JPH06317228A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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Publication number
JPH06317228A
JPH06317228A JP10566193A JP10566193A JPH06317228A JP H06317228 A JPH06317228 A JP H06317228A JP 10566193 A JP10566193 A JP 10566193A JP 10566193 A JP10566193 A JP 10566193A JP H06317228 A JPH06317228 A JP H06317228A
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JP
Japan
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fuel
delivery pipe
ecu
fuel pressure
vapor
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Application number
JP10566193A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kosaka
匂坂  康夫
Masakazu Ninomiya
正和 二宮
Masakazu Yamada
山田  正和
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料タンク内のエバポ発生量を低減できると
ともに、デリバリパイプ内にベーパーを含んだ燃料があ
る場合にベーパーを排除して良好な始動性が確保できる
内燃機関の燃料供給装置を提供することにある。 【構成】 燃料ポンプ8と燃料タンク7とデリバリパイ
プ31とインジェクタ6とが備えられている。ECU2
7はデリバリパイプ31内の燃料圧力を一定値に保つべ
く燃圧センサ30により検出したデリバリパイプ31内
の燃料圧力に基づいて燃料ポンプ8を駆動制御する。
又、ECU27は燃圧上昇の変化率ΔPfと、デリバリ
パイプ31内が100%液体の時の変化率ΔPL より所
定値Aを引いた値とを比較することにより、デリバリパ
イプ31内にベーパーが存在するか否か判定し、エンジ
ンの始動時にベーパー有と検出された場合にのみバイパ
ス弁10を開弁してデリバリパイプ31内の燃料を燃料
タンク7に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の燃料供給
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公平1−25892号公報において内
燃機関の燃料供給装置が開示されている。これは、燃料
圧力により可変電圧を用いて燃料ポンプを制御し燃料圧
力を一定値に保つようにしたものである。又、特開平3
−264766号公報においては、燃料ポンプによって
燃料を圧送するとともにこの燃料を圧力調整弁で調圧し
ているシステムにおいて、圧力調整弁を迂回するバイパ
ス通路を設けるとともにこのバイパス通路に開閉弁を設
けている。そして、高温始動時に開閉弁が開となるよう
に制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公平1−
25892号公報においては、燃料タンクに常時燃料を
リターンしているのでエバポ発生量が多いという問題が
あった。又、特開平3−264766号公報において
は、圧力調整弁を使用しているので常に燃料は循環され
ており、燃料タンク内の燃料温度が上昇してエバポミッ
ションが増加するという問題があった。
【0004】そこで、この発明の目的は、燃料タンク内
のエバポ発生量を低減できるとともに、デリバリパイプ
内にベーパーを含んだ燃料がある場合にベーパーを排除
して良好な始動性が確保できる内燃機関の燃料供給装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、燃料タンク
の燃料をデリバリパイプに供給するとともにデリバリパ
イプから前記燃料タンクに戻すための燃料ポンプと、前
記デリバリパイプの燃料を内燃機関の吸気系に噴射する
燃料噴射弁と、前記デリバリパイプの燃料圧力を検出す
る燃料圧力センサと、前記デリバリパイプ内の燃料圧力
を一定値に保つべく前記燃料圧力センサにより検出され
た燃料圧力に基づいて前記燃料ポンプを駆動制御するポ
ンプ制御手段とを備えた内燃機関の燃料供給装置におい
て、デリバリパイプ内の燃料を前記燃料タンクに戻すリ
ターン配管の途中に配置された開閉弁と、内燃機関の始
動時に前記デリバリパイプ内燃料のベーパー有無を検出
するベーパー有無検出手段と、前記ベーパー有無検出手
段によりベーパー有と検出された場合にのみ前記開閉弁
を開弁してデリバリパイプ内の燃料を燃料タンクに戻す
開閉弁制御手段とを備えた内燃機関の燃料供給装置をそ
の要旨とする。
【0006】
【作用】ベーパー有無検出手段は、内燃機関の始動時に
デリバリパイプ内の燃料にベーパーの有無を検出し、開
閉弁制御手段は、ベーパー有と検出された場合にのみ開
閉弁を開弁してデリバリパイプ内の燃料を燃料タンクに
戻す。
【0007】よって、通常(開閉弁が閉の時)はデリバ
リパイプ内の燃料を燃料タンクには戻さないため、燃料
タンク内の燃料温度上昇を抑えることができ、エバポ発
生量を低減できる。又、高温再始動時などデリバリパイ
プ内にベーパーを含んだ燃料が多量にある場合は開閉弁
が開かれベーパーが排除されることで良好な始動性が確
保される。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、内燃機関の燃料供給装置
の全体概略図を示す。同装置は車両に搭載されるもので
ある。
【0009】4気筒火花点火式ガソリンエンジン1には
吸気管2と排気管3とが接続されている。吸気管2の最
上流部にはエアクリーナ4が設けられ、エアクリーナ4
から吸気が吸気管2内に吸入されるようになっている。
吸気管2の途中にはサージタンク5が設けられている。
エンジン1における各気筒毎の吸気管(吸気ポート)2
にはインジェクタ(燃料噴射弁)6がそれぞれ配置され
ている。
【0010】又、燃料タンク7内には燃料ポンプ(電動
ポンプ)8が配置され、燃料ポンプ8からは燃料供給管
32が延設され、燃料供給管32の他端はデリバリパイ
プ31に接続されている。又、燃料供給管32の途中に
は燃料フィルタ9が配置されている。さらに、デリバリ
パイプ31には気筒毎のインジェクタ(燃料噴射弁)6
が連通している。
【0011】又、デリバリパイプ31には燃料リターン
管33が延設され、燃料リターン管33の他端は燃料タ
ンク7内に開口している。この燃料リターン管33にお
ける最上流側には電磁式バイパス弁10が配置されると
ともに、燃料リターン管33の途中には固定絞り29
(絞り径は例えば2mm)が配置されている。
【0012】そして、燃料タンク7内の燃料が燃料ポン
プ8により吸い上げられ、燃料フィルタ9を通してデリ
バリパイプ31に供給され、バイパス弁10が開の時は
固定絞り29を介して再び燃料タンク7に戻される。
【0013】デリバリパイプ31には燃圧センサ30が
設けられ、同センサ30によりデリバリパイプ31内の
燃料圧力が検出される。つまり、バイパス弁10の開閉
にかかわらずデリバリパイプ31内の圧力が燃圧センサ
30で検出される。又、燃料ポンプ(電動ポンプ)8と
ECU27とは接続され、ECU27は燃圧センサ30
による検出圧力値に基づいて燃料ポンプ(電動ポンプ)
8の印加電圧を制御し、デリバリパイプ31内の圧力を
一定値に保つ。
【0014】この一定圧力に調圧された燃料がインジェ
クタ6に供給されている。そして、インジェクタ6はバ
ッテリ15からの電力供給により開弁する。その結果、
燃料が噴射され、吸入空気と混合されて混合気となって
吸気弁11を介してエンジン1における各気筒毎の燃焼
室12に供給される。
【0015】又、エンジン1における各気筒毎の燃焼室
12にはスパークプラグ13がそれぞれ配置されてい
る。そして、イグナイタ14によりバッテリ15の電圧
から高電圧が生成され、ディストリビュータ16により
各気筒毎のスパークプラグ13に分配される。
【0016】又、吸気管2の途中に設けられたスロット
ルバルブ17を迂回するようにバイパス通路18が形成
され、同バイパス通路18にはアイドルスピードコント
ロールバルブ19が配置されている。そして、エンジン
アイドル時には、アイドルスピードコントロールバルブ
19の開度調整によりエンジン回転数が調整される。
【0017】吸気管2の最上流部には吸気温センサ20
が設けられ、同センサ20により吸気温が検出できるよ
うになっている。又、吸気管2のスロットルバルブ17
の配置位置近傍にはスロットル開度センサ21が設けら
れ、同スロットル開度センサ21によりスロットルバル
ブ17の開度が検出できるようになっている。さらに、
吸気管内圧力センサ22によりサージタンク5内の吸気
管内圧力が検出できるようになっている。
【0018】エンジン1にはエンジン冷却水の温度を検
出するための水温センサ23が設けられている。又、デ
ィストリビュータ16内には気筒判別センサ24とクラ
ンク角センサ25が配置されている。クランク角センサ
25は、エンジン1のクランク軸またはカム軸の回転に
伴う所定のクランク角毎にクランク角信号を発生する。
又、気筒判別センサ24は、エンジン1のクランク軸ま
たはカム軸に回転に伴う特定気筒の特定位置毎に気筒判
別信号を発生する。
【0019】尚、気筒判別信号は特定気筒の特定位置
(例えば、第1気筒の圧縮TDC)を少なくともクラン
ク軸720°CAに1回は検出する信号であり、クラン
ク角信号はクランク軸180°CA中に複数個発生し、
少なくとも30°CA以下の周期で発生する信号であ
る。
【0020】エンジン1の排気管3には酸素濃度センサ
26が設けられ、この酸素濃度センサ26によりエンジ
ン1の排気ガス中の酸素濃度が検出できるようになって
いる。
【0021】電子制御ユニット(以下、ECUという)
27はマイクロコンピュータを中心に構成されている。
ECU27にはスタータスイッチ28からのスタータモ
ータ駆動に伴う信号が入力される。又、ECU27には
吸気温センサ20、スロットル開度センサ21、吸気管
内圧力センサ22、水温センサ23、気筒判別センサ2
4、クランク角センサ25、酸素濃度センサ26及び燃
圧センサ30が接続されている。そして、ECU27は
これらセンサからの信号を入力して、吸気温、スロット
ルバルブ17の開度、吸気管内圧力、エンジン冷却水
温、排気ガスの酸素濃度、デリバリパイプ31内の燃料
圧力等を検知する。
【0022】又、ECU27にはバッテリ15が接続さ
れており、ECU27は同バッテリ15の電圧を検知す
る。ECU27には電磁式バイパス弁10が接続され、
ECU27はバイパス弁10を開閉駆動するようになっ
ている。又、ECU27には燃料ポンプ(電動モータ)
8が接続され、ECU27は同ポンプ8への印加電圧を
制御してポンプ吐出流量を調整するようになっている。
図2は燃料ポンプ(電動ポンプ)8の印加電圧と吐出流
量を示す。
【0023】さらに、同エンジン1はスタータモータ
(図示略)がバッテリ15からの電力供給を受けて駆動
してエンジン1を始動(クランキング)するようになっ
ている。
【0024】本実施例においては、バイパス弁10にて
開閉弁を構成し、ECU27にてポンプ制御手段,ベー
パー有無検出手段,開閉弁制御手段を構成し、燃圧セン
サ30にて燃料圧力センサを構成し、燃料リターン管3
3にてリターン配管を構成している。
【0025】次に、このように構成した内燃機関の燃料
供給装置の作用を説明する。図3において、ECU27
はステップ101で燃料ポンプ8がオンした後において
所定時間内か否か判定する。ここでいう所定時間とは、
デリバリパイプ31内のベーパーが完全に抜けてしまう
までの時間を言い、例えば10〜30sec程度とす
る。
【0026】ECU27はステップ102でエンジン始
動時の燃料ポンプ8がオンした後において経過時間に対
する燃圧上昇の変化率ΔPfと、デリバリパイプ31
(燃料ポンプ8〜バイパス弁10までの配管)内が10
0%液体の時の変化率ΔPL より所定値A(例えば、3
KPa)を引いた値とを比較する。ここで、図4にデリ
バリパイプ31内が100%液体の場合と100%気体
の場合における燃料ポンプ8のオン後の経過時間に対す
る燃料圧力の上昇を示す。
【0027】そして、ECU27はΔPfが(ΔPL
A)より小さいと判定すると、デリバリパイプ31内に
はベーパーが存在すると判定し、ステップ103に進
む。ECU27はステップ103で早期にベーパーを含
まない燃料をインジェクタ6に供給することを目的にバ
イパス弁10をオン(開弁)し燃料リターン管33を開
くことでデリバリパイプ31内のベーパーを含む燃料を
燃料リターン管33を介し燃料タンク7に戻す。尚、E
CU27はステップ101及び102でNOと判定した
場合には、何も実行せずに処理を終了する。この処理は
メインルーチン毎(例えば、10msec毎)に処理さ
れる。
【0028】図5に燃圧上昇の変化率ΔPfを求める処
理(フローチャート)を示す。ECU27はステップ2
01で燃料ポンプ8がオンと判定すると、ステップ20
2に進む。ここでは、ECU27は燃料ポンプ8がオン
した後ディレイ時間(例えば100ms)経過したか否
か判定する。そして、ECU27は経過していると、ス
テップ203で前回ΔPfを算出してから所定時間、例
えば20msec経過したか否か判定する。要は、所定
時間毎にΔPfを算出するためにこのステップがある。
【0029】ECU27はステップ203において所定
時間がしていると判断すると、ステップ204で前回の
燃圧(Pfi-1 )と今回の燃圧(Pfi )の差からΔP
fを求める。さらに、ECU27はステップ205で今
回の燃圧(Pfi )を次回のΔPfを求める時に用いる
ためにPfi-1 としてRAMに記憶する。又、ECU2
7はステップ201,202,203でNOと判定され
ると何も実行せずに処理を終了する。
【0030】図6に燃料リターン管(バイパス通路)3
3を閉とする処理(フローチャート)を示す。ECU2
7はステップ301でバイパス弁10(燃料リターン管
33)を開けたか否か判定する。ECU27はYESと
判定すると、ステップ302で開が所定時間経過したか
否か判定する。ここで言う所定時間とは、デリバリパイ
プ31内のベーパーが完全に抜けてしまうまでの時間を
言い、例えば10〜30sec程度とする。そして、E
CU27は所定時間バイパス弁10を開けた状態を継続
した後にステップ303でバイパス弁10を閉じる。
【0031】図7にエンジン始動時のタイミングチャー
トを示す。T5 のタイミングでイグニッションスイッチ
をオンする。同時に、燃料ポンプ8への電圧印加を開始
する。電圧印加開始後、ディレイ時間経過後(T6 )Δ
PfがΔPL −Aの値より小の場合、バイパス弁10
(燃料リターン管33)を開とする。T7 のタイミング
は、デリバリパイプ31内に燃料が液体として充満さ
れ、燃圧が安定した状態を示す。T8 はスタータをオン
したタイミングを示す。さらに、T9 はバイパス弁10
を閉じるタイミングを示す。
【0032】図8に目標燃圧にする処理(フローチャー
ト)を示す。ECU27はステップ401ではデリバリ
パイプ31内の現在の燃圧Pf が燃圧下限値PL 以上か
否か判定する。ECU27は現在の燃圧Pf が燃圧下限
値PL 以上であると、ステップ402で現在の燃圧Pf
が燃圧上限値PU 以下か否か判定する。ECU27は現
在の燃圧Pf が燃圧上限値PU 以下のときには、ステッ
プ403へ進み燃料ポンプ8の電圧をホールドする。一
方、ECU27はステップ401において現在の燃圧P
f が燃圧下限値PL 未満であると、ステップ405で燃
料ポンプ8の電圧を上昇させる。又、ECU27はステ
ップ402で現在の燃圧Pf が燃圧上限値PU 以上であ
ると、ステップ404で燃料ポンプ8の電圧を下げる。
【0033】図9,10は噴射パルス幅の燃圧補正を求
め、噴射パルス幅を求める処理(フローチャート)を示
す。図9において、ECU27はステップ501で今回
のエンジン回転数NEが400rpmより小さいか否か
判定し、NE<400rpmであると、ステップ502
に移行する。そして、ECU27はステップ502で前
回のエンジン回転数NEが400rpm以上か否か判定
し、400rpm未満ならばステップ504に移行し、
400rpm以上ならばステップ503で今回のエンジ
ン回転数NEが200rpm未満か否か判定する。EC
U27はステップ502の処理後、あるいは、ステップ
503で今回のエンジン回転数NEが200rpm未満
ならば(エンジン始動時)、ステップ504で水温TH
Wを検出し、ステップ505で水温THWに応じて始動
時噴射パルスTSTA を算出する。そして、ECU27は
ステップ506で始動時噴射パルスTSTA を有効噴射パ
ルスTAUE とする。
【0034】さらに、ECU27はステップ507でバ
ッテリ電圧BATを検出し、ステップ508でバッテリ
電圧BATに応じて無効噴射パルスTVを算出する。そ
して、ECU27はステップ509で有効噴射パルスT
AUE に無効噴射パルスTVを加算して最終噴射パルスT
AU(=TAUE +TV)を算出する。
【0035】一方、ECU27はステップ501で今回
のエンジン回転数NEが400rpm以上であったりス
テップ503で今回のエンジン回転数NEが200rp
m以上であると(エンジン始動後)、図10のステップ
510に移行する。
【0036】ECU27はステップ510でエンジン回
転数NEを検出し、ステップ511で吸気圧PMを検出
する。そして、ECU27はステップ512で吸気圧変
化量DLPMを算出し、ステップ513で吸気温THA
を検出する。さらに、ECU27はステップ514で水
温THWを検出し、ステップ515でスロットル開度T
Aを検出する。続いて、ECU27はステップ516で
排気中の酸素濃度を検出し、ステップ517でエンジン
回転数NEと吸気圧PMに応じて基本噴射パルスTp を
算出する。そして、ECU27はステップ518で水温
THWに応じて水温補正係数FWLを算出し、ステップ5
19で水温THWと始動後経過時間に応じて始動後補正
係数FASE を算出する。さらに、ECU27はステップ
520で吸気温THAに応じて吸気温補正係数FTHA を
算出し、ステップ521でスロットル開度TAとエンジ
ン回転数NEと吸気圧PMに応じて高負荷補正係数FOT
Pを算出する。
【0037】次に、ECU27はステップ522で排気
中の酸素濃度に応じて空燃比フィードバック補正係数F
A/F を算出する。そして、ECU27はステップ523
で次式から燃圧に応じて燃圧補正係数(Fpf)を算出す
る。
【0038】Fpf=(PfT/PfD)1/2 ここで、PfTは目標燃圧、PfDはデリバリパイプ内燃圧
を示す。この処理は、過渡時にポンプ制御のみでは目標
燃圧にできない場合に用い、目標燃圧に対する実燃圧の
過不足分を噴射パルスで補正することを目的としてい
る。これは、始動時にも用いることができ、始動時非同
期噴射等の燃料ポンプ8のオン後早いタイミングで噴射
する場合、その時の燃圧が不足していた場合に補正して
もよい。
【0039】ECU27はステップ624で吸気圧変化
量DLPMに応じて加速補正パルスFMWを算出する。そ
して、ECU27はステップ625で次式を用いて有効
噴射パルスTAUE を算出する。
【0040】TAUE =Tp ・FWL・FTHA ・(FASE +
FOTP )・FA/F ・Fpf+FMW ECU27はステップ625でこのように有効噴射パル
スTAUE を算出した後は、図9のステップ507に移行
する。そして、前述したように、ECU27はステップ
507,508でバッテリ電圧BATに応じて無効噴射
パルスTVを算出し、ステップ509で有効噴射パルス
TAUE に無効噴射パルスTVを加算して最終噴射パルス
TAU(=TAUE +TV)を算出する。
【0041】このように本実施例では、燃料タンク7の
燃料をデリバリパイプ31に供給するとともにデリバリ
パイプ31から燃料タンク7に戻すための燃料ポンプ8
と、デリバリパイプ31の燃料をエンジンの吸気系に噴
射するインジェクタ6(燃料噴射弁)とを備える。さら
に、デリバリパイプ31の燃料圧力を検出する燃圧セン
サ30(燃料圧力センサ)と、デリバリパイプ31内の
燃料圧力を一定値に保つべく燃圧センサ30により検出
された燃料圧力に基づいて燃料ポンプ8を駆動制御する
ECU27(ポンプ制御手段)とを備えている。又、デ
リバリパイプ31内の燃料を燃料タンク7に戻す燃料リ
ターン管33(リターン配管)の途中にバイパス弁10
(開閉弁)を設ける。さらに、図3のステップ102に
おいて燃圧上昇の変化率ΔPfと、デリバリパイプ31
内が100%液体の時の変化率ΔPL より所定値A(例
えば、3KPa)を引いた値とを比較することにより、
デリバリパイプ31内にベーパーが存在するか否か判定
する。このように、ECU27(ベーパー有無検出手
段)により、エンジンの始動時にデリバリパイプ31内
の燃料にベーパーの有無を検出する。そして、ECU2
7(開閉弁制御手段)により図3のステップ103でベ
ーパー有と検出された場合にのみバイパス弁10を開弁
してデリバリパイプ31内の燃料を燃料タンク7に戻す
ようにした。
【0042】よって、通常(バイパス弁10が閉の時)
はデリバリパルプ31内の燃料を燃料タンク7には戻さ
ないため、燃料タンク7内の燃料温度上昇を抑えること
ができ、大幅にエバポ発生量を低減できる。又、高温再
始動時などデリバリパイプ31内にベーパーを含んだ燃
料が多量にある場合はバイパス弁10を開いてベーパー
を排除することで良好な始動性が確保できる。
【0043】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、前記実施例の機能に加えて、燃料
噴射していない時に(例えば、燃料カットの時、噴射と
噴射の間等)燃圧変化があった場合(変化幅は例えば3
0KPa)にはベーパーが発生していると判断し、バイ
パス弁10を開とするようにしてもよい。
【0044】又、図3の代わりに図11に示すようにし
てもよい。即ち、ECU27はステップ601で図3の
101と同じ処理を行う。ここで、ECU27はYES
と判定するとステップ602でエンジン水温THWが所
定値THWu 以上か否か判定する。ECU27はエンジ
ン水温THWが所定値THWu 以上であると、ステップ
603で吸気温THAが所定値THAu 以上か否か判定
する。ECU27は吸気温THAが所定値THAu 以上
であると、ステップ604でバイパス弁10を開く。ス
テップ602及び603のTHW、THAの判定はデリ
バリパイプ31内でベーパーが発生しているか否かを判
定する処理である。ステップ601,602,603で
NOの場合は何もせず処理を終了する。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
燃料タンク内のエバポ発生量を低減できるとともに、デ
リバリパイプ内にベーパーを含んだ燃料がある場合にベ
ーパーを排除して良好な始動性が確保できる優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の燃料供給装置の全体概略図である。
【図2】ポンプ印加電圧とポンプ吐出流量との関係を示
す特性図である。
【図3】作用を説明するためのフローチャートである。
【図4】ポンプ・オン後の燃料圧力の推移を示す特性図
である。
【図5】作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】作用を説明するためのタイムチャートである。
【図8】作用を説明するためのフローチャートである。
【図9】作用を説明するためのフローチャートである。
【図10】作用を説明するためのフローチャートであ
る。
【図11】別例の作用を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
6 インジェクタ(燃料噴射弁) 7 燃料タンク 8 燃料ポンプ 10 バイパス弁(開閉弁) 27 ECU(ポンプ制御手段,ベーパー有無検出手
段,開閉弁制御手段) 30 燃圧センサ(燃料圧力センサ) 31 デリバリパイプ 33 燃料リターン管(リターン配管)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの燃料をデリバリパイプに供
    給するとともにデリバリパイプから前記燃料タンクに戻
    すための燃料ポンプと、 前記デリバリパイプの燃料を内燃機関の吸気系に噴射す
    る燃料噴射弁と、 前記デリバリパイプの燃料圧力を検出する燃料圧力セン
    サと、 前記デリバリパイプ内の燃料圧力を一定値に保つべく前
    記燃料圧力センサにより検出された燃料圧力に基づいて
    前記燃料ポンプを駆動制御するポンプ制御手段とを備え
    た内燃機関の燃料供給装置において、 デリバリパイプ内の燃料を前記燃料タンクに戻すリター
    ン配管の途中に配置された開閉弁と、 内燃機関の始動時に前記デリバリパイプ内燃料のベーパ
    ー有無を検出するベーパー有無検出手段と、 前記ベーパー有無検出手段によりベーパー有と検出され
    た場合にのみ前記開閉弁を開弁してデリバリパイプ内の
    燃料を燃料タンクに戻す開閉弁制御手段とを備えたこと
    を特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
JP10566193A 1993-05-06 1993-05-06 内燃機関の燃料供給装置 Pending JPH06317228A (ja)

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