JP5688802B2 - ライディングシミュレータ - Google Patents

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本発明は、ライディングシミュレータに係り、特に、ディスプレイ上に走行映像を表示して二輪車の走行状態を疑似体験させるライディングシミュレータに関する。
従来から、模擬二輪車を操作し、ディスプレイ上に表示した走行映像によって走行状態を疑似体験することができるライディングシミュレータが知られている。
特許文献1には、模擬二輪車を、車体前後方向に指向するロール軸および車幅方向に指向するピッチ軸を介して基台に取り付けることで、実際の二輪車が走行する際のローリング動作およびピッチング動作を再現できるようにしたライディングシミュレータが開示されている。
特開2009−157312号公報
ところで、実際の二輪車がコーナリングする際には、乗員が車体をバンク(ローリング動作)させることに伴って前輪が旋回方向に舵角するため、車体にはロール角のみならずヨー角も発生している。そこで、より実際の二輪車に近いフィーリングを得るために、このヨー角の変化を再現することが考えられる。
しかしながら、通常、ヨー角を変化させる機構を適用しようとすると、さらにヨー軸を駆動するためのモータ等が必要となって装置の大型化やコストアップを招くこととなるため、特許文献1に記載されたライディングシミュレータにおいても、ヨー角を変化させる機構は適用されていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、模擬二輪車にヨー角を変化させる機構を別個独立して設けることなく、ローリング動作時にヨー角を発生させて実際の二輪車のフィーリングに近い感覚を得ることができるライディングシミュレータを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、略水平に設置される基台(16)と、該基台(16)の上部に配設される模擬二輪車(2)と、前記模擬二輪車(2)を前記基台(16)に支持すると共に、前記模擬二輪車(2)のローリング動作を可能とするロール軸部材(12)およびピッチング動作を可能とするピッチング軸部材(14)を含む駆動機構(11)とを有するライディングシミュレータ(1)において、前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が前記基台(16)に対して前下がりになるように前記ロール軸部材(12)を支持する点に第1の特徴がある。
また、前記駆動機構(11)は、前記模擬二輪車(2)の車体前後方向の略中央の位置に配設されており、前記模擬二輪車(2)の車体前方側は、制御部によって任意に制御される左右一対の直動アクチュエータ(10)を介して前記基台(16)に支持されており、前記直動アクチュエータ(10)は、下側ユニバーサルジョイント(35)を介して前記基台(16)に取り付けられる棒状の固定側部材(34)と、上側ユニバーサルジョイント(28)を介して前記模擬二輪車(2)の車体前方側に取り付けられると共に、前記固定側部材(34)との係合位置を任意に変更可能な移動側部材(33)とからなる点に第2の特徴がある。
また、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が、車体側面視で、前記下側ユニバーサルジョイント(35)の車体前後方向に指向する回動軸の軸線(JC)と交点(S)で交わるように構成されており、前記交点(S)が、前記下側ユニバーサルジョイント(35)の車体前方側に配設される点に第3の特徴がある。
また、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が、車体側面視で、車体前後方向に指向する前記下側ユニバーサルジョイント(35)の回動軸の軸線(JC)と交点(S)で交わるように構成されており、前記交点(S)が、前記模擬二輪車(2)の操向ハンドル(4)の回動軸線(25c)と同じか、または、該回動軸線(25c)より車体前方側に配設される点に第4の特徴がある。
また、前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)を支持するロール軸支持機構(50)の下部に傾斜面(53a)を有するくさび型の傾斜部材(53)を配置することで、前記ロール軸部材(12)を前下がりに支持する点に第5の特徴がある。
また、前記ロール軸部材(12)に、車幅方向に延出するストッパ部材(90)が取り付けられており、前記ストッパ部材(90)と前記傾斜部材(53)とが当接することで、前記模擬二輪車(2)のローリング動作が規制されるように構成されている点に第6の特徴がある。
また、前記ロール軸部材(12)の両端部に平面状のストッパ面(12cf,12cr)が形成されており、前記模擬二輪車(2)の車体フレーム(7)から車体下方に突出する2つのストッパ(29,30)が前記ストッパ面(12cf,12cr)に当接することで、前記模擬二輪車(2)のピッチング動作が規制されるように構成されている点に第7の特徴がある。
また、前記駆動機構(11)は、前記基台(16)に固定される支持台(13)と、前記模擬二輪車(2)の車体フレーム(7)を構成するメインフレーム(20)との間に配設されており、前記メインフレーム(20)は、前記模擬二輪車(2)がローリング動作およびピッチング動作をしていない中立状態で、前記基台(16)に対して前下がりに配設されている点に第8の特徴がある。
また、前記基台(16)に対するロール軸部材(12)の傾斜角(α)が、前記基台(16)に対する前記メインフレーム(20)の傾斜角(β)より大きく設定されている点に第9の特徴がある。
さらに、前記ストッパ面(12f,12cr)が凹形状を有している点に第10の特徴がある。
第1の特徴によれば、駆動機構は、ロール軸部材の軸線が基台に対して前下がりになるようにロール軸部材を支持するので、ヨー角を発生させる特別な機構を付加することなく、ローリング動作に伴って模擬二輪車の車体にヨー角を発生させることが可能となる。これにより、簡単な構成によって、実際の二輪車のコーナリング時に車体に発生するヨー角の変化を再現して、前輪を中心にバンクするという実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることが可能となる。
第2の特徴によれば、駆動機構は、模擬二輪車の車体前後方向の略中央の位置に配設されており、模擬二輪車の車体前方側は、制御部によって任意に制御される左右一対の直動アクチュエータを介して基台に支持されており、直動アクチュエータは、下側ユニバーサルジョイントを介して基台に取り付けられる棒状の固定側部材と、上側ユニバーサルジョイントを介して模擬二輪車の車体前方側に取り付けられると共に、固定側部材との係合位置を任意に変更可能な移動側部材とからなるので、左右の直動アクチュエータを同時に同方向に作動することで車体前後方向にピッチング動作させ、また、左右の直動アクチュエータを互いに逆方向に作動させることで車体左右方向にローリング動作させることが可能となる。これにより、乗員の操作に応じて模擬二輪車を任意に傾動動作させることができる。また、駆動機構の周囲に動力源等を配設する必要がなくなり、駆動機構まわりの構造を簡略化することが可能となる。
第3の特徴によれば、ロール軸部材の軸線が、車体側面視で、下側ユニバーサルジョイントの車体前後方向に指向する回動軸の軸線と交点で交わるように構成されており、交点が、下側ユニバーサルジョイントの車体前方側に配設されるので、実際の二輪車の前輪の接地点と同様の位置に模擬二輪車の仮想前輪の接地点が設定されることとなり、前輪を中心にバンクするという実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることができる。
第4の特徴によれば、ロール軸部材の軸線が、車体側面視で、車体前後方向に指向する下側ユニバーサルジョイントの回動軸の軸線と交点で交わるように構成されており、交点が、模擬二輪車の操向ハンドルの回動軸線と同じか、または、回動軸線より車体前方側に配設されるので、実際の二輪車の前輪の接地点と同様の位置に模擬二輪車の仮想前輪の接地点が設定されることとなり、前輪を中心にバンクするという実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることができる。そして、交点の位置を変化させることで、例えば、交点と回動軸線とを略同じ位置にすることでスポーツタイプの車両に近い操作フィーリングに味付けしたり、また、交点と回動軸線とを離間させることで操作フィーリングをアメリカンタイプの車両に近づけることが可能となる。
第5の特徴によれば、駆動機構は、ロール軸部材を支持するロール軸支持機構の下部に傾斜面を有するくさび型の傾斜部材を配置することで、ロール軸部材を前下がりに支持するので、従来の駆動機構の下部に傾斜部材を配置するのみで、ロール軸部材を前下がりに傾斜させることができる。また、傾斜部材の形状を変更するのみでロール軸部材の傾斜角を変更することが可能となり、乗車フィーリングを容易に変更することができる。
第6の特徴によれば、ロール軸部材に、車幅方向に延出するストッパ部材が取り付けられており、ストッパ部材と傾斜部材とが当接することで、模擬二輪車のローリング動作が規制されるように構成されているので、簡単な構成により、ローリング動作時のバンク角が所定値を超えないように規制することが可能となる。
第7の特徴によれば、ロール軸部材の両端部に平面状のストッパ面が形成されており、模擬二輪車の車体フレームから車体下方に突出する2つのストッパがストッパ面に当接することで、模擬二輪車のピッチング動作が規制されるように構成されているので、ロール軸部材そのものをピッチング動作を規制する部材として利用することで、新たなストッパ部品を設ける必要がなく、構造の簡略化が可能となる。
第8の特徴によれば、駆動機構は、基台に固定される支持台と、模擬二輪車の車体フレームを構成するメインフレームとの間に配設されており、メインフレームは、模擬二輪車がローリング動作およびピッチング動作をしていない中立状態で、基台に対して前下がりに配設されているので、模擬二輪車が基台に対して前傾に取り付けられることとなり、より実際の自動二輪車に近い乗車フィーリングを得ることができる。
第9の特徴によれば、基台に対するロール軸部材の傾斜角が、基台に対するメインフレームの傾斜角より大きく設定されているので、基台に対して模擬二輪車を前傾させることと、基台に対してロール軸部材を前傾させることとを両立させて、より実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることができる。また、模擬二輪車のピッチング動作において、後傾可能範囲より前傾可能範囲を大きくすることが容易となり、実際の二輪車において、加速時にフロントフォークが伸びる量より減速時にフロントフォークが縮む量の方が大きくなることを再現して、実際の二輪車の乗車フィーリングにさらに近づけることが可能となる。
第10の特徴によれば、前記ストッパ面が凹形状を有しているので、ロール軸部材の両端部に設けられるストッパ面を、車体フレームから突出される2つのストッパとより係合しやすい形状とすることができる。
本発明の一実施形態に係るライディングシミュレータの全体構成を示す側面図である。 模擬二輪車の側面図である。 駆動機構の拡大図である。 模擬二輪車の斜視図である。 模擬二輪車の正面側から見た駆動機構の構造説明図である。 ロール軸部材の傾斜角の設定方法を示す模擬二輪車の側面図である。 ロール軸部材の傾斜角の設定方法を示す模擬二輪車の斜視図である。 模擬二輪車にヨー角が発生する様子を示す平面図である。 ロール軸支持機構の斜視図である。 ロール軸支持機構の側面図である。 ロール軸部材の上面図である。 ピッチ軸部材の上面図である。 ロール軸部材とピッチ軸部材との係合状態を示す構造説明図である(車体側面視)。 ロール軸部材とピッチ軸部材との係合状態を示す構造説明図である(車体正面視)。 車体とヨー中心との関係を示す模擬二輪車の側面図である。 ヨー角の発生原理を示す模式図である。 図16のA'方向視図である。 図16のA方向視図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るライディングシミュレータ1の全体構成を示す側面図である。以下、各図内の右上に示す四方向矢印は、模擬二輪車2の方向に対応する。
ライディングシミュレータ1は、乗員Mによる操作に応じて、模擬二輪車2が所定の方向に傾動動作すると共に、乗員Mの前方に設置された表示装置17のディスプレイ18に走行映像が表示されることで、二輪車の走行状態を乗員Mに疑似体験させることを可能とする装置である。
模擬二輪車2の車体フレーム7の上部および左右は、ダミータンク3、シート5およびアンダカバー6で覆われている。車体フレーム7の下部には足乗せステップ15が取り付けられており、ダミータンク3の前方には操向ハンドル4が取り付けられている。
車体フレーム7は、模擬二輪車2の下部に設けられた駆動機構11によって、基台16に固定された支持台13に支持されている。模擬二輪車2を前後左右に傾動可能とする駆動機構11は、車体フレーム7の下部で車幅方向に指向するピッチ軸部材14と、該ピッチ軸部材14に固定されて車体前後方向に指向するロール軸部材12と、各軸部材を支持する支持機構を含む。なお、アンダカバー6は、駆動機構11の説明のためにその一部を切り欠いて図示している。
車体フレーム7の車体前方側は、左右一対の直動アクチュエータ10を介して基台16に支持されている。これにより、模擬二輪車2は、左右の直動アクチュエータ10が同時に同方向に作動することで車体前後方向にピッチング動作し、また、各直動アクチュエータ10が互いに逆方向に作動することで車体左右方向にローリング動作することとなる。直動アクチュエータ10の上部はフロントカバー8で覆われており、該フロントカバー8の上部には、模擬二輪車2の車速やエンジン回転数等を表示するメータ装置9が配設されている。
ディスプレイ18を有する表示装置17は、基台16の車体前方側で床面Gに設置されている。表示装置17には、走行音や音声ガイド等を出力するスピーカ、各種の警告インジケータ、走行風を再現する送風機等を設けることができる。
図2は、模擬二輪車2の側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。車体フレーム7のメインフレーム20の車体前方側には、車体上方へ屈曲する立ち上がり部7aが設けられている。メインフレーム20は、車幅方向略中央に配設されており、立ち上がり部7aの上端部には、操向ハンドル4の回動操作に任意の抵抗を与えるハンドルモータ27の支持ブラケット26が取り付けられている。ハンドルモータ27の回動軸25は、操向ハンドル4を支持するハンドルクランプ24に連結されている。
操向ハンドル4の車幅方向両端部には、ハンドルグリップ37およびハンドルスイッチ36が取り付けられている。ハンドルスイッチ36には、前照灯のオンオフスイッチや光軸切換スイッチ、ウインカスイッチ、ホーンスイッチ、スタータボタン等、実際の二輪車と同様の各種スイッチ類が設けられている。また、操向ハンドル4の両端部には、フロントブレーキレバーおよびクラッチレバー(不図示)が設けられる。
メインフレーム20の立ち上がり部7aの下方には、直動アクチュエータ10を支持するためのブラケット19が左右一対で取り付けられている。直動アクチュエータ10は、下側ユニバーサルジョイント35を介して基台16に支持される固定側部材34と、固定側部材34に係合して固定側部材34の長手方向に移動自在な移動側部材33からなる。移動側部材33は、把持部28aを有する上側ユニバーサルジョイント28を介してブラケット19に支持されており、固定側部材34に対する移動側部材33の位置を変化させることで、模擬二輪車2を所定の方向に傾動させることができる。固定側部材34に対する移動側部材33の移動量や移動速度の制御は、表示装置17等に収納された不図示の制御部によって行われる。
メインフレーム20の車体後方側には、リヤフレーム21が結合されている。リヤフレーム21には、車体下方前方に延出して足乗せステップ15を支持するサブフレーム23と、サブフレーム23に連結される補強フレーム22とが取り付けられている。本実施形態では、メインフレーム20およびリヤフレーム21が角パイプ材によって構成され、サブフレームおよび補強フレーム22は丸パイプ材によって構成されている。
駆動機構11のピッチ軸部材14は、メインフレーム20の下面に取り付けられたピッチ軸支持機構60に支持されている。ピッチ軸支持機構60の車体前後方向には、ピッチング動作を所定角度で規制するための前側ストッパ29および後側ストッパ30が設けられている。メインフレーム20の下面に一体的に設けられた丸パイプ状の前後ストッパ29,30は、その下端部が、ロール軸部材12の両端部に形成されたストッパ面(図3参照)に当接することでピッチング動作を規制するように構成されている。
一方、ピッチ軸部材14に結合されたロール軸部材12は、支持台13の上部に取り付けられたロール軸支持機構50に支持されている。本実施形態に係る模擬二輪車2では、車体のローリング動作を可能とするために車体前後方向に指向するロール軸部材12が、車体側面視で、車体前方側が低く(車体後方側が高く)なるように傾斜して配設されている点に特徴がある。このように、ロール軸部材12を前下がりに配置することで、模擬二輪車2のローリング動作に伴って車体にヨー角を生じさせることが可能となる。
図3は、駆動機構11の拡大図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。本実施形態では、ロール軸部材12の軸線RCが、水平面Hに対してα度(例えば、10度)だけ前下がり(後上がり)に傾斜している。
ロール軸部材12は、大径部12aおよびその両端の小径部12bを有し、それぞれの小径部12bの車体上方側には、平面状のストッパ面12cf,12crが形成されている。ロール軸支持機構50は、ロール軸部材12の小径部12bを支持する2つの軸受ホルダ52と、上側支持板55の上面に固定された傾斜部材53とを含む。各軸受ホルダ52は、車幅方向に一対の2本のボルト51によって傾斜部材53に固定されており、上側支持板55は、4本のボルト54によって支持台13に固定された下側支持板56に固定されている。
ピッチ軸部材14は、中央の大径部14aおよびその両端の小径部14bを有している。ピッチ軸部材14とロール軸部材12とは、お互いの大径部14a,12aの部分で結合されている。ピッチ軸部材14の小径部14bを支持するピッチ軸支持機構60は、メインフレーム20の下面に設けられた支持板61に取り付けられている。
本実施形態では、模擬二輪車2がローリング動作およびピッチング動作をしていない中立状態において、メインフレーム20の下面と平行な面FCが、車体側面視で、水平面Hに対してβ度(例えば、6度)だけ前下がりに傾斜するように配設されている。このメインフレーム20の傾斜角βは、ロール軸部材12の傾斜角αより小さく設定されている。
本実施形態では、基台16に対するロール軸部材12の傾斜角αが、基台16に対するメインフレーム20の傾斜角βより大きく設定されているので、基台16に対して模擬二輪車2を前傾させることと、基台16に対してロール軸部材12を前傾させることとを両立させて、より実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることができる。また、模擬二輪車2のピッチング動作において、後傾可能範囲より前傾可能範囲を大きくすることが容易となり、実際の二輪車において、加速時にフロントフォークが伸びる量より減速時にフロントフォークが縮む量の方が大きくなることを再現して、実際の二輪車の乗車フィーリングにさらに近づけることが可能となる。
前記したように、模擬二輪車2のピッチング動作は、メインフレーム20の下面に設けられたストッパ29,30がロール軸部材12に当接することで規制される。一方、模擬二輪車2のローリング動作は、ロール軸部材12の大径部12aに取り付けられて車幅方向に延出するストッパ部材90が、傾斜部材53に当接することで規制される。
足乗せステップ15は、サブフレーム23の下端部に取り付けられたベースプレート40に、ステップバー41およびヒールガード45を取り付けた構成とされている。図示する左側ステップには、円筒状の操作部43を有するシフトペダル44が回動軸42によって軸支されており、一方、不図示の右側ステップにはリヤブレーキペダルが軸支される。
図4は、模擬二輪車2の斜視図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。この図では、ダミータンク3やシート5等の外装部品を取り外した状態を示している。床面G(図1参照)に固定される基台16は、略半円形状の幅広部16aと、この幅広部16aの車体後方側に形成される略方形の延出部16bとからなる。幅広部16aには、直動アクチュエータ10の下側ユニバーサルジョイント35と連結されるアンカー32が回転自在に支持されており、ロール軸支持機構50は延出部16bに固定されている。車体前後方向に指向する軸線JCは、下側ユニバーサルジョイント35の回動軸線を示す。
図5は、模擬二輪車2の正面側から見た駆動機構11の構造説明図である。前記したように、ロール軸部材12の小径部12bは、2つの軸受ホルダ52によって支持されている。軸受ホルダ52には、車幅方向に延出する固定用フランジ52aが形成されている。軸受ホルダ52は、固定用フランジ52aの上部から挿入されるボルト51(図3参照)によって、傾斜部材53および上側支持板55に固定される。
一方、ピッチ軸部材14は、軸受ホルダ63からなるピッチ軸支持機構60に支持されている。軸受ホルダ63には、ピッチ軸部材14の小径部14bを回転自在に軸支する軸受62が内装されている。軸受ホルダ63は、締結部材等(不図示)によって、メインフレーム20の下面に設けられた支持板61に取り付けられる。
図6および図7は、ロール軸部材12の傾斜角の設定方法を示す模擬二輪車2の側面図および斜視図である。模擬二輪車2の構造は、図1ないし図5に記載したものと同一であり、前記と同一符号は同一または同等部分を示す。
本実施形態では、ロール軸部材12の軸線RCと、直動アクチュエータ10を支持する下側ユニバーサルジョイント35の回転軸JCとが、車体側面視で、下側ユニバーサルジョイント35の車体前方側の交点Sで交わるように、ロール軸部材12の傾斜角を設定している。また、これを図7の斜視図で見た場合には、ロール軸部材12の軸線RCと、左右の下側ユニバーサルジョイント35の回転軸JCを含む平面Pとが交点Sで交わることとなる。なお、図7に示す軸線Wは、左右のユニバーサルジョイント35の回動軸JCと交差して車幅方向に延在する軸線を示している。
上記した交点Sは、通常の二輪車の前輪と同様の位置に設定される模擬二輪車2の仮想前輪Kが仮想路面に接地する点に対応するものである。換言すれば、本実施形態では、ユニバーサルジョイント35の回転軸JCを含む平面Pが模擬二輪車2の傾動動作の基準としての仮想路面に対応しており、ロール軸部材12を前下がりに配設することによって、この仮想路面とロール軸部材12の軸線RCとの交点S、すなわち、仮想前輪Kの接地点を通常の二輪車の前輪接地点と同様の位置に設けることを可能としている。これにより、前輪を中心にバンクするという実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることが可能となる。また、交点Sは、操向ハンドル4の回動軸25(ハンドルモータ27の出力軸)の回動軸線25cとユニバーサルジョイント35の回転軸JCとの交点より車体前方側に設定される。なお、交点Sは、回動軸線25cと同じ位置に設けることもできる。そして、交点の位置を変化させることで、例えば、交点と回動軸線とを略同じ位置にすることでフォークオフセット量やトレール量の小さいスポーツタイプ等の車両に近い操作フィーリングに味付けしたり、また、交点と回動軸線とを離間させることでフォークオフセット量やトレール量の大きいアメリカンタイプ等の車両に近い操作フィーリングを得ることが可能となる。
図8は、模擬二輪車2にヨー角が発生する様子を示す平面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。前記したように、模擬二輪車2は、ロール軸部材12を車体前下がりに配置したことにより、ローリング動作に応じて車体にヨー角を発生させることができる。なお、本実施形態に係るヨー角発生構造では、車体がバンクしない限りヨー角が発生しないが、この図では、説明のために直立状態でのヨー角を示している。
本実施形態では、模擬二輪車2の車体後方側に大きく離間した位置にヨー中心YCが設定される。この図において、模擬二輪車2の全長は、車体前端部2Mb(図示黒丸)から車体後端部2Ub(図示黒四角)までの長さとする。そして、模擬二輪車2を右側にバンクさせると、車体2Rおよび車体中心線CRで示すように、直立状態の車体中心線Cに対するヨー角θRが発生する。一方、模擬二輪車2を左側にバンクさせると、車体2Lおよび車体中心線CLで示すように、直立状態の車体中心線Cに対してヨー角θLが発生する。以下、図15ないし17を参照して、バンク時にヨー角が発生する理由を説明する。
図15は、車体とヨー中心YCとの関係を示す模擬二輪車2の側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。本実施形態において、模擬二輪車2のヨー中心YCは、車体上下方向で乗員の着座位置を通って水平方向に指向する車体中心線Cと、ロール軸部材12の軸線RCとの交点となる。このため、ヨー中心YCは、ロール軸部材12の軸線RCの傾斜角α、ロール軸部材12から軸線RCまでの寸法を変更することで任意に設定することができる。
図16は、ヨー角の発生原理を示す模式図である。また、図17は、図16のA'方向視図であり、図18は図16のA方向視図である。図16に示すA'方向は、ロール軸部材12の軸線RCの軸方向(y'軸方向)であり、また、同A方向は、車体前後方向(y軸方向)を示している。この図において、模擬二輪車2の車体は、直立状態において2Mb〜2Ubの線分で示されており、角度θでバンクした状態が2Ma〜2Uaの二点鎖線で示されている。車体とロール軸部材12とは、バンク前では仮想線2Jbで連結され、バンク後では仮想線2Jaで連結されている。また、x軸は車幅方向に指向する軸、y軸は車体前後方向に指向する軸、z軸は鉛直方向に指向する軸を示している。そして、x'軸、y'軸およびz'軸は、それぞれ、ロール軸部材12の軸線RCをy軸の基準として傾斜させたものである。さらに、バンク後の車体前端部2Maからロール軸部材12の軸線RCに垂線を下ろしてなる交点をA方向から投影したものが車体前端部中心MCであり、バンク後の車体後端部2Uaからロール軸部材12の軸線RCに垂線を下ろしてなる交点をA方向から投影したものが車体後端部中心UCである。
図17(図16のA'方向視図)に示すように、ロール軸部材12の軸線RCの軸方向(y'軸方向)から見ると、車体が直立状態において、車体前端部2Mbの高さはL1+L2の位置にあり、一方、車体が右側に傾斜角θでバンクすると、バンク後の車体前端部2Ma(図示白丸)の高さはL1の位置に下がる。
このバンク動作を、図18(図16のA方向視図)に示すように車体前後方向(y軸方向)から見ると、車体が直立状態において、車体前端部2Mbの高さはL3+L4の位置にあり、一方、車体が右側に傾斜角θでバンクすると、バンク後の車体前端部2Ma(図示白丸)の高さはL3の位置に下がる。このとき、車体前端部2Maがz軸に対して距離x1だけ図示右側に移動するのに対し、車体後端部2Uaは、距離x1より小さい距離x2のみ図示右側に移動することとなる。そして、バンク後の車体前端部2Maのz軸に対する角度はθ1となり、また、バンク後の車体後端部2Uaのz軸に対する角度はθ1より小さいθ2となる。
この角度θ2<θ1となる関係および距離x2<x1となる関係は、車体前後方向に対してロール軸部材12を角度αで傾斜させることで生じるものである。そして、角度θ1とθ2との差、または、距離x1とx2との差が、バンク時に車体に生じるヨー角(右バンクの場合は図8に示すθR)に対応するものとなる。なお、図16に示す車体直立状態において、車体と仮想線2Jbとの連結点から車体前端部2Mb(バンク前)までの距離をL6とし、車体と仮想線2Jbとの連結点から車体後端部2Ub(バンク前)までの距離をL7とし、車体と仮想線2Jbとの連結点から車体前端部2Ma(バンク後)までの距離をL8とし、車体と仮想線2Jbとの連結点から車体後端部2Ua(バンク後)までの距離をL9とし、さらに、車体のバンク角をθ、距離L3+距離L4=距離L5とすると、各部の長さは以下のように算出できる。
(1) 図18のx1=(L5cosα+L6sinα)×sinθ
(2) 図18のx2=(L5cosα+L7sinα)×sinθ
(3) 図16のL8=L6−(L5cosα+L6sinα)×sinα×(1−cosθ)
(4) 図16のL9=L6−(L5cosα+L7sinα)×sinα×(1−cosθ)
(5) 図16のL3=L5−(L5cosα+L6sinα)×cosα×(1−cosθ)
(6) 図16のL10=L5−(L5cosα+L7sinα)×cosα×(1−cosθ)
図9および図10は、ロール軸支持機構50の斜視図および側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。貫通孔58を有する軸受57を保持する軸受ホルダ52には、ボルト孔59が設けられた固定用フランジ52aが形成されている。軸受ホルダ52は、このボルト孔59に挿入されるボルト51(図3参照)によって傾斜部材53に固定される。
左右一対の傾斜部材53は、傾斜面53aを有する略くさび形に形成されており、これにより、水平方向に配設される上側支持板55に対して、2つの軸受ホルダ52を傾斜させて配設することができる。したがって、傾斜部材53の形状を変更することでロール軸部材12の傾斜角を容易に変更することが可能である。なお、傾斜部材53を用いずに上側支持版55と軸受ホルダ52とを直接結合することも可能とされる。
傾斜部材53は、傾斜面53aに形成されたボルト孔53bに挿入されるボルト(不図示)によって上側支持板55に固定される。上側支持板55の四隅には、下側支持板56と結合するためのボルト54(図3参照)のボルト孔54aが形成されている。なお、上側支持版55は、下側支持版56と同様の寸法とすることができる。
図11は、ロール軸部材12の上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。ロール軸部材12の大径部12aの車体上方側の位置には、ピッチ軸部材14と結合するための結合面73が形成されている。結合面73には、4つのボルト孔70が形成されている。また、大径部12aの車体下方側には、板状のストッパ部材90(図13,14参照)が係合する係合溝71と、ストッパ部材90を固定するための2つのボルト孔72とが形成されている。メインフレーム20から突出する前後ストッパ29,30(図3参照)と当接するために小径部12bに形成されるストッパ面12cf,12crは、それぞれ、前後ストッパ29,30と係合しやすいように凹形状とすることができる。また、前側ストッパ29と当接するストッパ面12cfおよび後側ストッパ30と当接するストッパ面12crは、それぞれ、小径部12bの外周の一部を面取り加工することで形成することができる。
図12は、ピッチ軸部材14の上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。ピッチ軸部材14の大径部14aには、ロール軸部材12と結合するためのボルト(不図示)が挿入される4つのボルト孔80が形成されている。また、大径部14bの下面には、ロール軸部材12の結合面73と当接する結合面81が形成されており、4つのボルト孔80に挿入されたボルトが、それぞれ、ロール軸部材12に形成された4つのボルト孔70に螺合することで、両者が締結されることとなる。
図13は、車体側面視におけるロール軸部材12とピッチ軸部材14との係合状態を示す構造説明図である。また、図14は、車体正面視における同構造説明図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。前記したように、ロール軸部材12の大径部12aの下面には、板状のストッパ部材90が取り付けられている。ストッパ部材90は、ボルト孔92に挿入されるボルトによって、係合溝71に収まるように固定されている。ストッパ部材90の下面には傾斜面91が形成されており、この傾斜面91が、傾斜部材53の傾斜面53aに当接することで、車体のローリング動作が規制されることとなる。このストッパ部材90によれば、簡単な構成によって、車体のローリング動作が所定角度を超えないように規制することが可能となる。ストッパ部材90の車幅方向の寸法は、例えば、傾斜部材53の車幅方向両端部の間の寸法と同一とすることができる。
上記したように、本発明に係るライディングシミュレータによれば、模擬二輪車2を基台16に支持する駆動機構11が、ロール軸部材12の軸線RCが車体前下がりになるようにロール軸部材12を支持しているので、ヨー角を発生させる特別な機構を付加することなく、ローリング動作に伴って模擬二輪車の車体にヨー角を発生させることが可能となる。これにより、簡単な構成によって、実際の二輪車のコーナリング時に車体に発生するヨー角の変化を再現して、前輪を中心にバンクするという実際の二輪車に近い乗車フィーリングを得ることが可能となる。
なお、模擬二輪車の形状や構造、駆動機構の構造、ピッチ軸部材およびロール軸部材の形状、ピッチ軸支持機構およびロール軸支持機構の形状や構造、傾斜部材の形状や構造等、仮想前輪の接地点の設定等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。なお、上記したライディングシミュレータでは、ロール軸の傾斜構造に加えて、シート(座る位置)やハンドルの位置を変わることで操作フィーリングをさらに調整することができる。また、ロール軸を後下がりにするとシート側の方が大きく動くため、後輪を接地点とする回転となり前輪が大回りして旋回するようなフィーリングになり、逆に、ロール軸が前下がりの場合は、前輪が切れ込んでくるようなフィーリングになる。
1…ライディングシミュレータ、2…模擬二輪車、3…ダミータンク、4…操向ハンドル、5…シート、6…アンダカバー、7…車体フレーム、7a…立ち上がり部、11…駆動機構、12…ロール軸部材、12a…大径部、12b…小径部、12cf,12cr…ストッパ面、14…ピッチ軸部材、14a…大径部、14b…小径部、16…基台、16a…幅広部、16b…延出部、17…表示装置、18…ディスプレイ、20…メインフレーム、25…出力軸(回動軸)、25c…回動軸線、27…ハンドルモータ、32…アンカー、35…ユニバーサルジョイント、50…ロール軸支持機構、52…軸受ホルダ、53…傾斜部材、53a…傾斜面、60…ピッチ軸支持機構、90…ストッパ部材、JC…ユニバーサルジョイントの回動軸、RC…ロール軸部材の軸線、YC…ヨー中心、α…ロール軸部材の傾斜角、β…メインフレームの傾斜角

Claims (7)

  1. 略水平に設置される基台(16)と、該基台(16)の上部に配設される模擬二輪車(2)と、前記模擬二輪車(2)を前記基台(16)に支持すると共に、前記模擬二輪車(2)のローリング動作を可能とするロール軸部材(12)およびピッチング動作を可能とするピッチング軸部材(14)を含む駆動機構(11)とを有するライディングシミュレータ(1)において、
    前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が前記基台(16)に対して前下がりになるように前記ロール軸部材(12)を支持し、
    前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)を支持するロール軸支持機構(50)の下部に傾斜面(53a)を有するくさび型の傾斜部材(53)を配置することで、前記ロール軸部材(12)を前下がりに支持し、
    前記ロール軸部材(12)に、車幅方向に延出するストッパ部材(90)が取り付けられており、
    前記ストッパ部材(90)と前記傾斜部材(53)とが当接することで、前記模擬二輪車(2)のローリング動作が規制されるように構成されていることを特徴とするライディングシミュレータ。
  2. 略水平に設置される基台(16)と、該基台(16)の上部に配設される模擬二輪車(2)と、前記模擬二輪車(2)を前記基台(16)に支持すると共に、前記模擬二輪車(2)のローリング動作を可能とするロール軸部材(12)およびピッチング動作を可能とするピッチング軸部材(14)を含む駆動機構(11)とを有するライディングシミュレータ(1)において、
    前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が前記基台(16)に対して前下がりになるように前記ロール軸部材(12)を支持し、
    前記ロール軸部材(12)の両端部に平面状のストッパ面(12cf,12cr)が形成されており、
    前記模擬二輪車(2)の車体フレーム(7)から車体下方に突出する2つのストッパ(29,30)が前記ストッパ面(12cf,12cr)に当接することで、前記模擬二輪車(2)のピッチング動作が規制されるように構成されていることを特徴とするライディングシミュレータ。
  3. 略水平に設置される基台(16)と、該基台(16)の上部に配設される模擬二輪車(2)と、前記模擬二輪車(2)を前記基台(16)に支持すると共に、前記模擬二輪車(2)のローリング動作を可能とするロール軸部材(12)およびピッチング動作を可能とするピッチング軸部材(14)を含む駆動機構(11)とを有するライディングシミュレータ(1)において、
    前記駆動機構(11)は、前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が前記基台(16)に対して前下がりになるように前記ロール軸部材(12)を支持し、
    前記駆動機構(11)は、前記基台(16)に固定される支持台(13)と、前記模擬二輪車(2)の車体フレーム(7)を構成するメインフレーム(20)との間に配設されており、
    前記メインフレーム(20)は、前記模擬二輪車(2)がローリング動作およびピッチング動作をしていない中立状態で、前記基台(16)に対して前下がりに配設されており、
    前記基台(16)に対するロール軸部材(12)の傾斜角(α)が、前記基台(16)に対する前記メインフレーム(20)の傾斜角(β)より大きく設定されていることを特徴とするライディングシミュレータ。
  4. 前記駆動機構(11)は、前記模擬二輪車(2)の車体前後方向の略中央の位置に配設されており、
    前記模擬二輪車(2)の車体前方側は、制御部によって任意に制御される左右一対の直動アクチュエータ(10)を介して前記基台(16)に支持されており、
    前記直動アクチュエータ(10)は、下側ユニバーサルジョイント(35)を介して前記基台(16)に取り付けられる棒状の固定側部材(34)と、上側ユニバーサルジョイント(28)を介して前記模擬二輪車(2)の車体前方側に取り付けられると共に、前記固定側部材(34)との係合位置を任意に変更可能な移動側部材(33)とからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のライディングシミュレータ。
  5. 前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が、車体側面視で、前記下側ユニバーサルジョイント(35)の車体前後方向に指向する回動軸の軸線(JC)と交点(S)で交わるように構成されており、
    前記交点(S)が、前記下側ユニバーサルジョイント(35)の車体前方側に配設されることを特徴とする請求項に記載のライディングシミュレータ。
  6. 前記ロール軸部材(12)の軸線(RC)が、車体側面視で、車体前後方向に指向する前記下側ユニバーサルジョイント(35)の回動軸の軸線(JC)と交点(S)で交わるように構成されており、
    前記交点(S)が、前記模擬二輪車(2)の操向ハンドル(4)の回動軸線(25c)と同じか、または、該回動軸線(25c)より車体前方側に配設されることを特徴とする請求項に記載のライディングシミュレータ。
  7. 前記ストッパ面(12f,12cr)が凹形状を有していることを特徴とする請求項に記載のライディングシミュレータ。
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