JP2579017B2 - ロツクの係脱機構 - Google Patents

ロツクの係脱機構

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JP2579017B2 JP2182090A JP2182090A JP2579017B2 JP 2579017 B2 JP2579017 B2 JP 2579017B2 JP 2182090 A JP2182090 A JP 2182090A JP 2182090 A JP2182090 A JP 2182090A JP 2579017 B2 JP2579017 B2 JP 2579017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロツクの係脱機構、殊に一方向の押動でロツ
クが係止、次の同方向の押動でロツクが解除する把手の
ない扉の内側錠の係脱、又は部材の連結、解除等の係脱
機構であつて係着時と解除時に夫々そのことを示す確認
音を発する上記係脱機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から一方向押動によりロツクが係止し、更に同方
向押動により係止したロツクが解離する機構はある。例
えば、ハート形の溝を設けたカム板とこの溝に滑合する
バネ性を有した係合ピン(Z形またはコの字形の金属ピ
ン)から構成されるもので、ハート形の溝は一方向にの
み進行が可能なように溝の底部に斜面と段差を数ケ所設
けてこれに上記係合ピンの先端を押付けた状態で滑合さ
せ、第一の押込によつてこの係合ピンを溝に沿つてハー
ト形の谷部に誘導し、ここに係合させてロツク状態とす
る一方、次の押込みのときにこの谷部から外して元の状
態に戻し、ロツクを解除する構造としたものがある。ま
た、その他本出願人が出願した実願昭63−69299号(実
開平1−173275号)のロツク解除装置(A発明)及び実
願平1−93002号(実開平3−33172号)の扉の係止具
(B発明)が挙げられる。これ等の考案はケース内に進
入するにつれて動作する係止錠を具えた押具をばね圧に
抗してケース内に押動して係止錠を動作させつつ、押具
のハートカムとケースの滑合突起とを係合させて停止さ
せ、係止錠を係止位置で働かせ、更に押具を同方向に押
動させてハートカムと滑合突起との係合を解除し係止錠
の係止を解きつつ押具を復元さすもので、滑合突起をケ
ースに固定とし、ハートカムを設けたカム皿を押具の移
動方向に対して横に往復動するように設けたものであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記A発明のロツク装置は、カム板がB発明の押具に
相当するものに固定であつて、ハート形の溝に滑合させ
た係合ピンが溝の底に設けた斜面を登つて段差で落込
み、このとき係合ピンの先端が底にカチツト打当るため
ハートの谷部に係合してロツク状態となつたときと、次
のこの谷部を外れてロツクを解除したときに確認音が得
られる。併し反面係合ピンを溝の底に押しつけるための
ピン取付部やこのための他の部品(実願平1−74456号
(実開平3−13701号)の明細書記載のピンを押しつけ
るためのC形バネ等)が必要となり、装置を小型化する
上で大きな障害となつていた。
一方、B発明の扉の係止具は、カム面を滑動する滑合
突起をケースに固定とし、カム綿を設けたカム皿を横動
させて、滑合突起をカム面上に走行させ、固定したカム
面の上段から下段に落ちる時に音を発生させて、確認音
を得られるようにしたもので、滑合突起を取りつけるた
めの部品やCバネ等が不要になるので装置を小型化でき
たが、滑合突起をカム面を押圧状態で走行させるため、
カム皿の一部を薄肉にしてカム皿を弾性変形させてい
た。そのためカム皿は弾性変形(たわみ)をくり返すこ
とになるので、耐クリープ性の良い材質を選定する必要
があり、使用できる材質が限定されるという問題があつ
た。
本発明は、以上のような問題点を解決すべくなされた
もので、装置を小型化でき、かつカム皿を弾性変形させ
ることなくロツク時等に確認音を得ることができるロツ
クの係脱機構を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はばね圧を受けケース内を軸方向の進入と復帰
の両位置間を往復動し両位置に停止しうる押具と、押具
の進行方向に押具と一体となつた摺動子と、押具の押込
方向の加圧により押具をケース内で係止並びに解放する
機構からなるもので、該押具はケース内への進入に伴う
ばね圧の増加で摺動子面上に弾性的に突出する突片を一
体に設けてあり、前記係止並びに解放の機構は周囲に通
路を有する突設ハート形カムを一体に具えたカム皿と前
記ケースの内壁に固着して該通路をハート形カムに対し
て相対的に一定方向に循環しハート形カムの切欠部と係
合する滑合突起からなるもので、前記通路には該突起の
循環方向に従つて該カムの切欠部に近接してカム皿面か
ら上向に傾斜した第一丘面と、第一丘面から切欠部入口
に向け形成され第一丘面の頂面と皿面の高さの中間でカ
ムの切欠面と一致して突起の要部を支承する第二丘面が
形成され、第一と第二の丘面間並びに第二丘面とカム皿
面間は夫々段部となり、前記カム皿は摺動子に枢支され
つつ摺動子に対して横動し且つ前記突片で滑合突起に向
け押圧されるようになつている。従つて滑合突起がカム
皿上で通路を相対動して第一と第二の丘面間の段部と、
第二丘面と皿面間の段部を落下して夫々第二丘面と皿面
に当つたとき突片で弾性的に押上げられた皿面に対して
は衝撃音がよく発生する。
又摺動子と一体になつた押具を代えて押具のケース内
に摺動子を押動さすようにした構造にも用いられる。こ
の場合は押込方向の加圧で軸方向の進入と復帰の両位置
間を往復銅し両位置に停止しうる押具と、軸方向所定位
置を占めつつ押具の軸方向のケース内をばね圧を受けて
押具に対して相対動する摺動子と、押具の押込方向の加
圧により該ケース内にあつて前記相対動の係止並びに解
放をする機構からなるもので、この場合摺動子は押具の
押込みに伴うばね圧の増加で摺動子面上に弾性的に突出
する突片を一体に設けた構成になつている。
〔実施例〕
次に図面によつて本発明の一実施例を詳細に説明す
る。第1図は本発明のロツクの係脱機構の分解斜視図、
第2図は第1図の部材(ケース)の切欠斜視図、第3図
は摺動子を含む押具の縦断面とした斜視図、第4図はケ
ースに対し押具の動作位置を示す縦断面図、第5図はハ
ート形カムのカム皿の平面図、第6図はカム皿の立面
図、第7図はハート形カムの周囲の通路の高低断面図、
第8図と第9図は本発明機構の扉の係脱機構に応用した
例でカム皿部を省略した縦断面図で、第8図は扉の係止
解除の場合、第9図は扉の係止をした場合を示す。第10
図は本発明機構を座部の把持に応用した例の分解斜視図
である。
本発明のロツクの係脱機構は一端開放のケース1と、
ケース開口2からケース内に摺動的に挿入される押具3
からなるもので、押具3の押動部4の反対側には摺動子
5を一体に具えている。摺動子は例えば先端折曲り7の
ある係止錠6の一対のアーム8,8の中間に設けた一対の
内向の枢支突起9,9を摺動子側面の枢支受け10,10で受け
ている(第8,9図)。ケースの両側壁の内側に設けてあ
つて先部がケースの開口とは反対側に向け上向に傾斜し
た案内溝32に之等のアーム8,8が差込まれつつ係止錠と
共に摺動子をケース内に挿入する。押具3は押動部4を
含め逆溝形となつていて押動部に対しウエブ11とは反対
側のフランジ12の下端13は厚みが薄くなり、更に逆向に
折曲げられ、折曲げ片14はその厚みが徐々に厚くなり、
先端で更に押動部とは反対側に折曲つてなる第二折曲げ
片15は、突片となつて摺動子5の孔16に臨むようになつ
ている。17は摺動子上の横溝で、後記のカム皿20はその
皿下の突起横条21が溝17に枢支されつつ、溝内を摺動す
る。開口とは反対側のケースの内端壁とこの内端壁に向
いた折曲げ片14でフランジ12とは反対側には夫々ばね座
22、23があつて、ばね座間にコイルばね18を介して押具
はケース内に差込まれる。
ハート形カム19はカム皿20のほぼ中央部を占めて皿20
と一体に形成される。該カム19に対応する係合子はケー
スの上壁の内面に突設せる菱形の六面体の滑合突起25で
ある。突起25は菱形の早退する二辺をケースの軸方向に
平行に他の二辺は前記二辺と45゜の角度で平行に形成し
たもので、ハート形カムの切欠部26も突起に見合う形状
に両辺を突起の対応辺に平行にして両辺の角度を45゜に
形成してある。27は皿20の一方の辺の凸縁で−取々突起
の直立面と平行な直立面をもつように形成され、島28も
凸縁27と同じ高さで突起と平行な直立面をもつている
が、ハート形カムに面した側の直立面は突起の傾斜直立
面と補角になるように形成される。滑合突起のカム皿上
の移動は、第5図において、ハート形カムを中心として
反時計方向に循環して廻る相対動である。滑合突起がカ
ムに近付いて係合する通路には通路面に一部高低があ
る。直ち皿面を(ロ)とすると循環通路の(ハ)では昇
り勾配であり、(ニ)に到つて上昇面となり、(ホ)は
(ニ)より低くてその間に段差がある。この場合(ホ)
の区域にはカム19の切欠部26に至る傾斜した辺24に沿い
カムの直立面に向け皿面に到らぬ範囲でわずかに低くな
るよう傾斜しているとよい。通路(ホ)の高さは皿面の
高さ(ロ)と通路(ニ)の高さの中間で、(ホ)の傾斜
した高い高さのまま通路(ヘ)に移る。通路(ヘ)は段
差を経て皿面の高さ(ロ)に連なる。
上記のように摺動子5の横溝17にカム皿20の突条21を
差込み、ばね座22と23間にばね18を配しつつ押具3をケ
ース1の開口2から差込む。摺動子5の下部に突設せる
ストツパ29はケースの底に形成せる案内溝30内を29と29
aの位置間を移動できるようにする。31は弾性係止片で
この係脱機構を箱等に取付けるとき箱に設けた孔に係止
させて機構を固定するものである。この機構はばねを除
いて金属又はプラスチツクで作られるが押具は弾性ある
プラスチツク材のものが好ましい。
次に本発明機構の作用について述べる。第4図に示す
ようにケース内に挿入された押具3は3aの位置にあり、
従つてストツパ29は溝30内で29aの位置に止つている。
又カム皿20も20aの位置にあり、カム皿に対する滑合突
起25は第5図の位置関係にある。ばね圧に抗して押具を
ケース内に押込むと、摺動子5と共にカム皿も第4図で
左方に動く。その時カム皿と滑合突起25との関係運動は
先ず突起25がハート形カム19の切欠26と反対面(裏面)
に当る。これに伴つてカム皿は突条21が横溝17を第5図
で上方へ向け横動することで、一緒に横動するので突起
25はカム19の裏面に沿つて通路(ハ)の入口に到る。更
に押具を押込むことで突起は通路(ハ)を通路(ニ)に
まで昇り、通路(ホ)に落下すると共に一部は通路
(ヘ)に跨る。ここで押込を緩めると、ばねの復元力で
押具が戻され突起は戻ろうとするが、通路(ニ)と
(ホ)の間の段に妨げられて戻れない。併し突条21が横
溝17内を前面と逆向に動き出すので、これに伴つて突起
はカムの切欠部26まで戻つて止る。これによつてロツク
が係止され、押具、摺動子、カム皿は夫々3、5、20の
位置に、ストツパも29の位置に夫々止まる。次に押具を
同方向に押すと、押圧力で突起25ハート形カム19の切欠
部26から速やかに軸方向に離れて皿面(ロ)に落下す
る。押具の押圧を緩めるとばね圧で押具が戻されこれに
つれてカム皿20も第5図で右動するので突起25も皿面
(ロ)を凸縁27の内側に沿つて島28の元の位置まで戻
る。この時カム皿は突起の運動を妨げぬよう前回とは逆
に横溝17内を復動する。
前記のように押具にはフランジ12の端13を経て押曲げ
片14がばね座23を介してばね18の圧力を受けている。又
折曲げ片14からの第二折曲げ片15が摺動子5の孔16に臨
んでいる構成になつている。それでばね18の圧力を強く
受けない時は押曲げ片14は14aの位置を占め、第二折曲
げ片も15aの位置にあつて摺動子5の上には突出してい
ない。併し押具をケース内に押込むとばね圧が増加し、
押曲げ片14の位置に、従つて第二折曲げ片15の位置に到
つて摺動子5の上に突出し、これに伴つて第二折曲げ片
はカム皿20を突起25のあるケースの壁に向けて押上げよ
うとし、カム皿20も溝17に対し突条21を支点として枢動
してこの押上げを確実ならしめる。カム皿が押上げられ
ると皿にはストレスが加わり、殊に突起25の附近で押上
げられれば皿の突起附きは緊張状態でストレスが付加さ
れる。従つてかかる状態で突起25が通路(ニ)(第一丘
面)から通路(ホ)(第二丘面)に落下する時は第二折
曲げ片15によつて加圧を受けたカム皿20が突起25に向い
て押圧を加えることとなり、これによつて突起25と通路
(ホ)との間に衝撃的音が発生する。又通路(ホ)(第
二丘面)からカム面(ロ)に落下する時も同様である。
この音によつて押具を押込んだ時の係止の確認音を、更
に押具の押込みによるロツクの解除の確認音を夫々ミス
することなく確実に聞くことができる。
本発明のロツクの係脱機構は第8図、第9図に示すよ
うにキヤビネツト(図示しない)に取付けて扉35の開閉
に使用して用いられる。摺動子に枢支されたアーム8を
案内溝32に差込んで摺動子と一体の押具3を収容したケ
ース3をキヤビネツトに取付ける。扉35を押具3の押動
部4に当接しつつ押具をケース内に押込むと図示しない
カム皿と滑合突起との係合によつて押具は係止され、そ
れと共にアーム8は案内溝32の傾斜面に沿つて上向に枢
動しアームの折曲り7は扉の内面の係止錠の相手方36と
係着して扉が閉じて止まる。更に扉35を押すとカム皿と
滑合突起との係止が解け押具は元の位置に戻る。このア
ームは溝32の傾斜に従つて前回と逆方向に枢動して折曲
り7の相手方係止錠36から脱出し戻つた押具によつて扉
35は開く。
又第10図に示す実施例のように押具3に向合つて枢動
するアーム41,41を取付け、押具をケース1の開口2の
押込むことでアーム41、41が向合つて近接し、押動した
扉等の受座42をアームで把持し、更に受座を押動するこ
とで把持を解除するのにも用いられる。何れの場合でも
ロツクの係止時と解除時にそれを確認する音を明確に聞
きとることができる。
第11図に示す例は、本出願人の出願した実願平1−74
456号のロツク解除装置のカム皿と案内ピンに対して本
発明のカム皿並びに滑合突起を適用した例である。この
ものは操作パネル側が固定し、回転制御軸に連結せる操
作摘み自体が操作パネルに対して出入する押具の構造の
ものである。押具50の片側にキヤツプの摘み54をその鍔
55まで冠せうるようになつていて、反対側は中空のケー
スとなつている。摺動子53は軸平行に切欠いた平面のあ
る円筒体55とフランジ56からなるもので、平面57には横
溝17及び平面57に直立する折曲げ片58と折曲げ片と直交
し一体となつた突片59が孔60に臨んでいる。61は前記回
転制御軸で軸の端には制御装置(図示せず)が設けられ
る。円筒体55の円筒部には畝62があり、この畝が押具50
の開口51内の内筒の溝63に噛合つて摺動子と押具とが相
対動する。64は係止段で開口51にある係止突起65と係合
し、後記ばね52の圧力で押具と摺動子が分離するのを防
いでいる。押具の開口側は前記平面57を受入れうるよう
平な内面となり、その一部に図示しないが前記した滑合
突起が内向に取付けられる。前記一体となつた突片59と
折曲げ片58は更にフランジ56と弾性的に一体となり、折
曲げ片58の先部がフランジ56に向け弾性変形すると、そ
れに伴つて、突片59も孔60より突出するよう弾性変形す
る。カム皿20は前例と同様のものでカム皿の突設横条21
を溝17に差込み押具のばね座67とばね座の役をするフラ
ンジ56の間にばね52を介して摺動子53を押具50の開口51
に臨ましめて回転制御軸装置が完了する。この場合ばね
のループが滑合突起に当らぬようループ間隔がとられ
る。
この装置において摘み54を介して押具50を押すと押具
と摺動子53との相対動でばね圧が増し折曲げ片58はフラ
ンジ、即ちばね坐56に向け弾性的に近付き、突片59は、
カム皿20を図示しない滑合突起に向け押圧する。この間
に前例のように係止確認の音を発し乍らハート形カムと
滑合突起との係止が行なわれる。次に再度押具を押動す
ればロツクの係止が解除され、押具はばね圧で摺動子か
ら離れる方向に動き両者の相対動は係止段64と係止突起
65との係合によつて止り摘み54を操作することで回転制
御軸を操作できる。
上記実施例は本発明の二、三の好ましい実施例に過ぎ
ないが、本発明はこの実施例だけに限定されるものでは
ない。本発明は、前記特許請求の範囲内で各種の応用が
可能であることが銘記される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明ロツクの係脱機構はカム皿
上を滑動する滑合突起が高い面のある通路から低い面の
ある通路に落下する音を確認して係止が行なわれ、係止
解除後直ちに他の高い面から低い面に落下する音が確認
されるもので、あり、然もカム皿が滑合突起に向け加圧
されているため、係脱のミスを防止しつつ落下音をより
強く発生することができる。その上カム皿を突起に対し
て係止時と係止解除時だけ押圧するので、突起のみをカ
ム皿に向け押圧するC形バネを用いずとも、突起を常に
カム皿に押圧させておくことも要せず、所用の強度のあ
るカム皿と突起を用いて装置を小型化できる効果があ
る。このことは従来装置では上記確認音発生のためカム
皿の一部を薄肉にして繰返し弾性変形(撓み)させてい
たためカム皿は耐クリープ性の良い材料を選ばなければ
ならなかつたのに対し、本発明ではカム皿の一部を薄肉
にする必要はなく、カム皿の材料は汎用のエンジニアリ
ングプラスチツク(例えばポリアミツド樹脂)を使用で
きると云う経済的効果も齋らされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ロツクの係脱機構の分解斜視図、第2図
は第1図の部材(ケース)の切欠斜視図、第3図は摺動
子を含む押具の縦断面の斜視図、第4図はケースに対す
る押具の動作位置を示す縦断面図、第5図はカム皿の平
面図、第6図はカム皿の立面図、第7図はハート形カム
周囲の通路の高低断面図、第8図と第9図は本発明機構
を扉の係脱機構に応用した例でカム皿部を省略した縦断
面図で、第8図は扉の係止解除の場合、第9図は扉の係
止した場合を示す。第10図は本発明機構を座部の把持に
応用した例の分解斜視図、第11図は押具に対して摺動子
を相対動させた実施例の分解斜視図、第12図は摺動子の
末端における突片の説明的側面図である。 1:ケース、2:開口 3:押具、4:押動部 5:摺動子、6:係止錠 12:フランジ、14:折曲げ片 15:突片、16:孔 17:横溝、18:ばね 19:ハート形カム、20:カム皿 21:突条、22、23:ばね座 25:滑合突起、26:切欠部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばね圧を受けケース内を軸方向進入と復帰
    の両位置間を往復動し両位置に停止しうる押具と、押具
    の進行方向に押具と一体となつた摺動子と、押具の押込
    方向の加圧によりケース内で係止並びに解放する機構よ
    りなり、該押具はケース内への進入に伴うばね圧の増加
    で摺動子面上に弾性的に突出する突片を一体に設け、前
    記係止並びに解放の機構は周囲に通路を有する突設ハー
    ト形カムを一体に具えたカム皿と、前記ケースの内壁に
    固着して該通路をハート形カムに対して相対的に一定方
    向に循環しハート形カムの切欠部と係合する滑合突起か
    らなり、前記通路には突起の循環方向に従つて該カムの
    切欠部に近接してカム皿面から上向に傾斜した第一丘面
    と、第一丘面から切欠部入口に向け形成され第一丘面の
    頂面と皿面の高さの中間でカムの切欠面と一致し突起の
    要部を支承する第二丘面が形成され、第一と第二の丘面
    間並びに第二丘面とカム皿面間は夫々段部となり、前記
    カム皿は摺動子に枢支されつつ摺動子に対して横動し、
    且つ前記突片で滑合突起に向け押圧されるようになつて
    いることを特徴とした係脱時確認音を発生するロツクの
    係脱機構。
  2. 【請求項2】押込方向の加圧で軸方向の進入と復帰の両
    位置間を往復動し両位置に停止しうる押具と、軸方向所
    定位置を占めつつ押具の軸方向のケース内をばね圧を受
    けて押具に対して相対動する摺動子と、押具の押込方向
    の加圧により該ケース内にあつて前記相対動の係止並び
    に解放をする機構よりなり、前記摺動子は押具の押込み
    に伴うばね圧の増加で摺動子面上に弾性的に突出する突
    片を一体に設け、前記係止並びに解放の機構は周囲に通
    路を有する突設ハート形カムを一体に具えたカム皿と、
    前記ケースの内壁に固着して該通路をハート形カムに対
    して相対的に一定方向に循環しハート形カムの切欠部と
    係合する滑合突起からなり、前記通路には突起の循環方
    向に従つて該カムの切欠部に近接してカム皿面から上向
    に傾斜した第一丘面と、第一丘面から切欠部入口に向け
    形成され第一丘面の頂面と皿面と高さの中間でカムの切
    欠面と一致し突起の要部を支承する第二丘面が形成さ
    れ、第一と第二の丘面間並びに第二丘面とカム皿面間に
    は夫々段部となり、前記カム皿は摺動子に枢支されつつ
    摺動子に対して横動し、且つ前記突片で滑合突起に向け
    押圧させるようになつていることを特徴とした係脱時確
    認音を発生するロツクの係脱装置。
  3. 【請求項3】前記突片はばね圧を受けると押具に向け弾
    性的に枢動する第一折曲げ片の端に折曲げられ摺動子の
    孔に突出可能に臨んでなる特許請求の範囲第1項に記載
    のロツクの係脱機構。
  4. 【請求項4】前記突片はばね圧を受けると摺動子の一方
    のばね坐に向け弾性的に枢動する摺動子と一体の折曲げ
    片より直交して一体となつて摺動子の孔に突出可能に臨
    んでなる特許請求の範囲第2項に記載のロツクの係脱機
    構。
  5. 【請求項5】前記第二丘面のカム切欠部に到る部分には
    滑合突起が丘面より脱出せぬようカムに向け皿面の高さ
    に到らぬ範囲で傾斜が設けられてなる特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載のロツクの係脱機構。
  6. 【請求項6】前記カム皿はその裏面に突設された横条が
    摺動子面上の横溝に枢支されつつ横溝内を横動してなる
    特許請求の範囲第1項又は第2項に記載のロツクの係脱
    機構。
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