JP2000214757A - シミュレ―タ - Google Patents

シミュレ―タ

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JP2000214757A
JP2000214757A JP11169156A JP16915699A JP2000214757A JP 2000214757 A JP2000214757 A JP 2000214757A JP 11169156 A JP11169156 A JP 11169156A JP 16915699 A JP16915699 A JP 16915699A JP 2000214757 A JP2000214757 A JP 2000214757A
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順一朗 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースから足を離した状態で、ライド部を所
定の傾きに保持でき、中立位置へのライド部の復帰も容
易に行うことのできる操作性のよい臨場感にあふれたシ
ミュレータを提供する。 【解決手段】 ベースと、ベースの上方に設けられるラ
イド部と、ベース上に設置され、ライド部の後端側を一
点で支持する後端側支持部と、ベース上に設置され、後
端側支持部の支点を中心としてライド部の前端側を中立
位置からライド部の左右方向に揺動可能に支持する前端
側支持部と、を有することを特徴とするシミュレータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレータに関
し、特に、プレーヤ等が乗るライド部を揺動させるシミ
ュレータに関する。
【0002】
【背景技術】プレーヤ等が乗るライド部を揺動可能にし
たシミュレータとしては、例えばオートバイゲーム等を
行うゲーム装置等がある。
【0003】このオートバイゲーム等を行うシミュレー
タとしては、床面に設置されたベース上にオートバイの
形状を模したライド部を左右に傾斜可能に設置し、この
ライド部にハンドルを一体的に設けたものが知られてい
る。
【0004】このようなシミュレータにおいて、プレー
ヤは、両足をベースにつけた状態でライド部に跨り、ハ
ンドルの両端に設けられたスロットルレバーやブレーキ
を操作する。これにより、プレーヤは、ディスプレイ上
に表示されるオートバイの移動速度を制御することがで
きる。また、ライド部全体を左右に傾けることにより、
プレーヤは、ディスプレイ上のオートバイの進行方向を
制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ミュレータでは、プレーヤが足をベースにつけた状態で
ライド部を操作しなければならないことから、現実のオ
ートバイの運転感覚とかけ離れ、ゲームの臨場感が損な
われやすい。
【0006】また、プレーヤがライド部を左右に傾斜さ
せると、プレーヤの頭部もライド部の軸を中心に大きく
傾斜する。このため、プレーヤの頭部がディスプレイの
中心から大きく外れて、ディスプレイが見えにくくなっ
てしまう。しかも、ライド部を単に左右に傾斜させるだ
けの操作は、現実のオートバイの運転操作に比べて不自
然で、違和感がある。このため、ゲームの臨場感が損ね
られることとなる。
【0007】さらに、プレーヤがライド部に跨った状態
で、ライド部の軸を中心にライド部全体を左右に傾斜さ
せるためには、大きな力が必要とされる。
【0008】上記課題に鑑み、本発明は、プレーヤがベ
ースから足を離した状態で、ライド部を所定の傾きに保
持でき、かつ、傾斜位置から中立位置へのライド部の復
帰も容易に行うことのできる、操作性のよい、臨場感に
あふれたシミュレータを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、プレーヤがライド部を傾
斜させた場合にも、プレーヤの頭部が中立位置の状態か
ら大きく外れることなく、進行方向を見ながら臨場感に
あふれた操作をすることができるシミュレータを提供す
ることをも目的とする。
【0010】さらに、本発明は、プレーヤがライド部の
操作に大きな力を要することなく、小さな力で操作で
き、しかも、臨場感にあふれた動きをプレーヤに与える
ことができるシミュレータを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベースと、ベースの上方に設けられるラ
イド部と、ベース上に設置され、ライド部の後端側を一
点で支持する後端側支持部と、ベース上に設置され、後
端側支持部による支点を中心としてライド部の前端側を
中立位置からライド部の左右方向に揺動可能に支持する
前端側支持部と、を有することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、シミュレータのライド部
は、後端側支持部によって後端側を一点で支持され、前
端側支持部によって前端側を左右に揺動可能に支持され
る。このため、プレーヤは、後端側支持部の支点を中心
として、ライド部の前端側を小さな力で容易に左右に揺
動させることができる。また、プレーヤは、例えば、ラ
イド部上でベースから足を離した状態で体重移動を行う
ことによっても、ライド部を簡単に揺動させることがで
きる。さらに、揺動時にライド部全体が左右に変位する
ものではないため、プレーヤが、ライド部を揺動後の位
置から中立位置に復帰させやすい。
【0013】したがって、操作性のよいシミュレータを
実現することができる。
【0014】また、支点を中心としてライド部の前端側
が横方向に移動することによって、プレーヤの上半身が
横方向に大きく移動する。このため、プレーヤに高い臨
場感を感じさせることが可能となる。
【0015】このような本発明において、前端側支持部
は、揺動によってライド部の前端側が移動する方向とは
反対方向にライド部が傾くようにライド部を支持するこ
とが好ましい。
【0016】揺動時にライド部が傾くことから、本発明
のシミュレータにおいて、プレーヤは、コーナリングに
よって乗り物が傾斜した状態を体感することができる。
このため、プレーヤは、あたかも現実の乗り物を運転し
ているような、リアリティのある操作感覚を味わうこと
が可能となる。
【0017】また、ライド部の前端側の移動方向とは反
対方向にライド部が傾斜することから,ライド部の揺動
により生じるプレーヤの頭部の位置の変化が最小限に抑
えられる。このため、ライド部の揺動中に、ライド部が
中立位置にある場合における視点から、プレーヤの視線
が大きくずれることが防止される。
【0018】このようなシミュレータを実現するため
に、前端側支持部は、ベースに2つの対偶素を介して下
端側を接続された一対の中間リンクと、この一対の中間
リンクのそれぞれの上端側に他の2つの対偶素を介して
接続されて一対の中間リンクを連結する上辺リンクと、
を含む4リンク機構で構成され、ライド部は、上辺リン
クに前端側を接続されることが好ましい。
【0019】これにより、操作性が良く、プレーヤに高
い臨場感を与え得るシミュレータを、簡易な構成で実現
することができる。
【0020】また、前端側支持部をこのような4リンク
機構で形成する場合には、一対の中間リンクをベースに
接続する2つの対偶素間の間隔よりも、一対の中間リン
クを上辺リンクに接続する他の2つの対偶素間の間隔を
狭く設定することが好ましい。
【0021】このような構成によれば,ライド部の揺動
時に、揺動方向側に位置する中間リンクが揺動方向に倒
れすぎない。このため、プレーヤがライド部を揺動後の
位置から中立位置に復帰させる際に、小さな力で容易に
ライド部を復帰させることが可能となる。
【0022】さらに、一対の中間リンクを上辺リンクに
接続する2つの対偶素のそれぞれが玉継手で構成される
場合には、揺動によって上辺リンクと後端側支持部との
間に生じる距離の変化を、玉継手によって吸収すること
が可能となる。
【0023】また、上辺リンクには、ステアリング部が
設けられることが好ましい。これにより、プレーヤは、
ステアリング操作部を手前に引き寄せることで、揺動に
より変位して傾いたライド部を中立位置に復帰させるこ
とができる。このため、プレーヤがベースに足をつけて
いなくても、ライド部の復帰操作を確実に行うことが可
能となる。
【0024】なお、プレーヤが操作を快適に行うため、
ステアリング部としては、ハンドルが固定されることが
好ましい。
【0025】また、本発明において、前端側支持部が4
リンク機構によって形成される場合には、さらに、一対
の中間リンクのそれぞれの下端側に1つずつ固定され、
前端側支持部の揺動時に一対の中間リンクと共に揺動す
る2つのストッパプレートと、一対の中間リンクの内側
領域において各ストッパプレート及びベースの間に介在
して各中間リンクの内側領域への揺動角度を規制する第
1のストッパ受け部材と、一対の中間リンクの外側領域
において各ストッパプレート及びベースの間に介在して
各中間リンクの外側領域への揺動角度を規制する第2の
ストッパ受け部材と、がシミュレータに設けられること
が好ましい。
【0026】これにより、一対の中間リンクの揺動によ
る過度の傾斜が防止される。したがって、プレーヤが、
ライド部を揺動後の位置から中立位置へ復帰させやす
い。よって、ライド部の操作性が向上する。
【0027】特に、上辺リンク側の対偶素間の間隔が、
ベース側の対偶素間の間隔よりも狭く設定される場合に
は、ストッパプレート、第1のストッパ受け部材及び第
2のストッパ受け部材によって、ライド部の最大揺動時
に一対の中間リンクの一方がほぼ垂直位置で停止させら
れることが好ましい。このような構成によれば、ライド
部の最大揺動時に、ライド部の荷重及びライド部上のプ
レーヤの体重を、ほぼ垂直状態にある一方の中間リンク
によって確実に支持することができる。しかも、プレー
ヤがライド部を中立位置に復帰させるには、ほぼ垂直状
態にある中間リンクを傾けるだけでよいため、復帰操作
を小さな力で簡単に行うことができる。したがって、操
作性のよいシミュレータを実現することが可能となる。
【0028】本発明は、また、揺動によって変位したラ
イド部を中立位置に復元させる復元手段を有することも
できる。この場合には、復元手段によって、ライド部の
中立位置への復帰が図られるため、プレーヤは、より小
さな力でライド部を中立位置に簡単に復帰させることが
可能となる。特に、前端側支持部が略台形上の4リンク
機構で形成され、最大揺動時に中間リンクの一方がほぼ
垂直状態で停止するように形成されている場合には、復
帰手段が設けられることにより、プレーヤによる復帰操
作が一層簡単なものとなる。
【0029】このような復帰手段の具体的構成は、特に
問わない。例えば、前端側支持部が4リンク機構で形成
されている場合には、一対の中間リンクをベースに接続
する2つの対偶素のそれぞれを、一対の中間リンクを含
む面に交差して配置される回転軸を含んで形成し、この
回転軸の少なくとも一方に復元手段を設けることができ
る。あるいは、2つの回転軸のそれぞれに復元手段を設
けてもよい。
【0030】また、本発明において、ライド部と後端側
支持部とは、玉継手構造によって連結されることが好ま
しい。これにより、後端側支持部により保持(支持)さ
れたライド部を、保持された点(支点)を中心として自
在に揺動させることが可能となる。さらに、揺動に伴う
ライド部の傾きも、この玉継手構造によって簡単に実現
される。このように、玉継手構造という簡易な構造によ
ってライド部の複雑な動作が実現されることから、本発
明のシミュレータの構造の簡略化ならびに低コスト化が
可能となる。
【0031】さらに、本発明において、後端側支持部
は、ライド部の揺動に伴って生じるライド部を支持する
支点の前後方向へのずれを許容するように形成されるこ
とが好ましい。このように構成される場合には、ライド
部の前端側が中立位置から左右に揺動した際に生ずる前
端側支持部と後端側支持部の間の距離の変化を、後端側
支持部の支点をずらすことにより、円滑に吸収すること
ができる。
【0032】このような支点の前後方向へのずれを許容
するための具体的な構成は、特に問わない。例えば、揺
動する前端側支持部を含む面及びライド部の揺動方向と
は略平行に配置される軸を介して、この軸を中心として
回動可能な状態で一端をベースに取り付けられ、他端を
ライド部に連結される可動支持部を含んで、後端側支持
部を形成することができる。このような構成によれば、
支点のずれを許容可能な後端側支持部を簡単な構成で実
現することができる。
【0033】さらに、本発明において、前端側支持部
は、中立位置でライド部の停止状態を維持するロック手
段を有することが好ましい。このような構成によれば、
例えばプレーヤがライド部に乗降する際に、ロック手段
によってライド部の揺動を防止することができる。よっ
て、プレーヤがライド部に乗降しやすくなる。
【0034】また、本発明において、ライド部は、上辺
リンクに連結される前側ライド部と、後端側支持部に連
結される後側ライド部とを含んで形成され、前側ライド
部及び後側ライド部は、ライド部の前端側の揺動方向と
は略平行な軸を介して回動可能に連結されることもでき
る。このような構成によれば、揺動時に生ずる上辺リン
クと後端側支持部との間の距離の変化を、より円滑に吸
収することが可能となる。
【0035】本発明において、4リンク機構で形成され
る前端側支持部に、一対の中間リンクの下端の対偶素間
距離を可変にする対偶素間距離可変機構を設けることも
可能である。このような構成によれば、対偶素間距離可
変機構によって、下端の対偶素間距離を変化させること
ができる。これにより、シミュレーションしている走行
状況に適したライド部の挙動を再現することができる。
【0036】例えば、低速走行のシミュレート時には、
下端の対偶素間距離を広げて、上辺リンク及びライド部
の前端側の位置を下げる。これにより、低い姿勢で安定
した走行状態をプレーヤに体感させることができる。一
方、高速走行または加速走行のシミュレート時には、下
端の対偶素間距離を狭めて、上辺リンク及びライド部の
前端側の位置を上げる。これにより、高い姿勢で不安定
な走行状態をプレーヤに体感させることができる。
【0037】特に、下端の対偶素間距離を広げること
で、ライド部の傾斜状態を大きくし、低速時の急旋回状
態を実現できる。また、下端の対偶素間距離を狭くする
ことで、ライド部の傾斜を小さくし、高速時における急
旋回が困難な状態を実現することができる。
【0038】このような対偶素間可変機構は、例えば、
一対の中間リンクの下端の各対偶素を横方向にスライド
可能に支持するスライドレールと、一対の中間リンクの
下端の各対偶素をスライドレールに沿って移動させる駆
動装置と、を含んで構成することができる。
【0039】また、本発明において、4リンク機構で形
成される前端側支持部に、一対の中間リンクのそれぞれ
の長さを可変にするリンク長可変機構を設けることもで
きる。
【0040】このような構成によれば、リンク長可変機
構によって一対の中間リンクの長さを変化させること
で、走行速度に応じたライド部の動きを簡単に実現する
ことができる。
【0041】また、本発明において、ライド部の前方位
置には、ゲームのシミュレーション画像を表示する表示
手段が配置されることが好ましい。
【0042】これにより、プレーヤは、ゲーム中に、表
示手段に表示されたゲームのシミュレーション画像を目
視しながらライド部を操作することができる。このた
め、リアリティのあるゲームをプレーヤが楽しむことが
できる。
【0043】なお、表示手段は、中立位置においてライ
ド部に乗ったプレーヤの視線の前方設置されることが好
ましい。これにより、ライド部が中立位置から左右どち
らに揺動した場合でも、ライド部に乗ったプレーヤが表
示手段を容易に見ることが可能となる。
【0044】ここで、本発明がバイクゲームのシミュレ
ータに適用される場合には、バイクの形状を模してライ
ド部が形成され、ライド部に乗ったプレーヤにバイクゲ
ームのシミュレーション画像が表示手段に表示されるこ
とが好ましい。
【0045】このような構成によれば、プレーヤは、実
際にバイクを運転しているような感覚を視覚的にも味わ
いながら、バイクゲームを楽しむことができる。
【0046】バイクの形状を模してライド部を形成する
場合、そのライド部は、少なくとも、後端側の上部に座
席部を有し、この座席部の下方側部にステップを有する
ことが好ましい。
【0047】このように、ライド部において、後端側の
上部に座席部が形成されると、ライド部に乗ったプレー
ヤの重心が、ライド部の揺動中心となる後端側支持部の
上方に位置する。このため、プレーヤは、より小さな力
でライド部を操作することができる。しかも、座席部の
下方側部にステップがあることから、プレーヤは、足を
ベースから離しステップに乗せた状態でライド部を操作
することができる。このため、実際にバイクに乗った感
覚でライド部を操作することができる。したがって、ラ
イド部の操作感をリアリティに富んだものとすることが
できる。
【0048】また、本発明は、ベースと、このベース上
に設けられたライド部と、このライド部の前方に設けら
れたハンドルと、このハンドルを挟んでライド部の反対
側に設けられた表示部とを有し、ライド部及びハンドル
は、ライド部の後端側を中心にして、後端側と表示部と
を結ぶ線に対し左右方向に揺動可能にされ、かつ、前記
左右方向への揺動時に前記後端側と前記表示部とを結ぶ
線側に傾斜可能にされていることを特徴とする。
【0049】本発明によれば、ライド部及びハンドルは
ライド部の後端側を中心にして揺動するため、プレーヤ
の重心を動かすことが少なく、小さな操作力でライド部
を操作することができる。
【0050】しかも、プレーヤの上半身が大きく動くた
め、実際にはそれほど大きな動きをしていないにも拘わ
らず大きく動いた感じをプレーヤに与えることができ
る。このため、プレーヤが、リアリティのあるゲームを
楽しむことができる。
【0051】さらに、ライド部の左右方向への揺動時
に、ライド部及びハンドルが中心方向に傾斜するため、
ライド部が傾斜した状態で、ハンドルは操舵方向と反対
側に位置する。このため、プレーヤの視線は常に表示部
に向けられた状態となる。したがって、プレーヤが表示
部から視線をずらすことなくゲームを継続することがで
き、ゲームに集中することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0053】図1〜図4は、本発明の一実施の形態に係
るシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を示す図
である。
【0054】このオートバイゲーム装置110は、図1
の全体側面図に示すように、ベース112と、ベース1
12上に設けられるライド部114と、ライド部114
の後端側を支持する後端側支持部116と、ライド部1
14の前端側を支持する前端側支持部118と、オート
バイゲームをシミュレーションした画像を表示する表示
部120とを有する。
【0055】ベース112は、床面上に設置されるもの
で、矩形の平板状を成し、その下面には床面上を移動可
能にする車輪122が設けられている。また、このベー
ス112は、ストッパ124によって、所定位置で固定
可能にされている。
【0056】ライド部114は、オートバイの形状を模
して形成されたものである。具体的には、ライド部11
4の後端側上部に座席部126が設けられ、この座席部
126の下方側部にステップ128が設けられている。
【0057】そして、このライド部114は、プレーヤ
130がライド部114に跨り、座席部126に座っ
て、ステップ128に足をかけた状態で操作するように
形成されている。
【0058】後端側支持部116は、支持ブロック14
0と、回転軸受け142と、水平軸144を含んで形成
される。
【0059】より詳しくは、回転軸受け142は、ライ
ド部114の後方位置においてベース112の上面に固
定される。水平軸144は、前端側支持部118を含む
面及びベース112の上面と略平行に配置され、この回
転軸受け142に回動可能に取り付けられる。そして、
支持ブロック140は、可動支持部であって、水平軸1
44に略直交する状態で、一端をこの水平軸144に固
定される。このため、支持ブロック140は、水平軸1
44を中心として、水平軸144と共に回動可能であ
る。また、この支持ブロック140の他端は、玉継手構
造によって、ライド部114に連結されている。
【0060】ここで、玉継手構造とは、玉継手と同一ま
たは類似の構造をいう。また、玉継手とは、ボールを有
する軸のボール部分を、ソケットを有する軸のソケット
部分にはめ込んで接続する継手をいう。本実施形態で
は、支持ブロック140に、ソケットとしての球面軸受
け146が形成され、ライド部114の後端に、先端が
ボール状の球面軸148が設けられる。そして、この球
面軸148の先端部分を球面軸受け146に回動自在に
はめ込むことにより、ライド部114と支持ブロック1
40が連結される。
【0061】このライド部114と支持ブロック140
の連結部分が、後端側支持部116によるライド部11
4の支点となる。そして、この支点は、支持ブロック1
40の回動に伴って、ライド部114の前後方向にずれ
ることができる。
【0062】前端側支持部118は、図2〜図4に示す
ように、左右一対の中間リンク150、152と、上辺
リンク154を有する。この上辺リンク154は、2つ
の対偶素A,Bを介して、一対の中間リンク150、1
52の上端側に可動に接続される。一方、この一対の中
間リンク150,152の下端側は、2つの対偶素C、
Dを介してベース112側に可動に接続される。つま
り、前端側支持部118は、一対の中間リンク150,
152を含む面内で揺動可能な4リンク機構で構成され
ている。
【0063】また、上辺リンク154側の2つの対偶素
A,B間の間隔は、ベース112側の2つの対偶素C、
D間の間隔よりも狭く設定される。このため、図2に示
すように、前端側支持部118は、中立位置において略
台形状をなす。
【0064】より詳しくは、一対の中間リンク150,
152は、図1に示すように、それぞれの下端部に設け
られた回転軸134を有する。この回転軸134は、一
対の中間リンク150,152の双方を含む平面に対し
て略直交するように配置され、一対の中間リンク15
0,152のそれぞれと一体的に形成されている。そし
て、この回転軸2134を、所定間隔を置いてベース1
12に設けられた一対の軸受け136にて回動可能に支
持されて、ベース112に取り付けられる。このため、
一対の中間リンク150,152は、各回転軸134を
中心として、各回転軸134の回転方向に上端部を揺動
させることが可能となる。よって、一対の中間リンク1
50,152のそれぞれに設けられた回転軸134が、
下端側の対偶素C、Dに相当する。
【0065】一方、一対の中間リンク150,152の
上端部は、それぞれ玉継手138を介して上辺リンク1
54の両端部に連結されている。これにより、揺動によ
って上辺リンクと後端側支持部との間に生じる距離の変
化を、玉継手138によって吸収することが可能とな
る。なお、この玉継手138が、上辺リンク154側の
2つの対偶素に相当する。
【0066】また、上辺リンク154は、ハンドル支持
板132を上部に有する。このハンドル支持板132
は、上辺リンク154と一体的に形成されている。そし
て、ハンドル支持板132には、一対のハンドル156
が上面の左右両端部に突設されている。このハンドル支
持板132及び一対のハンドル156が、ステアリング
部に相当する。
【0067】さらに、上辺リンク154には、ライド部
114の前端部が連結される。具体的には、ライド部1
14は、図1に示すように、ベース112に対して略垂
直に配置された垂直ピン158を介して上辺リンク15
4に連結される。そして、ライド部114は、この垂直
ピン158を回転軸として回動可能な状態で上辺リンク
154に連結される。なお、垂直ピン158は、図2に
示すように、2つの対偶素A,B間のほぼ中央位置に取
り付けられる。
【0068】前端側支持部118がこのように構成され
ることから、上辺リンク154及び一対の中間リンク1
50,152のいずれかをライド部114の左右方向に
動かすだけで、前端側支持部118の全体を簡単に左右
に揺動させることができる(図3、図4参照)。このよ
うに前端側支持部118が揺動する時、上辺リンク15
4は、揺動に伴って移動しつつ、その移動方向とは反対
方向に傾斜する。このため、上辺リンク154に連結さ
れたライド部114も、上辺リンク154と同じ方向に
移動しながら、上辺リンク154と同じ方向に傾く。上
述のように、後端側支持部116とライド部114との
連結部が玉継手構造であることから、ライド部114
は、後端側支持部116に確実に支持されながら、簡単
に傾くことができる。
【0069】なお、上述のように、前端側支持部118
は、一対の中間リンク150,152を含む面内におい
て揺動する。このため、上辺リンク154が中立位置か
ら左右に移動すると、上辺リンク154と後端側支持部
116との間の距離が変化する。この距離の変化は、後
端側支持部116の支持ブロック140が水平軸144
を軸として回動することにより、容易に吸収される。つ
まり、後端側支持部116の支点がずれることにより、
距離の変化が吸収される。特に、本実施形態では、後端
側支持部116とライド部114が玉継手構造で連結さ
れ、一対の中間リンク150,152及び上辺リンク1
54が玉継手138を介して連結されているため、距離
変化を吸収するためのライド部114の動作がスムーズ
なものとなる。
【0070】また、一対の中間リンク150,152の
下端側の回転軸134には、図1に示すように、ライド
部114を揺動状態から中立状態に復元させる復元手段
として、ねじりゴムばね160が設けられている。この
ねじりゴムばね160は、角形の筒内に圧縮ゴムを配置
して形成され、この圧縮ゴムの圧縮反力により復元力を
得られるようになっている。
【0071】このように、本実施形態では、復元手段を
ライド部114側ではなく、ライド部114よりも下方
位置に配置することで、ライド部114を軽量化してい
る。これにより、ライド部114の操作性を向上させる
ことができる。
【0072】また、一対の中間リンク150,152の
それぞれに復元力を与える一対のねじりゴムばね160
の圧縮反力の大きさを左右で相違させることにより、ラ
イド部114からプレーヤに与えられる反力の大きさを
種々変更することが可能である。
【0073】例えば、左曲がりのコースを想定している
ような場合には、左辺リンク150側のねじりゴムばね
160の圧縮反力を弱めに設定しておけば、ライド部1
14からプレーヤに与えられる反力が、左辺リンク15
0側において弱くなる。このため、プレーヤは、ライド
部114を左方向に容易に傾けることができる。よっ
て、本実施形態のシミュレータにおいて、プレーヤは、
コースの状態に適した動作を容易に実現できることとな
る。
【0074】なお、復元手段としては、ねじりゴムばね
160の他に、コイルスプリングやトーションバーある
いはねじりコイルばね等を採用することも可能である。
【0075】また、一対の中間リンク150,152の
下端には、ストッパプレート162がそれぞれ設けられ
ている。
【0076】このストッパプレート162は、一対の中
間リンク150,152が所定角度まで揺動したとき
に、その揺動角度を規制するための部材である。本実施
形態では、ストッパプレート162は、屈曲した板状に
形成され、一端を一対の中間リンク150,152の下
端間の中間位置に向けて突出させた状態で、一対の中間
リンク150,152のそれぞれの下端に固定される。
このとき、ストッパプレート162において、一対の中
間リンク150,152の下端間に突出した部分が内側
片168、一対の中間リンク150,152の下端に固
定された部分が外側片170となる。
【0077】各ストッパプレート162に対応させて、
ベース112側には、第1のストッパ受け部材164
と、第2のストッパ受け部材166とが配設されてい
る。
【0078】第1のストッパ受け部材164は、図3及
び図4に示すように、ゴム部材172と金属部材174
とで形成される。そして、この第1のストッパ受け部材
164は、一対の中間リンク150,152の内側領域
に配置される。また、第1のストッパ受け部材164
は、一対の中間リンク150,152のそれぞれが内側
領域に向かって揺動した際に、ストッパプレート162
の内側片168に当接する位置に形成される。
【0079】これに対し、第2のストッパ受け部材16
6は、金属部材からなる。そして、この第2のストッパ
受け部材166は、一対の中間リンク150,152が
対向側と反対側に傾斜した際に、ストッパプレート16
2の外側片170に当接する位置に形成される。
【0080】このように、ストッパプレート162と、
第1のストッパ受け部材164と、第2のストッパ受け
部材166が設けられることから、揺動によって一対の
中間リンク150,152が過度に傾斜することが防止
される。したがって、プレーヤが、ライド部114を揺
動後の位置から中立位置へ復帰させやすい。よって、ラ
イド部114の操作性が向上する。
【0081】なお、第1のストッパ受け部材164及び
第2のストッパ受け部材166は、ストッパプレート1
62及びベース112の間に介在して揺動角度を傾斜可
能である限り、ストッパプレート162とベース112
のいずれに取り付けられても良いまた、ストッパプレー
ト162、第1のストッパ受け部材164及び第2のス
トッパ受け部材166は、図3及び図4に示すように、
ライド部114の最大揺動時に、一対の中間リンク15
0,152の一方をほぼ垂直状態で停止させるように形
成される。
【0082】このように、最大揺動時に一対の中間リン
ク150,152の一方をほぼ垂直状態で停止させるこ
とで、ライド部114及びプレーヤ130の荷重を確実
に支持することが可能となる。また、最大揺動状態から
中立位置へのライド部114の復帰をプレーヤ130が
容易に行えることとなる。
【0083】さらに、前端側支持部118には、ロック
手段として電磁ブレーキ176が設けられる。本実施形
態において、この電磁ブレーキ176は、図2〜図4に
示すように、一対のストッパプレート162間の中間位
置に形成されている。そして、前端側支持部118は、
この電磁ブレーキ176によって、中立位置で停止状態
を維持可能にされている。
【0084】具体的には、電磁ブレーキ176は、図示
しない固定手段によってベース112に固定されてい
る。また、この電磁ブレーキ176の回転軸に取り付け
られたブレーキアーム178と、一方の中間リンク15
0の下端部とが、リンクアーム180によって連結され
ている。
【0085】この電磁ブレーキ176は、ゲーム中の電
源が入った状態では、図3及び図4に示すように、電磁
ブレーキ176の回転軸にブレーキがかからないように
形成されている。このため、ゲーム中は、右辺リンク1
52の傾斜に伴ってリンクアーム180を介しブレーキ
アーム178が回転する。
【0086】そして、ゲームが終了して、ライド部11
4が中立位置にある状態で電源が切られると、電磁ブレ
ーキ176の回転軸がロックされてブレーキアーム17
8が固定され、ライド部114も固定される。
【0087】このように、電磁ブレーキ176によっ
て、ゲームの前後にライド部114が中立位置で固定さ
れることから、プレーヤ130がライド部114に対し
て容易に乗り降りすることが可能となる。
【0088】なお、ロック手段としては、電磁ブレーキ
176に限らず、エアシリンダ等を用いることも可能で
ある。
【0089】表示部120は、前端側支持部118を挟
んでライド部114の前方位置に配設されている。この
表示部120には、主としてゲームのシミュレーション
画像が表示される。
【0090】そして、プレーヤ130は、ライド部11
4に乗った状態で、前方の表示部120の画面に表示さ
れるゲームのシミュレーション画像を見ながらライド部
114を操作してゲームを実行することができる。
【0091】次に、このようなオートバイゲーム装置1
10の動作状態について、図2〜図4を中心に説明す
る。
【0092】まず、ゲーム開始前においては、図2に示
すように、電磁ブレーキ176によってライド部114
が中立位置で固定された状態となっている。
【0093】この状態で、プレーヤ130がライド部1
14に跨り、座席部126に座って、ステップ128に
足をかけ、ハンドル156を握ると、プレーヤ130の
体は、表示部120の画面に対し正面を向いた状態とな
る。
【0094】プレーヤ130がオートバイゲーム装置1
10のスイッチをオンにすると、電磁ブレーキ176が
解除される。その後、プレーヤ130は、表示部120
の画面に表示されるゲームのシミュレーション画像を見
ながら、ゲームの状況に応じてライド部114を操作す
る。例えば、表示部120に表示されたシミュレーショ
ン画像において、コースが左折している場合には、プレ
ーヤ130は左折するためのコーナリング動作を行う。
【0095】具体的には、プレーヤ130は、体重移動
とハンドル操作によってライド部114を操作すること
により、コーナリング動作を行うことができる。例え
ば、左折したい場合には、プレーヤ130は、体重移動
を行って左足に体重をかけ、プレーヤ130の左足側の
ステップ128に体重をかける。あるいは、プレーヤ1
30の左腕側のハンドルを押し下げてもよい。これによ
り、図3に示すように、4リンク機構によって、上辺リ
ンク154が、中立位置182からプレーヤ130の右
方向に平行移動しつつプレーヤ130の左側に傾く状態
となる。
【0096】これに伴って、ライド部114の前端側
が、後端側支持部116を中心として、上辺リンク15
4の平行移動方向に揺動する。併せて、ライド部114
のほぼ全体が、上辺リンク154の傾斜方向と同じ方向
に傾斜する。
【0097】この場合、プレーヤ130の重心は、ライ
ド部114の後方側、即ち、揺動中心となる後端側支持
部116の上方に位置する。このため、プレーヤ130
は、小さな力でライド部114を操作することができ
る。
【0098】この状態で、プレーヤ130の上半身は左
側に大きく傾斜し、上辺リンク154に取り付けられた
ハンドル156はプレーヤ130の右方向に移動してい
る。このため、プレーヤ130に、ハンドル56が左方
向にきれた感じを与えることができる。これにより、本
物のバイクの操作感に近いリアルな操作感を感じさせる
ことが可能となる。
【0099】また、この場合、ライド部114の前端側
が中立位置182に対し左側に移動した状態となるの
で、プレーヤ130の姿勢が傾いても、プレーヤ130
の視線が表示部120の画面から大きく外れることがな
い。これにより、プレーヤ130の視線が常に表示部1
20の画面に向いた状態を維持することができる。プレ
ーヤ130が、表示部120の画面を見ながらコーナリ
ング動作を行うことができるため、無理のない自然な操
作感を得ることができる。
【0100】しかも、プレーヤ130は、コーナリング
によってきれ込む方向を常に目視しながらプレーできる
ので、ゲームとしてリアリティを増すことができる。
【0101】また、上辺リンク154の傾斜に伴って、
ハンドル156も傾斜するため、プレーヤ130は、あ
たかもオートバイを実際に操作しているような感覚を味
わうことができる。
【0102】しかも、この場合、最大揺動状態で、右辺
リンク152はほぼ垂直状態となるので、ライド部11
4及びプレーヤ130の荷重を十分に支持することがで
きる。
【0103】さらに、ライド部114の揺動は、玉継手
138、146によってスムーズに行われることとな
る。
【0104】この左折時の姿勢の状態からライド部11
4を中立位置182に戻すには、プレーヤ130の右足
側のステップ128に体重をかける。あるいは、プレー
ヤ130の右側のハンドル156を下方に押すか、左側
のハンドル156を手前に引きよせる。これにより、ね
じりゴムばね160の復元力を利用して、ライド部11
4を容易に中立位置182に戻すことができる。
【0105】なお、この場合、右辺リンク152は最大
揺動時でもほぼ垂直状態となるため、ねじりゴムばね1
60の復元力によるライド部114の中立位置への復帰
が、より容易になる。
【0106】また、図2の中立位置から、図4に示すよ
うに、右旋回状態に移行するには、プレーヤ130の右
足側のステップ128に体重をかけるか、プレーヤ13
0の右側のハンドル156を下方に押し下げる。する
と、左折時の状態と逆の状態で容易に図4に示す状態が
得られることとなる。
【0107】なお、このコーナリング動作時には、プレ
ーヤ130のステップ128に対する体重のかけ具合
と、ハンドル156の操作具合で、任意の傾斜位置で傾
斜状態を保持することができる。このため、緩コーナ、
急コーナに応じて容易かつ任意にライド部114の姿勢
を制御することができる。
【0108】また、左右のねじりゴムばね160の圧縮
反力を相違させて、左右の復元力を相違させることによ
り、ライド部114からプレーヤ130に与えられる反
力の状態を、種々の状況に応じて適切に設定することが
可能となる。
【0109】なお、本実施形態のオートバイゲーム装置
10の機能の概略例を、図5の機能ブロック図に示す。
【0110】ここで、制御部200は、オートバイゲー
ム装置10全体の制御、オートバイゲーム装置10内の
各ブロックへの命令指示、ゲーム演算等の各種の処理を
行うものである。その機能は、CPU(CISC型、R
ISC型)、DSP、ASIC(ゲートアレイ等)等の
ハードウェアや所与のプログラム(ゲームプログラム)
により実現できる。
【0111】画像生成部210は、制御部200の指示
にしたがって、オートバイゲームのシミュレーション画
像を生成する。この画像生成部210で生成されたシミ
ュレーション画像が、表示部20に表示される。
【0112】また、前端側支持部118は、表示部20
に表示されるシミュレーション画像に適した動作を行う
ように、制御部200により制御される。例えば、でこ
ぼこ道を走行しているシミュレーション画像が表示部2
0に表示されている間は、でこぼこによる衝撃に類似し
た衝撃をライド部114に与えるように、前端側支持部
118の動作が制御される。ロック手段176によるロ
ック状態及び解除状態の設定も、制御部200により行
われる。
【0113】図6〜図21は、本発明の他の実施の形態
にかかるシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を
示す図である。
【0114】このオートバイゲーム装置10は、図15
の全体側面図に示すように、ベース12と、ベース12
上に設けられるライド部14と、ライド部14の後端側
を支持する後端側支持部16と、ライド部14の前端側
を支持する前端側支持部18と、オートバイゲームをシ
ミュレーションした画像を表示する表示部20とを有す
る。
【0115】ベース12は、床面上に設置されるもの
で、矩形の平板状を成し、その下面には床面上を転動可
能にする車輪22が設けられている。また、このベース
12は、ストッパ24によって所定位置で固定可能にさ
れている。
【0116】ライド部14は、オートバイの形状を模し
て形成されたものである。具体的には、後端側上部に座
席部26が設けられ、この座席部26の下方側部にステ
ップ28が設けられている。
【0117】そして、プレーヤ30(図12〜図14参
照)がライド部14に跨り、座席部26に座って、ステ
ップ28に足をかけた状態で、ライド部14を操作する
ように形成されている。
【0118】また、このライド部14は、前側ライド部
32と、座席部26及びステップ28を含む後側ライド
部34とを有する。この前側ライド部32と後側ライド
部34は、互いに連結されている。
【0119】具体的には、図10に示すように、前側ラ
イド部32の後端位置に設けた水平軸36を、後側ライ
ド部34の前端位置に設けた回転軸受38にて回動可能
に支持させて、前側ライド部32を後側ライド部34に
連結している。
【0120】後端側支持部16は、図7〜図9、図11
及び図15に示すように、支持台40と、一対の回転軸
受け42と、水平軸44と、球面軸受け46と、を含ん
で形成される。具体的には、支持台40は、図6に示す
ように、ベース12上の後側ライド部34の後方に設置
される。また、一対の回転軸受け42は、支持台40の
後側ライド部34に対面する面に突設される。水平軸4
4は、前端側支持部18を含む面及びベース12の面と
は略平行に配置され、一対の回転軸受け42に両端部を
回動可能に支持される。そして、球面軸受け46は、水
平軸44に略直交させて、この水平軸44に一体に設け
られる。この球面軸受け46に、後側ライド部34の後
端部に設けられた球面軸48が連結されている。つま
り、ライド部14と後端側支持部16とは、玉継手構造
により連結される。
【0121】前端側支持部18は、図7〜図9、図12
〜図14及び図16にも示すように、ベース12に対し
左右方向に揺動可能に立設された一対の中間リンク5
0,52と、この一対の中間リンク50,52の上端に
接続された上辺リンク54とを有する。この上辺リンク
54は、2つの対偶素A,Bを介して、一対の中間リン
ク50、52の上端側に可動に接続される。一方、この
一対の中間リンク50,52の下端側は、2つの対偶素
C、Dを介してベース12側に可動に接続される。つま
り、前端側支持部18は、一対の中間リンク50,52
を含む面内で揺動可能な4リンク機構で構成されてい
る。
【0122】また、上辺リンク54側の2つの対偶素
A,B間の間隔は、ベース12側の2つの対偶素C、D
間の間隔よりも狭く設定される。このため、図16に示
すように、前端側支持部18は、中立位置において略台
形状をなす。
【0123】そして、この上辺リンク54に前側ライド
部32の前端部が支持されている。
【0124】上辺リンク54は、ボックス状に形成さ
れ、その上面の左右両端部からハンドル56を突出させ
たステアリング部として形成されている。
【0125】また、上辺リンク54は、図10に示すよ
うに、一対のハンドル56間のほぼ中央位置に取り付け
られた垂直ピン58を介して前側ライド部32を支持し
ている。なお、前側ライド部32は、垂直ピン58の長
手軸を中心として回動可能に支持される。
【0126】前端側支持部18がこのように構成される
ことから、上辺リンク54及び一対の中間リンク50,
52のいずれかをライド部14の左右方向に動かすだけ
で、前端側支持部18の全体を簡単に左右に揺動させる
ことができる。このように前端側支持部18が揺動する
時、上辺リンク54は、揺動に伴って移動しつつ、その
移動方向とは反対方向に傾斜する。このため、上辺リン
ク54に連結されたライド部14も、上辺リンク54と
同じ方向に移動しながら、上辺リンク54と同じ方向に
傾く。上述のように、後端側支持部16とライド部14
との連結部が玉継手構造であることから、ライド部14
は、後端側支持部16に確実に支持されながら、簡単に
傾くことができる。
【0127】なお、上述のように、前端側支持部18
は、一対の中間リンク50,52を含む面内において揺
動する。このため、上辺リンク54が中立位置から左右
に移動すると、上辺リンク54と後端側支持部16との
間の距離が変化する。この距離の変化は、後端側支持部
16の球面軸受け46が水平軸44を軸として回動する
ことにより、容易に吸収される。つまり、後端側支持部
16の支点がずれることにより、距離の変化が吸収され
る。特に、本実施形態では、後端側支持部16とライド
部14が玉継手構造で連結され、前側ライド部32及び
後側ライド部34が水平軸36を介して相対的に回動可
能に連結されていることから、距離変化を吸収するため
のライド部14の動作がスムーズなものとなる。
【0128】また、前端側支持部18の上辺リンク54
と前側ライド部32との連結部分には、復元ゴム60が
設けられている。この復元ゴム60は、揺動により中立
位置からずれたライド部14を中立位置に復元させる復
元手段として設けられている。
【0129】この復元ゴム60は、具体的には、前側ラ
イド部32の上に設けられ、後側ライド部34の前端面
と、上辺リンク54の後面との間に挟まれた状態となっ
ている。そして、ライド部14の揺動時に後側ライド部
34と上辺リンク54とによって圧縮され、その圧縮反
力によって大きな復元力を生じさせるように形成され
る。
【0130】また、本実施形態では、4リンク機構の下
端のC、D間の距離W2を可変にするための対偶素間距
離可変機構64が前端側支持部18に設けられている。
【0131】この対偶素間距離可変機構64は、第1の
スライドレール66と、一対の第1のスライダ68、7
0を含んで形成される。より具体的には、第1のスライ
ドレール66は、ベース12上の前端側支持部18に対
応する位置に、上辺リンク54と略平行に配設される。
一対の第1のスライダ68、70は、第1のスライドレ
ール66に対して、この第1のスライドレール66に沿
ってスライド可能に取り付けられる。さらに、一対の第
1のスライダ68、70は、一対の中間リンク50,5
2の下端に対偶素C、Dを介して連結される。このと
き、一対の中間リンク50,52の下端は、対偶素C、
Dを中心として回動可能な状態で、一対の第1のスライ
ダ68、70に連結される。
【0132】また、第1のスライドレール66と直交し
て、第2のスライドレール72がベース12上に配設さ
れている。
【0133】この第2のスライドレール72には、第2
のスライダ74がスライド可能に係合される。そして、
この第2のスライダ74と、一対の第1のスライダ6
8、70とが一対のリンクアーム76、78にて連結さ
れている。この一対のリンクアーム76、78は、第1
のスライダ68、70及び第2のスライダ74のそれぞ
れに対して回動可能な状態で接続される。さらに、この
第2のスライダ74に、駆動装置としてのエアシリンダ
80が連結されている。そして、このエアシリンダ80
によって第2のスライダ74を前後方向に移動させる
と、リンクアーム76、78を介して、第1のスライダ
68、70が近接方向または離隔方向に移動する。これ
により、一対の中間リンク50,52の下端のC、D間
の距離を変化させることが可能となる。
【0134】このように、対偶素間距離可変機構64に
よって一対の中間リンク50,52の下端のC、D間の
距離を可変にすることで、オートバイゲーム装置10
は、様々な走行状態を実現することができる。
【0135】例えば、低速走行時には、一対の中間リン
ク50,52の下端のC、D間の距離を広げて上辺リン
ク54及びライド部14の前端側の位置を低くすること
により、低い姿勢で安定した走行状態を実現することが
できる。
【0136】また、加速時には、一対の中間リンク5
0,52の下端のC、D間の距離を狭めて、上辺リンク
54及びライド部14の前端側の位置を高くすることに
より、高い姿勢で不安定な走行状態を実現することがで
きる。
【0137】特に、低速時には、ライド部14の傾斜状
態を大きくすることにより、オートバイゲーム装置10
において、急旋回状態を実現することが可能となる。一
方、高速時には、ライド部14の傾斜を小さくすること
により、オートバイゲーム装置10において、急旋回が
困難な状態を実現することが可能となる。
【0138】また、エアシリンダ80を適宜制御して、
ハンドル56に振動を与えることにより、オートバイゲ
ーム装置10において、悪路を走行している状態を実現
することが可能となる。
【0139】なお、対偶素間距離可変機構64の動作
は、図21の機能ブロック図に示すように、制御部20
0により制御される。
【0140】表示部20は、前端側支持部18を挟んで
ライド部14の前方位置に配設されている。
【0141】そして、プレーヤ30は、ライド部14に
乗った状態で、前方の表示部20の画面に表示されるゲ
ームのシミュレーション画像を見ながらライド部14を
操作してゲームを実行することができる。
【0142】次に、このようなオートバイゲーム装置1
0の動作状態について、図12〜図14を中心に説明す
る。
【0143】まず、プレーヤ30がライド部14に跨
り、座席部26に座って、ステップ28に足をかけ、ハ
ンドル56を握った状態で、ライド部14は、図12に
示すように、中立位置82に位置している。また、プレ
ーヤ30の体は、表示部20の画面に対し正面を向いた
状態となっている。
【0144】この状態で、オートバイゲーム装置10の
スイッチをオンにし、ゲームのシミュレーション画像を
表示部20の画面に表示させながら、ゲームの状況に応
じてライド部14を操作する。
【0145】この状態で、例えば、直線走行時に表示部
20のシミュレーション画像が低速運転をしている場合
には、その速度を検出して、対偶素間距離可変機構64
により上辺リンク54の位置を下げ、低い姿勢で安定し
た運転ができるようにライド部14が制御される。ま
た、高速運転時には、上辺リンク54を高い位置にして
高い姿勢で不安定な運転となるようにライド部14が制
御される。このような制御が行われることにより、実際
の運転時の状況に応じた挙動を実現することができる。
【0146】また、シミュレーション画像が悪路走行時
の状態を示している場合には、対偶素間距離可変機構6
4によって、上辺リンク54に振動が与えられる。この
振動を、ハンドル56を通してプレーヤ30に伝達する
ことにより、プレーヤ30にリアリティを体感させるこ
とができる。
【0147】シミュレーション画像において、コーナリ
ング、例えば左折状態が示されいる場合には、プレーヤ
30は、体重移動を行って左足に体重をかけプレーヤ3
0の左足側のステップ28に体重をかける。あるいはプ
レーヤ30の左腕側のハンドルを押し下げてもよい。す
ると、図13に示すように、4リンク機構によって、上
辺リンク54が、中立位置82からプレーヤ30の右方
向に平行移動しつつプレーヤ30の左側に傾く状態とな
る。
【0148】これに伴って、ライド部14の前端側が、
後端側支持部16を中心にプレーヤ30の右方向に揺動
する。さらに、ライド部14のほぼ全体が、上辺リンク
54の傾斜に合わせて傾斜する。
【0149】この場合、プレーヤ30の重心は、ライド
部14の後方側、即ち、揺動中心となる後端側支持部1
6上方に位置する。このため、プレーヤ30は、小さな
力でライド部14を操作することができる。
【0150】この状態で、プレーヤ30の上半身は左側
に大きく傾斜し、上辺リンク54に取り付けられたハン
ドル56はプレーヤ30の右方向に移動している。この
ため、プレーヤ30に、ハンドル56が左方向にきれた
感じを与えることができる。これにより、本物のバイク
の操作感に近いリアルな操作感を感じさせることが可能
となる。
【0151】また、この場合、ライド部14の前端側が
中立位置82に対し左側に移動した状態となるので、プ
レーヤ30の姿勢が傾いても、プレーヤ30の視線が表
示部20の画面から大きく外れることがない。これによ
り、プレーヤ30の視線が常に表示部20の画面に向い
た状態を維持することができる。プレーヤ30が、表示
部20の画面を見ながらコーナリング動作を行うことが
できるため、無理のない自然な操作感を得ることができ
る。
【0152】しかも、プレーヤ30は、コーナリングで
きれ込む方向を常に目視しながらプレーするという状況
を実現できるので、ゲームとしてのリアリティを増すこ
とができる。
【0153】また、上辺リンク54の傾斜に伴って、ハ
ンドル56も傾斜するため、プレーヤ30は、あたかも
オートバイを実際に操作しているような感覚を味わうこ
とができる。
【0154】さらに、対偶素間距離可変機構64によっ
て、コーナリング時にも、直進時と同様にリアリティに
富んだライド部14の制御を実現することができる。つ
まり、減速時には、上辺リンク54を低くすることによ
り、大きくハンドル56が傾いて、急旋回を行っている
状態を実現できる。一方、加速時には、上辺リンク54
を高くなるように制御することで、上辺リンク54を余
り傾かないようにして、急旋回し難い状態を実現するこ
とができる。
【0155】この左折時の姿勢の状態からライド部14
を中立位置82に戻すには、プレーヤ30の右足側のス
テップ28に体重をかける。あるいは、プレーヤ30の
右側のハンドル56を下方に押すか、さらには左側のハ
ンドル56を手前に引きよせる。これにより、復元ゴム
60の復元力によって、ライド部14が容易に中立位置
82に戻る。
【0156】また、図12の中立位置から、図14に示
すように、右旋回状態に移行するには、プレーヤ30の
右足側のステップ28に体重をかける。あるいは、プレ
ーヤ30の右側のハンドル56を下方に押し下げる。す
ると、左折時の状態と逆の状態で容易に図14に示す状
態が得られる。
【0157】なお、このコーナリング動作時には、プレ
ーヤ30のステップ28に対する体重のかけ具合と、ハ
ンドル56の操作具合で、任意の傾斜位置で傾斜状態を
保持することができる。そして、これにより、緩コー
ナ、急コーナに応じて容易かつ任意にライド部14の姿
勢を制御することが可能となる。
【0158】図22は、本発明のさらに他の実施の形態
に係るシミュレータを用いたオートバイゲーム装置を示
す図である。
【0159】このオートバイゲーム装置10は、前端側
支持部18の対偶素間距離可変機構64にかえて、一対
の中間リンク84、86の長さを可変にするリンク長可
変機構88を有する。
【0160】このリンク長可変機構88は、一対の中間
リンク84、86のそれぞれに、電動シリンダ90を組
み込んだものとなっている。そして、リンク長可変機構
88の動作は、図23の機能ブロック図に示すように、
制御部200により制御される。
【0161】このように、リンク長可変機構88の電動
シリンダ90を作動させて、一対の中間リンク84、8
6の長さを変えることで、4リンク機構のリンク比を変
化させることができる。
【0162】そして、上辺リンク54の高さを上側の2
点鎖線に示すように高くした場合には、上辺リンク54
の傾斜を小さくして加速走行時の状態を再現できる。反
対に、下側の2点鎖線示すように上辺リンク54の高さ
を低くする場合には、上辺リンク54の傾斜を大きくし
て減速時の急旋回状態を再現することができる。
【0163】他の構成及び作用は前記実施の形態と同様
につき説明を省略する。
【0164】本発明は、前記各実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の実
施の形態に変更可能である。
【0165】例えば、4リンク機構を用いた実施の形態
では、一対の中間リンクの上端間の間隔が下端間の間隔
より狭く形成されているが、この例に限られない。例え
ば、この例とは逆に上端間の間隔を下端間の間隔より広
く形成することができる。あるいは、上端間の間隔と下
端間の間隔とを同じにすることも可能である。
【0166】また、対偶素間距離可変機構は、一対の中
間リンクの下端間の距離を可変にするようにしている
が、この例に限らず、一対の中間リンクの上端間の距離
を可変にすることも可能である。
【0167】更に、上述した各実施の形態では、後端側
支持部を垂直方向の回転軸受けと球面軸受けを用いるよ
うにしているが、その取付位置は、ベース側とライド部
側を逆にすることも可能である。しかも、球面軸受けに
変えて、水平方向の回動だけを許容する回転軸受けを用
いることも可能である。
【0168】また、図6〜図21の実施の形態では、対
偶素間距離可変機構として、リンクアーム形式のものを
用いたが、この例に限られない。例えば、一対のシリン
ダを左辺リンク及び右辺リンクに取り付け、一対の中間
リンクの端部をスライドレールに沿って横方向に移動可
能にしても、同様の目的を達成することができる。
【0169】さらに、本実施の形態においては、オート
バイゲームに本発明のシミュレータを用いた場合を示し
たが、この例に限らず、自転車、水上バイク、ジェット
スキー等のゲームやシミュレーション等にも適用するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオートバイゲーム
装置の表示部を除いた状態を示す側面図である。
【図2】本実施の形態におけるライド部の中立位置にお
ける概略正面図である。
【図3】図2の状態から左折方向にハンドルをきってい
る状態を示す概略正面図である。
【図4】図2の状態から右折方向にハンドルをきってい
る状態を示す概略正面図である。
【図5】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図の
例である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るオートバイゲー
ム装置の表示部を除いた状態を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態におけるライド部の中立位置にお
ける後方から見た概略斜視図である。
【図8】図7の状態から左折方向にハンドルをきってい
る状態を示す概略斜視図である。
【図9】図7の状態から右折方向にハンドルをきってい
る状態を示す概略斜視図である。
【図10】本実施の形態における前側ライド部の取付状
態を示す部分拡大斜視図である。
【図11】本実施の形態における後端側支持部の状態を
示す部分拡大斜視図である。
【図12】中立位置におけるライド部及びプレーヤの状
態を示す部分正面図である。
【図13】図12の状態から左折コーナリング状態にお
けるライド部及びプレーヤの状態を示す部分正面図であ
る。
【図14】図12の状態から右折コーナリング状態を示
す部分正面図である。
【図15】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置
の全体側面図である。
【図16】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置
の正面図である。
【図17】本実施の形態におけるオートバイゲーム装置
の対偶素間距離可変機構を示す全体平面図である。
【図18】ライド部及び前端側支持部と表示部との関係
を示す平面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿う拡大断面図で
ある。
【図20】図18のXX側から見た上辺リンクと前側ラ
イド部の取付状態を示す部分正面図である。
【図21】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図
の例である。
【図22】本発明のさらに他の実施の形態に係るオート
バイゲーム装置を示す概略正面図である。
【図23】本実施の形態の機能の概略を示すブロック図
の例である。
【符号の説明】
10、110 オートバイゲーム装置 12、112 ペース 14、114 ライド部 16、92、116 後端側支持部 18、118 前端側支持部 20、120 表示部 26、126 座席部 28、128 ステップ 30、130 プレーヤ 32 前側ライド部 34 後側ライド部 38、42、142 回転軸受け 46、138、146 玉継手 48、148 球面軸 50、84、150 左辺リンク 52、86、152 右辺リンク 54、154 上辺リンク 56、156 ハンドル 60 復元ゴム 64 対偶間距離可変機構 66 第1のスライドレール 68、70 第1のスライダ 72 第2のスライドレール 74 第2のスライダ 76、78、180 リンクアーム 80 エアシリンダ 82、182 中立位置 160 ねじりゴムばね 162 ストッパプレート 164 第1のストッパ受け部材 166 第2のストッパ受け部材 176 電磁ブレーキ(ロック手段) W1 上端の対偶間の間隔 W2 下端の対偶間の間隔 88 リンク長可変機構 90 電動シリンダ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、 前記ベースの上方に設けられるライド部と、 前記ベース上に設置され、前記ライド部の後端側を一点
    で支持する後端側支持部と、 前記ベース上に設置され、前記後端側支持部による支点
    を中心として前記ライド部の前端側を中立位置から前記
    ライド部の左右方向に揺動可能に支持する前端側支持部
    と、 を有することを特徴とするシミュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記前端側支持部は、揺動によって前記ライド部の前記
    前端側が移動する方向とは反対方向に前記ライド部が傾
    くように前記ライド部を支持することを特徴とするシミ
    ュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記前端側支持部は、前記ベースに2つの対偶素を介し
    て下端側を接続された一対の中間リンクと、この一対の
    中間リンクのそれぞれの上端側に他の2つの対偶素を介
    して接続されて前記一対の中間リンクを連結する上辺リ
    ンクと、を含む4リンク機構で構成され、 前記ライド部は、前記上辺リンクに前記前端側を接続さ
    れることを特徴とするシミュレータ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクを前記ベー
    スに接続する前記2つの対偶素間の間隔よりも、前記一
    対の中間リンクを前記上辺リンクに接続する前記他の2
    つの対偶素間の間隔が狭いことを特徴とするシミュレー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4において、 前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクを前記上辺
    リンクに接続する前記他の2つの対偶素のそれぞれを玉
    継手で構成されることを特徴とするシミュレータ。
  6. 【請求項6】 請求項3から請求項5までのいずれかに
    おいて、 前記上辺リンクに、ステアリング部が設けられることを
    特徴とするシミュレータ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ステアリング部として、ハンドルが固定されている
    ことを特徴とするシミュレータ。
  8. 【請求項8】 請求項3から請求項7までのいずれかに
    おいて、 前記一対の中間リンクのそれぞれの下端側に1つずつ固
    定され、前記前端側支持部の揺動時に前記一対の中間リ
    ンクと共に揺動する2つのストッパプレートと、 前記一対の中間リンクの内側領域において各前記ストッ
    パプレート及び前記ベースの間に介在して各前記中間リ
    ンクの前記内側領域への揺動角度を規制する第1のスト
    ッパ受け部材と、 前記一対の中間リンクの外側領域において各前記ストッ
    パプレート及び前記ベースの間に介在して各前記中間リ
    ンクの前記外側領域への揺動角度を規制する第2のスト
    ッパ受け部材と、 を有することを特徴とするシミュレータ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記ストッパプレー
    ト、前記第1のストッパ受け部材及び前記第2のストッ
    パ受け部材は、前記ライド部の最大揺動時に前記一対の
    中間リンクの一方をほぼ垂直位置で停止させることを特
    徴とするシミュレータ。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2において、 揺動によって変位した前記ライド部を前記中立位置に復
    元させる復元手段を有することを特徴とするシミュレー
    タ。
  11. 【請求項11】 請求項3から請求項9までのいずれか
    において、 揺動によって変位した前記ライド部を前記中立位置に復
    元させる復元手段を有することを特徴とするシミュレー
    タ。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記一対の中間リンクを前記ベースに接続する前記2つ
    の対偶素のそれぞれは、前記一対の中間リンクを含む面
    に交差して配置される回転軸を含んで形成され、 前記復元手段は、前記2つの対偶素のそれぞれを形成す
    る前記回転軸の少なくとも一方に設けられることを特徴
    とするシミュレータ。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12までのいずれ
    かにおいて、 前記ライド部と、前記後端側支持部とは、玉継手構造に
    よって連結されることを特徴とするシミュレータ。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13までのいずれ
    かにおいて、 前記後端側支持部は、前記ライド部の揺動に伴って生じ
    る前記ライド部を支持する前記支点の前後方向へのずれ
    を許容することを特徴とするシミュレータ。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記後端側支持部は、揺動する前記前端側支持部を含む
    面及び前記ライド部の揺動方向とは略平行に配置される
    軸を介して、この軸を中心として回動可能な状態で一端
    を前記ベースに取り付けられ、他端を前記ライド部に連
    結される可動支持部を有することを特徴とするシミュレ
    ータ。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項15までのいずれ
    かにおいて、 前記前端側支持部は、前記中立位置で前記ライド部の停
    止状態を維持するロック手段を有することを特徴とする
    シミュレータ。
  17. 【請求項17】 請求項3から請求項9までのいずれか
    において、 前記ライド部は、前記上辺リンクに連結される前側ライ
    ド部と、前記後端側支持部に連結される後側ライド部と
    を含んで形成され、 前記前側ライド部及び前記後側ライド部は、前記ライド
    部の前端側の揺動方向とは略平行な軸を介して回動可能
    に連結されることを特徴とするシミュレータ。
  18. 【請求項18】 請求項3から請求項9までのいずれか
    において、 前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクの下端の対
    偶素間距離を可変にする対偶素間距離可変機構を有する
    ことを特徴とするシミュレータ。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 前記対偶素間距離可変機構は、前記一対の中間リンクの
    下端の各対偶素を横方向にスライド可能に支持するスラ
    イドレールと、前記一対の中間リンクの下端の各対偶素
    を前記スライドレールに沿って移動させる駆動装置と、
    を有することを特徴とするシミュレータ。
  20. 【請求項20】 請求項3から請求項9までのいずれか
    において、 前記前端側支持部は、前記一対の中間リンクのそれぞれ
    の長さを可変にするリンク長可変機構を有することを特
    徴とするシミュレータ。
  21. 【請求項21】 請求項1から請求項20までのいずれ
    かにおいて、 前記ライド部の前方位置に、ゲームのシミュレーション
    画像を表示する表示手段を配置したことを特徴とするシ
    ミュレータ。
  22. 【請求項22】 請求項21において、 前記ライド部は、バイクの形状を模して形成され、 前記表示手段は、前記ライド部に乗ったプレーヤにバイ
    クゲームのシミュレーション画像を表示することを特徴
    とするシミュレータ。
  23. 【請求項23】 請求項22において、 前記ライド部は、前記後端側の上部に座席部を有し、こ
    の座席部の下方側部にステップを有することを特徴とす
    るシミュレータ。
  24. 【請求項24】 ベースと、このベース上に設けられた
    ライド部と、このライド部の前方に設けられたハンドル
    と、このハンドルを挟んで前記ライド部の反対側に設け
    られた表示部とを有し、 前記ライド部及びハンドルは、前記ライド部の後端側を
    中心にして、前記後端側と前記表示部とを結ぶ線に対し
    左右方向に揺動可能にされ、かつ、前記左右方向への揺
    動時に前記後端側と前記表示部とを結ぶ線側に傾斜可能
    にされていることを特徴とするシミュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008036099A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sega Corp 揺動装置及び揺動装置の制御方法

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