JPH0733406Y2 - 機器用コンセントの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、パネルに取り付けられ、端子部をプリント板
に接続する機器用コンセントの構造に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来のこの種の機器用コンセントは、プラグが差し込ま
れる差し込み面をパネル側に設け、プリント板に接続す
る端子部を差し込み面とは反対側であって、差し込み方
向と同方向に突設していた。

［考案が解決しようとする課題］ 端子部を差し込み面と同方向に突設しているため、機器
用コンセントの下面にプリント板が位置し、端子部はプ
リント板より上方に位置するため、機器用コンセントの
端子部とプリント板とをジャンパー線等で配線しなけれ
ばならないという問題があった。また、プリント板を分
割し、分割したプリント板に機器用コンセントの端子部
を直付けした場合でも、２つのプリント板をやはりジャ
ンパー線で接続しなければならなかった。

本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであって、端
子部とプリント板とをジャンパー線等を用いずに配線で
きることを目的とした機器用コンセントの構造を提供す
るものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、端子部を差し込み面の差し込み方向に対して
直交する方向に突設したものである。

［作用］ コンセント本体の差し込み面の差し込み方向に対して直
交する方向に端子部を突設することにより、端子部をプ
リント板に直接接続するようにしている。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。第１
図〜第３図に示すように、コンセント本体１は、ボデイ
２とカバー３とで構成されており、ボディ２とカバー３
とは着脱自在に嵌合可能となっている。合成樹脂製から
なるボデイ２は略Ｌ型に形成されていて、内部には一対
の凹所４が形成してある。両凹所４には導電性の刃受ば
ね５が配置され、凹所４の開口面側を差し込み孔６とし
て、刃受ばね５の先端が該差し込み孔６に位置してい
る。ボデイ２の側片８の内側には凹段部９が凹所４と連
通して形成され、この凹段部９に沿って刃受ばね５から
端子部７が一体に突設されている。端子部７の先端はボ
デイ２より突出していて、且つプリント板10の穴11に圧
入できるように両側をく字型に切り起こして折曲してあ
る。

この端子部７は一対の差し込み孔６で形成される差し込
み面とは直交している。つまり、端子部７は刃受ばね５
の長手方向より90°の角度で突出している。刃受ばね５
の長手方向の端部には切起部12が切り起こし形成してあ
り、この切起部12をボデイ２に圧入することで、切起部
12をボディ２の後端に係止させ、刃受ばね５をボデイ２
に固定している。ボデイ２の背面の切起部12の上下には
充電部保護用のリブ13が夫々一体に突設され、切起部12
における短絡などを防止することができるものである。
また、ボデイ２の下面の端部には位置決め用の突起14か
一対突設されている。尚、端子部７や突起14のピッチな
どの位置関係は、プリント板を共用できるように横型コ
ンセントと同一の寸法関係としている。更に、ボデイ２
の上下面にはカバー３と係合するための係合突起15が突
設してある。

合成樹脂からなるカバー３の前面側には、周囲に嵌合溝
16を設けた突部17が形成され、その前端部はフランジ部
18より第３図（ｂ）（ｃ）に示すように突出している。
突部17にはプラグの栓刃が挿入する挿入孔19が一対穿設
されており、この挿入孔19とボデイ２の差し込み孔６と
が第３図（ｂ）に示すように対面し、刃受ばね５に挿入
接続できるようになっている。尚、上記嵌合溝16はプラ
グの周縁が差し込まれる溝である。ガハー３の両側の側
面の上下には弾性を有する当接片20が夫々一体に形成さ
れ、この当接片20にて第１図に示すようにパネル21の背
面に弾接して、カバー３をパネル21に取り付けるように
している。突部17の背面は空洞部22となっており、この
空洞部22内にボデイ２を挿入するようになっている。ま
た、カバー３の背面側には上記係合突起15と係合する係
止孔23を有する弾性の係止片24が一体に係止されてい
る。

しかして、ボデイ２の突起14をプリント板10の穴25に挿
入すると共に、端子部７をプリント板10の穴11に挿入し
てボデイ２の位置決めを行ない、端子部７をプリント板
10のパターンに半田付け等で固定する。そして、パネル
21の前面からカバー３を開口部に挿入し、カバー３の空
洞部22内にボデイ２を挿入していく。この時、カバー３
の当接片20とフランジ部18でパネル21を挟持すると共
に、カバー３の係止孔23とボデイ２の係合突起15とが係
合し、コンセント本体１はパネル21及びプリント板10に
固定されることになる。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、端子部を差し込み面の差し込み
方向に対して直交する方向に突設したものであるから、
コンセント本体の差し込み面の差し込み方向に対して直
交する方向に端子部を突設することで、端子部をプリン
ト板に直接接続することができ、そのため、従来のよう
にジャンパー線を用いることなくコンセント本体をプリ
ント板に接続でき、また、プリント板を分割することも
不要となり、取付性の向上を図ることができる効果を奏
するものである。ボディに形成した凹段部によって端子
部が固定されるから、端子部がずれるのを防止でき、ま
た、刃受ばねの長手方向の端部に形成した切起部をボデ
ィの後端に係止させることによって、刃受ばねを確実に
ボディに固定することができ、しかも、ボディの後端か
ら突出した切起部の両側に充電部保護用のリブを設けた
から、切起部における短絡を防止することができる効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の取付状態を示す断面図、第２
図は同上の分解斜視図、第３図（ａ）〜（ｄ）は同上の
コンセント本体の正面図、破断底面図、側面図及び背面
図である。 １はコンセント本体、７は端子部、10はプリント板であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】係止爪を具備して略Ｌ形に形成され内部に
   一対の凹所を備えたボディと、ボディの係止爪と着脱自
   在に係合する係止孔を有する係止片を備えたカバーとで
   コンセント本体が構成され、カバーの前面に開口した栓
   刃挿入口とボディの凹所とを連通させるとともに、この
   凹所内に栓刃と接続される刃受ばねを納装し、カバーと
   結合されない側のボディの側片の内側に凹所と連通する
   凹段部を形成し、この凹段部に沿って刃受ばねから一体
   に設けた端子部のく字型に切り起こして屈曲された先端
   をボディより突出させ、刃受ばねの長手方向の端部に形
   成した切起部をボディの後端より突出させて切起部にて
   刃受ばねを係止固定するとともに、ボディの後端から突
   出した切起部の両端に充電部保護用のリブを設けたこと
   を特徴とする機器用コンセントの構造。