JPH0848824A - ポリオレフィン組成物 - Google Patents
ポリオレフィン組成物Info
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- JPH0848824A JPH0848824A JP20292794A JP20292794A JPH0848824A JP H0848824 A JPH0848824 A JP H0848824A JP 20292794 A JP20292794 A JP 20292794A JP 20292794 A JP20292794 A JP 20292794A JP H0848824 A JPH0848824 A JP H0848824A
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Abstract
でき、高周波ウェルダー加工およびカレンダー加工が可
能で、ポリ塩化ビニルのような透明性を有し、比重が小
さく、燃焼時に有害ガスが発生しない比較的軟質な組成
物を提供する。 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアク
リレート共重合体およびエチレン−エチルアクリレート
共重合体の群から選ばれた少なくとも1種のエチレン系
共重合体50〜97重量%、ならびにシンジオタクチッ
クポリプロピレン50〜3重量%を主成分とするポリオ
レフィン組成物。
Description
と、シンジオタクチックポリプロピレンを主成分とす
る、透明性、加工性、柔軟性に優れ、食品包装用、農業
用、医療用、産業資材用、文具用などのあらゆる用途に
用いることができる比較的軟質なポリオレフィンシート
およびフィルムを与えるポリオレフィン組成物に関す
る。
する)は、あらゆる成形品に使用されている。これは、
硬さが自由に変えられる、透明性がよい、高周波ウェル
ダーなどの2次加工適性を有する、安価で大量生産が可
能である、などの利点によるものである。ここで、PV
Cの柔軟性をコントロールする手段としては、一般に可
塑剤を混入することが行われているが、可塑剤によって
はその移行性が問題となることがあり、またPVCは燃
焼すると塩素ガスを発生し酸性雨の原因ともなることか
ら、可塑剤を使用せずに上記PVCの利点を保持したP
VC代替材料が求められている。
レン系共重合体は、柔軟性に富み、PVCと比較して比
重が小さいという点で優れるが、耐摩耗性に乏しいう
え、傷により劣化し易く、カレンダー加工することが困
難であるという欠点がある。
記する)は、機械強度、耐摩耗性、透明性に優れるた
め、各種成形品に使用されているが、特にシンジオタク
チックPPは、メタロセン触媒によって高純度で得られ
るうえ、アイソタクチックPPよりも、カレンダー加工
が容易である。このため、透明フィルム、透明シートな
どに使用されているが、剛性があるため軟質用途に不適
で、また高周波ウェルダー適性のないため、これを克服
することが求められている。
術を背景になされたもので、可塑剤を使用せずに柔軟性
をコントロールができ、高周波ウェルダー加工およびカ
レンダー加工が可能で、PVCのような透明性を有し、
比重が小さく、燃焼時に有害ガスが発生しない比較的軟
質な組成物を提供することを目的とする。
酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体および
エチレン−エチルアクリレート共重合体の群から選ばれ
た少なくとも1種のエチレン系共重合体50〜97重量
%、ならびにシンジオタクチックPP50〜3重量%を
主成分とするポリオレフィン組成物を提供するものであ
る。
は、曲げ剛性率150〜700kg/cm2 のものが好
ましく、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリ
レート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体が挙げられる。エチレン共重合体は、1種でも2種以
上の混合物でもよい。
量は、シンジオタクチックPPとの相溶性を考慮しなが
ら任意に選ぶことができるが、好ましくは70〜90重
量%である。エチレン含量が70重量%未満では、フィ
ルムに製造する際にロールに粘着し易くなり、一方90
重量%を超えると、エチレン共重合体を用いる効果が著
しく減少する。
度、耐摩耗性、透明性に優れるうえ、アイソタクチック
PPと比べて結晶性が小さく、他のポリマーとの相溶性
が良いため、本発明の組成物に用いられる。シンジオタ
クチックPPは、メタロセン触媒により高純度で得るこ
とができる。
チレン系共重合体50〜97重量%、好ましくは70〜
97重量%、シンジオタクチックPP50〜3重量%、
好ましくは30〜3重量%である。エチレン系共重合体
の割合が50重量%未満では、比較的硬質な組成物とな
るのでシートなどに加工した際の柔軟性に欠け、一方9
7重量%を超えると、カレンダー加工によりフィルムを
製造する際にロールに粘着し易くなるので好ましくな
い。
ポリオレフィン樹脂を混合した混合物を用いるこもでき
る。他のポリオレフィン樹脂としては、シンジオタクチ
ックPP以外のポリプロピレン樹脂、ポリエチレン、エ
チレン−プロピレンブロック共重合体、ポリブテン、ポ
リ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン
−1などが挙げられる。この混合物中のシンジオタクチ
ックPPの割合は70重量%以上であり、70重量%未
満では、相分離を生じて透明性の減少や肌荒れなどが起
こり、シンジオタクチックPPを配合する場合の本発明
の効果が得られない。
ン系共重合体およびシンジオタクチックPPを主成分と
するが、そのほか顔料、帯電防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、滑剤などの添加剤を配合すること
ができる。
ー、フタロシアニングリーン、イソインドリノン系イエ
ロー、キナクリドン系レッド、ペリレン系レッドなどの
無機系顔料が挙げられる。また、群青、コバルトブル
ー、クロムオキサイドグリーン、チタンホワイト、カー
ボンブラック、ベンガラ、カドミウムイエロー、カドミ
ウムレッドなどの無機顔料を用いることもできる。
3級アミン、第4級アンモニウム化合物、ピリジン誘導
体などのカチオン系の帯電防止剤、硫酸化油、石鹸、硝
酸化エステル油、硫酸化アミド油、硫酸エステル塩類、
脂肪族アルコール、アルキル硫酸エステル塩、炭素数4
〜10の飽和脂肪酸、炭素数10以上の飽和、不飽和脂
肪酸、炭素数8以上の飽和、不飽和脂肪酸のリチウム、
マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウムなどの
高級脂肪酸の金属塩、アルキルフェノールスルホン酸
塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩、リン
酸エステル塩などのアニオン系帯電防止剤、ポリオキシ
エチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコー
ル、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキシプロ
ピレンテトラオール、エチレンオキサイドまたはプロピ
レンオキサイドとアルキルアミドとの縮合物、エチレン
グリコールもしくはプロピレングリコールまたはポリエ
チレングリコールもしくはポリプロピレングリコールの
エーテルもしくはエステルと3価以上の多価アルコール
または多価アルコールのアルキルエステルとのエーテル
化物、エチレングリコールもしくはプロピレングリコー
ルまたはポリエチレングリコールもしくはポリプロピレ
ングリコールのアルキルエーテルもしくはアルキルエー
テルまたはアルキルアリルエーテルもしくはアルキルエ
ステルなどのエチレンオキサイドやプロピレンオキサイ
ドの誘導体、グリコール、グリセリン、ポリグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどの多価ア
ルコール、多価アルコールの部分脂肪酸エステル、ナフ
テン酸エステル、分子量1万以下の低分子量ポリビニル
アルコール、低分子量ポリビニルアルコールの部分エス
テル化物脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミン
または脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、多価
アルコールの部分脂肪酸エステルのエチレンオキサイド
付加物、ポリエチレングリコールなどの非イオン系の帯
電防止剤、カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体など
の両性系の帯電防止剤などが挙げられる。
部に対して0.05〜1.0重量部、好ましくは0.1
〜0.5重量部である。1.0重量部を超えると、例え
ばシート状に加工した時に、帯電防止剤が表面にブリー
ドし外観を損なう場合があるので、好ましくない。
ンゾフェノン系、2−(2′ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール系、サリチル酸系、フタル酸系などが挙
げられる。紫外線吸収剤の使用量は、組成物100重量
部に対して0.05〜1.0重量部、好ましくは0.1
〜0.5重量部である。
チルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、ジフェニ
ルアミン、N,N′−ジフェニル−P−フェニレンジア
ミンなどのアミン系、2,6ジ−t−ブチル−4メチル
フェノール、2,4ジメチル−6−t−ブチルフェノー
ル、3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニゾール、n−
オクタデシル−β(4′−ハイドロキシ−3′,5′−
ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネートなどのフェノ
ール系が挙げられる。酸化防止剤の使用量は、組成物1
00重量部に対して0.05〜1.0重量部、好ましく
は0.1〜0.5重量部である。
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カドミウム、リン酸エステル類などが挙げられ
る。滑剤の使用量は、組成物100重量部に対して0.
05〜1.0重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部
である。
それぞれのポリマー、および必要に応じてその他の添加
剤を、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、ブレン
ダー、バンバリーミキサーなどの混合機により混合し、
混練ロールまたは押し出し機などにより混練され、さら
に必要に応じて造粒され、これをシートあるいはフィル
ム用材料として使用される。
レンダー加工法、Tダイ法、インフレーション法、好ま
しくはカレンダー加工法などの押出成形法の技術が採用
される。シートあるいはフィルムは、所望幅に、0.1
mm〜1.5mmの範囲の所望の厚さにフィルム状に製
膜後、一旦ロール状に巻き取る。巻取り方式は従来のも
のでよく、例えばセンターワインダー、サーフェスワイ
ンダーなどによって巻取り、ロール状の製品とする。
を使用せずに柔軟性のコントロールができ、高周波ウェ
ルダー加工およびカレンダー加工が可能で、PVCのよ
うな透明性を有し、比重が小さく、燃焼時に有害ガスが
発生しないという性質を有するものであり、この組成物
により形成されたシートおよびフィルムは、しなやかさ
と柔らかさを兼ね備えることから、食品包装用、農業
用、医療用、産業資材用、文具用などのあらゆる用途に
用いることができる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例中、%は、特に断らない限り
重量基準である。また、実施例中の各種の評価は、下記
に従った。
行った。 ○;ヘイズ増加が10%未満 ×;ヘイズ増加が10%以上平滑性 表面荒れを目視測定した。 ○;実用範囲 ×;実用範囲外可塑剤移行性 表面荒れを目視測定した。 ○;実用範囲 ×;実用範囲外
回)で擦過したのち、ヘイズ測定(単位%)を行った。 ○;ヘイズ増加が20%未満 ×;ヘイズ増加が20%以上高周波ウエルダー性 出力4kw高周波ウェルダー機を用いて測定した。 ○;接着可 ×;接着不可カレンダー加工性 ○;ロール粘着が少なく、良好に加工することができ
る。 ×;ロール粘着が強く、加工が困難である。密度 JIS K7112に基づき測定した。
中、EVAはエチレン−酢酸ビニル共重合体、EMMA
はエチレン−メチルメタクリレート共重合体、SPPは
シンジオタクチックPP、IPPはアイソタクチックP
Pを表す。
ンバリーミキサーに仕込み、攪拌混合したのち、145
℃に加熱溶融してロール混練し、次いでカレンダー装置
により厚さ0.3mmのフィルムを形成した。その際、
酸化防止剤として、チバガイギー社製、イルガノックス
1010を用い、滑剤として、旭電化(株)製、アデカ
スタブAX38を用いた。このフィルムについて、透明
性、可塑剤移行性、擦過性、高周波ウエルダー性、カレ
ンダー加工性、密度を評価した。結果を表3〜4に示
す。
軟性のコントロールができ、高周波ウェルダー加工およ
びカレンダー加工が可能で、PVCのような透明性を有
し、比重が小さく、燃焼時に有害ガスが発生しない比較
的軟質な組成物が得ることができる。このように、本発
明による組成物により成形されたシートおよびフィルム
は、透明感に優れ、しなやかさと柔らかさを兼ね備えて
おり、また、環境に悪影響を与えないことから、食品包
装用、農業用、医療用、産業資材用、文具用などのあら
ゆる用途に用いることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチル
アクリレート共重合体およびエチレン−エチルアクリレ
ート共重合体の群から選ばれた少なくとも1種のエチレ
ン系共重合体50〜97重量%、ならびにシンジオタク
チックポリプロピレン50〜3重量%を主成分とするポ
リオレフィン組成物。 - 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチル
アクリレート共重合体およびエチレン−エチルアクリレ
ート共重合体の群から選ばれた少なくとも1種のエチレ
ン系共重合体50〜97重量%、ならびにシンジオタク
チックポリプロピレンと他のポリオレフィン樹脂の混合
物で、シンジオタクチックポリプロピレンが70重量%
以上の混合物50〜3重量%を主成分とするポリオレフ
ィン組成物。 - 【請求項3】 エチレン系共重合体のエチレン含有量が
70〜90重量%である請求項1または2に記載のポリ
オレフィン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20292794A JP3545808B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | カレンダー成形用ポリオレフィン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20292794A JP3545808B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | カレンダー成形用ポリオレフィン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848824A true JPH0848824A (ja) | 1996-02-20 |
JP3545808B2 JP3545808B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=16465468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20292794A Expired - Lifetime JP3545808B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | カレンダー成形用ポリオレフィン組成物 |
Country Status (1)
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---|---|
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-
1994
- 1994-08-05 JP JP20292794A patent/JP3545808B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN109890925A (zh) * | 2016-10-27 | 2019-06-14 | 琳得科株式会社 | 介电加热粘接膜、及使用了介电加热粘接膜的粘接方法 |
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