JP4349537B2 - シミュレータ - Google Patents

シミュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP4349537B2
JP4349537B2 JP16915699A JP16915699A JP4349537B2 JP 4349537 B2 JP4349537 B2 JP 4349537B2 JP 16915699 A JP16915699 A JP 16915699A JP 16915699 A JP16915699 A JP 16915699A JP 4349537 B2 JP4349537 B2 JP 4349537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ride
pair
end side
intermediate links
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16915699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000214757A (ja
Inventor
順一朗 小山
伸一郎 相木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namco Ltd
Bandai Namco Entertainment Inc
Original Assignee
Namco Ltd
Namco Bandai Games Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namco Ltd, Namco Bandai Games Inc filed Critical Namco Ltd
Priority to JP16915699A priority Critical patent/JP4349537B2/ja
Publication of JP2000214757A publication Critical patent/JP2000214757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4349537B2 publication Critical patent/JP4349537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シミュレータに関し、特に、プレーヤ等が乗るライド部を揺動させるシミュレータに関する。
【0002】
【背景技術】
プレーヤ等が乗るライド部を揺動可能にしたシミュレータとしては、例えばオートバイゲーム等を行うゲーム装置等がある。
【0003】
このオートバイゲーム等を行うシミュレータとしては、床面に設置されたベース上にオートバイの形状を模したライド部を左右に傾斜可能に設置し、このライド部にハンドルを一体的に設けたものが知られている。
【0004】
このようなシミュレータにおいて、プレーヤは、両足をベースにつけた状態でライド部に跨り、ハンドルの両端に設けられたスロットルレバーやブレーキを操作する。これにより、プレーヤは、ディスプレイ上に表示されるオートバイの移動速度を制御することができる。また、ライド部全体を左右に傾けることにより、プレーヤは、ディスプレイ上のオートバイの進行方向を制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のシミュレータでは、プレーヤが足をベースにつけた状態でライド部を操作しなければならないことから、現実のオートバイの運転感覚とかけ離れ、ゲームの臨場感が損なわれやすい。
【0006】
また、プレーヤがライド部を左右に傾斜させると、プレーヤの頭部もライド部の軸を中心に大きく傾斜する。このため、プレーヤの頭部がディスプレイの中心から大きく外れて、ディスプレイが見えにくくなってしまう。しかも、ライド部を単に左右に傾斜させるだけの操作は、現実のオートバイの運転操作に比べて不自然で、違和感がある。このため、ゲームの臨場感が損ねられることとなる。
【0007】
さらに、プレーヤがライド部に跨った状態で、ライド部の軸を中心にライド部全体を左右に傾斜させるためには、大きな力が必要とされる。
【0008】
上記課題に鑑み、本発明は、プレーヤがベースから足を離した状態で、ライド部を所定の傾きに保持でき、かつ、傾斜位置から中立位置へのライド部の復帰も容易に行うことのできる、操作性のよい、臨場感にあふれたシミュレータを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、プレーヤがライド部を傾斜させた場合にも、プレーヤの頭部が中立位置の状態から大きく外れることなく、進行方向を見ながら臨場感にあふれた操作をすることができるシミュレータを提供することをも目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、プレーヤがライド部の操作に大きな力を要することなく、小さな力で操作でき、しかも、臨場感にあふれた動きをプレーヤに与えることができるシミュレータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ベースと、ベースの上方に設けられるライド部と、ベース上に設置され、ライド部の後端側を一点で支持する後端側支持部と、ベース上に設置され、後端側支持部による支点を中心としてライド部の前端側を中立位置からライド部の左右方向に揺動可能に支持する前端側支持部と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、シミュレータのライド部は、後端側支持部によって後端側を一点で支持され、前端側支持部によって前端側を左右に揺動可能に支持される。このため、プレーヤは、後端側支持部の支点を中心として、ライド部の前端側を小さな力で容易に左右に揺動させることができる。また、プレーヤは、例えば、ライド部上でベースから足を離した状態で体重移動を行うことによっても、ライド部を簡単に揺動させることができる。さらに、揺動時にライド部全体が左右に変位するものではないため、プレーヤが、ライド部を揺動後の位置から中立位置に復帰させやすい。
【0013】
したがって、操作性のよいシミュレータを実現することができる。
【0014】
また、支点を中心としてライド部の前端側が横方向に移動することによって、プレーヤの上半身が横方向に大きく移動する。このため、プレーヤに高い臨場感を感じさせることが可能となる。
【0015】
このような本発明において、前端側支持部は、揺動によってライド部の前端側が移動する方向とは反対方向にライド部が傾くようにライド部を支持することが好ましい。
【0016】
揺動時にライド部が傾くことから、本発明のシミュレータにおいて、プレーヤは、コーナリングによって乗り物が傾斜した状態を体感することができる。このため、プレーヤは、あたかも現実の乗り物を運転しているような、リアリティのある操作感覚を味わうことが可能となる。
【0017】
また、ライド部の前端側の移動方向とは反対方向にライド部が傾斜することから,ライド部の揺動により生じるプレーヤの頭部の位置の変化が最小限に抑えられる。このため、ライド部の揺動中に、ライド部が中立位置にある場合における視点から、プレーヤの視線が大きくずれることが防止される。
【0018】
このようなシミュレータを実現するために、前端側支持部は、ベースに2つの対偶素を介して下端側を接続された一対の中間リンクと、この一対の中間リンクのそれぞれの上端側に他の2つの対偶素を介して接続されて一対の中間リンクを連結する上辺リンクと、を含む4リンク機構で構成され、ライド部は、上辺リンクに前端側を接続されることが好ましい。
【0019】
これにより、操作性が良く、プレーヤに高い臨場感を与え得るシミュレータを、簡易な構成で実現することができる。
【0020】
また、前端側支持部をこのような4リンク機構で形成する場合には、一対の中間リンクをベースに接続する2つの対偶素間の間隔よりも、一対の中間リンクを上辺リンクに接続する他の2つの対偶素間の間隔を狭く設定することが好ましい。
【0021】
このような構成によれば,ライド部の揺動時に、揺動方向側に位置する中間リンクが揺動方向に倒れすぎない。このため、プレーヤがライド部を揺動後の位置から中立位置に復帰させる際に、小さな力で容易にライド部を復帰させることが可能となる。
【0022】
さらに、一対の中間リンクを上辺リンクに接続する2つの対偶素のそれぞれが玉継手で構成される場合には、揺動によって上辺リンクと後端側支持部との間に生じる距離の変化を、玉継手によって吸収することが可能となる。
【0023】
また、上辺リンクには、ステアリング部が設けられることが好ましい。これにより、プレーヤは、ステアリング操作部を手前に引き寄せることで、揺動により変位して傾いたライド部を中立位置に復帰させることができる。このため、プレーヤがベースに足をつけていなくても、ライド部の復帰操作を確実に行うことが可能となる。
【0024】
なお、プレーヤが操作を快適に行うため、ステアリング部としては、ハンドルが固定されることが好ましい。
【0025】
また、本発明において、前端側支持部が4リンク機構によって形成される場合には、さらに、一対の中間リンクのそれぞれの下端側に1つずつ固定され、前端側支持部の揺動時に一対の中間リンクと共に揺動する2つのストッパプレートと、一対の中間リンクの内側領域において各ストッパプレート及びベースの間に介在して各中間リンクの内側領域への揺動角度を規制する第1のストッパ受け部材と、一対の中間リンクの外側領域において各ストッパプレート及びベースの間に介在して各中間リンクの外側領域への揺動角度を規制する第2のストッパ受け部材と、がシミュレータに設けられることが好ましい。
【0026】
これにより、一対の中間リンクの揺動による過度の傾斜が防止される。したがって、プレーヤが、ライド部を揺動後の位置から中立位置へ復帰させやすい。よって、ライド部の操作性が向上する。
【0027】
特に、上辺リンク側の対偶素間の間隔が、ベース側の対偶素間の間隔よりも狭く設定される場合には、ストッパプレート、第1のストッパ受け部材及び第2のストッパ受け部材によって、ライド部の最大揺動時に一対の中間リンクの一方がほぼ垂直位置で停止させられることが好ましい。このような構成によれば、ライド部の最大揺動時に、ライド部の荷重及びライド部上のプレーヤの体重を、ほぼ垂直状態にある一方の中間リンクによって確実に支持することができる。しかも、プレーヤがライド部を中立位置に復帰させるには、ほぼ垂直状態にある中間リンクを傾けるだけでよいため、復帰操作を小さな力で簡単に行うことができる。したがって、操作性のよいシミュレータを実現することが可能となる。
【0028】
本発明は、また、揺動によって変位したライド部を中立位置に復元させる復元手段を有することもできる。この場合には、復元手段によって、ライド部の中立位置への復帰が図られるため、プレーヤは、より小さな力でライド部を中立位置に簡単に復帰させることが可能となる。特に、前端側支持部が略台形上の4リンク機構で形成され、最大揺動時に中間リンクの一方がほぼ垂直状態で停止するように形成されている場合には、復帰手段が設けられることにより、プレーヤによる復帰操作が一層簡単なものとなる。
【0029】
このような復帰手段の具体的構成は、特に問わない。例えば、前端側支持部が4リンク機構で形成されている場合には、一対の中間リンクをベースに接続する2つの対偶素のそれぞれを、一対の中間リンクを含む面に交差して配置される回転軸を含んで形成し、この回転軸の少なくとも一方に復元手段を設けることができる。あるいは、2つの回転軸のそれぞれに復元手段を設けてもよい。
【0030】
また、本発明において、ライド部と後端側支持部とは、玉継手構造によって連結されることが好ましい。これにより、後端側支持部により保持(支持)されたライド部を、保持された点(支点)を中心として自在に揺動させることが可能となる。さらに、揺動に伴うライド部の傾きも、この玉継手構造によって簡単に実現される。このように、玉継手構造という簡易な構造によってライド部の複雑な動作が実現されることから、本発明のシミュレータの構造の簡略化ならびに低コスト化が可能となる。
【0031】
さらに、本発明において、後端側支持部は、ライド部の揺動に伴って生じるライド部を支持する支点の前後方向へのずれを許容するように形成されることが好ましい。このように構成される場合には、ライド部の前端側が中立位置から左右に揺動した際に生ずる前端側支持部と後端側支持部の間の距離の変化を、後端側支持部の支点をずらすことにより、円滑に吸収することができる。
【0032】
このような支点の前後方向へのずれを許容するための具体的な構成は、特に問わない。例えば、揺動する前端側支持部を含む面及びライド部の揺動方向とは略平行に配置される軸を介して、この軸を中心として回動可能な状態で一端をベースに取り付けられ、他端をライド部に連結される可動支持部を含んで、後端側支持部を形成することができる。このような構成によれば、支点のずれを許容可能な後端側支持部を簡単な構成で実現することができる。
【0033】
さらに、本発明において、前端側支持部は、中立位置でライド部の停止状態を維持するロック手段を有することが好ましい。このような構成によれば、例えばプレーヤがライド部に乗降する際に、ロック手段によってライド部の揺動を防止することができる。よって、プレーヤがライド部に乗降しやすくなる。
【0034】
また、本発明において、ライド部は、上辺リンクに連結される前側ライド部と、後端側支持部に連結される後側ライド部とを含んで形成され、前側ライド部及び後側ライド部は、ライド部の前端側の揺動方向とは略平行な軸を介して回動可能に連結されることもできる。このような構成によれば、揺動時に生ずる上辺リンクと後端側支持部との間の距離の変化を、より円滑に吸収することが可能となる。
【0035】
本発明において、4リンク機構で形成される前端側支持部に、一対の中間リンクの下端の対偶素間距離を可変にする対偶素間距離可変機構を設けることも可能である。このような構成によれば、対偶素間距離可変機構によって、下端の対偶素間距離を変化させることができる。これにより、シミュレーションしている走行状況に適したライド部の挙動を再現することができる。
【0036】
例えば、低速走行のシミュレート時には、下端の対偶素間距離を広げて、上辺リンク及びライド部の前端側の位置を下げる。これにより、低い姿勢で安定した走行状態をプレーヤに体感させることができる。一方、高速走行または加速走行のシミュレート時には、下端の対偶素間距離を狭めて、上辺リンク及びライド部の前端側の位置を上げる。これにより、高い姿勢で不安定な走行状態をプレーヤに体感させることができる。
【0037】
特に、下端の対偶素間距離を広げることで、ライド部の傾斜状態を大きくし、低速時の急旋回状態を実現できる。また、下端の対偶素間距離を狭くすることで、ライド部の傾斜を小さくし、高速時における急旋回が困難な状態を実現することができる。
【0038】
このような対偶素間可変機構は、例えば、一対の中間リンクの下端の各対偶素を横方向にスライド可能に支持するスライドレールと、一対の中間リンクの下端の各対偶素をスライドレールに沿って移動させる駆動装置と、を含んで構成することができる。
【0039】
また、本発明において、4リンク機構で形成される前端側支持部に、一対の中間リンクのそれぞれの長さを可変にするリンク長可変機構を設けることもできる。
【0040】
このような構成によれば、リンク長可変機構によって一対の中間リンクの長さを変化させることで、走行速度に応じたライド部の動きを簡単に実現することができる。
【0041】
また、本発明において、ライド部の前方位置には、ゲームのシミュレーション画像を表示する表示手段が配置されることが好ましい。
【0042】
これにより、プレーヤは、ゲーム中に、表示手段に表示されたゲームのシミュレーション画像を目視しながらライド部を操作することができる。このため、リアリティのあるゲームをプレーヤが楽しむことができる。
【0043】
なお、表示手段は、中立位置においてライド部に乗ったプレーヤの視線の前方設置されることが好ましい。これにより、ライド部が中立位置から左右どちらに揺動した場合でも、ライド部に乗ったプレーヤが表示手段を容易に見ることが可能となる。
【0044】
ここで、本発明がバイクゲームのシミュレータに適用される場合には、バイクの形状を模してライド部が形成され、ライド部に乗ったプレーヤにバイクゲームのシミュレーション画像が表示手段に表示されることが好ましい。
【0045】
このような構成によれば、プレーヤは、実際にバイクを運転しているような感覚を視覚的にも味わいながら、バイクゲームを楽しむことができる。
【0046】
バイクの形状を模してライド部を形成する場合、そのライド部は、少なくとも、後端側の上部に座席部を有し、この座席部の下方側部にステップを有することが好ましい。
【0047】
このように、ライド部において、後端側の上部に座席部が形成されると、ライド部に乗ったプレーヤの重心が、ライド部の揺動中心となる後端側支持部の上方に位置する。このため、プレーヤは、より小さな力でライド部を操作することができる。しかも、座席部の下方側部にステップがあることから、プレーヤは、足をベースから離しステップに乗せた状態でライド部を操作することができる。このため、実際にバイクに乗った感覚でライド部を操作することができる。したがって、ライド部の操作感をリアリティに富んだものとすることができる。
【0048】
また、本発明は、ベースと、このベース上に設けられたライド部と、このライド部の前方に設けられたハンドルと、このハンドルを挟んでライド部の反対側に設けられた表示部とを有し、ライド部及びハンドルは、ライド部の後端側を中心にして、後端側と表示部とを結ぶ線に対し左右方向に揺動可能にされ、かつ、前記左右方向への揺動時に前記後端側と前記表示部とを結ぶ線側に傾斜可能にされていることを特徴とする。
【0049】
本発明によれば、ライド部及びハンドルはライド部の後端側を中心にして揺動するため、プレーヤの重心を動かすことが少なく、小さな操作力でライド部を操作することができる。
【0050】
しかも、プレーヤの上半身が大きく動くため、実際にはそれほど大きな動きをしていないにも拘わらず大きく動いた感じをプレーヤに与えることができる。このため、プレーヤが、リアリティのあるゲームを楽しむことができる。
【0051】
さらに、ライド部の左右方向への揺動時に、ライド部及びハンドルが中心方向に傾斜するため、ライド部が傾斜した状態で、ハンドルは操舵方向と反対側に位置する。このため、プレーヤの視線は常に表示部に向けられた状態となる。したがって、プレーヤが表示部から視線をずらすことなくゲームを継続することができ、ゲームに集中することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0053】
図1〜図4は、本発明の一実施の形態に係るシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を示す図である。
【0054】
このオートバイゲーム装置110は、図1の全体側面図に示すように、ベース112と、ベース112上に設けられるライド部114と、ライド部114の後端側を支持する後端側支持部116と、ライド部114の前端側を支持する前端側支持部118と、オートバイゲームをシミュレーションした画像を表示する表示部120とを有する。
【0055】
ベース112は、床面上に設置されるもので、矩形の平板状を成し、その下面には床面上を移動可能にする車輪122が設けられている。また、このベース112は、ストッパ124によって、所定位置で固定可能にされている。
【0056】
ライド部114は、オートバイの形状を模して形成されたものである。具体的には、ライド部114の後端側上部に座席部126が設けられ、この座席部126の下方側部にステップ128が設けられている。
【0057】
そして、このライド部114は、プレーヤ130がライド部114に跨り、座席部126に座って、ステップ128に足をかけた状態で操作するように形成されている。
【0058】
後端側支持部116は、支持ブロック140と、回転軸受け142と、水平軸144を含んで形成される。
【0059】
より詳しくは、回転軸受け142は、ライド部114の後方位置においてベース112の上面に固定される。水平軸144は、前端側支持部118を含む面及びベース112の上面と略平行に配置され、この回転軸受け142に回動可能に取り付けられる。そして、支持ブロック140は、可動支持部であって、水平軸144に略直交する状態で、一端をこの水平軸144に固定される。このため、支持ブロック140は、水平軸144を中心として、水平軸144と共に回動可能である。また、この支持ブロック140の他端は、玉継手構造によって、ライド部114に連結されている。
【0060】
ここで、玉継手構造とは、玉継手と同一または類似の構造をいう。また、玉継手とは、ボールを有する軸のボール部分を、ソケットを有する軸のソケット部分にはめ込んで接続する継手をいう。本実施形態では、支持ブロック140に、ソケットとしての球面軸受け146が形成され、ライド部114の後端に、先端がボール状の球面軸148が設けられる。そして、この球面軸148の先端部分を球面軸受け146に回動自在にはめ込むことにより、ライド部114と支持ブロック140が連結される。
【0061】
このライド部114と支持ブロック140の連結部分が、後端側支持部116によるライド部114の支点となる。そして、この支点は、支持ブロック140の回動に伴って、ライド部114の前後方向にずれることができる。
【0062】
前端側支持部118は、図2〜図4に示すように、左右一対の中間リンク150、152と、上辺リンク154を有する。この上辺リンク154は、2つの対偶素A,Bを介して、一対の中間リンク150、152の上端側に可動に接続される。一方、この一対の中間リンク150,152の下端側は、2つの対偶素C、Dを介してベース112側に可動に接続される。つまり、前端側支持部118は、一対の中間リンク150,152を含む面内で揺動可能な4リンク機構で構成されている。
【0063】
また、上辺リンク154側の2つの対偶素A,B間の間隔は、ベース112側の2つの対偶素C、D間の間隔よりも狭く設定される。このため、図2に示すように、前端側支持部118は、中立位置において略台形状をなす。
【0064】
より詳しくは、一対の中間リンク150,152は、図1に示すように、それぞれの下端部に設けられた回転軸134を有する。この回転軸134は、一対の中間リンク150,152の双方を含む平面に対して略直交するように配置され、一対の中間リンク150,152のそれぞれと一体的に形成されている。そして、この回転軸2134を、所定間隔を置いてベース112に設けられた一対の軸受け136にて回動可能に支持されて、ベース112に取り付けられる。このため、一対の中間リンク150,152は、各回転軸134を中心として、各回転軸134の回転方向に上端部を揺動させることが可能となる。よって、一対の中間リンク150,152のそれぞれに設けられた回転軸134が、下端側の対偶素C、Dに相当する。
【0065】
一方、一対の中間リンク150,152の上端部は、それぞれ玉継手138を介して上辺リンク154の両端部に連結されている。これにより、揺動によって上辺リンクと後端側支持部との間に生じる距離の変化を、玉継手138によって吸収することが可能となる。なお、この玉継手138が、上辺リンク154側の2つの対偶素に相当する。
【0066】
また、上辺リンク154は、ハンドル支持板132を上部に有する。このハンドル支持板132は、上辺リンク154と一体的に形成されている。そして、ハンドル支持板132には、一対のハンドル156が上面の左右両端部に突設されている。このハンドル支持板132及び一対のハンドル156が、ステアリング部に相当する。
【0067】
さらに、上辺リンク154には、ライド部114の前端部が連結される。具体的には、ライド部114は、図1に示すように、ベース112に対して略垂直に配置された垂直ピン158を介して上辺リンク154に連結される。そして、ライド部114は、この垂直ピン158を回転軸として回動可能な状態で上辺リンク154に連結される。なお、垂直ピン158は、図2に示すように、2つの対偶素A,B間のほぼ中央位置に取り付けられる。
【0068】
前端側支持部118がこのように構成されることから、上辺リンク154及び一対の中間リンク150,152のいずれかをライド部114の左右方向に動かすだけで、前端側支持部118の全体を簡単に左右に揺動させることができる(図3、図4参照)。このように前端側支持部118が揺動する時、上辺リンク154は、揺動に伴って移動しつつ、その移動方向とは反対方向に傾斜する。このため、上辺リンク154に連結されたライド部114も、上辺リンク154と同じ方向に移動しながら、上辺リンク154と同じ方向に傾く。上述のように、後端側支持部116とライド部114との連結部が玉継手構造であることから、ライド部114は、後端側支持部116に確実に支持されながら、簡単に傾くことができる。
【0069】
なお、上述のように、前端側支持部118は、一対の中間リンク150,152を含む面内において揺動する。このため、上辺リンク154が中立位置から左右に移動すると、上辺リンク154と後端側支持部116との間の距離が変化する。この距離の変化は、後端側支持部116の支持ブロック140が水平軸144を軸として回動することにより、容易に吸収される。つまり、後端側支持部116の支点がずれることにより、距離の変化が吸収される。特に、本実施形態では、後端側支持部116とライド部114が玉継手構造で連結され、一対の中間リンク150,152及び上辺リンク154が玉継手138を介して連結されているため、距離変化を吸収するためのライド部114の動作がスムーズなものとなる。
【0070】
また、一対の中間リンク150,152の下端側の回転軸134には、図1に示すように、ライド部114を揺動状態から中立状態に復元させる復元手段として、ねじりゴムばね160が設けられている。このねじりゴムばね160は、角形の筒内に圧縮ゴムを配置して形成され、この圧縮ゴムの圧縮反力により復元力を得られるようになっている。
【0071】
このように、本実施形態では、復元手段をライド部114側ではなく、ライド部114よりも下方位置に配置することで、ライド部114を軽量化している。これにより、ライド部114の操作性を向上させることができる。
【0072】
また、一対の中間リンク150,152のそれぞれに復元力を与える一対のねじりゴムばね160の圧縮反力の大きさを左右で相違させることにより、ライド部114からプレーヤに与えられる反力の大きさを種々変更することが可能である。
【0073】
例えば、左曲がりのコースを想定しているような場合には、左辺リンク150側のねじりゴムばね160の圧縮反力を弱めに設定しておけば、ライド部114からプレーヤに与えられる反力が、左辺リンク150側において弱くなる。このため、プレーヤは、ライド部114を左方向に容易に傾けることができる。よって、本実施形態のシミュレータにおいて、プレーヤは、コースの状態に適した動作を容易に実現できることとなる。
【0074】
なお、復元手段としては、ねじりゴムばね160の他に、コイルスプリングやトーションバーあるいはねじりコイルばね等を採用することも可能である。
【0075】
また、一対の中間リンク150,152の下端には、ストッパプレート162がそれぞれ設けられている。
【0076】
このストッパプレート162は、一対の中間リンク150,152が所定角度まで揺動したときに、その揺動角度を規制するための部材である。本実施形態では、ストッパプレート162は、屈曲した板状に形成され、一端を一対の中間リンク150,152の下端間の中間位置に向けて突出させた状態で、一対の中間リンク150,152のそれぞれの下端に固定される。このとき、ストッパプレート162において、一対の中間リンク150,152の下端間に突出した部分が内側片168、一対の中間リンク150,152の下端に固定された部分が外側片170となる。
【0077】
各ストッパプレート162に対応させて、ベース112側には、第1のストッパ受け部材164と、第2のストッパ受け部材166とが配設されている。
【0078】
第1のストッパ受け部材164は、図3及び図4に示すように、ゴム部材172と金属部材174とで形成される。そして、この第1のストッパ受け部材164は、一対の中間リンク150,152の内側領域に配置される。また、第1のストッパ受け部材164は、一対の中間リンク150,152のそれぞれが内側領域に向かって揺動した際に、ストッパプレート162の内側片168に当接する位置に形成される。
【0079】
これに対し、第2のストッパ受け部材166は、金属部材からなる。そして、この第2のストッパ受け部材166は、一対の中間リンク150,152が対向側と反対側に傾斜した際に、ストッパプレート162の外側片170に当接する位置に形成される。
【0080】
このように、ストッパプレート162と、第1のストッパ受け部材164と、第2のストッパ受け部材166が設けられることから、揺動によって一対の中間リンク150,152が過度に傾斜することが防止される。したがって、プレーヤが、ライド部114を揺動後の位置から中立位置へ復帰させやすい。よって、ライド部114の操作性が向上する。
【0081】
なお、第1のストッパ受け部材164及び第2のストッパ受け部材166は、ストッパプレート162及びベース112の間に介在して揺動角度を傾斜可能である限り、ストッパプレート162とベース112のいずれに取り付けられても良い
また、ストッパプレート162、第1のストッパ受け部材164及び第2のストッパ受け部材166は、図3及び図4に示すように、ライド部114の最大揺動時に、一対の中間リンク150,152の一方をほぼ垂直状態で停止させるように形成される。
【0082】
このように、最大揺動時に一対の中間リンク150,152の一方をほぼ垂直状態で停止させることで、ライド部114及びプレーヤ130の荷重を確実に支持することが可能となる。また、最大揺動状態から中立位置へのライド部114の復帰をプレーヤ130が容易に行えることとなる。
【0083】
さらに、前端側支持部118には、ロック手段として電磁ブレーキ176が設けられる。本実施形態において、この電磁ブレーキ176は、図2〜図4に示すように、一対のストッパプレート162間の中間位置に形成されている。そして、前端側支持部118は、この電磁ブレーキ176によって、中立位置で停止状態を維持可能にされている。
【0084】
具体的には、電磁ブレーキ176は、図示しない固定手段によってベース112に固定されている。また、この電磁ブレーキ176の回転軸に取り付けられたブレーキアーム178と、一方の中間リンク150の下端部とが、リンクアーム180によって連結されている。
【0085】
この電磁ブレーキ176は、ゲーム中の電源が入った状態では、図3及び図4に示すように、電磁ブレーキ176の回転軸にブレーキがかからないように形成されている。このため、ゲーム中は、右辺リンク152の傾斜に伴ってリンクアーム180を介しブレーキアーム178が回転する。
【0086】
そして、ゲームが終了して、ライド部114が中立位置にある状態で電源が切られると、電磁ブレーキ176の回転軸がロックされてブレーキアーム178が固定され、ライド部114も固定される。
【0087】
このように、電磁ブレーキ176によって、ゲームの前後にライド部114が中立位置で固定されることから、プレーヤ130がライド部114に対して容易に乗り降りすることが可能となる。
【0088】
なお、ロック手段としては、電磁ブレーキ176に限らず、エアシリンダ等を用いることも可能である。
【0089】
表示部120は、前端側支持部118を挟んでライド部114の前方位置に配設されている。この表示部120には、主としてゲームのシミュレーション画像が表示される。
【0090】
そして、プレーヤ130は、ライド部114に乗った状態で、前方の表示部120の画面に表示されるゲームのシミュレーション画像を見ながらライド部114を操作してゲームを実行することができる。
【0091】
次に、このようなオートバイゲーム装置110の動作状態について、図2〜図4を中心に説明する。
【0092】
まず、ゲーム開始前においては、図2に示すように、電磁ブレーキ176によってライド部114が中立位置で固定された状態となっている。
【0093】
この状態で、プレーヤ130がライド部114に跨り、座席部126に座って、ステップ128に足をかけ、ハンドル156を握ると、プレーヤ130の体は、表示部120の画面に対し正面を向いた状態となる。
【0094】
プレーヤ130がオートバイゲーム装置110のスイッチをオンにすると、電磁ブレーキ176が解除される。その後、プレーヤ130は、表示部120の画面に表示されるゲームのシミュレーション画像を見ながら、ゲームの状況に応じてライド部114を操作する。例えば、表示部120に表示されたシミュレーション画像において、コースが左折している場合には、プレーヤ130は左折するためのコーナリング動作を行う。
【0095】
具体的には、プレーヤ130は、体重移動とハンドル操作によってライド部114を操作することにより、コーナリング動作を行うことができる。例えば、左折したい場合には、プレーヤ130は、体重移動を行って左足に体重をかけ、プレーヤ130の左足側のステップ128に体重をかける。あるいは、プレーヤ130の左腕側のハンドルを押し下げてもよい。これにより、図3に示すように、4リンク機構によって、上辺リンク154が、中立位置182からプレーヤ130の右方向に平行移動しつつプレーヤ130の左側に傾く状態となる。
【0096】
これに伴って、ライド部114の前端側が、後端側支持部116を中心として、上辺リンク154の平行移動方向に揺動する。併せて、ライド部114のほぼ全体が、上辺リンク154の傾斜方向と同じ方向に傾斜する。
【0097】
この場合、プレーヤ130の重心は、ライド部114の後方側、即ち、揺動中心となる後端側支持部116の上方に位置する。このため、プレーヤ130は、小さな力でライド部114を操作することができる。
【0098】
この状態で、プレーヤ130の上半身は左側に大きく傾斜し、上辺リンク154に取り付けられたハンドル156はプレーヤ130の右方向に移動している。このため、プレーヤ130に、ハンドル56が左方向にきれた感じを与えることができる。これにより、本物のバイクの操作感に近いリアルな操作感を感じさせることが可能となる。
【0099】
また、この場合、ライド部114の前端側が中立位置182に対し左側に移動した状態となるので、プレーヤ130の姿勢が傾いても、プレーヤ130の視線が表示部120の画面から大きく外れることがない。これにより、プレーヤ130の視線が常に表示部120の画面に向いた状態を維持することができる。プレーヤ130が、表示部120の画面を見ながらコーナリング動作を行うことができるため、無理のない自然な操作感を得ることができる。
【0100】
しかも、プレーヤ130は、コーナリングによってきれ込む方向を常に目視しながらプレーできるので、ゲームとしてリアリティを増すことができる。
【0101】
また、上辺リンク154の傾斜に伴って、ハンドル156も傾斜するため、プレーヤ130は、あたかもオートバイを実際に操作しているような感覚を味わうことができる。
【0102】
しかも、この場合、最大揺動状態で、右辺リンク152はほぼ垂直状態となるので、ライド部114及びプレーヤ130の荷重を十分に支持することができる。
【0103】
さらに、ライド部114の揺動は、玉継手138、146によってスムーズに行われることとなる。
【0104】
この左折時の姿勢の状態からライド部114を中立位置182に戻すには、プレーヤ130の右足側のステップ128に体重をかける。あるいは、プレーヤ130の右側のハンドル156を下方に押すか、左側のハンドル156を手前に引きよせる。これにより、ねじりゴムばね160の復元力を利用して、ライド部114を容易に中立位置182に戻すことができる。
【0105】
なお、この場合、右辺リンク152は最大揺動時でもほぼ垂直状態となるため、ねじりゴムばね160の復元力によるライド部114の中立位置への復帰が、より容易になる。
【0106】
また、図2の中立位置から、図4に示すように、右旋回状態に移行するには、プレーヤ130の右足側のステップ128に体重をかけるか、プレーヤ130の右側のハンドル156を下方に押し下げる。すると、左折時の状態と逆の状態で容易に図4に示す状態が得られることとなる。
【0107】
なお、このコーナリング動作時には、プレーヤ130のステップ128に対する体重のかけ具合と、ハンドル156の操作具合で、任意の傾斜位置で傾斜状態を保持することができる。このため、緩コーナ、急コーナに応じて容易かつ任意にライド部114の姿勢を制御することができる。
【0108】
また、左右のねじりゴムばね160の圧縮反力を相違させて、左右の復元力を相違させることにより、ライド部114からプレーヤ130に与えられる反力の状態を、種々の状況に応じて適切に設定することが可能となる。
【0109】
なお、本実施形態のオートバイゲーム装置10の機能の概略例を、図5の機能ブロック図に示す。
【0110】
ここで、制御部200は、オートバイゲーム装置10全体の制御、オートバイゲーム装置10内の各ブロックへの命令指示、ゲーム演算等の各種の処理を行うものである。その機能は、CPU(CISC型、RISC型)、DSP、ASIC(ゲートアレイ等)等のハードウェアや所与のプログラム(ゲームプログラム)により実現できる。
【0111】
画像生成部210は、制御部200の指示にしたがって、オートバイゲームのシミュレーション画像を生成する。この画像生成部210で生成されたシミュレーション画像が、表示部20に表示される。
【0112】
また、前端側支持部118は、表示部20に表示されるシミュレーション画像に適した動作を行うように、制御部200により制御される。例えば、でこぼこ道を走行しているシミュレーション画像が表示部20に表示されている間は、でこぼこによる衝撃に類似した衝撃をライド部114に与えるように、前端側支持部118の動作が制御される。ロック手段176によるロック状態及び解除状態の設定も、制御部200により行われる。
【0113】
図6〜図21は、本発明の他の実施の形態にかかるシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を示す図である。
【0114】
このオートバイゲーム装置10は、図15の全体側面図に示すように、ベース12と、ベース12上に設けられるライド部14と、ライド部14の後端側を支持する後端側支持部16と、ライド部14の前端側を支持する前端側支持部18と、オートバイゲームをシミュレーションした画像を表示する表示部20とを有する。
【0115】
ベース12は、床面上に設置されるもので、矩形の平板状を成し、その下面には床面上を転動可能にする車輪22が設けられている。また、このベース12は、ストッパ24によって所定位置で固定可能にされている。
【0116】
ライド部14は、オートバイの形状を模して形成されたものである。具体的には、後端側上部に座席部26が設けられ、この座席部26の下方側部にステップ28が設けられている。
【0117】
そして、プレーヤ30(図12〜図14参照)がライド部14に跨り、座席部26に座って、ステップ28に足をかけた状態で、ライド部14を操作するように形成されている。
【0118】
また、このライド部14は、前側ライド部32と、座席部26及びステップ28を含む後側ライド部34とを有する。この前側ライド部32と後側ライド部34は、互いに連結されている。
【0119】
具体的には、図10に示すように、前側ライド部32の後端位置に設けた水平軸36を、後側ライド部34の前端位置に設けた回転軸受38にて回動可能に支持させて、前側ライド部32を後側ライド部34に連結している。
【0120】
後端側支持部16は、図7〜図9、図11及び図15に示すように、支持台40と、一対の回転軸受け42と、水平軸44と、球面軸受け46と、を含んで形成される。具体的には、支持台40は、図6に示すように、ベース12上の後側ライド部34の後方に設置される。また、一対の回転軸受け42は、支持台40の後側ライド部34に対面する面に突設される。水平軸44は、前端側支持部18を含む面及びベース12の面とは略平行に配置され、一対の回転軸受け42に両端部を回動可能に支持される。そして、球面軸受け46は、水平軸44に略直交させて、この水平軸44に一体に設けられる。この球面軸受け46に、後側ライド部34の後端部に設けられた球面軸48が連結されている。つまり、ライド部14と後端側支持部16とは、玉継手構造により連結される。
【0121】
前端側支持部18は、図7〜図9、図12〜図14及び図16にも示すように、ベース12に対し左右方向に揺動可能に立設された一対の中間リンク50,52と、この一対の中間リンク50,52の上端に接続された上辺リンク54とを有する。この上辺リンク54は、2つの対偶素A,Bを介して、一対の中間リンク50、52の上端側に可動に接続される。一方、この一対の中間リンク50,52の下端側は、2つの対偶素C、Dを介してベース12側に可動に接続される。つまり、前端側支持部18は、一対の中間リンク50,52を含む面内で揺動可能な4リンク機構で構成されている。
【0122】
また、上辺リンク54側の2つの対偶素A,B間の間隔は、ベース12側の2つの対偶素C、D間の間隔よりも狭く設定される。このため、図16に示すように、前端側支持部18は、中立位置において略台形状をなす。
【0123】
そして、この上辺リンク54に前側ライド部32の前端部が支持されている。
【0124】
上辺リンク54は、ボックス状に形成され、その上面の左右両端部からハンドル56を突出させたステアリング部として形成されている。
【0125】
また、上辺リンク54は、図10に示すように、一対のハンドル56間のほぼ中央位置に取り付けられた垂直ピン58を介して前側ライド部32を支持している。なお、前側ライド部32は、垂直ピン58の長手軸を中心として回動可能に支持される。
【0126】
前端側支持部18がこのように構成されることから、上辺リンク54及び一対の中間リンク50,52のいずれかをライド部14の左右方向に動かすだけで、前端側支持部18の全体を簡単に左右に揺動させることができる。このように前端側支持部18が揺動する時、上辺リンク54は、揺動に伴って移動しつつ、その移動方向とは反対方向に傾斜する。このため、上辺リンク54に連結されたライド部14も、上辺リンク54と同じ方向に移動しながら、上辺リンク54と同じ方向に傾く。上述のように、後端側支持部16とライド部14との連結部が玉継手構造であることから、ライド部14は、後端側支持部16に確実に支持されながら、簡単に傾くことができる。
【0127】
なお、上述のように、前端側支持部18は、一対の中間リンク50,52を含む面内において揺動する。このため、上辺リンク54が中立位置から左右に移動すると、上辺リンク54と後端側支持部16との間の距離が変化する。この距離の変化は、後端側支持部16の球面軸受け46が水平軸44を軸として回動することにより、容易に吸収される。つまり、後端側支持部16の支点がずれることにより、距離の変化が吸収される。特に、本実施形態では、後端側支持部16とライド部14が玉継手構造で連結され、前側ライド部32及び後側ライド部34が水平軸36を介して相対的に回動可能に連結されていることから、距離変化を吸収するためのライド部14の動作がスムーズなものとなる。
【0128】
また、前端側支持部18の上辺リンク54と前側ライド部32との連結部分には、復元ゴム60が設けられている。この復元ゴム60は、揺動により中立位置からずれたライド部14を中立位置に復元させる復元手段として設けられている。
【0129】
この復元ゴム60は、具体的には、前側ライド部32の上に設けられ、後側ライド部34の前端面と、上辺リンク54の後面との間に挟まれた状態となっている。そして、ライド部14の揺動時に後側ライド部34と上辺リンク54とによって圧縮され、その圧縮反力によって大きな復元力を生じさせるように形成される。
【0130】
また、本実施形態では、4リンク機構の下端のC、D間の距離W2を可変にするための対偶素間距離可変機構64が前端側支持部18に設けられている。
【0131】
この対偶素間距離可変機構64は、第1のスライドレール66と、一対の第1のスライダ68、70を含んで形成される。より具体的には、第1のスライドレール66は、ベース12上の前端側支持部18に対応する位置に、上辺リンク54と略平行に配設される。一対の第1のスライダ68、70は、第1のスライドレール66に対して、この第1のスライドレール66に沿ってスライド可能に取り付けられる。さらに、一対の第1のスライダ68、70は、一対の中間リンク50,52の下端に対偶素C、Dを介して連結される。このとき、一対の中間リンク50,52の下端は、対偶素C、Dを中心として回動可能な状態で、一対の第1のスライダ68、70に連結される。
【0132】
また、第1のスライドレール66と直交して、第2のスライドレール72がベース12上に配設されている。
【0133】
この第2のスライドレール72には、第2のスライダ74がスライド可能に係合される。そして、この第2のスライダ74と、一対の第1のスライダ68、70とが一対のリンクアーム76、78にて連結されている。この一対のリンクアーム76、78は、第1のスライダ68、70及び第2のスライダ74のそれぞれに対して回動可能な状態で接続される。さらに、この第2のスライダ74に、駆動装置としてのエアシリンダ80が連結されている。そして、このエアシリンダ80によって第2のスライダ74を前後方向に移動させると、リンクアーム76、78を介して、第1のスライダ68、70が近接方向または離隔方向に移動する。これにより、一対の中間リンク50,52の下端のC、D間の距離を変化させることが可能となる。
【0134】
このように、対偶素間距離可変機構64によって一対の中間リンク50,52の下端のC、D間の距離を可変にすることで、オートバイゲーム装置10は、様々な走行状態を実現することができる。
【0135】
例えば、低速走行時には、一対の中間リンク50,52の下端のC、D間の距離を広げて上辺リンク54及びライド部14の前端側の位置を低くすることにより、低い姿勢で安定した走行状態を実現することができる。
【0136】
また、加速時には、一対の中間リンク50,52の下端のC、D間の距離を狭めて、上辺リンク54及びライド部14の前端側の位置を高くすることにより、高い姿勢で不安定な走行状態を実現することができる。
【0137】
特に、低速時には、ライド部14の傾斜状態を大きくすることにより、オートバイゲーム装置10において、急旋回状態を実現することが可能となる。一方、高速時には、ライド部14の傾斜を小さくすることにより、オートバイゲーム装置10において、急旋回が困難な状態を実現することが可能となる。
【0138】
また、エアシリンダ80を適宜制御して、ハンドル56に振動を与えることにより、オートバイゲーム装置10において、悪路を走行している状態を実現することが可能となる。
【0139】
なお、対偶素間距離可変機構64の動作は、図21の機能ブロック図に示すように、制御部200により制御される。
【0140】
表示部20は、前端側支持部18を挟んでライド部14の前方位置に配設されている。
【0141】
そして、プレーヤ30は、ライド部14に乗った状態で、前方の表示部20の画面に表示されるゲームのシミュレーション画像を見ながらライド部14を操作してゲームを実行することができる。
【0142】
次に、このようなオートバイゲーム装置10の動作状態について、図12〜図14を中心に説明する。
【0143】
まず、プレーヤ30がライド部14に跨り、座席部26に座って、ステップ28に足をかけ、ハンドル56を握った状態で、ライド部14は、図12に示すように、中立位置82に位置している。また、プレーヤ30の体は、表示部20の画面に対し正面を向いた状態となっている。
【0144】
この状態で、オートバイゲーム装置10のスイッチをオンにし、ゲームのシミュレーション画像を表示部20の画面に表示させながら、ゲームの状況に応じてライド部14を操作する。
【0145】
この状態で、例えば、直線走行時に表示部20のシミュレーション画像が低速運転をしている場合には、その速度を検出して、対偶素間距離可変機構64により上辺リンク54の位置を下げ、低い姿勢で安定した運転ができるようにライド部14が制御される。また、高速運転時には、上辺リンク54を高い位置にして高い姿勢で不安定な運転となるようにライド部14が制御される。このような制御が行われることにより、実際の運転時の状況に応じた挙動を実現することができる。
【0146】
また、シミュレーション画像が悪路走行時の状態を示している場合には、対偶素間距離可変機構64によって、上辺リンク54に振動が与えられる。この振動を、ハンドル56を通してプレーヤ30に伝達することにより、プレーヤ30にリアリティを体感させることができる。
【0147】
シミュレーション画像において、コーナリング、例えば左折状態が示されいる場合には、プレーヤ30は、体重移動を行って左足に体重をかけプレーヤ30の左足側のステップ28に体重をかける。あるいはプレーヤ30の左腕側のハンドルを押し下げてもよい。すると、図13に示すように、4リンク機構によって、上辺リンク54が、中立位置82からプレーヤ30の右方向に平行移動しつつプレーヤ30の左側に傾く状態となる。
【0148】
これに伴って、ライド部14の前端側が、後端側支持部16を中心にプレーヤ30の右方向に揺動する。さらに、ライド部14のほぼ全体が、上辺リンク54の傾斜に合わせて傾斜する。
【0149】
この場合、プレーヤ30の重心は、ライド部14の後方側、即ち、揺動中心となる後端側支持部16上方に位置する。このため、プレーヤ30は、小さな力でライド部14を操作することができる。
【0150】
この状態で、プレーヤ30の上半身は左側に大きく傾斜し、上辺リンク54に取り付けられたハンドル56はプレーヤ30の右方向に移動している。このため、プレーヤ30に、ハンドル56が左方向にきれた感じを与えることができる。これにより、本物のバイクの操作感に近いリアルな操作感を感じさせることが可能となる。
【0151】
また、この場合、ライド部14の前端側が中立位置82に対し左側に移動した状態となるので、プレーヤ30の姿勢が傾いても、プレーヤ30の視線が表示部20の画面から大きく外れることがない。これにより、プレーヤ30の視線が常に表示部20の画面に向いた状態を維持することができる。プレーヤ30が、表示部20の画面を見ながらコーナリング動作を行うことができるため、無理のない自然な操作感を得ることができる。
【0152】
しかも、プレーヤ30は、コーナリングできれ込む方向を常に目視しながらプレーするという状況を実現できるので、ゲームとしてのリアリティを増すことができる。
【0153】
また、上辺リンク54の傾斜に伴って、ハンドル56も傾斜するため、プレーヤ30は、あたかもオートバイを実際に操作しているような感覚を味わうことができる。
【0154】
さらに、対偶素間距離可変機構64によって、コーナリング時にも、直進時と同様にリアリティに富んだライド部14の制御を実現することができる。つまり、減速時には、上辺リンク54を低くすることにより、大きくハンドル56が傾いて、急旋回を行っている状態を実現できる。一方、加速時には、上辺リンク54を高くなるように制御することで、上辺リンク54を余り傾かないようにして、急旋回し難い状態を実現することができる。
【0155】
この左折時の姿勢の状態からライド部14を中立位置82に戻すには、プレーヤ30の右足側のステップ28に体重をかける。あるいは、プレーヤ30の右側のハンドル56を下方に押すか、さらには左側のハンドル56を手前に引きよせる。これにより、復元ゴム60の復元力によって、ライド部14が容易に中立位置82に戻る。
【0156】
また、図12の中立位置から、図14に示すように、右旋回状態に移行するには、プレーヤ30の右足側のステップ28に体重をかける。あるいは、プレーヤ30の右側のハンドル56を下方に押し下げる。すると、左折時の状態と逆の状態で容易に図14に示す状態が得られる。
【0157】
なお、このコーナリング動作時には、プレーヤ30のステップ28に対する体重のかけ具合と、ハンドル56の操作具合で、任意の傾斜位置で傾斜状態を保持することができる。そして、これにより、緩コーナ、急コーナに応じて容易かつ任意にライド部14の姿勢を制御することが可能となる。
【0158】
図22は、本発明のさらに他の実施の形態に係るシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を示す図である。
【0159】
このオートバイゲーム装置10は、前端側支持部18の対偶素間距離可変機構64にかえて、一対の中間リンク84、86の長さを可変にするリンク長可変機構88を有する。
【0160】
このリンク長可変機構88は、一対の中間リンク84、86のそれぞれに、電動シリンダ90を組み込んだものとなっている。そして、リンク長可変機構88の動作は、図23の機能ブロック図に示すように、制御部200により制御される。
【0161】
このように、リンク長可変機構88の電動シリンダ90を作動させて、一対の中間リンク84、86の長さを変えることで、4リンク機構のリンク比を変化させることができる。
【0162】
そして、上辺リンク54の高さを上側の2点鎖線に示すように高くした場合には、上辺リンク54の傾斜を小さくして加速走行時の状態を再現できる。反対に、下側の2点鎖線示すように上辺リンク54の高さを低くする場合には、上辺リンク54の傾斜を大きくして減速時の急旋回状態を再現することができる。
【0163】
他の構成及び作用は前記実施の形態と同様につき説明を省略する。
【0164】
本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の実施の形態に変更可能である。
【0165】
例えば、4リンク機構を用いた実施の形態では、一対の中間リンクの上端間の間隔が下端間の間隔より狭く形成されているが、この例に限られない。例えば、この例とは逆に上端間の間隔を下端間の間隔より広く形成することができる。あるいは、上端間の間隔と下端間の間隔とを同じにすることも可能である。
【0166】
また、対偶素間距離可変機構は、一対の中間リンクの下端間の距離を可変にするようにしているが、この例に限らず、一対の中間リンクの上端間の距離を可変にすることも可能である。
【0167】
更に、上述した各実施の形態では、後端側支持部を垂直方向の回転軸受けと球面軸受けを用いるようにしているが、その取付位置は、ベース側とライド部側を逆にすることも可能である。しかも、球面軸受けに変えて、水平方向の回動だけを許容する回転軸受けを用いることも可能である。
【0168】
また、図6〜図21の実施の形態では、対偶素間距離可変機構として、リンクアーム形式のものを用いたが、この例に限られない。例えば、一対のシリンダを左辺リンク及び右辺リンクに取り付け、一対の中間リンクの端部をスライドレールに沿って横方向に移動可能にしても、同様の目的を達成することができる。
【0169】
さらに、本実施の形態においては、オートバイゲームに本発明のシミュレータを用いた場合を示したが、この例に限らず、自転車、水上バイク、ジェットスキー等のゲームやシミュレーション等にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオートバイゲーム装置の表示部を除いた状態を示す側面図である。
【図2】本実施の形態におけるライド部の中立位置における概略正面図である。
【図3】図2の状態から左折方向にハンドルをきっている状態を示す概略正面図である。
【図4】図2の状態から右折方向にハンドルをきっている状態を示す概略正面図である。
【図5】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図の例である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るオートバイゲーム装置の表示部を除いた状態を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態におけるライド部の中立位置における後方から見た概略斜視図である。
【図8】図7の状態から左折方向にハンドルをきっている状態を示す概略斜視図である。
【図9】図7の状態から右折方向にハンドルをきっている状態を示す概略斜視図である。
【図10】本実施の形態における前側ライド部の取付状態を示す部分拡大斜視図である。
【図11】本実施の形態における後端側支持部の状態を示す部分拡大斜視図である。
【図12】中立位置におけるライド部及びプレーヤの状態を示す部分正面図である。
【図13】図12の状態から左折コーナリング状態におけるライド部及びプレーヤの状態を示す部分正面図である。
【図14】図12の状態から右折コーナリング状態を示す部分正面図である。
【図15】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置の全体側面図である。
【図16】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置の正面図である。
【図17】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置の対偶素間距離可変機構を示す全体平面図である。
【図18】ライド部及び前端側支持部と表示部との関係を示す平面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿う拡大断面図である。
【図20】図18のXX側から見た上辺リンクと前側ライド部の取付状態を示す部分正面図である。
【図21】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図の例である。
【図22】本発明のさらに他の実施の形態に係るオートバイゲーム装置を示す概略正面図である。
【図23】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図の例である。
【符号の説明】
10、110 オートバイゲーム装置
12、112 ペース
14、114 ライド部
16、92、116 後端側支持部
18、118 前端側支持部
20、120 表示部
26、126 座席部
28、128 ステップ
30、130 プレーヤ
32 前側ライド部
34 後側ライド部
38、42、142 回転軸受け
46、138、146 玉継手
48、148 球面軸
50、84、150 左辺リンク
52、86、152 右辺リンク
54、154 上辺リンク
56、156 ハンドル
60 復元ゴム
64 対偶間距離可変機構
66 第1のスライドレール
68、70 第1のスライダ
72 第2のスライドレール
74 第2のスライダ
76、78、180 リンクアーム
80 エアシリンダ
82、182 中立位置
160 ねじりゴムばね
162 ストッパプレート
164 第1のストッパ受け部材
166 第2のストッパ受け部材
176 電磁ブレーキ(ロック手段)
W1 上端の対偶間の間隔
W2 下端の対偶間の間隔
88 リンク長可変機構
90 電動シリンダ

Claims (13)

  1. ベースと、
    前記ベースの上方に設けられるライド部と、
    前記ベース上に設置され、前記ライド部の後端側を一点で支持する後端側支持部と、
    前記ベース上に設置され、前記後端側支持部による支点を中心として前記ライド部の前端側を中立位置から前記ライド部の左右方向に揺動可能に支持する前端側支持部と、
    を有し、
    前記前端側支持部は、前記ベースに2つの対偶素を介して下端側を接続された一対の中間リンクと、この一対の中間リンクのそれぞれの上端側に他の2つの対偶素を介して接続されて前記一対の中間リンクを連結する上辺リンクと、を含む4リンク機構で構成され、
    前記ライド部は、前記上辺リンクに前記前端側を接続されることを特徴とするシミュレータ。
  2. 請求項において、
    前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクを前記ベースに接続する前記2つの対偶素間の間隔よりも、前記一対の中間リンクを前記上辺リンクに接続する前記他の2つの対偶素間の間隔が狭いことを特徴とするシミュレータ。
  3. 請求項または請求項において、
    前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクを前記上辺リンクに接続する前記他の2つの対偶素のそれぞれを玉継手で構成されることを特徴とするシミュレータ。
  4. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記上辺リンクに、ステアリング部が設けられることを特徴とするシミュレータ。
  5. 請求項において、
    前記ステアリング部として、ハンドルが固定されていることを特徴とするシミュレータ。
  6. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記一対の中間リンクのそれぞれの下端側に1つずつ固定され、前記前端側支持部の揺動時に前記一対の中間リンクと共に揺動する2つのストッパプレートと、
    前記一対の中間リンクの内側領域において各前記ストッパプレート及び前記ベースの間に介在して各前記中間リンクの前記内側領域への揺動角度を規制する第1のストッパ受け部材と、
    前記一対の中間リンクの外側領域において各前記ストッパプレート及び前記ベースの間に介在して各前記中間リンクの前記外側領域への揺動角度を規制する第2のストッパ受け部材と、
    を有することを特徴とするシミュレータ。
  7. 請求項において、
    前記ストッパプレート、前記第1のストッパ受け部材及び前記第2のストッパ受け部材は、前記ライド部の最大揺動時に前記一対の中間リンクの一方をほぼ垂直位置で停止させることを特徴とするシミュレータ。
  8. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    揺動によって変位した前記ライド部を前記中立位置に復元させる復元手段を有することを特徴とするシミュレータ。
  9. 請求項において、
    前記一対の中間リンクを前記ベースに接続する前記2つの対偶素のそれぞれは、前記一対の中間リンクを含む面に交差して配置される回転軸を含んで形成され、
    前記復元手段は、前記2つの対偶素のそれぞれを形成する前記回転軸の少なくとも一方に設けられることを特徴とするシミュレータ。
  10. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記ライド部は、前記上辺リンクに連結される前側ライド部と、前記後端側支持部に連結される後側ライド部とを含んで形成され、
    前記前側ライド部及び前記後側ライド部は、前記ライド部の前端側の揺動方向とは略平行な軸を介して回動可能に連結されることを特徴とするシミュレータ。
  11. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクの下端の対偶素間距離を可変にする対偶素間距離可変機構を有することを特徴とするシミュレータ。
  12. 請求項11において、
    前記対偶素間距離可変機構は、前記一対の中間リンクの下端の各対偶素を横方向にスライド可能に支持するスライドレールと、前記一対の中間リンクの下端の各対偶素を前記スライドレールに沿って移動させる駆動装置と、を有することを特徴とするシミュレータ。
  13. 請求項から請求項までのいずれかにおいて、
    前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクのそれぞれの長さを可変にするリンク長可変機構を有することを特徴とするシミュレータ。
JP16915699A 1998-06-26 1999-06-16 シミュレータ Expired - Fee Related JP4349537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16915699A JP4349537B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-16 シミュレータ

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19669098 1998-06-26
JP10-196690 1998-06-26
JP34790998 1998-11-20
JP10-347909 1998-11-20
JP16915699A JP4349537B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-16 シミュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000214757A JP2000214757A (ja) 2000-08-04
JP4349537B2 true JP4349537B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=27323129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16915699A Expired - Fee Related JP4349537B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-16 シミュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4349537B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3553432B2 (ja) * 1999-09-24 2004-08-11 本田技研工業株式会社 ライディングシミュレーション装置
JP2008036099A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sega Corp 揺動装置及び揺動装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000214757A (ja) 2000-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6234800B1 (en) Simulator
US6210286B1 (en) Riding game system
US5782639A (en) Manual motion simulator with resistance and video
JP4158126B2 (ja) オートバイゲーム機の操作装置
JP4214054B2 (ja) ハンドル棒組立体、およびこれを備えた装置
JP2828956B2 (ja) シミュレーション装置のシート支持装置
JP2002200368A (ja) 無線制御自転車
JP2005510764A (ja) モーションシミュレータ
CN112930508A (zh) 模拟装置的操作踏板和操作方法
US4374548A (en) Playing vehicle with a prime mover
JP4220478B2 (ja) 無線操縦式二輪車玩具
JP4349537B2 (ja) シミュレータ
KR20180047466A (ko) 모터사이클 시뮬레이션 게임시스템
JP4296515B2 (ja) オートバイゲーム機の操作装置
JPH0344223Y2 (ja)
JP2917972B2 (ja) 疑似体感装置
JP3209684B2 (ja) 支持装置およびこれを用いたシミュレータ
JP3331353B2 (ja) 模擬ステアリング装置
JP3048277B2 (ja) 画像表示遊戯機
JP3917248B2 (ja) 遊技用乗物装置
JP2001104638A (ja) シミュレータ
JP2000035750A (ja) シミュレータ
JP2541382Y2 (ja) 娯楽用乗物設備
JP2012177762A (ja) ライディングシミュレータ
JP2000098872A (ja) シミュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees