JPH083987Y2 - 機器用コンセントの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、パネルに取り付けられ、端子部をプリント
板に接続する機器用コンセントの構造に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来のこの種の機器用コンセントは、その差し込み面
は単に平面状に形成されていた。

［考案が解決しようとする課題］ 従って、信号系統や電圧値が異なるプラグが誤って差
し込まれるという問題があった。また、コンセント内に
埃やゴミが入り易く、接触不良の原因ともなっていた。

本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであって、
プラグの接続誤りをなくし、埃やゴミの侵入をなくすこ
とを目的とし、更に充電部に対する接触事故を防止し、
しかもプリント板に対して正確な位置にコンセント本体
を取り付けることを目的とした機器用コンセントの構造
を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、プラグが挿入されるコンセント本体の差し
込み面にプラグの差し込み方向と同方向にプラグの外殻
形状と同じ六角形状のリブを周設し、上記パネルの面に
対して直交するように配置されるプリント板に対して半
田付けする端子部とプリント板に設けた穴に挿入する位
置決め用の突起をプリント板に並行するコンセント本体
の側面に夫々突設し、刃受ばねの端部に切り起しにより
形成されコンセント本体の背面から外方に突出してコン
セント本体の背面側に向けた先端を背面に係止すること
で刃受けばねをコンセント本体に固定する切起部を間に
配置して切起部を保護する一対の充電部保護用リブをコ
ンセント本体の背面に平行突設したものである。

［作用］ 六角形状のリブの内側に外殻が同じ形状のプラグを挿
入して、プラグをコンセント本体に挿入接続するように
している。更に上記パネルの面に対して直交するように
配置されるプリント板に対して半田付けする端子とプリ
ント板に設けた穴に挿入する位置決め用の突起をプリン
ト板に並行するコンセント本体の側面に夫々突設してあ
るから、コンセント本体のプリント板に対する取り付け
位置が正確に設定でき、そのため位置ずれによりパネル
に対する取着が難しくなるということがおきない。また
刃受ばねの端部に切り起しにより形成されコンセント本
体の背面から外方に突出してコンセント本体の背面側に
向けた先端を背面に係止することで刃受けばねをコンセ
ント本体に固定する切起部を間に配置して切起部を保護
する一対の充電部保護用リブをコンセント本体の背面に
平行突設したので、刃受ばねをコンセント本体に固定す
るための切起部が露出してあってもリブにより被蔽保護
では、そのため機器内における充電部に対する接触事故
が起きにくくなって機器内における実装密度を高めるこ
とができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。第
１図〜第３図に示すように、コンセント本体１は、ボデ
イ２とカバー３とで構成されており、ボデイ２とカバー
３とは着脱自在に嵌合可能となっている。合成樹脂製か
らなるボデイ２は略Ｌ型に形成されていて、内部には一
対の凹所４が形成してある。両凹所４には導電性の刃受
ばね５が配置され、凹所４の開口面側を差し込み孔６と
して、刃受ばね５の先端が該差し込み孔６に位置してい
る。ボデイ２の側片８にはスリット９が凹所４と連通し
て形成され、このスリット９に沿って刃受ばね５から端
子部７が一体に突設されている。端子部７の先端はボデ
イ２より突出していて、且つプリント板10の穴11に圧入
できるように両側をく字型に切り起こして折曲してあ
る。

この端子部７は一対の差し込み孔６で形成される差し
込み面とは直交している。つまり、端子部７は刃受ばね
５の長手方向より90°の角度で突出している。刃受ばね
５の長手方向の端部には切起部12が切り起こし形成して
あり、この切起部12をボデイ２に圧入することで、刃受
ばね５をボデイ２に固定している。ボデイ２の背面の切
起部12の上下には充電部保護用のリブ13が夫々一体に突
設され、また、ボデイ２の下面の端部には位置決め用の
突起14が一対突設されている。尚、端子部７や突起14の
ピッチなどの位置関係は、プリント板を共用できるよう
に横型コンセントと同一の寸法関係としている。更に、
ボデイ２の両側面にはカバー３と係合するための係合突
起15が突設してある。

合成樹脂からなるカバー３の前面側には、周囲に前面
側に突出した六角形状のリブ16が一体に形成してあり、
リブ16の基部側には平板状で四角形のフランジ部18が形
成してある。リブ16の内側の凹所17の底部には第３図
（ｂ）に示すように、プラグ26の栓刃27が挿入する挿入
孔19が一対穿設されており、この挿入孔19を形成した円
筒部19aがボデイ２の差し込み孔６に第３図（ｂ）に示
すように突出して刃受ばね５に対面し、刃受ばね５に挿
入接続できるようになっている。カバー３の両側の側面
の上下には弾性を有する当接片20が夫々一体に形成さ
れ、この当接片20にて第２図に示すようにパネル21の背
面に弾接して、カバー３をパネル21に取り付けるように
している。また、カバー３の背面側には上記係合突起15
と係合する係止孔23を有する弾性の係止片24が一体に係
止されている。

しかして、ボデイ２の突起14をプリント板10の穴25に
挿入すると共に、端子部７をプリント板10の穴11に挿入
してボデイ２の位置決めを行ない、端子部７をプリント
板10のパターンに半田付け等で固定する。そして、パネ
ル21の前面からカバー３を開口部に挿入する。この時、
カバー３の当接片20とフランジ部18でパネル21を挟持す
ると共に、カバー３の係止孔23とボデイ２の係合突起15
とが係合し、コンセント本体１はパネル21及びプリンタ
ト板10に固定されることになる。そして、プラグ26をコ
ンセント本体１のカバー３のリブ16内の凹所17に挿入
し、プラグ26の前面より突出している栓刃27をボデイ２
内の刃受ばね５に挿入接続する。この場合、プラグ26及
びリブ16が六角形状であるため、間違いなく挿入接続す
ることができるものである。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、プラグが挿入されるコンセン
ト本体の差し込み面にプラグの差し込み方向と同方向に
プラグの外殻形状と同じ六角形状のリブを周設したもの
であるから、六角形状のリブの内側に外殻が同じ形状の
プラグを挿入して、プラグをコンセント本体に挿入接続
することができるものであり、そのため、プラグの誤接
続をすることがなく、また、突出したリブによりコンセ
ント本体内に埃やゴミが侵入しにくく、接触不良を起こ
しにくくなるという効果を奏するものであり、更に上記
パネルの面に対して直交するように配置されるプリント
板に対して半田付けする端子とプリント板に設けた穴に
挿入する位置決め用の突起をプリント板に並行するコン
セント本体の側面に夫々突設してあるから、コンセント
本体のプリント板に対する取り付け位置が正確に設定で
き、そのため位置ずれによりパネルに対する取着が難し
くなるということがおきず、また刃受ばねの端部に切り
起しにより形成されコンセント本体の背面から外方に突
出してコンセント本体の背面側に向けた先端を背面に係
止することで刃受けばねをコンセント本体に固定する切
起部を間に配置して切起部を保護する一対の充電部保護
用リブをコンセント本体の背面に平行突設したので、刃
受ばねをコンセント本体に固定するための切起部が露出
してあってもリブにより被蔽保護でき、そのため機器内
における充電部に対する接触事故が起きにくくなって機
器内における実装密度を高めることができるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の分解斜視図、第２図は同上の
取付状態を示す断面図、第３図（ａ）〜（ｄ）は同上の
コンセント本体の正面図、破断底面図、側面図及び背面
図である。 １はコンセント本体、５は刃受ばね、16はリブ、26はプ
ラグ、27はピンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コンセント本体の内部の刃受ばねにプラグ
   のピンが挿入接続されパネルに取着される機器用コンセ
   ントにおいて、プラグが挿入されるコンセント本体の正
   面にプラグの外殻形状と六角形状のリブを周設し、上記
   パネルの面に対して直交するように配置されるプリント
   板に対して半田付けする端子部とプリント板に設けた穴
   に挿入する位置決め用の突起をプリント板に並行するコ
   ンセント本体の側面に夫々突設し、刃受ばねの端部に切
   り起しにより形成されコンセント本体の背面から外方に
   突出してコンセント本体の背面側に向けた先端を背面に
   係止することで刃受けばねをコンセント本体に固定する
   切起部を間に配置して切起部を保護する一対の充電部保
   護用リブをコンセント本体の背面に平行突設して成る機
   器用コンセントの構造。