JPH084660A - ポンプユニット - Google Patents

ポンプユニット

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Publication number
JPH084660A
JPH084660A JP6160529A JP16052994A JPH084660A JP H084660 A JPH084660 A JP H084660A JP 6160529 A JP6160529 A JP 6160529A JP 16052994 A JP16052994 A JP 16052994A JP H084660 A JPH084660 A JP H084660A
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JP
Japan
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gas
liquid
valve
pump
casing
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Application number
JP6160529A
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English (en)
Inventor
Kenji Tokuda
憲治 徳田
Taku Kato
卓 加藤
Tatsuro Kuromaru
達郎 黒丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部に多量の空気を吸込んで外部に吐出しな
いようにする。 【構成】 流入口および流出口を有するケーシング10
内に、ポンプと気液分離装置31とを連続的に配設し、
気液分離装置31で延伸分離した気体富化液を流路36
を通じて気体分離質60に導くと共に、分離液体をフィ
ルタ質、出口側逆止弁を介して流出口へ導くようにした
ポンプユニットにおいて、前記気体富化液を導く流路3
6にその絞り36aをバイパスするバイパス流路37を
設け、このバイパス流路37に前記絞り36aより大き
い開口面積を有する空気逃し弁38を介装し、この空気
逃し弁38の弁体38bは、ばね38cにより常時は開
弁方向へ付勢しておき、ケーシング10内に多量の空気
が吸い込まれた際の空気逃し弁38の前後の圧力差によ
り、弁体38bを弁座38aから離間させ、多量の空気
を気体分離質60へ速やかに逃がし、流出口からの漏れ
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給油装置等に装備され
るポンプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給油所で用いられる給油装置は、
スペース上の制約からできるだけ小型であることが要求
され、これに伴ってポンプユニットとしても小型のもの
が要求される。一方、給油所で取扱うガソリン等には気
体が混入することが多く、ポンプユニットとしては気液
分離手段を備えたものが必要となる。
【0003】そこで従来、上気した要求に応えるべく、
流入口および流出口を有するケーシングを備え、このケ
ーシング内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、
該ポンプから吐出された流体を旋回させて液体と気体富
化液とに分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分
離された気体富化液から気体を分離する気体分離室とを
設け、前記気液分離装置で分離された液体をフィルタ室
および逆止弁を介して前記流出口に導くと共に前記気体
分離室で分離された液体を前記ポンプの吸込口側に戻
し、分離された気体をケーシング外に排出するようにし
たポンプユニットが開発され、例えば特開昭60−81
481号公報等に明らかにされている。かゝるポンプユ
ニットによれば、1つのケーシング内に構成要素を配置
して小型化を図ることができることはもちろん、気液分
離装置と気体分離室とによる二重の気液分離により気体
混入の極めて少ない液を供給できるようになる。
【0004】ところで、このようなポンプユニットによ
れば、気液分離装置から気体分離室に気体富化液を送る
流路は、気液分離装置からの分離液体の流入を制限する
べく部分的に絞られており、このため、例えばケーシン
グの流入口に接続された液タンク側のトラブル、例えば
液タンクと流入口との間の配管に亀裂が生じることによ
り多量の空気がケーシング内に吸込まれた場合、該流路
を通じての空気の逃がしが不十分となってケーシング内
に空気が充満し、この結果、空気が流出口へ漏れ出てし
まい、流出口に接続された流量計が空気を軽量すること
となり、給油量の計測に誤差が生じる。
【0005】そこで、例えば上記公報に開示のもので
は、気液分離装置から気体分離室に気体富化液を送る流
路内に流量制限弁を配設し、この流量制限弁を構成する
弁体に流量を絞る小さな開口を設けると共に、該弁体を
ばねにより常時は開弁方向へ付勢し、空気を多量に吸い
込んだ時の流量制御弁の前後の圧力差により該弁体を開
いて空気を逃すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の空気逃し対策によれば、流量制御弁を設ける
部位が気体富化液を送る狭い流路内となっているため、
弁体を開いた時の開口面積の大きさにも一定の限界があ
り、ほゞ100%に近い多量の空気を吸込んだ場合に、
依然として空気の逃がしが不十分となり、流出口へ空気
が漏れ出てしまう危険があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、流出口への空気
の流出をより確実に防止することである。より具体的に
は、ケーシング内に吸込んだ多量の空気の十分なる逃が
しを保証し、空気の逃がしが不十分でもその脈動を確実
に抑え、または、ケーシング内に吸込んだ空気に脈動が
生じても出口側逆止弁の開弁を確実に抑えるようにする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、流入口および流出口を有するケーシ
ング内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポ
ンプから吐出された流体を液体と気体富化液とに分離す
る気液分離装置と、該気液分離装置で分離された気体富
化液から気体を分離する気体分離室とを設け、前記気液
分離装置で分離された液体を前記流出口へ導くと共に、
前記気体分離室で分離された気体を前記ケーシング外へ
排出するようにしたポンプユニットにおいて、前記気液
分離装置から前記気体分離室へ気体富化液を送る流路の
途中に絞り部を形成し、その絞り部をバイパスさせてバ
イパス流路を並設し、該バイパス流路に、気液分離装置
からの気体富化液の圧力低下に応じて該バイパス流路を
開く空気逃し弁を介装するように構成したことを特徴と
する。
【0009】また、第2の発明は、流入口および流出口
を有するケーシング内に、前記流入口から流体を吸込む
ポンプと、該ポンプから吐出された流体を液体と気体富
化液とに分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分
離された気体富化液から気体を分離する気体分離室と、
前記気液分離装置で分離された液体を前記流出口へ導く
液体流路とを設け、前記気体分離室で分離された気体を
前記ケーシング外に排出するようにしたポンプユニット
において、前記液体流路と前記ポンプの吸込口側とを接
続する循環流路を設け、該循環流路に該液体流路内の流
体圧力の低下に応じて該循環流路を開く空気循環弁を介
装するように構成したことを特徴とする。
【0010】さらに、第3の発明は、流入口および流出
口を有するケーシング内に、前記流入口から流体を吸込
むポンプと、該ポンプから吐出された流体を液体と気体
富化液とに分離する気液分離装置と、該気液分離装置で
分離された気体富化液から気体を分離する気体分離室
と、前記気液分離装置で分離された液体を前記流出口へ
導く方向への流れのみを許す逆止弁を設け、前記気体分
離室で分離された気体を前記ケーシング外に排出するよ
うにしたポンプユニットにおいて、前記ケーシングに、
前記逆止弁の前記気液分離装置側の流体圧力の低下に応
じて該逆止弁の弁体を閉弁側へ付勢して前記気液分離装
置から前記吐出口への流れを阻止する制御装置を設ける
ように構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明においては、ケーシング内に多量の
空気が吸込まれて気液分離装置から気体富化液の圧力が
低下すると、空気逃し弁が開いて空気を気体分離室側へ
逃がすが、この空気逃し弁は、気液分離装置から前記気
体分離室に気体富化液を送るバイパス流路に設けられて
いるので、前記流路と無関係に空気逃し弁の開口面積を
十分に大きくとることができ、多量の空気を気体分離室
へ速やかに逃がすことができる。
【0012】また、第2の発明においては、ケーシング
内に多量の空気が吸込まれて液体流路内の流体圧力が低
下すると、空気循環弁が開いてフィルタ室内の空気がポ
ンプの吸込口側へ流動し、したがってケーシング内を空
気が循環することとなる。
【0013】さらに、第3の発明においては、ケーシン
グ内に多量の空気が吸込まれて逆止弁の上流側の流体圧
力が低下すると、制御装置が逆止弁の弁体に閉弁側への
力を加え、ケーシング内に空気の脈動による圧力上昇が
生じても逆止弁が開くことはなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。
【0015】図1〜12は、本発明の第1実施例を示し
たものである。これらの図において、10は、下部に流
入口11を、上部に流出口12をそれぞれ有するケーシ
ングであり、アルミニウム合金から一体に鋳造されてい
る。ケーシング10内の下部側には、前記流入口11に
臨んで吸込室13が形成され、この吸込室13にはスト
レーナ14と吸込側逆止弁15とから成る、後に詳述す
る弁組立体16が配設されている。一方、ケーシング1
0内の上部側には、前記吸込室13と流路17(図4)
を介して連通するポンプ室18が形成されており、この
ポンプ室18にはベーン形ポンプ(回転式ポンプ)19
が配設されている。ポンプ19は、ポンプ室18に嵌装
された有底筒状の本体20を備えており、この本体20
には前記流路17に接続する吸込口21と後述する他の
流路30に接続する吐出口22とが設けられている。
【0016】ポンプ19の本体20内にはロータ23が
配設されており、ロータ23は本体20の偏心位置を延
ばされた回転軸24に固定的に取付けられている。回転
軸24は、ケーシング10の内部に一体形成した軸受部
25とケーシング10の外壁に被蓋した蓋体26に一体
形成した軸受部26aとに回動自在に支持されている。
ポンプ室18と本体20とは、前記蓋体26によりケー
シング10の開口10aを閉じることにより密閉室とし
て区画されている。ロータ23には、半径方向へ摺動自
在に複数のベーン27が放射状に装着されており、各ベ
ーン27は、ロータ23の両側面に設けた凹部23a内
に配置したリング28によりそれぞれの基端が支承され
ている。また、ケーシング10外に延ばした回転軸24
の一端部にはモータ(図示略)により回転駆動されるプ
ーリ29が装着されている。
【0017】かゝるポンプ19においては、図示を略す
モータの作動でプーリ29を回転させると、その回転が
回転軸24を介してロータ23に伝えられ、各ベーン2
7はその先端を本体20の内周面に摺接させながら回転
する。この時、ロータ23が本体20に対する偏心位置
を中心に回転するので、ベーン27で仕切られた各室の
容積が拡大、縮小を繰返し、これにより本体20内吸込
側に負圧が発生する。したがって、流入口11をタンク
に接続しておけば、前記ロータ23の回転によりタンク
内の流体が流入口11からストレーナ14、吸込側逆止
弁15、流路17および吸込口21を経てポンプ19内
に吸込まれ、その吐出口22から流路30へと吐出され
るようになる。
【0018】また、ケーシング10の上部側でかつポン
プ19と反対側に位置する部分には気液分離装置31が
配設されている(図1)。この気液分離装置31は下端
を開放した縦形のサイクロン32から成り、このサイク
ロン32は、上部側の円筒状の導入部32aと、この導
入部32aから下方へ延ばされかつ下端開口に向かって
次第に絞られた裁頭円錐状の胴部32bと導入部32a
の上側を覆う円錐状の天井部32cとを備えている。サ
イクロン32の胴部32bは、その下側のほゞ半分長に
相当する部分が、後述するフィルタ室40内に突出する
ように形成され、この突出部分34aの周壁には縦方向
に延びるスリット33が形成されている。
【0019】サイクロン32の上部には、前記流路30
の一端を構成する開口30aが形成されている。この開
口30aは、ポンプ19からの流体をサイクロン32の
接線方向に流出させるように形成されると共に、導入部
32aと天井部32cとを跨いで縦長に設けられてい
る。サイクロン32の天井部32cの中央には貫通孔3
4aを有する栓部材34が嵌着されている。この栓部材
34の貫通孔34aはケーシング10に取付けた蓋体3
5内の流路36を介して後述する気体分離室60に連通
している。かゝる気液分離装置31においては、ポンプ
19から流路30を通じて圧送されてきた、気体が混入
した液体は、開口30aからサイクロン32内へ流入し
て旋回運動を起こし、液体と気体とで作用する遠心力が
異なることにより液体が半径外方に集まると共に気体が
半径内方に集まる。そして、この分離された液体は胴部
32bの下端開口からフィルタ室40に流下し、一方、
気体を含む気体富化液は天井部32cの栓部材34の貫
通孔34aから前記蓋体35内の流路36に排出され、
さらに該流路36の絞り部36aを通過して気体分離室
60へと排出される。
【0020】しかして、上記蓋体35内には、図7およ
び8に良く示されるように、流路36の絞り部36aを
バイパスするバイパス流路37が設けられ、このバイパ
ス流路37には空気逃し弁38が介装されている。空気
逃し弁38は、前記流路36の絞り部36aより十分に
大きな開口を有する弁座部38aと、この弁座部38a
の上流側に該弁座部38aに離着座可能に配置された弁
体(ボール)38bと、弁座部38aの下流側に配置さ
れ常時は前記弁体38bを開き方向へ付勢するばね38
cとから成っている。このような空気逃し弁38におい
て、その弁体38bには、気液分離装置31から流路3
6内に排出される気体富化液の圧力(1次圧)P1 と浮
力fとを加算した上向きの力(閉じ方向の力)が加えら
れる一方で、弁体38bの自重Wと、前記ばね38cの
付勢力Fと弁座部38aの下流側の2次圧P2 とを加算
した下向きの力(開き方向の力)が加わることになる。
【0021】したがって、いま、正常なポンプ作動時に
は上向きの力が下向きの力よりわずか勝るように、ばね
38cの付勢力を設定しておくと、正常なポンプ作動時
には、気液分離装置31から流路36内に排出される気
体富化液の圧力P1 と浮力fとにより弁体38bが浮き
上がり、弁座部38aの開口を閉じ、気体富化液は流路
36の絞り部36aのみを通じて気体分離室60側へ流
れる。一方、ケーシング10内に多量の空気が吸込まれ
て、気液分離装置31からの気体富化液の圧力P1 が低
下しかつその量が減じるような条件では、弁体38bが
ばね38cの付勢力で弁座部38aから離間し、弁座部
38aの開口が開いて多量の空気が気体分離室60へと
流れるようになる。
【0022】また、フィルタ室40内にはフィルタ41
が配設されている(図5)。このフィルタ41は、その
先端部がフィルタ室40を区画するケーシング10内の
垂直隔壁42に設けた孔42aに嵌合されている。フィ
ルタ41の後方にはケーシング10に被蓋した蓋体43
に一端を当接させた圧縮ばね44が配設されており、フ
ィルタ41はこの圧縮ばね44により前記垂直隔壁42
に押圧されている。蓋体43により閉じられたケーシン
グ10の開口10bはフィルタ41を出し入れできる十
分なる大きさを有しており、これにより、フィルタ41
は前記蓋体43を取外すことにより、適宜その交換を行
うことができるようになる。
【0023】上記フィルタ41の前方には、ケーシング
10の上部側に設けた出口側逆止弁45(図4、6)に
通じる流路46の一端部と前記吸込側逆止弁15の2次
側の流路17に通じる流路47の一端部とが垂直隔壁4
8を挟んで配設されている。出口側逆止弁45は、ケー
シング10の水平隔壁49に形成した貫通孔50に嵌着
された弁座51と、該弁座51に離着座する軸付の弁体
52とケーシング10の蓋体53に一端を当接させて前
記弁体52を常時は閉じ方向に付勢する弁ばね54とを
備えており、弁ばね54のばね力は流路抵抗を少なくす
るため、弱いばね力に設定され、ポンプ19が停止して
いるときの弁体52が閉弁するようになっている。この
出口側逆止弁45の2次側は流路55(図10)を介し
て前記流出口12に接続されている。したがって、気液
分離装置31で分離されフィルタ室40に流下した液
は、フィルタ41から流路46を通って出口側逆止弁4
5を開き、さらに流路55から流出口12を通って外部
の機器(例えば流量計)へと圧送され、流出口12へ導
く方向への油液の流れのみを許すようになっている。し
かして、前記垂直隔壁48には、ケーシング10の側壁
にボルト止めした、後述するリリーフ弁56が嵌合され
ており、いま、ポンプ19を駆動したまゝ外部の機器を
閉じたり、あるいは絞ったりした場合は、このリリーフ
弁56が開き、前記液が流路47および流路17からポ
ンプ19の吸込口21へ戻されるようになる。また、上
記フィルタ室40と流路46とにより流体流路が形成さ
れている。
【0024】一方、気体分離室60を形成するケーシン
グ10の上壁には、図7に示すように前記気液分離装置
31からの流路36内に臨んで貫通孔61が穿設されて
おり、この貫通孔61には、気液分離装置31で分離さ
れた気体富化液を気体分離室60に供給するための管部
材62が圧入されている。この管部材62の下端は、気
体分離室60内の最低液位付近に設けられた小容積の液
溜り64内まで延ばされている。液溜り64はケーシン
グ10の垂直隔壁63と、この隔壁の段部63aと隔壁
63に平行な縦壁64aとからU字溝状に形成され、そ
の一端は、図3に示すように開放されている。これによ
り管部材62を通じて気体分離室60内に供給された気
体富化液は、一旦液溜り64に溜った後、その一端から
気体分離室60の底部側に流動して溜るようになる。そ
してこの間、気体富化液から気体が分離され、この気体
はケーシング10の上壁に設けたエアベント65(図1
0)から外部へと排出される。
【0025】気体分離室60の底部側にはフロート67
が配設されている(図2、3)。フロート67は、その
一面から延ばした軸部67aの先端部をケーシング10
にボルト止めした蓋体68に軸着させることにより上下
方向に回動自在となっている。蓋体68には、その表・
裏面に突出して第1のボス部69が設けられており、こ
の第1のボス部69には軸穴70が形成されている。ま
た、気体分離室60内に位置する前記ボス部69の先端
部にはその軸穴70を気体分離室60内に連通させる開
口71が形成されている。この開口71の周りは戻し弁
72の弁座として構成されており、この開口71には、
フロート67の軸部67aに軸着された弁体(ポペット
弁)74が嵌合されている。この戻し弁72は、フロー
ト67の上昇に応じて弁体74を上動させ、開口71を
開く。なお、フロート67および弁体74は、蓋体68
に対して予め一体化されており、該蓋体68により閉じ
られたケーシング10の開口10cを通じて気体分離室
60内に出し入れできるようになっている。また、蓋体
68の外側において前記第1のボス部69の一端部には
その軸穴70を閉じるプラグ75が螺合されている。
【0026】一方、ケーシング10内の下部には、ケー
シング10の側面から前記リリーフ弁56の2次側の流
路47に連通する戻し流路76が形成されている(図
4、5および7)。この戻し流路76と前記第1のボス
部69内の軸穴70とはケーシング10に設けた第2の
ボス部77内の連通孔(図示略)により接続されてお
り、その接続部には第1のボス部69内の軸穴70への
液の逆流を規制する逆止弁(フラッパ弁)78が設けら
れている(図5)。これにより、気体分離室60内に液
が溜ってフロート67が上昇すると、戻し弁72が開い
て気体分離室60内の液が第1のボス部69内の軸穴7
0、第2のボス部77内の連通孔、戻し流路76、リリ
ーフ弁56の2次側の流路47、吸込側逆止弁15の2
次側の流路17を経由してポンプ19の吸込口21に戻
されるようになる。
【0027】こゝで、流入口11側の吸込室13内に配
置した弁組立体16は、図11に示すように、有底筒状
の弁座80を主体として、この弁座80の一端部に前記
ストレーナ14を嵌合固定すると共に、該弁座80の他
端部に蓋体81を取付けている。蓋体81は、ケーシン
グ10への取付孔82aを有する板状部82とこの板状
部82から延ばされた複数の脚部83とから成り、その
脚部83を弁座80の外周に螺合させることにより該弁
座80に一体化されている。
【0028】弁座80の底部中央には貫通孔80aが設
けられており、この貫通孔80aには弁軸84が摺動自
在に嵌装されている。そして、蓋体81内に延ばされた
弁軸84の一端部には弁体84が螺着され、一方、スト
レーナ14内に延ばされた弁軸84の他端部には弁ばね
86が巻装されている。弁ばね86は、弁座80の背面
と弁軸84の他端に固定したばね受け87とに両端を当
接させて、常時は弁軸84をストレーナ14側へ付勢
し、これにより弁体85は、常時は弁座80の開口端に
着座する閉じ状態を維持するようになっている。弁座8
0の底部にはまた、流路88が形成されており、ストレ
ーナ14を通過した流体がこの流路88を通じて弁座8
0内に流入するようになっている。なお、弁体85は、
前記弁軸84に連結された支持板85aと、この支持板
85にナット85bを用いて締付け固定された、ゴム製
の弁部材85cとから成っている。
【0029】かゝる弁組立体16は、ケーシング10に
設けた開口10dからケーシング内に挿入され、その蓋
体81の取付孔82aを利用してケーシング10にボル
ト止めされる。この時、その弁座80はケーシング10
内の隔壁に設けた孔89(図2)にシール部材を介して
嵌合され、吸込室13を前・後2室に仕切る。そして、
この組付状態において前記ポンプ19を作動させれば、
ポンプ19内の負圧発生により弁体85が弁ばね86の
付勢力に抗して開き、ストレーナ14から流路88を通
じて弁座80内に流入した流体がポンプ19の吸込口2
1に通じる流路17に流れ込むようになる。
【0030】一方、フィルタ41の前方に配置したリリ
ーフ弁56は、図12に示すように、有底筒状の弁座9
0と、弁座90の底部に設けた貫通孔90aに軸部91
aを摺動自在に嵌挿して設けられ弁座90の開口端に離
着座する弁体91と、軸穴92aを有する蓋体92と、
蓋体92の軸穴92aに嵌挿された有底筒状のばね受け
93の底部に一端を当接させて常時は弁体91を弁座9
0に押圧付勢する弁ばね94とから成っている。弁座9
0には、その内・外を連通する流路95が形成され、ま
た蓋体92には前記ばね受け93を介して弁ばね94の
付勢力を調整する調整ねじ96がねじ込まれている。
【0031】かゝるリリーフ弁56は、ケーシング10
に設けた開口10eからケーシング内に挿入され、その
蓋体92を利用してケーシング10にボルト止めされ
る。この時、その弁座90は、ケーシング10内の隔壁
48に設けた孔98に嵌合され、前記出口側逆止弁45
に通じる流路46と吸込側逆止弁15の2次側に通じる
流路47とを完全に仕切る。そして、この組付状態にお
いて流路46内の液圧が必要以上に高まった場合には、
弁体91が弁ばね94の付勢力に抗して開き、流路46
内の液が流路47および流路17からポンプ19の吸込
口21へ戻されるようになる。
【0032】以下、上記のように構成したポンプユニッ
トの作用を説明する。図示を略すモータの作動によりポ
ンプ19のロータ23を回転させると、吸込側逆止弁1
5の弁体85が開き、流入口11からストレーナ14、
吸込側逆止弁15および流路17を経てタンク内の流体
がポンプ19内に吸込まれ、かつその吐出口22から流
路30へと吐出される。そして、ポンプ19から吐出さ
れた流体は気液分離装置31側へ流動し、前記流路30
の開口30aからサイクロン32内に流入して旋回運動
を起こし、遠心力の差により液体が半径外方に集まると
共に気体が半径内方に集まる。本実施例においては、特
に気液分離装置31として縦形サイクロン32を用いて
いるので、比重差により液体と気体とが上下方向にも分
離し、前記遠心分離と相まって気液分離能力が向上す
る。また、サイクロン32の胴部32bを下端開口に向
かって次第に絞っているので、上記旋回流の流速が下方
に向かうに従って大きくなり、気液分離能力がより一層
向上する。また、サイクロン32の天井部32cを円錐
状に形成しているので、下向きの旋回流をつくりやすく
なるばかりか、サイクロン32内に流体が流入する初期
段階でも旋回流の流速が高まり、気液分離能力がさらに
向上する。
【0033】このようにして分離された液体は胴部32
bの下端開口からフィルタ室40に流下し、一方、気体
を含む気体富化液は天井部32cの栓部材34の貫通孔
34aから前記蓋体35内の流路36に排出される。こ
の時、サイクロン32の天井部32cが円錐形状となっ
ていることより気体富化液の排出が容易となる。そし
て、流路36内に排出された気体富化液は、空気逃し弁
38の弁座部38aの開口が閉じていることより、流路
36の絞り部36aを通じて気体分離室60側へ流れ
る。
【0034】フィルタ室40に流下した液体は、フィル
タ41を通って流路46内に押し出され、液体の圧力に
より出口側逆止弁45を開いて流路55から流出口12
へと圧送される。こゝで、気液分離装置31で分離され
た液体中に気体がわずか残存している場合は、該気体は
フィルタ室40の上部に溜るようになる。この溜った気
体は、ポンプ19の作動中は液の流れがあるため、フィ
ルタ室40の上部に溜ったまゝとなるが、ポンプ19が
停止されると、胴部32bのスリット33からサイクロ
ン32内に戻り、ポンプ19の再作動に応じて天井部3
2cから排出される。したがって、流出口12へ気体を
含む液体が供給されることはない。なお、流出口12か
らの液体の流出が止められ、あるいは絞られた場合にリ
リーフ弁56が開いて液がポンプ19の吸込口21へ戻
されることは前記したとおりである。
【0035】一方、サイクロン32から蓋体35内の流
路36に排出された気体富化液は、管部材62を通じて
気体分離室60内に供給される。この時、気体富化液が
気体分離室60内に急速自由落下すると、気体分離室6
0内の液が大きく攪拌されて泡立ちが発生し、フロート
67すなわち戻し弁72が誤作動し、戻し流路76に気
体を含む液が流入するようになる。しかし、本実施例で
は、管部材62の先端を液溜り64内の液中に位置決め
されているので、気体分離室60内の貯留液体が気体富
化液により大きく攪拌されることはなくなり、したがっ
て前記液の泡立ちおよびその拡散は抑制される。そし
て、気体分離室60内で気体の分離が進行し、分離され
た気体はケーシング10のエアベント65から外部へと
排出される。このようにして、気体分離室60内には気
体を分離した液が溜り、次第にその液位を上昇させる。
すると、フロート67が上昇して戻し弁72の弁体74
が開き、気体分離室60内の液が戻し流路76へ流れ、
さらにリリーフ弁56の2次側の流路47、吸込側逆止
弁15の2次側の流路17を経由してポンプ19の吸込
口21に戻される。
【0036】しかして、例えばタンク側の問題によりケ
ーシング10内に多量の空気(液体を含む)が吸込まれ
ると、気液分離装置31から流路36に排出される気体
富化液の圧力P1 が低下すると共にその量も減じ、これ
により空気逃し弁38の弁体38bにかかる下向きの力
が上向きの力に勝って、弁体38bが弁座部38aから
離間し、弁座部38aの開口が開かれる。弁座部38a
の開口は流路36の絞り部36aに比して十分大きな開
口面積を有しており、前記多量の空気は、該弁座部38
aの開口を通じて気体分離室60へ速やかに排出され、
したがって流出口12へ空気が漏れ出ることはない。本
第1実施例においては、特に空気逃し弁38をケーシン
グ10の蓋体35内に設けているので、ケーシング10
の内部の構造に変更を加えることなく、簡単に空気逃し
構造を実現でき、ポンプユニットの製造性が改善され
る。
【0037】図13〜16は、本発明の第2実施例を示
したものである。本第2実施例においては、上記第1実
施例における空気逃し弁38(図7および8)を廃し
て、図13に示すように気液分離装置31の上部の蓋体
35内には、単に気体富化液を流通させる流路36のみ
を設け、ケーシング14の周りには、図14に示すよう
に流体流路であるフィルタ室40内とリリーフ弁56の
2次側の流路47とを接続する循環配管101を配設
し、かつフィルタ室40の蓋体43に前記配管101の
一部を置換する状態で空気循環弁102を配設してい
る。
【0038】空気循環弁102は、図15および16に
良く示されるように、フィルタ室40の蓋体43に設け
た開口43aに臨んで該蓋体43に一体化された有底筒
状の本体103と、本体103の底部に結合された、同
じく有底筒状の蓋体104とを備えている。蓋体104
の底部には前記循環配管101の一端が接続され、一
方、本体103の底部には開口105が形成され、これ
により配管101は、これら蓋体104および本体10
3内を通じてフィルタ室40に導通する。また、本体1
03の底部の中央には軸受106が嵌着されており、こ
の軸受106には、本体103内に配設した弁体107
の軸部108が摺動自在に挿入されている。本体103
の内周面にはリング状の弁座109が固設されており、
この弁座109に前記弁体107が離着座するようにな
っている。弁体107は、本体103の底部に配置した
ばね110により常時は弁座109から離間する方向へ
付勢されると共に、蓋体104内に延ばした先端に取付
けたストッパ111により軸受け106からの抜けが規
制されている。また、空気循環弁102には、手動によ
って弁体107を閉弁状態にする図示しないレバーが設
けられており、本第2実施例におけるポンプユニットを
給油所に設置して最初に駆動させる時やケーシング内に
多量の空気が吸込まれたときに、当該レバーで閉弁状態
にすることでケーシング10内に油液を充満させること
ができるようになっている。
【0039】本第2実施例においては、正常なポンプ作
動時におけるフィルタ室40内の圧力よりも小さくなる
ようにばね110の付勢力を設定しており、これによ
り、正常なポンプ作動時には、空気循環弁102の弁体
107がばね110の付勢力に抗して弁座109に着座
し、フィルタ室40内とリリーフ弁56の2次側の流路
47との導通が絶たれ、したがって上記第1実施例と同
様に気液分離装置31で分離された液体がフィルタ41
から流路46を通って出口側逆止弁45の所へ至り、該
逆止弁45を開いて流出口12へと圧送される。
【0040】一方、ケーシング10内に多量の空気が吸
込まれて、フィルタ室40内の圧力が低下すると、空気
循環弁102の弁体107がばね110の付勢力により
弁座109から離間し、フィルタ室40内の空気(液体
を含む)は、本体103の底部開口105および配管1
01を通じてリリーフ弁56の2次側の流路47へ流入
する。この流路47は、ポンプ19の1次側の流路17
(図4)に通じ、したがって空気はポンプ19の吸込口
21へ戻され、再び気液分離装置31を経由してフィル
タ室40へ戻される。すなわち、ケーシング10内の空
気に生じる脈動は抑制され、結果として出口側逆止弁4
5の開弁は防止され、流出口12へ空気が漏れ出ること
はなくなる。なお、本第2実施例においては、循環配管
101をフィルタ室40と流路47とに接続する構成と
したが、ポンプ19の吐出側から出口側逆止弁45まで
の間と流入口11からポンプ19の吸込側までの間とを
接続すれば、どこに循環配管101を設けてもよい。
【0041】図17は、本発明の第3実施例を示したも
のである。本第3実施例の特徴とするところは、上記第
1実施例における空気逃し弁38と上記第2実施例にお
ける空気循環弁102とを廃し、図14に示すように、
ケーシング10の上面に出口側逆止弁45の作動を制御
する制御装置120を配設した点にある。この制御装置
120は、逆止弁45の蓋体53に固定されたシリンダ
121を備えている。シリンダ121にはピストン12
2が摺動自在に内装されており、このピストン122か
らは蓋体53を摺動自在に貫通してケーシング10内に
ロッド123が延ばされている。逆止弁45の弁体52
は、蓋体53の方向に延びる軸部52aを備えており、
前記ロッド123の先端は、該軸部52aに当接可能な
位置まで延ばされている。また、シリンダ121の上端
開口部にはCリング124を用いてばね受け125が装
着されており、このばね受け125と前記ピストン12
2との間、すなわちシリンダ121の反ロッド側室12
7には、ピストン122を常時は逆止弁45へ付勢する
ばね128が配設されている。
【0042】上記シリンダ121のロッド側室129
は、ピストン122およびロッド123の摺動面に介装
したシール部材130により密閉室として区画されてお
り、このロッド側室129とケーシング10内の逆止弁
45の1次側の流路46とは連通管131で接続されて
いる。前記流路46は、前記したようにフィルタ室40
に連通しており(図6参照)、したがってシリンダ12
1のロッド側室129にはポンプ19の吐出圧が導入さ
れるようになる。しかして、本実施例では、正常なポン
プ作動時における流路46内の圧力よりも小さく、ま
た、ケーシング10内に多量の空気が吸込まれたときの
流路46内の圧力よりも大きくなるようにばね128の
付勢力を設定しており、これにより、正常なポンプ作動
時には、シリンダ121内のピストン122が流体の圧
力によりばね128の付勢力に抗して上昇し、ロッド1
23の先端が逆止弁45の弁体52の軸部52aから離
間する。したがって、この場合は、逆止弁45の弁体5
2は制御装置120に拘束されることなく開弁し、液体
が流出口12へと圧送される。
【0043】一方、ケーシング10内に多量の空気が吸
込まれて、逆止弁45の1次側の流路46内の圧力が低
下すると、その圧力が連通管131を介してシリンダ1
21のロッド側室129に導入される。すると、空気の
圧力は液体の圧力に比して小さいため、ピストン122
がばね128の付勢力に抗することができずに下動し、
ロッド123の先端が逆止弁45の弁体52の軸部52
aに当接し、該弁体52を閉じ方向へ付勢する。この結
果、ケーシング10内に空気が充満し、流路46内に空
気の脈動による圧力上昇が生じても、逆止弁45の弁体
52は動かず、したがって、逆止弁45を介して気体分
離装置31から流出口12へ空気が漏れ出ることは阻止
される。また、本第3実施例によれば、正常なポンプ作
動時に逆止弁45は制御装置120に拘束されることが
ないので、流出口12へ圧送される液体に余計な抵抗が
かかることはない。なお、本第3実施例における制御装
置120は、上記構成に限定されるものではなく、例え
ばばね128を所定の圧を発生する空気ばねとするエア
シリンダ装置等に代えることができる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
にかゝるポンプユニットによれば、空気逃し弁が開いて
空気を気体分離室側へ逃がすが、この空気逃し弁は、気
体分離装置から前記気体分離室に気体富化液を送るバイ
パス流路に設けられているため、前記流路と無関係に空
気逃し弁の開口面積を十分に大きくとることができ、多
用の空気を気体分室へ速やかに逃すことができるので、
ケーシング内に多量の空気が吸込まれても、流出口側へ
空気が漏れ出ることはなく、装置に対する信頼性は著し
く向上する。また、請求項2にかゝるポンプユニットに
よれば、流体流路内の流体圧力が低下すると、空気循環
弁が開いて流体流路内の空気がポンプの吸込口側へ流動
し、ケーシング内空気が循環するので、ケーシング内に
多量の空気が吸込まれても、流出口側へ空気が漏れ出る
ことはなく、装置に対する信頼性は著しく向上する。さ
らに、請求項3にかゝるポンプユニットによれば、逆止
弁の上流側の流体圧力が低下すると、制御装置が逆止弁
の弁体に閉弁側の力を加え、ケーシング内に空気の脈動
による圧力上昇が生じても、逆止弁が開くことがないの
で、ケーシング内に多量の空気が吸込まれても、流出口
側へ空気が漏れ出ることはなく、装置に対する信頼性は
著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのポンプユニットの
構造を示す縦断面図である。
【図2】本ポンプユニットの構造を示したもので、図4
の2−2矢視線に沿う断面図である。
【図3】図1の3−3矢視線に沿う断面図である。
【図4】図1の4−4矢視線に沿う断面図である。
【図5】図1の5−5矢視線に沿う断面図である。
【図6】本ポンプユニットを一部断面として示す側面図
である。
【図7】本ポンプユニットを一部断面として示す正面図
である。
【図8】図7の一部を拡大して示す断面図である。
【図9】本ポンプユニットの正面図である。
【図10】本ポンプユニットの上側平面図である。
【図11】本ポンプユニットを構成する弁組立体の構造
を示す断面図である。
【図12】本ポンプユニットを構成するリリーフ弁の構
造を示す断面図である。
【図13】本発明の第2実施例としてのポンプユニット
の構造を示したもので、図7と同じ視野の正面図であ
る。
【図14】第2実施例としてのポンプユニットの構造を
示したもので、図7と同じ視野の断面図である。
【図15】第2実施例で用いる空気循環弁の構造を示す
断面図である。
【図16】図15のX−X矢視線に沿う断面図である。
【図17】本発明の第3実施例としてのポンプユニット
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 11 流入口 12 流出口 19 ポンプ 21 ポンプの吸込口 22 ポンプの吐出口 31 気液分離装置 36 気体富化液用流路 36a 絞り部 37 バイパス流路 38 空気逃し弁 40 フィルタ室 41 フィルタ 45 出口側逆止弁 52 逆止弁の弁体 60 気体分離室 76 戻し流路 102 空気循環弁 101 循環流路 120 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口および流出口を有するケーシング
    内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプ
    から吐出された流体を液体と気体富化液とに分離する気
    液分離装置と、該気液分離装置で分離された気体富化液
    から気体を分離する気体分離室とを設け、前記気液分離
    装置で分離された液体を前記流出口へ導くと共に、前記
    気体分離室で分離された気体を前記ケーシング外へ排出
    するようにしたポンプユニットにおいて、前記気液分離
    装置から前記気体分離室へ気体富化液を送る流路の途中
    に絞り部を形成し、その絞り部をバイパスさせてバイパ
    ス流路を並設し、該バイパス流路に、気液分離装置から
    の気体富化液の圧力低下に応じて該バイパス流路を開く
    空気逃し弁を介装したことを特徴とするポンプユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 流入口および流出口を有するケーシング
    内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプ
    から吐出された流体を液体と気体富化液とに分離する気
    液分離装置と、該気液分離装置で分離された気体富化液
    から気体を分離する気体分離室と、前記気液分離装置で
    分離された液体を前記流出口へ導く液体流路とを設け、
    前記気体分離室で分離された気体を前記ケーシング外に
    排出するようにしたポンプユニットにおいて、前記液体
    流路と前記ポンプの吸込口側とを接続する循環流路を設
    け、該循環流路に該液体流路内の流体圧力の低下に応じ
    て該循環流路を開く空気循環弁を介装したことを特徴と
    するポンプユニット。
  3. 【請求項3】 流入口および流出口を有するケーシング
    内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプ
    から吐出された流体を液体と気体富化液とに分離する気
    液分離装置と、該気液分離装置で分離された気体富化液
    から気体を分離する気体分離室と、前記気液分離装置で
    分離された液体を前記流出口へ導く方向への流れのみを
    許す逆止弁を設け、前記気体分離室で分離された気体を
    前記ケーシング外に排出するようにしたポンプユニット
    において、前記ケーシングに、前記逆止弁の前記気液分
    離装置側の流体圧力の低下に応じて該逆止弁の弁体を閉
    弁側へ付勢して前記気液分離装置から前記吐出口への流
    れを阻止する制御装置を設けたことを特徴とするポンプ
    ユニット。
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