JPH0840949A - ペンタフルオロエタンの精製方法 - Google Patents
ペンタフルオロエタンの精製方法Info
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- C07C19/08—Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine
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- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 少なくともクロロペンタフルオロエタン及び
ペンタフルオロエタンを含有する未精製の混合物から前
記ペンタフルオロエタンを精製するに際して、 (A)前記未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に気
相反応させて、前記クロロペンタフルオロエタンを還元
する工程Aと、(B)これによって生成した反応混合物
を、主として水素からなる第1の混合物と、主としてペ
ンタフルオロエタンからなる第2の混合物とに分離する
工程Bと、(C)前記第1の混合物から塩化水素を、前
記未精製の混合物中のクロロペンタフルオロエタンに対
して 0.5倍モル以下となるまで除去した後に、この第1
の混合物を前記未精製の混合物に添加する工程Cとを有
する、ペンタフルオロエタンの精製方法。 【効果】 反応性(又は活性)を低下させることなしに
クロロペンタフルオロエタンを低コスト、かつ効率良く
除去し、高収率にペンタフルオロエタンを得ることがで
きる。
ペンタフルオロエタンを含有する未精製の混合物から前
記ペンタフルオロエタンを精製するに際して、 (A)前記未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に気
相反応させて、前記クロロペンタフルオロエタンを還元
する工程Aと、(B)これによって生成した反応混合物
を、主として水素からなる第1の混合物と、主としてペ
ンタフルオロエタンからなる第2の混合物とに分離する
工程Bと、(C)前記第1の混合物から塩化水素を、前
記未精製の混合物中のクロロペンタフルオロエタンに対
して 0.5倍モル以下となるまで除去した後に、この第1
の混合物を前記未精製の混合物に添加する工程Cとを有
する、ペンタフルオロエタンの精製方法。 【効果】 反応性(又は活性)を低下させることなしに
クロロペンタフルオロエタンを低コスト、かつ効率良く
除去し、高収率にペンタフルオロエタンを得ることがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペンタフルオロエタン
(以下、HFC−125と称することがある。)の精製
方法に関し、特に、少なくともクロロペンタフルオロエ
タン(以下、CFC−115と称することがある。)を
含むHFC−125を含んでなる混合物(即ち、少なく
ともCFC−115及びHFC−125を含有する未精
製の混合物)からHFC−125を精製する方法に関す
るものである。
(以下、HFC−125と称することがある。)の精製
方法に関し、特に、少なくともクロロペンタフルオロエ
タン(以下、CFC−115と称することがある。)を
含むHFC−125を含んでなる混合物(即ち、少なく
ともCFC−115及びHFC−125を含有する未精
製の混合物)からHFC−125を精製する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】HFC−125は、塩素を含まない代替
フロン化合物として有用な化合物であり、冷媒、発泡
剤、噴射剤として使用されている。
フロン化合物として有用な化合物であり、冷媒、発泡
剤、噴射剤として使用されている。
【0003】このHFC−125の製造方法としては、
テトラクロロエチレンをフッ素化する方法が有効な方法
であると考えられている。
テトラクロロエチレンをフッ素化する方法が有効な方法
であると考えられている。
【0004】しかしながら、この製造方法においては、
CFC−115が副生成物として生成する。このCFC
−115は沸点が−38.7℃であって、目的生成物である
HFC−125の沸点である−48.5℃に近く、また、実
際には、これらの2種類の化合物の比揮発度が1に近い
ために蒸留による分離が困難である。
CFC−115が副生成物として生成する。このCFC
−115は沸点が−38.7℃であって、目的生成物である
HFC−125の沸点である−48.5℃に近く、また、実
際には、これらの2種類の化合物の比揮発度が1に近い
ために蒸留による分離が困難である。
【0005】このため、他の方法でCFC−115を除
去する必要があるが、こうした方法としては、例えば、
CFC−115を還元反応により他の化合物に変換させ
ることにより除去する方法が考えられる。
去する必要があるが、こうした方法としては、例えば、
CFC−115を還元反応により他の化合物に変換させ
ることにより除去する方法が考えられる。
【0006】このような、CFC−115の還元反応自
体は公知であり、特開平1−258632号、特開平4−2994
1 号、WO91/05752 号、EP506525号等の各公報に
は、主に貴金属触媒を用いた水素還元方法について開示
されている。また、WO94/02439 号公報には、CFC
−115を含むHFC−125を 380℃から 500℃で気
相で水素還元すること(即ち、CFC−115を水素還
元すること)によりHFC−125に転化することによ
って、CFC−115を除去する方法が開示されてい
る。
体は公知であり、特開平1−258632号、特開平4−2994
1 号、WO91/05752 号、EP506525号等の各公報に
は、主に貴金属触媒を用いた水素還元方法について開示
されている。また、WO94/02439 号公報には、CFC
−115を含むHFC−125を 380℃から 500℃で気
相で水素還元すること(即ち、CFC−115を水素還
元すること)によりHFC−125に転化することによ
って、CFC−115を除去する方法が開示されてい
る。
【0007】しかしながら、こうしたCFC−115の
水素還元反応では概して、その水素量はCFC−115
に対して過剰に用いられている。特に、CFC−115
を含むHFC−125を還元させる場合(WO94/0243
9 号に開示の方法)には、水素量はCFC−115に対
して大過剰となっている。水素はそれ自体、非常に高価
な物質であり、大過剰使用することは目的物のコスト高
につながるという問題があった。
水素還元反応では概して、その水素量はCFC−115
に対して過剰に用いられている。特に、CFC−115
を含むHFC−125を還元させる場合(WO94/0243
9 号に開示の方法)には、水素量はCFC−115に対
して大過剰となっている。水素はそれ自体、非常に高価
な物質であり、大過剰使用することは目的物のコスト高
につながるという問題があった。
【0008】
【発明に至る経過】上記した問題を解決する方法として
は、水素を再使用すればよいのではあるが、本発明者が
その水素再使用について鋭意検討した結果、還元反応後
のガスからHFC−125を分離したガスを再使用する
場合に反応性が著しく低下することが判明した。そのた
めに、目的とする濃度までCFC−115を反応させよ
うとする場合、反応温度を上昇させるか、或いは反応時
間を長くすることが必要となる。
は、水素を再使用すればよいのではあるが、本発明者が
その水素再使用について鋭意検討した結果、還元反応後
のガスからHFC−125を分離したガスを再使用する
場合に反応性が著しく低下することが判明した。そのた
めに、目的とする濃度までCFC−115を反応させよ
うとする場合、反応温度を上昇させるか、或いは反応時
間を長くすることが必要となる。
【0009】ところが、その際、反応温度を上昇させる
ことは、CFC−115の還元時のR−134a(1,
1,1,2−テトラフルオロエタン)又はR−143a
(1,1,1−トリフルオロエタン)といった多還元生
成物の比率を増加させることになり、HFC−125の
収率を低下させてしまう。また、反応時間を長く取るこ
とは、多量の触媒を必要とし、さらに大容量の反応器が
必要となり、触媒費用、設備費が増大するという問題が
生じた。
ことは、CFC−115の還元時のR−134a(1,
1,1,2−テトラフルオロエタン)又はR−143a
(1,1,1−トリフルオロエタン)といった多還元生
成物の比率を増加させることになり、HFC−125の
収率を低下させてしまう。また、反応時間を長く取るこ
とは、多量の触媒を必要とし、さらに大容量の反応器が
必要となり、触媒費用、設備費が増大するという問題が
生じた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、CF
C−115を含むHFC−125を気相で水素還元する
際、水素の再使用において反応性(又は活性)を低下さ
せることなしにCFC−115を低コストにかつ効率よ
く根絶(又は除去)し、高収率にHFC−125を得る
ことのできるHFCの精製方法を提供することにある。
C−115を含むHFC−125を気相で水素還元する
際、水素の再使用において反応性(又は活性)を低下さ
せることなしにCFC−115を低コストにかつ効率よ
く根絶(又は除去)し、高収率にHFC−125を得る
ことのできるHFCの精製方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の水素
還元における還元反応後のガスの再使用について鋭意検
討した結果、CFC−115の還元時に副生成する塩化
水素が再使用ガス中に含まれていると、反応活性を著し
く低下させることを見い出した。
還元における還元反応後のガスの再使用について鋭意検
討した結果、CFC−115の還元時に副生成する塩化
水素が再使用ガス中に含まれていると、反応活性を著し
く低下させることを見い出した。
【0012】特にその塩化水素の効果(悪影響)は、平
衡反応といったことによるものではなく(従って、同様
の反応条件で塩化水素とHFC−125を反応させても
CFC−115は生成しない。)、還元触媒の触媒毒、
或いはCFC−115の触媒への吸着による阻害であ
り、活性を低下させるということを見い出した。さら
に、この効果は、CFC−115に対する塩化水素の比
率が高いほど顕著であるため、反応すべきCFC−11
5の濃度が低い場合(HFC−125に僅かに含まれる
CFC−115を還元する場合)、僅かの塩化水素の混
入により著しく反応性が低下する。
衡反応といったことによるものではなく(従って、同様
の反応条件で塩化水素とHFC−125を反応させても
CFC−115は生成しない。)、還元触媒の触媒毒、
或いはCFC−115の触媒への吸着による阻害であ
り、活性を低下させるということを見い出した。さら
に、この効果は、CFC−115に対する塩化水素の比
率が高いほど顕著であるため、反応すべきCFC−11
5の濃度が低い場合(HFC−125に僅かに含まれる
CFC−115を還元する場合)、僅かの塩化水素の混
入により著しく反応性が低下する。
【0013】本発明者は、そうした反応性の低下を回避
するための方法として、反応後のガスを再使用する前に
このガス中の塩化水素濃度を低下させ、しかる後にガス
を再使用すれば、活性低下することなくCFC−115
を還元できることをつき止め、本発明に到達したもので
ある。
するための方法として、反応後のガスを再使用する前に
このガス中の塩化水素濃度を低下させ、しかる後にガス
を再使用すれば、活性低下することなくCFC−115
を還元できることをつき止め、本発明に到達したもので
ある。
【0014】即ち、本発明は、少なくともクロロペンタ
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタン(HFC−125)を精製
するに際して、(A)前記未精製の混合物と水素とを触
媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペンタフルオ
ロエタン(CFC−115)を還元する工程Aと、
(B)これによって生成した反応混合物を、主として水
素からなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエ
タン(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離
する工程Bと、(C)前記第1の混合物から塩化水素
を、前記未精製の混合物中のクロロペンタフルオロエタ
ン(CFC−115)に対し 0.5倍モル以下となるまで
除去した後に、この第1の混合物を前記未精製の混合物
に添加する工程Cとを有し、望ましくは、工程Aと工程
Bと工程Cとを連続的に繰り返す、ペンタフルオロエタ
ン(HFC−125)の精製方法に係るものである。
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタン(HFC−125)を精製
するに際して、(A)前記未精製の混合物と水素とを触
媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペンタフルオ
ロエタン(CFC−115)を還元する工程Aと、
(B)これによって生成した反応混合物を、主として水
素からなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエ
タン(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離
する工程Bと、(C)前記第1の混合物から塩化水素
を、前記未精製の混合物中のクロロペンタフルオロエタ
ン(CFC−115)に対し 0.5倍モル以下となるまで
除去した後に、この第1の混合物を前記未精製の混合物
に添加する工程Cとを有し、望ましくは、工程Aと工程
Bと工程Cとを連続的に繰り返す、ペンタフルオロエタ
ン(HFC−125)の精製方法に係るものである。
【0015】この精製方法では、工程Bにおいて反応混
合物を蒸留、膜分離法又は圧力スイング吸着法によって
第1の混合物と第2の混合物とに分離することができ
る。
合物を蒸留、膜分離法又は圧力スイング吸着法によって
第1の混合物と第2の混合物とに分離することができ
る。
【0016】また、本発明は、少なくともクロロペンタ
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタン(HFC−125)を精製
するに際して、(I)前記未精製の混合物と水素とを触
媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペンタフルオ
ロエタン(CFC−115)を還元する工程Iと、(I
I)これによって生成した反応混合物から塩化水素を、
前記未精製の混合物に添加する際に前記未精製の混合物
中のクロロペンタフルオロエタン(CFC−115)に
対し 0.5倍モル以下となるまで除去する工程IIと、(II
I) しかる後に、前記反応混合物を、主として水素から
なる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエタン
(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離し、
前記第1の混合物を前記未精製の混合物に添加する工程
III とを有し、望ましくは、工程Iと工程IIと工程III
とを連続的に繰り返す、ペンタフルオロエタン(HFC
−125)の精製方法も提供するものである。
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタン(HFC−125)を精製
するに際して、(I)前記未精製の混合物と水素とを触
媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペンタフルオ
ロエタン(CFC−115)を還元する工程Iと、(I
I)これによって生成した反応混合物から塩化水素を、
前記未精製の混合物に添加する際に前記未精製の混合物
中のクロロペンタフルオロエタン(CFC−115)に
対し 0.5倍モル以下となるまで除去する工程IIと、(II
I) しかる後に、前記反応混合物を、主として水素から
なる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエタン
(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離し、
前記第1の混合物を前記未精製の混合物に添加する工程
III とを有し、望ましくは、工程Iと工程IIと工程III
とを連続的に繰り返す、ペンタフルオロエタン(HFC
−125)の精製方法も提供するものである。
【0017】この精製方法でも、工程III において反応
混合物を蒸留、膜分離法又は圧力スイング吸着法によっ
て第1の混合物と第2の混合物とに分離することができ
る。
混合物を蒸留、膜分離法又は圧力スイング吸着法によっ
て第1の混合物と第2の混合物とに分離することができ
る。
【0018】上記した本発明による精製方法は、工程
A、B及びCを有する方法、及び工程I、II及びIII を
有する方法のいずれもにおいて、塩化水素濃度を低下さ
せる割合としては、塩化水素濃度が高いほど活性低下も
大きくなるため、ガスの再使用の条件として、還元反応
に流通される、少なくともCFC−115、水素及びH
FC−125を含む混合ガスにおいて、塩化水素濃度が
CFC−115のモル濃度に対して、 0.5倍モル以下と
すべきであり、好ましくは 0.1倍モル以下、更に好まし
くは0.01倍モル以下とするのがよいことが分かった。
A、B及びCを有する方法、及び工程I、II及びIII を
有する方法のいずれもにおいて、塩化水素濃度を低下さ
せる割合としては、塩化水素濃度が高いほど活性低下も
大きくなるため、ガスの再使用の条件として、還元反応
に流通される、少なくともCFC−115、水素及びH
FC−125を含む混合ガスにおいて、塩化水素濃度が
CFC−115のモル濃度に対して、 0.5倍モル以下と
すべきであり、好ましくは 0.1倍モル以下、更に好まし
くは0.01倍モル以下とするのがよいことが分かった。
【0019】即ち、上記した未精製の混合物を水素と触
媒の存在下に気相反応させる際に、前記未精製の混合物
中においてクロロペンタフルオロエタン(CFC−11
5)に対する水素の割合をモル比で5〜200 倍とするの
がよく、10〜100 倍がより好ましい。また、クロロペン
タフルオロエタン(CFC−115)に対して塩化水素
の濃度はモル比で 0.5倍以下とするのがよく、 0.1倍以
下がより好ましく、0.01倍以下が更によい。
媒の存在下に気相反応させる際に、前記未精製の混合物
中においてクロロペンタフルオロエタン(CFC−11
5)に対する水素の割合をモル比で5〜200 倍とするの
がよく、10〜100 倍がより好ましい。また、クロロペン
タフルオロエタン(CFC−115)に対して塩化水素
の濃度はモル比で 0.5倍以下とするのがよく、 0.1倍以
下がより好ましく、0.01倍以下が更によい。
【0020】この場合、塩化水素濃度を低下させる(即
ち、塩化水素を実質的に除去する)には、混合ガスの水
洗、又はアルカリ固形脱酸剤による除去等を行うことが
できる。
ち、塩化水素を実質的に除去する)には、混合ガスの水
洗、又はアルカリ固形脱酸剤による除去等を行うことが
できる。
【0021】本発明による精製方法においては、未精製
の混合物を水素と気相反応させる際に、パラジウム及び
/又はロジウムを担持した触媒を使用することがよく、
また、未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に 180℃
〜350 ℃で反応させることが望ましい。
の混合物を水素と気相反応させる際に、パラジウム及び
/又はロジウムを担持した触媒を使用することがよく、
また、未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に 180℃
〜350 ℃で反応させることが望ましい。
【0022】次に、本発明によるHFC−125の効率
的な精製方法の一例によるプロセスフローを図1の参照
下に説明する。
的な精製方法の一例によるプロセスフローを図1の参照
下に説明する。
【0023】まず、(1)から、CFC−115を含む
HFC−125を流通する。(4)からは水素を流通す
る。反応工程(A)には還元触媒が充填されている。反
応の温度は、用いる触媒の種類、量、CFC−115
量、水素量により異なるが、概して 180℃から 350℃程
度である。反応工程(A)においてCFC−115は還
元されるため、(A)を通過した反応混合物はCFC−
115を実際上含まない。
HFC−125を流通する。(4)からは水素を流通す
る。反応工程(A)には還元触媒が充填されている。反
応の温度は、用いる触媒の種類、量、CFC−115
量、水素量により異なるが、概して 180℃から 350℃程
度である。反応工程(A)においてCFC−115は還
元されるため、(A)を通過した反応混合物はCFC−
115を実際上含まない。
【0024】この反応混合物はその後、HFC−125
分離工程(B)に送られ、主として水素からなる混合物
(3)と、主としてHFC−125からなる混合物
(2)に分離される。その際、分離方法としては蒸留分
離、膜分離、圧力スイング吸着法(PSA法)等種々の
方法から選ぶことができる。
分離工程(B)に送られ、主として水素からなる混合物
(3)と、主としてHFC−125からなる混合物
(2)に分離される。その際、分離方法としては蒸留分
離、膜分離、圧力スイング吸着法(PSA法)等種々の
方法から選ぶことができる。
【0025】さらに、主として水素からなる混合物
(2)は、塩酸除去工程(C)で塩化水素を(1)中の
CFC−115に対し 0.5倍モル以下となるまで除去し
た後、還元反応に再使用するために(1)に混合され
る。塩酸(塩化水素)の除去方法としては、水洗、又は
アルカリ固形脱酸剤による除去等の方法から選ばれる。
(2)は、塩酸除去工程(C)で塩化水素を(1)中の
CFC−115に対し 0.5倍モル以下となるまで除去し
た後、還元反応に再使用するために(1)に混合され
る。塩酸(塩化水素)の除去方法としては、水洗、又は
アルカリ固形脱酸剤による除去等の方法から選ばれる。
【0026】一方、主としてHFC−125からなる混
合物(2)は、分離工程(B)の後、さらに精留等の操
作を経て製品とされる。
合物(2)は、分離工程(B)の後、さらに精留等の操
作を経て製品とされる。
【0027】また、上記した塩化水素の除去工程は、上
記の分離工程(B)の後に行ったが、その前に行っても
よい。後者の場合は、(A)工程の後に、(C)工程、
その後に(B)工程の順に行ってもよく、また、ある場
合には、(1)、(3)、(4)のガスを混合後、
(A)の反応工程前に塩化水素除去の工程を行っても、
何ら差支えはない。いずれの場合にも、反応工程前に塩
化水素がCFC−115に対し 0.5倍モル以下となるま
で除去されてあれば問題はない。
記の分離工程(B)の後に行ったが、その前に行っても
よい。後者の場合は、(A)工程の後に、(C)工程、
その後に(B)工程の順に行ってもよく、また、ある場
合には、(1)、(3)、(4)のガスを混合後、
(A)の反応工程前に塩化水素除去の工程を行っても、
何ら差支えはない。いずれの場合にも、反応工程前に塩
化水素がCFC−115に対し 0.5倍モル以下となるま
で除去されてあれば問題はない。
【0028】また、各々のガスの流量は種々の条件をと
り得るが、(A)の反応工程前でのCFC−115に対
する水素の割合は、5〜200 倍モル、好ましくは10〜10
0 倍モル、CFC−115に対する塩化水素の割合は、
0.5倍以下、好ましくは 0.1倍以下、より好ましくは0.
01倍以下としてよい。
り得るが、(A)の反応工程前でのCFC−115に対
する水素の割合は、5〜200 倍モル、好ましくは10〜10
0 倍モル、CFC−115に対する塩化水素の割合は、
0.5倍以下、好ましくは 0.1倍以下、より好ましくは0.
01倍以下としてよい。
【0029】なお、水素の割合は、実際にはその大半
は、(A)、(B)、(C)の工程内を循環することに
なり、新たに加えるべき水素量は、全体が定常状態にな
った後は、CFC−115の量と(2)で同伴して系外
へ流出する量に見合う分を(4)として加えればよい。
は、(A)、(B)、(C)の工程内を循環することに
なり、新たに加えるべき水素量は、全体が定常状態にな
った後は、CFC−115の量と(2)で同伴して系外
へ流出する量に見合う分を(4)として加えればよい。
【0030】
【発明の作用効果】本発明は、少なくともクロロペンタ
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物と
水素とを触媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペ
ンタフルオロエタン(CFC−115)を還元する工程
と、これによって生成した反応混合物を、主として水素
からなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエタ
ン(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離す
る工程とを有し、前記第1の混合物から塩化水素を実質
的に除去するか、或いは、前記反応混合物から塩化水素
を実質的に除去した状態で、前記第1の混合物を前記未
精製の混合物に添加して、ペンタフルオロエタン(HF
C−125)を精製しているので、還元触媒の触媒毒或
いはCFC−115の触媒への吸着による阻害作用があ
って活性を低下させる塩化水素を実質的に除去して第1
の混合物の添加(即ち、水素の再使用)を行え、反応性
(又は活性)を低下させることなしにCFC−115を
低コストにかつ効率良く根絶(又は除去)し、高収率に
HFC−125を得ることができる。
フルオロエタン(CFC−115)及びペンタフルオロ
エタン(HFC−125)を含有する未精製の混合物と
水素とを触媒の存在下に気相反応させて、前記クロロペ
ンタフルオロエタン(CFC−115)を還元する工程
と、これによって生成した反応混合物を、主として水素
からなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエタ
ン(HFC−125)からなる第2の混合物とに分離す
る工程とを有し、前記第1の混合物から塩化水素を実質
的に除去するか、或いは、前記反応混合物から塩化水素
を実質的に除去した状態で、前記第1の混合物を前記未
精製の混合物に添加して、ペンタフルオロエタン(HF
C−125)を精製しているので、還元触媒の触媒毒或
いはCFC−115の触媒への吸着による阻害作用があ
って活性を低下させる塩化水素を実質的に除去して第1
の混合物の添加(即ち、水素の再使用)を行え、反応性
(又は活性)を低下させることなしにCFC−115を
低コストにかつ効率良く根絶(又は除去)し、高収率に
HFC−125を得ることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例について比較例の参照
下に更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
下に更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0032】比較例1 内径15mmのステンレス製反応管に、3重量%ロジウムを
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
【0033】反応管出口の反応物をガスクロマトグラフ
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を膜分離装置に流通させ、HFC−125
を分離した。
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を膜分離装置に流通させ、HFC−125
を分離した。
【0034】HFC−125を分離したガスは、水素、
塩化水素、HFC−125を含み、そのモル比は90:3.
8 :6.2 であった。
塩化水素、HFC−125を含み、そのモル比は90:3.
8 :6.2 であった。
【0035】この混合物50cc/minに対して、CFC−1
15 1.9cc/min、HFC−12550cc/minの割合で混合
したものを、再び内径15mmのステンレス製反応管に、3
重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充填した
反応管に導入し、反応温度250℃で反応させた。
15 1.9cc/min、HFC−12550cc/minの割合で混合
したものを、再び内径15mmのステンレス製反応管に、3
重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充填した
反応管に導入し、反応温度250℃で反応させた。
【0036】反応管入口でのCFC−115の割合はC
FC−115/(CFC−115+HFC−125)=
3.2 %であり、反応管出口でのCFC−115の割合は
CFC−115/(CFC−115+HFC−125)
=0.3 %であった。
FC−115/(CFC−115+HFC−125)=
3.2 %であり、反応管出口でのCFC−115の割合は
CFC−115/(CFC−115+HFC−125)
=0.3 %であった。
【0037】実施例1 内径15mmのステンレス製反応管に、3重量%ロジウムを
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
【0038】反応管出口の反応物をガスクロマトグラフ
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を水洗し、塩化水素を除去し、乾燥した。
塩化水素の濃度はHFC−125に対しモル比で 0.1%
であった。
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を水洗し、塩化水素を除去し、乾燥した。
塩化水素の濃度はHFC−125に対しモル比で 0.1%
であった。
【0039】その後、膜分離装置に流通させ、HFC−
125と水素を分離した。膜分離装置により分離され
た、主として水素からなる物は、水素、塩化水素、HF
C−125を含み、そのモル比は93.6:0.1:6.3 であっ
た。
125と水素を分離した。膜分離装置により分離され
た、主として水素からなる物は、水素、塩化水素、HF
C−125を含み、そのモル比は93.6:0.1:6.3 であっ
た。
【0040】この混合物50cc/minに対してCFC−11
5 1.9cc/min、HFC−125 50cc/minの割合で混合
し、3重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充
填した内径15mmの上記ステンレス製反応管に導入し、反
応温度 250℃で反応させた。
5 1.9cc/min、HFC−125 50cc/minの割合で混合
し、3重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充
填した内径15mmの上記ステンレス製反応管に導入し、反
応温度 250℃で反応させた。
【0041】反応管入口でのCFC−115/(CFC
−115+HFC−125)=3.4%であり、反応管出
口ではCFC−115は検知されなかった。
−115+HFC−125)=3.4%であり、反応管出
口ではCFC−115は検知されなかった。
【0042】実施例2及び3、比較例2〜5 実施例1において下記表−1の実施例2及び3のよう
に、また、比較例1において下記表−1の比較例2〜5
のように、反応に用いる混合物中のCFC−115と塩
化水素との比率、触媒の種類を変えた以外は同様に反応
させた場合、還元反応後のCFC−115/(CFC−
115+HFC−125)の比率を下記表−1に示す。
に、また、比較例1において下記表−1の比較例2〜5
のように、反応に用いる混合物中のCFC−115と塩
化水素との比率、触媒の種類を変えた以外は同様に反応
させた場合、還元反応後のCFC−115/(CFC−
115+HFC−125)の比率を下記表−1に示す。
【0043】 触媒量はいずれも10g A:3重量%ロジウム担持活性炭 B:3重量%パラジウム担持活性炭 いずれも、反応前のCFC-115/(CFC-115+HFC-125)は約3%
【0044】この結果によれば、塩酸(塩化水素)の濃
度によりCFC−115の還元反応が大きく左右され、
本発明に基づいて塩酸を実質的に除去して反応させると
CFC−115を完全に除去できること、比較例のよう
に塩酸の除去処理を行わないで反応させるとCFC−1
15の還元反応が阻害されることが分かる。
度によりCFC−115の還元反応が大きく左右され、
本発明に基づいて塩酸を実質的に除去して反応させると
CFC−115を完全に除去できること、比較例のよう
に塩酸の除去処理を行わないで反応させるとCFC−1
15の還元反応が阻害されることが分かる。
【0045】実施例4 内径15mmのステンレス製反応管に、3重量%ロジウムを
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、水素45cc/min、CFC−115 1.9cc/min、HFC
−125 56.1cc/minの割合で流通し、反応させた。
【0046】反応管出口の反応物をガスクロマトグラフ
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を膜分離装置に流通させ、HFC−125
を分離した。
で分析の結果、CFC−115は検出されなかった。そ
の反応混合物を膜分離装置に流通させ、HFC−125
を分離した。
【0047】さらに、HFC−125を分離した混合物
を水洗し、乾燥したガスは、水素、塩化水素、HFC−
125を含み、そのモル比は93.6:0.01:6.4 であっ
た。
を水洗し、乾燥したガスは、水素、塩化水素、HFC−
125を含み、そのモル比は93.6:0.01:6.4 であっ
た。
【0048】この混合物50cc/minに対して、CFC−1
15 1.9cc/min、HFC−12550cc/minの割合で混合
したものを、再び内径15mmのステンレス製反応管に、3
重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充填した
反応管に導入し、反応温度250℃で反応させた。
15 1.9cc/min、HFC−12550cc/minの割合で混合
したものを、再び内径15mmのステンレス製反応管に、3
重量%ロジウムを活性炭に担持した触媒10gを充填した
反応管に導入し、反応温度250℃で反応させた。
【0049】反応管入口でのCFC−115の割合はC
FC−115/(CFC−115+HFC−125)=
3.4 %であり、反応管出口ではCFC−115は検知さ
れなかった。
FC−115/(CFC−115+HFC−125)=
3.4 %であり、反応管出口ではCFC−115は検知さ
れなかった。
【0050】参考例1 内径15mmのステンレス製反応管に、3重量%ロジウムを
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、塩化水素10cc/min、HFC−125 100cc/min の
割合で流通し、反応させた。
活性炭に担持した触媒10gを充填し、反応温度 250℃
で、塩化水素10cc/min、HFC−125 100cc/min の
割合で流通し、反応させた。
【0051】反応管出口の反応物をガスクロマトグラフ
で分析の結果、CFC−115は検出されず、HFC−
125とHClが反応していないことがわかった。
で分析の結果、CFC−115は検出されず、HFC−
125とHClが反応していないことがわかった。
【図1】本発明に基づくHFC−125の精製方法の一
例のプロセスフロー図である。
例のプロセスフロー図である。
(1)・・・CFC−115を含むHFC−125 (2)・・・主としてHFC−125からなる混合物 (3)・・・主として水素からなる混合物 (4)・・・水素 (A)・・・CFC−115の還元工程 (B)・・・HFC−125の分離工程 (C)・・・塩酸(塩化水素)の除去工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/389 17/395
Claims (14)
- 【請求項1】 少なくともクロロペンタフルオロエタン
及びペンタフルオロエタンを含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタンを精製するに際して、 (A)前記未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に気
相反応させて、前記クロロペンタフルオロエタンを還元
する工程Aと、 (B)これによって生成した反応混合物を、主として水
素からなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエ
タンからなる第2の混合物とに分離する工程Bと、 (C)前記第1の混合物から塩化水素を、前記未精製の
混合物中のクロロペンタフルオロエタンに対し 0.5倍モ
ル以下となるまで除去した後に、この第1の混合物を前
記未精製の混合物に添加する工程Cとを有する、ペンタ
フルオロエタンの精製方法。 - 【請求項2】 工程Aと工程Bと工程Cとを連続的に繰
り返す、請求項1に記載した精製方法。 - 【請求項3】 工程Bにおいて反応混合物を蒸留によっ
て第1の混合物と第2の混合物とに分離する、請求項1
又は2に記載した精製方法。 - 【請求項4】 工程Bにおいて反応混合物を膜分離法に
よって第1の混合物と第2の混合物とに分離する、請求
項1又は2に記載した精製方法。 - 【請求項5】 工程Bにおいて反応混合物を圧力スイン
グ吸着法によって第1の混合物と第2の混合物とに分離
する、請求項1又は2に記載した精製方法。 - 【請求項6】 少なくともクロロペンタフルオロエタン
及びペンタフルオロエタンを含有する未精製の混合物か
ら前記ペンタフルオロエタンを精製するに際して、 (I)前記未精製の混合物と水素とを触媒の存在下に気
相反応させて、前記クロロペンタフルオロエタンを還元
する工程Iと、 (II)これによって生成した反応混合物から塩化水素
を、前記未精製の混合物に添加する際に前記未精製の混
合物中のクロロペンタフルオロエタンに対し 0.5倍モル
以下となるまで除去する工程IIと、 (III) しかる後に、前記反応混合物を、主として水素か
らなる第1の混合物と、主としてペンタフルオロエタン
からなる第2の混合物とに分離し、前記第1の混合物を
前記未精製の混合物に添加する工程III とを有する、ペ
ンタフルオロエタンの精製方法。 - 【請求項7】 工程Iと工程IIと工程III とを連続的に
繰り返す、請求項6に記載した精製方法。 - 【請求項8】 工程III において反応混合物を蒸留によ
って第1の混合物と第2の混合物とに分離する、請求項
6又は7に記載した精製方法。 - 【請求項9】 工程III において反応混合物を膜分離法
によって第1の混合物と第2の混合物とに分離する、請
求項6又は7に記載した精製方法。 - 【請求項10】 工程III において反応混合物を圧力スイ
ング吸着法によって第1の混合物と第2の混合物とに分
離する、請求項6又は7に記載した精製方法。 - 【請求項11】 未精製の混合物を水素と触媒の存在下に
気相反応させる際に、クロロペンタフルオロエタンに対
する水素の割合をモル比で5〜200 倍とする、請求項1
〜10のいずれか1項に記載した精製方法。 - 【請求項12】 未精製の混合物を水素と触媒の存在下に
気相反応させる際に、前記未精製の混合物中においてク
ロロペンタフルオロエタンに対して塩化水素の濃度をモ
ル比で 0.5倍以下とする、請求項1〜11のいずれか1項
に記載した精製方法。 - 【請求項13】 未精製の混合物を水素と気相反応させる
際に、パラジウム及び/又はロジウムを担持した触媒を
使用する、請求項1〜12のいずれか1項に記載した精製
方法。 - 【請求項14】 未精製の混合物と水素とを触媒の存在下
に 180℃〜350 ℃で反応させる、請求項1〜13のいずれ
か1項に記載した精製方法。
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KR1019970700604A KR100232038B1 (ko) | 1994-07-29 | 1995-07-25 | 펜타플루오로에탄의 정제방법 |
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AU30863/95A AU679388B2 (en) | 1994-07-29 | 1995-07-25 | Method of purifying pentafluoroethane |
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FR3131305A1 (fr) * | 2021-12-23 | 2023-06-30 | Arkema France | Procédé de production et de purification du trifluoroéthylène |
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JPH07509238A (ja) * | 1992-07-22 | 1995-10-12 | インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー | ペンタフルオロエタンの精製 |
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Cited By (1)
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