JPH0848505A - 金属酸化物粒子の製造方法 - Google Patents

金属酸化物粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH0848505A
JPH0848505A JP18318794A JP18318794A JPH0848505A JP H0848505 A JPH0848505 A JP H0848505A JP 18318794 A JP18318794 A JP 18318794A JP 18318794 A JP18318794 A JP 18318794A JP H0848505 A JPH0848505 A JP H0848505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
alkaline
soln
aqueous solution
dropping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18318794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3556277B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kato
寛 加藤
Namihiro Okabayashi
南洋 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP18318794A priority Critical patent/JP3556277B2/ja
Publication of JPH0848505A publication Critical patent/JPH0848505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3556277B2 publication Critical patent/JP3556277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 テトラメトキシシラン、テトライソプロポキ
シチタン等の加水分解可能な有機金属化合物とアルカリ
性水溶液を各々アルカリ性反応水溶液中に滴下しつつ加
水分解して球状の金属酸化物粒子を製造する方法におい
て、全加水分解工程中の一工程として該アルカリ性反応
水溶液の一部を系外に排出しながら加水分解する工程又
は全加水分解工程中の一工程として該アルカリ性反応水
溶液の体積を一定に維持しながら加水分解する工程を設
けることを特徴とする金属酸化物粒子の製造方法。 【効果】 本発明の製造方法によれば、粒子径が非常に
揃った、いわゆる単分散性が良好で、しかも平均粒子径
が例えば2μm以上のシリカ粒子あるいは1μm以上の
シリカーチタニア複合酸化物粒子等の粒子径の大きな金
属酸化物球状粒子を、簡便且つ短時間で製造することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒子径が非常に揃った、
いわゆる単分散性が良好で、しかも平均粒子径が例えば
1μm以上の大きな粒子径の金属酸化物粒子の製造に好
適な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テトラエトキシシランなどの加水
分解可能な有機金属化合物を、水、アンモニアおよびア
ルコールなどの反応液中において加水分解することによ
り、シリカなどの金属酸化物粒子を得る方法が知られて
いる。この様な方法で、平均粒子径が0.1から10μ
m前後のシリカ粒子が得られている。平均粒子径が2μ
mまでのシリカ粒子の製造は比較的簡単であり、高スラ
リー濃度で製造する方法も開発されている。
【0003】これに対して、2μm以上のシリカ粒子の
製造方法については、特開昭62−72516や特開昭
63−210016に記載されているように、まず1μ
m前後の粒子を製造し、生成物を分級精製した後、その
一部を核粒子として再成長させ、更に分級精製、再成長
を繰り返すというものである。したがって、この方法で
は、単分散粒子が得られるものの、複雑で手間がかかる
ため、2μm以上のシリカ粒子を製造するには、数日か
ら数週間という長い時間がかかるという問題があった。
【0004】一方、光半導体用の封止材や歯科用のコン
ポジットレジンなどの充填材として有用なシリカーチタ
ニア系やシリカージルコニア系などの球状の複合酸化物
粒子の製造方法が特公平1−38043などに開示され
ている。これらの方法で得られる複合酸化物粒子は、チ
タニアやジルコニアなどの金属酸化物の含有量を制御す
ることによって、複合酸化物粒子の屈折率を任意に調整
できるという特徴がある。複合酸化物粒子の屈折率を、
樹脂の屈折率と一致させることによって、透明な複合樹
脂が得られるが、充填材に用いる複合酸化物粒子の粒子
径は、大きいほど樹脂と混練しやすい。しかしながら、
従来知られている球状の複合酸化物粒子の粒子径は1μ
m未満の大きさであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単分散性の
極めて高く且つ例えば平均粒子径2μm以上のシリカ粒
子あるいは1μm以上の複合酸化物粒子などの如き粒子
径の大きな球状金属酸化物粒子を簡便な操作で、しかも
短時間で製造する方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、加水分
解工程を改良することにより上記課題を達成できる事を
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、加水分解可能な有機金属
化合物とアルカリ性水溶液を各々アルカリ性反応水溶液
中に滴下しつつ加水分解して球状の金属酸化物粒子を製
造する方法において、全加水分解工程中の一工程として
該アルカリ性反応水溶液の一部を系外に排出しながら加
水分解する工程を設けることを特徴とする金属酸化物粒
子の製造方法である。
【0008】他の発明は、加水分解可能な有機金属化合
物とアルカリ性水溶液を各々アルカリ性反応水溶液中に
滴下しつつ加水分解して球状の金属酸化物粒子を製造す
る方法において、全加水分解工程中の一工程として該ア
ルカリ性反応水溶液の体積を一定に維持しながら加水分
解する工程を設けることを特徴とする金属酸化物粒子の
製造方法である。
【0009】本発明に用いる加水分解可能な有機金属化
合物としては、アルカリ性水溶液中で加水分解を受けて
金属酸化物になるものであれば公知の化合物が何ら制限
なく採用される。
【0010】加水分解可能な有機金属化合物の代表的な
ものを示すと、例えば、一般式Si(OR)4またはS
iR' n(OR)4-nで示されるアルコキシシラン、また
は該アルコキシシランを部分的に加水分解して得られる
低縮合物が工業的に入手し易く、その一種または2種以
上の混合物が好ましく用いられる。なお、上記の一般式
において、RおよびR'はアルキル基で、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
などの低級アルキル基が好適である。nは1〜3の整数
である。具体的に例示すれば、テトラメトキシシランや
テトラエトキシシランあるいはテトラメトキシシランや
テトラエトキシシランのオリゴマー類〔メチルシリケー
ト51やエチルシリケート40(商品名)、コルコート
(株)製〕等が挙げられるが、テトラメトキシシランや
テトラエトキシシランが取り扱いの容易さや比較的再現
性良く球状粒子が得られる等の点で好ましく用いられ
る。
【0011】また、その他の加水分解可能な有機金属化
合物としては、周期律表第I族から第IV族までの加水
分解可能な有機金属化合物が特に制限されず使用され
る。例えば、一般式M1(OR)、M2(OR)2、M
3(OR)3、M4(OR)4(但し、Rはアルキル基)で
表示される金属アルコキシド化合物または上記一般式中
のアルコキシド基(OR)の一つ又は二つがカルボキシ
ル基あるいはβ−ジカルボニル基で置換された化合物が
好ましい。ここでM1は周期律表第I族の金属、M2は周
期律表第II族の金属、M3は周期律表第III族の金
属、M4は周期律表第IV族の金属で、具体的には例え
ばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、
チタニウム、ジルコニウム、ゲルマニウム、ハフニウ
ム、錫または鉛が挙げられる。
【0012】本発明において一般に好適に使用される上
記他の加水分解可能な有機金属化合物を具体的に例示す
ると、NaOCH3,NaOC25,NaOC37等の
有機ナトリウム化合物および上記Naに代わって、L
i、K等で代替した周期律表第I族の有機金属化合物、
Mg(OCH32、Mg(OC252、Mg(OC3
72、Mg(OC492、Mg(OC5112等の有
機マグネシウム化合物および上記Mgに代わって、C
a、Sr、Ba等で代替した周期律表第II族の有機金
属化合物、Al(OC253、Al(OC373、A
l(OC493等の有機アルミニウム化合物および上
記Alに代わって、B等で代替した周期律表第III族
の有機金属化合物、Ti(O−C374、Ti(O−
494、等の有機チタニウム化合物および上記Ti
に代わって、Zr、Ge、Hf、Sn、Pb等で代替し
た周期律表第IV族の有機金属化合物などが挙げられ
る。また、CaCl2、Ca(HOC64COO)2・H
2O等の化合物も好適に使用できる。なお、上記周期律
表第I族から第IV族の金属以外にも、第V族から第V
III族の金属も一部好適に使用できる。例えば、Nb
(O−C375、Ta(O−C375、P(O−C4
93、As(O−C493、W(O−C496、F
e(O−C373などである。
【0013】本発明を実施するためには、上記の加水分
解可能な有機金属化合物を1種、または2種以上混合し
て適宜用いればよい。なお、ケイ素とその他の金属とよ
りなる複合酸化物の粒子を製造するためには、加水分解
可能な有機化合物としてアルコキシシランを部分的に加
水分解したものか、または部分的に加水分解して得られ
る低縮合物を、その他の加水分解可能な有機金属化合物
と単に混合するか、もしくは混合後還流操作などにより
生成した複合アルコキシドを用いることも、本発明を実
施する上で好適である。
【0014】上記加水分解可能な有機金属化合物は、ア
ルコール等の有機溶媒で希釈して用いても差しつかえは
ないが、収量(スラリー濃度)を上げるためには、全く
希釈せずに用いるか、または希釈する場合にも溶媒の使
用量は少なくすることが望ましい。
【0015】本発明に用いるアルカリ性反応水溶液とし
ては、pHが7より大きい水溶液、または、該水溶液と
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレング
リコールなどのアルコール類、アセトン、メチルーエチ
ルケトンなどのケトン類、ジオキサン、ジエチルエーテ
ルなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエーテル類、そ
の他水と相溶性のある有機溶媒との複数混合溶媒が用い
られる。また、アルカリ性にするための塩基としては、
アンモニア、LiOH、NaOH、KOHなどが何ら制
限されることなく用いられるが、特にアンモニアが好ま
しく採用される。該アルカリ性反応水溶液中の水の割合
は、用いる有機金属化合物の種類によって異なるため一
概には言えないが、好ましくは3〜95重量%、さらに
好ましくは、5〜40重量%の範囲である。
【0016】本発明では、加水分解可能な有機金属化合
物の滴下に合わせて別途調製されたアルカリ性水溶液を
滴下することが必要であり、好ましくは両者を同時に滴
下する。また、アルカリ性水溶液は、該有機金属化合物
中の金属元素のモル数に対し水のモル数が1〜6倍モル
となるような供給比で滴下することが好ましい。アルカ
リ性水溶液の同時滴下を行わなかった場合、あるいは上
記水の供給比が1倍モルより小さい場合には、加水分解
に必要な水が不足して粒子が凝集を起こし易くなる傾向
にある。上記水の供給比が6倍モルよりも大きい場合に
は、新たな核粒子が発生して単分散性が低下する傾向に
ある。加水分解可能な有機金属化合物の滴下と同時に別
途調製されたアルカリ性水溶液を滴下することは、高い
スラリー濃度でシリカ粒子を製造する場合特に好ましい
方法である。
【0017】アルカリ性水溶液の好ましい供給比は上記
の通りであるが、用いる加水分解可能な有機金属化合物
の種類によって適宜選択する必要がある。例えば、有機
金属化合物としてアルコキシシランを部分的に加水分解
して得られる低縮合物を用いた場合には、供給比は比較
的小さい方が良く、ケイ素とその他の金属とよりなる複
合アルコキシドを用いた場合には、供給比は比較的大き
い方が良い場合が多い。
【0018】該アルカリ性水溶液は、上述のように水の
供給比が重要である点を除けば、その組成は特に限定さ
れず先に述べたアルカリ性反応水溶液と同様の組成のも
のが使用される。しかし、生産性の面から、水の濃度は
50〜99.9重量%と高いことが望ましく、最も好適
なものとして、アンモニア含有率が1〜30重量%のア
ンモニア水が挙げられる。
【0019】アルカリ性水溶液の同時滴下を開始する時
期は、最初に仕込んだアルカリ性反応水溶液中の水が加
水分解可能な有機金属化合物の加水分解反応によって消
費されて無くなる以前であれば特に限定されない。加水
分解可能な有機金属化合物の滴下と同時期に開始するの
が製造工程上は最も簡便な方法である。また、加水分解
可能な有機金属化合物の滴下をある程度行った後にアル
カリ性水溶液の同時滴下を開始すると、より単分散性の
優れた粒子が得られる場合もある。これは、有機金属化
合物の滴下によってアルカリ性反応水溶液中の水が消費
され、良好な単分散性の粒子が得られる水濃度条件を満
足したためと考えられる。
【0020】加水分解可能な有機金属化合物の滴下は液
中滴下することが望ましい。液中滴下とは、加水分解可
能な有機金属化合物をアルカリ性反応水溶液中に滴下す
る際、滴下口先端が反応液中に浸されていることを言
う。滴下口先端の位置は、液中にあれば特に限定されな
いが、撹拌羽根の近傍などの充分に撹拌が行われる位置
が望ましい。液中滴下をせずに、例えば、反応液の上部
から液上滴下した場合には、粒子が凝集し易い傾向にあ
るので好ましくない。一方、滴下するアルカリ性水溶液
の滴下は、特に液中滴下する必要はないが、撹拌羽根近
傍で液中滴下した方が撹拌が充分に行われるので好まし
い。
【0021】単分散性は、滴下速度にも影響される。滴
下速度は、できる限り遅くした方が、単分散性が高くな
る傾向にある。しかしながら、滴下速度が遅い場合に
は、合成が終了するまでに長時間を要するため、実用的
ではない。そのため、合成初期は滴下速度を遅くし、徐
々に滴下速度を速めるのも本発明を実施する上で好まし
い態様である。ところが、合成が進むにつれて、系内の
粒子の粒子径は増加するが粒子の数は減少するため、滴
下速度が速すぎる場合には新たな小粒子が発生し易くな
る。そのため、後半になるにしたがって、再び滴下速度
を遅くするのも、本発明を実施する上で好ましい態様と
言える。
【0022】加水分解可能な有機金属化合物およびアル
カリ性水溶液は、それぞれ滴下を開始してから合成を終
了するまで連続的に滴下することが望ましい。なお、こ
こで言う連続的とは、好ましくは10分以上、さらに好
ましくは3分以上の間隔を空けないことを言う。滴下速
度は、必ずしも一定である必要はないが、滴下速度を変
える場合には連続的に変えた方が望ましい。
【0023】尚、シリカ粒子の製造においては、加水分
解可能な有機金属化合物、即ちアルコキシシランの滴下
に先だち、予めアルカリ性反応水溶液中に所定量のアル
コキシシランを投入してシリカの核粒子を生成させ、そ
の後アルコキシシランの滴下を行うことが最終的に得ら
れるシリカ粒子の単分散性や再現性の点で好ましい。
【0024】ところで、本発明の特徴は、加水分解可能
な有機金属化合物とアルカリ性水溶液を各々アルカリ性
反応水溶液中に滴下しつつ加水分解して球状の金属酸化
物粒子を製造する方法において、全加水分解工程中の一
工程として該アルカリ性反応水溶液の一部を系外に排出
しながら加水分解する工程(以下、排出工程とも言う)
を設けること、或は全加水分解工程中の一工程として該
アルカリ性反応水溶液の体積を一定に維持しながら加水
分解する工程(以下、体積一定工程とも言う)を設ける
ことにある。本発明の課題は、例えば2μm以上のシリ
カ粒子あるいは1μm以上の複合酸化物粒子の如き大き
な粒子径の球状金属酸化物粒子を短時間にしかも簡便な
操作で得ることである。そのためには、上記のように排
出工程や体積一定工程を設ける必要がある。
【0025】排出工程を設けるための方法としては特に
限定されず、該アルカリ性反応水溶液の一部を系外に排
出できれば良い。例えば、該アルカリ性反応水溶液中に
チューブを差込みポンプ等で汲み出しても良いし、該ア
ルカリ性反応水溶液の入った反応槽の下部排出口から排
出しても良い。
【0026】体積一定工程を設けるためには、加水分解
可能な有機金属化合物とアルカリ性水溶液の総滴下量に
見合う体積の溶液をアルカリ性反応水溶液中から汲み出
しながら製造すれば良い。このためには、例えば、反応
槽中のアルカリ性反応水溶液の液面すれすれに、オーバ
ーフローを設けても良いし、吸入口を上記液面すれす
れ、もしくは液中に設置してポンプ等で強制的に汲み出
しても良い。なお、本発明で言う体積一定とは、該アル
カリ性反応水溶液の体積変化が20%以内、好ましくは
10%以内で変化しないことを言う。
【0027】排出工程と体積一定工程とは、アルカリ性
反応水溶液を系外に排出するという点では同一である
が、体積一定工程の方が該アルカリ性反応水溶液の体積
を一定に維持しながら加水分解するという点で異なる。
体積一定工程を採用した方が、該アルカリ性反応水溶液
の体積変化が小さく、それによって有機金属化合物の加
水分解反応が制御し易いため、単分散性の高い粒子を得
易い。
【0028】次に両工程を開始する時期および継続する
時間について具体的に説明する。
【0029】排出工程および体積一定工程を開始する時
期については、大別して全加水分解工程中の序盤、中
盤、終盤の三つの態様がある。
【0030】本発明の製造方法の目的は、単分散性が極
めて高く且つ例えば2μm以上シリカ粒子あるいは1μ
m以上の複合酸化物粒子などの如き大きな粒子径の金属
酸化物粒子を従来よりも簡単に、しかも短時間で製造で
きることにあり、粒子径の大きさに影響を与えるファク
ターの一つとしてアルカリ性反応水溶液中の粒子濃度が
ある。つまり、該粒子濃度が大きい場合と小さい場合を
比較すると、同一の製造条件下では、該粒子濃度が小さ
い場合の方が最終的に製造される金属酸化物粒子の平均
粒子径は大きくなる。本発明の製造方法では、全加水分
解工程中の一工程として排出工程あるいは体積一定工程
をある時期、所定時間設けることによって該粒子濃度を
減少させて通常よりも平均粒子径が大きな金属酸化物粒
子を製造する。したがって、両工程とも開始時期は、序
盤ほどアルカリ性反応水溶液中の粒子濃度が高いため効
果的である。また、排出したアルカリ性反応水溶液は多
くの場合捨てることになるため、粒子径の小さい序盤に
工程を開始するのは経済的でもある。一方、中盤から終
盤にかけて開始した場合には、系内の粒子もある程度粒
子径が大きくなっているため、排出したアルカリ性反応
水溶液中の粒子も利用価値が出て来る。特に、排出した
アルカリ性反応水溶液中の粒子は、開始時期と時間によ
って、ある特定の粒度分布を持った粒子として回収でき
るため、有用となる場合もある。
【0031】次に、排出工程を行う回数および体積一定
工程を行う時間は、特に制限されず、系内の粒子の粒子
径が目的の粒子径に達するまでであれば良い。排出工程
を採用した場合には、該工程の回数を増やすことによっ
て最終的に得られる粒子径が大きくなる。一回の排出工
程で排出するアルカリ性反応水溶液の体積は、該水溶液
の5%〜80%、好ましくは10%〜50%である。ま
た、排出工程を行う回数は、1〜数十回の範囲で、目的
の粒子径に達するまで行えば良い。
【0032】一方、体積一定工程を行う時間は、目的の
粒子径が小さいときには比較的短時間で良いし、目的の
粒子径が大きいときには比較的長時間行えば良い。体積
一定工程を行う時間の割合は一概に規定できないが、全
加水分解工程の20%以上、好ましくは50%以上であ
れば、本発明の効果を十分に発揮できる。
【0033】ところで、前述したように、本発明の方法
では、系内のアルカリ性反応水溶液を系外に排出するた
め、通常よりも粒子の収率が低下する傾向にある。そこ
で、最も収率良く目的の粒子径の粒子を得るためには、
粒子径の小さいすなわち序盤に排出工程または体積一定
工程としての汲み出し工程を設け、ある一定期間汲み出
しを行った後、汲み出しを中止しその後反応槽が一杯に
なるまで滴下を継続して粒子を成長させる方法がある。
即ち、初期のアルカリ性反応水溶液は、反応槽の最大容
積の好ましくは1/10から1/2、さらに好ましくは
1/8〜1/4程度にし、この状態で滴下を開始するが
同時にこのときの液面上に汲み出し用の吸入口を設置し
て汲み出しも開始する。一定期間汲み出しをすることに
よって一定量の粒子濃度にまで減少させた後、汲み出し
を中止し、引続き滴下を継続して粒子を成長させ反応槽
が一杯になったところで滴下を終了する。上述の態様
は、目的の粒子を最も収率良く製造する方法である。
【0034】加水分解を行うときの反応槽の温度は、0
〜50℃の範囲であれば良く、用いる加水分解可能な有
機金属化合物の種類によって適宜選択される。
【0035】その他、加水分解に使用する反応容器、反
応条件等は公知のものがなんら制限なく採用される。
【0036】本発明の製造方法においては、加水分解可
能なアルコキシシラン化合物、または該アルコキシシラ
ン化合物と加水分解可能な周期律表第IV族の有機金属
化合物をアンモニアー水ーアルコール反応水溶液中に液
中滴下すると同時に、アンモニア水溶液を同じくアンモ
ニアー水ーアルコール反応水溶液に滴下しつつ加水分解
して球状のシリカ系酸化物粒子を製造する方法におい
て、全加水分解工程中の少なくとも20%以上、アルカ
リ性反応水溶液の体積が変化しない加水分解工程を設け
ることが、特に単分散性の高い2μm以上のシリカ粒子
あるいは1μm以上の複合酸化物粒子を簡便に、しかも
短時間に得られる点で好ましい。
【0037】
【作用】ところで、本発明の方法で製造することによっ
て、何故従来法に比べて、製造が簡便で、しかも高収率
で望みの粒子径の粒子が得られるようになったかは、次
のように説明できる。
【0038】従来法は、シリカ粒子の場合、まず、1μ
m程度の核粒子を製造した後、その一部を取り分けて、
再度テトラエトキシシランなどの有機金属化合物を滴下
して前記核粒子を再成長させるというものであった。本
発明者らの行った結果によると、この再成長を開始する
ときに粒子同志が凝集したり、新たな核粒子が発生する
ことが多いため、最終的な目的とする粒子径の粒子の収
率を下げる要因となっていた。特に、シリカーチタニア
系やシリカージルコニア系などの複合酸化物粒子を従来
法で再成長させる場合には、粒子同志が凝集する傾向が
大きかった。複合酸化物粒子は、シリカに比べて用いる
有機金属化合物の反応性が高いことと核粒子として用い
る複合酸化物粒子自身が、シリカに比べて反応液に対す
る分散安定性などの面で劣っているためではないかと推
測される。これに対して、本発明の方法では、製造を開
始してから最終的な目的とする粒子径の粒子を得るまで
反応を止めることがないので、凝集や新たな核粒子の発
生などの問題が回避されたものと考えられる。また、本
発明の方法では、分級精製や再成長を繰り返すことがな
いため、操作が簡便となり、しかも、同一の粒子径の粒
子を再現性よく短時間で得られようになった。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法によれば、単分散性の極め
て高い、例えば2μm以上のシリカ粒子あるいは1μm
以上の複合酸化物粒子などの如き粒子径の大きな球状金
属酸化物粒子を簡便な操作で、しかも短時間に製造する
ことができる。具体的には、従来法では数週間かかって
いたものが数時間から数日で製造できるようになった。
また、本発明の方法は、大きな粒子径の金属酸化物粒子
の製造法として好適な高スラリー濃度での金属酸化物粒
子製造法と組み合わせて実施された場合、1回の製造で
単分散性が高く且つ粒子径の大きな球状金属酸化物粒子
を高収率で製造できる利点を有する。
【0040】本発明の方法によって製造されたシリカ粒
子や、シリカーチタニア系及びシリカージルコニア系な
どの複合酸化物粒子は、各種のスペーサーや標準粒子、
ガスクロや液クロ用の担体粒子、あるいは、光半導体用
の封止材や歯科用のコンポジットレジンなどの充填材と
して有用である。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限され
るものではない。
【0042】平均粒子径と標準偏差値は、電子顕微鏡撮
影像の任意の粒子100個の粒子径を測定し、下記式よ
り求めた。
【0043】
【数1】
【0044】(ただし、Xiはi番目の粒子径を示し、
n=100である。) 実施例1 撹拌羽根付きの内容積1リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール400gとアンモニア水(25重量%)
100gを仕込み、よく混合して反応液を調製した。次
に、反応液の温度を40℃に保ちつつ、テトラエトキシ
シラン(関東化学(株)、品名;テトラエトキシシラ
ン、純度;3N)を10g加え、30分間攪拌して核粒
子を生成させた。なお、核粒子の粒子径は0.34μm
であった。
【0045】続いて、反応液の液面上すれすれの位置
に、上部よりチューブを差し込み固定し、反応液を系外
に排出する方向にポンプを作動させた。それと同時に、
テトラエトキシシラン(Si(OEt)4、コルコート
(株)、品名;エチルシリケート28)を2.0g/m
inの速度で、アンモニア水(25重量%)を1.2g
/minの速度で、それぞれ別々に反応液中に同時に液
中滴下した。なお、このときの金属に対する水の供給モ
ル比は5.2であった。
【0046】滴下開始から15時間後に合成を止め、系
内の溶液を取り出した。取り出した溶液を濾過し、20
0℃で乾燥したところ、約70gのシリカ粒子を得た。
得られたシリカ粒子は、真球状で、平均粒子径は6.3
2μm、標準偏差値は1.035であった。
【0047】実施例2 撹拌羽根付きの内容積1リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール350gとアンモニア水(25重量%)
150gを仕込み、反応液の温度を40℃に保持しつつ
攪拌した。
【0048】別途、5リットルの容器に、テトラメトキ
シシラン(Si(OMe)4、コルコート(株)、商品
名;メチルシリケート39)1328gを仕込み、撹拌
しながら、メタノール490gと0.1重量%塩酸水溶
液(35%塩酸、和光純薬工業(株)を1/1000に
水で希釈)69gを加え、約10分間撹拌した。続い
て、テトライソプロポキシチタン(Ti(O−isoP
r)4、日本曹達(株)、品名;A−1(TPT))3
62gをイソプロパノール766gで希釈した液を加
え、黄色透明な均一溶液(SiとTiの複合アルコキシ
ド)を得た。なお、Tiの組成は、仕込組成より12.
75モル%であった。
【0049】調製した複合アルコキシドを1.1g/m
inの速度で前記反応器内に1時間滴下したところ0.
13μmの粒子が生成した。続いて、反応液の液面上す
れすれの位置に、上部よりチューブを差し込み固定し、
反応液を系外に排出する方向にポンプを作動させた。そ
れと同時に、上記複合アルコキシドを3.0g/min
の速度で、アンモニア水(25重量%)を1.3g/m
inの速度で、それぞれ別々に反応液中に同時に液中滴
下した(この時を滴下開始時とする)。10時間後から
は、複合アルコキシドとアンモニア水の滴下速度を1/
2に絞り、さらに10時間滴下を継続した。なお、この
ときの水の供給モル比は5.4であった。
【0050】滴下開始から20時間後に合成を止め、系
内の溶液を取り出した。取り出した溶液を濾過し、20
0℃で乾燥したところ、約60gのシリカーチタニア粒
子を得た。得られたシリカーチタニア粒子は、真球状
で、平均粒子径は2.46μm、標準偏差値は1.07
4であった。
【0051】一方、系外に排出した反応液を調べたとこ
ろ、0.1〜2.5μmの範囲のブロードな分布を持っ
た粒子であった。
【0052】実施例3 撹拌羽根付きの内容積1リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール350gとアンモニア水(25重量%)
150gを仕込み、反応液の温度を40℃に保持しつつ
攪拌した。
【0053】別途、実施例2と同様にしてSiとTiの
複合アルコキシドを調製した。
【0054】調製した複合アルコキシドを1.1g/m
inの速度で1時間滴下したところ0.13μmの粒子
が生成した。続いて、上記複合アルコキシドを3.0g
/minの速度で、アンモニア水(25重量%)を1.
3g/minの速度で、それぞれ別々に反応液中に同時
に液中滴下した(この時を滴下開始時とする)。上記複
合アルコキシド及びアンモニア水の滴下を継続しつつ、
1時間おきに、反応液250gを系外に排出した。
【0055】滴下開始から12時間後に合成を止め、系
内の溶液を取り出した。取り出した溶液を濾過し、20
0℃で乾燥したところ、約120gのシリカーチタニア
粒子を得た。得られたシリカーチタニア粒子は、真球状
で、平均粒子径は1.51μm、標準偏差値は1.08
9であった。
【0056】一方、系外に排出した反応液を調べたとこ
ろ、0.2〜1.3μmの範囲のブロードな分布を持っ
た粒子であった。
【0057】実施例4 撹拌羽根付きの内容積1リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール400gとアンモニア水(25重量%)
100gを仕込み、反応液の温度を40℃に保持しつつ
攪拌した。
【0058】別途、5リットルの容器に、テトラメトキ
シシラン(Si(OMe)4、コルコート(株)、商品
名;メチルシリケート39)1431gを仕込み、撹拌
しながら、メタノール231gと0.1重量%塩酸水溶
液(35%塩酸、和光純薬工業(株)を1/1000に
水で希釈)32gを加え、約10分間撹拌した。続い
て、テトラブトキシジルコニウム(Zr(O−B
u)4、日本曹達(株)、品名;TBZR)267gを
イソプロパノール360gで希釈した液を加え、黄色透
明な均一溶液(SiとZrの複合アルコキシド)を得
た。なお、Zrの組成は、仕込組成より6モル%であっ
た。調製した複合アルコキシドを1.1g/minの速
度で前記反応器内に1時間滴下したところ0.15μm
の粒子が生成した。続いて、反応液の液面上すれすれの
位置に、上部よりチューブを差し込み固定し、反応液を
系外に排出する方向にポンプを作動させた。それと同時
に、上記複合アルコキシドを2.0g/minの速度
で、アンモニア水(25重量%)を0.93g/min
の速度で、それぞれ別々に反応液中に同時に液中滴下し
た(この時を滴下開始時とする)。なお、このときの水
の供給モル比は4.2であった。
【0059】滴下開始から15時間後に合成を止め、系
内の溶液を取り出した。取り出した溶液を濾過し、20
0℃で乾燥したところ、約80gのシリカージルコニア
粒子を得た。得られたシリカージルコニア粒子は、真球
状で、平均粒子径は1.42μm、標準偏差値は1.1
43であった。
【0060】実施例5 撹拌羽根付きの内容積3リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール350gとアンモニア水(25重量%)
150gを仕込み、反応液の温度を40℃に保持しつつ
攪拌した。
【0061】別途、5リットルの容器に、テトラメトキ
シシラン(Si(OMe)4、コルコート(株)、商品
名;メチルシリケート39)1457gを仕込み、撹拌
しながら、メタノール550gと0.1重量%塩酸水溶
液(35%塩酸、和光純薬工業(株)を1/1000に
水で希釈)77gを加え、約10分間撹拌した。続い
て、テトラブトキシチタン(Ti(O−Bu)4、日本
曹達(株)、品名;B−1(TBT))487gをイソ
プロパノール859gで希釈した液を加え、黄色透明な
均一溶液(SiとTiの複合アルコキシド)を得た。な
お、Tiの組成は、仕込組成より13.0モル%であっ
た。
【0062】調製した複合アルコキシドを0.2g/m
inの速度で前記反応器内に1時間滴下したところ0.
17μmの粒子が生成した。続いて、反応液の液面上す
れすれの位置に、上部よりチューブを差し込み固定し、
反応液を系外に排出する方向にポンプを作動させた。そ
れと同時に、上記複合アルコキシドを4.7g/min
の速度で、アンモニア水(25重量%)を1.8g/m
inの速度で、それぞれ別々に反応液中に同時に液中滴
下した(この時を滴下開始時とする)。5時間後に反応
液を系外に排出チューブを取り去り、アンモニア水の滴
下速度を1.05g/minに変えた。7時間後からは
複合アルコキシドの滴下速度を7.6g/min、アン
モニア水を1.8g/minにして10時間まで滴下を
継続した。
【0063】滴下開始から10時間後に合成を止め、系
内の溶液を取り出した。取り出した溶液を濾過し、20
0℃で乾燥したところ、約450gのシリカーチタニア
粒子を得た。得られたシリカーチタニア粒子は、真球状
で、平均粒子径は1.43μm、標準偏差値は1.05
1であった。
【0064】比較例1 合成途中におけるアルカリ性反応水溶液の一部を系外に
排出する工程を設けずに、実施例1と同様に粒子を合成
した。その結果、2時間30分後に反応器が一杯になっ
たため滴下を中止した。1時間攪拌を継続した後、該反
応水溶液をビーカーに移し、静置しておいた。なお、得
られたシリカ粒子は平均粒子径が1.0μmであった。
【0065】数日後、ビーカーの底にシリカ粒子が完全
に沈降してから上清を捨てた。沈降したシリカ粒子の約
半分をイソプロパノール400gとアンモニア水100
gよりなる混合溶媒中に分散させて前記と同様に、合成
途中におけるアルカリ性反応水溶液の一部を系外に排出
する工程を設けずに、テトラエトキシシランとアンモニ
ア水を滴下し、粒子を再生長させた。滴下を開始してか
ら、約2時間30分後に反応器が一杯になったため滴下
を中止した。前記と同様にして該反応水溶液をビーカー
に移し、静置しておいた。なお、得られたシリカ粒子は
平均粒子径が1.6μmであった。
【0066】上記工程をさらに5回繰り返したところ、
最終的に平均粒子径が6.6μm、標準偏差値が1.3
7のシリカ粒子が得られた。得られた粒子の中には、合
成途中で粒子同士が融着したと考えられる連結粒子が多
く観察された。また、延べ10日以上の日数がかかっ
た。実施例1と比較すると、単分散性が悪い上に、再生
長工程を何度も繰り返さなければならない点で、手間の
掛かるものであった。
【0067】比較例2 撹拌羽根付きの内容積4リットルのガラス製反応器にイ
ソプロパノール350gとアンモニア水(25重量%)
150gを仕込み、反応液の温度を40℃に保持しつつ
攪拌した。
【0068】次に、実施例2と同様の組成のSiとTi
の複合アルコキシドを調製し、複合アルコキシドを1.
1g/minの速度で1時間滴下したところ0.13μ
mの粒子が生成した。続いて、合成途中でのアルカリ性
反応水溶液の体積が変化しない工程を設けずに、上記複
合アルコキシドを4〜7g/minの速度で、アンモニ
ア水(25重量%)を1〜2g/minの速度で、それ
ぞれ別々に反応液中に6時間かけて同時滴下したとこ
ろ、0.46μmのシリカーチタニア粒子が得られた。
次に上記粒子を用いて再成長を試みた。つまり、得られ
た粒子を遠心分離して取り出し、その内の100gをイ
ソプロパノール350gとアンモニア水(25重量%)
150gよりなる反応液中に再分散させ、上記条件と同
様に撹拌羽根付きの内容積4リットルのガラス製反応器
に仕込んだ。続いて、上記と同様にして調製した複合ア
ルコキシドを1.1g/minの速度で滴下したところ
30分後には反応液中の粒子が凝集していることがわか
った。さらに滴下を継続したが、粒子は反応液の下部に
沈降してしまい滴下を中断せざるをえなかった。最終的
に得られた粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
0.5μm程度の球状粒子の凝集体が多く観察され、独
立した粒子はほとんどなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解可能な有機金属化合物とアルカ
    リ性水溶液を各々アルカリ性反応水溶液中に滴下しつつ
    加水分解して球状の金属酸化物粒子を製造する方法にお
    いて、全加水分解工程中の一工程として該アルカリ性反
    応水溶液の一部を系外に排出しながら加水分解する工程
    を設けることを特徴とする金属酸化物粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 加水分解可能な有機金属化合物とアルカ
    リ性水溶液を各々アルカリ性反応水溶液中に滴下しつつ
    加水分解して球状の金属酸化物粒子を製造する方法にお
    いて、全加水分解工程中の一工程として該アルカリ性反
    応水溶液の体積を一定に維持しながら加水分解する工程
    を設けることを特徴とする金属酸化物粒子の製造方法。
JP18318794A 1994-08-04 1994-08-04 金属酸化物粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP3556277B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18318794A JP3556277B2 (ja) 1994-08-04 1994-08-04 金属酸化物粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18318794A JP3556277B2 (ja) 1994-08-04 1994-08-04 金属酸化物粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0848505A true JPH0848505A (ja) 1996-02-20
JP3556277B2 JP3556277B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=16131297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18318794A Expired - Fee Related JP3556277B2 (ja) 1994-08-04 1994-08-04 金属酸化物粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3556277B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219344A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Fujifilm Corp 金属水酸化物微粒子の製造方法
WO2020195914A1 (ja) 2019-03-25 2020-10-01 株式会社トクヤマ シリカ-チタニア複合酸化物粉末

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219344A (ja) * 2010-03-26 2011-11-04 Fujifilm Corp 金属水酸化物微粒子の製造方法
WO2020195914A1 (ja) 2019-03-25 2020-10-01 株式会社トクヤマ シリカ-チタニア複合酸化物粉末

Also Published As

Publication number Publication date
JP3556277B2 (ja) 2004-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100711081B1 (ko) 실리카 복합 산화물 입자 및 그 제조 방법
JP5870040B2 (ja) 高純度の金属酸化物粒子及びそれにより製造される材料の製造方法
JP2014529561A (ja) 高純度金属酸化物粒子の製造方法およびそのために製造される材料
JPH0816003B2 (ja) 無機酸化物の製造方法
JP3364261B2 (ja) 金属酸化物微粒子の製造方法
JP4925706B2 (ja) シリカ系複合酸化物粒子の製造方法
JP4493320B2 (ja) シリカゾルの製造方法およびシリカゾル
JP4200001B2 (ja) シリカ系複合酸化物粒子およびその製造方法
JP3556277B2 (ja) 金属酸化物粒子の製造方法
JPWO2011016418A1 (ja) シリカ層で被覆されたシリカ−ジルコニア複合粒子の製造方法
JP5004492B2 (ja) シリカ系複合酸化物微粒子およびその製造方法
JP2002080598A (ja) ポリオルガノシロキサン粒子の製造方法およびシリカ粒子の製造方法
JPS63310714A (ja) シリカ粒子
JP3313771B2 (ja) 無機酸化物粒子の製造方法
JP2529062B2 (ja) シリカ粒子の製造方法
EP0416865B1 (en) Synthetic silica glass and a manufacturing method thereof
JP3387969B2 (ja) 複合酸化物粒子
JP2880173B2 (ja) 粒子の製造方法
JPH03218915A (ja) シリカ粒子の製造方法
JP2003176120A (ja) シリカ−チタニア複合酸化物の製造方法
JPS63210016A (ja) 無機酸化物粒子の製造方法
JPS62275005A (ja) 単分散された粒子の製造方法
JP2004026649A (ja) コロイドシリカ組成物、その製造方法及びそのコロイドシリカ組成物を用いるシリカガラスの製造方法
JPS6291421A (ja) 酸化ジルコニウム微粒子の製造方法
JPH0764548B2 (ja) 単分散されたシリカ粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040512

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees