JP2000103903A - 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤

Info

Publication number
JP2000103903A
JP2000103903A JP10294490A JP29449098A JP2000103903A JP 2000103903 A JP2000103903 A JP 2000103903A JP 10294490 A JP10294490 A JP 10294490A JP 29449098 A JP29449098 A JP 29449098A JP 2000103903 A JP2000103903 A JP 2000103903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
fatty acid
ester
pentaglycerin
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10294490A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kawai
丈志 川合
Kazunori Oi
一徳 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku KK filed Critical Taiyo Kagaku KK
Priority to JP10294490A priority Critical patent/JP2000103903A/ja
Publication of JP2000103903A publication Critical patent/JP2000103903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、熱可塑性樹脂に滑り効果を付与す
るために用いられる外部滑剤であり、従来の外部滑剤よ
りも滑り効果が優れ、且つ安全性に優れた外部滑剤を目
的とする。 【解決手段】 ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合す
ることで上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物の成形加工用外部滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックを成形加工する場合、プラ
スチックと加工機械との接触面やポリマー相互間で摩擦
が起こる。これらの摩擦を低下させ、プラスチックの流
動性や離型性を改善し、その加工性を向上する目的で添
加される薬剤が滑剤である。一般に滑剤は二つの型に分
類され、プラスチックと加工機械の接触面での潤滑性を
向上させるものを外部滑剤、ポリマー相互間の潤滑性を
向上させるものを内部滑剤という。通常、滑剤は外部滑
剤と内部滑剤の両方の性質を持っており、その作用の大
小により便宜上いずれかに分類される。この外部滑剤に
ついて、それ自体を熱可塑性樹脂に添加混合する練り込
み型と成型した熱可塑性樹脂のシート等に塗布する塗布
型の外部滑剤の二つのタイプの滑剤が存在する。
【0003】この塗布型の外部滑剤について、従来はシ
リコーンが使用されるが滑剤としての効果はまだ十分満
足できるものではなかった。また、食品容器などの成型
品に塗布する場合、この外部滑剤を人が口にする可能性
があり、シリコーンについては、食品添加物として使用
制限が設けられており、安全性について疑問があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂に滑り効果を付与するために用いられる外部滑剤であ
り、従来の外部滑剤よりも滑り効果が優れ、且つ安全性
に優れた外部滑剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリグリ
セリン脂肪酸エステルを含有する熱可塑性樹脂成形加工
用外部滑剤が従来満足されてない滑り効果を十分に満た
し、且つ、食品添加物であるポリグリセリン脂肪酸エス
テルを使用することで安全性にも優れることを見い出
し、本発明を完成した。即ち、本発明は、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする熱可塑性
樹脂成形加工用外部滑剤に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)ポリグリセリン脂肪酸エス
テル 本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルと
は、ポリグリセリンと脂肪酸とを反応して得られるエス
テルである。本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸
エステルの構成成分であるポリグリセリンを具体的に示
すと、例えば、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラ
グリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘ
プタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、
デカグリセリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以
上の混合物が利用される。ポリグリセリンの中では、ポ
リグリセリン組成中、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、
ヘプタ、オクタ、ノナ、デカグリセリンからなる群より
選ばれる1種のポリグリセリンの含量が35%以上であ
るポリグリセリンが好ましい。
【0007】本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸
エステルのもう一方の構成成分である脂肪酸を具体的に
示すと、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、パル
ミチン酸、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸、リシ
ノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、カプロン
酸、ヘプリル酸、ノニル酸、ウンデカン酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸、パルミトオレイン酸、ベヘン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、エライジン酸、2−エチルヘキ
シル酸、サビニン酸、2−ヒドロキシテトラデカン酸、
イソプール酸、2−ヒドロキシヘキサデカン酸、ヤラピ
ノール酸、ユニぺリン酸、アンブレットール酸、アリュ
ーリット酸、2−ヒドロキシオクタデカン酸、18−ヒ
ドロキシオクタデカン酸、9,10−ジヒドロキシオク
タデカン酸、カムロレン酸、フェロン酸、セレブロン
酸、9−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシス
テアリン酸、水素添加ヒマシ油脂肪酸(12−ヒドロキ
システアリン酸の他に少量のステアリン酸及びパルミチ
ン酸を含有する脂肪酸)等が挙げられ、これらの1種又
は2種以上の混合物として利用される。この中で炭素数
が8〜22の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数
が12〜18の脂肪酸である。上記ポリグリセリン脂肪
酸エステルの製造方法は特に限定するものではないが、
上記原料を用いてリン酸、p−トルエンスルホン酸、苛
性ソーダ等触媒の存在下もしくは無触媒で100℃〜3
00℃、好ましくは120℃〜250℃の範囲で加熱し
生成水を系外に除去することによって得られる。反応は
不活性ガスの存在下で行うのが好ましい。また、トルエ
ン又はキシレン等の共沸溶剤中で行っても良い。
【0008】このようにして合成されたポリグリセリン
脂肪酸エステルを具体的に例示すると、テトラグリセリ
ンラウリン酸エステル、テトラグリセリンミリスチン酸
エステル、テトラグリセリンパルミチン酸エステル、テ
トラグリセリンステアリン酸エステル、テトラグリセリ
ンオレイン酸エステル、ペンタグリセリンラウリン酸エ
ステル、ペンタグリセリンミリスチン酸エステル、ペン
タグリセリンパルミチン酸エステル、ペンタグリセリン
ステアリン酸エステル、ペンタグリセリンオレイン酸エ
ステル、ヘキサグリセリンラウリン酸エステル、ヘキサ
グリセリンミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンパ
ルミチン酸エステル、ヘキサグリセリンステアリン酸エ
ステル、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル、デカグ
リセリンラウリン酸エステル、デカグリセリンミリスチ
ン酸エステル、デカグリセリンパルミチン酸エステル、
デカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリン
オレイン酸エステル等を挙げることができ、これらの一
種又は二種以上の混合物として利用される。これらの中
では、ペンタグリセリンラウリン酸エステル、ペンタグ
リセリンミリスチン酸エステル、ペンタグリセリンパル
ミチン酸エステル、ペンタグリセリンステアリン酸エス
テル、ペンタグリセリンオレイン酸エステルが好まし
い。
【0009】本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エス
テルの酸価は、好ましくは10以下であり、より好まし
くは5以下である。また、本発明によるポリグリセリン
脂肪酸エステルの好ましいHLB(Hydorophi
leLipophileBalance)は10〜18
である。ここでHLBとは1分子中における水酸基(親
水性)と脂肪酸残基(疎水性)とのバランスにより決定
されるものであり、Griffinの経験式から算出さ
れるものであり、以下の(1)式により求められる。 HLB=20(1−SV/NV)(1) SV:エステルのケン化価 NV:脂肪酸の中和価
【0010】(2)熱可塑性樹脂 本発明で用いられる熱可塑性樹脂とは、次のような樹脂
が挙げられる。低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、ポリメチルペン
テン−1、ポリブテン−1、及びこれらの共重合体等を
含むポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル共重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−エチ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体に塩化ビ
ニルをグラフトした共重合体等を含む塩化ビニル系樹
脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体等のスチレン樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオ
キサイドやポリフェニレンサルファイド等のエンジニア
リングプラスチック等の樹脂の他に、さらには各種ポリ
マーを1種以上ブレンドしたものも含まれる。これらの
熱可塑性樹脂の中では低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、直鎖状ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。
【0011】(3)その他の配合剤 本発明組成物には更にその目的に応じ所望の特性を付与
するために、一般に熱可塑性樹脂に添加される公知の物
質、すなわち酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、着色剤、難
燃剤、帯電防止剤、光安定剤、防曇剤、遮光剤、防炎加
工剤、補強剤、顔料、染料、加工助剤、耐衝撃性改良剤
またその他の無機充填剤や有機充填剤を配合することも
勿論可能である。
【0012】(4)添加方法 本発明品の添加方法は特に限定されるものではないが、
通常は溶媒に溶解させたものを熱可塑性樹脂シートの表
面に塗布して使用される。例えば、本発明品を表面に塗
布する場合は、本発明品を溶媒に溶解調合して使用す
る。溶媒は有機溶剤、水、アルコール類が好適であり、
特に水が好ましい。有機溶剤、アルコール等を使用した
場合は、加工時に溶媒が揮発するため、作業者の健康を
害する恐れがある。本発明品は、例えば水100gに
0.01g〜30gを溶解して用いることができる。熱
可塑性樹脂シート表面への塗布量は上記のように調合さ
れた液体を固形分が0.01〜2g/m2となるように
するのが好ましい。ここで、固形分とは液体に溶解させ
たポリグリセリン脂肪酸エステルの重量のことを意味す
る。熱可塑性樹脂シート表面上に残る固形分の量が0.
01g/m2以下であると、離型効果が低下し、2g/
2以上であると熱可塑性樹脂シート表面がべたついて
しまい好ましくない。液体に溶解した本発明品は、はけ
ぬり、噴霧、ロールコーター、グラビアロールコータ
ー、ナイフコーター、浸漬法等の方法により、熱可塑性
樹脂シートの表面に塗布され、次いで、これを常温ある
いは加熱して乾燥して溶媒を除去することにより、離型
皮膜を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例、比較例等により、本発明を更
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 製造例1 (ペンタグリセリンラウリン酸エステルの製造例)1リ
ットルの四つ口フラスコにラウリン酸(分子量=20
0、酸価=280)180gとペンタグリセリン220
gを混合し、苛性ソーダ0.5gを加えて、窒素気流下
で生成水を除去しながら250℃で反応して本発明のペ
ンタグリセリンラウリン酸エステルを376g得た。こ
のもののHLBは14であった。 製造例2 (ペンタグリセリンミリスチン酸エステルの製造例)1
リットルの四つ口フラスコにミリスチン酸(分子量=2
28、酸価=245)150gとペンタグリセリン25
0gを混合し、苛性ソーダ0.5gを加えて、窒素気流
下で生成水を除去しながら250℃で反応して本発明の
ペンタグリセリンミリスチン酸エステルを380g得
た。このもののHLBは13であった。
【0014】製造例3 (ペンタグリセリンパルミチン酸エステルの製造例)1
リットルの四つ口フラスコにパルミチン酸(分子量=2
56、酸価=218)200gとペンタグリセリン20
0gを混合し、苛性ソーダ0.5gを加えて、窒素気流
下で生成水を除去しながら250℃で反応して本発明の
ペンタグリセリンパルミチン酸エステルを378gを得
た。このもののHLBは13であった。 製造例4 (ペンタグリセリンステアリン酸エステルの製造例)1
リットルの四つ口フラスコにステアリン酸(分子量=2
84、酸価=195)140gとペンタグリセリン26
0gを混合し、苛性ソーダ0.5gを加えて、窒素気流
下で生成水を除去しながら250℃で反応して本発明の
ペンタグリセリンステアリン酸エステルを374gを得
た。このもののHLBは13であった。
【0015】製造例5 (ペンタグリセリンオレイン酸エステルの製造例)1リ
ットルの四つ口フラスコにオレイン酸(分子量=28
2、酸価=200)140gとペンタグリセリン260
gを混合し、苛性ソーダ0.5gを加えて、窒素気流下
で生成水を除去しながら250℃で反応して本発明のペ
ンタグリセリンオレイン酸エステルを375gを得た。
このもののHLBは13であった。表1に製造例1〜5
のポリグリセリン脂肪酸エステルの概略をまとめた。本
発明の実施例と比較例における評価項目及び評価方法は
下記の通りである。
【0016】実施例1〜5 製造例1〜5のポリグリセリン脂肪酸エステルを水に加
温溶解させ1%(W/W)の水溶液を調整した。この水
溶液をポリプロピレンシート(厚さ1mm)の片面にス
プレー法にて塗布し、乾燥し、シート表面の固形部分の
量を第1表に示した割合の樹脂シートを得た。この樹脂
シートで10cm×10cmの試験片を作製し、このシ
ートを2枚重ねあわせ、50g/cm2の圧力をかけて
23℃、RH50%の恒温室に24時間放置し、その
後、この2枚重ねあわせた試験片を引き剥がすのに要し
た最大強度を測定し、滑り効果について滑性強度(g)
として評価した。尚、測定には、万能試験機(AG−5
0kNE、島津製作所(株)製)を使用した。また、外
部滑剤を塗布したシートの透明性については、ヘイズメ
ーターで透明度をヘイズ(%)として評価した。また、
塗工性については、外観で評価を行った。結果を表1及
び表2に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】 判定基準: 活性強度(g) 小 大 滑り性 良好←―――――――――――――――――→不良 判定基準: ヘイズ(%) 小 大 透明度 良好←―――――――――――――――――→不良 判定基準: 塗工性 ○ △ × 塗工性 良好←―――――――――――――――――→不良 判定基準: 総合評価 ◎ ○ △ × 総合評価 良好←―――――――――――――――――→不良
【0020】比較例1 シリコーンエマルジョン(エマルジョン型離型シリコー
ンTSM6341、東芝シリコーン(株)製)を用いた
以外は、実施例1〜5と同様の方法で評価した。結果を
表1に示した。本発明の実施態様ならびに目的生成物を
挙げれば以下の通りである。 (1)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを
特徴とする熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤。 (2)ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成成分である
ポリグリセリンが、ジグリセリン、トリグリセリン、テ
トラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリ
ン、ヘプタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセ
リン、デカグリセリンである前記(1)記載の成形加工
用外部滑剤。 (3)ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成部分である
ポリグリセリンが、ポリグリセリン組成中、トリ、テト
ラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカグリ
セリンからなる群より選ばれる1種のポリグリセリンの
含量が35%以上であるポリグリセリンである前記
(1)〜(2)いずれか記載の成形加工用外部滑剤。 (4)ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成部分である
脂肪酸が、オレイン酸、イソステアリン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸、リシノレイ
ン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、カプロン酸、ヘ
プリル酸、ノニル酸、ウンデカン酸、ミリスチン酸、ス
テアリン酸、パルミトオレイン酸、ベヘン酸、リノール
酸、リノレン酸、エライジン酸、2−エチルヘキシル
酸、サビニン酸、2−ヒドロキシテトラデカン酸、イソ
プール酸、2−ヒドロキシヘキサデカン酸、ヤラピノー
ル酸、ユニぺリン酸、アンブレットール酸、アリューリ
ット酸、2−ヒドロキシオクタデカン酸、18−ヒドロ
キシオクタデカン酸、9,10−ジヒドロキシオクタデ
カン酸、カムロレン酸、フェロン酸、セレブロン酸、9
−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシステアリ
ン酸、水素添加ヒマシ油脂肪酸(12−ヒドロキシステ
アリン酸の他に少量のステアリン酸及びパルミチン酸を
含有する脂肪酸)である前記(1)〜(3)いずれか記
載の成形加工用外部滑剤。
【0021】(5)ポリグリセリン脂肪酸エステルの構
成部分である脂肪酸の脂肪酸鎖長が、8〜22からなる
ことを特徴とする前記(1)〜(4)いずれか記載の成
形加工用外部滑剤。 (6)ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成部分である
脂肪酸の脂肪酸鎖長が、12〜18からなることを特徴
とする前記(1)〜(4)いずれか記載の成形加工用外
部滑剤。 (7)ポリグリセリン脂肪酸エステルが、テトラグリセ
リンラウリン酸エステル、テトラグリセリンミリスチン
酸エステル、テトラグリセリンパルミチン酸エステル、
テトラグリセリンステアリン酸エステル、テトラグリセ
リンオレイン酸エステル、ペンタグリセリンラウリン酸
エステル、ペンタグリセリンミリスチン酸エステル、ペ
ンタグリセリンパルミチン酸エステル、ペンタグリセリ
ンステアリン酸エステル、ペンタグリセリンオレイン酸
エステル、ヘキサグリセリンラウリン酸エステル、ヘキ
サグリセリンミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリン
パルミチン酸エステル、ヘキサグリセリンステアリン酸
エステル、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル、デカ
グリセリンラウリン酸エステル、デカグリセリンミリス
チン酸エステル、デカグリセリンパルミチン酸エステ
ル、デカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセ
リンオレイン酸エステルである前記(1)〜(6)いず
れか記載の成形加工用外部滑剤。 (8)ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ペンタグリセ
リンラウリン酸エステル、ペンタグリセリンミリスチン
酸エステル、ペンタグリセリンパルミチン酸エステル、
ペンタグリセリンステアリン酸エステル、ペンタグリセ
リンオレイン酸エステルである前記(1)〜(6)いず
れか記載の成形加工用外部滑剤。 (9)ポリグリセリン脂肪酸エステルの酸価が、10以
下である前記(1)〜(8)いずれか記載の成形加工用
外部滑剤。 (10)ポリグリセリン脂肪酸エステルの酸価が、5以
下である前記(1)〜(8)いずれか記載の成形加工用
外部滑剤。
【0022】(11)ポリグリセリン脂肪酸エステルの
HLBが、10〜18である前記(1)〜(10)いず
れか記載の成形加工用外部滑剤。 (12)本発明で用いられる熱可塑性樹脂が、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリブタジエン、ポリメチルペンテン−1、ポリブテン
−1、及びこれらの共重合体等を含むポリオレフィン系
樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体に塩化ビニルをグラフトした共重合体
等を含む塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のスチレン樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリフェニレンオキサイドやポリフェニレンサル
ファイドより選ばれる1種又は2種以上である前記
(1)〜(11)いずれか記載の成形加工用外部滑剤。 (13)本発明で用いられる熱可塑性樹脂が、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂である前記(1)〜(12)いずれか記載の
熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤。 (14)溶媒に溶解させたものを熱可塑性樹脂シートの
表面に塗布して使用することを特徴とする前記(1)〜
(13)いずれか記載の成形加工用外部滑剤。 (15)溶媒に溶解させたものを熱可塑性樹脂シートの
表面に固形分が0.01〜2g/m2 となるように塗布
して使用することを特徴とする前記(1)〜(14)い
ずれか記載の成形加工用外部滑剤。
【0023】
【発明の効果】本発明は、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルからなることを特徴とする熱可塑性樹脂成形加工用外
部滑剤であり、この外部滑剤を添加する事により従来満
足されてない滑り効果を十分満たし、且つ、食品添加物
であるポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる事により
安全性については全く問題が無い熱可塑性樹脂成形加工
用外部滑剤を得ることができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有す
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリグリセリン脂肪酸エ
    ステルのポリグリセリンが、トリ、テトラ、ペンタ、ヘ
    キサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカグリセリンからなる
    群より選ばれる1種を35%以上含有することを特徴と
    する熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリグリセリン脂肪酸エ
    ステルの脂肪酸鎖長が12〜18からなることを特徴と
    する熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤。
JP10294490A 1998-09-30 1998-09-30 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤 Pending JP2000103903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294490A JP2000103903A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294490A JP2000103903A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000103903A true JP2000103903A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17808448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10294490A Pending JP2000103903A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000103903A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117737A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Kaneka Corp ポリエステル樹脂組成物およびそれから得られる成形体
JP2006219553A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Riken Vitamin Co Ltd 食品品位の潤滑油組成物
JP2009155367A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Wintech Polymer Ltd ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び薄肉成形品
JP2011033996A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd エステルワックス及びそれを含有するトナー用バインダー樹脂、及びトナー
JP2016037520A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2016037556A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117737A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Kaneka Corp ポリエステル樹脂組成物およびそれから得られる成形体
JP2006219553A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Riken Vitamin Co Ltd 食品品位の潤滑油組成物
JP2009155367A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Wintech Polymer Ltd ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び薄肉成形品
JP2011033996A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd エステルワックス及びそれを含有するトナー用バインダー樹脂、及びトナー
JP2016037520A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2016037556A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物および空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1064639A (en) Ethylene polymer films of reduced haze
GB1588335A (en) Stabilizer and lubricant composition for moulding compositions based on polyvinylchloride or vinylchloride copolymers
EP0307116A2 (en) Porous film, process for producing the same and absorbent sanitary articles
JP2000103903A (ja) 熱可塑性樹脂成形加工用外部滑剤
JP3319634B2 (ja) 樹脂組成物
JP2015110731A (ja) 帯電防止剤組成物及びポリオレフィン樹脂組成物
JP7280029B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂用帯電防止剤及びそれを含有するポリオレフィン系樹脂組成物
EP0459560B1 (en) Composition containing a polymer of unsaturated hydrocarbon and a starch derivative
JPH0848824A (ja) ポリオレフィン組成物
JP4738204B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム
JPH09279129A (ja) 防曇剤
JP4023926B2 (ja) 熱可塑性樹脂加工性改良剤及び熱可塑性樹脂組成物
JP2002293957A (ja) ポリ塩化ビニル系ストレッチフィルム
JP2001146547A (ja) 帯電防止剤組成物及び飽和ポリエステル樹脂組成物
JP2003026884A (ja) 溶融成形用ポリビニルアルコール系樹脂組成物
JP2502252B2 (ja) ポリビニルアルコ―ル系フィルム
JPH04233977A (ja) 組成物及びその用途
JP2005307122A (ja) 押出成形用低密度ポリエチレン樹脂組成物
JP3105596B2 (ja) スチレン−ブタジエンブロック共重合体組成物
JPS6411214B2 (ja)
JP4926839B2 (ja) ポリオレフィン樹脂組成物
JP6758979B2 (ja) ポリ乳酸樹脂組成物
JP2007262267A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム
JP2007197605A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム
JPS5950174B2 (ja) 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フイルム又はシ−トの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees