JPH084290Y2 - 化粧板 - Google Patents
化粧板Info
- Publication number
- JPH084290Y2 JPH084290Y2 JP1991025406U JP2540691U JPH084290Y2 JP H084290 Y2 JPH084290 Y2 JP H084290Y2 JP 1991025406 U JP1991025406 U JP 1991025406U JP 2540691 U JP2540691 U JP 2540691U JP H084290 Y2 JPH084290 Y2 JP H084290Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative
- phytoncide
- decorative sheet
- veneer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防虫、防菌、芳香作用
を兼ね備えた化粧板に関する。
を兼ね備えた化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築工法や建築材料等の進歩によ
って、また防音、防火、省力エネルギーの要求に伴っ
て、家屋や各室の気密性が著しく向上されてきている。
ところが、気密性が向上されると、その反面、家屋や各
室において空気が滞留し、湿度が上昇するために、生活
臭が抜けず、また結露が発生しやすくなる等の問題が生
ずる。これらの問題は、特に、台所、洗面所、風呂場、
押入れ等の収納部、居室等において顕著であり、生活臭
による不快感を伴い、また結露・湿気によるカビ、ダ
ニ、細菌、ゴキブリ等の発生や繁殖に適した環境が作ら
れることとなるためにこれらの温床となり、人体に対し
ても有害であり、環境衛生及び健康に悪影響を及ぼす原
因となっていた。
って、また防音、防火、省力エネルギーの要求に伴っ
て、家屋や各室の気密性が著しく向上されてきている。
ところが、気密性が向上されると、その反面、家屋や各
室において空気が滞留し、湿度が上昇するために、生活
臭が抜けず、また結露が発生しやすくなる等の問題が生
ずる。これらの問題は、特に、台所、洗面所、風呂場、
押入れ等の収納部、居室等において顕著であり、生活臭
による不快感を伴い、また結露・湿気によるカビ、ダ
ニ、細菌、ゴキブリ等の発生や繁殖に適した環境が作ら
れることとなるためにこれらの温床となり、人体に対し
ても有害であり、環境衛生及び健康に悪影響を及ぼす原
因となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような現状に鑑
み、防虫・防腐薬剤で処理した建築材料が一部において
提供されているが、処理薬剤による人体への影響を考慮
すると、必ずしも満足すべき解決手段とはなり得ないも
のであった。
み、防虫・防腐薬剤で処理した建築材料が一部において
提供されているが、処理薬剤による人体への影響を考慮
すると、必ずしも満足すべき解決手段とはなり得ないも
のであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 かかる問題を解決する
ために鋭意工夫の末に創案された本考案は、基板の表面
に接着剤を介して化粧シートが貼着されて成る化粧板に
おいて、該化粧シートに、マイクロカプセル化したフィ
トンチッドが塗布含浸されて成ることを特徴とする。
ために鋭意工夫の末に創案された本考案は、基板の表面
に接着剤を介して化粧シートが貼着されて成る化粧板に
おいて、該化粧シートに、マイクロカプセル化したフィ
トンチッドが塗布含浸されて成ることを特徴とする。
【0005】本考案による化粧板の構成は図1に示す通
りであり、1は基板、2は接着剤層、3は化粧シートを
示す。
りであり、1は基板、2は接着剤層、3は化粧シートを
示す。
【0006】基板1としては、木材、合板、繊維板、木
削片板、単板積層板(LVL,LVB)、セメント板、
パルプセメント板、珪酸カルシウム板等が任意選択され
て用いられる。
削片板、単板積層板(LVL,LVB)、セメント板、
パルプセメント板、珪酸カルシウム板等が任意選択され
て用いられる。
【0007】基板1の表面に、必要に応じてシーラー処
理、目止め処理等の下地処理を施した後、塗装装置を用
いて接着剤を塗布する。接着剤としては、尿素樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、或はそれらの変性
樹脂接着剤、イソシアネート系接着剤、合成ゴム系接着
剤等の熱硬化性又は熱可塑性の接着剤から任意選択され
る一種又は複数種が用いられる。
理、目止め処理等の下地処理を施した後、塗装装置を用
いて接着剤を塗布する。接着剤としては、尿素樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、或はそれらの変性
樹脂接着剤、イソシアネート系接着剤、合成ゴム系接着
剤等の熱硬化性又は熱可塑性の接着剤から任意選択され
る一種又は複数種が用いられる。
【0008】基板1の表面に、接着剤層2を介して、化
粧シート3が貼着される。化粧シート3としては、突
板、人工突板、化粧単板、化粧紙、化粧合成樹脂シー
ト、化粧発泡合成樹脂シート、化粧樹脂含浸紙、化粧布
等が任意選択されて用いられ、手貼り、ラミネート装
置、ラッピング装置、圧締装置等を用いて貼着される。
粧シート3が貼着される。化粧シート3としては、突
板、人工突板、化粧単板、化粧紙、化粧合成樹脂シー
ト、化粧発泡合成樹脂シート、化粧樹脂含浸紙、化粧布
等が任意選択されて用いられ、手貼り、ラミネート装
置、ラッピング装置、圧締装置等を用いて貼着される。
【0009】本考案において、化粧シート3の表面に
は、予め、塗布装置を用いて、フィトンチッドが塗布含
浸されている。フィトンチッドとは、天然木(幹、枝、
葉、根株、木皮、樹脂等)を蒸留、圧搾、溶媒抽出等に
よって精製して得られる精油であって、具体的には、α
−ピネン、β−ピネン、ジペンテル、リモネン、テルピ
ノレン等のモノテルペン、カジネン、ロンギホレン等の
セスキテルペン、カンホレン、ミレン等のジテルペン等
のテルペン=(C5H8)n=を主成分とするものであっ
て、一般にテレピン油と呼称されている。フィトンチッ
ドの樹種は、スギ、ヒノキ、ヒバ、マツ、シラカバ、マ
キ、ネズコ、クスノキ、クヌギ、イチョウ、ツバキ等任
意のものであって良く、数種を混合して用いることもで
きる。
は、予め、塗布装置を用いて、フィトンチッドが塗布含
浸されている。フィトンチッドとは、天然木(幹、枝、
葉、根株、木皮、樹脂等)を蒸留、圧搾、溶媒抽出等に
よって精製して得られる精油であって、具体的には、α
−ピネン、β−ピネン、ジペンテル、リモネン、テルピ
ノレン等のモノテルペン、カジネン、ロンギホレン等の
セスキテルペン、カンホレン、ミレン等のジテルペン等
のテルペン=(C5H8)n=を主成分とするものであっ
て、一般にテレピン油と呼称されている。フィトンチッ
ドの樹種は、スギ、ヒノキ、ヒバ、マツ、シラカバ、マ
キ、ネズコ、クスノキ、クヌギ、イチョウ、ツバキ等任
意のものであって良く、数種を混合して用いることもで
きる。
【0010】 本考案においては、精油を内部に封入し
てマイクロカプセル化したマイクロカプセルタイプのフ
ィトンチッドが用いられ、これを水、合成樹脂等に分散
した状態で、塗布含浸される。マイクロカプセルとして
使用されることにより、フィトンチッドの大気への放散
が徐々に行われ、その効果を長期にわたって持続するこ
とができる。また、マイクロカプセル外殻を構成する物
質や外殻の厚さを変えることにより、フィトンチッドの
放散量を適宜コントロールすることができる。化粧シー
ト3として化粧紙や化粧布が用いられる場合は、紙や布
の製造時に、予めマイクロカプセル化したフィトンチッ
ドを内部に定着させたものを用い、後に柄模様印刷や織
り込みを行っても良い。
てマイクロカプセル化したマイクロカプセルタイプのフ
ィトンチッドが用いられ、これを水、合成樹脂等に分散
した状態で、塗布含浸される。マイクロカプセルとして
使用されることにより、フィトンチッドの大気への放散
が徐々に行われ、その効果を長期にわたって持続するこ
とができる。また、マイクロカプセル外殻を構成する物
質や外殻の厚さを変えることにより、フィトンチッドの
放散量を適宜コントロールすることができる。化粧シー
ト3として化粧紙や化粧布が用いられる場合は、紙や布
の製造時に、予めマイクロカプセル化したフィトンチッ
ドを内部に定着させたものを用い、後に柄模様印刷や織
り込みを行っても良い。
【0011】フィトンチッドは、樹種によって多少異な
るものの、殺菌、殺ダニ、殺虫、殺綜虫、抗微生物、抗
菌、薬理、脱臭、芳香、鎮静等の多くの作用を持つ。例
えばスギのフィトンチッドは特に殺菌、殺ダニ、脱臭作
用に優れ、ヒバのフィトンチッドは特に抗微生物、殺菌
作用に優れ、ヒノキのフィトンチッドは特に抗菌、脱臭
作用に優れ、トガサワラ及びトドマツのフィトンチッド
は特に殺虫、殺菌、殺綜虫作用に優れ、シラカバのフィ
トンチッドは特に抗菌、殺虫作用に優れ、ている。また
フィトンチッドは人体に対する森林浴効果を発揮し、環
境衛生及び健康上の効果も優れている。
るものの、殺菌、殺ダニ、殺虫、殺綜虫、抗微生物、抗
菌、薬理、脱臭、芳香、鎮静等の多くの作用を持つ。例
えばスギのフィトンチッドは特に殺菌、殺ダニ、脱臭作
用に優れ、ヒバのフィトンチッドは特に抗微生物、殺菌
作用に優れ、ヒノキのフィトンチッドは特に抗菌、脱臭
作用に優れ、トガサワラ及びトドマツのフィトンチッド
は特に殺虫、殺菌、殺綜虫作用に優れ、シラカバのフィ
トンチッドは特に抗菌、殺虫作用に優れ、ている。また
フィトンチッドは人体に対する森林浴効果を発揮し、環
境衛生及び健康上の効果も優れている。
【0012】本考案において化粧シート3に塗布含浸さ
れるフィトンチッドとしては、化粧シート3として貼着
される突板又は化粧単板と同じ樹種材から得られるも
の、人工突板の場合には該人工突板が表す樹種と同じ樹
種材から得られるもの、また化粧紙や化粧合成樹脂シー
ト等の場合にはその表面に形成される木目模様が表す樹
種と同じ樹種材から得られるものを用いることが好まし
い。
れるフィトンチッドとしては、化粧シート3として貼着
される突板又は化粧単板と同じ樹種材から得られるも
の、人工突板の場合には該人工突板が表す樹種と同じ樹
種材から得られるもの、また化粧紙や化粧合成樹脂シー
ト等の場合にはその表面に形成される木目模様が表す樹
種と同じ樹種材から得られるものを用いることが好まし
い。
【0013】
【実施例】本考案の化粧板を製造するための具体的方法
の数例を以下に挙げる。
の数例を以下に挙げる。
【0014】 また、ラワン合板を基板とし、その表面
に酢酸ビニル樹脂接着剤をロール塗布装置を用いて塗布
し、その塗布面に、表面にスギ材の木目柄模様が印刷形
成されると共に、スギ材より得られる精油をマイクロカ
プセル化したフィトンチッドが塗布含浸された化粧紙
を、ラミネート装置を用いて貼着して、本考案の化粧板
を得る。この化粧板においては、化粧シートにおける印
刷木目柄模様の樹種と同じ樹種材の芳香が、該化粧シー
トに塗布含浸されたマイクロカプセルタイプのフィトン
チッドから徐々に放散されるので、天然木に疑似したも
のとなる。
に酢酸ビニル樹脂接着剤をロール塗布装置を用いて塗布
し、その塗布面に、表面にスギ材の木目柄模様が印刷形
成されると共に、スギ材より得られる精油をマイクロカ
プセル化したフィトンチッドが塗布含浸された化粧紙
を、ラミネート装置を用いて貼着して、本考案の化粧板
を得る。この化粧板においては、化粧シートにおける印
刷木目柄模様の樹種と同じ樹種材の芳香が、該化粧シー
トに塗布含浸されたマイクロカプセルタイプのフィトン
チッドから徐々に放散されるので、天然木に疑似したも
のとなる。
【0015】
【考案の効果】 基板表面に接着剤を介して貼着される
化粧シートに、多くの優れた作用を有するフィトンチッ
ドがマイクロカプセル化して塗布含浸されているので、
該フィトンチッドが徐々に大気中に放散され、その作用
が長期間に亙って発揮される。
化粧シートに、多くの優れた作用を有するフィトンチッ
ドがマイクロカプセル化して塗布含浸されているので、
該フィトンチッドが徐々に大気中に放散され、その作用
が長期間に亙って発揮される。
【図1】 本考案による化粧板の構成を示す断面図であ
る。
る。
1 基板 2 接着剤層 3 化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 F 8413−4F
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の表面に接着剤を介して化粧シート
が貼着されて成る化粧板において、該化粧シートに、マ
イクロカプセル化したフィトンチッドが塗布含浸されて
成ることを特徴とする化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991025406U JPH084290Y2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991025406U JPH084290Y2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04113932U JPH04113932U (ja) | 1992-10-06 |
JPH084290Y2 true JPH084290Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=31910148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991025406U Expired - Lifetime JPH084290Y2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084290Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR79124B (ja) * | 1982-12-22 | 1984-10-02 | Genentech Inc | |
JPS6039650B2 (ja) * | 1983-03-01 | 1985-09-06 | 工業技術院長 | 低級炭化水素の製造方法 |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP1991025406U patent/JPH084290Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04113932U (ja) | 1992-10-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |