JPH0839375A - テーブル装置 - Google Patents

テーブル装置

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JPH0839375A
JPH0839375A JP17523794A JP17523794A JPH0839375A JP H0839375 A JPH0839375 A JP H0839375A JP 17523794 A JP17523794 A JP 17523794A JP 17523794 A JP17523794 A JP 17523794A JP H0839375 A JPH0839375 A JP H0839375A
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JP
Japan
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linear
carriage
base
groove
linearly
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JP17523794A
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English (en)
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Takashi Mizutani
隆 水谷
Yukiharu Ootsuka
行治 大塚
Takashi Yamagiwa
高 山極
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造を有しかつ確実にテーブルの直線
移動および回転運動を行うことができるとともに、直線
型変位検出器によりテーブルの直線移動量の検出を行う
際の検出精度を向上できるテーブル装置の提供。 【構成】 ベース11と、このベース11に対して一軸
方向(図中X方向)に直線移動可能かつ回転軸Zを中心
に回転可能とされたテーブル12と、回転軸Zを挟んで
両側に配置された一対のリニアモータ(固定子21,2
2および可動子23)によるリニアモータ機構20とを
備えたテーブル装置10を構成し、回転軸Zを挟んでテ
ーブル12の両側部分に同方向または逆方向の推力を与
えることにより、それぞれテーブル12を直線移動また
は回転させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線移動および回転運
動を行うテーブル装置に関し、精密測定機械や加工機械
等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、三次元測定機、真円度測定機等
の精密測定機械、あるいはNC旋盤、フライス盤等の加
工機械などには、被測定物や被加工物等を積載した状態
で移動させる各種のテーブル装置が利用されている。こ
のようなテーブル装置には、被測定物や被加工物等を直
線移動させるもの、回転させるもの、あるいは直線移動
および回転の両方を行うものなどがある。このうち直線
移動および回転の両方を行うテーブル装置として、被測
定物や被加工物等を載せるテーブルを回転可能に支持す
るキャリッジをテーブルの直下に設け、ねじ軸を用いて
このキャリッジをベースに対して一軸方向に直線移動さ
せる構成のものが採用されている。
【0003】そして、このようなテーブル装置では、一
軸方向に沿って配置されたねじ軸を回転させることによ
りキャリッジと共にテーブルを直線移動させるととも
に、キャリッジ内に内蔵されたモータによりテーブルを
回転させている。また、ベースとキャリッジとの間に一
軸方向に沿って配置された直線型変位検出器によりテー
ブルの直線移動量の検出を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のテーブル装置では、ねじ軸および直線型変位検
出器を共に一軸方向に沿って配置しなければならない。
この際、ねじ軸を装置の中央位置(テーブルの回転軸の
直下の位置)に配置すると、直線型変位検出器を装置の
中央位置に配置することができないので、直線移動量の
検出精度が低下するという問題があった。また、仮に直
線型変位検出器を装置の中央位置に配置して直線移動量
の検出精度を向上させたとすると、キャリッジの直線案
内をバランス良く円滑に行うために、ねじ軸を装置の中
央位置を挟んで両側に二本設けなければならないので、
装置の構造が複雑化するという問題があった。
【0005】さらに、キャリッジ内にモータが内蔵され
ているので、直線移動するキャリッジに対してモータへ
の接続ケーブルを引かなければならず、これによっても
装置の構造が複雑化するという問題があった。そして、
キャリッジ内でのモータの発熱が、この近傍に設けられ
た直線型変位検出器による直線移動量の検出に悪影響を
及ぼすおそれもあった。
【0006】本発明の目的は、簡易な構造を有しかつ確
実にテーブルの直線移動および回転運動を行うことがで
きるとともに、直線型変位検出器によりテーブルの直線
移動量の検出を行う際の検出精度を向上できるテーブル
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対のリニア
モータを用いてテーブルを直線移動および回転運動させ
ることにより前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明のテーブル装置は、ベースと、この
ベースに対して一軸方向に直線移動可能かつ前記一軸方
向と直角をなす回転軸を中心に回転可能とされたテーブ
ルと、前記回転軸を挟んで両側に配置された一対のリニ
アモータにより前記テーブルを直線移動または回転させ
るリニアモータ機構とを備え、前記一対のリニアモータ
の各々は、前記ベースに前記一軸方向に沿って設けられ
た固定子と、前記テーブルに少なくとも前記回転軸を中
心とした円周部分を含むように設けられた可動子とによ
り構成されていることを特徴とする。
【0008】ここで、リニアモータの種類としては、リ
ニア誘導モータ(LIM)、リニア同期モータ(LS
M)、リニア直流モータ(LDM)、リニアパルスモー
タ(LPM)など任意のものを適用してよい。また、固
定子(固定する側)および可動子(運動する側)は、ど
ちらが一次側であっても二次側であってもよく、あるい
はどちらが電機子側であっても界磁側であってもよい。
しかし、装置の構造簡略化の点で、前記可動子はマグネ
ットとされ、前記固定子はコイルとされていることが望
ましい。そして、「一対のリニアモータ」とは、リニア
モータが回転軸を挟んで両側に対を成すように配置され
ていればよく、固定子および可動子からなるリニアモー
タの個数は、二個に限定されるものではなく、任意の個
数であってよい(後述の図4参照)。なお、一対のリニ
アモータは回転軸に対して完全に対称な配置である必要
はない。
【0009】また、本発明のテーブル装置は、前記テー
ブルの直線移動量を検出する直線移動量検出手段と、前
記テーブルの回転量を検出する回転量検出手段と、前記
直線移動量検出手段および前記回転量検出手段による検
出信号に基づいて前記リニアモータ機構を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明のテーブル装置のより具体
的な構成例としては、前記ベースに前記一軸方向に沿っ
て形成された溝部が設けられ、この溝部に溝部内を摺動
して前記一軸方向に直線案内されるキャリッジが収納さ
れ、前記テーブルが前記キャリッジに回転可能に支持さ
れかつその外周部分を前記溝部の両側部分に掛け渡され
て配置され、前記固定子が前記溝部の両側部分の前記テ
ーブルを掛け渡す位置に設けられ、前記可動子が前記溝
部の両側部分に掛け渡される前記テーブルの外周部分を
含むように設けられたものなどが挙げられる。そして、
本発明のテーブル装置は、前記溝部と前記キャリッジと
の間に、前記キャリッジを前記一軸方向に直線案内する
空気軸受による直線案内機構が設けられていることを特
徴とする。
【0011】
【作用】このような本発明においては、一対のリニアモ
ータを用いることにより、テーブルをベースに対して一
軸方向に直線移動させるとともに、この一軸方向と直角
をなす回転軸を中心に回転させる。この際、一対のリニ
アモータの各々は、ベースに一軸方向に沿って設けられ
た固定子と、テーブルに少なくとも前記回転軸を中心と
した円周部分を含むように設けられた可動子とにより構
成されているので、前記回転軸を挟んでテーブルの両側
部分に同方向の推力を与えるように一対のリニアモータ
の各々の固定子および可動子を作用させれば、テーブル
の直線移動が実現され、一方、前記回転軸を挟んでテー
ブルの両側部分に逆方向の推力を与えるように一対のリ
ニアモータの各々の固定子および可動子を作用させれ
ば、テーブルの回転運動が実現される。そして、これら
のテーブルの直線移動および回転運動は、それぞれ単独
に行われてもよく、あるいは同時に行われてもよい。
【0012】また、一対のリニアモータを用いてテーブ
ルの直線移動が実現されるため、テーブルの直線移動を
行うにあたって従来のようなねじ軸を用いる必要がなく
なるので、装置の構造が簡略化されるうえ、直線型変位
検出器を装置の中央位置に配置することが可能となり、
直線移動量の検出精度が向上する。さらに、一対のリニ
アモータを用いてテーブルの回転運動が実現されるた
め、、テーブルの回転運動を行うにあたって従来のよう
なテーブルの直下のキャリッジに内蔵されたモータを用
いる必要がなくなるので、このことによっても装置の構
造が簡略化されるうえ、モータの発熱によって直線型変
位検出器での直線移動量の検出精度が低下するという不
都合も回避され、これらにより前記目的が達成される。
【0013】そして、可動子をマグネットとし、固定子
をコイルとすれば、コイルの配線を固定側であるベース
に設けることができるので、装置の構造が簡略化され
る。また、本発明のテーブル装置に、直線移動量検出手
段、回転量検出手段、および制御手段を設けた場合に
は、直線移動量検出手段および回転量検出手段による検
出信号を参照しながら制御手段によりリニアモータ機構
の制御を行うことで、テーブルを確実に所望の量だけ直
線移動および回転運動させることが可能となるうえ、人
手による操作が不要となるため、精密測定機械や加工機
械等を操作するオペレータの負担が軽減される。
【0014】さらに、ベースに一軸方向に沿って形成さ
れた溝部を設け、テーブルを回転可能に支持するキャリ
ッジをこの溝部内で摺動させるとともに、テーブルの外
周部分を溝部の両側部分に掛け渡し、この掛け渡し位置
において固定子と可動子とを作用させるようにした場合
には、溝部とキャリッジとの摺動によりベースに対する
テーブルの直線移動が容易に実現され、かつキャリッジ
とテーブルとの相対回転によりベースに対するテーブル
の回転運動が容易に実現されるとともに、極めて簡易な
構造で一対のリニアモータを構成する固定子および可動
子の配置が実現される。
【0015】そして、溝部とキャリッジとの間に、キャ
リッジを一軸方向に直線案内する空気軸受による直線案
内機構を設けた場合には、溝部とキャリッジとの摺動が
極めて円滑かつ精度良く行われるうえ、一対のリニアモ
ータの吸引力(固定子と可動子とが引き合う力)によ
り、この空気軸受にプリロード(初期荷重)を与えるこ
とが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例のテーブル装置10の斜視
状態が示され、図2には、テーブル装置10の断面が示
されている。図1において、テーブル装置10は、精密
測定機械等に固定されるベース11と、ベース11に対
して一軸方向(図中X方向)に直線移動可能かつこの一
軸方向と直角をなす回転軸Zを中心として図中θ方向に
回転可能とされたテーブル12と、テーブル12の直下
に設けられてテーブル12を回転可能に支持するキャリ
ッジ13と、テーブル12を直線移動または回転させる
リニアモータ機構20とを備えている。このようなテー
ブル装置10は、例えば、精密測定機械に備え付けられ
る場合には、図1に示す如く、精密測定機械の検出子1
により被測定物2の形状、寸法等を把握する際に、テー
ブル12の上に載置した被測定物2を直線移動または回
転させるために用いられるものである。
【0017】また、図1および図2において、テーブル
装置10は、テーブル12の直線移動量を検出する直線
移動量検出手段である直線型変位検出器30と、テーブ
ル12の回転量を検出する回転量検出手段であるロータ
リーエンコーダ40と、直線型変位検出器30およびロ
ータリーエンコーダ40による検出信号に基づいてリニ
アモータ機構20を制御する制御手段50とを備えてい
る。
【0018】ベース11は、テーブル12と平行に配置
された底部15と、この底部15の両端縁から垂直に立
ち上がった側壁部16,17とにより構成されている。
そして、ベース11には、これらの底部15および側壁
部16,17に囲まれかつ上方を開放された溝部18が
図中X方向に沿って形成されている。
【0019】溝部18の内部には、キャリッジ13が収
納されており、キャリッジ13は、溝部18の内部を摺
動することにより、テーブル12を図中X方向に直線移
動させるようになっている。溝部18の表面には、図中
X方向に沿って底部15の内側表面の位置に二本、およ
び各側壁部16,17の内側表面の位置にそれぞれ一本
ずつの合計四本のレール61が設けられている。
【0020】また、キャリッジ13の外側表面には、溝
部18の表面に設けられた四本のレール61に対応する
位置に、図中X方向に沿って空気軸受62が四個(また
は四列)設けられている。そして、これらの四組のレー
ル61および空気軸受62により、キャリッジ13を図
中X方向に直線案内する直線案内機構60が構成されて
いる。
【0021】テーブル12は、円板状の部材により形成
されている。テーブル12の直径は、溝部18の幅より
も大きく、テーブル12はその外周部分を溝部18の両
側の側壁部16,17に掛け渡されるように配置されて
いる。テーブル12は、キャリッジ13の上面に設けら
れた空気軸受71により、そのスラスト荷重を支持され
るとともに、主軸12Aの周囲に設けられた空気軸受7
2により、そのラジアル荷重を支持されている。そし
て、これらの空気軸受71,72により、テーブル12
をキャリッジ13に対して相対回転可能に案内する回転
案内機構70が構成されている。
【0022】リニアモータ機構20は、ベース11の各
側壁部16,17の上端面に図中X方向に沿って互いに
平行に設けられた固定子であるコイル21,22と、テ
ーブル12の下面の外周部分に回転軸Zを中心として閉
じた円環状(ドーナツ状)に設けられた可動子であるマ
グネット23とにより構成されている。なお、図1で
は、コイル21,22に斜線が描かれているが、これは
断面を示すものではなく、図示をわかり易くするための
ものである。
【0023】そして、一方のコイル21およびマグネッ
ト23は、互いに向かい合う位置に配置されて一つのリ
ニアモータを構成し、他方のコイル22およびマグネッ
ト23も、互いに向かい合う位置に配置されて別のリニ
アモータを構成している。つまり、これらにより回転軸
Zを挟んで両側に配置された一対のリニアモータが構成
されている。また、各側壁部16,17のコイル21,
22の下側位置に、各コイル21,22の発熱を冷却す
るための冷却管25を埋設しておいてもよい。
【0024】直線型変位検出器30は、溝部18の底面
の中央位置に図中X方向に沿って設けられたスケール3
1と、キャリッジ13に内蔵されスケール31に光束ビ
ームを発射してスケール31の相対移動量を検出する検
出器本体32とにより構成されている。なお、図1で
は、スケール31に斜線が描かれているが、これは断面
を示すものではなく、図示をわかり易くするためのもの
である。ロータリーエンコーダ40は、テーブル12の
主軸12Aに直接にまたは歯車等を介して間接的に接続
されている。
【0025】制御手段50は、直線型変位検出器30に
よる検出信号を入力してテーブル12の実際の直線移動
量を把握するとともに、ロータリーエンコーダ40によ
る検出信号を入力してテーブル12の実際の回転量を把
握し、これらの検出信号を参照しながらリニアモータ機
構20に制御信号を送ってフィードバック制御を行うこ
とにより、テーブル12を予め設定された所望の量だけ
直線移動または回転させるように構成されている。
【0026】このような本実施例においては、以下のよ
うにしてテーブル12の直線移動または回転を行う。テ
ーブル12を図中X方向に直線移動させる際には、テー
ブル12の外周部分の回転軸Zを挟んで対称な位置(側
壁部16,17に掛け渡された位置)に、同じ大きさの
推力が同方向に作用するように制御手段50によりリニ
アモータ機構20を制御する。
【0027】一方、テーブル12を図中θ方向に回転さ
せる際には、テーブル12の外周部分の回転軸Zを挟ん
で対称な位置(側壁部16,17に掛け渡された位置)
に、同じ大きさの推力が逆方向(図中X方向における逆
向き)に作用するように制御手段50によりリニアモー
タ機構20を制御する。また、これらのテーブルの直線
移動および回転運動は、それぞれ単独に行ってもよく、
あるいは直線移動および回転に必要な推力を重ね合わせ
て同時に行ってもよい。
【0028】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、リニアモータ機構20によりテ
ーブル12の直線移動を行うので、テーブル12の直線
移動を行うにあたって従来のようなねじ軸を用いる必要
がなくなるため、装置の構造を簡略化できるうえ、直線
型変位検出器30をテーブル装置10の中央位置(テー
ブル12の中心の直下の位置)に配置することができ、
直線移動量の検出精度を向上できる。
【0029】また、リニアモータ機構20によりテーブ
ル12の回転運動を行うので、テーブル12の回転運動
を行うにあたって従来のようにキャリッジ13に回転駆
動用のモータを内蔵する必要がなくなるため、このこと
によっても装置の構造を簡略化できるうえ、モータの発
熱によって直線型変位検出器30での直線移動量の検出
精度が低下するという不都合も回避できる。
【0030】さらに、制御手段50が設けられ、この制
御手段50により直線型変位検出器30およびロータリ
ーエンコーダ40による検出信号を入力してリニアモー
タ機構20のフィードバック制御を行うので、テーブル
12を確実に所望の量だけ直線移動および回転運動させ
ることができるうえ、人手による操作の必要がないた
め、精密測定機械や加工機械等を操作するオペレータの
負担を軽減できる。
【0031】さらに、テーブル12を回転可能に支持す
るキャリッジ13がベース11の溝部18内を摺動する
構成となっているので、溝部18とキャリッジ13との
摺動によりベース11に対するテーブル12の直線移動
を容易に実現できるとともに、キャリッジ13とテーブ
ル12との相対回転によりベース11に対するテーブル
12の回転運動を容易に実現できる。
【0032】そして、テーブル12はその外周部分を溝
部18の両側部分である側壁部16,17に掛け渡され
て配置されているので、この掛け渡し位置においてテー
ブル12の外周部分および各側壁部16,17にそれぞ
れ可動子であるマグネット23および固定子である各コ
イル21,22を配置することにより、テーブル12を
直線移動および回転運動させることができるリニアモー
タ機構20を容易に実現することができる。
【0033】そして、溝部18とキャリッジ13との間
には、空気軸受62による直線案内機構60が設けられ
ているので、溝部18とキャリッジ13との摺動を極め
て円滑かつ精度良く行うことができる。また、この空気
軸受62には、マグネット23と各コイル21,22と
の吸引力により、プリロード(初期荷重)を与えること
ができる。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記実施例では、テーブル12
は円板状の部材により形成されていたが、円板状の部材
に限定されるものではなく、例えば、正方形、八角形等
の多角形形状の部材などにより形成されていてもよく、
要するに、被測定物2等を載置することができ、かつ少
なくとも回転軸Zを中心とした円周部分を含むように設
けられる可動子(前記実施例の場合では閉じた円環状に
設けられたマグネット23)を配置できる形状の部材で
あればよい。
【0035】また、前記実施例では、マグネット23は
閉じた円環状に設けられていたが、テーブル12に設け
る可動子の配置形状は、閉じた円環状に限定されるもの
ではなく、少なくとも回転軸Zを中心とした円周部分を
含むように設けられていれば任意の配置形状であってよ
い。つまり、可動子は、回転軸Zからベース11に設け
られた固定子までの距離を略半径とした円周の全部また
は一部を含むように設けられていればよい。
【0036】例えば、テーブル12の最大回転量が小さ
くてよい場合などには、前記実施例のように各コイル2
1,22に共用されたマグネット23とする必要はな
く、図3(A)に示すように、分割されて各コイル2
1,22に個別に対応するマグネット71,72として
もよい。
【0037】また、図3(B)に示すように、各コイル
21,22の幅よりも大きな幅を有するマグネット73
としてもよく、図3(C)に示すように、各コイル2
1,22の幅よりも小さな幅を有するマグネット74と
してもよく、あるいはテーブル12の全面に渡って設け
られたマグネットとしてもよい。
【0038】さらに、テーブル12の外周部分に設けら
れてれている必要はなく、図3(D)に示すように、テ
ーブル12の中心寄りの部分に設けられたマグネット7
5としてもよい。しかし、テーブル12の外周部分に設
けておくことが好ましく、そうすることで大きなトルク
を得ることができる。なお、図3(A)〜図3(D)で
は、マグネット71〜75に斜線が描かれているが、こ
れは断面を示すものではなく、図示をわかり易くするた
めのものである。
【0039】また、前記実施例では、テーブル12に設
けられる可動子がマグネット23とされ、ベース11に
設けられる固定子がコイル21,22とされていたが、
可動子をコイルとし、固定子をマグネットとしてもよ
い。しかし、前記実施例のように可動子をマグネット2
3とし、固定子をコイル21,22としておくことが好
ましく、そうすることでコイル21,22の配線を固定
側であるベース11に設けることができ、装置の構造を
簡略化できる。
【0040】さらに、前記実施例では、テーブル12の
下面に可動子が設けられていたが、図4(A)に示すよ
うに、テーブル12の上下両面に可動子81,82を設
けるとともに、これらの各可動子81,82に対応させ
てベース11に四つの固定子84,85,86,87を
設け、テーブル12の上下面から推力を作用させてテー
ブル12を動かす構成としてもよく、あるいは図4
(A)において、テーブル12の上面の可動子81およ
びこれに対応する固定子84,85のみを備えた構成と
し、テーブル12の上面から推力を作用させてテーブル
12を動かすようにしてもよい。
【0041】また、図4(B)に示すように、テーブル
12の外周部分に設けられた一つの可動子91をベース
11に設けられた四つの固定子94,95,96,97
と対応させてもよい。そして、図4(B)の構成におい
て、リニアモータ機構を一対の両側式のリニア誘導モー
タによるものとする場合には、可動子91をアルミニウ
ムや銅等の非磁性導体板とすることができる。
【0042】さらに、前記実施例では、リニアモータ機
構20を制御する制御手段50が設けられていたが、制
御手段50を省略し、例えば、テーブル12の現在の状
態を適宜把握しながら人手によりリニアモータ機構20
を操作してテーブル12を動かすようにしてもよい。し
かし、制御手段50を設けておくことが好ましく、そう
することでテーブル12を確実に所望の量だけ直線移動
および回転運動させることができるうえ、オペレータの
負担を軽減できる。
【0043】また、前記実施例では、直線案内機構60
は、四個(または四列)の空気軸受62を備えていた
が、直線案内機構60を構成する空気軸受62の個数
は、四個に限定されるものではなく任意である。そし
て、前記実施例では、空気軸受62を用いた直線案内機
構60、および空気軸受71,72を用いた回転案内機
構70が設けられていたが、これらの直線案内機構およ
び回転案内機構は、必ずしも空気軸受による案内機構で
ある必要はなく、例えば、滑り案内や転がり案内による
案内機構であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、一
対のリニアモータを用いてテーブルの直線移動および回
転運動を実現できるので、従来のようなねじ軸やモータ
を用いる必要がなくなるため、装置の構造を簡略化でき
るうえ、直線型変位検出器によりテーブルの直線移動量
の検出を行う場合には、直線型変位検出器を装置の中央
位置に配置できかつモータによる発熱の影響もないた
め、検出精度を向上できるという効果がある。
【0045】そして、可動子をマグネットとし、固定子
をコイルとした場合には、コイルの配線を固定側である
ベースに設けることができるので、装置の構造を簡略化
できるという効果がある。
【0046】また、本発明のテーブル装置に、直線移動
量検出手段、回転量検出手段、および制御手段を設けた
場合には、直線移動量検出手段および回転量検出手段に
よる検出信号を参照しながら制御手段によりリニアモー
タ機構の制御を行うことで、テーブルを確実に所望の量
だけ直線移動および回転運動させることができるうえ、
オペレータの負担を軽減できるという効果がある。
【0047】さらに、ベースに一軸方向に沿って形成さ
れた溝部を設け、テーブルを回転可能に支持するキャリ
ッジをこの溝部内で摺動させるとともに、テーブルの外
周部分を溝部の両側部分に掛け渡し、この掛け渡し位置
において固定子と可動子とを作用させるようにした場合
には、テーブルの直線移動および回転運動を容易に実現
できるとともに、極めて簡易な構造で一対のリニアモー
タを構成する固定子および可動子の配置を実現できると
いう効果がある。
【0048】そして、溝部とキャリッジとの間に空気軸
受による直線案内機構を設けた場合には、溝部とキャリ
ッジとの摺動を極めて円滑かつ精度良く行うことができ
るうえ、一対のリニアモータの吸引力によりこの空気軸
受にプリロードを与えることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】前記実施例の断面図。
【図3】本発明の変形例を示す概略構成図。
【図4】本発明の別の変形例を示す概略断面図。
【符号の説明】
10 テーブル装置 11 ベース 12 テーブル 13 キャリッジ 18 溝部 20 リニアモータ機構 21,22 固定子であるコイル 23 可動子であるマグネット 30 直線移動量検出手段である直線型変位検出器 40 回転量検出手段であるロータリーエンコーダ 50 制御手段 60 直線案内機構 62 空気軸受 Z 回転軸 X 一軸方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベースに対して一軸方向
    に直線移動可能かつ前記一軸方向と直角をなす回転軸を
    中心に回転可能とされたテーブルと、前記回転軸を挟ん
    で両側に配置された一対のリニアモータにより前記テー
    ブルを直線移動または回転させるリニアモータ機構とを
    備え、 前記一対のリニアモータの各々は、前記ベースに前記一
    軸方向に沿って設けられた固定子と、前記テーブルに少
    なくとも前記回転軸を中心とした円周部分を含むように
    設けられた可動子とにより構成されていることを特徴と
    するテーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したテーブル装置におい
    て、前記可動子はマグネットとされ、前記固定子はコイ
    ルとされていることを特徴とするテーブル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したテー
    ブル装置において、、前記テーブルの直線移動量を検出
    する直線移動量検出手段と、前記テーブルの回転量を検
    出する回転量検出手段と、前記直線移動量検出手段およ
    び前記回転量検出手段による検出信号に基づいて前記リ
    ニアモータ機構を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とするテーブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    したテーブル装置において、前記ベースには前記一軸方
    向に沿って形成された溝部が設けられ、この溝部には溝
    部内を摺動して前記一軸方向に直線案内されるキャリッ
    ジが収納され、 前記テーブルは前記キャリッジに回転可能に支持されか
    つその外周部分を前記溝部の両側部分に掛け渡されて配
    置され、前記固定子は前記溝部の両側部分の前記テーブ
    ルを掛け渡す位置に設けられ、前記可動子は前記溝部の
    両側部分に掛け渡される前記テーブルの外周部分を含む
    ように設けられていることを特徴とするテーブル装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したテーブル装置におい
    て、前記溝部と前記キャリッジとの間には、前記キャリ
    ッジを前記一軸方向に直線案内する空気軸受による直線
    案内機構が設けられていることを特徴とするテーブル装
    置。
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