JPH0840222A - 自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム - Google Patents

自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム

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Publication number
JPH0840222A
JPH0840222A JP17922594A JP17922594A JPH0840222A JP H0840222 A JPH0840222 A JP H0840222A JP 17922594 A JP17922594 A JP 17922594A JP 17922594 A JP17922594 A JP 17922594A JP H0840222 A JPH0840222 A JP H0840222A
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JP
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brake
road surface
wheel
stopping arm
toothed
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JP17922594A
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Tadashi Masuko
正 益子
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のブレーキ操作による制動が困難な、タ
イヤスリップを伴うパニックブレーキ状態で自動的に作
動して自動車を迅速かつ確実に制動することができる自
動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム
(ASSB)を提供する。 【構成】 車体の減速度を検出する減速Gセンサ2,ブ
レーキマスタシリンダ3の液圧を検出するブレーキ液圧
センサ4からの各検出信号に基づいてタイヤスリップを
伴うパニックブレーキ状態の発生を判断する電子制御ユ
ニット6により、パニックブレーキ状態の発生時には自
動的に電動モータ7がストッピングアーム8を下降揺動
してその先端部の歯付き制動輪9を路面に圧接させ、歯
付き制動輪9が所定の負荷トルクをもって路面に追従回
転することで車体に制動力を付与する。またパニックブ
レーキ状態の解消時には自動的に電動モータ7がストッ
ピングアーム8を上昇揺動してその先端部の歯付き制動
輪9を路面上に退避させるようにした自動車用アンチ・
スリップ・サブ・ブレーキ・システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常のブレーキ操作に
よる制動が困難な、タイヤスリップを伴うパニックブレ
ーキ状態で自動的に作動して自動車を迅速かつ確実に制
動できるようにした自動車用アンチ・スリップ・サブ・
ブレーキ・システム(以下、ASSBともいう)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の制動力は、ブレーキペダ
ルの踏込み力に応じた油圧ブレーキ装置のブレーキ操作
力に依存するが、最終的にはブレーキ操作力に応じて発
生するタイヤと路面との摩擦抵抗力に依存しており、タ
イヤ性能のみならず路面状況によって大きく左右され
る。このため、タイヤ性能が飛躍的に進歩した近年にお
いても、摩擦係数の小さい濡れた路面状況下での急制動
時や、摩擦係数の極端に小さい凍結路面での制動時に
は、車輪がロックし易く、車輪ロックの場合にはタイヤ
が路面をスリップして車体がスピンしたりステアリング
操作が不能となるという問題がある。
【0003】そこで近年、制動時の車輪ロックを未然に
防止してタイヤのスリップや車体のスピンを回避し、ス
テアリング操作による危険回避を可能としたアンチロッ
ク・ブレーキ・システム(以下、ABSともいう)やト
ラクション・コントロール・システム(以下、TCSと
もいう)が開発され、これらを装備することが安全対策
として普及しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)やトラク
ション・コントロール・システム(TCS)にも一定の
限界があり、ドライ路面での制動時に比べて雪路や凍結
路での急制動時には、車輪ロックを完全に防止すること
ができないのが現状である。従ってこの場合には、車輪
ロックに伴いタイヤが路面をスリップし、ブレーキペダ
ルを強く踏み続けても十分な制動力が得られず、ステア
リング操作も不能となるというパニックブレーキ状態と
なる。そしてこのようなタイヤスリップを伴うパニック
ブレーキ状態は、アンチロック・ブレーキ・システム
(TCS)やトラクション・コントロール・システム
(ASR)を装備しない車両ではなおさら発生し易く、
また実開平2−29882号公報に記載のように昇降自
在なキャタピラ装置を備えた自動車においても同様であ
る。
【0005】そこで本発明は、通常のブレーキ操作によ
る制動が困難な、タイヤスリップを伴うパニックブレー
キ状態で自動的に作動して自動車を迅速かつ確実に制動
することができる自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブ
レーキ・システム(ASSB)を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
による自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・シ
ステムは、路面に圧接する下降位置または路面上方に退
避する上昇位置をとり得るように車体下に昇降自在に装
備され、下降位置では所定の負荷トルクをもって路面に
追従回転することで車体に制動力を付与する歯付き制動
輪と、この歯付き制動輪を上昇位置または下降位置とさ
せる昇降装置と、車輪の回転速度を検出する車輪速度セ
ンサ,車体の減速度を検出する減速Gセンサ,ブレーキ
マスタシリンダの液圧を検出するブレーキ液圧センサか
らの各検出信号に基づいてタイヤスリップを伴うパニッ
クブレーキ状態の発生,解消を判断し、パニックブレー
キ状態の発生時には上記歯付き制動輪を下降位置とし、
パニックブレーキ状態の解消時には上記歯付き制動輪を
上昇位置とするように上記昇降装置の作動を制御する電
子制御ユニットとを備えたことを手段としている。
【0007】ここで前記昇降装置は、歯付き制動輪を先
端部に装着して上下に揺動自在なストッピングアームと
共に、このストッピングアームをギヤ機構を介して上下
に揺動する電動モータ、またはストッピングアームにリ
ンク構成されて伸縮することによりストッピングアーム
を上下に揺動するシリンダ装置を備えていることも手段
とし、さらにストッピングアームを上昇揺動位置に保持
可能な係止具を有することも手段としている。
【0008】また前記歯付き制動輪は、ストッピングア
ームの先端部に首振り運動自在に装着したことも手段と
し、またビスカスカップリングにより所定の負荷トルク
をもって路面に追従回転するよう構成したことも手段と
している。
【0009】
【作用】このように構成された本発明の自動車用アンチ
・スリップ・サブ・ブレーキ・システムでは、自動車の
運転走行中、電子制御ユニットが車輪速度センサ,減速
Gセンサ,ブレーキ液圧センサからの各検出信号に基づ
いてタイヤスリップを伴うパニックブレーキ状態の発生
を常時判断しており、パニックブレーキ状態が発生する
と、電子制御ユニットは歯付き制動輪を下降位置とする
ように昇降装置を作動させる。そこで歯付き制動輪が路
面に圧接し、所定の負荷トルクをもって路面に追従回転
することで、車体には迅速かつ確実に制動力が付与され
る。
【0010】そして、歯付き制動輪による制動力でタイ
ヤスリップを伴うパニックブレーキ状態が解消される
と、電子制御ユニットは歯付き制動輪を上昇位置とする
ように昇降装置を作動させる。そこで歯付き制動輪は自
動車の走行に支障を来さないように路面上方に退避す
る。
【0011】ここで、歯付き制動輪をストッピングアー
ムの先端部に首振り運動自在に装着したものでは、タイ
ヤスリップを伴うパニックブレーキ時に車体がスピンし
ても、歯付き制動輪は首振り運動しつつ路面に確実に追
従して回転するから、スピン発生の有無に拘らず車体に
は確実に制動力が付与される。また、このように歯付き
制動輪はスピン発生時にも不用意に路面に喰込むことが
無いので、車体のスピンを助長したり車体に大きな衝撃
を与えることがなく、安全である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図1は、アンチロック・ブレー
キ・システム(ABS)及びトラクション・コントロー
ル・システム(TCS)を装備した自動車用のアンチ・
スリップ・サブ・ブレーキ・システム(ASSB)の全
体概略構成を示し、図中符号1aないし1dは前後左右
の各車輪の回転速度をそれぞれ検出する車輪速度セン
サ、符号2は車体の左右方向中央部付近に配置されて車
体の減速度を検出する減速Gセンサ、符号3は油圧ブレ
ーキ装置のブレーキマスタシリンダ、符号4はブレーキ
マスタシリンダ3内の液圧を検出するブレーキ液圧セン
サ、符号5は車室内の運転席近傍に配置されたモード切
換スイッチ、符号6は上記各車輪速度センサ1aないし
1d,減速Gセンサ2,ブレーキ液圧センサ4からの各
検出信号及びモード切換スイッチ5からのスイッチ信号
をそれぞれ入力する電子制御ユニットを示し、これらで
ASSBの制御部が構成されている。
【0013】また、符号7は前記電子制御ユニット6に
より作動が制御される電動モータ、符号8は電動モータ
7により昇降駆動されるストッピングアーム、符号9は
このストッピングアーム8の揺動先端部に装着された歯
付き制動輪を示し、これらを主体としてASSBの作動
部が構成されている。
【0014】前記電動モータ7,ストッピングアーム
8,歯付き制動輪9などからなるASSBの作動部は、
路面に対面するよう車体下に配置されるもので、本実施
例では、左右の前輪及び左右の後輪に対応した2組が車
幅方向中央部に位置して前後2箇所にそれぞれ配置され
ている。そこで以下、図2,図3によりその一方を代表
して説明する。
【0015】図2に示すように、車体のフレーム(また
はフロア)10の下面にはボルト・ナットを介して支持
ブラケット11が固定され、この支持ブラケット11に
は、前記電動モータ7がその回転軸7aを車幅方向に向
けて固定されている。また上記支持ブラケット11に
は、前記ストッピングアーム8の支持軸12が上記電動
モータ7の後方に位置して車幅方向に架設されている。
そしてこの支持軸12に対し軸方向移動を規制した状態
で前記ストッピングアーム8の基端部が回転自在に嵌合
することで、ストッピングアーム8は車体の後方に向か
って延びる先端部が上下に揺動自在となっている。
【0016】ここで図3にも示すように、前記支持軸1
2とストッピングアーム8の基端部との間には、ストッ
ピングアーム8の先端部を下方に揺動付勢する巻きバネ
13が介設されている。またストッピングアーム8の基
端部には支持軸12と同心をなすドリブンギヤ8aが一
体に形成され、このドリブンギヤ8aに噛合うピニオン
ギヤ14が前記電動モータ7の回転軸7aに固定される
ことで、ストッピングアーム8は電動モータ7の正逆回
転に応じて上下に揺動するようになっている。
【0017】このようなストッピングアーム8の揺動先
端部には、ストッピングアーム8の下降揺動位置で路面
GLに沿って回転自在な首振り運動機構(内部構造は周
知につき省略する)15を介して前記歯付き制動輪9の
支持ハウジング16が装着され、この支持ハウジング1
6の先端部外周には係止爪16aが突設されている。こ
れに対応して前記支持ブラケット11には、前記電子制
御ユニット6により作動が制御されるソレノイドアクチ
ュエータ17によって前後回動され、その前進回動によ
り上記係止爪16aを係止する係止フック18が、スト
ッピングアーム8を上昇揺動位置に保持可能な係止具と
して装着されている(図2参照)。
【0018】また、前記歯付き制動輪9は、歯付き輪9
aの両側に爪輪9bを一体に有する金属製のもので、前
記支持ハウジング16を貫通する回転軸19の両端部に
それぞれスプライン嵌合しており、回転軸19の端面に
ボルト20,20で固定されたワッシャ21,21によ
り抜止めされている(図4参照)。
【0019】ここで回転軸19の中間部には、ベアリン
グ22を介して支持ハウジング16に回転自在に支持さ
れたハブ23がスプライン嵌合している。一方、支持ハ
ウジング16には上記ハブ23を取り囲むリング状凹部
16bが形成されており、このリング状凹部16bによ
ってハブ23と支持ハウジング16との間にはオイルシ
ール24で密封されたシリコンオイル室25aが形成さ
れている。そしてハブ23の外周にスプライン嵌合した
一群のインナプレート25bと支持ハウジング16のリ
ング状凹部16b内にスプライン嵌合した一群のアウタ
プレート25cとが交互にシリコンオイル室25aに突
入することで、ハブ23と支持ハウジング16との間に
は所定の負荷トルクを生じるビスカスカップリング25
が構成されている。
【0020】次に、ASSBの制御部の主体をなす電子
制御ユニット6について、図5により説明する。この電
子制御ユニット6は、左右の前輪に対応した作動部と左
右の後輪に対応した作動部とをそれぞれ独立して制御す
る2チャンネル方式のものであり、両制御チャンネルの
共用部分として、安定化電源回路6a,電圧監視回路6
b,フェイルメモリ6c,入力増幅回路6d,デジタル
信号発生回路6e,出力電力増幅回路6fなどを備え、
また各制御チャンネル毎にパニックブレーキ判定部6
g,6g及び電流制御回路6h,6hを備えている。
【0021】前記安定化電源回路6a,電圧監視回路6
b,フェイルメモリ6cは、バッテリ電圧及びACG出
力電圧の供給を受け、かつモード切換スイッチ5からの
スイッチ信号を入力しており、モード切換スイッチ5か
らのオフ信号により安定化電源回路6aがオフしてシス
テムの作動がキャンセルされるようになっている。また
上記安定化電源回路6aには電動モータ7のモータリレ
ー26が接続され、上記フェイルメモリ6cにはシステ
ムの異常を警報するASSB警報ランプ27が接続され
ている。
【0022】また前記入力増幅回路6dは、各車輪速度
センサ1aないし1dから入力した検出信号を増幅して
デジタル信号発生回路6eに出力するのであり、このデ
ジタル信号発生回路6eから出力される各車輪速度セン
サ1aないし1dに対応したデジタル信号と共に、前記
減速Gセンサ2及びブレーキ液圧センサ4からの各検出
信号がそれぞれパニックブレーキ判定部6g,6gに入
力される。
【0023】ここで前記パニックブレーキ判定部6g及
び電流制御回路6hは各制御チャンネル毎に設けられた
同一構成のものであるから、例えば左右の前輪に対応し
た制御チャンネルのものについて以下に説明すると、ま
ずパニックブレーキ判定部6gは、図6に示すように、
左右の前輪のスリップ率を演算してスリップ率の大小か
らタイヤのスリップ状況を判別するスリップ状況判別部
6iと、車体の減速度の大小から路面が高μ路であるか
低μ路であるかを判別する路面状況判別部6jと、ブレ
ーキ液圧の上昇率を演算してその大小から急ブレーキ状
態を判別する急ブレーキ状態判別部6kと、これらの判
別部からの判別信号に基づきタイヤスリップを伴うパニ
ックブレーキ状態の発生,解消を判定する判定部6lと
を備えている。
【0024】ここでスリップ状況判別部6iは、各車輪
速度センサ1aないし1dからの入力信号値の最大値に
基づき車体速度を演算して推定すると共に、車輪速度セ
ンサ1a,1bからの入力信号に基づき左右前輪の車輪
速度をそれぞれ演算し、その演算結果から、 スリップ率={(車体速度−車輪速度)/車体速度}×
100 の演算式により100%をフルロック状態とするスリッ
プ率Sxを演算する。そして演算したスリップ率Sx
が、例えば15%から25%の範囲に設定された基準ス
リップ率Sを超えた場合に、タイヤがスリップしている
と判断してスリップ判別信号を出力する。
【0025】また路面状況判別部6jは、前記減速Gセ
ンサ2からの検出信号値に基づく車体減速度gxが、例
えば0.4gに設定された基準減速度gより小さいとき
には、路面が低μ路であると判断して低μ路判別信号を
出力する。
【0026】さらに急ブレーキ状態判別部6kは、前記
ブレーキ液圧センサ4からの検出信号値を時間微分する
ことでブレーキ液圧上昇率P/secxを演算し、この
ブレーキ液圧上昇率P/secxが、例えば50Kg/
cm2 /secに設定された基準上昇率P/secを超
えた場合に、急ブレーキ状態と判断して急ブレーキ判別
信号を出力する。
【0027】そして判定部6lは、スリップ状況判別部
6iからのスリップ判別信号と、路面状況判別部6jか
らの低μ路判別信号と、急ブレーキ状態判別部6kから
の急ブレーキ判別信号との三者が揃ったときにタイヤス
リップを伴うパニックブレーキ状態の発生と判断してパ
ニックブレーキ発生信号を電流制御回路6h及び安定化
電源回路6aに出力し、かつASSB作動ランプ28に
その点灯信号を出力する。またそれ以外のときには、判
定部6lはパニックブレーキ解消信号を電流制御回路6
h及び安定化電源回路6aに出力し、かつASSB作動
ランプ28への点灯信号をオフする。
【0028】一方、電流制御回路6hは、パニックブレ
ーキ判定部6gからパニックブレーキ発生信号を入力す
ると、ストッピングアーム8を下降揺動すべく出力電力
増幅回路6f及び外部のサーキットブレーカ29を介し
てソレノイドアクチュエータ17に作動電流を供給する
と共に電動モータ7に正転電流を供給する。またこの電
流制御回路6hは、パニックブレーキ判定部6gからパ
ニックブレーキ解消信号を入力すると、ストッピングア
ーム8を上昇揺動すべく出力電力増幅回路6f及び外部
のサーキットブレーカ29を介して電動モータ7に逆転
電流を供給すると共に、ソレノイドアクチュエータ17
の作動電流を遮断してソレノイドアクチュエータ17を
前進位置に復帰させる。その際、安定化電源回路6aは
モータリレー26をオンして電動モータ7の電源を確保
するのであり、電動モータ7が正転限度または逆転限度
となって過負荷状態になると、モータリレー26をオフ
して電動モータ7の電源を遮断するようになっている。
【0029】次に、以上のように構成された本実施例の
自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム
(ASSB)について、その作用を図7のフローチャー
トを参照しつつ説明する。自動車の運転走行中、モード
切換スイッチ5がオンされていると、そのオン信号によ
り電子制御ユニット6の安定化電源回路6aがオンして
システムが作動可能となり、電子制御ユニット6には各
車輪速度センサ1a〜1d,減速Gセンサ2,ブレーキ
液圧センサ4からの各検出信号が入力される。そこでブ
レーキ操作がなされると(ステップS1)、電子制御ユ
ニット6においてはパニックブレーキ判定部6g,6g
のスリップ状況判別部6i,6iが各車輪速度センサ1
a〜1dからの入力信号に基づき車体速度を推定すると
共に左右前輪及び左右後輪の車輪速度をそれぞれ演算し
(ステップS2)、これらの演算結果から100%をフ
ルロック状態とするスリップ率Sxを演算する(ステッ
プS3)。そしてこのスリップ率Sxが、例えば15%
から25%の範囲に設定された基準スリップ率Sを超え
ているか否かが判断される(ステップS4)。
【0030】ここで、濡れた路面や凍結路面などにおけ
る制動時であってスリップ率Sxが基準スリップ率Sを
超えており、前記ステップS4の判断がYESである場
合には、スリップ状況判別部6iからスリップ判別信号
が出力されるのであり、続くステップS5では車輪ロッ
クを未然に防止すべくアンチロック・ブレーキ・システ
ム(ABS)が作動すると共に、トラクション・コント
ロール・システム(TCS)の制御が行われる。
【0031】また、続くステップS6では、前記パニッ
クブレーキ判定部6g,6gの路面状況判別部6j,6
jが減速Gセンサ2からの検出信号値に基づく車体減速
度gxと例えば0.4gに設定された基準減速度gとを
比較するのであり、車体減速度gxが、例えば0.4g
に設定された基準減速度gより小さいYESのときに
は、路面が低μ路であると判断して低μ路判別信号を出
力する。そして続く(ステップS7)では、パニックブ
レーキ判定部6gの急ブレーキ状態判別部6kがブレー
キ液圧センサ4からの検出信号値を時間微分することで
ブレーキ液圧上昇率P/secxを演算し、このブレー
キ液圧上昇率P/secxが、例えば50Kg/cm2
/secに設定された基準上昇率P/secを超えてい
るYESの場合に、急ブレーキ状態判別部6kは急ブレ
ーキ状態と判断して急ブレーキ判別信号を出力する。
【0032】ここで本実施例では、左右の前輪及び左右
の後輪を独立して制御する2チャンネル方式を採用して
いる。このため、前記ステップS4の判断で基準スリッ
プ率Sを超えているスリップ率Sxが前輪側か後輪側か
を判断し(ステップS8)、それが前輪側である場合に
は、前輪に対応したパニックブレーキ判定部6gにおけ
る判定部6lがスリップ状況判別部6iからのスリップ
判別信号と、路面状況判別部6jからの低μ路判別信号
と、急ブレーキ状態判別部6kからの急ブレーキ判別信
号との三者を入力することで、前輪に対応した電流制御
回路6hにパニックブレーキ発生信号を出力して前輪側
のASSBを作動させ(ステップS9)、それが後輪側
である場合には、後輪に対応したパニックブレーキ判定
部6gの判定部6lが同様に後輪に対応した電流制御回
路6hにパニックブレーキ発生信号を出力して後輪側の
ASSBを作動させる(ステップS10)。
【0033】なお、その際、パニックブレーキ判定部6
gは、安定化電源回路6aにパニックブレーキ発生信号
を出力すると共に、ASSB作動ランプ28に点灯信号
を出力するのであり、安定化電源回路6aがモータリレ
ー26をオンすることで電動モータ7の電源が確保され
ると共に、ASSB作動ランプ28が点灯することでA
SSBの作動状態が表示される。
【0034】パニックブレーキ発生信号を入力した電流
制御回路6hは、出力電力増幅回路6f及び外部のサー
キットブレーカ29を介してソレノイドアクチュエータ
17に作動電流を供給すると共に電動モータ7に正転電
流を供給する。そこでソレノイドアクチュエータ17が
係止フック18を後退回動させてストッピングアーム8
側の係止爪16aとの係合状態を解除すると共に、電動
モータ7が正転回動してストッピングアーム8を下降揺
動する。
【0035】ストッピングアーム8の下降揺動によりそ
の先端に装着された左右の歯付き制動輪9,9が路面G
Lに接触してストッピングアーム8が下降揺動位置とな
ると、電動モータ7は過負荷状態となり、安定化電源回
路6aがモータリレー26をオフして電動モータ7の電
源を遮断する。それ以後、左右の歯付き制動輪9,9は
ストッピングアーム8を下降方向に揺動付勢する巻きバ
ネ13によって路面GLに圧接し、その歯付き輪9a及
び爪輪9bにより路面GLに追従して回転する。
【0036】ここで、歯付き制動輪9,9の回転軸19
と一体回転するハブ23と支持ハウジング16との間に
は、ハブ23の回転の上昇に伴い抵抗力が増加するビス
カスカップリング25が構成されているので、歯付き制
動輪9,9はビスカスカップリング25による所定の負
荷トルクを以って路面GLに追従回転するのであり、こ
うして自動車の車体には確実に制動力が付与され、自動
車は路面GL上を滑走することなく迅速に制動される。
【0037】また、左右の歯付き制動輪9,9を回転自
在に支持した支持ハウジング16は、ストッピングアー
ム8の先端に首振り運動機構15を介して装着されてい
るので、パニックブレーキ時に車体がスピンするような
場合でも、左右の歯付き制動輪9,9は首振り運動しつ
つ路面GLに確実に追従して回転するのであり、不用意
に路面GLに喰込むことがない。従って、スピン発生の
有無に拘らず迅速かつ確実に自動車を制動することがで
き、車体のスピンを助長したり車体に大きな衝撃を与え
ることもなく、安全である。
【0038】歯付き制動輪9,9によって自動車が制動
され、減速Gセンサ2からの検出信号値に基づく車体減
速度gxがやがてゼロとなり(ステップS11)、スリ
ップ状況判別部6iからのスリップ判別信号が停止して
パニックブレーキ状態が解消すると、パニックブレーキ
判定部6gの判定部6lは安定化電源回路6a及び電流
制御回路6hにパニックブレーキ解消信号を出力し、か
つASSB作動ランプ28への点灯信号をオフする。そ
こで安定化電源回路6aがモータリレー26をオンして
電動モータ7の電源を確保し、電流制御回路6hが出力
電力増幅回路6f及び外部のサーキットブレーカ29を
介して電動モータ7に逆転電流を供給するのであり、こ
うしてストッピングアーム8が上昇揺動し(ステップS
12)、その際、ASSB作動ランプ28が消灯するこ
とでASSBの作動完了状態が表示される。
【0039】ストッピングアーム8の上昇揺動によりそ
の先端に装着された左右の歯付き制動輪9,9が自動車
の運転に支障を来さない程度に路面GLの上方に十分退
避してストッピングアーム8が上昇揺動位置となると、
パニックブレーキ解消信号を入力した電流制御回路6h
によりソレノイドアクチュエータ17の作動電流が停止
される。そこでソレノイドアクチュエータ17はバネ復
帰力により係止フック18を前進回動させるのであり、
この係止フック18が上昇揺動位置にあるストッピング
アーム8側の係止爪16aを係止することで、歯付き制
動輪9,9と共にストッピングアーム8が自動車の運転
に支障を来さない退避位置に保持される。なお、ストッ
ピングアーム8が上昇揺動位置となり、電動モータ7が
過負荷状態となると、安定化電源回路6aがモータリレ
ー26をオフして電動モータ7の電源を遮断する。
【0040】なお、本発明は以上に説明した実施例のも
の限定されるものではなく、例えば電動モータ7に代え
てストッピングアーム8にリンク構成されるシリンダ装
置を設け、このシリンダ装置を伸縮制御することでスト
ッピングアーム8を上下に揺動するように構成してもよ
い。また、歯付き制動輪9は、摩擦板により所定の負荷
トルクをもって路面に追従回転するように構成してもよ
い。さらに、歯付き制動輪9は凍結路面にも十分に追従
回転できるものであればどのような形態のものでもよ
く、キャタピラを装着したものとしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明では、電子制
御ユニットが車輪速度センサ,減速Gセンサ,ブレーキ
液圧センサからの各検出信号に基づいてタイヤスリップ
を伴うパニックブレーキ状態の発生を常時判断してお
り、パニックブレーキ状態が発生すると、電子制御ユニ
ットは昇降装置を作動させて歯付き制動輪を下降位置と
する。そこで歯付き制動輪が路面に圧接し、所定の負荷
トルクをもって路面に追従回転することで、車体に迅速
かつ確実に制動力を付与する。従って本発明によれば、
通常のブレーキ操作による制動が困難な、タイヤスリッ
プを伴うパニックブレーキ状態で迅速かつ確実に自動車
を制動することができる。
【0042】ここで、歯付き制動輪をストッピングアー
ムの先端部に首振り運動自在に装着したものでは、パニ
ックブレーキ時に車体がスピンしても、歯付き制動輪は
首振り運動しつつ路面に確実に追従して回転する。従っ
てこの場合には、スピン発生の有無に拘らず確実に自動
車を制動することができる。またこのように歯付き制動
輪はスピン発生時にも不用意に路面に喰込むことが無い
ので、車体のスピンを助長したり車体に大きな衝撃を与
えることがなく、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用アンチ・スリップ・サブ
・ブレーキ・システムの一実施例の全体概略構成図であ
る。
【図2】一実施例における作動部の拡大側面図である。
【図3】一実施例における作動部の拡大斜視図である。
【図4】一実施例における支持ハウジング付近の断面図
である。
【図5】一実施例における電子制御ユニットの全体ブロ
ック構成図である。
【図6】図5におけるパニックブレーキ判定部6g内の
ブロック構成図である。
【図7】一実施例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 車輪速度センサ 2 減速Gセンサ 3 ブレーキマスタシリンダ 4 ブレーキ液圧センサ 5 モード切換スイッチ 6 電子制御ユニット 6a 安定化電源回路 6b 電圧監視回路 6c フェイルメモリ 6d 入力増幅回路 6e デジタル信号発生回路 6f 出力電力増幅回路 6g パニックブレーキ判定部 6h 電流制御回路 6i スリップ状況判別部 6j 路面状況判別部 6k 急ブレーキ状態判別部 6l 判定部 7 電動モータ 7a 回転軸 8 ストッピングアーム 8a ドリブンギヤ 9 歯付き制動輪 10 フレーム(またはフロア) 11 支持部ブラケット 12 支持軸 13 巻きバネ 14 ピニオンギヤ 15 首振り運動機構 16 支持ハウジング 16a 係止爪 16b リング状凹部 17 ソレノイドアクチュエータ 18 係止フック 19 回転軸 20 ボルト 21 ワッシャ 22 ベアリング 23 ハブ 24 オイルシール 25 ビスカスカップリング 25a シリコンオイル室 25b インナプレート 25c アウタプレート 26 モータリレー 27 ASSB警報ランプ 28 ASSB作動ランプ 29 サーキットブレーカ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に圧接する下降位置または路面上方
    に退避する上昇位置をとり得るように車体下に昇降自在
    に装備され、下降位置では所定の負荷トルクをもって路
    面に追従回転することで車体に制動力を付与する歯付き
    制動輪と、 この歯付き制動輪を上昇位置または下降位置とさせる昇
    降装置と、 車輪の回転速度を検出する車輪速度センサ,車体の減速
    度を検出する減速Gセンサ,ブレーキマスタシリンダの
    液圧を検出するブレーキ液圧センサからの各検出信号に
    基づいてタイヤスリップを伴うパニックブレーキ状態の
    発生,解消を判断し、パニックブレーキ状態の発生時に
    は上記歯付き制動輪を下降位置とし、パニックブレーキ
    状態の解消時には上記歯付き制動輪を上昇位置とするよ
    うに上記昇降装置の作動を制御する電子制御ユニットと
    を備えたことを特徴とする自動車用アンチ・スリップ・
    サブ・ブレーキ・システム。
  2. 【請求項2】 上記昇降装置は、歯付き制動輪を先端部
    に装着して上下に揺動自在なストッピングアームと、こ
    のストッピングアームをギヤ機構を介して上下に揺動す
    る電動モータとを備えていることを特徴とする請求項1
    記載の自動車用アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 上記昇降装置は、歯付き制動輪を先端部
    に装着して上下に揺動自在なストッピングアームと、こ
    のストッピングアームにリンク構成されて伸縮すること
    でストッピングアームを上下に揺動するシリンダ装置と
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動車用
    アンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム。
  4. 【請求項4】 上記昇降装置は、ストッピングアームを
    上昇揺動位置に保持可能な係止具を有することを特徴と
    する請求項2または3記載の自動車用アンチ・スリップ
    ・サブ・ブレーキ・システム。
  5. 【請求項5】 上記歯付き制動輪は、ストッピングアー
    ムの先端部に首振り運動自在に装着したことを特徴とす
    る請求項2または3記載の自動車用アンチ・スリップ・
    サブ・ブレーキ・システム。
  6. 【請求項6】 上記歯付き制動輪は、ビスカスカップリ
    ングにより所定の負荷トルクをもって路面に追従回転す
    ることを特徴とする請求項1ないし5記載の自動車用ア
    ンチ・スリップ・サブ・ブレーキ・システム。
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