JPH0535205U - 化粧単板 - Google Patents

化粧単板

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JPH0535205U
JPH0535205U JP9155691U JP9155691U JPH0535205U JP H0535205 U JPH0535205 U JP H0535205U JP 9155691 U JP9155691 U JP 9155691U JP 9155691 U JP9155691 U JP 9155691U JP H0535205 U JPH0535205 U JP H0535205U
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JP
Japan
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veneer
phytoncide
tree species
wood
decorative
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Pending
Application number
JP9155691U
Other languages
English (en)
Inventor
富泰 本多
Original Assignee
富泰 本多
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Publication date
Application filed by 富泰 本多 filed Critical 富泰 本多
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Publication of JPH0535205U publication Critical patent/JPH0535205U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質感に優れ、防虫や殺菌等の機能をも発揮
し得る化粧単板を提供する。 【構成】 木材を切削して得られる単板にフィトンチッ
ドを混合した接着剤を介して裏打ち材が貼着されてなる
化粧単板。単板と同一樹種のフィトンチッドを接着剤に
混合させることにより単板樹種の木質感を強調し、単板
と異なる樹種のフィトンチッドを混合させることにより
単板樹種よりも高級な木質感を疑似表現することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木材を切削して得られる単板に裏打ち材が貼着されてなる化粧単板 に関し、特に芳香、防虫、防菌等の作用を発揮する化粧単板に関する。
【0002】
【従来の技術】
木材を切削して得られる単板を合板や繊維板等の板状ないし棒状基板の表面に 化粧貼りするための化粧単板として用いることは公知であり、化粧単板の破損防 止のためにその裏面に和紙や不織布等のシート状裏打ち材を貼着したものも提供 されている。化粧単板はその木目を意匠とするものであり、単板状態であるいは 基板の表面に貼着した後、透明塗装処理が施される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
化粧単板は一般に0.2〜2mm程度の厚さで供給され、樹木からの切削後に おいて脱脂、軟化を目的とする煮沸、蒸煮処理が行われるため、この処理によっ て単板の樹種特有の芳香機能が大幅に減殺若しくは消失してしまう。特に近年は 銘木と呼ばれる高級樹種材が減少して高価なものになってきているため、従来は 化粧単板として用いられなかったような低級材や未利用樹材の中から木目や木肌 、色調が高級樹種材に疑似したものを選択して化粧単板として利用することが行 われているが、このような化粧単板から芳香機能が失われると、益々高級感に乏 しいものとなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上記従来技術の欠点を解消し、低級材であっても高級感を表 現することのできる化粧単板を提供することを目的とする。
【0005】 この目的を達成するため、本考案による化粧単板は、木材を切削して得られる 単板に、フィトンチッドを混合した接着剤を介して裏打ち材が貼着されてなるこ とを特徴とする。
【0006】 本考案による化粧単板は以下のようにして得られる。まず、スギ、ヒノキ、ヒ バ、マツ、シラカバ、マキ、ネズコ、クスノキ、クヌギ、イチョウ、ツバキ、ス プルース、ラワン、カポール、クリ、ポプラ、ヤナギ、アガチス、ケヤキ、オー ク、セン、チーク、ナラ等の針葉樹材或は広葉樹材を、スライサー、ハーフロー タリーレース、ロータリーレース等の切削装置を用いて任意厚さに切削して単板 を得る。
【0007】 得られた単板を必要に応じて乾燥して所定含水率に調整した後、単板の裏面に 接着剤を介して裏打ち材を貼着する。この際に用いられる接着剤としては、尿素 樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレ ン−酢酸ビニル樹脂、或いはそれらの変性樹脂接着剤、イソシアネート系接着剤 、合成ゴム系接着剤等の熱硬化性、熱可塑性接着剤が任意選択されて用いられる 。裏打ち材としては、従来用いられている和紙、薄葉紙、クラフト紙、不織布、 合成繊維紙、化学繊維紙、それらに合成樹脂を含浸した含浸紙等から任意選択さ れて用いられる。
【0008】 本考案においては、単板の裏面に裏打ち材を貼着するために用いられる接着剤 中にフィトンチッドを添加混合して用いる。フィトンチッドとは、天然木(幹、 枝、葉、根株、木皮、樹脂等)を蒸留、圧搾、溶媒抽出等により精製して得られ る精油であって、具体的には、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテル、リモネン 、テルピノレン等のモノテルペン、カジネン、ロンギホレン等のセスキテルペン 、カンホレン、ミレン等のジテルペン等のテルペン=(C)n=を主成分 とするものであって、一般にはテレピン油と呼称されている。
【0009】 フィトンチッドは、精油状態(溶媒希釈する場合もある)のまま、又はエマル ジョンタイプとして、或は精油を内部に封入したマイクロカプセルタイプのもの を水、合成樹脂等に分散した状態で用いられる。精油状態で使用されるフィトン チッドは大気中への放散が比較的早いため速効性であって短期効果が大きく、ま たエマルジョンタイプやマイクロカプセルタイプとして使用される場合は遅効性 ・持続性であって長期効果が期待できる。更に、エマルジョンタイプやマイクロ カプセルタイプの場合には、エマルジョン外皮又はマイクロカプセル外殻を構成 する物質や外皮・外殻の厚さを変えることにより、フィトンチッドの放散量を適 宜コントロールすることができる。
【0010】 フィトンチッドの樹種は、スギ、ヒノキ、ヒバ、マツ、シラカバ、マキ、ネズ コ、クスノキ、クヌギ、イチョウ、ツバキ、トガサワラ等任意のものであって良 く、場合によっては他の植物より得られるフィトンチッドを用いることもできる 。フィトンチッドは、その樹種によって多少異なるものの、殺菌、殺ダニ、殺虫 、殺綜虫、抗微生物、抗菌、薬理、脱臭、芳香、鎮静等の多くの機能を持つ。例 えばスギのフィトンチッドは特に殺菌、殺ダニ、脱臭機能に優れ、ヒバのフィト ンチッドは特に抗微生物、殺菌機能に優れ、ヒノキのフィトンチッドは特に抗菌 、脱臭機能に優れ、トガサワラのフィトンチッドは特に殺虫、殺菌、殺綜虫機能 に優れ、シラカバのフィトンチッドは特に抗菌、殺虫機能に優れている。またフ ィトンチッドは人体に対する森林浴効果を発揮し、環境衛生及び健康上の効果も 優れている。
【0011】 本考案において、接着剤に添加混合して用いられるフィトンチッドは、用いら れる単板と同じ樹種材より得られるものであっても良く、この場合には単板の樹 種が強調的に表現される。また、単板とは異なる樹種材より得られる一種又は複 数種のものであっても良く、この場合には単板の樹種を異なる樹種、特により高 級な樹種に疑似させる作用効果を発揮する。更には同一樹種材より得られるもの と異なる樹種材より得られるものとを混合して用いて、これらの作用効果を複合 させることもできる。
【0012】 また、複数樹種のフィトンチッドを混合して接着剤に添加すれば、それぞれの フィトンチッドの有する機能を兼ね備えた化粧単板とすることができる。例えば 、ヒバのフィトンチッドとスギのフィトンチッドとを混合して用いると、ヒバの フィトンチッドによる抗微生物、殺虫機能と、スギのフィトンチッドによる殺菌 、殺ダニ、脱臭機能とがそれぞれ発揮される。このようにして複数樹種のフィト ンチッドを任意に組み合わせて用いることにより、所望の機能を兼ね備えた化粧 単板を得ることができる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の化粧単板の構成を示し、単板1の裏面にフィトンチッド混合接 着剤層2を介して裏打ち材3が貼着されてなるものである。
【0014】
【考案の効果】
化粧単板の裏面に裏打ち材を貼着するために用いられる接着剤中に添加混合さ れたフィトンチッドが薄い単板を介して徐々に大気中に放散され、その機能が長 期間にわたって持続的に発揮される。本考案の化粧単板においては所望樹種のフ ィトンチッドからの芳香が得られるので、単板と同樹種のフィトンチッドを用い ることによって当該単板樹種の木質感を強調し、或いは低級材の単板を用いた場 合にはより高級な樹種のフィトンチッドを用いることによってより高級な木質感 を疑似表現することができる。更に、用いられるフィトンチッドの有する殺菌、 殺虫、脱臭等の特有の効果を発揮させることができ、ダニやカビ、細菌の発生繁 殖を防止し、ゴキブリ等の害虫の忌避効果を発揮し、人体に対する森林浴効果を 果たし、環境衛生や健康上に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による化粧単板の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 単板 2 フィトンチッド混合接着剤層 3 裏打ち材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を切削して得られる単板に、フィ
    トンチッドを混合した接着剤を介して裏打ち材が貼着さ
    れてなることを特徴とする化粧単板。
JP9155691U 1991-10-11 1991-10-11 化粧単板 Pending JPH0535205U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9155691U JPH0535205U (ja) 1991-10-11 1991-10-11 化粧単板

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9155691U JPH0535205U (ja) 1991-10-11 1991-10-11 化粧単板

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Publication Number Publication Date
JPH0535205U true JPH0535205U (ja) 1993-05-14

Family

ID=14029785

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JP9155691U Pending JPH0535205U (ja) 1991-10-11 1991-10-11 化粧単板

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JP (1) JPH0535205U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118331A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 Mitsubishi Electric Corp 回転電機のコイル絶縁方法
JPH02281901A (ja) * 1989-04-24 1990-11-19 Asahi Meiboku Kk 裏打化粧単板シートの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118331A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 Mitsubishi Electric Corp 回転電機のコイル絶縁方法
JPH02281901A (ja) * 1989-04-24 1990-11-19 Asahi Meiboku Kk 裏打化粧単板シートの製造方法

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