JPH0845427A - くら型偏向コイルの巻線方法および巻線装置 - Google Patents

くら型偏向コイルの巻線方法および巻線装置

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JPH0845427A
JPH0845427A JP6199072A JP19907294A JPH0845427A JP H0845427 A JPH0845427 A JP H0845427A JP 6199072 A JP6199072 A JP 6199072A JP 19907294 A JP19907294 A JP 19907294A JP H0845427 A JPH0845427 A JP H0845427A
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die
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rotation
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    • H01F41/071Winding coils of special form
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    • HELECTRICITY
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    • H01J2209/2363Coils
    • H01J2209/2366Machines therefor, e.g. winding, forming, welding, or the like

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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な張力でもって巻線金型25に線材23を巻
いて巻き乱れのない高密度の巻線が可能な巻線装置を提
供する。 【構成】 装置基台24の金型装着部26に巻線金型25を取
り付ける。巻線ノズル22はノズル移動機構28のリンク板
77に取り付けた巻線ノズルホルダ85に固定する。ノズル
移動機構28は、第1の円板74と第2の円板78を有し、こ
の円板74,78にリンク板77を連係させる。回転伝達機構
30により、モータ27の回転を巻線金型1回転につき円板
74,78が逆方向に共に2回転するように伝達させる。円
板74,78の回転をリンク板77の首振り運動に変換し、巻
線ノズル22を縦長の8の字形状の軌跡に沿って巻線金型
25が1回転するにつき、巻線ノズル22を8の字状に2回
移動させてコイル巻きを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨークの水平偏向
コイルや垂直偏向コイルとして使用されるくら型偏向コ
イルの巻線方法およびその巻線装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】偏向ヨークに使用されるくら型偏向コイ
ルは、線材を用いて図13に示すようなくら型形状に巻い
て形成されるもので、頭部側とネック側にはそれぞれ渡
り線部1,2が形成され、この頭部側とネック側の渡り
線部1,2間は分布部3となっている。くら型形状の背
部の部分は線材が巻かれない窓部4となっており、分布
部3の底端側が合せ部5となっている。
【0003】この種のくら型偏向コイルは、図11に示す
巻線金型6を用いて形成されている。この巻線金型6
は、内型7と外型8とを有して構成され、内型7はくら
型形状を呈し、くら型形状の背部側に嵌合板11が起立状
に固定されており、この内型7は内型テーブル10上に取
り付けられている。そして、内型7の頭部側の鍔12には
その鍔12の大きさに合せた線ガイドスリップ13aが隣接
して設けられ、また、ネック側の鍔14には同じく鍔14の
大きさに合せた線ガイドスリップ13cが設けられてい
る。
【0004】外型8は、前記内型7の胴部15の曲面に沿
う開口面16を備え、この開口面16の底面側には前記嵌合
板11に嵌まる嵌合穴17が設けられている。この外型8は
外型テーブル18上に固定されており、外型8の両サイド
側には線ガイドスリップ13b,13dが外型8の幅寸法に
合せて設けられている。
【0005】内型7と外型8は嵌合板11と嵌合穴17の嵌
合によって組み込まれ、この組み込み状態で、内型7の
胴部15の曲面と、外型8の開口面16との間にくら型偏向
コイルの分布部3の線材が入り込む溝隙間が形成され、
また、鍔12,14と外型8の対向面との間にくら型偏向コ
イルの渡り線部1,2の線材が入り込む溝隙間が形成さ
れる。
【0006】巻線金型6は巻線装置に取り付けられ、図
11に示す如く、内型7の中心軸線20に直交する回転軸21
を回転中心として図12に示すように矢印方向(反時計方
向)に回転駆動される。巻線金型6の近傍位置には、図
12に示すように、巻線ノズル22が金型の回転軸21に対し
て直交する向きに固定配設されており、この巻線ノズル
22を通して1本あるいは複数本の線材(通常、絶縁銅
線)23を通して繰り出され、回転している巻線金型6に
線材23が巻かれる。
【0007】この線材23によるコイル巻きにおいては、
図12の(a)に示すように、鍔14側の溝(隙間)に線材
23が入り込んでくら型偏向コイルのネック側の渡り線部
2が巻かれた後、線材23は線ガイドスリップ13dの曲面
上を滑りながら内型7の胴部15と外型8の開口面16の隙
間側に近づき、巻線金型6がさらに回転すると、その隙
間の溝に入り込んでネック側から頭部側にかけての分布
部3が巻かれ同図の(b)の状態となる。
【0008】さらに、巻線金型が回転されることで、巻
線ノズル22から繰り出される線材23は線ガイドスリップ
13aの曲面上を滑って曲りながら鍔12側の溝に近づき、
さらに回転が進むと、同図の(d)に示すように、線材
23は鍔12側の溝に入り込み、くら型偏向コイルの頭部側
の渡り線部1が巻かれる。さらに、巻線金型が回転する
と、線材23は線ガイドスリップ13bの曲面上を滑って曲
りながら内型7の胴部15と外型8の開口面16間の溝に近
づいて入り込むという如く、巻線金型6の回転に伴い、
線材23は線ガイドスリップ13a〜13dの曲面上を滑って
曲りながら内型7と外型8の巻線の隙間溝に入り込み、
内型7と外型8間に図13に示すようなくら型偏向コイル
が巻回形成される。
【0009】このコイル巻回形成後、巻線金型6の回転
を止め、外型8を内型7に対して抜き出し方向に移動
し、図11の(a)に示すように、巻かれたくら型偏向コ
イル9が内型7から取り出される。なお、このコイル巻
きに際し、嵌合板11の部分は線材23が入り込まないの
で、その線材23が巻かれない部分がくら型偏向コイルの
窓部4となる。
【0010】前記のようにして巻回形成されたくら型偏
向コイルを偏向ヨークに組み込む場合には、図14に示す
ように、一対のくら型偏向コイルが合せ部5側を向き合
せて取り付けられ、水平偏向コイルや垂直偏向コイルと
して使用される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
巻線装置では、巻線ノズル22を不動の位置に固定配設
し、その不動の位置から線材23を繰り出して回転してい
る巻線金型6に巻く方式であるため、巻線金型6の溝内
に線材23をできるだけスムーズに入れるためには、どう
しても、線ガイドスリップ13a〜13dを必要とする。
【0012】ところが、このような線ガイドスリップ13
a〜13dを用いると、線材23は線ガイドスリップ13a〜
13dの曲面上を滑って、線材23の繰り出し経路が湾曲し
ながら溝に入り込むため、溝に入り込んだときに、湾曲
した経路部分が余分に繰り出される格好となるので、線
材23が弛み、線材23の張力が変動する。
【0013】このように、線材23は各線ガイドスリップ
13a〜13dの曲面上を滑るときには必ず線材23の繰り出
し経路が湾曲するので、余分に繰り出されることとな
り、くら型偏向コイルの分布部3を巻く溝と、渡り線部
1,2を巻く溝にそれぞれ入るタイミング位置で線材23
が弛んで張力変動を起こすことになる。
【0014】くら型偏向コイルの磁気的性能を高めるた
めには、巻線金型6の溝に線材23を巻き乱れなく密に巻
くことが必要であるが、従来例では、線材23が巻線金型
の溝に落ち込む毎に線材23が弛んで張力変動を起こすた
めに、溝内で線材が巻き崩れたり、線材と線材の間の隙
間が大きくなる等して、線材23の巻き乱れが生じる上
に、粗のコイル巻き状態となり、これを修正するため、
コイル巻線の終了後プレス手段で機械的に、かつ、強制
的に線材を溝の奥に押し込むので、線材の位置が乱れ、
コイルの磁気的性能を高めることができなという問題が
あった。
【0015】また、内型7側に設けられる線ガイドスリ
ップ13a,13dは、頭部側とネック側の渡り線部1,2
の大きさに対応させて設けられるため、頭部側の線ガイ
ドスリップ13aがネック側の線ガイドスリップ13dより
も広幅で大型となり、このため、線ガイドスリップ13a
を滑るときの線材23の繰り出し経路の湾曲が、線ガイド
スリップ13dを滑るときの湾曲よりも大きくなるため、
頭部側の渡り線部1を巻く溝に線材23が入り込んだとき
の弛みがネック側の渡り線部2を巻く溝に線材が入り込
んだときの弛みよりも大きくなる。
【0016】例えば、図13で、a,b,c,d,e,f
の順に線材23を巻くような場合、まず、aからbを経て
cに至る頭部側の渡り線部1を巻く場合には、aの位置
では線材23に張力がかかった状態となっているが、cの
部分では、線材23が溝に入り込んで弛むために張力が小
さくなり、aの部分よりはcの部分が巻線密度が粗の状
態となり、同様に、ネック側の渡り線部2の場合も、巻
き始め側のdの部分よりは巻き終り側のfの部分が粗の
状態となり、くら型偏向コイルは左右両側で巻線密度の
アンバランスが生じる。
【0017】このため、例えば、図14に示すように、一
対のくら型偏向コイルを合せ部5側で向かい合せて偏向
ヨークに組み込んだとき、例えば、上側のくら型偏向コ
イルでは、右側のa部よりも左側のc部が粗の状態とな
り、下側のくら型偏向コイルでは、左側のa側よりも右
側のc部分が粗の状態となるので、くら型偏向コイルは
左右両側で巻線密度のアンバランスが生じる上に、上下
両側も巻線密度のアンバランスが生じることとなり、左
右および上下の両側で偏向磁界の分布のばらつきが生
じ、コイル性能が低下してしまうという問題が生じる。
【0018】従来においては、このような磁界分布のば
らつきを極力小さくするために、磁界の補正コイルや磁
性片を取り付ける等の手段を講じているが、これらの手
段を用いて磁界分布のばらつきを補正する調整作業を行
うのは非常に作業効率が悪く、これらの手段を講じて
も、磁界分布のアンバランスを効果的に補正することは
非常に困難であった。
【0019】さらに、従来の巻線装置は、前記の如く、
線ガイドスリップ13a〜13dを必ず設ける必要があるた
め、巻線金型が複雑となって大型化し、生産の作業効率
が悪い上に、金型コストが高くなるという問題があっ
た。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、コイル巻き時の、線
材のスリップ湾曲による弛みに起因する線材張力の変動
を防止し、巻線密度の均一化を図り、磁気的性能(コイ
ル性能)に優れたくら型偏向コイルの作製が可能で、か
つ、巻線金型の簡易小型化とコストの低減化を図ること
ができるくら型偏向コイルの巻線方法および巻線装置を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の第1のくら型偏向コイルの巻線方法は、くら型偏
向コイルを巻く外型と内型からなる巻線金型を、外型と
内型の組合せ移動方向を回転軸として回転し、この回転
軸に直交する方向に巻線ノズルを配置し、巻線ノズルを
通して繰り出す線材を巻線金型の溝に入れ、くら型偏向
コイルを形成するくら型偏向コイルの巻線方法におい
て、前記くら型偏向コイルの頭部側の渡り線部を巻くと
きには巻線ノズルを渡り線部の頂部側位置から合せ部側
にほぼ巻線金型の回転軸に沿って移動しながら巻き、次
に、頭部側からネック側の分布部を巻くときには巻線ノ
ズルを合せ部側から元の頂部側位置に移動しながら巻
き、ネック側の渡り線部は巻線ノズルを頂部側から合せ
部側に移動しながら巻き、ネック側から頭部側の分布部
を巻くときには巻線ノズルを合せ部側から頂部側に移動
しながら巻くという如く、巻線金型1回転につき、巻線
ノズルを、合せ部側と頂部側間を2往復移動させてコイ
ル巻きを行うことを特徴として構成されている。
【0022】また、本発明の第2のくら型偏向コイルの
巻線方法は、前記第1の方法の構成において、くら型偏
向コイルの頭部側の渡り線部を巻く工程と、頭部側から
ネック側の分布部を巻く工程と、ネック側の渡り線部を
巻く工程と、ネック側から頭部側の分布部を巻く工程と
の各工程毎に、巻線ノズルを巻線金型の回転方向と逆方
向に膨み移動して元に戻り次には巻線金型の回転方向と
同方向に膨み移動して元に戻る、膨み揺動移動を加え、
この膨み揺動移動と、合せ部側と頂部側間の往復移動と
を組み合せて、巻線金型1回転につき、巻線ノズルを8
の字状に2往復移動しながらコイル巻きを行うことを特
徴として構成されている。
【0023】さらに、本発明の第1のくら型偏向コイル
の巻線装置は、くら型偏向コイルの巻線金型の装着部
と、巻線金型を外型と内型を組合せ移動する方向を回転
軸として回転する金型回転手段と、この巻線金型の回転
軸にほぼ直交させ巻線金型に向けて配置される巻線ノズ
ルとを備え、巻線ノズルを通して繰り出す線材を巻線金
型の溝に入れ、くら型偏向コイルを形成するくら型偏向
コイルの巻線装置において、前記巻線金型1回転につき
巻線ノズルを、巻線金型に巻かれるくら型偏向コイルの
渡り線部の頂部側位置と合せ部側間をほぼ巻線金型の回
転軸に沿って2往復移動させるノズル移動機構が設けら
れていることを特徴として構成されている。
【0024】さらに、本発明の第2のくら型偏向コイル
の巻線装置は、くら型偏向コイルの巻線金型の装着部
と、巻線金型を外型と内型を組合せ移動する方向を回転
軸として回転する金型回転手段と、この巻線金型の回転
軸にほぼ直交させ巻線金型に向けて配置される巻線ノズ
ルとを備え、巻線ノズルを通して繰り出す線材を巻線金
型の溝に入れ、くら型偏向コイルを形成するくら型偏向
コイルの巻線装置において、巻線金型に巻かれるくら型
偏向コイルの渡り線部の頂部側位置と合せ部側間をほぼ
巻線金型の回転軸に沿っての移動と、巻線金型の回転方
向と逆方向に膨み移動して元に戻り次には巻線金型の回
転方向と同方向に膨み移動して元に戻る、膨み揺動移動
との組合せによって、巻線金型1回転につき、巻線ノズ
ルを8の字状に2往復移動させるノズル移動機構が設け
られていることを特徴として構成されている。
【0025】さらに、本発明の第3のくら型偏向コイル
の巻線装置は、前記第2のくら型偏向コイルの巻線装置
の構成において、ノズル移動機構は、巻線金型の回転軸
方向に間隔を介して配列配置され巻線金型の回転軸に対
して直交する方向を回転軸として互いに同一回転数で逆
方向に回転する一対の第1の回転部材および第2の回転
部材と、前記第1の回転部材の回転中心から偏心した位
置に一端側が回転自在に設けられたリンク板と、このリ
ンク板の長手方向に伸張して設けられたスライドガイド
と、前記第2の回転部材の回転中心から偏心した位置に
設けられスライドガイドに沿ってのスライド移動が自在
で、かつ、回転自在のリンク移動支点部と、リンク板に
取り付けられて該リンク板の長手方向と直交する板平面
方向に突出されその突出先端側に巻線金型に向けて巻線
ノズルが装着される巻線ノズルホルダとを有して形成さ
れていることを特徴としている。
【0026】さらに、前記構成の巻線装置において、巻
線金型の回転駆動力を第1と第2の回転部材の回転力と
して伝達する回転伝達ユニットが設けられ、この回転伝
達ユニットには巻線金型の1回転を前記回転部材の2回
転に変換する変速機構が設けられていることも本発明の
特徴的な構成とされるものであり、また、第1と第2の
回転部材に独立して回転駆動力を与える回転駆動ユニッ
トが設けられ、このユニットは巻線金型と同期する同期
部が設けられていることも本発明の特徴的な構成とされ
るものであり、さらに、前記各構成の巻線装置におい
て、ノズル移動機構はユニットとして形成され、このユ
ニットを巻線金型に対して遠近方向に移動して巻線ノズ
ルと巻線金型との距離調整を可能にするユニット移動手
段が設けられていることも本発明の特徴的な構成とされ
ている。
【0027】
【作用】上記構成の本発明において、巻線ノズルを通し
て繰り出される線材は回転している巻線金型の溝に巻か
れてくら型偏向コイルが形成されるが、本発明では、く
ら型偏向コイルの頭部側の渡り線部を巻くときに、その
巻き始め位置では、巻線ノズルは渡り線部の張り出し先
方の頂部側に位置し、この位置から巻線ノズルを巻線金
型の回転軸にほぼ沿ってくら型偏向コイルの合せ部側に
移動することで、頭部側渡り線部が巻かれる。そして、
この位置から元の頂部側位置へ巻線ノズルを復帰移動し
て頭部側の渡り線部からネック側にかけての分布部のコ
イル巻きが行われる。
【0028】つまり、巻線ノズルの前記頂部側と合せ部
側の一往復移動によって頭部側の渡り線部と頭部側から
ネック側にかけての分布部のコイル巻きが行われ、同様
に頂部側と合せ部側との一往復移動によってネック側の
渡り線部とネック側から頭部側にかけての分布部のコイ
ル巻きが行われる。
【0029】このように、巻線金型1回転につき、巻線
ノズルは前記頂部側と合せ部側とを2往復移動して、く
ら型偏向コイルの1ターンのコイル巻きが達成され、こ
の繰り返しにより、所望形状のくら型偏向コイルの巻線
が達成される。
【0030】また、前記巻線ノズルの頂部側位置と合せ
部側位置との往復移動に加えて、巻線ノズルの膨み揺動
移動を行う構成としたものにあっては、この膨み揺動移
動と、前記合せ部側と頂部側間の往復移動との組合せに
よって、巻線金型1回転につき、巻線ノズルは8の字を
描いて2往復移動して、くら型偏向コイルの1ターン当
たりの巻線が行われ、この巻線金型の回転と巻線ノズル
の8の字状の往復移動を繰り返すことで、目的とするく
ら型偏向コイルの巻線が達成される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例に説明し
た構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には本発明に係るくら型偏向コ
イルの巻線装置の一実施例の構成が示されている。同図
において、装置基台24には巻線金型25を装着する金型装
着部26と、回転駆動源のモータ27と、巻線ノズル22を移
動するノズル移動機構28と、前記モータ27の回転力を巻
線金型25側とノズル移動機構28と側に伝達する回転伝達
機構30と、線材繰り出し機構31とを有して構成されてい
る。
【0032】金型装着部26には回転軸が下方に伸ばして
設けられており、この回転軸の下端側にはプーリ32が固
定されている。
【0033】前記モータ27の出力軸34には前記プーリ32
と同径の2個の駆動プーリ35,36が固定されており、駆
動プーリ35と前記プーリ32間にはベルト37が掛けられて
おり、モータ27の回転がベルト37を介して金型装着部26
へ伝達されるようになっており、この駆動プーリ35と、
ベルト37と、プーリ32と、このプーリ32の回転軸とによ
って、金型回転手段が構成されている。
【0034】装置基台24の基台テーブル38には、前記モ
ータ27を中心にして、前記金型装着部26のプーリ32と反
対側位置に回転方向変換装置40が固定されており、この
回転方向変換装置40の下端側から入力軸41が突出されて
おり、この入力軸41に従動プーリ42が固定されており、
この従動プーリ42と前記モータ27側の駆動プーリ36間に
はベルト43が掛けられ、モータの回転が入力軸41の回転
に伝達されるようになっている。
【0035】この従動プーリ42の直径は駆動プーリ36の
直径の半分となっており、モータ出力軸34の回転が2倍
になって回転方向変換装置40の入力軸41に伝わるように
なっており、モータ27の出力軸34の回転が1回転する毎
に回転方向変換装置40の入力軸41は2回転する。すなわ
ち、金型装着部26が1回転する毎に前記入力軸41が2回
転する構成となっている。回転方向変換装置40の側面側
には出力軸44が横方向(水平方向)に向けて突設されて
おり、この出力軸44の先端側にはプーリ45が固定されて
いる。回転方向変換装置40の内部には例えば、かさば歯
車等の回転方向変換機構が内蔵されており、この機構に
より、入力軸41の回転が90°方向を変えて出力軸44に同
一回転として伝達されるようになっている。
【0036】前記基台テーブル38の上側にはマウント台
46が取り付けられており、このマウント台46のサイド板
47,48間に回転ロッド50が回転自在に設けられており、
回転ロッド50のサイド板47側の先端は、該サイド板47か
らさらに外に突き出され、その突出先端側にプーリ51が
固定され、このプーリ51と前記回転方向変換装置40の出
力軸44側のプーリ45間にベルト52が掛けられて、出力軸
44の回転が回転ロッド50の回転に伝達されている。プー
リ45と51は同一直径に形成されており、これにより、出
力軸44の回転は同一の回転数で回転ロッド50に伝達され
る。
【0037】前記マウント台46の上面側には、ノズル移
動機構28が構成される。このノズル移動機構28はユニッ
トとして形成されており、このノズル移動ユニット28の
ベース台53は前記マウント台46に対して図1の左右方向
に移動自在に搭載されており、このマウント台46に対す
る左右方向への移動は公知のアクチエータ54の駆動によ
り行われている。
【0038】前記ベース台53の上面には支持板55が起立
状に立設固定されており、この支持板55に本実施例の特
徴的な巻線ノズル22の移動機構が形成されている。
【0039】この巻線ノズル22の移動機構(巻線ノズル
移動ユニット)の詳細構成が図4〜図6に示されてい
る。図4はその側面図を、図5はその正面図を、図6は
背面図をそれぞれ示すもので、図4に示す如く、支持板
55には、上下方向(巻線金型の回転軸方向)に間隔を介
してベアリングの取付穴58,59が設けられており、この
取付穴58,59にボールベアリングの軸受56,57が固定さ
れ、軸受56には軸60が、軸受57には軸61がそれぞれ回転
自在に設けられている。また、支持板55の軸受56,57間
の領域には、中間軸62の基端側がねじ締結により固定さ
れており、中間軸62の先端側は図4の右方向に水平に突
出されている。
【0040】この中間軸62の突出先端側にはそれぞれベ
アリングを介して歯車63とプーリ64とが回転自在に並設
一体化されており、一方、軸61には、前記歯車63と噛み
合う入力歯車65が固定されている。この入力歯車65と前
記歯車63のピッチ円および歯数は等しく設定されてお
り、入力歯車65と歯車63は互いに逆方向に同一回転数で
回転するようになっている。軸61には入力歯車65に並設
して駆動プーリ66が固定されている。
【0041】ところで、図1に示す如く、前記ベース台
53にはプーリ取付板67が下方に向けて突設されており、
このプーリ取付板67には筒状のプーリ取付軸68が装着さ
れており、このプーリ取付軸68にプーリ70が取り付けら
れている。このプーリ70は前記回転ロッド50と一体回転
するようになっており、かつ、前記ベース台53が図1の
左右方向に動くときに、プーリ取付板67を介して、プー
リ取付軸68とプーリ70は一体的に回転ロッド50に対して
慴動移動が可能になっている。
【0042】前記駆動プーリ66と前記プーリ70間にはベ
ルト71が掛けられており、回転ロッド50の回転が軸61に
伝達され、軸61は回転ロッド50と同一回転数で回転する
ようになっている。
【0043】前記軸60には、プーリ72が固定されてお
り、このプーリ72と前記プーリ64間にはベルト73が掛け
られ、軸60はプーリ64および歯車63と同一回転数で同一
方向に回転するようになっている。つまり、軸60は前記
軸61と同一回転数で逆向きに回転する構成となってい
る。
【0044】軸61の出力端側には第1の回転部材として
機能する第1の円板74が固定されており、この第1の円
板74の回転中心に対して偏心した位置にリンク支点軸75
が固定されている。リンク支点軸75は図4の左方向に突
出しており、その突出先端側にベアリング76が嵌め込ま
れ、このベアリング76の外周に、リンク板77の一端側、
この図では下端側がベアリング76を介してリンク支点軸
75に対して回転自在に嵌合装着されている。
【0045】一方、前記軸60の出力端側には第2の回転
部材として機能する第2の円板78が固定されており、こ
の第2の円板78の回転中心に対して偏心した位置に、ベ
アリング80を介してリンク移動支点軸81が回転自在に取
り付けられており、このリンク移動支点軸81の先端側に
は二股状のベアリング支持板82が固定されており、この
二股状の各ベアリング支持板82にスライドベアリング83
が設けられている。
【0046】前記リンク板77の裏面側、つまり、第2の
円板78に対向する面側には、該リンク板77の長手方向中
心軸線に沿ってレール板状のスライドガイド84が固定さ
れており、このスライドガイド84の両側が前記ベアリン
グ支持板82の二股側のスライドベアリング83に挟み込ま
れてスライド自在に抜け止め連結されている。なお、ベ
アリング支持板82に支持されているスライドベアリング
83と、リンク移動支点軸81の結合体は、リンク移動支点
部として機能する。
【0047】前記リンク板77のリンク支点軸75と、スラ
イドベアリング83によるスライド支持部との間には、巻
線ノズルホルダ85の基端側が固定されており、巻線ノズ
ルホルダ85の先端側は、図5に示すように、リンク板77
の長手方向の中心軸線に対して直交する板面方向に伸設
され、この巻線ノズルホルダ85の伸張先端側には巻線ノ
ズル22が巻線ノズルホルダ85に対して直交方向、つま
り、図1に示すように、巻線金型25に向け、該巻線金型
25の回転軸に対して直交する方向に向けて固定されてい
る。
【0048】前記基台テーブル38の一端側、すなわち、
巻線金型25の装着部と反対側には、線材繰り出し機構31
が設けられている。この線材繰り出し機構31は、テンシ
ョン装置取付台86と、このテンション装置取付台86上に
固定されて線材23にバックテンションを付加するテンシ
ョン装置87と、線材ボビン88から引き出される線材23の
方向変換と線材支持を行う適当数のローラ90を有して構
成されており、線材ボビン88から繰り出された線材23は
テンション装置87でバックテンションがかけられて巻線
ノズル22に通され、巻線金型25に導かれている。
【0049】なお、前記金型装着部26に装着される巻線
金型25は、図3に示すように、従来例と同様に内型7と
外型8との組合せにより構成されるが、本実施例の巻線
金型25は、従来例の巻線金型6に設けられる線ガイドス
リップ13a〜13dは省略されて、金型の小型化が図られ
ている。本実施例では、金型装着部26に外型8が装着さ
れ、内型7は外型8の上側に配置され、図示されていな
い駆動機構によって、内型7の上下方向の移動が自在と
なっている。なお、巻線金型25の回転軸21は、金型に巻
かれるくら型偏向コイルの頭部側とネック側を結ぶ中心
線上であって、頭部側とネック側の中央位置を中心にし
て回転する構成となっている。
【0050】図7および図8は本実施例における巻線ノ
ズルの移動軌跡を示したものである。図1に示すモータ
が回転すると、巻線金型25の1回転につき、第1の円板
74と第2の円板78は互いに逆向きに2回転するが、この
第1の円板74と第2の円板78の逆向きの回転が行われる
ことにより、リンク板77の下端側はリンク支持軸75に回
転自在に軸支されることで、第1の円板74の回転中心に
対して偏心量の半径Rをもって円運動を行い、その一方
で、リンク板77の先端側では、第2の円板78の回転によ
ってスライドベアリング83がスライドガイド84にスライ
ドしながら首振り運動を行う結果、巻線ノズルホルダ85
に固定されている巻線ノズル22は図7および図8に示す
ように8の字状を描く軌跡を辿って移動する。すなわ
ち、8の字の縦長方向が巻線金型25の回転軸に沿う方向
となり、8の字の横方向の膨みが巻線金型の回転方向と
その逆方向の膨みに相当している。
【0051】より詳しく説明すれば、図8に示すよう
に、巻線金型25が矢印方向に回転するとき、巻線ノズル
22は、始点位置Sからやや下方に下がってから上方に向
かい、同時に、巻線ノズル22は巻線金型の回転方向と逆
方向に膨み移動しながら元の方に復帰移動し、8の字状
のほぼ中心位置を境として、今度は巻線金型の回転方向
と同方向に膨み移動してその途中からその膨みを元に戻
す方向に移動しながら上昇して行く。そして、上端位置
から今度は下方に向かいながら巻線金型の回転方向と逆
方向に膨らんでからその膨み方向と逆方向に移動して8
の字のほぼ中心位置に戻り、次に、巻線金型の回転方向
と同方向に膨み移動し、その途中からその膨みを戻す方
向に移動して元の支点位置Sに戻る縦長の8の字移動を
巻線金型が半回転する毎に8の字を1回描き、巻線金型
が1回転したときに8の字が2回描かれる。
【0052】図9はコイル巻き時における巻線金型25の
回転と巻線ノズルの移動状況を示したものである。図9
の上の段は巻線金型25の回転状態を平面側から見た図で
あり、中段の図は、巻線ノズル側から見た正面図であ
り、下段の図は、A,B,C,Dから見たそれぞれの矢
視図である。なお、この図9では、図1の場合と巻線金
型が上下逆になっている。同図において巻線金型25は矢
印方向、つまり、平面側から見て反時計方向に回転して
おり、(a)の状態では、巻線ノズル22は8の字状の最
下端位置からやや上方の、金型に巻かれるくら型偏向コ
イルの合せ部側に位置しており、かつ、巻線金型25の回
転方向と逆向き側に膨み移動した状態となっていて、ネ
ック側から頭部側にかけての分布部が巻かれている状態
であり、この状態から、巻線金型25がさらに45°回転す
ると、同図の(b)のように、分布部が巻き終わって頭
部側渡り線部の巻き始め状態となり、このとき、巻線ノ
ズル22は上方位置(くら型偏向コイルの渡り線部の突き
出し先方位置)であって、巻線金型の回転方向とその逆
方向に膨みのない位置にある。
【0053】次に巻線金型がさらに45°回転した(c)
の状態では、巻線ノズル22は徐々に下方側(偏向コイル
の合せ部側)に下降移動し、同時に、巻線金型25の回転
方向と逆方向に膨み移動しており、さらに45°回転する
ことにより(d)の状態となり、巻線ノズル22はさらに
下降して合せ部側に移動し、頭部側の分布部が巻き終わ
った状態を示している。このように、巻線ノズル22は8
の字状に移動することにより、巻線金型25の溝内に線材
23が巻かれていく。
【0054】図10は本実施例の装置によるくら型偏向コ
イルの巻線態様をより具体的に示したものである。同図
の上段は、巻線金型25の平断面図を示しており、下段
は、巻線金型の各回転位置における矢視図を示してい
る。
【0055】本実施例の巻線装置を用いてくら型偏向コ
イルのコイル巻きを行う場合には、まず、図1の状態か
ら、アクチエータ54を駆動して、ノズル移動機構のユニ
ットのベース台53を巻線ノズル22が巻線金型25に近づく
方向に移動して図2の状態とし、この状態で、モータ27
の回転起動により、モータ27の回転を金型装着部26側と
第1および第2の円板74,78に伝達し、図10の動作に従
い、コイル巻き作業を行う。
【0056】同図において、巻線金型の回転角が0°
(360 °)の位置は、巻線ノズル22の定位置の状態を示
しており、巻線ノズル22はほぼ下端位置(金型に巻かれ
るくら型偏向コイルの渡り線部の突出先端先方側)に位
置し、膨み揺動の中心位置にあり、くら型偏向コイルの
頭部側の渡り線部の巻き始め状態にある。
【0057】この状態から、巻線金型25が反時計方向に
回転していくと、巻線ノズル22は8の字状の経路を辿っ
て、上方向(合せ部方向)へ巻線金型25の回転方向と逆
方向に膨み揺動移動していき、45°の回転位置に達す
る。この状態では、線材23はまだ巻線金型25の頭部側渡
り線部の溝内に入り込んでいない状態を示している。巻
線金型25がさらに回転していくと、巻線ノズル22はさら
に上方向へ移動し、同時に巻線金型の回転方向に膨み移
動していき、巻線ノズル22が最上端に達する手前の90°
の回転位置で、線材23は巻線金型25の頭部側渡り線部の
溝に入り込み、頭部側の渡り線部の巻き終り位置とな
る。
【0058】さらに、巻線金型25が回転すると、巻線ノ
ズル22は巻線金型25の回転方向と逆方向に膨み移動しな
がら上端に達して折り返し、135 °の回転位置に達す
る。この位置では、線材23は金型側の頭部側渡り線部の
外型8に掛かっており、分布部の溝にまだ入り込まない
状態を示している。さらに、巻線金型が回転すると、巻
線ノズル22は巻線金型25の回転方向に膨みながら下方
(渡り線部の突出先方側)に移動していき、8の字状の
経路を1周した180 °の回転位置となる。この位置で
は、まだ線材23は頭部側からネック側にかけての分布部
の金型の溝に入り込む手前の位置となっており、さらに
巻金型25が回転して195 °の回転位置になると、巻線ノ
ズル22は最下端の位置となり、この位置で、線材23は頭
部側からネック側にかけての分布部の金型の溝に入り込
み、次のネック側の渡り線部のコイル巻きに移る。
【0059】巻線金型25がさらに回転すると、巻線ノズ
ル22は巻線金型25の回転方向と逆方向に膨みながら上方
に移動し、225 °の回転位置に達する。この位置では、
線材23は巻線金型25のネック側の渡り線部の溝に落ち込
む前の状態を示している。巻線金型25がさらに回転して
いくと、巻線ノズル22は回転方向と同方向に膨んだ後、
逆方向に戻りながら上方に移動していき、270 °の回転
位置で、巻線ノズル22は最上端の手前の位置となり、こ
のとき、線材23は巻線金型のネック側の溝に落ち込んで
ネック側の渡り線部が巻かれる。
【0060】さらに、巻線金型25が回転すると、巻線ノ
ズル22は最上端に達した後、巻線金型の回転方向と逆方
向に膨みながら下降し、315 °の回転位置に達する。こ
の回転位置では、線材23はネック側の渡り線部の外型8
に掛かった状態となっており、ネック側から頭部側にか
けての分布部の溝に落ち込む前の状態となっている。巻
線金型25がさらに回転していくと、巻線ノズル22は巻線
金型25の回転方向と同方向に膨みながら下降し、360 °
の回転位置に達したときに、巻線ノズル22が最下端の僅
か手前の定位置になり、線材23はネック側から頭部側に
かけての分布部の金型溝内に入り込む。このように、巻
線金型が1回転する間に、巻線ノズル22は8の字状の経
路を2往復し、くら型偏向コイルの頭部側の渡り線部か
ら、頭部側からネック側にかけての分布部、ネック側の
渡り線部、ネック側から頭部側の分布部にかけて順に1
ターン当たりのコイル巻きが行われ、この、巻線金型25
の回転と巻線ノズル22の8の字状の繰り返し移動によ
り、目的とするくら型偏向コイルが巻回形成される。
【0061】本実施例では、図10に示す動作から明らか
な如く、巻線ノズル22は8の字状を描いて頭部側とネッ
ク側の渡り線部を巻くときには、巻線金型25の渡り線部
の溝に沿って巻線ノズル22が上下方向に移動し、渡り線
部の溝に線材23が落ち込む位置は巻線ノズル22が最上端
の僅か手前位置になっており、渡り線部の溝に線材23が
落ち込んだ後に、さらに、巻線ノズル22が上端側に移動
して張力を加えるので、渡り線部に巻かれる線材が弛む
ということがなく、したがって、その弛みに伴う張力変
動が生じるということがなく、頭部側およびネック側の
渡り線部は最適な張力をもって巻かれるので、線材23が
溝内で巻き崩れ(乱れ)することなく高い均一な巻線密
度でもって巻かれる。
【0062】また、頭部側とネック側間の両サイドの分
布部を巻く場合にも、その分布部の溝に円滑に入り易く
するように巻線ノズル22が膨み揺動移動を行うと共に、
その分布部の巻き終り時には、巻線金型の分布部の曲面
のほぼ接線方向に引っ張るので、両サイドの分布部を巻
くときにも、線材23の弛みが生じるということがなく、
したがって、線材の弛みに伴う張力変動も生じることが
ないので、線材23の巻き崩れがなく、線材23は最適な張
力をもって高密度巻線が達成される。
【0063】したがって、本実施例により巻かれるくら
型偏向コイルは、その左右両側で従来例のような粗密の
アンバランスが生じるということがなく、これにより、
一対のくら型偏向コイルを合せ部側で突き合せて偏向ヨ
ークに組み込んだ場合においても、その一対のくら型偏
向コイル間で従来例の図14に示すような上下方向の巻線
分布の粗密のアンバランスが生じるということもなくな
り、極めて磁気的性能に優れたくら型偏向コイルの提供
が可能となり、この優れたくら型偏向コイルを使用して
偏向ヨークを組み立てることにより、偏向ヨークの偏向
駆動の性能も優れたものとなり、従来例のような偏向ヨ
ークの磁界分布のアンバランスを補正するための複雑な
補正コイルや磁性片等の補正手段を設けて調整すること
による苦労からも開放されることができる。
【0064】また、本実施例の巻線装置の巻線金型に
は、従来例の線ガイドスリップ13a〜13dが省略される
ので、その分、金型構成が簡易となって大幅な小型化が
図れることとなり、巻線金型のコスト低減を図ることも
可能となる。
【0065】さらに、本実施例では、ノズル移動機構28
を図5に示すようなリンク機構を利用して構成している
ので、巻線ノズルホルダ85のリンク板77からの突出長を
調整することにより8の字状軌跡の上下方向の移動量を
可変調整することができ、また、第1の円板の回転中心
に対するリンク支持軸75の取り付け偏心量の大きさRを
可変することにより、巻線ノズル22の膨み揺動移動の振
幅を可変調整することが可能となる。
【0066】さらに、本実施例では、ノズル移動機構
(ノズル移動ユニット)28を巻線金型25に対して遠近自
在に移動できるように構成したので、コイル巻きの開始
時に、巻線ノズル22と巻線金型25の距離を最適に合せる
ことができる。また、マイクロコンピュータ等を用い、
巻線中においても、巻線金型25の回転角に応じて、巻線
ノズル22を巻線金型に対して最適な距離を保つように遠
近移動制御することも可能となる。
【0067】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、巻線ノズル22を8の字状に移動するように
したが、膨み揺動移動を省略し、図1の上下方向のみに
移動するようにしてもよい。ただ、本実施例のように、
8の字状に巻線ノズルを移動することにより、巻線金型
25の溝内に線材23がより入れ易くなって、コイル巻線を
円滑に行うことができるので、好ましくは、本実施例の
ように、巻線ノズル22を8の字形状に移動するようにす
ることが望ましい。
【0068】また、上記実施例では、ノズル移動機構の
第1と第2の回転部材を円板74,78により形成したが、
円形状以外の、例えば、棒、細長い板、四角形状の板等
によって形成してもよい。
【0069】さらに、上記実施例では、モータ27の回転
駆動力を、プーリやベルトを用いて金型装着部26やノズ
ル移動機構28の円板74,78に伝達しているが、これらの
動力伝達手段は、本実施例以外の様々な公知の動力伝達
機構を用いて構成することができる。
【0070】さらに、上記実施例では、巻線金型25の内
型7と外型8を上下方向に配置する構成としたが、これ
を水平方向に配置する構成としてもよく、巻線金型25の
配置の向きは任意に設定できるものである。
【0071】さらに、上記実施例では、1個のモータ27
を用いて巻線金型25の回転と回転部材の円板74,78の回
転とを行っているが、もちろん別個のモータを用いて巻
線金型25と円板74,78の回転駆動を行ってもよい。この
場合は、モータ27によって巻線金型25の回転駆動を行
い、円板74,78を回転駆動するモータはノズル移動機構
28のユニットの支持板55に設けて回転駆動ユニットとし
て構成し、該モータによって軸61を回転駆動するように
すればよい。この場合には、巻線金型1回転につき第1
と第2の回転部材(実施例では円板74と78)が2回転す
るように制御回路等の同期部を設けて巻線金型側のモー
タ27と回転部材駆動用のモータとの回転の同期がとられ
ることになる。
【0072】
【発明の効果】本発明は、巻線金型に線材を巻く場合
に、巻線ノズルを巻線金型の回転と同期させて、巻線ノ
ズルを金型に巻かれるくら型偏向コイルの渡り線部の張
り出し先方の頂部側位置から合せ部側にほぼ巻線金型の
回転軸に沿って移動するか、あるいは、さらに、巻線ノ
ズルの巻線金型回転方向とその逆方向の膨み揺動移動を
加えて8の字状に移動するように構成したものであるか
ら、巻線金型の溝内に、巻線ノズルから繰り出す線材を
スムーズに入れることができ、従来例のような線ガイド
スリップを用いることによる線材の弛みに起因する張力
変動が生じるということがなくなり、これにより、巻線
金型の溝に線材を巻き崩れや乱れなく、均一な張力でも
って高密度に巻線巻回することが可能となり、これによ
り、磁気的性能に優れたくら型偏向コイルの作製が可能
となり、本発明によって作製したくら型偏向コイルを用
いることにより、磁気的性能に優れた偏向ヨークの提供
が可能となる。
【0073】また、本発明では、前記の如く、巻線金型
に従来例では必須の要素であった線ガイドスリップを設
けることをせず、これを省略しているので、巻線金型の
簡易化を達成することができ、これにより、巻線金型の
大幅な小型化が達成されて、金型コストの低減を図るこ
とができると共に、巻線金型の取扱いの容易化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるくら型偏向コイルの巻線装置の
一実施例を示す構成説明図である。
【図2】くら型偏向コイルのコイル巻きに際し、図1の
状態から、ノズル移動ユニットを移動して巻線ノズルを
巻線金型に近づけた状態の説明図である。
【図3】本実施例の装置に使用される巻線金型の構成説
明図である。
【図4】本実施例の巻線装置におけるノズル移動機構の
側断面図である。
【図5】同じくノズル移動機構の正面図である。
【図6】同じくノズル移動機構の背面図である。
【図7】本実施例における巻線ノズルの8の字状の移動
軌跡を示す説明図である。
【図8】本実施例における巻線ノズルの8の字状移動軌
跡を巻線金型の回転状況と共に示す説明図である。
【図9】本実施例における巻線金型の回転と巻線ノズル
の移動との関係を示す説明図である。
【図10】本実施例における装置を用いたくら型偏向コイ
ルの巻線方法の具体例を示す説明図である。
【図11】従来例の巻線装置に使用されている巻線金型の
説明図である。
【図12】従来の巻線金型を用いたくら型偏向コイルの巻
線動作の説明図である。
【図13】一般的なくら型偏向コイルの説明図である。
【図14】くら型偏向コイルを偏向ヨークに組み込んだと
きの一対のくら型偏向コイルの配置形態を示すコイル断
面図である。
【符号の説明】
22 巻線ノズル 25 巻線金型 26 金型装着部 28 ノズル移動機構 30 回転伝達機構 74 第1の円板 75 リンク支点軸 77 リンク板 78 第2の円板 81 リンク移動支点軸 84 スライドガイド 85 巻線ノズルホルダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くら型偏向コイルを巻く外型と内型から
    なる巻線金型を、外型と内型の組合せ移動方向を回転軸
    として回転し、この回転軸に直交する方向に巻線ノズル
    を配置し、巻線ノズルを通して繰り出す線材を巻線金型
    の溝に入れ、くら型偏向コイルを形成するくら型偏向コ
    イルの巻線方法において、前記くら型偏向コイルの頭部
    側の渡り線部を巻くときには巻線ノズルを渡り線部の頂
    部側位置から合せ部側にほぼ巻線金型の回転軸に沿って
    移動しながら巻き、次に、頭部側からネック側の分布部
    を巻くときには巻線ノズルを合せ部側から元の頂部側位
    置に移動しながら巻き、ネック側の渡り線部は巻線ノズ
    ルを頂部側から合せ部側に移動しながら巻き、ネック側
    から頭部側の分布部を巻くときには巻線ノズルを合せ部
    側から頂部側に移動しながら巻くという如く、巻線金型
    1回転につき、巻線ノズルを、合せ部側と頂部側間を2
    往復移動させてコイル巻きを行うことを特徴とするくら
    型偏向コイルの巻線方法。
  2. 【請求項2】 くら型偏向コイルの頭部側の渡り線部を
    巻く工程と、頭部側からネック側の分布部を巻く工程
    と、ネック側の渡り線部を巻く工程と、ネック側から頭
    部側の分布部を巻く工程との各工程毎に、巻線ノズルを
    巻線金型の回転方向と逆方向に膨み移動して元に戻り次
    には巻線金型の回転方向と同方向に膨み移動して元に戻
    る、膨み揺動移動を加え、この膨み揺動移動と、合せ部
    側と頂部側間の往復移動とを組み合せて、巻線金型1回
    転につき、巻線ノズルを8の字状に2往復移動しながら
    コイル巻きを行う請求項1記載のくら型偏向コイルの巻
    線方法。
  3. 【請求項3】 くら型偏向コイルの巻線金型の装着部
    と、巻線金型を外型と内型を組合せ移動する方向を回転
    軸として回転する金型回転手段と、この巻線金型の回転
    軸にほぼ直交させ巻線金型に向けて配置される巻線ノズ
    ルとを備え、巻線ノズルを通して繰り出す線材を巻線金
    型の溝に入れ、くら型偏向コイルを形成するくら型偏向
    コイルの巻線装置において、前記巻線金型1回転につき
    巻線ノズルを、巻線金型に巻かれるくら型偏向コイルの
    渡り線部の頂部側位置と合せ部側間をほぼ巻線金型の回
    転軸に沿って2往復移動させるノズル移動機構が設けら
    れていることを特徴とするくら型偏向コイルの巻線装
    置。
  4. 【請求項4】 くら型偏向コイルの巻線金型の装着部
    と、巻線金型を外型と内型を組合せ移動する方向を回転
    軸として回転する金型回転手段と、この巻線金型の回転
    軸にほぼ直交させ巻線金型に向けて配置される巻線ノズ
    ルとを備え、巻線ノズルを通して繰り出す線材を巻線金
    型の溝に入れ、くら型偏向コイルを形成するくら型偏向
    コイルの巻線装置において、巻線金型に巻かれるくら型
    偏向コイルの渡り線部の頂部側位置と合せ部側間をほぼ
    巻線金型の回転軸に沿っての移動と、巻線金型の回転方
    向と逆方向に膨み移動して元に戻り次には巻線金型の回
    転方向と同方向に膨み移動して元に戻る、膨み揺動移動
    との組合せによって、巻線金型1回転につき、巻線ノズ
    ルを8の字状に2往復移動させるノズル移動機構が設け
    られていることを特徴とするくら型偏向コイルの巻線装
    置。
  5. 【請求項5】 ノズル移動機構は、巻線金型の回転軸方
    向に間隔を介して配列配置され巻線金型の回転軸に対し
    て直交する方向を回転軸として互いに同一回転数で逆方
    向に回転する一対の第1の回転部材および第2の回転部
    材と、前記第1の回転部材の回転中心から偏心した位置
    に一端側が回転自在に設けられたリンク板と、このリン
    ク板の長手方向に伸張して設けられたスライドガイド
    と、前記第2の回転部材の回転中心から偏心した位置に
    設けられスライドガイドに沿ってのスライド移動が自在
    で、かつ、回転自在のリンク移動支点部と、リンク板に
    取り付けられて該リンク板の長手方向と直交する板平面
    方向に突出されその突出先端側に巻線金型に向けて巻線
    ノズルが装着される巻線ノズルホルダとを有して形成さ
    れている請求項4記載のくら型偏向コイルの巻線装置。
  6. 【請求項6】 巻線金型の回転駆動力を第1と第2の回
    転部材の回転力として伝達する回転伝達ユニットが設け
    られ、この回転伝達ユニットには巻線金型の1回転を前
    記回転部材の2回転に変換する変速機構が設けられてい
    る請求項5記載のくら型偏向コイルの巻線装置。
  7. 【請求項7】 ノズル移動機構はユニットとして形成さ
    れ、このユニットを巻線金型に対して遠近方向に移動し
    て巻線ノズルと巻線金型との距離調整を可能にするユニ
    ット移動手段が設けられている請求項3又は請求項4又
    は請求項5又は請求項6記載のくら型偏向コイルの巻線
    装置。
  8. 【請求項8】 第1と第2の回転部材に独立して回転駆
    動力を与える回転駆動ユニットが設けられ、このユニッ
    トは巻線金型と同期する同期部が設けられている請求項
    5記載のくら型偏向コイルの巻線装置。
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