JPH0839998A - 水圧転写法 - Google Patents

水圧転写法

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JPH0839998A
JPH0839998A JP7087445A JP8744595A JPH0839998A JP H0839998 A JPH0839998 A JP H0839998A JP 7087445 A JP7087445 A JP 7087445A JP 8744595 A JP8744595 A JP 8744595A JP H0839998 A JPH0839998 A JP H0839998A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水圧転写用シートを水面に浮かべる際に、
水圧転写用シートに対してブロアーを適用することによ
り、水圧転写用シートを水面と密着させて浮かべる工程
を採るときに、水圧転写法シートの非印刷模様部が薄肉
になったり、あるいは該部に穴明きが発生したりするこ
とがなく、これによって品質の良好な水圧転写模様層を
形成することのできる水圧転写法を提供する。 【構成】 水溶性もしくは水膨潤性を有し、かつ吸水
して膨潤延展する性質を有する基材フィルム2の上に非
水溶性の部分印刷模様層4を有し、しかも前記基材フィ
ルム2における非水溶性の部分印刷模様層4側に、非水
溶性の樹脂層による一連の補強・固定層3が形成されて
いる水圧転写用シート1を使用し、該水圧転写用シート
1を水面に浮かべる際に水圧転写用シート1に対してブ
ロワーを適用する水圧転写法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として凹凸による立
体面や曲面を有する各種の成形体の表面に、転写用シー
トの印刷模様層を水圧を利用して転写する水圧転写法に
関する。
【0002】
【従来の技術】主として凹凸による立体面や曲面に対し
て、転写方式によって印刷模様層を形成する手段とし
て、表面に印刷模様層を有する水溶性又は水膨潤性フィ
ルムからなる水圧転写用シートを、該水圧転写用シート
における印刷模様層面を上面にして水面に浮かべた後、
被転写体である各種の成形体をその上方から押し入れる
ことにより、水圧を利用して成形体の表面に印刷模様層
を転写する方法が知られている(特公昭52−4168
3号公報、特開昭54−33115号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の水圧転写用シー
トを利用する水圧転写方式においては、水圧転写用シー
トを水面に浮かべる際に、水圧転写用シートと水面との
間に気泡が入らないように、また水圧転写用シートに皺
が発生することのないようにするために、すなわち水圧
転写用シートを水面と密着させて水面に浮かべるため
に、水圧転写用シートにブロアーを適用し、これによっ
て歪みの無い転写印刷模様層を形成するようにしてい
る。
【0004】しかるに、水圧転写用シートの印刷模様層
部の伸張度が、印刷インキの固定作用によって抑制され
ているために、印刷模様層を部分的に形成した水圧転写
用シートを使用すると、印刷模様層部と非印刷模様部と
でブロアー処理の際の伸張度が相違し、非印刷模様部の
伸張度が大きくなっている。
【0005】このため、水圧転写時における水圧転写用
シートの非印刷模様部が薄肉になり、転写工程で該部に
穴明きが生ずることさえもある。
【0006】したがって本発明の目的は、水圧転写用シ
ートを水面に浮かべる際に水圧転写用シートに対してブ
ロアーを適用することにより、水圧転写用シートを水面
と密着させて浮かべる工程を採るときに、水圧転写法シ
ートの非印刷模様部が薄肉になったり、あるいは該部に
穴明きが発生したりすることのない方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の構
成による本発明の水圧転写法によって解決される。すな
わち本発明の水圧転写法は、水溶性もしくは水膨潤性を
有し、かつ吸水して膨潤延展する性質を有する基材フィ
ルムの上に非水溶性の部分印刷模様層を有し、しかも前
記基材フィルムにおける非水溶性の部分印刷模様層側
に、非水溶性の樹脂層による一連の補強・固定層が形成
されている水圧転写用シートを使用し、該水圧転写用シ
ートを水面に浮かべる際に、水圧転写用シートに対して
ブロワーを適用するようにしている。
【0008】前記構成による本発明の水圧転写法で使用
する水圧転写用シートの非水溶性の樹脂層による一連の
補強・固定層は、透明性を有する樹脂層からなっていて
も、あるいは着色された樹脂層からなっていてもよい。
【0009】
【実施例】本発明の水圧転写法においては、使用する水
圧転写用シートの構成に特徴を有し、またこの水圧転写
用シートを水面に浮かべる際に水圧転写用シートに対し
てブロワーを適用することを特徴とする。
【0010】したがって、本発明の水圧転写法で使用す
る水圧転写用シートの構成を、以下において図面に基づ
いて説明する。
【0011】[図1]に示される本発明の水圧転写法で
使用する水圧転写用シート1は、水溶性もしくは水膨潤
性を有し、かつ吸水して膨潤延展する性質を有している
基材フィルム2と、該基材フィルム2の片側表面に直接
形成されている非水溶性の樹脂層による一連の補強・固
定層3と、前記基材フィルム2に対して補強・固定層3
を介して形成されている非水溶性の部分印刷模様層4と
からなり、補強・固定層3の上の部分印刷模様層4の無
い部分は非印刷模様部である。
【0012】また、第2図に符号5で示される水圧転写
用シートは、水溶性もしくは水膨潤性を有し、かつ吸水
して膨潤延展する性質を有している基材フィルム6と、
該基材フィルム6の片側表面に直接形成されている非水
溶性の部分印刷模様層7と、前記基材フィルム6に対し
て、部分印刷模様層7面の全表面を被覆するようにして
形成されている非水溶性の樹脂層による一連の補強・固
定層8とからなっており、基材フィルム6の片側表面に
おける印刷模様層7の無い部分は非印刷模様部である。
【0013】上記の水圧転写用シートにおいては、水溶
性もしくは水膨潤性を有し、かつ吸水して膨潤延展する
性質を有している基材フィルムの同一の片側に、非水溶
性の部分印刷模様層を有し、該非水溶性の部分印刷模様
層と同じ側の面に、非水溶性の樹脂層による一連の補強
・固定層が形成されている。
【0014】非水溶性の部分印刷模様層と非水溶性の樹
脂層による一連の補強・固定層との間の上,下の関係に
ついては、格別規制されるものでは無い。例えば、非水
溶性の部分印刷模様層を多色刷りで形成した後、該部分
印刷模様層面に補強・固定層を形成し、しかる後に該補
強・固定層の上にさらに別の部分印刷模様層を形成する
等して、補強・固定層の上,下の両側に亙って非水溶性
の部分印刷模様層を有していてもよい。
【0015】非水溶性の印刷模様層の着色剤として染料
を利用した水圧転写用シートは、印刷模様層中の染料を
被転写体の表面及びその内部に浸透させ、深みのある転
写模様を得るために使用されることが多いが、本発明の
水圧転写法で使用する水圧転写用シートにおいては、該
転写用シートにおける印刷模様層が被転写体の表面に直
接密接するタイプのもの、すなわち、非水溶性の樹脂層
による一連の補強・固定層の上に部分印刷模様層を形成
した転写用シートにすることにより、補強・固定層が、
部分印刷模様層における着色剤を被転写体の表面及びそ
の内部に浸透させる際の障害にならないようにすること
ができる。
【0016】また、印刷模様層中の着色剤として無機質
顔料を利用した水圧転写用シートの場合には、印刷模様
層の上に非水溶性の樹脂層による一連の補強・固定層を
形成したタイプのものにすることにより、転写工程で印
刷模様層にフィッシュアイが発生するのを防止すること
ができる。
【0017】さらに、非水溶性の樹脂層による一連の補
強・固定層を透明のもので構成する場合には、転写によ
って印刷模様層の色調がそのまま現出されるが、補強・
固定層が着色層からなる場合には、補強・固定層の色調
が地部分として現出されるので、印刷模様層の色調と地
部分となる補強・固定層の色調とを調和させて設定して
おくことが好ましい。
【0018】本発明の水圧転写法で使用する水圧転写用
シートの基材フィルムは、水溶性もしくは水膨潤性を有
し、かつ吸水して膨潤延展する性質を有するものであ
り、澱粉系フィルム、ポリビニルアルコール樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコールを主体とする混合樹脂フィル
ム、ポリビニルアルコールと澱粉との混合系からなるフ
ィルム等が使用される。
【0019】この基材フィルムは、水面に浮かべること
により吸水して膨潤する性質を有し、水面に浮いている
転写用シートの上から物体を押し入れることにより、容
易に膨潤延展して物体の形状に沿って変形する。
【0020】非水溶性の樹脂層による一連の補強・固定
層は、前記基材フィルムに仮接着し、また被転写体の表
面に対して接着する性質を有するものであり、乾燥皮膜
の形成が容易であり、しかも後述する活性剤によって容
易に活性化する樹脂を含有するコーティング剤の塗工層
として形成される。
【0021】かかる非水溶性の樹脂層による一連の補強
・固定層は、例えばアマニ油,大豆油,合成乾性油等の
油脂類、エチルセルロース,エチルヒドロキシエチルセ
ルロース,セルロースアセテートプロピオネート,ニト
ロセルロース,酢酸セルロース等のセルロース誘導体、
ポリスチレン,ポリα・メチルスチレン等のスチレン系
樹脂、ポリメタクリル酸メチル,ポリメタクリル酸エチ
ル,ポリアクリル酸エチル,ポリアクリル酸ブチル等の
アクリル系樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、
ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエス
テル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニル
トルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、塩化ゴム,環
化ゴム等のゴム誘導体、にかわ、カゼイン、デキストリ
ン、ゼイン等の単独、あるいは2種以上の混合樹脂で形
成することができる。
【0022】基材フィルムの上の非水溶性の部分印刷模
様層は、上記の一連の補強・固定層と同様に、後述する
活性剤により容易に活性化する樹脂をビヒクルとする印
刷用インキにより、例えば凹版印刷方式、平版印刷方
式、凸版印刷方式、スクリーン印刷方式等による印刷方
法、はけ塗り、へら塗り、吹付け塗り等の塗布方法、筆
等による描画等の公知の方法により、文字、図形、記
号、絵柄等の任意の形状に形成される。
【0023】特に非水溶性の部分印刷模様層を基材フィ
ルムの上に直接形成する場合には、非水溶性の部分印刷
模様層が基材フィルムに対して仮接着する印刷模様層に
することが必要である。したがって、非水溶性の部分印
刷模様層と補強・固定層たる非水溶性の樹脂層とを形成
する樹脂成分を、同一のものにすることが最も好まし
い。
【0024】以上の通りの構成からなる水圧転写用シー
トを使用する本発明の水圧転写法について、以下に説明
する。
【0025】本発明の水圧転写法の第1工程は、水圧転
写用シートにおける基材フィルム、すなわち、水溶性も
しくは水膨潤性を有し、かつ吸水して膨潤延展する性質
を有する基材フィルム側が下を向くようにして、転写用
シートを水面に浮かべた後、該転写用シートの上面に、
転写用シートの転写層である部分印刷模様層と補強・固
定層とを活性化させる活性剤を塗布するか、または転写
用シートの上面に、該転写用シートの転写層である部分
印刷模様層と補強・固定層とを活性化させる活性剤を塗
布した後、これを転写用シートにおける基材フィルム面
が下側となるようにして水面に浮かべる工程からなる。
【0026】水圧転写用シートを水面に浮かべるこの工
程においては、水圧転写用シートにブロアーを適用する
ことにより、水圧転写用シートを水面に密着させた状態
で水面に浮かべる。
【0027】水圧転写用シートの上に適用する上記の活
性剤は、水圧転写用シートにおける部分印刷模様層と補
強・固定層とを溶解する溶剤を含有するものであって、
部分印刷模様層と補強・固定層とを、プラスチック成形
体、金属成形体、木質成形体等の被転写体の被転写面に
転写させる工程が水面で完了するまでは蒸発することが
なく、また被転写体の被転写面を侵食することのない溶
剤を含有するものが好ましい。
【0028】このような溶剤の具体例としては、ペンタ
ン,ヘキサン,ヘプタン,オクタン等、あるいはこれら
の混合液であるガソリン,石油,ベンジン,ミネラルス
ピリット,石油ナフサ等の脂肪族炭化水素類、ベンゼ
ン,トルエン,キシレン,シクロヘキサン,エチルベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、トリクロルエチレン,パー
クロルエチレン,クロロホルム,四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、メチルアルコール,エチルアルコー
ル,プロピルアルコール,ブチルアルコール,アミルア
ルコール,ベンジルアルコール,ジアセトンアルコール
等の一価のアルコール類、エチレングリコール,プロピ
レングリコール,グリセリン等の多価アルコール類、ア
セトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケト
ン,シクロヘキサノン,メチルシクロヘキサノン,イソ
ホロン等のケトン類、エチルエーテル,イソプロピルエ
ーテル,エチレングリコール・モノ・メチルエーテル,
エチレングリコール・モノ・エチルエーテル,ジエチレ
ングリコール・モノ・メチルエーテル,ジエチレングリ
コール・モノ・エチルエーテル,ジエチレングリコール
・モノ・ブチルエーテル,ジエチレングリコール・ジ・
ブチルエーテル等のエーテル類、エチレングリコール・
モノ・メチルエーテル・アセテート,エチレングリコー
ル・モノ・エチルエーテル・アセテート,ジエチレング
リコール・モノ・メチルエーテル・アセテート,ジエチ
レングリコール・モノ・エチルエーテル・アセテート,
ジエチレングリコール・モノ・ブチルエーテル・アセテ
ート等の酢酸エステル類、酪酸エステル等のエステル
類、ニトロ炭化水素類、ニトリル類、アミン類、その他
アセタール類、酸類、フラン類等の単独、あるいは混合
溶剤を使用し得る。
【0029】活性剤として、上記の溶剤に溶解する樹脂
を、該溶剤の5〜60重量%程度配合したものを使用す
るときには、活性剤の粘度調整が容易で、かつ活性剤の
塗布手段を限定されることがなく、しかも水圧転写用シ
ートにおける印刷模様層のインキの保持時間が長くなる
ので転写工程に長時間を掛けることができるようにな
る。
【0030】活性剤中の溶剤に溶解する樹脂としては、
例えば塩化ビニル,塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニ
ル単量体、スチレンならびにその誘導体、酢酸ビニル等
のビニルエステル単量体、アリルアルコール及びアリル
エステル類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
クロトン酸、マレイン酸又はフマール酸等の不飽和カル
ボン酸類、これらの不飽和カルボン酸類のエステル誘導
体、同じくこれらの不飽和カルボン酸類のニトリル誘導
体や酸アミド誘導体、これらの不飽和カルボン酸類の酸
アミド誘導体のN−メチロール誘導体及び同じくN−ア
ルキルメチロールエーテル誘導体、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエ
ーテル、ビニルイソシアネート、アリルイソシアネー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレング
リコール−モノ(メタ)アクリレート、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、メチルビニルケトン、ブタジエ
ン、エチレン、プロピレン、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ビニルピリジン、tert−ブチルアミノ
エチルメタクリレート、多価アルコールのモノアリルエ
ーテル等の単独重合体あるいは共重合体類からなる熱可
塑性樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フ
ェノール系樹脂、メラミン系樹脂、尿素樹脂、エポキシ
系樹脂、フタル酸ジアリル系樹脂、ケイ素樹脂、ポリウ
レタン系樹脂等の熱硬化性樹脂、またはそれらの変性樹
脂、もしくは初期縮合物、天然樹脂、ロジン及びその誘
導体、天然又は合成ゴム、石油樹脂等を使用し得る。
【0031】活性剤の塗布手段としては、グラビアコー
ト,オフセットグラビアコート,ロールコート,バーコ
ート,スプレーコート,超音波コート等を利用すること
ができ、2〜30g/m2 程度、好ましくは3〜15g
/m2 程度に塗布するのがよい。
【0032】水圧転写用シートを水面に浮かべるには、
枚葉状のものを1枚宛浮かべることもできるし、又水を
一定方向に流しながら巻き取り状のものを連続的に送り
出しながら水面に浮かべることもできる。そして本発明
においては、水面に浮かべたこの水圧転写用シートに対
してブロワーを適用することによって、水圧転写用シー
トと水面との間に気泡が入るのを防止し、又水圧転写用
シートに皺が発生するのを防止する。
【0033】前記第1工程に続く第2工程では、水面に
浮いている水圧転写用シートの上方から、各種の成形体
からなる被転写体を、被転写面が下方になるようにして
下降させると共に、水圧転写用シートと被転写体との間
に気泡が入らないようにしながら水圧転写用シートを被
転写体の被転写面に沿って延展させ、水圧により被転写
面と水圧転写用シートとを密接させる。
【0034】なお、被転写体の被転写面には、水圧転写
用シートにおける転写層の表面との間の密着性を良好に
させるためのプライマー層を予め形成して置くことが好
ましい。
【0035】また、前記水圧転写用シートを浮かべる際
の水は、水圧転写用シートにおける基材フィルム、すな
わち、水溶性もしくは水膨潤性を有し、かつ吸水して膨
潤延展する性質を有する基材フィルムの性質により、温
度等を適宜に調整する。
【0036】続いて水圧転写用シートにおける転写層が
被転写体の表面に十分に固着した後、該水圧転写用シー
トにおける基材フィルムを除去する第3工程を実施す
る。
【0037】水圧転写用シートにおける基材フィルム、
すなわち、水溶性もしくは水膨潤性を有し、かつ吸水し
て膨潤延展する性質を有する基材フィルムを除去する方
法としては、水を用いて被転写体をシャワー洗滌するの
が最も能率的で好ましい方法である。
【0038】これにより、被転写体の表面に付着した基
材フィルムを完全に除去し得ると共に、転写の際に生ず
る汚れも洗滌し得る。このときに利用する水の温度は、
利用した転写用シートにおける基材フィルムの材質など
によっても異なるが、一般的には15〜60℃程度が適
当であり、また洗滌時間は1〜10分程度で十分であ
る。
【0039】最終工程である第4工程では、被転写面に
転写層を転写させた被転写体を十分に乾燥させ、目的製
品を得る。
【0040】
【作用、効果】以上の工程からなる本発明の水圧転写法
においては、水圧転写用シートを水面に繰り出して浮か
べる工程で、水圧転写用シートと水面との間に気泡が入
らないように、かつ水圧転写用シート自体に皺が発生し
ないようにするために、水圧転写用シートにブロワーを
適用する。
【0041】しかして、本発明の水圧転写法で使用する
水圧転写用シートは、該水圧転写用シートの伸張性が全
体に亙って抑制されており、水圧転写用シートの部分印
刷模様層の存在する部分と部分印刷模様層の存在しない
非印刷模様部とで伸張性が相違することがない。
【0042】このため、水圧転写用シートを水面に浮か
べる工程で、該水圧転写用シートに適用されるブロワー
により、水圧転写用シートの非印刷模様部が薄肉になっ
たり、あるいは該部に穴明きが発生したりすることがな
く、したがって本発明の水圧転写法によれば、品質の良
好な水圧転写模様層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水圧転写法で使用する水圧転写用シー
トの実施例品の模型断面図である。
【図2】本発明の水圧転写法で使用する水圧転写用シー
トの別の実施例品の模型断面図である。
【符号の説明】
1:水圧転写用シート 2:基材フィルム 3:非水溶性の樹脂層による一連の補強・固定層 4:非水溶性の部分印刷模様層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大滝 信之 静岡県清水市今泉180番地6号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水圧転写用シートを水面に浮かべた
    後、被転写体をその上方から押し入れることにより、水
    圧を利用して成形体の表面に印刷模様層を転写する水圧
    転写法において、水溶性もしくは水膨潤性を有し、かつ
    吸水して膨潤延展する性質を有する基材フィルムの上に
    非水溶性の部分印刷模様層を有し、しかも前記基材フィ
    ルムにおける非水溶性の部分印刷模様層側に、非水溶性
    の樹脂層による一連の補強・固定層が形成されている水
    圧転写用シートを使用し、該水圧転写用シートを水面に
    浮かべる際に水圧転写用シートに対してブロワーを適用
    することを特徴とする水圧転写法。
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