JPH084147Y2 - 塗装用焼付炉 - Google Patents

塗装用焼付炉

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JPH084147Y2
JPH084147Y2 JP12701189U JP12701189U JPH084147Y2 JP H084147 Y2 JPH084147 Y2 JP H084147Y2 JP 12701189 U JP12701189 U JP 12701189U JP 12701189 U JP12701189 U JP 12701189U JP H084147 Y2 JPH084147 Y2 JP H084147Y2
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JP
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hot air
work
baking
trolley
blowing port
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JP12701189U
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JPH0366672U (ja
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麟 庄司
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、台車で搬送されるワークを乾燥焼付けする
塗装用焼付炉に関する。
[従来の技術] 従来塗装作業は、吹付,電着等による塗着工程と、塗
着された製品(以下、ワークと称する。)を乾燥焼付け
する焼付工程とからなる。
高品質塗装製品を得るには塗着工程における塗膜均一
性,密着性を高めることはもとより、焼付工程において
その基本条件としての焼付温度と焼付時間とを均一で安
定に維持することが重要である。例えば、カチオン塗料
を塗着させた自動車車体の場合、焼付温度180℃,焼付
時間20分である。
したがって、従来の塗装用焼付炉は、かかる高温で長
時間処理を必要とすることから、例えば実公昭59-6397
号公報に示す如く、トンネル型炉体の長手方向に搬送手
段によって台車に載せられたワークを移動させつつ加熱
手段でワークを加熱して乾燥焼付け処理する構造とされ
ているのが一般的である。加熱方式としては、熱風発生
装置を設けて行う対流加熱方式、輻射加熱板を用いた輻
射加熱方式等が採用される。
また、前段に輻射加熱方式,後段に対流加熱方式を用
いる場合も多い。さらに、公害特に光化学スモッグを規
制する観点から有機溶剤塗料に代えて水性塗料を用いる
場合には、フラッシュオフ工程において、例えば特公昭
52-30170号公報に見られる如く、輻射加熱方式によって
ワークを積極的に加熱することにより適宜な乾燥状態に
まで促進させ設備短縮化と品質均一化を達成している。
なお、本明細書中の塗装用焼付炉には、かかるフラッ
シュオフ工程を実施する炉も含まれるものとする。
[考案が解決しようとする課題] ところで、いずれの加熱方式においても、加熱手段の
配設形態等からして、ワークの底部を所定温度に立上げ
かつ維持することは困難な場合が多い。
すなわち、第3図に示す如く、ワークが焼付(又はフ
ラッシュオフ)領域に入ると、その側部Wsの温度は速や
かに上昇し所定の焼付温度Tに達するが、熱容量の大き
な底部Wbの温度は緩慢に立上がりかつ焼付温度Tよりも
Δだけ低いものとなる。したがって、焼付領域長とワー
クの移動速度が一定であるから、側部Wsは所定の焼付時
間BTを満すが、底部Wbは上記Δが許容範囲のものである
としても焼付時間BT′となり不十分である。一方、所定
焼付時間をBT′、所定焼付温度をT′とすると、側部Ws
はオーバーベイキングとなり本末転倒である。
かくして、従来は、側部Wsに対して熱容量の大きな底
部Wbをいかにして集中的かつ効率的に加熱するかという
観点から、加熱手段の配設形態等を種々工夫している。
しかしながら、これらの工夫も設備コストやレイアウト
的負担が大きいわりには必ずしも十分な効果を得られて
いない。この問題は、特に輻射加熱方式の場合に顕著で
ある。
ここに、本考案の目的は、ワーク全体を迅速かつ均一
に所定温度に立上・維持しつつ高品質処理を達成できる
塗装用焼付炉を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ワークが台車に載って搬送されかつ台車の
熱容量が、その機械的剛性確保等の観点からワーク(底
部)に比較して、膨大であることに着目し、台車自体を
積極的に加熱するよう構成し、前記目的を達成するもの
である。
すなわち、本考案は台車に載せられ塗着工程から搬送
されたワークを乾燥焼付けする塗装用焼付炉において、 前記台車を中空部材から形成するとともに当該台車の
所定位置に外部に開口する熱風吹込口と熱風吹出口とを
設け、該熱風吹込口と対応する炉体内位置に熱風発生手
段を配設したことを特徴とする。
[作用] 上記構成の本考案では、台車に載せられたワークが塗
着工程から焼付工程(フラッシュ工程)に移動するまで
の適時に、熱風発生手段を駆動する。
すると、熱風発生手段からの熱風は、台車の熱風吹込
口よりその中空部を通り熱風吹出口から外部に放出さ
れ、台車全体を加熱する。
よって、ワークの底部から台車への熱移動が遮断さ
れ、また、台車温度を適宜とすることによりワーク底部
を台車の熱で積極的に加熱して迅速に所定温度に立上
げ、維持することができる。
[実施例] 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は要部の外観斜視図で、第2図は一部を断面し
た正面図である。
第2図において、1は炉体(この実施例では乾燥焼付
処理するものであるが、フラッシュオフ処理する場合で
あってもよい。)で断熱材のトンネル構造とされ、内部
には左右一対の暗赤ダクトすなわち輻射加熱板4,4がワ
ークWを囲むように配設されている。この暗赤ダクトへ
は、ダクト21を通して熱風発生装置20から熱風が供給さ
れ、かつ排気はダクト22を介して戻される。ダクト22内
は負圧である。
そして、ワークWは、塗装室から台車10に載置されて
炉体1内に搬送されて来る。
詳しくは、台車10は、複数の車輪11,11を介してレー
ル12,12にコロガリ案内され、かつ搬送手段30のフック
によって引張られ第1図のX方向に搬送移動されるもの
とされている。
ここに、台車10は、ワークWを載置するに十分の剛性
を有する他、内部に熱風流通路13を形成するために、中
空部材14の溶接組立構造とされている。各中空部材14
は、鉄鋼製の角筒型材である。
そして、中空部材14つまり熱風流通路13の所定位置に
は、外部に開口する熱風吹込口15と熱風吹出口16とが設
けられている。
なお、熱風流通路13は複数としてもよく、また、熱風
吹込口・吹出口15,16の個数,位置等は任意に選択でき
るが、この実施例では、熱風流通路13は全ての中空部材
14の中空部を連通した経路とされ、熱風吹込口15と吹出
口16とは移動方向に並びかつ側方に向けた2組とされて
いる。
ここに、熱風発生手段は、ダクト21から分岐したダク
ト23,ダンパー24、吹付口25から形成されており、吹付
口25は、第2図に示すように台車10の熱風吹込口15と対
応する炉体1内位置に配設されている。
したがって、ダンパー23を開放すれば熱風発生装置20
から生成された熱風は、ダクト23を通し吹付口25から熱
風吹込口15に吹付け供給される。
吹込口15から吹込まれた熱風は、中空部材14(熱風流
通路13)内を通り吹出口16から外部に放出される。この
間に、台車10全体が所定温度に加熱される。温度はダン
パー24の開放調整によりコントロールできる。また、こ
の実施例では台車10の加熱温度を容易に調整可能とする
ためにファン36と流量調整ダンパー35を設け外気を吸込
しダクト23内で熱風とミキシングできるよう形成されて
いる。
さらに、この実施例では、一層の円滑流動と迅速加熱
を期して、吹出口16に対応する位置に吸込口26を配設し
ている。吸込口26は、ダクト27,ダンパー28を介して内
部負圧のダクト22に連通されている。
かかる構成の本実施例では、ワークWが台車10に載置
された状態で塗着工程から炉体1内に搬送されて来る
と、台車10の熱風吹込口15が熱風発生手段たる吹付口25
に対応する。すると、ダンパー24が予め設定された角度
に開放される。
吹付口25からの熱風は、吹込口25,熱風流通路13の順
序で中空部材14内を通過し、台車10全体を所定温度に加
熱しつつ吹出口16から外部へ放出される。さらに、吸込
口26で吸取られる。
よって、ワークWの側部Wsに比較して熱容量の大きな
底部Wbは、台車10からの熱伝導によってやや加熱され
る。ここで、輻射加熱板4,4が駆動されるとワークW全
体が所定温度に急速に立上り、その温度に維持される。
したがって、ワークW全体を高品質に焼付処理できる。
しかして、この実施例によれば、台車10を中空部材14
から形成するとともに熱風吹込口15・吹出口16を設け、
かつ熱風吹込口15に対応配設された熱風発生手段(25)
を炉体1内に配設した構成とされているので、比較的熱
容量の大きいワークWの底部Wbも側部Wsと同時的に所定
温度に立上・維持できるので、高品質焼付けを迅速に行
え生産性を向上できる。
また、台車10は中空部材(鉄鋼製角筒型材)14の組立
構造で良いから、低コストであり加熱効率も高い。した
がって、熱風流通路13のルートや分割数を精巧としなく
とも自己熱伝導により均一温度に加熱され、底部Wbに曲
部的加熱と温度バラツキを生じさせない。
また、熱風発生手段(25)は、輻射加熱板4,4の加熱
に供される熱風発生装置20で生成された熱風の一部を利
用するものとされているので、熱効率が高く経済的であ
る。また、吸込口26で吹出口16からの排気を吸込む構成
とされているから、台車10内の熱風流動が円滑かつ高速
化でき、熱伝達効率が高められ一層の迅速加熱が達成で
きる。
さらに、台車10の加熱温度はダンパー24で調整可能と
され、かつ台車10からワークW(底部Wb)に熱伝達でき
るから、結果として輻射加熱板4,4の小型化と炉体1の
長さを短縮可能である。
さらにまた、負圧ダクト22に連通された吸込口26が設
けられているので、熱風吹出口16からの熱風排気が舞い
上るなどしてワークW(特に、側部Ws)に関与するとこ
ろいささかもなく、この点からも一段の高品質塗装が確
約される。
なお、この実施例では、吹込口15の形態を単なる角形
としたが、台車10の移動速度、吹付口25の形態・吹付熱
風量等の関係においてその移動方向に長く拡げたラッパ
形等とすることができる。一方、熱風発生手段(25)を
移動する吹込口15に接触連通可能な例えば合成樹脂等か
ら形成することができる。
もとより、輻射加熱板4,4を用いた輻射加熱方式でな
く、対流加熱方式等の他の加熱方式を採用した焼付炉に
もそのまま適用できる。
[考案の効果] 本考案は、ワークを台車に載せて搬送しつつ処理する
塗装用焼付炉において、台車を中空部材から形成すると
ともに当該台車の所定位置に熱風吹込口と熱風吹出口と
を設け、この熱風吹込口に対応する位置に熱風を供給す
る熱風発生手段を配設した構成であるから、ワーク全体
を迅速かつ均一に所定温度に立上・維持しつつ高品質の
焼付処理ができ、生産性を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す外観斜視図、第
2図は一部を断面した正面図および第3図は従来の塗装
用焼付炉における温度立上特性を説明するための図であ
る。 1……炉体、4……輻射加熱板、10……台車、13……熱
風流通路、14……中空部材、15……熱風吹込口、16……
熱風吹出口、20……熱風発生装置、25……熱風吹付口
(熱風発生手段)、26……熱風吸込口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車(10)に載せられ塗着工程から搬送さ
    れたワーク(W)を乾燥焼付けする塗装用焼付炉におい
    て、 前記台車(10)を中空部材から形成するとともに当該台
    車(10)の所定位置に外部に開口する熱風吹込口(15)
    と熱風吹出口(16)とを設け、該熱風吹込口(15)と対
    応する炉体(1)内位置に熱風を供給する熱風発生手段
    (25)を配設したことを特徴とする塗装用焼付炉。
JP12701189U 1989-10-30 1989-10-30 塗装用焼付炉 Expired - Lifetime JPH084147Y2 (ja)

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JP12701189U JPH084147Y2 (ja) 1989-10-30 1989-10-30 塗装用焼付炉

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Publication Number Publication Date
JPH0366672U JPH0366672U (ja) 1991-06-28
JPH084147Y2 true JPH084147Y2 (ja) 1996-02-07

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ID=31674795

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016079846A1 (ja) * 2014-11-20 2016-05-26 日産自動車株式会社 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法
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JPH0366672U (ja) 1991-06-28

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