JPH0841296A - ポリエステル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル系樹脂組成物

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JPH0841296A
JPH0841296A JP19777794A JP19777794A JPH0841296A JP H0841296 A JPH0841296 A JP H0841296A JP 19777794 A JP19777794 A JP 19777794A JP 19777794 A JP19777794 A JP 19777794A JP H0841296 A JPH0841296 A JP H0841296A
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JP
Japan
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resin composition
pts
polyester resin
glass fiber
polyester
Prior art date
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Pending
Application number
JP19777794A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kinoshita
努 木下
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
Original Assignee
GE Plastics Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 添加されたガラス繊維との密着性を保ち、耐
加水分解性の改善された、ポリエステル系樹脂組成物を
提供すること。 【構成】 (A)ポリエステル樹脂 99〜50重量部
と、(B)ガラス繊維1〜50重量部と、の成分(A)
および成分(B)の合計100重量部に対して、(C)
特定のモノエポキシ0.5〜10重量部を含有せしめて
なるポリエステル系樹脂組成物である。この特定のモノ
エポキシとしては、下記(化1)で表わすものを使用す
ることができる。 【化1】 (ここに、Rは、C6〜C20、好ましくはC11〜C14
あり、さらに好ましくはC12〜C13の直鎖の脂肪族であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル系樹脂組
成物に関し、特に優れた耐高温高湿特性を有するポリエ
ステル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリ
エステルは、高機能樹脂(エンジニアリングプラスチッ
ク)として広い範囲で多く採用されている。これ等のポ
リエステルは、機械的および電気的特性等に優れている
が、耐加水分解性が悪く高温高湿の環境下においては、
強度が低下する大きな欠点を有する。
【0003】耐加水分解性を改良するために、エポキシ
化合物を添加する技術(特開昭57ー12054号公報)やオキ
サゾリン化合物を添加する技術(特開昭56ー81334号公
報)あるいはカルボジイミド化合物を添加する技術等が
知られている。
【0004】これらの解決手段は、補強のために添加さ
れる有機または無機のフィラーを含まない系では耐加水
分解性の改善効果が認められる。しかし、補強のための
ガラス繊維を含む系では、ガラス繊維とポリエステルと
の密着性が不十分になり、耐加水分解性の改良効果があ
まり期待できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の欠点を解消し、かつガラス繊維との密着性
を保ち、耐加水分解性の改善された、ポリエステル系樹
脂組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、(A)ポリ
エステル樹脂 99〜50重量部と、(B)ガラス繊維
1〜50重量部と、の成分(A)および成分(B)の
合計100重量部に対して、(C)特定のモノエポキシ
0.05〜10重量部を含有せしめてなるポリエステ
ル系樹脂組成物によって解決される。
【0007】本発明で用いられる成分(A)のポリエス
テル樹脂は、炭素数8〜22個の芳香族ジカルボン酸ま
たは脂肪族ジカルボン酸と、炭素数8〜22個のアルキ
レングリコール、シクロアルキレングリコールまたはア
ラルキレングリコールから構成される。また、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコールなどのポリアルキレングリコール
を含んでいても良い。ポリエステル樹脂は、二種以上が
組み合わされていてもよい。特に好ましいポリエステル
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、PCTなどが挙げられる。
【0008】成分(B)のガラス繊維は、特に限定はな
いが、径が3〜20μmで、L/Dが10〜500の範
囲にあり、好ましくはエポキシシラン、アミノシラン、
ウレタンなどでコーティングされているものが都合が良
い。また、ガラス繊維を砕いたミルドグラスやガラスフ
レークであってもよい。
【0009】成分(C)の特定のモノエポキシとは、以
下の式(化2)で表わされるものとすることができる。
【0010】
【化2】 (ここに、Rは、C6〜C20、好ましくはC11〜C14
あり、さらに好ましくはC12〜C13の直鎖の脂肪族であ
る。)
【0011】さらに、本発明では、エポキシの開環触媒
を用いることにより、より有利に効果を得ることができ
る。この開環触媒としては、炭素−リン直接結合を含ま
ずかつアルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオ
ンおよびハロゲン陰イオンの少なくとも1者を含有する
塩である。
【0012】例えば、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、
ヨウ化リチウム、フッ化リチウム、酢酸ナトリウム、カ
プロン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ステアリン
酸ナトリウム、アスコルピン酸ナトリウム、リン酸二水
素ナトリウム、臭化ドデシルトリメチルアンモニウムお
よびそれらの混合物よりなる群より選ぶことができる。
なお、好ましくは、ステアリン酸ナトリウムである。
【0013】エポキシの開環触媒の使用量は、ポリエス
テル樹脂とガラス繊維との合計100重量部に対して、
0.001〜2.0重量部、好ましくは0.005〜
1.0重量部、さらに好ましくは0.01〜0.5重量
部である。
【0014】本発明にかかるポリエステル系樹脂組成物
には、その他の成分として、以下のようなものを添加す
ることができる。
【0015】ガラス繊維以外のフィラーとして、タル
ク、マイカ、クレー、ウォラストナイト、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、チタン酸塩、等を挙げ
ることができる。
【0016】樹脂に対する安定剤として、ヒンダードフ
ェノール系安定剤、フォスファイト系安定剤、その他の
安定剤を添加することができる。
【0017】さらに、難燃剤としては、樹脂用難燃剤と
して知られている、ブロム化ポリカーボネート、ブロム
化エポキシ、ブロム化ポリスチレン等を適用用途または
期待する特性等を勘案して添加することができる。
【0018】これらの難燃剤に加えて、アンチモン化合
物、三酸化アンチモン等を添加することができる。
【0019】上記樹脂組成物には、上記各組成に加え
て、ポリプロピレン、ポリエチレン、EEA、SEB
S、等のオレフィン化合物を添加することができる。こ
れ等の具体例としては、Bondfast−E(商標:
住友化学(株)製)、Modiper(商標:日本油脂
(株)製)のようなオレフィン−GMA系のもの、また
はこれ等の共重合体を添加することもできる。
【0020】
【発明の作用】本発明にかかる組成物の製造方法は特に
限定される物ではないが、必要に応じて他の添加剤と共
に押出機を用いて溶融混練する方法が好ましい。また、
成形に関しては、射出成形、押出成形などの適宜方法に
より容易に成形する事が可能である。
【0021】
【実施例】以下、実施例に即して本発明の内容を開示す
る。ポリエステル系樹脂組成物は以下のように製造する
ことができる。
【0022】製造に際し、以下のような原材料を使用し
た。 A)ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとい
う) Valox295(ジェネラルエレクトリック社
(米国)製)。 B)ガラス繊維(以下、GFという) VCE2(商
品名:日本電気硝子(株)製)。 C)モノエポキシ EX−192(商品名:ナガセ化成
(株)製)。 D)触媒 ステアリン酸ナトリウム
【0023】上記のような原材料を用い表1上方に示す
ような配合比として、65mmシングルスクリュー押出
機(東芝機械(株)製)、バレル温度250℃で押出
し、80ton射出成形機(東洋機械金属(株)製)に
より、バレル温℃250℃、金型温度80℃でASTM
−1号試験片を作成した。
【0024】得られたASTM−1号試験片をプレッシ
ャクッカーテストを行なった。エージング条件は、12
0℃、2気圧、100%である。添加成分比または成分
を変えた、実施例1〜4、比較例1〜2について、比較
試験を行なった。試験結果は表1の下方に示す通りであ
る。
【0025】
【0026】
【発明の効果】上述内容のように本発明で得られたガラ
ス繊維強化ポリエステル系樹脂組成物は、耐加水分解性
が改善される。さらに、特定の触媒を使用することによ
り、より優れた効果が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリエステル樹脂 99〜50
    重量部と、(B)ガラス繊維 1〜50重量部と、の
    成分(A)および成分(B)の合計100重量部に対し
    て、(C)特定のモノエポキシ 0.05〜10重量
    部を含有せしめてなるポリエステル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル系樹脂組成
    物において、 成分(C)が、下式(化1)で表わされるモノエポキシ
    であることを特徴とするポリエステル系樹脂組成物。 【化1】 (ここに、Rは、C6〜C20、好ましくはC11〜C14
    あり、さらに好ましくはC12〜C13の直鎖の脂肪族であ
    る。)
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載のポ
    リエステル系樹脂組成物において、 さらにエポキシの開環触媒を、前記成分(A)ポリエス
    テル樹脂および(B)ガラス繊維の合計100重量部に
    対して、0.001〜2.0重量部を配合したことを特
    徴とする、ポリエステル系樹脂組成物。
JP19777794A 1994-07-29 1994-07-29 ポリエステル系樹脂組成物 Pending JPH0841296A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011173996A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Fuji Xerox Co Ltd ポリ乳酸系樹脂組成物、ポリ乳酸系樹脂組成物の製造方法及びポリ乳酸系樹脂成形体
JP2014513162A (ja) * 2011-03-07 2014-05-29 デュポン テイジン フィルムズ ユー.エス.リミテッド パートナーシップ 耐加水分解性ポリエステルフィルム
WO2021199842A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 東レ株式会社 ポリエステル樹脂組成物、成形品、および複合成形品

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