JP2009150315A - ポンプユニット - Google Patents

ポンプユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2009150315A
JP2009150315A JP2007329104A JP2007329104A JP2009150315A JP 2009150315 A JP2009150315 A JP 2009150315A JP 2007329104 A JP2007329104 A JP 2007329104A JP 2007329104 A JP2007329104 A JP 2007329104A JP 2009150315 A JP2009150315 A JP 2009150315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
liquid
valve
valve body
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007329104A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Tobe
光浩 戸辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Tokico Technology Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Technology Ltd filed Critical Tokico Technology Ltd
Priority to JP2007329104A priority Critical patent/JP2009150315A/ja
Publication of JP2009150315A publication Critical patent/JP2009150315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Cyclones (AREA)

Abstract

【課題】ポンプユニットの小型化の支障にならない構成で、気液分離装置内に多量の空気が吸い込まれた場合であっても多量の空気を気体分離室へ速やかに逃がす。
【解決手段】弁体38に絞り流路37aを一体的に設けた空気逃がし弁34が、ポンプ19から吐出された流体の気体混入度合いに基づいた気液分離装置31側の圧力変化に応動して弁体38を開弁又は閉弁変位させることにより、気液分離装置31から気体分離室60への絞り流路37aに並行な気体逃がし用バイパス流路(大流量バイパス流路)37bを開・閉させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、給油装置等に装備されるポンプユニットに関する。
例えば、給油所で用いられる給油装置は、スペース上の制約から、できるだけ小型であることが望まれ、これに伴い、ガソリン等の油液を送出するポンプユニットについても、その小型化が要求されている。一方、給油所で取り扱うガソリン等の油液には、空気等といった気体が混入することが多く、ポンプユニットも気液分離手段を備えたものが必要となる。
そこで、特許文献に記載されているような、流入口及び流出口を有するケーシングを備え、このケーシング内に、流入口から流体を吸い込むポンプと、ポンプから吐出された流体を旋回させて液体と気体富化液とに分離する気液分離装置と、気液分離装置で分離された気体富化液から気体を分離する気体分離室とを設け、気液分離装置で分離された液体をフィルタ室及び逆止弁を介して流出口に導くとともに、状況に応じてポンプの吸込口側に適宜戻す一方、気体分離室によって分離された気体をケーシング外に排出するようにしたポンプユニットがある。このポンプユニットによれば、1つのケーシング内にこれら構成機器を配置して小型化をはかることができ、気液分離装置と気体分離室とによる二重の気液分離により、気体混入の極めて少ない液を被給油側へ供給できる。
ところで、このようなポンプユニットによれば、気液分離装置から気体分離室に気体富化液を送る流路には、気液分離装置によって分離された液体の気体分離室への流入を制限するために流路が部分的に絞られている。しかしながら、例えばケーシングの流入口と連通されている貯液タンク側のトラブル、具体的には貯液タンク内の液体が空になってしまうことにより多量の空気がケーシング内に吸い込まれてしまったような場合は、ケーシングに形成されている気液分離装置から気体分離室への流路を介しての、吸い込まれてしまった空気の逃がしが不十分となり、気液分離装置内が空気で充満されることとなる。この結果、気液分離装置内に充満した空気がケーシングの流出口から送出されてしまい、流出口に接続された流量計が空気を計量することとなり、給油量の計測に誤差が生じる。
そこで、特開平8−4660号公報に記載されているような、気体富化液を気液分離装置へ導く流路に設けられ、気液分離装置によって分離された液体の気体分離室への流入を制限するための絞りをバイパスするようにバイパス流路を設け、このバイパス流路に絞りより大きい開口面積を有する空気逃がし弁を介装したポンプユニットがある。
そして、このポンプユニットによれば、その空気逃がし弁の弁体をばねにより開弁方向へ付勢しておくことによって、気液分離装置内に多量の空気が吸い込まれた場合には、その際に生じる空気逃がし弁の前後の圧力差の減少を利用して、前述したばねの付勢力によって空気逃がし弁の弁体をその弁座から離間させ、多量の空気を気体分離室へ速やかに逃がし、流出口からの空気の漏れを防止できる構成になっている。
特開平8−4660号公報
しかしながら、上記の空気逃がし対策によれば、気体富化液を気液分離装置へ導く流路の絞りと、この絞りをバイパスするバイパス流路とを別個に設けなければならず、さらにこのバイパス流路に空気逃がし弁を配置する必要があるので、ポンプユニットのケーシングのさらなる小型化の支障になる。
本発明は、上記した問題点を鑑み、気液分離装置内の空気を気体分離室へ逃がすための効率を損なうことなく、ポンプユニットの小型化を図ることが可能なポンプユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のポンプユニットは、流入口及び流出口を有するケーシング内に、流入口から流体を吸込むポンプと、ポンプから吐出された流体を液体と気体富化液とに分離する気液分離装置と、気液分離装置で分離された気体富化液から気体を分離する気体分離室とを設け、気液分離装置で分離された液体を流出口へ導くとともに、気体分離室で分離された気体を前記ケーシング外へ排出するようにしたポンプユニットであって、気液分離装置の気体富化液の導出口、又は該導出口と前記気体分離室との間を連通する導出流路に、前記気液分離装置から前記気体分離室への気体富化液の流出を許容し、液体の流出を制限する絞りと、ポンプから吐出された流体の気体混入度合いに基づいた気液分離装置側の圧力変化に応動して弁体が開弁又は閉弁変位することにより、気液分離装置から気体分離室への絞りに並行な気体逃がし用バイパス流路を開・閉させるバイパス弁装置とを設け、この絞りが、バイパス弁装置の弁体の流入側と流出側とを常時連通するように、弁体を貫通して形成されていることを特徴とする。
また、本発明のポンプユニットは、気液分離装置は、ポンプから吐出された流体を遠心力と比重を利用して液体と気体富化液と上下方向に分離するサイクロンであって、サイクロンの旋回軸と略同軸に、前記絞りとバイパス弁装置の弁体とを一体的に該サイクロンの気体富化液の流出口に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、ケーシング内に多量の空気が吸込まれて気液分離装置から気体富化液の圧力が低下すると、空気逃がし弁が開いて空気を気体分離室側へ逃がすが、この空気逃がし弁が、ポンプから吐出された流体の気体混入度合いに基づいた気液分離装置側の圧力変化に応動して弁体が開弁又は閉弁変位することにより、気液分離装置から気体分離室への絞りに並行な気体逃がし用バイパス流路を開・閉させるバイパス弁装置になっており、このバイパス弁装置の弁体にこの弁体の流入側と流出側とを常時連通するように絞りを一体的に設けたから、ポンプユニットの小型化の支障にならない構成で、気液分離装置内に多量の空気が吸い込まれた場合であっても多量の空気を気体分離室へ速やかに逃がすことができる。
また、本発明によれば、ポンプから吐出された流体を遠心力と比重を利用して液体と気体富化液と上下方向に分離する気液分離装置としてのサイクロンの、旋回軸と略同軸に、絞りとバイパス弁装置の弁体とを一体的にサイクロンの気体富化液の流出口に配置したから、サイクロンの気液分離性能に与える影響を最小限に抑えることができ、サイクロンの気液分離性能を十分に引き出すことができる。
以下、本発明のポンプユニットに係り、その実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るポンプユニットの構造を示す縦断面図である。
図2は、本実施の形態のポンプユニットの構造を示したもので、図4に記載の2−2矢視線に沿う断面図である。
図3〜図5は、図1に記載の3−3矢視線、4−4矢視線、5−5矢視線にそれぞれ沿う断面図である。
図6は、本実施の形態のポンプユニットの側面を、一部断面で表した側面図である。
図7は、本実施の形態のポンプユニットの正面図である。
図8は、本実施の形態のポンプユニットの上側平面図である。
これらの図において、10はケーシングであり、図2に表れているように、下部に流入口11を、上部に流出口12をそれぞれ有する。ケーシング10は、アルミニウム合金から一体に鋳造されている。ケーシング10内の下部側には、前記流入口11に臨んで吸込室13が形成され、この吸込室13にはストレーナ14と吸込側逆止弁15とが一体的に構成された弁組立体16が配設されている。一方、ケーシング10内の上部側には、前記吸込室13と流路17(図4参照)を介して連通するポンプ室18が形成されており、このポンプ室18には、ポンプ(例えばベーン形といった回転式ポンプ)19が配設されている。ポンプ19は、ポンプ室18に嵌装された有底筒状の本体20を備えており、この本体20の周壁には、図4に表れているように、前記流路17に接続する吸込口21と後述する他の流路30に接続する吐出口22(図1参照)とが設けられている。
ポンプ19の本体20内にはロータ23が配設されており、ロータ23は本体20の偏心位置を延びる回転軸24に固定的に取り付けられている。図2に表れているように、回転軸24は、ケーシング10の内部に一体形成した軸受部25と、ケーシング10に取り付ける蓋体26に一体形成した軸受部26aとによって、回動自在に支持されている。ポンプ室18と本体20とは、前記蓋体26によりケーシング10の開口10aを閉じることにより密閉室として区画されている。ロータ23には、図4に表れているように、半径方向へ摺動自在に複数のベーン27が放射状に装着されており、各ベーン27は、図2に表れているように、ロータ23の両側面に設けた凹部23a内に配置したリング28によりそれぞれの基端が支承されている。また、ケーシング10外に延ばした回転軸24の一端部には、図1,3に表れているように、モータの回転出力が伝達されるプーリ29が装着されている。
図示のポンプ19では、モータの回転出力を伝達してプーリ29を回転作動させると、プーリ29の回転が回転軸24を介してこの回転軸24に一体的なロータ23に伝えられ、ロータ23は各ベーン27の先端を本体20の内周面に摺接させながら回転する。この時、ロータ23が本体20に対する偏心位置を中心に回転するので、隣り合うベーン27で仕切られた各室の容積が、図4に表れているように、ロータ23の回転に伴って拡大、縮小を繰返し、これにより本体20内吸込側に負圧が発生する。したがって、流入口11をタンクに接続しておけば、前記ロータ23の回転によりタンク内の流体が流入口11からストレーナ14、吸込側逆止弁15、流路17及び吸込口21を経てポンプ19内に吸込まれ、その吐出口22から流路30へと吐出される。
また、ケーシング10内の上部側でかつポンプ19と反対側に位置する部分には気液分離装置31が配設されている(図1,図3参照)。気液分離装置31は、図1に示すように、その軸線方向をケーシング10の上下方向に合わせた縦型のサイクロン32によって構成されている。サイクロン32は、円筒状の導入部32aをその軸線方向(上下方向)の中間高さ位置に配して、この導入部32aの下側及び上側に、この導入部32aから下方へ延ばされかつ下端開口に向かって次第に絞られた裁頭円錐形状の胴部32bと、導入部32aから上方へ延ばされかつ上端開口に向かって次第に絞られた裁頭円錐形状の天井部32cとを連設した構成になっている。
その上で、サイクロン32の天井部32cの軸線方向の長さは胴部32bの軸線方向の長さよりも短く、そのテーパー状の内周面は、導入部32aの上側を覆うように形成されている。これに対し、サイクロン32の胴部32bは、その軸方向の下側部分が、後述するフィルタ室40内に突出するように形成され、この突出部分の周壁には縦方向に延びるスリット33が形成されている。
また、サイクロン32の内周面には、ポンプ19から吐出された液体の流路30の一端を構成する開口30aが形成されている。この開口30aは、ポンプ19からの流体をサイクロン32の接線方向に流出させるように形成されるとともに、導入部32aと天井部32cとの連接部分を跨いだ縦長の形状になっている。
さらに、サイクロン32の天井部32cの上端開口は、サイクロン32の軸方向に隣接して配置される空気逃がし弁34の弁体収容室と連通する連通口になっている。そして、この空気逃がし弁34のサイクロン32に臨む側を一次側とすると、その反対側の空気逃がし弁34の二次側は、ケーシング10に取り付けた蓋体35内の流路36(図9参照)を介して、後述する気体分離室60に連通するようになっている。
この気液分離装置31においては、ポンプ19から流路30を通じて圧送されてきた気体が混入する液体は、開口30aからサイクロン32内へ流入して旋回運動を起こす。その際、液体と気体とで作用する遠心力が異なることにより、流入してきた液体は、サイクロン32内の半径外方に集まってサイクロン32内を下方に旋回しながら案内されるのに対し、流入してきた液体に混入している気体は、液体との比重の違いによりサイクロン32の半径方向の内方(サイクロン32の軸心側)に集まる。このようにして、サイクロン32で分離された液体は、胴部32bの下端開口からフィルタ室40に流下するのに対し、分離された気体を含む気体富化液は分離された液体よりも比重が軽いためサイクロン32内を上昇し、天井部32cに臨んだ空気逃がし弁34を介して前記蓋体35内の流路36に排出され、該流路36を通過して気体分離室60へと排出される。ここで、上述した空気逃がし弁34の構成について詳述する。
図9,10は、本実施の形態のポンプユニットの正面を一部断面で表した正面図、図11,12は、図9,10に示したポンプユニットの空気逃がし弁部分の拡大図、図13は、空気逃がし弁の弁体の構成図である。
サイクロン32が配置されるケーシング10内の上側部分には、サイクロン32の天井部32cの上端開口32dに連接して、サイクロン32と同軸に、サイクロン32の天井部32cの上端開口32dよりも大径の孔10fが形成されている。これにより、サイクロン32の天井部32cの上端開口32dと孔10fとの連接部分には、開口部分の断面形状がエッジ状の環状弁体支持面10gが形成されるようになっている。一方、この環状弁体支持面10gとは軸方向反対側の孔10fの端部は、ケーシング10の筐体表面に開口し、開放されている。そして、孔10fの筐体表面の開口は、ケーシング10の筐体表面に取り付けられた蓋体35によって閉塞される構成になっている。
蓋体35は、図示の例では、ケーシング当接面を有する当接蓋体部35Aと、この当接蓋体部35Aのケーシング当接面とは反対側のケーシング非当接面に接合される流路形成部35Bとの、2つの板状部材に分割されて形成されている。そして、蓋体35は、孔10fの筐体表面の開口部分から、後述する気体分離室60に連通して形成された貫通孔61の開口端61aまでケーシング10の筐体表面を延び、両開口部分それぞれを外部に対し閉塞する形状になっている。
当接蓋体部35Aの当接面には、孔10fの筐体表面の開口に対応させて、孔10fの筐体表面の開口と同径の大径部35a1と、孔10fの筐体表面の開口よりも小径部35a2とを有する段付き貫通孔35aが、施蓋状態で孔10fと同軸になるように形成されている。また、流路形成部35Bのケーシング当接部35Aとの接合面には、ケーシング当接部35Aの貫通孔35aの小径部35a2の開口に合致するように有底筒部35bが形成されている。また、当接蓋体部35A及び流路形成部35Bの接合面それぞれには、一端側が段付き貫通孔35aの小径部35a2及び有底筒部35bに連通し、他端側が、貫通孔61の開口に対応させてケーシング当接部35Aに形成された貫通孔35cに到る流路36を形成する互いに対向する溝36A,36Bが形成されている。これにより、ケーシング10の孔10f、蓋体35の段付き貫通孔35a、及び有底筒部35bによって空気逃がし弁34の弁室34aが形成され、流路36によって、空気逃がし弁34を介し、サイクロン32と気体分離室60との間が連通される構成になっている。
空気逃がし弁34は、ケーシング10の孔10fとこれに連接する蓋体35の段付き貫通孔35aの大径部によって形成される弁体収容空間34bに収容された円盤状の弁体38と、この弁体38を段付き貫通孔35aの段部から離間させるように環状弁体支持面10g側へ付勢する、弁体38と蓋体35の有底筒部35bの底部との間に縮設されたばね部材39とを備える。
なお、35b1は、流路形成部35Bの有底筒部35bの底部に突出形成されたばね部材39の取付案内部である。
弁体38は、孔10fよりも大径の外径寸法を有し、その段付き貫通孔35a側の弁体面の中央部分には、図示の例では、段付き貫通孔35aの段部突端の環状弁座34c(図12参照)に対して離着座可能な環状テーパー部38a(図13参照)が突出形成された構成になっている。さらに、弁体38には、図13に表れているように、この環状テーパー部38aの径方向内方の凹部には、この弁体38の一次側(流入側)であるサイクロン32側と二次側(流出側)である流路36側とを連通するための絞り流路37aが軸方向に貫通して形成されている。一方、この環状テーパー部38の径方向外方の平坦環状部分38bには、絞り流路37aに比し、流路面積が大きな大流量バイパス流路37bが形成されている。
これにより、弁体38は、その環状テーパー部38aが弁座34cに着座された状態で、弁体38の一次側と二次側とは常時連通している絞り流路37aのみを介して連通する一方、弁座34cから離座された状態では、弁体38の一次側と二次側とを、さらに環状テーパー部38aと弁座34cとの開口隙間、及び大流量バイパス流路37bによって構成されるバイパス流路を介しても連通する構成になっている。
さらに、弁体38の大流量バイパス流路37bよりも径方向外側の外周縁部37cは、その外径がサイクロン32の天井部32cの上端開口32dの開口径よりも大きく形成されており、この上端開口32dの周囲に形成された、断面がエッジ状の環状弁体当接面10gに当接できるように構成されている。
この弁体37は、ガソリン、軽油、又は灯油といった揮発性油液よりも比重が重い、例えばポリアセタール(polyacetal, polyoxymethylene:POM)で構成されている。
なお、図9,11は、空気逃がし弁34の弁体38が、サイクロン32の半径方向の内方(サイクロン32の軸心側)に集まった流体から受ける圧力により、ばね部材39の付勢力に抗して、その環状テーパー部38aが環状弁座34cに当接して、空気逃がし弁34が閉弁して、環状テーパー部38aと弁座34cとの開口隙間、及び大流量バイパス流路37bによって構成されるバイパス流路が遮断されている状態を、また、図10,12は、空気逃がし弁34の弁体38がばね部材の付勢力によって、サイクロン32の半径方向の内方(サイクロン32の軸心側)に集まった流体から受ける圧力に抗して、その環状テーパー部38aが環状弁座34cから離座して、空気逃がし弁34が開弁して、環状テーパー部38aと弁座34cとの開口隙間、及び大流量バイパス流路37bによって構成されるバイパス流路が連通されている状態を、それぞれ示している。
一方、フィルタ室40内にはフィルタ41が配設されている(図1,図5参照)。このフィルタ41は、図1に表れているように、その先端部がフィルタ室40を区画するケーシング10内の垂直隔壁42に設けた孔42aに嵌合されている。フィルタ41の後方にはケーシング10に被蓋した蓋体43に一端を当接させた圧縮ばね44が配設されており、フィルタ41はこの圧縮ばね44により前記垂直隔壁42に押圧されている。蓋体43により閉じられたケーシング10の開口10bはフィルタ41を出し入れできる十分なる大きさを有しており、これにより、フィルタ41は前記蓋体43を取外すことにより、適宜その交換を行うことができるようになる。
上記フィルタ41の前方には、ケーシング10の上部側に設けた出口側逆止弁45(図4、6参照)に通じる流路46の一端部と前記吸込側逆止弁15の2次側の流路17に通じる流路47の一端部とが垂直隔壁48を挟んで配設されている。
出口側逆止弁45は、ケーシング10の水平隔壁49に形成した貫通孔50に嵌着された弁座51と、該弁座51に離着座する軸付の弁体52と、ケーシング10の蓋体53に一端を当接させて前記弁体52を常時は閉じ方向に付勢する弁ばね54とを備えている。おり、弁ばね54のばね力は流路抵抗を少なくするため、弱いばね力に設定され、ポンプ19が停止しているときには弁体52が閉弁するようになっている。この出口側逆止弁45の2次側は、図8に表れているように、流路55を介して流出口12に接続されている。
したがって、気液分離装置31で分離されフィルタ室40に流下した液は、フィルタ41から流路46を通って出口側逆止弁45を開き、さらに流路55から流出口12を通って外部の機器(例えば流量計)へと圧送され、流出口12へ導く方向への油液の流れのみを許すようになっている。
その一方で、前記垂直隔壁48には、ケーシング10の側壁にボルト止めした、後述するリリーフ弁56が嵌合されており、いま、ポンプ19を駆動したまま、さらに下流側の外部の機器(例えば給液ノズル)を閉じたり、あるいは絞ったりした場合は、このリリーフ弁56が開き、フィルタ41を通過した液が流路47及び流路17からポンプ19の吸込口21へ戻されるようになる。また、上記フィルタ室40と流路46とにより流体流路が形成されている。
ところで、気体分離室60を形成するケーシング10の上壁には、図9,10に示すように前記気液分離装置31からの流路36内に臨んで貫通孔61が穿設されており、この貫通孔61には、気液分離装置31で分離された気体富化液を気体分離室60に供給するための管部材62が圧入されている。この管部材62の下端は、気体分離室60内の最低液位付近に設けられた小容積の液溜り64内まで延ばされている。液溜り64はケーシング10の垂直隔壁63と、この隔壁63の段部63aと隔壁63に平行な縦壁64aとからU字溝状に形成され、その一端は、図3に示すように開放されている。これにより管部材62を通じて気体分離室60内に供給された気体富化液は、一旦液溜り64に溜った後、その一端から気体分離室60の底部側に流動して溜るようになる。そしてこの間、気体富化液から気体が分離され、この気体はケーシング10の上壁に設けたエアベント65(図8参照)から外部へ導出されて排出される。
また、気体分離室60の底部側にはフロート67が配設されている(図2、3参照)。フロート67は、その一面から延ばした軸部67aの先端部をケーシング10にボルト止めした蓋体68に軸着させることにより上下方向に回動自在となっている。蓋体68には、その表・裏面に突出して第1のボス部69が設けられており、この第1のボス部69には軸穴70が形成されている。また、気体分離室60内に位置する前記ボス部69の先端部にはその軸穴70を気体分離室60内に連通させる開口71が形成されている。この開口71の周りは戻し弁72の弁座として構成されており、この開口71には、フロート67の軸部67aに軸着された弁体(ポペット弁)74が嵌合されている。この戻し弁72は、フロート67の上昇に応じて弁体74を上動させ、開口71を開く。なお、フロート67及び弁体74は、蓋体68に対して予め一体化されており、該蓋体68により閉じられたケーシング10の開口10cを通じて気体分離室60内に出し入れできるようになっている。また、蓋体68の外側において前記第1のボス部69の一端部にはその軸穴70を閉じるプラグ75が螺合されている。
一方、ケーシング10内の下部には、ケーシング10の側面から前記リリーフ弁56の2次側の流路47に連通する戻し流路76が形成されている(図4,5及び図7を参照)。この戻し流路76と前記第1のボス部69内の軸穴70とはケーシング10に設けた第2のボス部77内の連通孔(図示略)により接続されており、その接続部には第1のボス部69内の軸穴70への液の逆流を規制する逆止弁(フラッパ弁)78が設けられている(図5参照)。これにより、気体分離室60内に液が溜ってフロート67が上昇すると、戻し弁72が開いて気体分離室60内の液が第1のボス部69内の軸穴70、第2のボス部77内の連通孔、戻し流路76、リリーフ弁56の2次側の流路47、吸込側逆止弁15の2次側の流路17を経由してポンプ19の吸込口21に戻されるようになる。
一方、図14は、本実施の形態のポンプユニットのリリーフ弁の構成図である。
図14に示すように、フィルタ41の前方に配置したリリーフ弁56は、有底筒状の弁座90と、弁座90の底部に設けた貫通孔90aに軸部91aを摺動自在に嵌挿して設けられ弁座90の開口端に離着座する弁体91と、軸穴92aを有する蓋体92と、蓋体92の軸穴92aに嵌挿された有底筒状のばね受け93の底部に一端を当接させて常時は弁体91を弁座90に押圧付勢する弁ばね94とを備えている。弁座90には、その内・外を連通する流路95が形成され、また蓋体92には前記ばね受け93を介して弁ばね94の付勢力を調整する調整ねじ96がねじ込まれている。
リリーフ弁56は、ケーシング10に設けた開口10eからケーシング内に挿入され、その蓋体92を利用してケーシング10にボルト止めされる。この時、その弁座90は、ケーシング10内の隔壁48に設けた孔98に嵌合され、前記出口側逆止弁45に通じる流路46と吸込側逆止弁15の2次側に通じる流路47とを完全に仕切る。そして、この組付状態において流路46内の液圧が必要以上に高まった場合には、弁体91が弁ばね94の付勢力に抗して開き、流路46内の液が流路47及び流路17からポンプ19の吸込口21へ戻されるようになる。
以下、上記のように構成したポンプユニットの作用を説明する。
図示を略すモータの作動によりポンプ19のロータ23を回転させると、吸込側逆止弁15の弁体が開き、流入口11からストレーナ14、吸込側逆止弁15及び流路17を経てタンク内の流体がポンプ19内に吸込まれ、かつその吐出口22から流路30へと吐出される。そして、ポンプ19から吐出された流体は気液分離装置31側へ流動し、前記流路30の開口30aからサイクロン32内の導入部32aに流入して旋回運動を起こし、遠心力の差により液体が半径外方に集まるとともに気体(この場合は、気体の混入に富んだ気体富化液)が半径内方に集まる。本実施例においては、特に気液分離装置31として縦形サイクロン32を用いているので、比重差により液体と気体とが上下方向にも分離し、前記遠心分離と相まって気液分離能力が向上する。また、サイクロン32の胴部32bを下端開口に向かって次第に絞っているので、上記旋回流の流速が下方に向かうにしたがって大きくなり、気液分離能力がより一層向上する。また、サイクロン32の天井部32cを円錐状に形成し、その周面の傾斜はサイクロン32の導入部32aはもとより胴部32bよりも軸方向単位長さ当たりの絞りが大きくなっているので、半径外方に集まる液体に対しては、下向きの旋回流をつくりやすくなるばかりか、サイクロン32内に流体が流入する初期段階でも旋回流の流速が高まり、気液分離能力がさらに向上する。
このようにして分離された液体は、胴部32bの下端開口からフィルタ室40に流下する。これに対し、同じく分離された分離された気体を含む気体富化液は、サイクロン32の天井部32cの上端開口32dに配置された空気逃がし弁34を介して、蓋体35内の流路36に排出され、気体分離室60側へ流れる。この時、サイクロン32の天井部32cが円錐形状となっていることより気体富化液の排出が容易となる。
フィルタ室40に流下した液体は、フィルタ41を通って流路46内に押し出され、液体の圧力により出口側逆止弁45を開いて流路55から流出口12へと圧送される。ここで、気液分離装置31で分離された液体中に気体がわずか残存している場合は、該気体はフィルタ室40の上部に溜るようになる。この溜った気体は、ポンプ19の作動中は液の流れがあるため、フィルタ室40の上部に溜ったままとなるが、ポンプ19が停止されると、胴部32bのスリット33からサイクロン32内に戻り、ポンプ19の再作動に応じて、天井部32cの空気逃がし弁34を介して、気体分離室60側へ排出される。このため、流出口12へ気体を含む液体が供給されることはない。なお、流出口12からの液体の流出が止められ、あるいは絞られた場合には、リリーフ弁56が開いて、液がポンプ19の吸込口21へ戻されることは前述したとおりである。
一方、サイクロン32から空気逃がし弁34を介して、蓋体35内の流路36に排出された気体富化液は、管部材62を通じて気体分離室60内に供給される。この時、気体富化液が気体分離室60内に急速自由落下すると、気体分離室60内の液が大きく攪拌されて泡立ちが発生し、フロート67すなわち戻し弁72が誤作動し、戻し流路76に気体を含む液が流入するようになる。しかし、本実施例では、管部材62の先端が液溜り64内の液中に位置決めされているので、気体分離室60内の貯留液体が気体富化液により大きく攪拌されることはなくなり、前述の液の泡立ち及びその拡散は抑制される。そして、気体分離室60内で気体の分離が進行し、分離された気体はケーシング10のエアベント65から外部へと排出される。このようにして、気体分離室60内には気体を分離した液が溜り、次第にその液位を上昇させる。すると、フロート67が上昇して戻し弁72の弁体74が開き、気体分離室60内の液が戻し流路76へ流れ、さらにリリーフ弁56の2次側の流路47、吸込側逆止弁15の2次側の流路17を経由してポンプ19の吸込口21に戻される。
次に、上記説明した本実施の形態のポンプユニットの一連作用における、気化分離装置31のサイクロン32で分離された気体富化液を気体分離室60側へ排出する、空気逃がし弁34の作用について詳述する。
本実施の形態では、空気逃がし弁34は、図9乃至図12でその構成を説明したように、サイクロン32の上端開口32dに隣接して形成された弁体収容空間34bに、環状弁座34cに当接する環状テーパー部38aを挟んでその径方向の内側及び外側に絞り流路37a及び大流量バイパス流路37bが弁体軸方向に貫通して形成された弁体38を、ばね部材39の付勢力によって開弁方向、すなわち弁体38(環状テーパー部38a)と弁座34cを離間させるように環状弁体当接面10g側へ付勢変位させようとする構成になっている。
このような空気逃がし弁34の構成において、その弁体38には、気液分離装置31から流路36内に排出される気体富化液の圧力(1次圧)P1が、その気液分離装置31(サイクロン32)側を受圧面として、弁体38の閉弁方向に作用する。その一方で、弁体38の気液分離装置31(サイクロン32)側と反対側の流路36側の面には、流路36側すなわち気体分離室60側の圧力(2次圧)P2と、ばね部材39の付勢力F2とが、サイクロン32側の気体富化液の圧力(1次圧)P1に対抗して、弁体38の開弁方向に作用する。なお、流路36側の圧力P2は、サイクロン32側の圧力(1次圧)P1よりも小さな値である。
したがって、いま、正常なポンプ作動時には閉弁方向の力が開弁方向の力よりわずか勝るように、ばね部材39の付勢力F2を設定しておくと、正常なポンプ作動時には、気液分離装置31から流路36内に排出される気体富化液の圧力P1により、弁体38は、気体分離室60側の圧力(2次圧)P2及びばね部材39の付勢力F2に抗して、ケーシング10の孔10f及び段付き貫通孔35aの大径部35a1により構成される弁体収容空間内を上方に移動し、弁体38の環状テーパー部38aが環状弁座34cに着座して閉弁し、気体富化液は弁体38の絞り流路37aのみを介して気体分離室60側へ流れる。
この状態では、弁体38の環状テーパー部38aにおける環状弁座34cとの当接部分よりも内方の受圧部分の面積(図示の例の場合は、段付き貫通孔35aの小径部35a2の断面積が対応する)Sとし、ばね部材39の移動変位をΔx、ばね定数をkとすると、圧力が弁体38に与える閉弁方向のF1、ばね部材39が弁体38に与えるF2は次式のようになる。
F1=(P1−P2)×S
F2=k×Δx
一方、例えばタンク側の問題によりケーシング10内に多量の空気(多量の空気が混入した気体富化液を含む)が吸い込まれて、気液分離装置31から上記閉弁状態の空気逃がし弁34の弁体38の絞り流路37aのみを介して流路36に排出される気体富化液の圧力P1 が低下するとともにその値が減じるような状況では、空気逃がし弁34の弁体38に作用する開弁方向の力F2が上述した閉弁方向の力F1に勝って、弁体38の環状テーパー部38aが環状弁座34cから離間して開弁し、環状テーパー部38aと環状弁座34cとの開口隙間、及び大流量バイパス流路37bによって構成されるバイパス流路が連通するようになって、多量の空気は、このバイパス流路37bを介しても気体分離室60側へ排出されるようになり、気体分離室60へ速やかに排出され、したがって流出口12へ空気が漏れ出ることはない。
そして、本実施の形態のポンプユニットでは、このようにケーシング10内に多量の空気が吸い込まれる等して圧力P1が下がると、弁体38に与える閉弁方向の力F1の減少によって、弁体38にばね部材39により与えられる開弁方向の力F2が、ケーシング10内の圧力が弁体38に与える閉弁方向の力F1に対して勝るようになり、空気逃がし弁34の弁体38が、環状弁座34cから離間し、弁体38の大流量バイパス流路37bよりも径方向外側の外周縁部37cが、サイクロン32の上端開口32dの周囲に形成された環状弁体当接面10gに当接し、その開弁変位が規制されるようになる。
この状態では、気体分離室60側の圧力(2次圧)P2の受圧部分の面積は、弁体38の環状テーパー部38aが環状弁座34cから離間することにより、前述のSよりも増加するのに対し、サイクロン32側の圧力(1次圧)P1の受圧部分の面積は、外周縁部37cが環状弁体当接面10gに当接してしまうことにより、図示の例では、前述のSとほとんど変わらない。
この結果、ケーシング10内に多量の空気が吸い込まれる等して圧力P1が下がって弁体38の外周縁部37cが環状弁体当接面10gに当接する開弁状態になったならば、例えば、気液分離装置31の多量の空気の吸い込みにより低下したサイクロン32側の圧力(1次圧)P1が脈動する等して、瞬間的に弁体38の外周縁部37cが環状弁体当接面10gに当接させるときの圧力に上昇するような場合であっても、弁体38は、前述した気体分離室60側の圧力(2次圧)P2の受圧部分の面積の増加によって、その弁体38の環状弁体当接面10gからの離間、すなわち環状テーパー部38aと環状弁座34cとの開口隙間の変化が安定するようになり、気液分離装置31内に多量の空気が吸い込まれた場合であっても多量の空気を気体分離室60へ速やかに、効率化を図って確実に逃がすことができる。
そして、本実施の形態のポンプユニットでは、空気逃がし弁34の弁体38にこの弁体38の流入側と流出側とを常時連通する絞り流路37aを一体的に設けたから、ポンプユニットの小型化の支障にならない。
さらに、本実施の形態のポンプユニットでは、空気逃がし弁34の弁体38の弁座当接部(環状テーパー部38a)の内方部分に、この弁体38の流入側と流出側とを常時連通する絞り流路37aを開口させたから、気液分離装置31を構成する、遠心力と比重を利用して気液を上下方向に分離するサイクロン32の上端開口32d部分に、サイクロン32の旋回軸と略同軸に、空気逃がし弁34及び絞り流路37aを一体的に配置することができるので、サイクロン32自体の気液分離性能に与える影響を最小限に抑えることができ、サイクロン32の気液分離性能を十分に引き出すことができる。
なお、本実施の形態のポンプユニットは、以上説明したとおりであるが、その空気逃がし弁34をはじめとする各部の具体的構成は、同様な効果を期待できるものであるならば、その図示した構成に限定されるものではない。例えば、空気逃がし弁34の弁室34aや流路36は蓋体35を用いずにケーシング10に直接形成するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係るポンプユニットの構造を示す縦断面図である。 本実施の形態のポンプユニットの構造を示したもので、図4の2−2矢視線に沿う断面図である。 本実施の形態のポンプユニットの、図1の3−3矢視線に沿う断面図である。 本実施の形態のポンプユニットの、図1の4−4矢視線に沿う断面図である。 本実施の形態のポンプユニットの、図1の5−5矢視線に沿う断面図である。 本実施の形態のポンプユニットの側面を、一部断面で表した側面図である。 本実施の形態のポンプユニットの正面外観図である。 本実施の形態のポンプユニットの上側平面図である。 本実施の形態のポンプユニットの正面を一部断面で表した正面図であり、空気逃がし弁が閉弁状態を示したものである。 本実施の形態のポンプユニットの正面を一部断面で表した正面図であり、空気逃がし弁が開弁状態を示したものである。 本実施の形態のポンプユニットの閉弁状態の空気逃がし弁部分の拡大図 本実施の形態のポンプユニットの開弁状態の空気逃がし弁部分の拡大図 本実施の形態のポンプユニットの空気逃がし弁の弁体の構成図である。 本実施の形態のポンプユニットのリリーフ弁の構成図である。
符号の説明
10 ケーシング
10f 孔
10g 環状弁体支持面
11 流入口
12 流出口
19 ポンプ
21 ポンプの吸込口
22 ポンプの吐出口
31 気液分離装置
32 サイクロン
32d 上端開口
34 空気逃がし弁
34a 弁室
34b 弁体収容空間
34c 環状弁座
35 蓋体
36 流路
37a 絞り流路
37b 大流量バイパス流路
37c 外周縁部
38 弁体
38a 環状テーパー部
39 ばね部材
40 フィルタ室
41 フィルタ
45 出口側逆止弁
52 逆止弁の弁体
60 気体分離室
76 戻し流路

Claims (2)

  1. 流入口及び流出口を有するケーシング内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプから吐出された流体を液体と気体富化液とに分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分離された気体富化液から気体を分離する気体分離室とを設け、前記気液分離装置で分離された液体を前記流出口へ導くとともに、前記気体分離室で分離された気体を前記ケーシング外へ排出するようにしたポンプユニットであって、
    前記気液分離装置の気体富化液の導出口又は該導出口と前記気体分離室との間を連通する導出流路に、
    前記気液分離装置から前記気体分離室への気体富化液の流出を許容し、液体の流出を制限する絞りと、
    前記ポンプから吐出された流体の気体混入度合いに基づいた前記気液分離装置側の圧力変化に応動して弁体が開弁又は閉弁変位することにより、前記気液分離装置から前記気体分離室への前記絞りに並行な気体逃がし用バイパス流路を開・閉させるバイパス弁装置と
    を設け、
    前記絞りが、該バイパス弁装置の該弁体の流入側と流出側とを常時連通するように、該弁体を貫通して形成されている
    ことを特徴とするポンプユニット。
  2. 前記気液分離装置は、前記ポンプから吐出された流体を遠心力と比重を利用して液体と気体富化液と上下方向に分離するサイクロンであって、該サイクロンの旋回軸と略同軸に、前記絞りとバイパス弁装置の弁体とを一体的に該サイクロンの気体富化液の流出口に配置したことを特徴とする請求呼応1記載のポンプユニット。
JP2007329104A 2007-12-20 2007-12-20 ポンプユニット Pending JP2009150315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007329104A JP2009150315A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 ポンプユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007329104A JP2009150315A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 ポンプユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009150315A true JP2009150315A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40919704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007329104A Pending JP2009150315A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 ポンプユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009150315A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160205A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Tokiko Techno Kk ポンプユニット
WO2014069024A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 株式会社ティーエヌケー 液中気泡の分離除去循環システム
JP2018178937A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 ポンプユニット

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4513021Y1 (ja) * 1965-11-22 1970-06-04
JP2002005544A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Tgk Co Ltd 過冷却度制御式膨張弁
JP2007239611A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Tokiko Techno Kk ポンプユニット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4513021Y1 (ja) * 1965-11-22 1970-06-04
JP2002005544A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Tgk Co Ltd 過冷却度制御式膨張弁
JP2007239611A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Tokiko Techno Kk ポンプユニット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160205A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Tokiko Techno Kk ポンプユニット
WO2014069024A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 株式会社ティーエヌケー 液中気泡の分離除去循環システム
CN104023807A (zh) * 2012-10-29 2014-09-03 株式会社Tnk 分离并去除液体中气泡的循环系统
JP5739589B2 (ja) * 2012-10-29 2015-06-24 株式会社ティーエヌケー 液中気泡の分離除去循環システム
JPWO2014069024A1 (ja) * 2012-10-29 2016-09-08 株式会社ティーエヌケー 液中気泡の分離除去循環システム
US9541105B2 (en) 2012-10-29 2017-01-10 Tnk Corporation Ltd. Separation removal and circulation system of air bubbles in fluid
JP2018178937A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 ポンプユニット
JP7085801B2 (ja) 2017-04-19 2022-06-17 トキコシステムソリューションズ株式会社 ポンプユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4967685B2 (ja) 気泡分離器
US7736137B2 (en) Scroll Compressor
JP4091771B2 (ja) トラップ装置
JP4828967B2 (ja) ポンプユニット
JP2009150315A (ja) ポンプユニット
JP6496513B2 (ja) 容積型圧縮機
JPH084660A (ja) ポンプユニット
KR101014242B1 (ko) 펌프 장치
JP3521286B2 (ja) ポンプユニット
JP7085801B2 (ja) ポンプユニット
JP2010151060A (ja) スクロール型圧縮機
JP4168354B2 (ja) 給油装置に用いられるポンプ装置
JPH0861249A (ja) ポンプユニット
JPH0828442A (ja) ポンプユニット
JP3521287B2 (ja) ポンプユニット
KR0161655B1 (ko) 펌프 유닛
JP3314909B2 (ja) 給油装置用ポンプユニット
KR101091563B1 (ko) 펌프장치
CN210178573U (zh) 一种卧式旋转压缩机
JPH09202400A (ja) ポンプ装置の気液分離装置
JP3216115B2 (ja) ポンプ装置
JP2008031862A (ja) ポンプユニット
JPS6115265Y2 (ja)
JP6174913B2 (ja) ポンプユニット
JP3314902B2 (ja) ポンプ装置の気液分離装置の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121120