JPH0839408A - 面取り用研削装置 - Google Patents

面取り用研削装置

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JPH0839408A
JPH0839408A JP19174794A JP19174794A JPH0839408A JP H0839408 A JPH0839408 A JP H0839408A JP 19174794 A JP19174794 A JP 19174794A JP 19174794 A JP19174794 A JP 19174794A JP H0839408 A JPH0839408 A JP H0839408A
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JP
Japan
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work
grinding mechanism
grinding
width
roll
Prior art date
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JP19174794A
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English (en)
Inventor
Seiji Uchikawa
清二 内川
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Amitec Corp
Original Assignee
Amitec Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの幅や高さの変動量が大きい場合で
も、均一な面取りを行う。 【構成】 ワークWの幅の変動に追従して、側面用倣い
ロール63L,63Rと研削機構7LL,7LU,7R
L,7RUがフレーム51L,51Rと一体となって幅
調整用エアシリンダ56L,56Rのピストンロッド5
7,57を進退させながらワークWの幅方向に移動す
る。ワークWの高さの変動に追従して、上面用倣いロー
ル81L,81Rと上部研削機構7LU,7RUが高さ
調整用エアシリンダ81L,81Rのピストンロッド8
2,82を進退させながら上下動する。各研削機構7
は、幅調整用エアシリンダ56と高さ調整用エアシリン
ダ81の付勢により常にワークWを所定の力で押圧し、
ワークWの角縁を均一に研削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの側角縁を斜め
方向から押圧しながら面取りする装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの角縁部を斜め側方から押
圧しながら面取りする装置として、実開平1−1386
49号公報に開示されているものがある。これは、図6
に示すように、ワークWを載置して搬送するベルトコン
ベア1とこのベルトコンベア1の側方に位置してワーク
の上側の側角縁を研削して面取りするための研削機構2
とから構成される。研削機構2は、テンションロール2
1とワークWの側角縁に対応するコンタクトロール22
との間に無端状のサンディングベルト23を掛け渡した
構成になり、ベルトコンベア1よりも高い位置からワー
クWの角縁部に対してサンディングベルト23の研削面
を斜め下向きに対向させるように設けられている。かか
る面取り用研削装置においては、ベルトコンベア1上を
搬送されるワークWが研削機構2による研削位置に達す
ると、ワークWの角縁部がサンディングベルト23によ
り斜め下方向に押圧されながら研削されることによって
面取りが施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ワークWに反りや捻れ
等が生じている場合にはワークWの幅や高さが変動し、
そのためにサンディングベルト23に対するワークWの
側角縁の位置が変動するのであるが、上記面取り用研削
装置においては、ワークWの側角縁の位置が変動しても
均一な研削が行われるようにするための手段が講じられ
ている。これは、コンタクトロール22を外周に筒状の
スポンジ22aが装着された構造とし、研削機構2から
ワークWの側角縁への押圧力がスポンジ22aを介して
弾力的に作用するようにしたものである。ワークWの側
角縁の位置が変動したときにはその変動に追従してスポ
ンジ22aが弾性変形することにより、ワークWに対し
て一定の押圧力が作用するようにして均一な研削が行わ
れる。
【0004】このコンタクトロール22の外周にスポン
ジ22aを装着するという手段では、ワークWの側角縁
の変動に対応可能な範囲を大きくしようとすると、スポ
ンジ22aを厚くしなければならない。しかし、スポン
ジ22aを厚くするとサンディングベルト23の走行安
定性が損なわれる虞があるばかりでなく、スポンジ22
aが厚くなるのに伴ってコンタクトロール22の外径が
大きくなると大きなスペースを占めることになる。この
ため、スポンジ22aの弾性変形を利用した従来の手段
では、ワークWの幅や高さの変動が大きい場合に十分に
対応することができなかった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ワークの幅や高さの変動量が大きい場合で
も、均一な面取りを行えるようにすることを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、所定方向に搬送され
るワークの側角縁を斜め方向から押圧しつつ研削する研
削機構と、ワークに接触する倣いロールとを備え、研削
機構と倣いロールとは、一体の状態でワークの搬送経路
に対して搬送方向と交差する方向への移動が可能である
と共に、弾性押圧体によって倣いロールがワークに接触
する方向へ付勢されている構成としたところに特徴を有
する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、所定方向に搬送されるワークの搬送経路を挟む両側
位置においてワークの側角縁を斜め方向から押圧しつつ
研削する固定研削機構と可動研削機構とを備え、固定研
削機構は搬送経路に対して固定して設けられ、可動研削
機構は、搬送経路に対して搬送方向と交差する方向への
移動が可能であると共にワークに接触する倣いロールを
一体移動可能に備えており、可動研削機構と倣いロール
とは弾性押圧体によってワークに接触する方向へ付勢さ
れている構成としたところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、所定方向に搬送されるワークの搬送経
路を挟む両側位置に、ワークの幅方向への移動が可能で
あって幅調整用弾性押圧体によりワークに接近する方向
へ付勢された一対のフレームを設け、両フレームには、
ワークの側角縁を斜め下方から押圧しつつ研削する下部
研削機構と前記ワークの側面に接触する側面用倣いロー
ルとを設けると共に、ワークの側角縁を斜め上方から押
圧しつつ研削する上部研削機構とワークの上面に接触す
る上面用倣いロールとを一体の状態で上下動可能に且つ
高さ調整用弾性押圧体によりワークに接触する方向へ付
勢して設けた構成としたところに特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、ワークの反り、捻
れ等のためにワークの高さや幅が変動すると、弾性押圧
体の付勢に従い又は付勢に抗して倣いロールと研削機構
が一体となってワークに接触する状態を保ちながら追従
変位する。これによってワークの高さと幅の変動が吸収
され、研削機構はワークの側角縁に対して一定の位置関
係を保ち、均一な研削を行う。
【0010】請求項2の発明においては、ワークの反
り、捻れ等のためにワークの高さや幅が変動すると、弾
性押圧体の付勢に従い又は付勢に抗して倣いロールと可
動研削機構が一体となってワークに接触する状態を保ち
ながら追従変位する。これによってワークの高さと幅の
変動が吸収され、固定研削機構と可動研削機構はワーク
の側角縁に対して一定の位置関係を保ち、均一な研削を
行う。
【0011】請求項3の発明においては、ワークの反
り、捻れ等のためにワークの高さが変動すると、高さ調
整用弾性押圧体の付勢に従い又は付勢に抗して上面用倣
いロールと上部研削機構が一体となってワークの上面に
接触する状態を保ちながら上下に追従変位する。これに
よってワークの高さの変動が吸収される。また、ワーク
の幅が変動すると、幅調整用弾性押圧体の付勢に従い又
は付勢に抗して、フレームが側面用倣いロールをワーク
の側面に接触させると共に下部研削機構をワークの側角
縁に当接させながら幅方向に追従変位する。これによっ
てワークの幅の変動が吸収される。ワークの高さと幅の
両方が変動した場合には、上記両作用が同時に行われる
ことによってワークの高さと幅の変動が吸収される。こ
のようにして、上部研削機構と下部研削機構はワークの
側角縁に対して一定の位置関係を保ち、均一な研削を行
う。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、研削機構をワ
ークの側角縁に対して一定の位置関係に保つ手段として
弾性押圧体を用いたから、弾性押圧体の付勢ストローク
を大きくすることにより、ワークの高さと幅の変動量が
大きい場合でも均一な面取りを行うことができる効果が
ある。
【0013】請求項1の発明によれば、固定研削機構と
可動研削機構をワークの側角縁に対して一定の位置関係
に保つ手段として弾性押圧体を用いたから、弾性押圧体
の付勢ストロークを大きくすることにより、ワークの高
さと幅の変動量が大きい場合でも均一な面取りを行うこ
とができる効果がある。
【0014】請求項3の発明によれば、上部研削機構と
下部研削機構をワークの側角縁に対して一定の位置関係
に保つ手段として高さ調整用弾性押圧体と幅調整用弾性
押圧体を用いたから、これらの弾性押圧体の付勢ストロ
ークを大きくすることにより、ワークの高さと幅の変動
量が大きい場合でも均一な面取りを行うことができる効
果がある。
【0015】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した一実施例を図1
乃至図5を参照して説明する。本実施例の面取り用研削
装置は、基台3上に設けたワーク搬送用のコンベア(本
発明の構成要件である搬送経路)4とワークWに面取り
を施す研削機構7とを備えている。まず、コンベア4に
ついて説明する。基台3の上方には、第1駆動送材ロー
ル41、従動送材ロール42及び第2駆動送材ロール4
3の3本の送材ロールが、1対の送材フレーム44,4
4によって水平方向に所定の間隔を空けて順に配置され
て支持され、さらに、第1駆動送材ロール41よりも送
材方向手前側の位置に第1駆動送材ロール41の両端部
に対応して一対の受けロール45が支持されている。2
本の駆動送材ロール41,43には、チェーン47及び
スプロケット46を介して送材モータ48の回転駆動力
が伝達されるようになっている。送材モータ48の駆動
により駆動送材ロール41,43を回転させると、送材
ロール41,42,43及び受けロール45に載置され
たワークWが図1の矢線M方向に搬送されるようになっ
ている。
【0016】また、コンベア4を挟む左右両側には一対
のフレーム51L,51Rが設けられている。各フレー
ム51L,51Rは、基台3上のスライドガイド31,
31により、コンベア4で搬送されるワークWの幅方向
(送材方向と直交する水平な方向)への移動自由に案内
されている。また、各フレーム51L,51Rを挟んで
コンベア4とは反対側の位置には、夫々、可動ブロック
52が前記スライドガイド31により各フレーム51
L,51Rと同方向の移動可能に案内されて設けられて
いる。さらに、可動ブロック52を挟んで各フレーム5
1L,51Rとは反対側に設けた固定ブロック53,5
3には、夫々、雄ネジ棒54がその軸線を可動ブロック
52の移動方向と平行にして回転のみを自由に支持され
ている。この雄ネジ棒54は可動ブロック52の図示し
ない雌ネジ孔に貫通状態で螺合されており、雄ネジ棒5
4の端部のハンドル55を回転操作すると、可動ブロッ
ク52がワークWの幅方向に移動するようになってい
る。
【0017】可動ブロック52の上面には、ピストンロ
ッド57をフレーム51L,51Rの移動方向と平行に
突出させた幅調整用のエアシリンダ(本発明の構成要件
である幅調整用弾性押圧体に相当する)56L,56R
が固定されており、これらの幅調整用エアシリンダ56
L,56Rのピストンロッド57,57の先端は、夫
々、フレーム51L,51Rの外側面に取り付けられて
いる。幅調整用エアシリンダ56L,56R内には所定
圧力の作動エアが充填されており、その作動エアの圧力
により可動ブロック52,52とフレーム51L,51
Rとが弾力的に連結されて略一体的にワークWの幅方向
へ移動することが可能となっている。
【0018】なお、各可動ブロック52には細長い検知
板58がフレーム51L,51Rの移動方向に延びて取
り付けられ、一方、フレーム51L,51Rには、検知
板58に対して所定距離に接近したときに、後述する上
部研削機構7LU,7RUを上下動させるための検知信
号を出力するセンサ59が取り付けられている。なお、
センサ59としては、磁気、超音波、光電子等を利用し
た各種の検知手段を適用することが可能である。
【0019】両フレーム51L,51Rのうちの送材方
向に向かって左側のフレーム51Lには、ワークWの左
下の側角縁を研削して面取りするための左角用下部研削
機構7LLが、第1駆動送材ロール41と従動送材ロー
ル42との間に対応する位置に配置されて設けられてい
る。この左角用下部研削機構7LLは、ベース61を介
してフレーム51Lに取り付けられており、フレーム5
1Lと一体となってワークWの幅方向へ移動することが
可能となっている。
【0020】この左角用下部研削機構7LLは、図1に
示すように、一対のロール71,71とパッド(図示せ
ず)の間に無端状のサンディングベルト73を掛け回し
たものであり、モータ74によってロールを回転駆動す
ると、サンディングベルト73のパッドに接触している
部分が、上下方向及び左右方向に対して45度の角度に
傾いた状態で搬送方向とは逆方向に走行しながらワーク
Wの左下の側角縁に当接してこの部分を研削するように
なっている。
【0021】なお、左角用下部研削機構7LLに設けた
ハンドル75(図2を参照)はサンディングベルト73
の位置をその幅方向に変位させるためのものである。こ
れにより、サンディングベルト73の研削面上における
ワークWへの接触位置が限局するのを防止し、もって、
サンディングベルト73の研削面の摩耗を均一にするこ
とができるようになっている。また、サンディングベル
ト73はハウジング76(図3を参照)で囲まれてい
て、ワークWの研削屑はハウジング76(図3を参照)
内に開口するホッパ77によって機外に排出されるよう
になっている。
【0022】一方、両フレーム51L,51Rのうちの
送材方向に向かって右側のフレーム51Rには、ワーク
Wの右下の側角縁を研削して面取りするための右角用下
部研削機構7RLが、従動送材ロール42と第2駆動送
材ロール43との間に対応する位置に配置されて設けら
れている。この右角用下部研削機構7RLは、ベース6
1を介してフレーム51Rに取り付けられており、フレ
ーム51Rと一体となってワークWの幅方向へ移動する
ことが可能となっている。この右角用下部研削機構7R
Lの構造は、上記左角用下部研削機構7LLと対称的な
同一構成であるため、説明は省略する。
【0023】さらに、左右の両フレーム51L,51R
には、図1及び図2に示すように、コンベア4側に向か
って内向きに突出する一対のアーム62,62が固定し
て設けられている。各アーム62の先端には、夫々、送
材方向に向かって第1駆動送材ロール41の僅かに手前
側の位置においてコンベア4上のワークWの左右両側面
に接触して回転することが可能な側面用倣いロール63
が支持されている。左側の側面用倣いロール63Lは、
左角用下部研削機構7LLがワークWの左下側角縁を適
正に研削する状態においてそのワークWの左側面に接触
するように位置決めされ、かかる状態で左側のフレーム
51L、左角用下部研削機構7LL及び左側面用倣いロ
ール63Lが一体となってワークWの幅方向に移動する
ことが可能となっている。これと同様にして、右側の側
面用倣いロール63Rも右角用下部研削機構7RLに対
して位置決めされ、右側のフレーム51R、右角用下部
研削機構7RL及び右側面用倣いロール63Rが一体と
なってワークWの幅方向に移動することが可能となって
いる。
【0024】左側のフレーム51Lの上端部には、固定
ブロック64によって軸線を上下方向に向けた雄ネジ棒
65が回転のみを可能に支持されていると共に、上下方
向の昇降ガイド66,66が設けられている。昇降ガイ
ド66には、送材方向に長い昇降ブロック67が上下方
向の移動可能に嵌装され、この昇降ブロック67の図示
しない雌ネジ孔には雄ネジ棒65が貫通状態で螺合され
ている。この雄ネジ棒65の上端のハンドル68を回転
操作すると、昇降ブロック67が昇降駆動されるように
なっている。さらに、昇降ガイド66には、昇降ベース
69が昇降ブロック67よりも下方において上下動可能
に嵌装されている。
【0025】昇降ブロック67には、ピストンロッド8
2を昇降ブロック67の移動方向と平行に突出させた高
さ調整用のエアシリンダ(本発明の構成要件である高さ
調整用弾性押圧体)81Lが固定されている。そして、
この高さ調整用エアシリンダ81Lのピストンロッド8
2の先端は昇降ベース69の上端面に取り付けられてい
る。高さ調整用エアシリンダ81L内には所定圧力の作
動エアが充填されており、その作動エアの圧力により昇
降ブロック67と昇降ベース69とが弾力的に連結され
て略一体的に上下方向へ移動することが可能となってい
る。
【0026】昇降ベース69には、ワークWの左上の側
角縁を研削して面取りするための左角用上部研削機構7
LUが、従動送材ロール42と第2駆動送材ロール43
との間の位置において前記右角用下部研削機構7RLと
ワークWを挟んで斜めに方向に対向するように取り付け
られている。この左角用上部研削機構7LUの構造は、
上述した両下部研削機構7LL,7RLと同様の構成で
あるため、説明は省略する。
【0027】昇降ベース69には、更に、送材方向にお
いて左角用上部研削機構7LUを挟むように2本のアー
ム83,83が突成され、この両アーム83,83の先
端には、従動送材ロール42と第2駆動送材ロール43
の左端部真上においてコンベア4上のワークWの上面左
側縁部に接触して回転することが可能な一対の上面用倣
いロール84L,84Lが支持されている。この両倣い
ロール84Lは、左角用上部研削機構7LUがワークW
の左上側角縁を適正に研削する状態においてそのワーク
Wの上面に接触するように位置決めされ、かかる状態で
昇降ベース69、左角用上部研削機構7LU及び上面用
倣いロール84Lが一体となって上下方向(ワークWの
高さ方向)に移動することが可能となっている。
【0028】なお、昇降ブロック67から延びたアーム
85の先端には、第1駆動送材ロール41の真上におい
てワークWの上面の左側縁部に接触して回転する押えロ
ール86が支持されている。
【0029】一方、右側のフレーム51Rの上端部に
は、前記左側のフレーム51Lと同様に、ハンドル68
を備えた雄ネジ棒65が固定ブロック64によって回転
可能に支持されていると共に、上下方向の昇降ガイド6
6が設けられていて、昇降ガイド66に上下動可能に嵌
装した昇降ブロック67には雄ネジ棒65が螺合され、
更に、昇降ガイド66に嵌装した昇降ベース69には、
昇降ブロック67に取り付けた高さ調整用エアシリンダ
81Rのピストンロッド82の先端が取り付けられてい
る。
【0030】昇降ベース69には、ワークWの右上の側
角縁を研削して面取りするための右角用上部研削機構7
RUが、第1駆動送材ロール41と従動送材ロール42
との間の位置において前記左角用下部研削機構7LLと
ワークWを挟んで対向するように取り付けられている。
この右角用上部研削機構7RUの構造は、上述した各研
削機構7LL,7RL,7LUと同様の構成であるた
め、説明は省略する。
【0031】昇降ベース69には、送材方向において右
角用上部研削機構7RUを挟むように2本のアーム8
3,83が突成され、この両アーム83,83の先端に
は、第1駆動送材ロール41と従動送材ロール42の右
端部真上においてコンベア4上のワークWの上面右側縁
部に接触して回転することが可能な一対の上面用倣いロ
ール84R,84Rが支持されている。これらの上面用
倣いロール84R,84Rは、前記左側の上面用倣いロ
ール84Lと同様に、右角用上部研削機構7RUに対し
て位置決めされ、昇降ベース69、右角用上部研削機構
7RU及び上面用倣いロール84R,84Rが一体とな
って上下方向に移動可能となっている。
【0032】なお、昇降ブロック67から延びたアーム
85の先端には、第2駆動送材ロール43の真上におい
てワークWの上面の右側縁部に接触して回転する押えロ
ール86が支持されている。
【0033】また、前記したようにフレーム51L,5
1Rに設けたセンサ59から検知信号が出力されると、
この検知信号が出力されてから図示しないタイマーにセ
ットした所定の時間が経過したところで高さ調整用エア
シリンダ81L,81Rに対して各別に作動エアの給排
が行われる。フレーム51L,51Rが外側へ移動する
ことによってセンサ59が検知板58に接近したことを
検知した場合には、高さ調整用エアシリンダ81L,8
1Rはそのピストンロッド82,82を下方に進出させ
て上部研削機構7LU,7RUと上面用倣いロール84
L,84Rを下降させるような作動力を生じるようにな
っている。
【0034】次に、本実施例の作用について説明する。
ワークWをコンベア4で搬送する前に、ハンドル55の
操作により左右両フレーム51L,51RをワークWの
幅寸法に対応する所定の位置に移動させ、左右両側面用
倣いロール63L.63Rの間隔がワークWの幅よりも
少し狭くなるようにする。このとき、センサ59,59
は図1に示すように検知板58,58の先端から僅かに
内側にずれた位置にある。
【0035】また、ハンドル68の操作により左右の昇
降ベース69,69をワークWの厚さに対応する所定の
高さに移動させ、上面用倣いロール84L,84Rとコ
ンベア4との間の間隔がワークWの厚さよりも僅かに大
きくなるようにする。
【0036】かかる状態でコンベア4上にワークWを載
置して搬送すると、ワークWの先端が研削機構7による
研削位置に達する前に側面用倣いロール63L,63R
の間を通過する。このときにワークWが両側面用倣いロ
ール63L,63Rを外側へ押し広げるため、両フレー
ム51L,51Rが幅調整用エアシリンダ56L,56
Rの作動エアの圧力に抗して外側へ移動する。これによ
り、左角用下部研削機構7LLと右角用上部研削機構7
RUが、夫々、ワークWの左下角縁と右上角縁に対して
適正な研削可能となるように位置決めされる。同時に、
左角用上部研削機構7LUと右角用下部研削機構7RL
も、ワークWの幅方向においてその左上角と右下角に対
して位置決めされる。
【0037】上記のようにフレーム51L,51Rが移
動するとセンサ59,59が検知板58,58の先端下
方に位置し、センサ59,59からは検知信号が出力さ
れる。この検知信号が出力されてからタイマーで設定し
た所定の時間が経過すると、右側の高さ調整用エアシリ
ンダ81Rに対して作動エアの給排が行われて右角用上
部研削機構7RUと上面用倣いロール84Rとが一体に
下降する。そして、ワークWの先端が左角用下部研削機
構7LLと右角用上部研削機構7RUとによる研削位置
へ到達するのとほぼ同時に、右角用上部研削機構7RU
のサンディングベルト73がワークWの右上角の先端縁
に当接して研削を開始する。このようにワークWの先端
が研削位置に到達するタイミングに合わせて研削機構7
LL,7RUをワークWの先端に当接させるようにした
ことにより、ワークWの前端に端だれを生じることが防
止される。
【0038】左角用下部研削機構7LLと右角用上部研
削機構7RUによって研削が行われている間、ワークW
には、幅調整用エアシリンダ56L,56Rの作動エア
による付勢力と高さ調整用エアシリンダ81Rの作動エ
アによる付勢力とが研削機構7LL,7RUと倣いロー
ル84Rを介して作用するため、ワークWは、左右両側
から挟み付けられると共に上方からコンベア4上に押し
付けられる状態となり、幅方向に移動したり上方へ浮き
上がったりすることなく安定して搬送される。よって、
ワークWの左下角と右上角には良好な面取りが施され
る。
【0039】この後、センサ59から検知信号が出力さ
れてからタイマーで設定した所定の時間が更に経過する
と、ワークWの先端が左角用上部研削機構7LUと右角
用下部研削機構7RLとによる研削位置へ到達し、上述
と同様の作動によりワークWの左上角と右下角に対して
端だれを生じさせることなく良好な面取りが行われる。
【0040】さらに、タイマーで設定した所定の時間が
経過すると、ワークWの後端が左角用下部研削機構7L
Lと右角用上部研削機構7RUとによる研削位置を通過
するが、このときには、所定のタイミングで右側の高さ
調整用エアシリンダ81Rへの作動エアの給排が行われ
ることにより右角用上部研削機構7RUが上昇し、これ
によって、ワークWの左下角と右上角の後端において端
だれを生じることが防止される。その後、ワークWの後
端が左角用上部研削機構7LUと右角用下部研削機構7
RLとによる研削位置を通過するときにも、同様にし
て、左側の高さ調整用エアシリンダ81Lが作動して左
角用上部研削機構7LUが上昇し、もって、ワークWの
左上角と右下角の後端の端だれが防止される。
【0041】次に、ワークWに反りや捻れがある場合に
ついて説明する。この場合には、各研削位置においてワ
ークWが搬送されるのに伴ってその角縁の幅方向におけ
る位置や高さ方向における位置が変動することになる。
【0042】ワークWの幅が変動する場合、左角用下部
研削機構7LLと右角用上部研削機構7RUとによる研
削位置においては、ワークWの幅が広がるのに伴って幅
調整用エアシリンダ56L,56Rの付勢に抗して両研
削機構7LL,7RUが外側へ移動し、幅が狭まったと
きには幅調整用エアシリンダ56L,56Rの付勢に従
って両研削機構7LL,7RUが内側へ移動する。この
間、研削機構7LL,7RUからワークWに対しては幅
調整用エアシリンダ56L,56Rの付勢力が常に作用
するため、サンディングベルト73,73がワークWを
押圧する力はほぼ一定となり、したがって、研削量がほ
ぼ均一になる。これは、左角用上部研削機構7LUと右
角用下部研削機構7RLとによる研削位置においても同
じである。
【0043】また、ワークWの高さが変動する場合、左
角用下部研削機構7LLと右角用上部研削機構7RUと
による研削位置においては、ワークWが高くなるのに伴
って高さ調整用エアシリンダ81Rの付勢に抗して上面
用倣いロール84Rと右角用上部研削機構7RUとが上
昇し、高さが低くなったときには高さ調整用エアシリン
ダ81Rの付勢に従って倣いロール84Rと右角用上部
研削機構7RUが下降する。この間、ワークWに対して
は高さ調整用エアシリンダ81Rの下向きの付勢力が倣
いロール84Rと右角用上部研削機構7RUを介して常
に作用するため、サンディングベルト73がワークWを
押圧する力はほぼ一定となり、したがって、研削量がほ
ぼ均一になる。これは、左角用上部研削機構7LUと右
角用下部研削機構7RLとによる研削位置においても同
様である。
【0044】さらに、ワークWの幅と高さの両方が変動
する場合には、上述した幅の変動に伴う作動と高さの変
動に伴う作動とが同時に行われるのであって、この場合
にも研削量がほぼ均一になる。
【0045】このように本実施例では、ワークWに反り
や捻れがあってその幅や高さが変動する場合において研
削量を均一にするための手段として、作動エアの圧力を
利用して付勢力を生じさせるエアシリンダ56L,56
R,81L,81Rが用いられている。これらのエアシ
リンダは、その作動エアの容量や圧力を変えることによ
って所望の付勢力が得られると共に、その付勢力を作用
させることが可能なストロークの範囲を大きくとること
が可能である。このため、ワークWの幅や高さの変動量
が大きい場合でも、その変動に研削機構7を確実に追従
させて研削機構7とワークWの角縁とを常に一定の位置
関係に保つことができ、もって、良好な面取りを施すこ
とができる。
【0046】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0047】(1)上記実施例では、4基の研削機構7
LL,7RL,7LU,7RUを設けて一度の送材工程
でワークWの4つの角縁に面取りを施す構成になる研削
装置について説明したが、本発明は、1基の研削機構を
用いた研削装置も技術的範囲に含むものである。
【0048】(2)本発明は、研削機構をコンベア4を
挟んだ両側位置に2基設け、両方の研削機構がワークW
の上面側の角縁を面取りする構成になる研削装置も技術
的範囲に含むものである。この場合、一方の研削機構を
固定して設けると共に、他方の研削機構をワークWの幅
と高さの変動に対して追従可能なように設ける構成とし
てもよい。若しくは、両方の研削機構を、ワークWの幅
と高さの変動に対して追従可能なように設ける構成とし
てもよい。
【0049】(3)本発明は、研削機構をコンベア4を
挟んた両側位置に2基設け、一方の研削機構がワークW
の上面側の角縁に面取りを施すと共に、他方の研削機構
が下面側の角縁に面取りを施す構成としてもよい。この
場合、ワークWの上面側の角縁に面取りを施す研削機構
をワークWの幅と高さの変動に対して追従可能に設ける
ことになる。
【0050】(4)本発明は、研削機構をコンベア4の
左右いずれか片側に2基設け、一方の研削機構がワーク
Wの上面側の角縁に面取りを施すと共に他方の研削機構
が下面側の角縁に面取りを施す構成としてもよい。この
場合、上面側の角縁に面取りを施す研削機構をワークW
の幅と高さの変動に対して追従可能にすると共に、下面
側の角縁に面取りを施す研削機構を補強部の幅の変動に
対して追従可能とすることになる。
【0051】(5)上記実施例では、ワークWの幅と高
さの変動に対して研削機0構を追従させるための手段で
ある弾性押圧体としてエアシリンダを用いたが、本発明
によれば、弾性押圧体としては圧縮コイルバネ等の他の
弾性部材を用いることも可能である。
【0052】(6)上記実施例では、各研削機構7L
L,7LU,7RL,7RUが一対のロール71,71
とパッドとに無端状のサンディングベルト73を掛け回
した構成になる場合について説明したが、本発明は、研
削機構が、円形の1つのロールの外周にサンディングベ
ルトを巻き付けた構成であったり、外周面が研削面とな
った円形の砥石から構成されている場合にも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図
【図2】正面図
【図3】図1のA−A線断面図
【図4】図1のB−B線断面図
【図5】図1のC−C線断面図
【図6】従来例の正面図
【符号の説明】
W…ワーク 7LL…左角用下部研削機構 7RU…右角用上部研削機構 7LU…左角用上部研削機構 7RL…右角用下部研削機構 63L,63R…側面用倣いロール 84L,84R…上面用倣いロール 56L,56R…幅調整用エアシリンダ(弾性押圧体) 81L,81R…高さ調整用エアシリンダ(弾性押圧
体) 51L,51R…フレーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に搬送されるワークの側角縁を
    斜め方向から押圧しつつ研削する研削機構と、前記ワー
    クに接触する倣いロールとを備え、前記研削機構と前記
    倣いロールとは、一体の状態で前記ワークの搬送経路に
    対して搬送方向と交差する方向への移動が可能であると
    共に、弾性押圧体によって前記倣いロールが前記ワーク
    に接触する方向へ付勢されていることを特徴とする面取
    り用研削装置。
  2. 【請求項2】 所定方向に搬送されるワークの搬送経路
    を挟む両側位置において前記ワークの側角縁を斜め方向
    から押圧しつつ研削する固定研削機構と可動研削機構と
    を備え、前記固定研削機構は前記搬送経路に対して固定
    して設けられ、前記可動研削機構は、前記搬送経路に対
    して搬送方向と交差する方向への移動が可能であると共
    に前記ワークに接触する倣いロールを一体移動可能に備
    えており、前記可動研削機構と前記倣いロールとは弾性
    押圧体によって前記ワークに接触する方向へ付勢されて
    いることを特徴とする面取り用研削装置。
  3. 【請求項3】 所定方向に搬送されるワークの搬送経路
    を挟む両側位置に、前記ワークの幅方向への移動が可能
    であって幅調整用弾性押圧体により前記ワークに接近す
    る方向へ付勢された一対のフレームを設け、前記両フレ
    ームには、前記ワークの側角縁を斜め下方から押圧しつ
    つ研削する下部研削機構と前記ワークの側面に接触する
    側面用倣いロールとを設けると共に、前記ワークの側角
    縁を斜め上方から押圧しつつ研削する上部研削機構と前
    記ワークの上面に接触する上面用倣いロールとを一体の
    状態で上下動可能に且つ高さ調整用弾性押圧体により前
    記ワークに接触する方向へ付勢して設けたことを特徴と
    する面取り用研削装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248259A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Miyazawa:Kk 面取り装置およびステンレススチール板の面取り方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03184757A (ja) * 1989-12-11 1991-08-12 Suteyoshi Numao 板状部材等の端部研摩装置

Patent Citations (1)

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