JPH02164978A - シート状緩衝材および防音床材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はシート状緩衝材および少くとも制振材を含む基
材の裏面にシート状緩衝材を接着した防音床材に関し、
特に家屋の階上部分に使用して床面の衝撃による固体音
の階下への伝搬を防止するたとえば床材用緩衝＋４およ
び防音床材に関する。

（従来技術〕 この種の防音床材としては、例えば床材本体の裏面に発
泡倍率３〜１０倍の軟質高発泡層とエンボス加工を施さ
れた発泡倍率１．５〜３倍の軟質低発泡層とを順次積層
形成したもの（実開昭５０４９９１７号）や、木質板の
下面全体に複数層より成る遮音用発泡体を貼着し且つ隣
接する層における該遮音用発泡体の発泡倍率を異なるよ
う構成したもの（実開昭６１−４７３３９号）が提案さ
れている。これらの防音床材においては緩衝十Ａとして
発泡体が用いられ、該発泡体が衝撃を受けて圧縮ないし
変形されるためその変形の間衝突時間が長くなり、運動
量の変化即ち力積、衝撃力の時間的積分値は一定であっ
ても、衝撃力のピーク値や衝撃固有周波数を低下させ、
基板への衝撃入力エネルギーを低減さゼ、もって衝撃に
よる音や振動を低下させることができるものである。ま
た、かかる発泡体の如き緩衝材が床材の裏面に接合され
た場合、床材の曲げ振動で生じる該緩衝材の伸縮変形に
よって衝撃エネルギーが吸収され、緩衝作用をなすもの
である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

これら従来のたとえば床材に用いる緩衝材または防音床
材において十分な防音効果をもたらすためには床材と緩
衝材との厚さ比を適切に設定する必要があり、一般に緩
衝材を床材の２〜３倍の厚さとして用いられる。しかし
ながら緩衝材の厚さをこのように設定すると、床材自体
の撓みが大きくなり、床材の実部分が破損したり実部に
不陸が発生したりする。また、緩衝材が余りにも軟質で
あるため、床」二を歩行する際の歩行感が悪化し、更に
ピアノ、冷蔵庫、家具等の重量物が置かれて該床ヰＡ乙
こ集中荷重が加えられると、緩衝材が圧縮されてしまい
、その緩衝効果が大幅に低下してしまう。更には、この
ような大きな荷重が長期間に亙って加えられると、緩衝
材自体の復元力が弱いために床面が波打ち、請接する床
材との突合わせ部で段差が発生ずる等の問題点があった
。

〔問題点を解決するだめの手段との作用］本発明はト記
従来のたとえば床材に用いられる緩衝材および防音床材
の問題点を解決するため、次のような手段をとったもの
である。すなわち、たとえば床材に用いる緩衝材および
少くとも制振材を含む基材の裏面に、シート状緩衝材を
接着した防音床材において、表裏両面に複数の凸部（１
）を有し、前記凸部（１）の表裏面に対する面積比が３
０〜６０％であるシート状緩衝材を構成したものである
。

本発明緩衝材および防音床材は上記の構成をとることに
より、緩衝材または床材に与えられた衝撃エネルギーを
吸収する優れた緩衝作用を有し、また、適度な硬度を有
する為、床材としての使用に際して、不快な歩行感を与
えることもないという特色を有するものである。

〔構成の説明〕

以下、本発明を、図面に基づき詳細に説明する。

第１図は、本発明のシー１−状緩衝材（２）の表面図で
あり図中、（１）は円形凸部である。後述の説明は凸部
が円形の場合を代表例として説明する。このシート状緩
衝材の表裏面に夫々形成される円形凸部は、円柱状もし
くは切頭円錐状の形状であり、一体成形または加圧成形
によって形成される。

さらに、この円形凸部（１）は、緩衝材面において占め
る割合が、面積比で３０〜６０％となるよう成形する。

これは、円形凸部（１）の割合が６０％より大きい場合
、基板との接触面積が大きく、従って単位面積当たりの
伸縮変形量が小さくなるため床板基板（Ｘ）に加えられ
た衝撃エネルギーを吸収する緩衝効果が低下してしまう
。また、床板基板（Ｘ）の裏面とシート状緩衝材（２）
の表面側の凸部との間、及び該シート状緩衝材（２）の
裏面側の凸部（１）と床下地（Ｙ）との間に形成される
。吸音室としての働きを有する空間部が少なくなるため
、防音効果も低下してしまう。さらに、３０％より小さ
い場合は、重量物による荷重により、沈みが発生しやす
く、好ましくないためである。

また、この円形凸部（１）の大きさは、その直径が１０
ｍｍ〜２５ｍｍの範囲になるよう成形するのが好ましい
。直径が１０ｍｍのときは、１００ｃｆｆｌ当りの円形
凸部（１）は３０個〜６０個、２５ｍｍのときは、１０
０ｃ＋を当りの円形凸部（１）は６個〜１２個が夫々均
等に配置されることとなる。

これは、円形凸部（１）の直径が２５ｍｍ以上の場合、
床材基板（χ）裏面とシート状緩衝材（２）との間、及
びシート状緩衝材（２）と床下地面との合計接触面積は
同じでも、接触部分の１単位が大きくなるため、円形凸
部（１）の単位面積当たりの伸縮変形量が小さくなり、
床板基板（Ｘ）に加えられた衝撃エネルギーを吸収する
緩衝効果が低下してしまう。また、円形凸部（１）の直
径が１０ｍｍ以下の場合は、凸部１単位が耐え得る重量
が小さくなる為、重量物の荷重により沈みが発生し易い
ためである。

また、このシート状緩衝材（２）としては、ゴム系、合
成樹脂あるいは発泡合成樹脂系、アスファルト系などの
シート状物によって形成される。

具体的には例えば１、エチレンとシクロペンタジェンよ
り成る開環重合モノマー（ノルボルネンモノマー）及び
、ポリエチレン発泡体などが挙げられる。

緩衝＋Ａ（２）の素材の硬度は、３０〜６５度程度のも
のであることが好ましい。これは、３０度未満であると
、床として施行したときに、ピアノや冷蔵庫、家具等の
重量物による荷重により、沈のが発生しやすく、また６
５度を越えるような剛性のものであると緩衝力のエネル
ギー吸収が十分になされず、防音効果を低下させるため
である。

第２図は、第１図のシート状緩衝材（２）のＡＡ部部面
面図ある。表面側の円形凸部（１）と裏面側の円形凸部
（１）の位置は、同じ位置になるよう形成しても、互い
違いになるよう形成してもよい。

以」−、シート状緩衝材（２）の凸部（１）が、円形の
場合についで説明したが、凸部（１）の形状は円形に限
定されるものではなく、例えば方形や台形等の多角柱形
状または多角錐形状であってもよい。

床材基板（Ｘ）としては合板、繊維板、パーティクルボ
ード、挽材等の任意の板状体が用いられ基板（Ｘ）の表
面には、必要に応じ、柄模様の印刷形成、突板貼り、合
成樹脂或いは合成樹脂発泡化粧シート貼り、化粧紙また
は合成樹脂含浸化粧紙若しくは化粧合成紙貼り等の任意
化粧を施すことができる。

基板（Ｘ）の木口部には相法り加工、木実加工等の実加
工が施される。

第３図は、さらに、防音効果を向上させるため、床材基
板（χ）として、表面に任意化粧を施された表面化粧単
板（３）の裏面にパーティクルボード、合成樹脂板、金
属板、コンクリ−１・系板などの板状体からなる板状拘
束材（５）、（７）と、ゴム系、合成樹脂、あるいは発
泡合成樹脂系、アスファルト系のシーｌ−状物、鉛粉（
遮音性のあるもの）、内部に酸化鉄で比重４以上の重質
物などが混合されたシート状物などからなる制振材（４
）（６）とを積層してなる複合制振材層（Ｘ）を貼着し
、その裏面にシーＩ・状緩衝材を積層したものである。

第４図は制振材を一層の（５）とのみしたものである。

このように、剛性の高い板状拘束＋４’（５）（７）と
、その粘弾性を有する制振材（４）（６）を設ＬＪるこ
とにより、床板基板（Ｘ）に与えられた緩衝力による曲
げ振動に伴なう伸縮力及び振動エネルギーを、板状拘束
材（５）（７）と、この板状拘束ｔ４’（５）（７）に
拘束された制振材（４）（６）との間で生じるせん断変
形により吸収させるため、緩衝材層への衝撃の伝搬は、
減少され優れた防音効果を示す。

なお、シート状緩衝材（２）の裏面側に更に公知の制振
シー１−　（遮音シー１−とも呼ばれる）及び／または
弾性シートを貼着して、これらシート材を介して床下地
（Ｙ）に接着するようにしてもよい。制振シートば、一
般に合成ゴムと合成樹脂とを主成分とし、例えばエチレ
ン・プロピレンゴム（ＥＰＤＭ）より成り、ゴム硬度が
６０〜８０度程度のものであり、鉄粉や酸化鉄粉等の重
質物が混合されて１〜１．２若しくはそれ以上の質量と
されより遮音性を向上されたものもある。このような制
振シートは、振動エネルギーを吸収して防音効果を高め
ると共に、複合体としての床材全体の曲げに対して抵抗
する引張強度を与える。また弾性シートは、例えば発泡
倍率３〜３０倍のポリオレフィン発泡体であって、第二
の緩衝材として振動エネルギーを吸収し、不陸の発生を
防止・吸収し、その弾性を通じて適度な歩行感を与える
等の効果を生ずる。また、これらのシート材をシート状
緩衝材（２）とコンクリ−Ｉ−等の床下地（Ｙ）との間
に介在させることにより、接着性を向上させることがで
きる。

〔実施例〕

第５図に示すような床材基板（Ｘ）とシート状緩衝材（
２）からなる床材を用い軽量床衝撃音レベルの測定を行
なった。ただし、図中、凹凸ポリエチレンの円形凸部（
１）の直径が１．８ｍｍで、該円形凸部（１）の割合が
面積比で５１％のものと用いた。

また比較例として、床材基板（Ｘ）は同様のものと用い
、凹凸ポリエチレンを、円形凸部（１）を直径が８ｍｍ
で面積比が５０％のもの（比較例１）、円形凸部（１）
を直径が３０ｍｍで面積比５０％のもの（比較例２）に
変えた床＋イを用い、同様の測定を行なった。オクター
ブハンド周波数別に、軽量床用＠ａ遮音性能１、−５０
の基準内（合格）か、基準外（不合格）かの結果を、表
−１に示す。

第５図において ８、表面化粧単板　　　　　　　　０．２５　ｍ　／　
ｍ３：合板　　　　　　　　　　　　２．３　ｍ　／　
ｍ４：制振シーｌ’　　　　　　　　　　　０．８　ｍ
　／　ｍ５二合板　　　　　　　　　　　　２．３　ｍ
　／　ｍ６：制振シート　　　　　　　　　０．８　ｍ
　／　ｍ７二合板　　　　　　　　　　　　２．３　ｍ
　／　ｍ２、凹凸ポリエチレン 全体の厚さ　　　　　　　　　１５ｍ／ｍ表 （表中、○；規格内、Ｘ；規格外） なおＬ−５０の基準を説明するため、表２．３を示す。

表−２ ■遮音等級と日本建築学会の推奨基準 表 （注）原則として軽量・重量衝撃音に対して適用。

但し、＊印は重量衝撃音にのみ適用。

表−３ １床衝撃音に対する遮音等級と生活実感１　】 ［作用・効果］ 本発明のシート状緩衝材は、床材の裏面に接着された場
合床＋Ａに与えられた衝撃エネルギーの吸収する優れた
緩衝作用を有し、また、適度な硬度を有する為、床材と
しての使用に際して、不快な歩行感を与えることもない
。

さらに、このシート状緩衝材を床材基板の裏面に接着し
７て成る防音床＋Ａは、極めて優れた防音効果を示し、
しかもこの床材は簡単な構造であって、従来から市販さ
れている材料を用いて安価に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明緩衝材の平面図 第２図；第１図Ａ−Ａ断面図 第３図：本発明床材の第１構成例の断面図第４図：同じ
く第２構成例の断面図 第５図：実施例の対象となった床材の断面図１＝円形凸
部 ２ニジ−Ｉ・状緩衝相 ３：表面化粧単板 ４：制振材 ５：板状拘束材 ６：制振材 ７：板状拘束子Ａ Ｘ：複合制振材層またば床板基板 Ｙ：床下地 ｌ０４ Ｙ Ｉ０５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］表裏両面に複数の凸部（１）を有し、該凸部（１
   ）の表裏面に対する面積比が３０〜６０％である、こと
   を特徴とするシート状緩衝材。 ［２］請求項（１）記載のシート状緩衝材（２）を床材
   基板（Ｘ）の裏面に接着した防音床材。 ［３］防音床材の基材として、表面化粧材、板状拘束材
   、制振材を積層した請求項（１）記載の防音床材。