JPH084457B2 - 緑茶の製造法 - Google Patents

緑茶の製造法

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JPH084457B2
JPH084457B2 JP60183486A JP18348685A JPH084457B2 JP H084457 B2 JPH084457 B2 JP H084457B2 JP 60183486 A JP60183486 A JP 60183486A JP 18348685 A JP18348685 A JP 18348685A JP H084457 B2 JPH084457 B2 JP H084457B2
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green tea
tea
green
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公 杉澤
和弥 関口
昭宣 小野
容子 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、煮出し直後の緑茶が有する風味、色調を長
期間保持することができる緑茶の製造法に関する。
(従来の技術) 従来より、緑茶をインスタント化することは行われて
おり、例えば、茶葉の可溶成分を溶解抽出して得られる
抽出液あるいは該抽出液を濃縮した茶のエキスに、茶葉
を凍結粉砕して得られる微粉末、あるいは該微粉末と増
量材、呈味料その他の添加物との混合物を均一に溶解し
たものを、真空凍結ないし噴霧方式によって乾燥させる
方法(特開昭58−47435号)や茶葉を環状デキストリン
を含有する温水若しくは冷水に浸漬して可溶性成分を抽
出し、抽出液を乾燥する方法(特開昭57−33545号)な
どがある。
しかし、これら方法によって得られる粉末茶は、喫食
に当って水等に溶解しなければならなかった。
一方、緑茶を液状のまま長期保存させる技術として
は、例えば茶などの飲料原液から限外瀘過装置を使用し
て微生物および酵素を除去した飲料を瀘過生成する方法
(特開昭60−110271号)がある。ところが、緑茶を単に
限外瀘過装置によって瀘過すると、緑茶中のクロロフィ
ルが取り除かれるために、緑茶の有する緑色が著しく損
われる、という欠点があった。
(発明が解決しようとする問題) 本発明はこうした欠点を防止し、長期間緑茶の有する
風味、色調を保持することができる緑茶の製造法を提供
しようとするもので、その要旨は緑茶葉を、1価の金属
塩を0.04〜0.15重量%(煮出し用液に対して)含有した
煮出し用液中で煮出し処理した後、必要により冷却し、
その後アスコルビン酸、エリソルビン酸またはそれらの
塩類によってPHを5.8〜6.5に調整し、除菌瀘過処理を施
した後無菌充填することを特徴とする緑茶の製造法であ
る。
(問題点を解決するための手段) 以下、本発明の内容について詳しく述べる。
本発明においては、まず茶葉を煮出しして緑茶を得る
が、この煮出しに当っては、1価の金属塩を含有した煮
出し用液中で実施する必要がある。これによって、後工
程の除菌瀘過処理工程において緑茶中のクロロフィルが
除去されるのを防止し、緑茶の色調、風味を有効に保持
させることができる。使用可能な1価の金属塩として
は、ナトリウム塩、カリウム塩が例示できる。これら1
価の金属塩の含有量としては煮出し用液に対して0.04〜
0.15重量%であることが必要である。その含有量が少な
すぎると上記した1価の金属塩としての作用を充分に発
揮することができず、反対にその含有量が多くなりすぎ
ると該金属塩の味が緑茶中に現われるために、結果的に
緑茶全体の風味を低下させることになる。煮出しの温度
条件としては特に限定されず、適宜実施者において決定
すればよい。
このようにして得られた煮出し液は茶葉と緑茶とに分
離され、該緑茶は必要に応じて適宜冷却される。
その後、緑茶をアスコルビン酸、エリソルビン酸また
はそれらの塩類によってPH5.8〜6.5、好ましくはPH6.0
〜6.5に調整する。このPH調整によって、緑茶を長期間
保持した際に生ずる緑色の退色乃至褐変を有効に防止す
ることができる。
本発明において、上記アルコルビン酸、エリソルビン
酸またはそれらの塩類の添加量をPHによって規定するの
は、緑茶の緑色の退色乃至褐変の防止が上記物質の添加
量よりも上記物質を添加した際におけるPHに律束され
る、という知見に基くものである。上記PHが5.8よりも
低くなってくると緑茶の緑色の退色を有効に防止するこ
とができなくなり、反対にPHが7.0以上になってくると
緑茶が褐変してきて緑茶の緑色を保持することができな
くなってくる。
このようにして得られた緑茶を次に、限外瀘過膜、超
精密瀘過膜、精密瀘過膜等を使用して除菌瀘過処理を施
し、その後常法によって無菌充填する。
(実施例) 実施例1 80℃の湯1リットルに茶葉35gを添加し、更に炭酸水
素ナトリウムを第1表に示す量添加して80℃で2分間煮
出し処理した後茶葉を取り出して0.85リットルの緑茶を
得た。その後該緑茶を室温にまで冷却し、該緑茶のPHを
6.0に調整するに必要な量、アルコルビン酸を添加、溶
解した後、除菌フィルターで瀘過した。瀘過条件はGlas
sfiber filter、0.65μMembrane filter、0.45μMembra
ne filterによって3段階瀘過を行なった後、常法によ
り紙容器に無菌充填した。このようにして得られた緑茶
の風味を官能によりテストした。該官能テストは無処理
の緑茶の風味を5点とする5点採点法によって行なっ
た。その結果を第1表に示す。また。上記無菌充填した
それぞれの緑茶を室温下で保存し、その色調の変化(a
値)を測定した。その結果を第2表に示す。尚、緑茶の
色調の測定は日本電色工業(株)製ND−504AAを使用し
透過光によって行なった。
第1表及び第2表から明らかなように、炭酸水素ナト
リウムの添加量が煮出し用液に対し0.01重量%以下にな
ると保存前の風味は無処理のそれとほとんど変らない
が、保存中における緑茶の縁色を保持することができ
ず、このことは炭酸水素ナトリウムを添加しないものと
ほとんど同様である。
一方、炭酸水素ナトリウムの添加量が煮出し用液に対
し0.05重量%以上になると緑茶の緑色を長期間保持する
ことが可能となる。ところが、炭酸水素ナトリウムの添
加量が煮出し用液に対し0.2重量%以上になってくると
緑茶の風味を著しく低下させることになる。従って、緑
茶の風味および色調を長期間保持させるためには炭酸水
素ナトリウムの煮出し用液に対する添加量が0.05〜0.15
重量%であることが必要である。
実施例2 80℃の湯1リットルに茶葉35g、炭酸水素ナトリウム
0.5gを添加し、80℃で2分間煮出し処理した後茶葉を取
り出して0.85リットルの緑茶を得た。その後該緑茶を室
温にまで冷却し、アスコルビン酸を第2表に示す量添
加、溶解した。その後、実施例1と同様の方法および条
件で瀘過し、常法により紙容器に無菌充填した。その
後、実施例1と同様の方法で保存に伴なう緑茶の色調変
化を測定した。その結果を第3表に示す。
第3表から明らかなように、緑茶のPHが5.8以下にな
ってくると、保存前の状態ですでに緑茶の緑色が薄くな
ってしまう。反対に、緑茶のPHが7.0以上になってくる
と、保存前の緑茶の緑色は濃いが、長期間の保存によっ
て褐変が著しく発生し緑色をほとんど失ったものにな
る。以上から緑茶の長期保存によって生ずる緑色の退色
乃至褐変の防止には、該緑茶のPHを5.8〜6.5、好ましく
は6.0〜6.5に調整することが重要である。
実施例3 80℃の湯1リットルに茶葉35g、炭酸カリウム0.4gを
添加し、80℃で2分間煮出し処理して0.85リットルの緑
茶を得た。その後該緑茶を室温にまで冷却し、該緑茶の
PHを6.0に調整するに必要な量、エリソルビン酸を添
加、溶解した。その後、実施例1と同様の方法および条
件で瀘過し、常法により紙容器に無菌充填した。このよ
うにして得られた緑茶は、長期間保存しても、風味、色
調共に優れたものであった。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明方法によって得られた緑茶
は、煮出し直後の緑茶が有する風味、色調を長期間保持
することができる。従って、いつどこででも美味しい緑
茶を喫食することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−59046(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緑茶葉を、1価の金属塩を0.04〜0.15重量
    %(煮出し用液に対して)含有した煮出し用液中で煮出
    し処理した後、必要により冷却し、その後アスコルビン
    酸、エリソルビン酸またはそれらの塩類によってPHを5.
    8〜6.5に調整し、除菌濾過処理を施した後無菌充填する
    ことを特徴とする緑茶の製造法。
  2. 【請求項2】1価の金属塩がナトリウム塩又はカリウム
    塩であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    緑茶の製造法。
  3. 【請求項3】PHが6.0〜6.5であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の緑茶の製造法。
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