JPH084067Y2 - 揺動遊戯機 - Google Patents

揺動遊戯機

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JPH084067Y2
JPH084067Y2 JP3551089U JP3551089U JPH084067Y2 JP H084067 Y2 JPH084067 Y2 JP H084067Y2 JP 3551089 U JP3551089 U JP 3551089U JP 3551089 U JP3551089 U JP 3551089U JP H084067 Y2 JPH084067 Y2 JP H084067Y2
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雅樹 松野
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株式会社セガ・エンタープライゼス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車、二輪車、飛行機、船舶等の乗り物
その他動植物、人形等を模した物に遊戯者自らが搭乗し
て操縦する遊戯機に関する。
従来技術 遊戯者が搭乗して操縦することにより乗り物が揺動す
る遊戯機は、従来でも各種あり、そのうち特に上下動す
る支持手段を駆動源とする例(特開昭61−31185号公
報、実開昭58−77785号公報、実開昭60−192873号公報
等)も多く提案されている。
いずれも上下動する支持手段を駆動して遊戯者が搭乗
する操縦席を揺動させるものである。
また操縦席が垂直軸を中心に揺動する例も各種存在す
る。
解決しようとする課題 しかし前者の上下動する支持手段により操縦席を揺動
させる例では、該支持手段が操縦席を揺動させていると
きに同時に操縦席を振動させることは困難である。
したがって動きが単調であり、細かい振動に伴うリア
ルな体感を得ることができない。
また後者の操縦席が垂直軸を中心に揺動する例の場
合、シリンダよりもモータが駆動源とされている。
シリンダの場合は伸縮するロッドに中間位置での安定
状態が存在しないので、中央位置の停止が困難なためで
ある。
したがってモータを駆動源とするため、シリンダ特有
の滑らかに移行していく緩急動作が得られず、動きがぎ
くしゃくしたものとなっていた。
上下の揺動についても中央位置停止が必要なときは、
モータ駆動とされている。
課題を解決するための手段および作用 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的
とする処はより現実に即した複雑な動きを可能とした揺
動遊戯機を供する点にある。
すなわち第1の考案は、操縦席が設けられた揺動部材
と、同揺動部材を支持し上下方向に揺動させる揺動用シ
リンダと、同揺動用シリンダと直列に介装され上下方向
に往復振動させる振動用シリンダとを備えた揺動遊戯機
である。
揺動用シリンダに直列に振動用シリンダが介装されて
いるので、操縦席を揺動しながら振動させることがで
き、動きに変化を持たせることができ、臨場感のあるゲ
ームを楽しむことができる。
また揺動停止中でも効果的に振動を与えることにより
ゲーム自体を変化に富むものとすることができる。
また第2の考案は、操縦席が設けられた第1回動部材
と、同第1回動部材を回動自在に支持する支軸と、同支
軸に支持され前記第1回動部材と平行に独立して回動可
能な第2回動部材と、前記第1回動部材と前記第2回動
部材との間に介装され同第1回動部材と第2回動部材に
相対的な回動をさせる第1シリンダと、前記第2回動部
材と固定部との間に介装され同第2回動部材を回動させ
る第2シリンダとを備えた揺動遊戯機である。
操縦席が設けられた第1回動部材と固定部との間で第
2回動部材が介在するので、第1シリンダと第2シリン
ダとの伸縮駆動状態の組合せにより多種多様な回動を可
能とし、回動自体もシリンダ特有の臨場感のある動きと
することができる。
実施例 以下第1図ないし第9図に図示した本考案に係る一実
施例について説明する。
第1図は、本考案に係る揺動遊戯機1の全体斜視図で
ある。
レーシングカーの一部を模した外壁2に覆われた内部
に操縦空間が形成され、同空間には遊戯者がすわる操縦
席20が設けられ、同外壁2の前方にフレネルレンズで構
成されるワイドスクリーン3が配置され、同ワイドスク
リーン3のさらに前方にモニターTV4が設けられてい
る。
ワイドスクリーン3の下端位置にハンドル5が設けら
れ、そのわきにスタートボタン6がさらにその右側には
シフトレバー7が配置されており、モニターTV4の下方
の空間で遊戯者の足元位置にはアクセルペダル8、ブレ
ーキペダル9が並設されている。
第2図は内部の構造を示す説明図であり、基台の前端
部に突設された支柱10に設けられたブラケット11に左右
一対の軸受12が固着されて、同軸受12に回動自在に支持
された支軸13に揺動部材14の前端部が支持されている。
揺動部材14の後端部は、直列に接続された上下動用シ
リンダ15、振動用シリンダ16によって支持されている。
上下動用シリンダ15は、その筒体端部を基台19に突設
されたブラケット18に枢支され、振動用シリンダ16はそ
の筒体端部を揺動部材14の後端部に回動自在に吊設さ
れ、両シリンダ15、16は一本のロッド17を共有としてい
る。
揺動部材14の上には、回動自在に操縦席20が設けら
れ、操縦席20の下方のカバー21に覆われた部分に後記す
る操縦席20を駆動する機構が設けられている。
従って操縦席20は、揺動部材14とともに支軸13を中心
に上下動用シリンダ15の駆動で上下に揺動し、振動用シ
リンダ16の駆動で上下振動を受ける。
第2図は上下動用シリンダ15がロッド17を伸長させて
揺動部材14の後方を上昇させた状態を示し、第3図は逆
に上下動用シリンダ15がロッド17を縮めて揺動部材14の
後方を下降させた状態を示している。
このように上下動用シリンダ15の駆動で操縦席20は上
下方向のピッチング動作を行うことができる。
そして振動用シリンダ16の駆動で適宜揺動部材14およ
び操縦席20に上下振動を加えることができる。
揺動部材14が上下に昇降している動作中であっても、
また上昇または下降した位置に、あるいはその中間位置
に停止した状態にあっても操縦席20を振動させることが
できる。
したがってゲームの進行に合わせて適当な処で振動を
加えることにより遊戯者は振動を体で感じ臨場感を味わ
うことができ、極めて効果的である。
次に操縦席20の回動機構について第4図ないし第7図
に基づき説明する。
揺動部材14の上面には支軸22が突設され、同支軸22に
回動自在に支持されて、矩形のターンテーブル23が設け
られている。
このターンテーブル23に操縦席20が固定されている。
また支軸22には、ターンテーブル23と揺動部材14との
間の略中間の高さ位置にあってアイドルアーム24が回動
自在にその基端部を枢支されている。
ターンテーブル23とアイドルアーム24とは支軸22を中
心に平行に互いに独立して揺動することができる。
ターンテーブル23の側縁部近傍の下面位置に支持部材
23aが垂設され、その支持部材23aの下端部に右回動用シ
リンダ25の筒体端部が枢支されて水平方向の揺動を許し
て支持され、その右回動用シリンダ25のロッド25aの端
部は、アイドルアーム24の先端部において上方に突設さ
れた支持部材24aに枢着されている。
また第4図および第5図に示す状態において、揺動部
材14の上面においてターンテーブル23aの下方位置に支
持部材14aが上方に突設されており、その支持部材14aの
上端部に左回動用シリンダ26の筒体端部が枢支されて水
平方向の揺動を許して支持され、その左回動用シリンダ
26のロッド26aの端部は、アイドルアーム24の先端部に
おいて下方に突設された支持部材24bに枢着されてい
る。したがって右回動用シリンダ25はターンテーブル23
とアイドルアーム24との間に介在し、両者の相対的回動
を起こすよう作動し、左回動用シリンダ26はアイドルア
ーム24と揺動部材14との間に介在し両者の相対的回動を
起こすよう作動する。
第4図および第5図は、前後方向に指向する中心線C
−Cに操縦席20が一致して完全に前方に向いた状態を示
しており、同状態でアイドルアーム24は中心線C−Cに
沿って支軸22より後方に指向している。
上下に位置するシリンダ25、26は復動式の空気圧シリ
ンダであり、いずれもロッド25a、26aを引込める方向に
加圧されている。
この状態から下側の左回動用シリンダ26をロッド26a
を突出させる方向に加圧すると、左回動用シリンダ26の
筒体端部は揺動部材14に固定されているので、ロッド26
aの突出により第6図に図示するようにアイドルアーム2
4は反時計方向に揺動し、このアイドルアーム24の揺動
に伴い引込み状態を維持する右回動用シリンダ25を介し
てターンテーブル23がやはり同方向に回動され、したが
って操縦席20は反時計方向に左回動する。
一方第5図に示す状態から上側の右回動用シリンダ25
をロッド25aを突出させる方向に加圧すると、左回動用
シリンダ26はロッド26aの引込み状態を維持してアイド
ルアーム24の揺動部材14に対する相対的回動を禁止して
いるので、右回動用シリンダ25のロッド25aの突出によ
り第7図に図示するように揺動部材14に対し固定状態に
あるアイドルアーム24に対しターンテーブル23が時計方
向に回動し、したがって操縦席20は時計方向に右回動す
る。
以上のように本案の回動機構は中央位置、左回動位
置、右回動位置の3つの安定状態を有し、両シリンダ2
5、26を組み合わせて駆動することで、中央停止から左
回動、右回動さらには連続して順次駆動することで左回
動位置から右回動位置へまたはその逆方向へ大きく回動
させることができる。
また両シリンダ25、26を同時に駆動することで一時的
に適当な回動位置に停止させることも可能である。
シリンダは伸縮いずれかの2つの安定状態しかなく中
間での停止はできないので上記の如く中央位置あるいは
適当な位置での停止は難しいが、2個のシリンダを用い
て簡単な機構でそれを実現し、複雑で変化に富んだ回動
(ヨーイング)を行うことができる。
しかもシリンダ特有の緩急ある動きにより臨場感のあ
る擬似体験を得ることができる。
以上のように本実施例は、上下動用シリンダ15、振動
用シリンダ16、右回動用シリンダ25、左回動用シリンダ
26の4つのシリンダにより操縦席20にピッチング、ヨー
イング、および振動をさせることができるが、この4つ
のシリンダの空気圧系の配管図を第8図に示し説明す
る。
コンプレッサ40から供給される空気は、フィルタ41を
介してリリーフ減圧弁42に至り、以後の回路の内部圧力
を設定値に保持されるよう制御される。
なお43、44は圧力計である。
リリーフ減圧弁42から下流に供給される空気は4つに
分かれた管路を通って、各シリンダ15、16、25、26にそ
れぞれ対応して設けられた4ポート電磁弁45、46、47、
48の入力ポートに送られる。
上下動用シリンダ15に対応する4ポート電磁弁45は、
その1入出力ポートが速度制御弁49を介して上下動用シ
リンダ15の前進側に加圧する出入口に、他の入出力ポー
トが上下動用シリンダ15の後退側に加圧する出入口に接
続され、もう一つの出力ポートは消音器50に接続されて
いる。
振動用シリンダ16に対応する4ポート電磁弁46は、そ
の1入出力ポートが振動用シリンダ16の後退側に加圧す
る出入口に、他の入出力ポートが速度制御弁51を介して
振動用シリンダ16の前進側に加圧する出入口に接続さ
れ、もう一つの出力ポートは消音器52に接続されてい
る。
また右回動用シリンダ25に対応する4ポート電磁弁47
は、その2入出力ポートがそれぞれ右回動用シリンダ25
の前進側および後退側に加圧する出入口に接続され、も
う一つの出力ポートは排気絞り弁53に接続され、同様に
左回動用シリンダ26に対応する4ポート電磁弁48は、そ
の2入出力ポートがそれぞれ左回動用シリンダ26の前進
側および後退側に加圧する出入口に接続され、もう一つ
の出力ポートは排気絞り弁54に接続されている。
以上のように空気圧系の配管が構成されており、第8
図に示す状態は操縦席20が中央正面を向いて後部が上昇
した状態を示している。
この状態から4ポート電磁弁45を切換えると上下動用
シリンダ15が後退側に加圧されるので、操縦席20は下方
に揺動する。
その際遊戯者の体重が常に下向きに加わっているの
で、上下動用シリンダ15からの排気を速度制御弁49によ
って絞り操縦席20の下方への揺動を制限して急激な動き
を防止している。
また4ポート電磁弁46の切換を短い周期で繰り返すこ
とにより、振動用シリンダ16のロッド17に対して筒体側
が短い周期で上下に移動し、操縦席20に振動を加えるこ
とができる。
この振動の際にも、下降時には振動用シリンダ16の排
気が速度制御弁51により制限され遊戯者の体重による急
激な下降を防止している。
この振動用シリンダ16は、上下動用シリンダ15の状態
と無関係に適宜必要な時に駆動できるのでゲームの進行
に合わせ効果的に振動を与えることができる。
なおシリンダ15、16の排気に伴う余計な排気音は消音
器50、52により消される。
また第8図図示の状態から4ポート電磁弁47を切換え
ると、右回動用シリンダ25が前進側に加圧され、よって
前記した如く操縦席20は右回動し、再び4ポート電磁弁
47を切換えると、操縦席20は左回動して元に戻り、続け
て4ポート電磁弁48を切換えると、今度は左回動用シリ
ンダ26が前進側に加圧されてさらに左回動する。
このように右回動位置から左回動位置まで連続して左
回動することもできれば途中で中央に停止させることも
可能である。
また右回動用シリンダ25と左回動用シリンダ26の動き
を同時にさせることで操縦席20を適当な回転位置で一時
的に停止させることも可能である。
このように4ポート電磁弁47、48を制御することによ
り操縦席20に多種多様な回動をさせることができる。
以上の4つの電磁弁45、46、47、48を制御する制御系
の概略ブロック図を第9図に図示する。
該制御系の中枢はCPU60であり、同CPU60により判断処
理される。
メインボード61はハンドル5、スタートボタン6、シ
フトレバー7、アクセルペダル8、ブレーキペダル9等
からの情報を入力し、CPU60により判断された結果に基
づき制御ボード62に動作指令信号を送信するとともに、
画像処理手段63に画像指示信号を出力する。
制御ボード62は動作指令に基づき各電磁弁45、46、4
7、48に所要の駆動信号を出力し弁の切換動作を行わせ
る。
電磁弁の動作に従って前記した如くコンプレッサ40か
らの空気圧系によりシリンダ15、16、25、26が駆動さ
れ、操縦席20は上下方向のピッチング、左右方向のヨー
イングを行う。
なお操縦席20の上下位置、左右位置は各シリンダ15、
16、25、26の動きを検知する位置検出センサ15a、16a、
25a、26aにより検出され、その検出信号は制御ボード62
にフィードバックされて駆動制御に供される。
一方画像処理手段63はメインボード61からの画像指示
信号に基づき、モニターTV4の映像処理を行う。
モニターTV4にはレーシングコースが映し出され、ゲ
ームの進行に従い変化する。
以下第10図および第11図に示す概略フローチャートに
基づき移動手順を説明する。
第10図はメインボード61が処理するゲーム進行メイン
ルーチンを示すフローチャートであり、第11図は制御ボ
ード62が処理する駆動制御ルーチンを示すフローチャー
トである。
メインボード61において、まず電源が入れられると
(ステップ)、初期設定がなされ(ステップ)、ク
レジットの有無が判断される(ステップ)。
クレジットがあれば次のステップに進み、スタート
ボタン6の入力を待つ。
スタートボタン6の入力があると、ゲームがスタート
し(ステップ)、ゲームスタート信号が制御ボード62
へ送信され、以下ゲーム中はステップからステップ
のゲームオーバー判断までの処理が繰り返される。
ステップでは遊戯者の操作情報の処理すなわちハン
ドル5、シフトレバー7、アクセルペダル8、ブレーキ
ペダル9の操作情報を入力処理する。
同処理の結果は画像処理手段63に出力されて(ステッ
プ)、同画像処理手段63によって画像処理がなされ、
モニターTV4の画面上のキャラクタおよび道路を変化さ
せる。
ステップでは、遊戯者が運転する自車のシュミレー
ションデータを判断し制御データを制御ボード62に送信
する。
次にゲームオーバーであるか否かを判断し(ステップ
)、ゲームオーバーでなければステップに戻り、ス
テップ、、を繰り返す。
ゲームオーバーと判断したときは、ゲームオーバーで
ある旨の信号を制御ボード62に送信し(ステップ)、
ステップに戻り、次のゲームの開始を待つ。
第11図に示す制御ボードにおける駆動制御ルーチンで
は、まず電源が入ると(ステップ)、初期設定がなさ
れ(ステップ)、次いで圧力計43が規定圧力を示して
いるかを判断し(ステップ)規定圧力になっていない
ときは、コンプレッサ40を駆動して圧力を上げ(ステッ
プ)、ステップに進み、規定圧力であればステップ
に進む。
ステップでは、メインボード61からゲームオーバー
信号が受信されているかを判断しており、受信されてい
ればステップに進み、電磁弁45、46、47、48を駆動し
て全てゲームオーバー状態にし、ステップに戻る。
ステップでゲームオーバーでないと判断したとき
は、ステップに進み、ゲームスタート信号が受信され
ているか否かを判断し、受信されていなければゲームス
タート信号の受信を待ち、受信があれば、次のステップ
に進んでシュミレーションデータを判断し、メインボ
ード61からの制御データを受信して各電磁弁の制御デー
タを判定する。
そして制御データに基づき電磁弁を駆動制御し(ステ
ップ)、操縦席20を揺動させる。
ステップからはステップに戻り、ゲーム中はステ
ップ、、、が繰り返されて、操縦席20はピッチ
ング動作、ヨーイング動作をするとともにゲーム進行状
態によって適宜振動が加えられる。
本実施例は以上のように制御されるので、操縦席20に
遊戯者が乗り、スタートボタン6を押し遊戯を開始する
と、モニターTV4に映し出されるレーシングコースを見
ながら同レーシングコースに沿ってハンドル5、シフト
レバー7、アクセルペダル8およびブレーキペダル9を
操作しながら運転をする。
操縦席20はピッチング動作とともに振動効果が加わ
り、よりリアルな体験をすることができる。
モニターTV4の映像は操縦席20の動きに合わせて変化
するので自らの動きを体感しつつ変化する映像を見なが
ら操縦することになり、一層の臨場感を伴うことができ
る。
またシリンダ特有の緩急ある動きをするのでより興味
ある体感を味わうことができる。
なお空気圧シリンダを用いているので保守管理が容易
である。
次に別の実施例について第12図ないし第21図に基づき
説明する。
支柱70の側壁内側に後方に向けてリンクボール71が突
設されており、同リンクボール71はボール付シャンク71
aのボールをホルダー71bが相対的な動きを自在に把持し
ていて、ボール付シャンク71aのシャンクを支柱70に固
定し、ホルダー71bに揺動部材72の先端部が固着されて
いる。
揺動部材72はT字状をなし(第12図参照)、前後方向
に指向した部分72aの前端部が上記の如くリンクボール7
1に接続されており、後端の左右方向に指向した部分
(後端揺動部材)72bの左右両端がそれぞれ基台73との
間に介在する上下動用シリンダ74、75によって支持され
ている。
各シリンダ74、75は、その筒体下端部を基台73に突設
されたブラケット76、77に枢支され、ロッド74a、75bの
上端部は、後端揺動部材72bの両端に枢着されて、互い
に独立に駆動することができるようになっている。
後端揺動部材72bの中央より、さらに後方に向けて突
起78が突出しており、一方後方に立設された後壁79の中
央には上下方向に長尺にガイド孔79aが穿設されてい
て、同ガイド孔79aに前記突起78が遊嵌されている。
従って揺動部材72は前端のリンクボール71を支点に
し、後端をガイド孔79aに案内されて左右への振れを阻
止された状態で、上下に揺動してピッチング動作が可能
であるとともに、リンクボール71により左右への揺動す
なわちローリング動作も可能である。
揺動部材72の前後方向に指向した部分72aの中央には
矩形函状のカバー81に覆われて前記実施例と同様の操縦
席を回動する機構が内蔵されており、回動するターンテ
ーブル82に操縦席83が固定されている。
従って操縦席83は前記ピッチング、ローリングととも
にヨーイングが可能である。
本実施例は、以上のような駆動機構を有していて、こ
のうち上下の揺動をなすシリンダ74、75の空気圧系の配
管図を第21図に示し説明する。
なお回動をなすシリンダの空気圧系は前記実施例と同
じであるので省略する。
第21図においてコンプレッサ90、フィルタ91、リリー
フ減圧弁92、圧力計93、94は第8図図示の例と同じであ
る。
リリーフ減圧弁92から下流は管路が4つに分かれてお
り、そのうち2つは前記回動をなすシリンダ側に接続さ
れるもので、図では省略している。
他の2つの管路はそれぞれ4ポート電磁弁95、96の入
力ポートに接続されている。
上下動用シリンダ74に対応する電磁弁95は、その1入
出力ポートが速度制御弁97を介して上下動用シリンダ74
の前進側に加圧する出入口に、他の入出力ポートが上下
動用シリンダ74の後退側に加圧する出入口に接続されて
いる。
また上下動用シリンダ75に対応する電磁弁96との接続
も同様である。
いま後端揺動部材72bが水平に保たれて、第21図に示
される状態で上下動用シリンダ74、75が駆動されている
とすると、上下動用シリンダ74、75はそのロッド74a、7
5aを同時に同速度で前進されており、従って揺動部材72
は上方へ揺動している。
電磁弁95、96を同時に切換えると、今度は揺動部材72
は下方へ揺動する。
このとき上下動用シリンダ74、75からの排気をそれぞ
れ速度制御弁97、98によって絞り揺動部材72の下方への
揺動を制限している。
このように電磁弁95、96を同時に切換えることにより
揺動部材72を操縦席83とともに上下に揺動してピッチン
グ動作をなすことができる。
また第21図図示の状態から電磁弁96を切換え、上下動
用シリンダ75を後退側へ加圧すると、第17図および第18
図に図示するように操縦席83の左側が上昇し、右側が下
降する。
電磁弁95、96の切換えを逆にすると、今度は操縦席83
の左側が下降し右側が上昇して第19図および第20図のよ
うに傾く。
これを繰り返すことにより操縦席83はローリング動作
をなす。
以上のようにピッチング動作とローリング動作に加え
て、回動機構によりヨーイング動作が行われるので、複
雑で多様な動きを実現することができる。
そして動きもシリンダ特有の緩急ある動作により興趣
ある体験を遊戯者に与えることができる。
なお本実施例においても、前記実施例と同様に上下動
用シリンダ74、75と直列にそれぞれ振動用のシリンダを
介在させるようにしてもよく、このようにすることで前
記3種類の動きに振動効果が加わり、より一層の興趣あ
る体験をすることができる。
さらに本実施例では、4ポート電磁弁95、96と上下動
用シリンダ74、75との間には、それぞれ1個の速度制御
弁97、98が介装されていたが、これを第22図に示すよう
にシリンダの前進側ばかりでなく後退側にもそれぞれに
速度制御弁110、111を追加し、各速度制御弁97、98、11
0、111をバイパスする管路に2ポート電磁弁112、113、
114、115を介装させる構成とすることができる。
このような構成とすることで、第22図に示すように2
ポート電磁弁112、113、114、115を遮断状態にしてある
ときは、前進、後退いずれ側を加圧する場合でも、空気
は速度制御弁97、98、110、111を通るため、ロッド74
a、75aの動きは低速となる。
この状態から2ポート電磁弁112、113、114、115を切
り換え連通状態とすると、空気は2ポート電磁弁112、1
13、114、115を通るためロッド74a、75aの動きは高速と
なる。
この低速と高速の切り換えは、上下動用シリンダ74、
75とも互いに独立してまたは同調させて行うことも自由
であり、したがって操縦席は低速または高速のいずれか
のピッチング動作およびローリング動作が選択的に行わ
れる。
このように揺動動作にさらに低速と高速の2種類の速
度が加わり、遊戯者はなお一層の魅力ある動きを体感す
ることができ、興趣の尽きないものとすることができ
る。
考案の効果 第1の考案は、揺動用シリンダに振動用シリンダが直
列に介装されることで、揺動動作に加えて従来にない振
動効果が加わり、シリンダ特有の緩急ある動きとともに
よりリアルな体感を味わうことができる。
第2の考案は、操縦席が設けられた第1回動部材と固
定部との間で第2回動部材が介在し、第1回動部材、第
2回動部材および固定部の互いの間に第1シリンダ、第
2シリンダが介装されるので、同第1シリンダと第2シ
リンダの伸縮駆動状態の各種組合せにより、多種多様な
回動が可能で、回動途中の中間での停止も可能で極めて
変化に富んだ動きを実現することができ、多様な動きを
体感して興趣のつきないものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る一実施例の揺動遊戯機の全体斜
視図、第2図および第3図は同実施例のピッチング動作
を説明するための要部側面図、第4図はヨーイング動作
を説明するための側面図、第5図は同平面図、第6図お
よび第7図はそれぞれ異なるヨーイング状態を示す平面
図、第8図は、同実施例の空気圧系の配管図、第9図は
同実施例の制御系ブロック図、第10図はメインルーチン
を示すフローチャート、第11図は制御ルーチンを示すフ
ローチャート、第12図は別実施例の要部平面図、第13図
ないし第20図はそれぞれ異なる状態を示す側面図および
後面図、第21図は同実施例の空気圧系の配管図、第22図
はさらに別の実施例の空気圧系の要部配管図である。 1…揺動遊戯機、2…外壁、3…ワイドスクリーン、4
…モニターTV、5…ハンドル、6…スタートボタン、7
…シフトレバー、8…アクセルペダル、9…ブレーキペ
ダル、10…支柱、11…ブラケット、12…軸受、13…支
軸、14…揺動部材、15…上下動用シリンダ、16…振動用
シリンダ、17…ロッド、18…ブラケット、19…基台、20
…操縦席、21…カバー、22…支軸、23…ターンテーブ
ル、24…アイドルアーム、25…右回動用シリンダ、26…
左回動用シリンダ、40…コンプレッサ、41…フィルタ、
42…リリーフ減圧弁、43、44…圧力計、45、46、47、48
…4ポート電磁弁、49…速度制御弁、50…消音器、51…
速度制御弁、52…消音器、53、54…排気絞り弁、60…CP
U、61…メインボード、62…制御ボード、63…画像処理
手段、70…支柱、71…リンクボール、72…揺動部材、73
…基台、74、75…上下動用シリンダ、76、77…ブラケッ
ト、78…突起、79…後壁、79a…ガイド孔、81…カバ
ー、82…ターンテーブル、83…操縦席、90…コンプレッ
サ、91…フィルタ、92…リリーフ減圧弁、93、94…圧力
計、95、96…電磁弁、97、98…速度制御弁、99…消音
器、100…消音器、110、111…速度制御弁、112、113、1
14、115…2ポート電磁弁。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操縦席が設けられた揺動部材と、 同揺動部材を支持し上下方向に揺動させる揺動用シリン
    ダと、 同揺動用シリンダと直列に介装され上下方向に往復振動
    させる振動用シリンダとを備えたことを特徴とする揺動
    遊戯機。
  2. 【請求項2】操縦席が設けられた第1回動部材と、 同第1回動部材を回動自在に支持する支軸と、 同支軸に支持され前記第1回動部材と平行に独立して回
    動可能な第2回動部材と、 前記第1回動部材と前記第2回動部材との間に介装され
    同第1回動部材と第2回動部材に相対的な回動をさせる
    第1シリンダと、 前記第2回動部材と固定部との間に介装され同第2回動
    部材を回動させる第2シリンダとを備えたことを特徴と
    する揺動遊戯機。
JP3551089U 1989-03-30 1989-03-30 揺動遊戯機 Expired - Lifetime JPH084067Y2 (ja)

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JPH02126687U JPH02126687U (ja) 1990-10-18
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