JPH08455Y2 - ロック・解除装置 - Google Patents
ロック・解除装置Info
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- JPH08455Y2 JPH08455Y2 JP1987016867U JP1686787U JPH08455Y2 JP H08455 Y2 JPH08455 Y2 JP H08455Y2 JP 1987016867 U JP1987016867 U JP 1987016867U JP 1686787 U JP1686787 U JP 1686787U JP H08455 Y2 JPH08455 Y2 JP H08455Y2
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- sliding
- protrusion
- sliding protrusion
- cam
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、把手のない扉を開閉する場合に使用される
ロック・解除装置に関する。
ロック・解除装置に関する。
[従来の技術] 従来、押圧すれば係止され更に押圧すれば係止を解除
して旧位置に復帰する略ハート形のカムと該カムに沿っ
て摺動する突起の組み合わせからなるロック・解除装置
として、第6図から第8図に示したものが考案されてい
る。第6図は係止状態時における側面中央縦断面図、第
7図はケースの平面縦断面図、第8図は係止前の解除状
態をケースの一部を断面にして示した説明図である。第
6図から第8図に示したものは、少なくとも一端が開口
されたケース1の内部に、前進と後退位置でそれぞれ停
止し、扉の背面等に固定されるストライク16を把持でき
る一対の弾性アーム2を前方に向けて延設した移動子3
を設け、該移動子3に設けたバネ座4とケース1に設け
た別のバネ座5との間に圧縮バネ6を嵌装した扉の係止
具に用いられるロック・解除装置であって、後述するカ
ムと相対するケース1の一つの内面7と移動子3との間
に移動子3の前記内面7側で左右に摺動するカムプレー
ト8を介装させ、ケース1の一つの内面7側の中央部に
は略V字形の切欠き9を形成して弾性を付与したバネ片
10を設けると共にバネ片10の先端に内方に向けて滑合突
起11を一体に設け、カムプレート8の前記内面7側に設
ける一方向の循環通路12は、面中央部に突設する略ハー
ト形の隆起部13に沿った一周路とすると共に、一周路に
は前記滑合突起11が一方向にのみ進行できるように斜面
71と段差14を交互に組合せて形成し、一周路の末部(カ
ムプレートの後部)にはカムプレート8を中央に戻す位
置回復用案内突起15を備えたカム51を構成している。
して旧位置に復帰する略ハート形のカムと該カムに沿っ
て摺動する突起の組み合わせからなるロック・解除装置
として、第6図から第8図に示したものが考案されてい
る。第6図は係止状態時における側面中央縦断面図、第
7図はケースの平面縦断面図、第8図は係止前の解除状
態をケースの一部を断面にして示した説明図である。第
6図から第8図に示したものは、少なくとも一端が開口
されたケース1の内部に、前進と後退位置でそれぞれ停
止し、扉の背面等に固定されるストライク16を把持でき
る一対の弾性アーム2を前方に向けて延設した移動子3
を設け、該移動子3に設けたバネ座4とケース1に設け
た別のバネ座5との間に圧縮バネ6を嵌装した扉の係止
具に用いられるロック・解除装置であって、後述するカ
ムと相対するケース1の一つの内面7と移動子3との間
に移動子3の前記内面7側で左右に摺動するカムプレー
ト8を介装させ、ケース1の一つの内面7側の中央部に
は略V字形の切欠き9を形成して弾性を付与したバネ片
10を設けると共にバネ片10の先端に内方に向けて滑合突
起11を一体に設け、カムプレート8の前記内面7側に設
ける一方向の循環通路12は、面中央部に突設する略ハー
ト形の隆起部13に沿った一周路とすると共に、一周路に
は前記滑合突起11が一方向にのみ進行できるように斜面
71と段差14を交互に組合せて形成し、一周路の末部(カ
ムプレートの後部)にはカムプレート8を中央に戻す位
置回復用案内突起15を備えたカム51を構成している。
このものは、循環通路12を形成するカムプレート8は
略板状をなすもので移動子3の上面に接触した状態で組
合されるものであり、この循環通路12に滑合突起11はケ
ース1の壁面の一部を切欠いて設けたバネ片10に直接設
けられるものであって、大きな空間を占めるものでない
ので装置全体を小型化する上で有利であった。
略板状をなすもので移動子3の上面に接触した状態で組
合されるものであり、この循環通路12に滑合突起11はケ
ース1の壁面の一部を切欠いて設けたバネ片10に直接設
けられるものであって、大きな空間を占めるものでない
ので装置全体を小型化する上で有利であった。
[考案が解決しようとする課題] しかし、このものは、移動子3が押し込まれて略ハー
ト形の隆起部13の係止部64に滑合突起11が係合した状態
(第6図の状態)で扉を開けようとして、誤ってストラ
イク16を固定した扉を外側に向かって引っ張るような力
をかけてしまった場合に、その力が滑合突起11を介して
バネ片10を変形させるように作用し、その後の移動子3
の摺動動作が不確実になり、装置が誤動作を生ずること
があった。
ト形の隆起部13の係止部64に滑合突起11が係合した状態
(第6図の状態)で扉を開けようとして、誤ってストラ
イク16を固定した扉を外側に向かって引っ張るような力
をかけてしまった場合に、その力が滑合突起11を介して
バネ片10を変形させるように作用し、その後の移動子3
の摺動動作が不確実になり、装置が誤動作を生ずること
があった。
また、循環通路12に斜面71と段差14をつけており、滑
合突起11が循環通路12に対して常に押圧状態で摺動でき
るようバネ片10に弾性をもたせるため、切欠き9を設け
ているので、カムプレート8とケース1の形状が複雑と
なり、金型構造が複雑になるため金型代が高くなる欠点
があった。
合突起11が循環通路12に対して常に押圧状態で摺動でき
るようバネ片10に弾性をもたせるため、切欠き9を設け
ているので、カムプレート8とケース1の形状が複雑と
なり、金型構造が複雑になるため金型代が高くなる欠点
があった。
本考案は、従来の係止具が持つ以上のような欠点を改
良した、確実な動作を行うことができ、かつ構造を簡単
にして金属製作を容易にして金型代を安価にするように
したロック・解除装置を提供することを目的とする。
良した、確実な動作を行うことができ、かつ構造を簡単
にして金属製作を容易にして金型代を安価にするように
したロック・解除装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 以上の目的を達成するために、本考案は、ケース本体
と該ケース本体に対して前後動可能に設けられている移
動子とを備え、両者のいずれか一方にカムを設け、他方
に該カムに沿って相対的に滑動する滑合突起を設け、滑
合突起がカムと係合しない解放状態の位置から第1番目
の押し込みにより滑合突起がカムの係止部に係止され、
この係止状態から第2番目の押し込みにより滑合突起が
再び前記解放状態に戻るロック・解除装置であって、滑
合突起は、前記前後動方向に延びる底辺と該底辺の両端
から互いに先細りとなるように傾斜する一対の側辺を有
する形状に形成され、カムは、中央隆起部と縁辺部とで
前記滑合突起を一循環方向に循環させる循環通路を形成
し、前記滑合突起と前記カムは、互いに左右に相対的に
摺動可能に設けられ、前記循環通路は、前記第1番目の
押し込みにより前記滑合突起が当接するとともに該滑合
突起を前記一循環方向へ案内する中央隆起部の第1斜面
部と、前記第1番目の押し込みにより前記滑合突起が前
記中央隆起部の第1斜面部を越えた後当接するとともに
前記滑合突起を前記一循環方向へさらに案内する縁辺部
の第1斜面部と、前記縁辺部の第1斜面部に案内された
滑合突起が前記第1番目の押し込みを解除したときに係
止される、中央隆起部の谷形状の前記係止部と、前記係
止部に位置する前記滑合突起が前記第2番目の押し込み
により当接するとともに前記滑合突起を前記一循環方向
へさらに案内する縁辺部の第2斜面部と、前記第2番目
の押し込みを解除したとき滑合突起を前記解放状態まで
案内する中央隆起部の第2斜面部と、前記解放状態の位
置において、前記滑合突起の底辺の延長線が前記中央隆
起部の前記第1斜面部の途中に交わるようにする縁辺部
の位置回復用案内突起部と、を備え、前記循環通路は平
坦に形成されていることを特徴とするものである。
と該ケース本体に対して前後動可能に設けられている移
動子とを備え、両者のいずれか一方にカムを設け、他方
に該カムに沿って相対的に滑動する滑合突起を設け、滑
合突起がカムと係合しない解放状態の位置から第1番目
の押し込みにより滑合突起がカムの係止部に係止され、
この係止状態から第2番目の押し込みにより滑合突起が
再び前記解放状態に戻るロック・解除装置であって、滑
合突起は、前記前後動方向に延びる底辺と該底辺の両端
から互いに先細りとなるように傾斜する一対の側辺を有
する形状に形成され、カムは、中央隆起部と縁辺部とで
前記滑合突起を一循環方向に循環させる循環通路を形成
し、前記滑合突起と前記カムは、互いに左右に相対的に
摺動可能に設けられ、前記循環通路は、前記第1番目の
押し込みにより前記滑合突起が当接するとともに該滑合
突起を前記一循環方向へ案内する中央隆起部の第1斜面
部と、前記第1番目の押し込みにより前記滑合突起が前
記中央隆起部の第1斜面部を越えた後当接するとともに
前記滑合突起を前記一循環方向へさらに案内する縁辺部
の第1斜面部と、前記縁辺部の第1斜面部に案内された
滑合突起が前記第1番目の押し込みを解除したときに係
止される、中央隆起部の谷形状の前記係止部と、前記係
止部に位置する前記滑合突起が前記第2番目の押し込み
により当接するとともに前記滑合突起を前記一循環方向
へさらに案内する縁辺部の第2斜面部と、前記第2番目
の押し込みを解除したとき滑合突起を前記解放状態まで
案内する中央隆起部の第2斜面部と、前記解放状態の位
置において、前記滑合突起の底辺の延長線が前記中央隆
起部の前記第1斜面部の途中に交わるようにする縁辺部
の位置回復用案内突起部と、を備え、前記循環通路は平
坦に形成されていることを特徴とするものである。
[作用] 本考案に係るロック・解除装置は、滑合突起が、カム
の中央隆起部および縁辺部の各斜面との関係で一循環方
向に移動する構造をしているので、滑合突起が各斜面を
通過すれば次の動作に移ることができる。このため、カ
ムの循環通路上に斜面や段差を設ける必要がなく、滑合
突起を循環通路の上面に対して常に押圧状態で摺動させ
るための押圧手段をも必要としない。
の中央隆起部および縁辺部の各斜面との関係で一循環方
向に移動する構造をしているので、滑合突起が各斜面を
通過すれば次の動作に移ることができる。このため、カ
ムの循環通路上に斜面や段差を設ける必要がなく、滑合
突起を循環通路の上面に対して常に押圧状態で摺動させ
るための押圧手段をも必要としない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
る。
第1図は、本考案を扉の係止具に適用した第1実施例
を示す分解斜視図である。第2図から第5図は、本考案
の第1実施例の使用状態を示すそれぞれケースの一部を
断面にして示した説明図で、第2図は係止前の解除状態
を、第3図は移動子を最も押し込んだ状態を、第4図は
係止状態を、第5図は移動子を再度押圧した状態を示し
ている。第1図に示したように、本考案を適用した第1
実施例の扉の係止具は、一端が開口されたケース1と、
扉の背面等に固定されるストライク16(第2図乃至第5
図参照)を把持できる一対の弾性アーム2を前方に向け
て延設し、ケース1の内部に前後に摺動可能に収納され
る移動子3と、ケース1の後部に設けられたバネ座5と
移動子3に設けられたバネ座4との間に嵌装される圧縮
バネ6と、後述するカム51と相対するケース1の一つの
内面7と移動子3との間に移動子3の前記内面7側の左
右に摺動するカムプレート8と、ケース1の一つの内面
7に内方に向けて固着された滑合突起11とからなるもの
である。ケース1は、軸方向、すなわち移動子の前後動
方向(以下、単に「前後動方向」という)の一方が開口
部17となって他端18が塞がった四角筒で、開口部17は前
記弾性アーム2を収納するため巾方向に広がっており、
その外側は軸方向に後端に向けて延びて段部19を形成し
て該広がり部が終わっている。段部19に続く部分には適
当な距離を隔てて弾性係止片20が外向に突出している。
ケース1の一つの内面7と対向する内面21には、移動子
3を前後に案内する案内用溝22が設けられている。ケー
ス1の奥には前記移動子3が圧縮バネ6の反発力によっ
てケース1の外に飛び出さないように後述する移動子3
に設けられたストッパ23を係止する係止段24が設けてい
る。ケース1の一つの内面7に設けられた滑合突起11
は、前記前後動方向に延びる底辺65と該底辺の両端から
互いに先細りとなるように傾斜する一対の側辺66、67を
有する台形状に形成されている。移動子3は、後部にケ
ース1に設けられた前記係止段24に係止される前記スト
ッパ23を設け、ケース1の一つの内面7側には左右に直
線状の案内条溝25を平行に2本設け、前記内面7側と反
対の面にケース1の前記案内用溝22内を摺動する凸部26
を設けている。カムプレート8は、板状に形成してあ
り、その下面には、前記移動子3に設けられた案内条溝
25を摺動する平行な2本の突条27を設けている。また、
カムプレート8の上面には、その中央部において隆起す
る中央隆起部13とその一周面に対して一定の間隔を置い
て隆起して形成された縁辺部77とが形成され、該中央隆
起部13と縁辺部77とによって、前記滑合突起11を一循環
方向(第2図の反時計方向)に循環させる平坦な循環通
路30を画成するカム51を形成している。中央隆起部13
は、傾斜した略ハート形をなし、主として第2図の右上
から左下へ延びる第1斜面部32と、谷形状の係止部28
と、該係止部64に隣接して第2図の左下から右上へ延び
る第2斜面部70と、を備えている。一方、縁辺部77は、
中央隆起部13の前記係止部64と対向する位置において鋸
歯状に形成され、更に詳しくは、前記中央隆起部の第1
斜面部32と逆向きに傾斜する第1斜面部68と、これに隣
接して同様に傾斜する第2斜面部69と、を備えている。
ここで、両斜面部68、69の境界位置は、前記前後動方向
に関して、前記中央隆起部の谷状係止部64の最奥端より
も前記一循環方向とは反対方向にずれている。さらに、
縁辺部77には、滑合突起11が循環通路の末部にある場合
に、滑合突起11の底辺65の延長線が前記中央隆起部13の
第1斜面部の途中に交わるようにする位置回復用案内突
起15が形成されている。
を示す分解斜視図である。第2図から第5図は、本考案
の第1実施例の使用状態を示すそれぞれケースの一部を
断面にして示した説明図で、第2図は係止前の解除状態
を、第3図は移動子を最も押し込んだ状態を、第4図は
係止状態を、第5図は移動子を再度押圧した状態を示し
ている。第1図に示したように、本考案を適用した第1
実施例の扉の係止具は、一端が開口されたケース1と、
扉の背面等に固定されるストライク16(第2図乃至第5
図参照)を把持できる一対の弾性アーム2を前方に向け
て延設し、ケース1の内部に前後に摺動可能に収納され
る移動子3と、ケース1の後部に設けられたバネ座5と
移動子3に設けられたバネ座4との間に嵌装される圧縮
バネ6と、後述するカム51と相対するケース1の一つの
内面7と移動子3との間に移動子3の前記内面7側の左
右に摺動するカムプレート8と、ケース1の一つの内面
7に内方に向けて固着された滑合突起11とからなるもの
である。ケース1は、軸方向、すなわち移動子の前後動
方向(以下、単に「前後動方向」という)の一方が開口
部17となって他端18が塞がった四角筒で、開口部17は前
記弾性アーム2を収納するため巾方向に広がっており、
その外側は軸方向に後端に向けて延びて段部19を形成し
て該広がり部が終わっている。段部19に続く部分には適
当な距離を隔てて弾性係止片20が外向に突出している。
ケース1の一つの内面7と対向する内面21には、移動子
3を前後に案内する案内用溝22が設けられている。ケー
ス1の奥には前記移動子3が圧縮バネ6の反発力によっ
てケース1の外に飛び出さないように後述する移動子3
に設けられたストッパ23を係止する係止段24が設けてい
る。ケース1の一つの内面7に設けられた滑合突起11
は、前記前後動方向に延びる底辺65と該底辺の両端から
互いに先細りとなるように傾斜する一対の側辺66、67を
有する台形状に形成されている。移動子3は、後部にケ
ース1に設けられた前記係止段24に係止される前記スト
ッパ23を設け、ケース1の一つの内面7側には左右に直
線状の案内条溝25を平行に2本設け、前記内面7側と反
対の面にケース1の前記案内用溝22内を摺動する凸部26
を設けている。カムプレート8は、板状に形成してあ
り、その下面には、前記移動子3に設けられた案内条溝
25を摺動する平行な2本の突条27を設けている。また、
カムプレート8の上面には、その中央部において隆起す
る中央隆起部13とその一周面に対して一定の間隔を置い
て隆起して形成された縁辺部77とが形成され、該中央隆
起部13と縁辺部77とによって、前記滑合突起11を一循環
方向(第2図の反時計方向)に循環させる平坦な循環通
路30を画成するカム51を形成している。中央隆起部13
は、傾斜した略ハート形をなし、主として第2図の右上
から左下へ延びる第1斜面部32と、谷形状の係止部28
と、該係止部64に隣接して第2図の左下から右上へ延び
る第2斜面部70と、を備えている。一方、縁辺部77は、
中央隆起部13の前記係止部64と対向する位置において鋸
歯状に形成され、更に詳しくは、前記中央隆起部の第1
斜面部32と逆向きに傾斜する第1斜面部68と、これに隣
接して同様に傾斜する第2斜面部69と、を備えている。
ここで、両斜面部68、69の境界位置は、前記前後動方向
に関して、前記中央隆起部の谷状係止部64の最奥端より
も前記一循環方向とは反対方向にずれている。さらに、
縁辺部77には、滑合突起11が循環通路の末部にある場合
に、滑合突起11の底辺65の延長線が前記中央隆起部13の
第1斜面部の途中に交わるようにする位置回復用案内突
起15が形成されている。
前記ケース1と移動子3とカムプレート8を組み立て
る場合は、先ず移動子3の上面にカムプレート8を乗
せ、移動子3に設けた案内条溝25に突条27を滑合させて
組合せた後、ケース1に設けたバネ座5と移動子3に設
けたバネ座4との間に圧縮バネ6を嵌装させるようにし
て、カムプレート8を組合せた移動子3をケース1の開
口部17から凸部26を案内用溝22に沿わせてケース1に挿
入すると、やがて移動子3のストッパ23が弾性復元して
ケース1の係止段24に係止されて組み立てが完了する。
このようにしてケース1内部に収めれた移動子3は圧縮
バネ6の反発力によって常に開口部17方向へ押圧されて
いて、弾性アーム2はケース1の外で開放した状態に保
たれている。
る場合は、先ず移動子3の上面にカムプレート8を乗
せ、移動子3に設けた案内条溝25に突条27を滑合させて
組合せた後、ケース1に設けたバネ座5と移動子3に設
けたバネ座4との間に圧縮バネ6を嵌装させるようにし
て、カムプレート8を組合せた移動子3をケース1の開
口部17から凸部26を案内用溝22に沿わせてケース1に挿
入すると、やがて移動子3のストッパ23が弾性復元して
ケース1の係止段24に係止されて組み立てが完了する。
このようにしてケース1内部に収めれた移動子3は圧縮
バネ6の反発力によって常に開口部17方向へ押圧されて
いて、弾性アーム2はケース1の外で開放した状態に保
たれている。
このようにして組み立てられた本実施例の扉の係止具
の使用状態を第2図から第5図を用いて説明する。第2
図は係止前の解除状態を示す一部断面にして示した説明
図で、本実施例の扉の係止具はキャビネット等の箱体33
の正面に設けられた孔34に差し込まれ、孔34の内側の突
起35が弾性系止片20と噛み合って固定されている。他
方、扉には扉の係止具と対向してストライク16が突設さ
れている。弾性アーム2は開口部17の外でハの字形に開
放されていてストライク16の突入に備えている。
の使用状態を第2図から第5図を用いて説明する。第2
図は係止前の解除状態を示す一部断面にして示した説明
図で、本実施例の扉の係止具はキャビネット等の箱体33
の正面に設けられた孔34に差し込まれ、孔34の内側の突
起35が弾性系止片20と噛み合って固定されている。他
方、扉には扉の係止具と対向してストライク16が突設さ
れている。弾性アーム2は開口部17の外でハの字形に開
放されていてストライク16の突入に備えている。
この状態で、ストライク16が突き進められると(扉を
閉めようとすると)、ストライク16の先端が移動子3の
頭部先端36に当接し、その押し込みによって移動子3は
圧縮バネ6を圧縮させながらケース1の奥へと押し込め
られ、これに伴ってケース1の開口部17の外で開放して
いた二つの弾性アーム2は開口部17の縁で閉じる方向に
変形されて、ストライク16を把持することになる。ま
た、移動子3がケース1の奥へ押し込められると、移動
子3上のカムプレート8もまた奥へ押し込まれ、滑合突
起11はカムプレート8の中央隆起部13の第1斜面部32に
当接し、一循環方向へ案内される。そして、滑合突起11
が前記中央隆起部13の第1斜面を通過した後、滑合突起
11の側辺67は前記縁辺部77の第1斜面部68に当接する。
この時カムプレート8は開口部17に向かって最も左にス
ライドした位置にある。
閉めようとすると)、ストライク16の先端が移動子3の
頭部先端36に当接し、その押し込みによって移動子3は
圧縮バネ6を圧縮させながらケース1の奥へと押し込め
られ、これに伴ってケース1の開口部17の外で開放して
いた二つの弾性アーム2は開口部17の縁で閉じる方向に
変形されて、ストライク16を把持することになる。ま
た、移動子3がケース1の奥へ押し込められると、移動
子3上のカムプレート8もまた奥へ押し込まれ、滑合突
起11はカムプレート8の中央隆起部13の第1斜面部32に
当接し、一循環方向へ案内される。そして、滑合突起11
が前記中央隆起部13の第1斜面を通過した後、滑合突起
11の側辺67は前記縁辺部77の第1斜面部68に当接する。
この時カムプレート8は開口部17に向かって最も左にス
ライドした位置にある。
前記縁辺部77の第1斜面部68に当接した滑合突起11
は、その後第3図に示したように該第1斜面部68の傾斜
に沿って、前記一循環方向にさらに案内される。この状
態は、移動子3がケース1の奥へ最も押し込まれた状態
に対応する。
は、その後第3図に示したように該第1斜面部68の傾斜
に沿って、前記一循環方向にさらに案内される。この状
態は、移動子3がケース1の奥へ最も押し込まれた状態
に対応する。
この状態で、ストライク16の押し込みをやめると、移
動子3は圧縮バネ6の反発力により開口部17へ向かって
動かされ、これに伴ってカムプレート8もまた開口部17
へ向けて動かされる。この動きにより、滑合突起11は、
縁辺部77の第1斜面部68から中央隆起部13の谷形状の係
止部64に移動し、その係止部64で係止される。第4図は
この状態を示したもので、この状態で、滑合突起11は、
圧縮バネ6の反発力に逆らって中央隆起部13の係止部64
に係止され、移動子3の弾性アーム2はストライク16を
把持した状態で維持し、扉は閉じた状態になる。この状
態で誤って無理に扉を外に引っ張るような力が働いた場
合でも、滑合突起11はケースに一体に固着されているの
で十分な剛性を有しており、それによって可動部が変形
することはなく確実な動作を維持できる。
動子3は圧縮バネ6の反発力により開口部17へ向かって
動かされ、これに伴ってカムプレート8もまた開口部17
へ向けて動かされる。この動きにより、滑合突起11は、
縁辺部77の第1斜面部68から中央隆起部13の谷形状の係
止部64に移動し、その係止部64で係止される。第4図は
この状態を示したもので、この状態で、滑合突起11は、
圧縮バネ6の反発力に逆らって中央隆起部13の係止部64
に係止され、移動子3の弾性アーム2はストライク16を
把持した状態で維持し、扉は閉じた状態になる。この状
態で誤って無理に扉を外に引っ張るような力が働いた場
合でも、滑合突起11はケースに一体に固着されているの
で十分な剛性を有しており、それによって可動部が変形
することはなく確実な動作を維持できる。
次に扉を開ける場合は、扉の表面をもう一度押圧すれ
ば、ストライク16の押し付けにより、移動子3は再びケ
ース1の奥へ押し込まれて、これに伴ってカムプレート
8もまた奥に押し込まれて、前記係止状態が解除されて
扉を開けることができるようになる。つまり、まず前記
係止部64に位置する滑合突起11の側辺67は、前記縁辺部
77の第2斜面部69に当接し、滑合突起11は該第2斜面部
69に沿って前記一循環方向に案内される。次に、扉の押
圧をやめれば、圧縮バネ6の反発力によって、移動子3
は再び開口部17に向けて動かされ、滑合突起11は、前記
縁辺部77の第2斜面部69から中央隆起部13の第2斜面部
70に達したのち、中央隆起部13に沿って、中央隆起部13
の後端31に達し、位置回復用案内突起15によって後端31
よりも傾斜部32寄りに誘導されて、第2図の状態にな
り、次のロック操作に備えることになる。この一連の動
きの中で、滑合突起11は台形の外周のエッジが各ガイド
斜面の山部を通過すれば次の動作に移ることができるの
で、循環通路の上面に斜面や段差を設けることなくカム
プレート8の左右方向へのスライド範囲を短くでき装置
全体を小型化できる。
ば、ストライク16の押し付けにより、移動子3は再びケ
ース1の奥へ押し込まれて、これに伴ってカムプレート
8もまた奥に押し込まれて、前記係止状態が解除されて
扉を開けることができるようになる。つまり、まず前記
係止部64に位置する滑合突起11の側辺67は、前記縁辺部
77の第2斜面部69に当接し、滑合突起11は該第2斜面部
69に沿って前記一循環方向に案内される。次に、扉の押
圧をやめれば、圧縮バネ6の反発力によって、移動子3
は再び開口部17に向けて動かされ、滑合突起11は、前記
縁辺部77の第2斜面部69から中央隆起部13の第2斜面部
70に達したのち、中央隆起部13に沿って、中央隆起部13
の後端31に達し、位置回復用案内突起15によって後端31
よりも傾斜部32寄りに誘導されて、第2図の状態にな
り、次のロック操作に備えることになる。この一連の動
きの中で、滑合突起11は台形の外周のエッジが各ガイド
斜面の山部を通過すれば次の動作に移ることができるの
で、循環通路の上面に斜面や段差を設けることなくカム
プレート8の左右方向へのスライド範囲を短くでき装置
全体を小型化できる。
[効果] 本考案によれば、移動子が押し込まれて略ハート形の
カムの係止部に滑合突起が係合した状態で、誤って滑合
突起部に圧縮バネの反発力以外の外力がかかっても、滑
合突起が本体ケース及び移動子のいずれか一方に切り欠
きがない状態で設けられているので、その剛性が高く、
よって不意に変形してしまうようなことがなく、その後
の移動子の摺動動作が不確実になることもなく、誤動作
を生じる心配もない。
カムの係止部に滑合突起が係合した状態で、誤って滑合
突起部に圧縮バネの反発力以外の外力がかかっても、滑
合突起が本体ケース及び移動子のいずれか一方に切り欠
きがない状態で設けられているので、その剛性が高く、
よって不意に変形してしまうようなことがなく、その後
の移動子の摺動動作が不確実になることもなく、誤動作
を生じる心配もない。
また、循環通路の上面を平坦に形成し、滑合突起の周
辺に弾性をもたせるための切欠きを設ける必要がないの
で、カムや滑合突起周辺の形状が簡単になり、金型製作
が容易になる。
辺に弾性をもたせるための切欠きを設ける必要がないの
で、カムや滑合突起周辺の形状が簡単になり、金型製作
が容易になる。
さらに、略ハート型の中央隆起部と縁辺部とで形成し
た循環通路は、滑合突起を一循環方向に循環させるよう
に形成されているので、係止状態への及び解除状態への
動作を確実に行うことができる。
た循環通路は、滑合突起を一循環方向に循環させるよう
に形成されているので、係止状態への及び解除状態への
動作を確実に行うことができる。
第1図は、本考案の実施例を示す分解斜視図である。第
2図から第5図は、本考案の実施例の使用状態を示すそ
れぞれケースの一部を断面にして示した説明図で、第2
図は係止前の解除状態を、第3図は移動子を最も押し込
んだ状態を、第4図は係止状態を、第5図は移動子を再
度押込んだ状態を示している。第6図から第8図は従来
の扉の係止具に用いられているロック・解除装置を示す
ものであり、第6図は係止状態時における側面中央縦断
面図を、第7図はケースの平面縦断面図を、第8図は係
止前の解除状態の一部断面図をそれぞれ示す。 1……ケース 3……移動子 8……カムプレート 11……滑合突起 12……循環通路 13……中央隆起部 15……位置回復用案内突起 32……中央隆起部の第1斜面部 51……カム 64……係止部 68……縁片部の第1斜面部 69……縁辺部の第2斜面部 70……中央隆起部の第2斜面部 77……縁辺部
2図から第5図は、本考案の実施例の使用状態を示すそ
れぞれケースの一部を断面にして示した説明図で、第2
図は係止前の解除状態を、第3図は移動子を最も押し込
んだ状態を、第4図は係止状態を、第5図は移動子を再
度押込んだ状態を示している。第6図から第8図は従来
の扉の係止具に用いられているロック・解除装置を示す
ものであり、第6図は係止状態時における側面中央縦断
面図を、第7図はケースの平面縦断面図を、第8図は係
止前の解除状態の一部断面図をそれぞれ示す。 1……ケース 3……移動子 8……カムプレート 11……滑合突起 12……循環通路 13……中央隆起部 15……位置回復用案内突起 32……中央隆起部の第1斜面部 51……カム 64……係止部 68……縁片部の第1斜面部 69……縁辺部の第2斜面部 70……中央隆起部の第2斜面部 77……縁辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−31581(JP,A) 実開 昭59−65169(JP,U) 実開 昭60−158617(JP,U) 実公 昭50−25974(JP,Y1) 実公 昭56−5788(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】ケース本体と該ケース本体に対して前後動
可能に設けられている移動子とを備え、両者のいずれか
一方にカムを設け、他方に該カムに沿って相対的に滑動
する滑合突起を設け、滑合突起がカムと係合しない解放
状態の位置から第1番目の押し込みにより滑合突起がカ
ムの係止部に係止され、この係止状態から第2番目の押
し込みにより滑合突起が再び前記解放状態に戻るロック
・解除装置であって、 滑合突起は、前記前後動方向に延びる底辺と該底辺の両
端から互いに先細りとなるように傾斜する一対の側辺を
有する形状に形成され、 カムは、中央隆起部と縁辺部とで前記滑合突起を一循環
方向に循環させる循環通路を形成し、 前記滑合突起と前記カムは、互いに左右に相対的に摺動
可能に設けられ、 前記循環通路は、前記第1番目の押し込みにより前記滑
合突起が当接するとともに該滑合突起を前記一循環方向
へ案内する中央隆起部の第1斜面部と、 前記第1番目の押し込みにより前記滑合突起が前記中央
隆起部の第1斜面部を越えた後当接するとともに前記滑
合突起を前記一循環方向へさらに案内する縁辺部の第1
斜面部と、 前記縁辺部の第1斜面部に案内された滑合突起が前記第
1番目の押し込みを解除したときに係止される、中央隆
起部の谷形状の前記係止部と、 前記係止部に位置する前記滑合突起が前記第2番目の押
し込みにより当接するとともに前記滑合突起を前記一循
環方向へさらに案内する縁辺部の第2斜面部と、 前記第2番目の押し込みを解除したとき滑合突起を前記
解放状態まで案内する中央隆起部の第2斜面部と、 前記解放状態の位置において、前記滑合突起の底辺の延
長線が前記中央隆起部の前記第1斜面部の途中に交わる
ようにする縁辺部の位置回復用案内突起部と、を備え 前記循環通路は平坦に形成されたロック・解除装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987016867U JPH08455Y2 (ja) | 1987-02-07 | 1987-02-07 | ロック・解除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987016867U JPH08455Y2 (ja) | 1987-02-07 | 1987-02-07 | ロック・解除装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63125086U JPS63125086U (ja) | 1988-08-15 |
JPH08455Y2 true JPH08455Y2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=30809111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987016867U Expired - Lifetime JPH08455Y2 (ja) | 1987-02-07 | 1987-02-07 | ロック・解除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08455Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013114432B4 (de) * | 2013-08-06 | 2022-10-13 | Kia Motors Corporation | Luftreinigungsvorrichtung für Fahrzeug |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5965169U (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-01 | 小林 修治 | 扉のワンタツチ式ロツク機構 |
JPS6131581A (ja) * | 1984-07-23 | 1986-02-14 | 株式会社 ニフコ | ロツク装置 |
-
1987
- 1987-02-07 JP JP1987016867U patent/JPH08455Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63125086U (ja) | 1988-08-15 |
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