JPH084482Y2 - 衝撃緩和シート - Google Patents

衝撃緩和シート

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JPH084482Y2
JPH084482Y2 JP12117190U JP12117190U JPH084482Y2 JP H084482 Y2 JPH084482 Y2 JP H084482Y2 JP 12117190 U JP12117190 U JP 12117190U JP 12117190 U JP12117190 U JP 12117190U JP H084482 Y2 JPH084482 Y2 JP H084482Y2
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JP
Japan
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sheet
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shock absorbing
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absorbing sheet
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JP12117190U
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伸也 島田
隆博 村上
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 考案は、基材に加えられた衝撃エネルギーの緩和を目
的とした衝撃緩和シートの形状に関するものである。
(従来の技術) 近年、アメニティ空間の確保という観点より、固体伝
播音(外部因子)を排除したいという要求が強い。
従来、非常に柔らかい面状物、つまり、ポリエチレン
や、ポリスチレン等からなる樹脂発泡体、又は、ロック
ウール、ガラスウールといった綿状物を、基材と共に対
象平面に貼付することで、固体伝播音を排除していた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、これらは、素材の柔らかさ、細密さを利用し
たものであり、充分な防音性能を得るためには、面状物
の厚みを充分確保する必要があり、このために復元力、
耐久性に劣るという欠点があり、特に長期に亘る圧縮変
位がおおきかった。
一方、凹凸形状の衝撃緩和シートも従来よりあった
が、発泡体である為に同様に耐久性に劣り、又凹凸形状
が、平面部を先端部に持っているために、非常に微弱な
力に対しては変形し難く、衝撃緩和効果が初期段階で劣
るといった問題点があった。この問題点を解消する為
に、点接触する半球状部を先端部に持った衝撃緩和シー
トもあったが、この半球状部がシートの表裏両面にある
為に基材との接着性に劣り、製品管理上問題があった。
また、表裏面の凸部の先端部が重なったものは、衝撃エ
ネルギーが、直線的に対象平面に伝わる為に、充分な衝
撃緩和効果を得られなかった。
なお、凹凸形態を取っているものは、しばしば、シー
トと基材とを貼付する際に、接着剤によりシートの凹部
が基材に接着して裏面の凸部がつぶれ、衝撃緩和効果を
発揮せしめる凹凸部分の剪断応力を非常に大きくし、緩
衝効果を損なっていた。
さらに、繊維系の緩衝材では、緩衝材と基材とを貼り
合せた後では、繊維が切断されずに鋸の刃にひっかかる
ため、加工出来ず、製品寸法調整後に後貼りする事とな
り、工数の増加に伴うコストアップにつながるという欠
点があった。
本考案の目的は、上述した問題を無くした衝撃緩和シ
ートを提供せんとするにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、シート状基材に対して接着され、対象面上
に支持されるべき高分子弾性体製の衝撃緩和シートであ
って、 シート状基材に対して面接触する平坦面を有する基材
接着用突起がシート状基材と接触する側に複数設けられ
ており、対象面に対して点接触する先端部を有するシー
ト支持用突起が対象面と接触する側に複数設けられてお
り、各先端部が平面的に見て各平坦面の間に、各平坦面
と重ならない位置に配置されており、かつ基材接着用突
起の最大厚さが、先端部から平坦面までの衝撃緩和シー
トの総厚の1/2よりも大きくなるように構成した衝撃緩
和シートに係るものである。
(実施例) 第1図は、本考案の実施例に係る高分子弾性体製の衝
撃緩和シートを、シート用基材に対して接着するととも
に、対象面上に点接触させた状態の断面図、第2図は、
本考案の好適実施例である高分子弾性体製の衝撃緩和シ
ートの斜視図、第3図は、第1図の衝撃緩和シートを、
シート用基材に対して接着するとともに、対象面上に点
接触させた状態を示す拡大断面図(シート圧縮前の状態
を示す。)、第4図は、第3図の衝撃緩和シートを、シ
ート用基材に対して接着するとともに対象面上に点接触
させ、更に圧縮した状態を示す断面図、第5図は、本考
案の高分子弾性体製の衝撃緩和シートを、シート用基材
に対して接着するとともに、木質系防音床8の対象面7
に点接触させた状態を縮小して示す断面図である。
ここにおいて、衝撃緩和シート1は、上方に突出した
複数の基材接着用突起3と、下方に突出した複数のシー
ト支持用突起5とを有している。各基材接着用突起3
は、略円盤形状をなし、互いに一定間隔をもって基盤目
状に配列されている。これらの基材接着用突起3は、そ
れぞれ略円形の平坦面2を有している。一方、各シート
支持用突起5はそれぞれ四個毎の基材接着用突起3によ
って囲まれ、各平坦面2の中心からシート支持用突起5
の先端部4へと引いた直線が四角錐形状の稜線を形成し
ている。
また、先端部4は、平面的に見て各平坦面2の間に配
置されており、かつ平面的に見て各平坦面2と重ならな
い位置に配置されている。従って、基材6に加わった衝
撃が、直線的に対象面7に伝わらない形態をとってい
る。
衝撃緩和シート1の複数の基材接着用突起5の各平坦
面2がシート状基材6に接着され、各先端部4が対象面
7と点接触し、衝撃緩和シート1が対象面7上に支持さ
れる。
また、前記基材接着用突起3の最大厚さh1が、先端部
4から平坦面2までの衝撃緩和シート1の総厚h2の1/2
より大きくなるよう構成する。従って、基材6に充分大
きな圧力がかかった場合にも、第4図に示すように、シ
ート1の厚みはh1に保たれ、シート支持用突起5が基材
6に接着しない。逆に、h1が(1/2)h2よりも小さい
と、シートが圧縮されたときに基材接着用突起3の方が
変形し、シート支持用突起5が基材6に接着する。
第6図〜第9図は、それぞれ本考案の実施例に係る高
分子弾性体製の衝撃緩和シートの一形態を示す図であ
る。
第6図の例では、第1図の例において、基材接着用突
起3Aの幅を若干小さくしている。ここで、2Aは平坦面、
5Aはシート支持用突起、4Aは先端部である。第7図の例
では、基材接着用突起3Bの形状を柱状、例えば円柱状と
し、シート支持用突起5Bの形状を断面半円形の例えば半
球状とする。2Bは平坦面、4Bは先端部である。第8図の
例においては、基材接着用突起3C、平坦部2C、先端部4C
は第7図の例と同様であるが、ただシート支持用突起5C
の表面側、即ち図面において上側に、断面半円形の例え
ば半球状の窪み15を設ける。第9図の例においては、基
材接着用突起3D、平坦部2Dについては第7図の例と同様
であるが、シート支持用突起5Dの凸部断面形状が第7図
に示すシート支持用突起5Bの凸部断面よりも緩やかな、
曲率半径の大きい曲線をなしている。
基材6は、鉄、アルミニウム、ステンレス板といった
金属板状物や、石膏ボードやセメント板等の無機質板状
物、あるいは、合板、パーティクルボードや中比重繊維
板等の木質系板状物、あるいは、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール等の合成樹
脂板状物等の板状物であれば良く、又、樹脂発泡体や、
ゴム発泡体を中間に積層したものでも良い。衝撃緩和シ
ート1は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、
クロロプレンゴム等のゴム組成分の架橋成形体であって
よく、また、(SBS)、(SIS)、(SIBS)、塩化ビニル
等の熱可塑性弾性物であってもよいが、無発泡タイプの
ものである必要がある。また、隣り合った基材同士を連
結するために、いわゆる木質床板で言う本実加工、雇い
実加工又は面継ぎ加工を行ってもよい。
以上述べたような本考案の実施例に係る衝撃緩和シー
トによれば、基材接着用突起3,3A,3B,3C,3Dの基材との
接触面が平坦面2,2A,2B,2C,2Dであるので、基材6と強
固に接着させることができる。
また、先端部4、4A、4B、4C、4Dは、平面的に見て各
平坦面2、2A、2B、2C、2Dの間の、平坦面が存在しない
領域に配置されており、即ち、平面的に見て各平坦面と
重ならない位置に配置されている。従って、基材6に加
わった衝撃が、直線的に対象面7に伝わらない。しか
も、各シートと対象面7とは先端部4,4A,4B,4C,4Dによ
って点接触しているので、微かな圧力により容易に変形
し、凹凸形状によるせん断応力を発生するので、衝撃緩
和効果が得られるとともに、非常に大きな力が加わって
も、当該基材接着用突起3の最大厚み、h1以下の厚さま
では変形しづらいという効果も生じる。これに加え、無
発泡形態をとった架橋物をシート材料として用いたこと
から、復元力に優れ、耐久性のある衝撃緩和をシートと
なり得る。
更に、基材接着用突起の最大厚さh1が、前記先端部か
ら前記平坦面までの衝撃緩和シートの総厚h2の1/2より
大きくなるように構成していることから、生産時に基材
6とシートとを貼付する時、プレス圧力により、基材7
の裏面が、シート1の基材接着用突起3,3A,3B,3C,3D以
外の部分に接着することを防止できる。これによって、
シートの形状を維持することができる。
第10図は、木質系防音床の性能確認を行うために用い
た試験装置の概略図である。ここにおいて、150mm厚普
通コンクリートスラブ10の上に、本考案に係る衝撃緩和
シート1を配置し、このシート1の上にシート用基材6
を配置するとともに、この基材6の上にダンピングマシ
ン9を設置した。一方、コンクリートスラブ10の下方に
マイクロホン11を設置し、これを精密騒音計12、周波数
分析器13、プリンター14に接続した。そして、ダンピン
グマシン9によって基材6に打撃を加え、JIS-A-1418
「建築物の現場における床衝撃音レベルの測定」に準じ
て測定したところ、Lc-50の性能を得ることができた。
なお、平坦面の形状は、円形、四角形、三角形、楕円
形等任意の形状であってよい。また、シート支持用突起
の形状も、円錐形、三角錐形、四角錐形、他の多角錐
形、半球形、半楕円球形等であってよい。また、本考案
に係る衝撃緩和シートは、中高層住宅の床面、自動車室
内の除振対策、精密測定器の除振台等、幅広い用途を有
する。
(考案の効果) 本考案に係る衝撃緩和シートによれば、基材接着用突
起の基材との接触面が平坦面であるので、基材と強固に
接着させることができる。
また、先端部は、平面的に見て各平坦面の間に配置さ
れており、かつ平面的に見て各平坦面と重ならない位置
に配置されている。従って、基材に加わった衝撃が、直
線的に対象面に伝わらない。しかも、シートと対象面と
は、点接触しているので、微かな圧力により容易に変形
し、凹凸形状によるせん断応力を発生するので、衝撃緩
和効果が得られるとともに、非常に大きな力が加わって
も、当該基材接着用突起の最大厚み以下の厚さまでは変
形しづらいという効果も生じる。
更に、基材接着用突起の最大厚さが、前記先端部から
前記平坦面までの衝撃緩和シートの総厚の1/2より大き
くなるように構成していることから、生産時に基材とシ
ートとを貼付する時、プレス圧力により、基材の裏面
が、シートの基材接着用突起以外の部分に接着すること
を防止できる。これによって、シートの形状を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の高分子弾性体製の衝撃緩和シート
を、シート用基材に対して接着するとともに、対象面上
に点接触させた状態の断面図である。 第2図は、本考案の好適実施例である高分子弾性体製の
衝撃緩和シートの斜視図である。 第3図は、本考案の衝撃緩和シートを、シート用基材に
対して接着するとともに、対象面上に点接触させた状態
の拡大断面図である。 第4図は、衝撃緩和シートをシート用基材に対して接着
するとともに、対象面上に点接触させ、圧縮した状態を
示す拡大断面図である。 第5図は、衝撃緩和シートをシート用基材に対して接着
するとともに、木質系防音床に点接触させた状態を縮小
して示す断面図である。 第6図は、衝撃緩和シートの一形態を示す断面図であ
る。 第7図は、衝撃緩和シートの一形態を示す断面図であ
る。 第8図は、衝撃緩和シートの一形態を示す断面図であ
る。 第9図は、衝撃緩和シートの一形態を示す断面図であ
る。 第10図は、第1図の衝撃緩和シートの性能確認試験に用
いた試験装置の模式図である。 1……衝撃緩和シート 2,2A,2B,2C,2D……平坦面 3,3A,3B,3C,3D……基材接着用突起 4,4A,4B,4C,4D……先端部 5,5A,5B,5C,5D……シート支持用突起 6……基材 7……対象面 8……木質系防音床

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基材に対して接着され、対象面上
    に支持されるべき高分子弾性体製の衝撃緩和シートであ
    って、 前記シート状基材に対して面接触する平坦面を有する基
    材接着用突起が前記シート状基材と接触する側に複数設
    けられ、前記対象面に対して点接触する先端部を有する
    シート支持用突起が前記対象面と接触する側に複数設け
    られ、前記の各先端部が平面的に見て前記の各平坦面の
    間に前記の各平坦面と重ならない位置に配置され、かつ
    前記基材接着用突起の最大厚さが、前記先端部から前記
    平坦面までの衝撃緩和シートの総厚の1/2よりも大きく
    なるように構成した衝撃緩和シート。
JP12117190U 1990-11-21 1990-11-21 衝撃緩和シート Expired - Lifetime JPH084482Y2 (ja)

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