JPH0861249A - ポンプユニット - Google Patents

ポンプユニット

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JPH0861249A
JPH0861249A JP6216569A JP21656994A JPH0861249A JP H0861249 A JPH0861249 A JP H0861249A JP 6216569 A JP6216569 A JP 6216569A JP 21656994 A JP21656994 A JP 21656994A JP H0861249 A JPH0861249 A JP H0861249A
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JP
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gas
liquid
pump
cyclone
valve
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JP6216569A
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English (en)
Inventor
Atsushi Imagawa
篤 今川
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気液分離装置の気液分離能力を高めて装置の
小型化を達成する。 【構成】 流入口および流出口を有するケーシング10
内に、ポンプと気液分離装置31とを連続的に配設し、
気液分離装置31で遠心分離した気体富化液を流路部材
34および蓋体34内の流路35を通じて気体分離室6
0に導くと共に、分離液体をフィルタ室40を経て前記
流出口へ導くようにしたポンプユニットにおいて、前記
気体分離装置を、一端を開放(開放口31a)した横型
のサイクロン31から形成し、サイクロン31は、ポン
プに接続する流路の開口30aから開放口31aに至る
範囲を絞り部31dとして構成し、この絞り部31dで
旋回流の速度を増加させて、遠心分離効率を高め、サイ
クロン31の中心部に集まった気体富化液をサイクロン
31の開放口31a内に配置した流路部材33と蓋体3
4内の流路35とを介して気体分離室60へ導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給油装置等に装備され
るポンプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給油所で用いられる給油装置は、
スペース上の制約からできるだけ小型であることが要求
され、これに伴ってポンプユニットとしても小型のもの
が要求される。一方、給油所で取扱うガソリン等には気
体が混入することが多く、ポンプユニットとしては気液
分離手段を備えたものが必要となる。
【0003】そこで従来、上記した要求に応えるべく、
流入口および流出口を有するケーシングを備え、このケ
ーシング内に前記流入口から流体を吸込むポンプと、該
ポンプから吐出された流体を旋回させて液体と気体富化
液とに分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分離
された気体富化液から気体を分離する気体分離室とを設
け、前記気液分離装置で分離された液体を前記流出口か
ら流出させると共に前記気体分離室で分離された液体を
前記ポンプの吸込口側に戻すようにしたポンプユニット
が開発され、例えば特開昭60−81481号公報に明
らかにされている。かゝるポンプユニットによれば、1
つのケーシング内に構成要素を配置して小型化を図るこ
とができることはもちろん、気液分離装置と気体分離室
とによる二重の気液分離により気体混入のきわめて少な
い液を供給できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のポンプユニットによれば、液体と気体富化液とに分
離する気液分離装置の分離能力がいま一つ不足し、その
分、気体分離室側の負担が増して、該気体分離室を大型
に形成しなければならず、ポンプユニット全体の大型化
が避けられないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、気液分離装置の
気液分離能力を可及的に高め、もって全体の小型化に寄
与するポンプユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、流入口および流出口を有するケーシング内
に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプか
ら吐出された流体を旋回させて液体と気体富化液とに分
離する気液分離装置と、該気液分離装置で分離された気
体富化液から気体を分離する気体分離室とを設け、前記
気液分離装置で分離された液体を前記流出口から流出さ
せ、さらに、前記気体分離室で分離された液体を前記ポ
ンプの吸込口側に戻すと共に、該気体分離室で分離され
た気体を大気に逃がすようにしたポンプユニットにおい
て、前記気液分離装置を一端開放の横形のサイクロンか
ら形成し、該サイクロンの他端部にその接線方向へ流体
を導くように前記ポンプの吐出口に接続する流路の一端
を開口させると共に、該サイクロンの開放口内の中心部
に前記気体分離室に連通する流路部材を位置させ、かつ
該サイクロンの一端側を、前記開放口に向かって次第に
絞る構成としたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように構成したポンプユニットにおいて
は、ポンプから送られた流体(気体が混入した液体)が
サイクロン内で旋回運動を起こし、遠心力の差により液
体がサイクロンの内周に集まると共に気体がその中心付
近に集まり、この分離された液体がサイクロンの一端開
放口から流下する一方で、気体を含む気体富化液がサイ
クロンの一端開放口内の流路部材を通して気体分離室へ
と排出される。しかして、サイクロンの一端側を開放口
に向かって絞っているので、旋回流の速度が開放口に向
かうに従って大きくなり、気液分離が著しく促進され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。
【0009】図1乃至図8において、10は下部に流入
口11を、上部に流出口12をそれぞれ有するケーシン
グであり、アルミニウム合金から一体に鋳造されてい
る。ケーシング10内の下部側には、図4に示すように
前記流入口11に臨んで吸込室13が形成され、この吸
込室13にはストレーナ14と吸込側逆止弁15とから
成る、後に詳述する弁組立体16が配設されている。一
方、ケーシング10内の上部側には、前記吸込室13と
流路17を介して連通するポンプ室18が形成されてお
り、このポンプ室18にはベーン形ポンプ(回転式ポン
プ)19が配設されている。ポンプ19は、ポンプ室1
8に嵌装された有底筒状の本体20を備えており、この
本体20には前記流路17に接続する吸込口21と後述
する他の流路30に接続する吐出口22とが設けられて
いる。
【0010】ポンプ19の本体20内にはロータ23が
配設されており、ロータ23は本体20の偏心位置を延
ばされた回転軸24に固定的に取付けられている。回転
軸24は、ケーシング10の内部に一体形成した軸受部
25(図5)とケーシング10の外壁に被蓋した蓋体2
6に一体形成した軸受部26aとに回動自在に支持され
ている。ポンプ室18と本体20とは、前記蓋体26に
よりケーシング10の開口10aを閉じることにより密
閉室として区画されている。ロータ23には、半径方向
へ摺動自在に複数のベーン27が放射状に装着されてお
り、各ベーン27は、ロータ23の両側面に設けた凹部
23a内に配置したリング28によりそれぞれの基端が
支承されている。なお、ケーシング10外に延ばした回
転軸24の一端部にはモータ(図示略)により回転駆動
されるプーリ29が装着されている。
【0011】かゝるポンプ19においては、図示を略す
モータの作動でプーリ29を回転させると、その回転が
回転軸24を介してロータ23に伝えられ、各ベーン2
7はその先端を本体20の内周面に摺接させながら回転
する。この時、ロータ23が本体20に対する偏心位置
を中心に回転するので、ベーン27で仕切られた各室の
容積が拡大、縮小を繰返し、これにより本体20内吸込
側に負圧が発生する。したがって、流入口11をタンク
に接続しておけば、前記ロータ23の回転によりタンク
内の流体が流入口11からストレーナ14、吸込側逆止
弁15、流路17および吸込口21を経てポンプ19内
に吸込まれ、その吐出口22から流路30へと吐出され
るようになる。
【0012】ケーシング10の上部側でかつポンプ19
と反対側に位置する部分には気液分離装置としての横形
のサイクロン31が配設されている。このサイクロン3
1は、図2および図4に良く示されるように、ケーシン
グ10と一体の筒状壁32から構成されており、その下
方には後述するフィルタ室40が区画形成されている。
サイクロン31の一端は開放(開放口31a)されてお
り、その開放口31aはケーシング10の側壁の近傍で
前記フィルタ室40と連通している。また、サイクロン
31の他端の閉止端31bのわずか内側は円筒部31c
とされており、この円筒部31cと前記開放口31aと
の間は、開放口31aに向かって次第に絞られた絞り部
31dとされている。また、円筒部31cと閉止端31
bとの間は傾斜部31eにより接続されている。しかし
て、サイクロン31の閉止部側には、前記流路30の一
端の開口30aが開設されている。この開口30aは、
ポンプ19からの流体をサイクロン31の接線方向に流
出させるように、円筒部31cと傾斜部31eとを跨い
で縦長に設けられている。
【0013】ケーシング10の側壁には小径の流路33
aを形成する流路部材33の一端部が嵌着されている。
この流路部材33の他端部は、上記サイクロン31の開
放口31a内に延ばされて、その中心部に位置決めされ
ている。流路33aはケーシング10に取付けた蓋体3
4内の流路35を介して後述する気体分離室60に連通
している。かゝる気液分離装置31において、気体が混
入した液体は、ポンプ19から流路30aを通じて圧送
され、開口30aからサイクロン31内へ流入して旋回
運動を起こし、遠心力の差により液体がサイクロン31
の内周に集まると共に気体が中心部に集まる。そして、
この分離された液体は絞り部31dの先端の開放口31
aからフィルタ室40に流下し、一方、気体を含む気体
富化液は流路部材33の流路33aから前記蓋体34内
の流路35に排出され、さらに気体分離室60へと排出
される。
【0014】しかして、上記流路35を形成するケーシ
ング10の上壁には、前記流路部材33の流路33aよ
り開口面積の大きい貫通孔(バイパス流路)36と、こ
のバイパス流路36を開閉する空気逃がし弁37とが設
けられている。空気逃がし弁37は、図3に良く示され
るように、ケーシング10の内壁面に形成されたシート
部38に離着座する弁体37aと、この弁体37aから
ケーシング10を摺動自在に貫通して流路35内まで延
ばされた弁軸37bと、この弁軸37bの抜けを規制す
るストッパ37cと、前記弁体37aをシート部38か
ら離間する方向へ付勢するばね37dとから成ってい
る。この空気逃がし弁37は、流入口11に通じる供給
側の異常でケーシング10内に多量の空気が吸い込まれ
た場合に、これを気体分離室60側へ逃がす役割りをな
すもので、正常なポンプ作動時には、サイクロン31の
周りを含むフィルタ室40が気体分離室60に通じる流
路35内の圧力よりも高いので、空気逃がし弁37の弁
体37aはばね37dの付勢力に抗してシート部38に
着座し、バイパス流路36を閉じている。
【0015】フィルタ室40内にはフィルタ41が配設
されている。このフィルタ41は、その先端部がフィル
タ室40を区画するケーシング10内の垂直隔壁42に
設けた孔42aに嵌合されている。フィルタ41の後方
にはケーシング10に被蓋した蓋体43に一端を当接さ
せた圧縮ばね44が配設されており、フィルタ41はこ
の圧縮ばね44により前記垂直隔壁42に押圧されてい
る。蓋体43により閉じられたケーシング10の開口1
0bはフィルタ41を出し入れできる十分なる大きさを
有しており、これにより、フィルタ41は前記蓋体43
を取外すことにより、適宜その交換を行うことができる
ようになっている。
【0016】上記フィルタ41の前方には、ケーシング
10の上部側に設けた出口側逆止弁45(図6)に通じ
る流路46の一端部と前記吸込側逆止弁15の2次側の
流路17に通じる流路47の一端部とが垂直隔壁48を
挟んで配設されている。出口側逆止弁45は、ケーシン
グ10の水平隔壁49に形成した段付貫通孔50の段差
上に配置された弁座51と、該弁座51に離着座する弁
体52とケーシング10の蓋体53に一端を当接させて
前記弁体52を常時は閉じ方向に付勢する弁ばね54と
を備えている。この出口側逆止弁45の2次側は流路5
5(図8)を介して前記流出口12に接続されている。
したがって、気液分離装置31で分離されフィルタ室4
0に流下した液は、フィルタ41から流路46を通って
出口側逆止弁45を開き、さらに流路55から流出口1
2を通って外部へと圧送される。しかして、前記垂直隔
壁48には、ケーシング10の側壁にボルト止めした、
後述するリリーフ弁56が嵌合されており、いま、ポン
プ19を駆動したまゝ流出側を閉じたり、あるいは絞っ
たりした場合は、このリリーフ弁56が開き、前記液が
流路47および流路17からポンプ19の吸込口21へ
戻されるようになる。
【0017】一方、気体分離室60を形成するケーシン
グ10の上壁には、図2に示すように前記流路部材33
に接続する流路35内に臨んで貫通孔61が穿設されて
おり、この貫通孔61には、サイクロン31で分離され
た気体富化液を気体分離室60に導くための管部材62
が圧入されている。この管部材62の下端は、気体分離
室60内の最低液位付近に設けられた小容積の液溜り6
4内まで延ばされている。液溜り64はケーシング10
の垂直隔壁63と、この隔壁の段部63aと隔壁63に
平行な縦壁64aとからU字溝状に形成され、その一端
は、図5に示すように開放されている。これにより管部
材62を通じて気体分離室60内に供給された気体富化
液は、一旦液溜り64に溜った後、その一端から気体分
離室60の底部側に流動して溜るようになる。そしてこ
の間、気体富化液から気体が分離され、この気体はケー
シング10の上壁に設けたエアベント65(図8)から
外部へと排出される。
【0018】気体分離室60の底部側にはフロート67
が配設されている。フロート67は、その一面から延ば
した軸部67aの先端部をケーシング10にボルト止め
した蓋体68に軸着させることにより上下方向に回動自
在となっている。蓋体68には、その表・裏面に突出し
て第1のボス部69が設けられており、この第1のボス
部69には軸穴70が形成されている。また、気体分離
室60内に位置する前記ボス部69の先端部にはその軸
穴70を気体分離室60内に連通させる開口71が形成
されている。この開口71の周りは戻し弁72の弁座と
して構成されており、この開口71には、フロート67
の軸部67aにピン73を用いて軸着された弁体(ポペ
ット弁)74が嵌合されている。この戻し弁72は、フ
ロート67の上昇に応じて弁体74を上動させ、開口7
1を開く。なお、フロート67および弁体74は、蓋体
68に対して予め一体化されおり、該蓋体68により閉
じられたケーシング10の開口10cを通じて気体分離
室60内に出し入れできるようになっている。また、蓋
体68の外側において前記第1のボス部69の一端部に
はその軸穴70を閉じるプラグ75が螺合されている。
【0019】一方、ケーシング10内の下部には、ケー
シング10の側面から前記リリーフ弁56の2次側の流
路47に連通する戻し流路76(図2、6および7)が
形成されている。この戻し流路76と前記第1のボス部
69内の軸穴70とはケーシング10に設けた第2のボ
ス部77内の連通孔(図示略)により接続されており、
その接続部には第1のボス部69内の軸穴70への液の
逆流を規制する逆止弁(フラッパ弁)78が設けられて
いる(図7)。これにより、気体分離室60内に液が溜
ってフロート67が上昇すると、戻し弁72が開いて気
体分離室60内の液が第1のボス部69内の軸穴70、
第2のボス部77内の連通孔、戻し流路76、リリーフ
弁56の2次側の流路47、吸込側逆止弁15の2次側
の流路17を経由してポンプ19の吸込口21に戻され
るようになる。
【0020】こゝで、流入口11側の吸込室13内に配
置した弁組立体16は、図9に示すように、有底筒状の
弁座80を主体として、この弁座80の一端部に前記ス
トレーナ14を嵌合固定すると共に、該弁座80の他端
部に蓋体81を取付けている。蓋体81は、ケーシング
10への取付孔82aを有する板状部82とこの板状部
82から延ばされた複数の脚部83とから成り、その脚
部83を弁座80の外周に螺合させることにより該弁座
80に一体化されている。弁座80の底部中央には貫通
孔80aが設けられており、この貫通孔80aには弁軸
84が摺動自在に嵌装されている。そして、蓋体81内
に延ばされた弁軸84の一端部には弁体85が螺着さ
れ、一方、ストレーナ14内に延ばされた弁軸84の他
端部には弁ばね86が巻装されている。弁ばね86は、
弁座80の背面と弁軸84の他端に固定したばね受け8
7とに両端を当接させて、常時は弁軸84をストレーナ
14側へ付勢し、これにより弁体85は、常時は弁座8
0の開口端に着座する閉じ状態を維持するようになって
いる。弁座80の底部にはまた、流路88が形成されて
おり、ストレーナ14を通過した流体がこの流路88を
通じて弁座80内に流入するようになっている。なお、
弁体85は、前記弁軸84に連結された支持板85a
と、この支持板85にナット85bを用いて締付け固定
された、ゴム製の弁部材85cとから成っている。
【0021】かゝる弁組立体16は、図4に示すように
ケーシング10に設けた開口10dからケーシング内に
挿入され、その蓋体81の取付孔82aを利用してケー
シング10にボルト止めされる。この時、その弁座80
はケーシング10内の隔壁に設けた孔89にシール部材
を介して嵌合され、吸込室13を前・後2室に仕切る。
そして、この組付状態において前記ポンプ19を作動さ
せれば、ポンプ19内の負圧発生により弁体85が弁ば
ね86の付勢力に抗して開き、ストレーナ14から流路
88を通じて弁座80内に流入した流体がポンプ19の
吸込口21に通じる流路17に流れ込むようになる。
【0022】一方、フィルタ41の前方に配置したリリ
ーフ弁56は、図10に示すように、有底筒状の弁座9
0と、弁座90の底部に設けた貫通孔90aに軸部91
aを摺動自在に嵌挿して設けられ弁座90の開口端に離
着座する弁体91と、軸穴92aを有する蓋体92と、
蓋体92の軸穴92aに嵌挿された有底筒状のばね受け
93の底部に一端を当接させて常時は弁体91を弁座9
0に押圧付勢する弁ばね94とから成っている。弁座9
0には、その内・外を連通する流路95が形成され、ま
た蓋体92には取付孔96が設けられている。さらに、
蓋体92には前記ばね受け93を介して弁ばね94の付
勢力を調整する調整ねじ97がねじ込まれている。
【0023】かゝるリリーフ弁56は、ケーシング10
に設けた開口10eからケーシング内に挿入され、その
蓋体92の取付孔95を利用してケーシング10にボル
ト止めされる。この時、その弁座90は、ケーシング1
0内の隔壁48に設けた孔98に嵌合され、前記出口側逆
止弁45に通じる流路46と吸込側逆止弁15の2次側
に通じる流路47とを完全に仕切る。そして、この組付
状態において流路46内の液圧が必要以上に高まった場
合には、弁体91が弁ばね94の付勢力に抗して開き、
流路46内の液が流路47および流路17からポンプ1
9の吸込口21へ戻されるようになる。
【0024】以下、上記のように構成したポンプユニッ
トの作用を説明する。図示を略すモータの作動によりポ
ンプ19のロータ23を回転させると、吸込側逆止弁1
5の弁体85が開き、流入口11からストレーナ14、
吸込側逆止弁15および流路17を経てタンク内の流体
がポンプ19内に吸込まれ、かつその吐出口22から流
路30へと吐出される。そして、ポンプ19から吐出さ
れた流体は、前記流路30の開口30aからサイクロン
31内に流入して旋回運動を起こし、液体と気体とにか
かる遠心力の差により液体がサイクロンの内周に集まる
と共に気体がその中心部に集まる。この時、サイクロン
31内は、その開放口31aに向かって次第に絞られて
いるので、上記旋回流の速度が開放口31aに向かうに
従って大きくなり、この速度上昇により流体に対する遠
心力が増加していくため、気液分離が著しく促進され
る。本実施例においては、特にサイクロン31の閉止部
31b側にも傾斜部31eを設けているので、開口30
aから流入した流体は下流方向、すなわち横向きの旋回
流をサイクロン31に流入した段階からつくりやすくな
り、旋回能力が高いことから遠心力が増加して気液分離
はより一層促進される。
【0025】このようにして分離された液体はサイクロ
ン31の開放口31aからフィルタ室40に流下し、一
方、気体を含む気体富化液は該開放口31aの中心部に
配置された流路部材33の流路33aから前記蓋体34
内の流路35に排出される。そして、フィルタ室40に
流下した液体は、フィルタ41を通って流路46内に押
し出され、液体の圧力により出口側逆止弁45を開いて
流路55から流出口12へと圧送される。なお、流出口
12からの液体の流出が止められ、あるいは絞られた場
合にリリーフ弁56が開いて液がポンプ19の吸込口2
1へ戻されることは前記したとおりである。
【0026】一方、サイクロン31から蓋体34内の流
路35に排出された気体富化液は、管部材62を通じて
気体分離室60内に供給される。この時、気体富化液が
気体分離室60内に急速自由落下すると、気体分離室6
0内の液が大きく攪拌されて泡立ちが発生し、フロート
67すなわち戻し弁72が誤動作し、戻し流路76に気
体を含む液が流入するようになる。しかし、本実施例で
は、管部材62の先端を液溜り64内の液中に位置決め
しているので、気液分離室60内の貯留液体が気体富化
液により大きく攪拌されることはなくなり、したがって
前記液の泡立ちおよびその拡散は抑制される。
【0027】そして、気体分離室60内で気体の分離が
進行し、分離された気体はケーシング10のエアベント
65から外部へと排出される。このようにして、気体分
離室60内には気体を分離した液が溜り、次第にその液
位を上昇させる。すると、フロート67が上昇して戻し
弁72の弁体74が開き、気体分離室60内の液が戻し
流路76へ流れ、さらにリリーフ弁56の2次側の流路
47、吸込側逆止弁15の2次側の流路17を経由して
ポンプ19の吸込口21に戻される。
【0028】ところで、例えば流入口11に通じる配管
あるいはタンクの故障でケーシング10内に多量の空気
が吸い込まれることがあるが、この場合は、フィルタ室
40内の圧力が低下するので、空気逃がし弁37の弁体
37aがばね37dの付勢力でシート部38から離間
し、バイパス流路36が開かれる。このバイパス流路3
6は流路部材34内の流路34aより十分大きな開口面
積を有しており、前記多量の空気はこのバイパス流路3
6を通じて気体分離室60に通じる流路35内に流れ込
み、気体分離室60のエアベント65からケーシング外
へ速やかに排出され、したがって、流出口12から空気
が漏れ出ることはない。
【0029】なお、上記実施例におけるポンプ19は、
ベーンポンプに代えて、ギヤポンプあるいは他方式のポ
ンプを用いることができる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝるポンプユニットによれば、気液分離装置としてサ
イクロンを用い、しかもこのサイクロンの一端側を開放
口に向かって絞っているので、旋回流の速度が開放口に
向かうに従って大きくなり、気液分離が著しく促進さ
れ、結果として、気液分離装置に連設される気体分離室
をそれほど大きく形成する必要がなくなって、全体の小
型化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝるポンプユニットの内部構造を示
す縦断面図である。
【図2】図1の2−2矢視線に沿う断面図である。
【図3】図2のA部拡大断面図である。
【図4】本ポンプユニットの内部構造を示したもので、
図6の4−4矢視線に沿う断面図である。
【図5】図1の5−5矢視線に沿う断面図である。
【図6】図1の6−6矢視線に沿う断面図である。
【図7】図1の7−7矢視線に沿う断面図である。
【図8】本ポンプユニットの上面図である。
【図9】本ポンプユニットを構成する弁組立体の構造を
示す断面図である。
【図10】本ポンプユニットを構成するリリーフ弁の構
造を示す断面図である。
【符号の説明】 10 ケーシング 11 流入口 12 流出口 19 ポンプ 21 ポンプの吸込口 22 ポンプの吐出口 30 流路 30a 流路の開口 31 サイクロン 31a サイクロンの開放口 31d サイクロンの絞り部 37 流路部材 40 フィルタ室 41 フィルタ 60 気体分離室 65 エアベント 67 フロート 72 戻し弁 76 戻し流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口および流出口を有するケーシング
    内に、前記流入口から流体を吸込むポンプと、該ポンプ
    から吐出された流体を旋回させて液体と気体富化液とに
    分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分離された
    気体富化液から気体を分離する気体分離室とを設け、前
    記気液分離装置で分離された液体を前記流出口から流出
    させ、さらに、前記気体分離室で分離された液体を前記
    ポンプの吸込口側に戻すと共に、該気体分離室で分離さ
    れた気体を大気に逃がすようにしたポンプユニットにお
    いて、前記気液分離装置を一端開放の横形のサイクロン
    から形成し、該サイクロンの他端部にその接線方向へ流
    体を導くように前記ポンプの吐出口に接続する流路の一
    端を開口させると共に、該サイクロンの開放口内の中心
    部に前記気体分離室に連通する流路部材を位置させ、か
    つ該サイクロンの一端側を、前記開放口に向かって次第
    に絞ったことを特徴とするポンプユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025460A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Tominaga Oil Pump Mfg Co Ltd シールリングの潤滑構造を備えたポンプユニット
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