JP2990402B2 - シート状緩衝材および防音床材 - Google Patents
シート状緩衝材および防音床材Info
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Description
なくとも制振材を含む基材の裏面にシート状緩衝材を接
着した防音床材に関し、特に家屋の階上部分に使用して
床面の衝撃による固体音の階下への伝搬を防止するたと
えば床材用緩衝材および防音床材に関する。
体の裏面に発泡倍率3〜10倍の軟質高発泡層とエンボ
ス加工を施された発泡倍率1.5〜3倍の軟質低発泡層
とを順次積層形成したもの(実開昭50−49917
号)や、木質板の下面全体に複数層よりなる遮音用発泡
体を貼着し且つ隣接する層における該遮音用発泡体の発
泡倍率を異なるよう構成したもの(実開昭61−473
39号)が提案されている。
発泡体が用いられ、該発泡体が衝撃を受けて圧縮ないし
変形されるためその変形の間衝突時間が長くなり、運動
量の変化即ち力積、衝撃力の時間的積分値は一定であっ
ても、衝撃力のピーク値や衝撃固有周波数を低下させ、
基板への衝撃入力エネルギーを低減させ、もって衝撃に
よる音や振動を低下させることができるものである。
裏面に接合された場合、床材の曲げ振動で生じる該緩衝
材の伸縮変形によって衝撃エネルギーが吸収され、緩衝
作用をなすものである。
ば床材に用いる緩衝材または防音床材において十分な防
音効果をもたらすためには床材と緩衝材との厚さ比を適
切に設定する必要があり、一般に緩衝材を床材の2〜3
倍の厚さとして用いられる。しかしながら緩衝材の厚さ
をこのように設定すると、床材自体の撓みが大きくな
り、床材の実部分が破損したり実部に不陸が発生したり
する。
床上を歩行する際の歩行感が悪化し、更にピアノ、冷蔵
庫、家具等の重量物が置かれて該床材に集中荷重が加え
られると、緩衝材が圧縮されてしまい、その緩衝効果が
大幅に低下ししてしまう。更には、このような大きな荷
重が長期間に亙って加えられると、緩衝材自体の復元力
が弱いために床面が波打ち、隣接する床材との突合わせ
部で段差が発生する等の問題点があった。
えば床材に用いられる緩衝材および防音床材の問題点を
解決するため、次のような手段をとったものである。す
なわち、本発明は、一定厚の中心部の表裏両面に複数の
凸部を有し、該凸部の表裏各面に対する面積比がいずれ
も30〜50%でありながら、表面側と一面側とでは凸
部の面積比が異なることを特徴とするシート状緩衝材で
あり、また、このようなシート状緩衝材を床材基板の裏
面に接着してなることを特徴とする防音床材である。
とることにより、緩衝材または床材に与えられた衝撃エ
ネルギーを吸収する優れた緩衝作用を有し、また、適度
な硬度を有するため、床材としての使用に際して、不快
な歩行感を与えることもないという特色を有するもので
ある。
明する。図1は、本発明のシート状緩衝材2の表面図で
あり図中、1は円形凸部である。後述の説明は凸部が円
形の場合を代表例として説明する。このシート状緩衝材
の表裏面に夫々形成される円形凸部は、円柱状もしくは
切頭円錐状の形状であり、一体成形または加圧成形によ
って形成される。
いて占める割合が、面積比で30〜60%となるよう成
形する。なお、表面と裏面の円形凸部面積は異なる面積
比となるように構成する。これは、円形凸部1の割合が
60%より大きい場合、床材基板との接触面積が大き
く、従って単位面積当たりの伸縮変形量が小さくなるた
め床材基板Xに加えられた衝撃エネルギーを吸収する緩
衝効果が低下してしまう。また、床材基板Xの裏面とシ
ート状緩衝材2の表面側の凸部との間、及び該シート状
緩衝材2の裏面側の凸部と床下地Yとの間に形成される
吸音室としての働きを有する空間部が少なくなるため、
防音効果も低下してしまう。さらに30%より小さい場
合は、重量物による荷重により、沈みが発生しやすく好
ましくないためである。さらに、シート状緩衝材2の表
面と裏面の円形凸部の面積比を異なるものとすることに
より、円形凸部の面積比の大きい面より面積比の小さい
面のほうが、単位面積当たりの荷重が小さくとも伸縮変
形を生ずることとなる。したがって、床材基板の表面に
衝撃が加えられたとき、シート状緩衝材の円形凸部の面
積比が小さい面の円形凸部の伸縮変形が起こり、次いで
面積比の大きい面の円形凸部の伸縮が起こるという2段
階の衝撃吸収が起こることとなる。また、衝撃力が小さ
いときは、面積比の小さい面の円形凸部の収縮のみで衝
撃を吸収することができるものである。このような特性
を有するシート状緩衝材であるため、床材上部で発生し
た伝搬音の高音域を面積比の小さい面で吸収し、低音域
を面積比の大きい面で吸収し、高音域から低音域全般に
渡って効率よく吸収するものである。
異なったものとするためには、同一寸法の凸部を表面と
裏面で異なる数に形成するか、あるいは、凸部の数は同
一で凸部の寸法を変えるか、さらには、凸部の寸法およ
び数を異なるように形成することにより実施できる。ま
た、シート状緩衝材の凸部面積比の大きい側を床材基材
裏面に接着するように積層しても、逆に凸部面積比の小
さい側を床材基材裏面に接着するように積層しても良
く、いずれの場合も前述の衝撃吸収および防音の効果は
ほぼ同等に得られるものである。また、この円形凸部1
の大きさは、その直径が10mm〜25mmの範囲にな
るよう成形するのが好ましい。直径が10mmのとき
は、100cm2当りの円形凸部1は30個〜60個、
25mmのときは、100cm2当りの円形凸部1は6
個〜12個が夫々均等に配置されることとなる。
の場合、床材基板X裏面とシート状緩衝材2との間、及
びシート状緩衝材2と床下地面との合計接触面積は同じ
でも、接触部分の1単位が大きくなるため、円形凸部1
の単位面積当りの伸縮変形量が小さくなり、床材基板X
に加えられた衝撃エネルギーを吸収する緩衝効果が低下
してしまう。
場合は、凸部1単位が耐え得る重量が小さくなる為、重
量物の荷重により沈みが発生し易いためである。
ム系、合成樹脂あるいは発泡合成樹脂系、アスファルト
系などのシート状物によって形成される。
タジエンより成る開環重合モノマー(ノルボルネンモノ
マー)及び、ポリエチレン発泡体などが挙げられる。シ
ート状緩衝材2の素材の硬度は、30〜65度程度のも
のであることが好ましい。これは、30度未満である
と、床として施工したときに、ピアノや冷蔵庫、家具等
の重量物による荷重により、沈みが発生しやすく、また
65度を越えるような剛性のものであると緩衝力のエネ
ルギー吸収が十分になされず、防音効果を低下させるた
めである。
部断面図である。表面側の円形凸部1と裏面側の円形凸
部1の位置は、同じ位置になるよう形成しても、互い違
いになるよう形成してもよい。
の場合について説明したが、凸部1の形状は円形に限定
されるものではなく、例えば方形や台形等の多角柱形状
または多角錐形状であってもよい。
削片板(パーティクルボード、フレークボード、ストラ
ンドボード、OSB等)、挽き材等の任意の板状体が用
いられる。これらの板状体を単独で床材基板Xとする
か、種々複合した積層体を床材基板Xとしその裏面にシ
ート状緩衝材2を接着することにより、防音床材を構成
することができる。
じ、柄模様の印刷形式、化粧単板(スライス単板、ハー
フランド単板、ロータリー単板、人工突板)貼り、合成
樹脂化粧シート或いは合成樹脂発泡化粧シート貼り、化
粧紙又は合成樹脂含浸化粧紙若しくは化粧合成紙貼り等
の任意化粧を施すことができる。
実加工等の実加工が施される。また、床材基板Xを前記
化粧材、板状拘束材及び制振材を組み合わせることによ
り構成することができる。板状拘束材としては、例えば
合板、木質繊維板、木削片板(パーティクルボード、フ
レークボード、ストランドボード、OSB等)、合成樹
脂板、金属板、コンクリート系板などの板状体を用いる
ことができる。
脂、あるいは発泡合成樹脂系、アスファルト系のシート
状物、鉛粉、酸化鉄他比重4以上の重質物などが混合さ
れたシート状物などを用いることができる。少なくとも
3材を組み合わせた床材基板Xとしては、表面側から化
粧材/板状拘束材/制振材の順で積層したもの又は、表
面側から化粧材/制振材/板状拘束材の順で積層したも
のが挙げられる。
えば、図3に示すように、化粧材として表面に任意化粧
の施された表面化粧単板3を用い、その裏面に板状拘束
材5a,5b及び制振材4a及び4bとを積層したもの
を床材基板Xとし、その裏面にシート状緩衝材2を積層
したもの。また、図4は一層の板状拘束材5aのみとし
たものなどを挙げることができる。
5bと、その粘弾性を有する制振材4a,4bを設ける
ことにより、床材基板Xに与えられた緩衝力による曲げ
振動に伴なう伸縮力及び振動エネルギーが、板状拘束材
5a,5bと、この板状拘束材5a,5bに拘束された
制振材4a,4bとの間で生じるせん断変形により吸収
させるため、緩衝材層への衝撃の伝搬は、減少され優れ
た防音効果を示す。
知の制振シート(遮音シートとも呼ばれる)及び/また
は弾性シートを貼着して、これらシート材を介して床下
地Yに接着するようにしてもよい。制振シートは、一般
に合成ゴムと合成樹脂とを主成分とし、例えばエチレン
・プロピレンゴム(EPOM)より成り、ゴム硬度が6
0〜80度程度のものであり、鉄粉や酸化鉄粉等の重質
物が混合されて1〜1.2若しくはそれ以上の重量とさ
れより遮音性を向上されたものである。
を吸収して防音効果を高めると共に、複合体としての床
材全体の曲げに対して抵抗する引張強度を与える。また
弾性シートは、例えば発泡倍率3〜30倍のポリオレフ
ィン発泡体であって、第二の緩衝材として振動エネルギ
ーを吸収し、不陸の発生を防止・吸収し、その弾性を通
じて適度な歩行感を与える等の効果を生ずる。また、こ
れらのシート材をシート状緩衝材2とコンクリート等の
床下地Yとの間に介在させることにより、接着性を向上
させることができる。
材2からなる床材を用い軽量床衝撃音レベルの測定を行
なった。ただし、図中、ポリエチレンの円形凸部1は、
表面側の直径が18mmで面積比が51%、裏面側の直
径が15mmで面積比が35%のものを用いた。
のを用い、凹凸ポリエチレンを、円形凸部1を直径が8
mmで面積比が50%のもの(比較例1)、円形凸部1
を直径が30mmで面積比50%のもの(比較例2)に
変えた床材を用い、同様の測定を行なった。オクターブ
バンド周波数別に、軽量床衝撃音性能L−50の基準内
(合格)か、基準外(不合格)かの結果を、表−1に示
す。
2、表3を示す。
に接着された場合、床材に与えられた衝撃エネルギーを
2段階に渡って吸収する優れた緩衝作用を有し、しかも
高音域から低音域の全般に渡って優れた防音性能を示す
ものである。また、適度な硬度を有するため、床材とし
ての使用に際して不快な歩行感を与えることもない。さ
らに、このシート状緩衝材は床材基板の裏面に接着して
なる防音床材は、極めて優れた防音効果を示し、しかも
この床材は簡単な構造であって、従来から市販されてい
る材料を用いて安価に製造することができる。
板、4a.4b:制振材、5a,5b,5c:板状拘束
材、X:床材基板、Y:床下地。
Claims (3)
- 【請求項1】一定厚の中心部の表裏両面に複数の凸部を
有し、該凸部の表裏各面に対する面積比がいずれも30
〜50%でありながら、表面側と裏面側とでは凸部の面
積比が異なることを特徴とするシート状緩衝材。 - 【請求項2】表面側と裏面側とで凸部の大きさが異なる
ことを特徴とする請求項1のシート状緩衝材。 - 【請求項3】請求項1または2記載のシート状緩衝材を
床材基板の裏面に接着してなることを特徴とする防音床
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279994A JP2990402B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | シート状緩衝材および防音床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5279994A JP2990402B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | シート状緩衝材および防音床材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31499188A Division JPH02164978A (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | シート状緩衝材および防音床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074015A JPH074015A (ja) | 1995-01-10 |
JP2990402B2 true JP2990402B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17618832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5279994A Expired - Lifetime JP2990402B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | シート状緩衝材および防音床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990402B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5894390B2 (ja) * | 2011-08-05 | 2016-03-30 | 株式会社ジェイエスピー | 防振床構造および防振材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2573198B2 (ja) * | 1987-01-13 | 1997-01-22 | 松下電工株式会社 | 床 材 |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5279994A patent/JP2990402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074015A (ja) | 1995-01-10 |
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