態でISC弁11を
全閉に制御することにより始動時の吸入空気通路面積を
最小として吸気管内に負圧を発生させることができ、吸
気圧力の応じて減量係数KRVP を算出することにより圧
力に応じた適切な減量補正ができる。よって、機関始動
時の燃料供給量を極力少なくして、蒸発しない燃料によ
る液膜が点火栓碍子部に付着することに伴う絶縁低下や
蒸発しない燃料が未燃炭化水素として排気されることを
抑制でき、燃焼に寄与しない液体燃料による不具合を解
消することができることとなる。
【0056】又、図6のステップ311〜313でスロ
ットル弁7の全閉状態でのスロットル弁隙間面積Acあ
るいはスロットル弁7の全閉状態での吸入空気量と、エ
ンジン1の始動時の回転速度(クランキング速度)Nc
とから吸気圧力を推定するようにしたので、圧力センサ
を使用することなく吸気圧力を算出することができると
ともに、脈動による変動が大きい領域で平均圧力を算出
できる。
【0057】さらに、始動時燃料供給量は、エンジン1
の幾何学的排気量から気筒あたりの吸入空気重量を求め
該吸入空気重量に対し所望の空燃比となる燃料供給量を
求め、その燃料供給量に、エンジン1の温度に応じた増
量補正を行ったものとしたので、好ましい始動時燃料供
給量を設定できる。
【0058】さらには、図5のステップ318,319
の処理において減量後の空燃比が所望の空燃比を下回ら
ないようにガードしたので、行き過ぎた減量補正を回避
することができる。
【0059】又、図6のステップ307,316,31
7の処理においてISC弁11のフェイル時には減量係
数KRVP =1とすることにより減量補正を行う前の始動
時燃料供給量をインジェクタ21から噴射させるように
したので、誤った減量動作を回避することができる。
【0060】さらに、図4のステップ202〜205の
処理においてISC弁11によるアイドル回転速度制御
時でのISC弁11の制御値からバイパス通路10の通
過空気量を求め、その通過空気量と全吸入空気量との差
を、スロットル弁7の全閉状態での吸入空気量として記
憶するようにしたので、アイドル制御時の学習により、
スロットル弁7の隙間における磨耗やデポジット付着に
よる経時変化の影響を無くすことができる。
【0061】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、前記実施例では吸気圧力を推定し
ていたが、吸気圧力をセンサにて検出してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、機関始動時の燃料供給量を極力少なくして
燃焼に寄与しない液体燃料による不具合を解消すること
ができる優れた効果を発揮する。
【0063】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の効果に加え、圧力センサを使用することなく吸
気圧力を算出することができる。請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の発明の効果に加え、好ましい始動
時燃料供給量を設定できる。
【0064】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の効果に加え、行き過ぎた減量補正が回避でき
る。請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明の
効果に加え、誤った減量動作が回避される。
【0065】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の効果に加え、スロットル弁の隙間における磨耗
やデポジット付着による経時変化の影響を無くすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の内燃機関の制御装置の配置図である。
【図2】実施例の内燃機関の制御装置の機能ブロック図
である。
【図3】作用を説明するためのフローチャートである。
【図4】作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】作用を説明するためのフローチャートである。
【図8】ISC弁の駆動デューティに対する通過空気流
量を示す特性図である。
【図9】クランキング速度に対する圧力低下係数を示す
特性図である。
【図10】増量係数を求めるためのマップである。
【図11】減量係数を求めるためのマップである。
【図12】標準回転速度に対する圧力を示す説明図であ
る。
【図13】減量係数を求めるためのマップである。
【図14】クレーム対応図である。
【符号の説明】
1…エンジン、7…スロットル弁、8…スロットル開度
センサ、10…バイパス通路、11…ISC弁、12…
水温センサ、21…インジェクタ、24…クランク角セ
ンサ、26…CPU、31…スタータスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 H 45/00 312 Q 366 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気系に燃料を噴射する燃料
    噴射弁と、 内燃機関の吸気系に設けられたスロットル弁をバイパス
    するバイパス通路と、 前記バイパス通路の途中に設けられ、アイドル時に内燃
    機関の回転速度を所定の回転速度に維持するためのアイ
    ドル速度制御弁とを備えた内燃機関に設けられるもので
    あって、 内燃機関の始動を検出する内燃機関始動検出手段と、 前記スロットル弁の全閉を検出するスロットル弁全閉検
    出手段と、 内燃機関の温度を検出する機関温度検出手段と、 前記内燃機関の吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段
    と、 前記内燃機関始動検出手段とスロットル弁全閉検出手段
    と機関温度検出手段とにより内燃機関が始動時で、スロ
    ットル弁が全閉で、かつ、内燃機関の温度が所定範囲内
    であると、前記アイドル速度制御弁を全閉にするととも
    に、始動時燃料供給量に対し、前記吸気圧力検出手段よ
    る吸気圧力に応じて燃料供給量を減量し、その減量補正
    した燃料量を前記燃料噴射弁から噴射させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の制御装置に
    おいて、前記吸気圧力検出手段は、前記スロットル弁の
    全閉状態でのスロットル弁隙間面積あるいはスロットル
    弁の全閉状態での吸入空気量と、内燃機関の始動時の回
    転速度とから吸気圧力を推定するものである内燃機関の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内燃機関の制御装置に
    おいて、前記始動時燃料供給量は、内燃機関の幾何学的
    排気量から気筒あたりの吸入空気重量を求め該吸入空気
    重量に対し所望の空燃比となる燃料供給量を求め、その
    燃料供給量に、機関温度検出手段による内燃機関の温度
    に応じた増量補正を行ったものである内燃機関の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の内燃機関の制御装置に
    おいて、前記制御手段は減量後の空燃比が所望の空燃比
    を下回らないようにガードする手段を有するものである
    内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内燃機関の制御装置に
    おいて、前記制御手段はアイドル速度制御弁のフェイル
    時には減量補正を行う前の始動時燃料供給量を前記燃料
    噴射弁から噴射させる手段を有するものである内燃機関
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の内燃機関の制御装置に
    おいて、アイドル速度制御弁によるアイドル回転速度制
    御時でのアイドル速度制御弁の制御値からバイパス通路
    の通過空気量を求め、その通過空気量と全吸入空気量と
    の差を、スロットル弁の全閉状態での吸入空気量として
    記憶する手段を備えた内燃機関の制御装置。
JP18368894A 1994-08-04 1994-08-04 内燃機関の制御装置 Pending JPH0849584A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6220225B1 (en) * 1998-08-31 2001-04-24 Robert Bosch Gmbh Electronic control apparatus for forming a fuel-metering signal for an internal combustion engine during the start and post-start phases thereof
JP2002174134A (ja) * 2000-09-29 2002-06-21 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置
JP2007510855A (ja) * 2003-11-10 2007-04-26 ルノー・エス・アー・エス 粒子フィルタの再生のための制御方法
JP2011122456A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Hitachi Automotive Systems Ltd エンジン始動時のシリンダ流入空気量補正方法、及びその方法を備えた燃料制御装置

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JP2011122456A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Hitachi Automotive Systems Ltd エンジン始動時のシリンダ流入空気量補正方法、及びその方法を備えた燃料制御装置

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