JPH07333239A - 車両のアンチスキッド制御装置 - Google Patents

車両のアンチスキッド制御装置

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JPH07333239A
JPH07333239A JP12738094A JP12738094A JPH07333239A JP H07333239 A JPH07333239 A JP H07333239A JP 12738094 A JP12738094 A JP 12738094A JP 12738094 A JP12738094 A JP 12738094A JP H07333239 A JPH07333239 A JP H07333239A
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wheel speed
wheel
vehicle
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speed sensor
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Junji Kawakubo
淳史 川久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチスキッド制御装置のコスト低減及びシ
ステムのフェイルの確率の低下を図る。 【構成】 故障した(あるいは存在しない)車輪速セン
サL、Rに係わる車輪の車輪速を、他の正常な(あるい
は車輪速センサが設置されている車輪の)車輪速セン
サ、及びデファレンシャル装置の上流側の回転軸(例え
ば自動変速機の出力軸)に設置された車速センサの信号
から所定の演算式により演算・推定し、アンチスキッド
制御装置の車輪速情報として活用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両制動時に各車輪が
ロック状態に陥ることを防止するアンチスキッド制御装
置に係り、特に、コスト低減及びフェイルの確率を低下
させることのできる車両のアンチスキッド制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】雪路面や凍結路面等の滑り易い路面で急
ブレーキをかけると、タイアがロックされ易く、停止し
難くなると共に、操縦安定性が低下し易くなる。このよ
うな状況に陥らないように(タイアがロックしないよう
に)アンチスキッド制御装置(又はアンチロック・ブレ
ーキ・システム(ABS))が開発されている(例えば
特開昭62−4667)。これは、車輪の回転速度セン
サにより各車輪の回転状況を検知し、ブレーキ液圧を減
圧、保持、増圧して、タイアのロックを防ぐものであ
る。
【0003】アンチスキッド制御装置の一般的な構成を
図9に示す。図9において、符号10がABSアクチュ
エータである。又各車輪(図示省略)には、それぞれブ
レーキシリンダ12によって作動するブレーキと、車輪
速センサ14が設けられている。
【0004】各車輪に設置された車輪速センサ14によ
り、それぞれ対応した車輪の車輪速信号が出力され、そ
の信号を基に電子制御装置16が各車輪速を演算してい
る。又、それとは別に一般的には変速機の出力軸に設置
されている車速センサ15により車両の速度を求めてい
る。なお符号17はポンプ、19はリザーバを示してお
り、21は増圧・保持・減圧制御を行う3ポジションソ
レノイドバルブを示している。
【0005】ブレーキシリンダ12には通常はブレーキ
ペダル18の操作量に応じてマスターシリンダ20に発
生したブレーキ液圧が伝達される。しかしながら、この
ブレーキ液圧が路面の摩擦係数との関係において過大で
あるために、車輪速センサ14の情報から車輪のスリッ
プ率が適正範囲を越えて増大したと判断された場合に
は、電子制御装置16により3ポジションソレノイドバ
ルブ21が制御され、車輪がロックされないようブレー
キ液圧が適正に制御される。
【0006】このように、従来は各車輪毎に車輪速セン
サを設け、このセンサ信号によってアンチスキッド制御
を行っており、一つでも車輪速センサの異常を検出した
場合には、アンチスキッド制御を禁止して、通常のブレ
ーキ制御による制動を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アンチスキッド制御用
に要求される各車輪の車輪速度は、現状では上述したよ
うに各車輪毎に設置された車輪速センサから求めてい
る。しかしながら、この車輪速センサの出力信号は車輪
のばね下からばね上へ配線されるワイヤーハーネス等に
よって、電子制御装置に伝えられるので、熱、水、振
動、衝撃等の苛酷な条件に耐えなければならず、従って
故障する恐れがあるため、車輪速センサ、ワイヤーハー
ネス等の耐久性、信頼度を高めるために、非常に大きな
コストがかかるという問題があった。
【0008】更に、このように故障する恐れのある環境
下に晒されている上に、一つでも車輪速センサが故障す
るとアンチスキッド制御が行われなくなるため、アンチ
スキッド制御装置がフェイルする確率が大きくなるとい
う問題もあった。
【0009】本発明は、前記従来の問題を解決するべく
なされたもので、コスト低減、及びフェイルの確率を低
下させることのできるアンチスキッド制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、デファレンシ
ャル装置を介して動力を複数の駆動輪に伝達する車両の
車輪速を検出し、検出した車輪速に応じて、制動時の制
動力を制御する車両のアンチスキッド制御装置におい
て、前記デファレンシャル装置の上流側の回転軸に設置
された車速検出手段と、前記駆動輪のうちの一つの車輪
を除いて設置された車輪速検出手段と、前記車速検出手
段と前記車輪速検出手段の信号から、前記車輪速検出手
段が設置されていない駆動輪の車輪速を推定する車輪速
推定手段と、を備えたことにより前記目的を達成したも
のである。
【0011】本発明は又、デファレンシャル装置を介し
て動力を複数の駆動輪に伝達する車両の車輪速を検出
し、検出した車輪速に応じて、制動時の制動力を制御す
る車両のアンチスキッド制御装置において、前記デファ
レンシャル装置の上流側の回転軸に設置された車速検出
手段と、前記駆動輪に設置された前記車輪速検出手段の
うちのいずれか一つが故障したことを検出する車輪速異
常検出手段と、前記車輪速異常検出手段が異常を認識し
たら、前記車速検出手段と駆動輪の正常な車輪速検出手
段の信号から、異常のあった駆動輪の車輪速を推定する
車輪速推定手段と、を備えたことにより、同様に前記目
的を達成したものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、駆動輪のうち車輪速検出手段
が設置されていない車輪の車輪速を、デファレンシャル
装置の上流側(一般的には変速機の出力軸)に設置され
た車速検出手段と、駆動輪のうちの一つの車輪を除いて
設置された車輪速検出手段とからの信号に基づいて、車
輪速推定手段によって演算・推定する。ここで、車速セ
ンサは、アンチスキッド装置の搭載の有無にかかわらず
既に設置されており、しかも環境上有利な所に設置され
ているので、故障し難く、コスト上昇を伴うものではな
い。従って、車輪速センサを1個省略することにより、
部品点数の低減、組立工数の低減が図られ、コスト低減
が達成される。
【0013】又、故障する恐れのあるセンサ数が減った
ことにより、フェイルの確率も減少する。
【0014】又、各車輪毎に車輪速検出手段を備えた場
合、駆動輪の各車輪に設置された車輪速検出手段の一つ
に異常があった場合には、駆動輪に設置された残りの車
輪速検出手段と車速検出手段の信号に基づいて車輪速推
定手段において演算を行い、異常のあった車輪の車輪速
を推定するようにしている。従って、全車輪に車輪速セ
ンサを付けた場合、駆動輪に設置された一つの車輪速セ
ンサが故障しても、アンチスキッド制御を続けることが
でき、フェイルの確率を減少させることができる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0016】図1は、本発明の第1実施例に係る低コス
ト化を図った車輪速センサの概略構成図である。
【0017】図1において、符号1は各センサよりの信
号に基づいて車輪速を演算推定する機能を有する電子制
御装置(ECU)である。このECU内は、中央演算装
置(CPU)、RAM、ROM等から構成され、ROM
には本発明の処理を行うためのプログラムが記憶されて
いる。
【0018】又、符号2はエンジンより自動変速機(図
示せず)を介して出力される動力を駆動輪に伝達する出
力軸、4は出力軸2の回転より車速を検出する車速セン
サ、6は減速比a (a ≧1)を持つデファレンシャル装
置(以下単にデフギヤと称す)、8、10はそれぞれ左
車輪(タイアL14)、右車輪(タイアR16)を回転
させるドライブシャフトL及びドライブシャフトRであ
り、12はタイアL14の回転を検出する車輪速センサ
Lである。なお、タイアR16には車輪速センサは設け
られていない。
【0019】エンジン出力は自動変速機を通して出力軸
2を回転させ、出力軸2の回転はデフギヤ6を介して、
ドライブシャフトL8及びドライブシャフトR10に伝
達される。ドライブシャフトL8とタイアL14は連結
されており、同じ回転速度で回転する。ドライブシャフ
トR10とタイアR16も同様である。
【0020】ここで、アンチスキッド制御用に要求され
る情報は、タイアL14(ドライブシャフトL8)の回
転速度ωL とタイアR16(ドライブシャフトR10)
の回転速度ωR である。ところがタイアR16には車輪
速センサが設置されていないため、出力軸2に設置され
た車速センサ4により得られた出力軸2の回転速度ω 0
(車速に相当する)、及びドライブシャフトL8に設置
された車輪速センサL12により得られたドライブシャ
フトL8の回転速度ωL からタイアR16の回転速度ω
R を推定する。
【0021】即ち、ω0 、ωL 、ωR の間には以下の関
係式(1)が成り立つ。 ω0 /a =(ωL +ωR )/2 …(1)
【0022】(1)式より次の(2)式が成り立つ。 ωR =2ω0 /a −ωL …(2)
【0023】従って(2)式により、電子制御装置(E
CU)において、各センサにより得られた既知の回転速
度ω0 、ωL 及び予め設定されたデフギヤ6の減速比a
を用いて演算することにより、センサのないドライブシ
ャフトR10の回転速度ωRを推定することができる。
【0024】これを、例を挙げて説明すると以下のよう
になる。簡単なため、デフギヤ6の減速比a =1とする
と(1)式より、 ω0 =(ωL +ωR )/2 …(3) 又、(2)式より ωR =2ω0 −ωL …(4) となる。ここで(4)式においてω0 =100(rpm )
としたときのωL とωRの関係を図2に表で、図3にグ
ラフで示す。
【0025】上記関係式はタイアL14又はタイアR1
6がスリップあるいはロックした場合など、いかなる場
合にも成立するものである。
【0026】従って、以上のようにしてアンチスキッド
制御用に要求される情報ωL 、ωRを、ドライブシャフ
トR10の車輪速センサを省略した構成で求めることが
できるため、車輪速センサ1個分のコスト削減を達成す
ることができる。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。これは、従来の4輪全てに車輪速センサを備えたア
ンチスキッド制御システムへ本発明を適用したものであ
り、4つの車輪速センサのうち駆動輪に設置された車輪
速センサの一つが故障しても残りの駆動輪の車輪速セン
サと車速センサの検出値から故障したセンサの設置され
ていた車輪の車輪速を推定することができるようにした
ものである。その具体的構成を図4に示す。これは図1
の第1実施例において車輪速センサの付いていなかった
ドライブシャフトR10にも車輪速センサR18を設け
たものである。
【0028】簡単のため駆動方式は2輪駆動(図4は、
後輪駆動に適用した実施例)とし、図5のフローチャー
トを用いて、本第2実施例の作用を説明する。
【0029】なお、出力軸に設置された車速センサはば
ね上に設置されているため、ばね下の車輪速センサと比
較して設置環境条件が良好なため、故障確率は車輪速セ
ンサのそれよりも十分小さいため、ここでは車速センサ
の故障は考慮していない。
【0030】図5のステップ100及びステップ102
において、車輪速センサL12及び車輪速センサR18
がいずれも正常のとき(通常時)は、次のステップ10
4において、車輪速センサL12及び車輪速センサR1
8によりωL 及びωR を検知する。
【0031】又、ステップ100において車輪速センサ
L12が異常と判定された場合、ステップ106の判断
で車輪速センサR18が正常なら、ステップ108にお
いて、車輪速センサR18及び車速センサ4よりωR
びω0 を検知し、ステップ110において、(2)式と
同様の式によりωL を算出する。
【0032】又、ステップ106で車輪速センサR18
も異常と判定された場合、この場合は車輪速センサが二
つとも異常なので、ステップ116に進み、アンチスキ
ッドシステムがフェイルであると判定して、アンチスキ
ッド制御を中止し、通常のブレーキ制御を行う。
【0033】一方、ステップ102の判断で、車輪速セ
ンサR18が異常と判定された場合、このときは当該ス
テップ102の位置から車輪速センサL12は正常であ
るので、ステップ112において車輪速センサL12及
び車速センサ4よりωL 及びω0 を検知し、ステップ1
14において、(2)式によりωR を算出する。
【0034】第2実施例において、本発明を適用しない
場合を考えると、図5の点線内の状態では全てフェイル
となるが、本発明の適用によりフェイルを回避すること
ができ、よってシステム全体でのフェイルの確率を低減
することができる。
【0035】次に、本発明を4輪駆動車に適用した第3
実施例について説明する。
【0036】図6にその概略構成を示す。図6におい
て、符号20はエンジン出力を受けて回転する(自動変
速機の)出力軸、22は該出力軸20の回転速度ω0
検出する車速センサ、24は減速比 a1 のセンターデフ
ギヤ、26はフロントシャフト、28は減速比 a2 のフ
ロントデフギヤ、30は左前輪(タイアFL32)を回
転させるドライブシャフトFL、34はドライブシャフ
トFL30の回転を検出する車輪速センサFL、36は
右前輪(タイアFR38)を回転させるドライブシャフ
トFR、40はドライブシャフトFR36の回転を検出
する車輪速センサFRである。
【0037】以上が前輪(フロント)側の構成である
が、後輪(リヤ)側の構成も同様であり、F(フロン
ト)の代わりにR(リヤ)の文字を付して表わしてい
る。即ち、42はリヤシャフト、44は減速比 a3 のリ
ヤデフギヤ、46はドライブシャフトRL、48は左後
輪タイアRL、50はドライブシャフトRL46の回転
を検出する車輪速センサ、52はドライブシャフトR
R、54は右後輪タイアRR、56はドライブシャフト
RR52の回転を検出する車輪速センサRRである。
【0038】ここで、フロントシャフト26、リヤシャ
フト42、ドライブシャフトFL30、ドライブシャフ
トFR38、ドライブシャフトRL46、ドライブシャ
フトRR52の回転速度をそれぞれωF 、ωR 、ωFL
ωFR、ωRL、ωRRとすると、以下の式が成り立つ。
【0039】 ω0 / a1 =(ωF +ωR )/2 …(5) ωF / a2 =(ωFL+ωFR)/2 …(6) ωR / a3 =(ωRL+ωRR)/2 …(7)
【0040】又(6)、(7)式をそれぞれωF 、ωR
について解いて(5)式へ代入すると、 ω0 / a1 = a2 (ωFL+ωFR)/4+ a3 (ωRL+ωRR)/4 …(8) が成り立つ。
【0041】ここで、デフギヤの減速比 a1 、 a2 、 a
3 は固定(定数)であり、ω0 、ω FL、ωFR、ωRL、ω
RRはそれぞれ各センサによって検知された値である。従
って、仮にωFL、ωFR、ωRL、ωRRのうち、どれか一つ
がセンサの異常あるいは存在しない等のため値が分から
なくても、(8)式を変形することにより推定すること
ができる。例えば、車輪速センサRL50に異常があり
ωRLが分からないとき、(8)式をωRLについて解く
と、 ωRL=4ω0 / a1 a3 −ωRR− a2 (ωFL+ωFR)/ a3 …(9) となる。この(9)式に既知の値を代入して計算すれば
ωRLを推定できる。
【0042】以下図7、図8のフローチャートを用い
て、本第3実施例の作用を説明する。
【0043】図7のステップ200〜206における判
定で、4つの車輪速センサFL、FR、RL、RRがい
ずれも正常のときは、ステップ208において、各車輪
速センサによってそれぞれの車輪の回転速度ωFL
ωFR、ωRL、ωRRを推定する。
【0044】又、ステップ200で車輪速センサFL3
4が異常であると判定された場合には図8のB(ステッ
プ228)に進み、車輪速センサFL34は正常だがス
テップ202の判定で車輪速センサFR40が異常とさ
れた場合は図8のA(ステップ220)に進む。又、車
輪速センサFL34及びFR40は正常だがステップ2
04の判定で車輪速センサRL50が異常とされたとき
はステップ210で車輪速センサRR56の異常を判定
し、異常であれば、2つのセンサRL50及びRR56
が異常となるので、図8のステップ238に進み、アン
チロック制御システムフェイルと判定する。
【0045】ステップ210で車輪速センサRR56が
正常と判定されたときは、異常があるのは車輪速センサ
RL50一つのみであるため、次のステップ212で他
のセンサにより回転速度ωFL、ωFR、ωRRを検出し、ス
テップ214において(9)式によりωRLを推定する。
【0046】又、ステップ206において車輪速センサ
RR56のみが異常と判定されたときは、回転速度ωRR
が直接検出できないが、ステップ216において他のセ
ンサより回転速度ωFL、ωFR、ωRLを求め、(8)式を
ωRRについて解き、(9)式と同様な式を得て、ステッ
プ218においてその式により、ωRRを推定できる。
【0047】図8のフローチャートの結合子Aに続くス
テップ220〜226の部分は、車輪速センサFL34
が正常で、FR40が異常の場合の処理を表わしてい
る。ステップ220、222において、センサRL50
又はRR56のいずれかが異常と判定されたときは図の
ステップ238に進み、アンチロック制御システムフェ
イルと判定する。又、センサRL50、RR56は両方
とも正常で、結局、センサFR40のみが異常のときは
ステップ224において、他の正常な3センサでωFL
ωRL、ωRRを検知し、ステップ226で前と同様にωFR
を推定する。
【0048】又、図8のフローチャートの結合子Bに続
くステップ228〜236の部分は、センサFL34が
異常の場合の処理を表わす。ステップ228〜232の
判定において他の3センサのうちいずれか一つが異常な
ら、ステップ238において、アンチロック制御システ
ムフェイルと判定する。又、他の3センサがいずれも正
常のときはステップ234でωFR、ωRL、ωRRを検知
し、ステップ236において前と同様にしてωFLを推定
する。
【0049】なお、センターデフギヤ無しの直結4輪駆
動の場合は、図6において常に、ω F =ωR とすればよ
く、前輪、後輪それぞれについて図4の構成が適用され
る。
【0050】又、図6において、車速センサ22が自動
変速機の出力軸20ではなく、フロントシャフト26又
はリヤシャフト42のいずれかに設置されている場合を
考えると、車速センサ22が設置されている側(前輪側
又は後輪側のいずれか)についてのみ、図4の構成を適
用すればよい。
【0051】なお、本発明の実施に当って出力軸20の
車速センサ22を現在のものより高精度化した場合に
は、この車速センサからの信号を用いているエンジン制
御等の他の制御をより高精度化できるようになるという
付加効果も得られる。
【0052】又、本発明に係る車両のアンチスキッド制
御装置は、上記実施例に示した駆動方式に限定されるも
のではなく、前輪駆動(FF車)、後輪駆動(FR車、
RR車、MR車)、4輪駆動(4WD車)等、車輪を駆
動するため動力、出力軸、駆動輪の配置を問わずに適用
することができる。
【0053】又、本実施例では自動変速機を用いている
が、これに限定されるものではなく、本発明は手動変速
機の場合にも適用できることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
車輪速センサの数を減らすことができるので、部品数が
減り、組付工数が低減し、低コスト化を達成することが
できるという効果を有する。
【0055】又、各車輪毎に車輪速センサを備えたシス
テムに本発明を適用した場合には、駆動輪に設置した車
輪速センサのうち一つが故障しても、他のセンサからの
信号により、車輪速を推定できるため、システムのフェ
イルの確率を低減させることができ、信頼度も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車輪速センサの概略
構成図
【図2】出力軸の回転速度ω0 =100(rpm )のとき
の、左右駆動輪の回転速度ωL、ωR の関係を表わす表
【図3】同じく、ω0 =100(rpm )のときの、ωL
とωR の関係を表わす線図
【図4】本発明の第2実施例に係る車輪速センサの概略
構成図
【図5】第2実施例の処理の流れを表わすフローチャー
【図6】本発明の第3実施例に係る車輪速センサの概略
構成図
【図7】第3実施例の処理の流れを表わすフローチャー
【図8】同じく第3実施例の処理の流れを表わすフロー
チャート
【図9】従来のアンチスキッド制御装置の概略構成図
【符号の説明】
1…電子制御装置(ECU) 2…出力軸 4…車速センサ 6…デフギヤ(デファレンシャル装置) 8…ドライブシャフトL 10…ドライブシャフトR 12…車輪速センサL 14…タイアL 16…タイアR 18…車輪速センサR

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デファレンシャル装置を介して動力を複数
    の駆動輪に伝達する車両の車輪速を検出し、検出した車
    輪速に応じて、制動時の制動力を制御する車両のアンチ
    スキッド制御装置において、 前記デファレンシャル装置の上流側の回転軸に設置され
    た車速検出手段と、 前記駆動輪のうちの一つの車輪を除いて設置された車輪
    速検出手段と、 前記車速検出手段と前記車輪速検出手段の信号から、前
    記車輪速検出手段が設置されていない駆動輪の車輪速を
    推定する車輪速推定手段と、 を備えたことを特徴とする車両のアンチスキッド制御装
    置。
  2. 【請求項2】デファレンシャル装置を介して動力を複数
    の駆動輪に伝達する車両の車輪速を検出し、検出した車
    輪速に応じて、制動時の制動力を制御する車両のアンチ
    スキッド制御装置において、 前記デファレンシャル装置の上流側の回転軸に設置され
    た車速検出手段と、 前記駆動輪に設置された前記車輪速検出手段のうちのい
    ずれか一つが故障したことを検出する車輪速異常検出手
    段と、 前記車輪速異常検出手段が異常を認識したら、前記車速
    検出手段と駆動輪の正常な車輪速検出手段の信号から、
    異常のあった駆動輪の車輪速を推定する車輪速推定手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両のアンチスキッド制御装
    置。
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