JPH083893B2 - 面内磁気記録媒体 - Google Patents
面内磁気記録媒体Info
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- JPH083893B2 JPH083893B2 JP2823687A JP2823687A JPH083893B2 JP H083893 B2 JPH083893 B2 JP H083893B2 JP 2823687 A JP2823687 A JP 2823687A JP 2823687 A JP2823687 A JP 2823687A JP H083893 B2 JPH083893 B2 JP H083893B2
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- Japan
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- magnetic
- film
- recording medium
- alloy
- magnetic recording
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気デイスク装置用などの磁気記録媒体に
係り、特に高記録密度に好適な媒体に関する。
係り、特に高記録密度に好適な媒体に関する。
従来、高記録密度用の磁気記録媒体として、特公昭54
-33523号で示されているように、Cr下地層などを用い金
属磁性薄膜を用いた媒体が提案されている。最近、高記
録密度化,高信頼性化に関する要求がますます高まつて
来ており、特開昭60-35332に示されている様に、従来の
Cr下地層の代りにMoあるいはWを用いることで磁性層の
高保磁力化,高記録密度化が図られている。
-33523号で示されているように、Cr下地層などを用い金
属磁性薄膜を用いた媒体が提案されている。最近、高記
録密度化,高信頼性化に関する要求がますます高まつて
来ており、特開昭60-35332に示されている様に、従来の
Cr下地層の代りにMoあるいはWを用いることで磁性層の
高保磁力化,高記録密度化が図られている。
一方、金属磁性薄膜を用いた磁気記録媒体には、昭和
60年度電子通信学会総合全国大会p1-340や、ジヤーナル
オブ バキユーム サイエンス テクノロジー,第A4
巻、第547-549頁(J.Vac.Sci.Technol,)(1986)で述
べられているように、媒体のノイズ特性やモジユレーシ
ヨンと呼ばれる再生出力の場所毎の変動の問題があつ
た。モジユレーシヨンは最大出力A,最低出力Bとにより
(A−B)/(A+B)で定義される。
60年度電子通信学会総合全国大会p1-340や、ジヤーナル
オブ バキユーム サイエンス テクノロジー,第A4
巻、第547-549頁(J.Vac.Sci.Technol,)(1986)で述
べられているように、媒体のノイズ特性やモジユレーシ
ヨンと呼ばれる再生出力の場所毎の変動の問題があつ
た。モジユレーシヨンは最大出力A,最低出力Bとにより
(A−B)/(A+B)で定義される。
本発明の目的は、従来のCr地膜を用いた媒体に比べて
記録再生特性に優れ、モジユレーシヨンの少ない高信頼
性,高性能面内磁気記録媒体を提供することにある。
記録再生特性に優れ、モジユレーシヨンの少ない高信頼
性,高性能面内磁気記録媒体を提供することにある。
上記目的は、CrにTiもしくはSiを添加した合金下地層
を用い、その上に少なくとも磁性薄膜を形成することで
達成される。ここで、Ti,SiのCrに対する濃度が10at%
以上60at%以下であり、上記磁性薄膜として少なくとも
Coを含む合金を用いることが望ましい。さらに磁性薄膜
をCoNiZrもしくはCoCrZrを主たる成分とする合金とする
ことで耐触信頼性が著しく向上するので、より望まし
い。また、上記磁性層の上に100Å以上1000Å以下の非
磁性被覆膜を形成することで、耐触性をさらに向上で
き、耐摺動信頼性も著しく向上できる。
を用い、その上に少なくとも磁性薄膜を形成することで
達成される。ここで、Ti,SiのCrに対する濃度が10at%
以上60at%以下であり、上記磁性薄膜として少なくとも
Coを含む合金を用いることが望ましい。さらに磁性薄膜
をCoNiZrもしくはCoCrZrを主たる成分とする合金とする
ことで耐触信頼性が著しく向上するので、より望まし
い。また、上記磁性層の上に100Å以上1000Å以下の非
磁性被覆膜を形成することで、耐触性をさらに向上で
き、耐摺動信頼性も著しく向上できる。
上記手段は以下の作用による。非磁性基板上にCrTiも
しくはCrSi合金から成る下地層を形成すると、初期成長
層が面内で等方的な結晶配向をし易いことがRHEED、X
線回折線法などにより明らかになつた。さらに、CrTi,C
rSi合金とCo系磁性合金は格子定数が近いため、CrTi,Cr
Si合金薄膜上にCo系磁性合金を形成すると、エピタキシ
ー系に磁性膜が成長し易く高い保持力が得られる。以上
の効果により、Co系磁性膜は、CrTi,CrSi合金薄膜を介
して形成することにより、面内で等方的で、優れた磁気
特性を示すことになる。したがつて、CrTiもしくはCrSi
合金を介して磁性膜を形成せしめることで、面内の磁気
的異方性に起因するモジユーレーシヨンが小さく、かつ
記録再生特性に優れた面内磁気記録媒体を提供すること
ができる。本効果は、Si,TiのCrに対する濃度が10at%
以上である時、第2図に示すようにCo系磁性膜の保磁力
が大きくなるので特に好ましい。ここで、NiPを15μm
メツキしたAl合金基板を用い、Ar圧15mTorr、投入電力2
W/cm2で、Cr合金を5000Å、Co0.65Ni0.3Zr0.05磁性膜を
600ÅRFスパツタリング法で形成した。Tiの濃度が60%
よりも多くなると保磁力向上に対する効果が無くなるの
で好ましくない。また、Siの濃度が60%よりも多くなる
と下地との密着性が低下するため好ましくない。
しくはCrSi合金から成る下地層を形成すると、初期成長
層が面内で等方的な結晶配向をし易いことがRHEED、X
線回折線法などにより明らかになつた。さらに、CrTi,C
rSi合金とCo系磁性合金は格子定数が近いため、CrTi,Cr
Si合金薄膜上にCo系磁性合金を形成すると、エピタキシ
ー系に磁性膜が成長し易く高い保持力が得られる。以上
の効果により、Co系磁性膜は、CrTi,CrSi合金薄膜を介
して形成することにより、面内で等方的で、優れた磁気
特性を示すことになる。したがつて、CrTiもしくはCrSi
合金を介して磁性膜を形成せしめることで、面内の磁気
的異方性に起因するモジユーレーシヨンが小さく、かつ
記録再生特性に優れた面内磁気記録媒体を提供すること
ができる。本効果は、Si,TiのCrに対する濃度が10at%
以上である時、第2図に示すようにCo系磁性膜の保磁力
が大きくなるので特に好ましい。ここで、NiPを15μm
メツキしたAl合金基板を用い、Ar圧15mTorr、投入電力2
W/cm2で、Cr合金を5000Å、Co0.65Ni0.3Zr0.05磁性膜を
600ÅRFスパツタリング法で形成した。Tiの濃度が60%
よりも多くなると保磁力向上に対する効果が無くなるの
で好ましくない。また、Siの濃度が60%よりも多くなる
と下地との密着性が低下するため好ましくない。
以上の効果は、CoNi,CoCr,CoFe,CoMo,CoW,CoPt,CoRe
などのCoを含む合金であれば認められた。磁性膜の耐食
性を考えると、磁性膜をCoNiZrもしくはCoCrZrを主たる
成分とする合金で構成することが特に好ましい。
などのCoを含む合金であれば認められた。磁性膜の耐食
性を考えると、磁性膜をCoNiZrもしくはCoCrZrを主たる
成分とする合金で構成することが特に好ましい。
前記磁性層の上に、C,B,MoS2,B4C,SiO2,Rh、などの
非磁性被覆膜を100Å以上1000Å以下形成することで耐
摺動性を著しく向上できるのでさらに望ましい。
非磁性被覆膜を100Å以上1000Å以下形成することで耐
摺動性を著しく向上できるのでさらに望ましい。
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。11
はAl-Mg合金などから成る基体、12,12′はNiP,NiWPなど
から成る非磁性メツキ層で通常このメツキ層を形成した
もの基板として用いる。13,13′はCrTi,CrSi合金から成
る下地層、14,14′はCoNi,CoCr,CoRe,CoPt,CoNiZr,CoP,
CoCrZr,CoNiTi,CoCrTi,CoFe,CoNiP,CoNiZrRu,CoNiHFな
どから成る磁性層、15,15′はC,B,B4C,BN、SiC,SiO2,Rh
金属酸化物などから成る非磁性被覆層である。以下、さ
らに詳細に本実施例について説明する。
はAl-Mg合金などから成る基体、12,12′はNiP,NiWPなど
から成る非磁性メツキ層で通常このメツキ層を形成した
もの基板として用いる。13,13′はCrTi,CrSi合金から成
る下地層、14,14′はCoNi,CoCr,CoRe,CoPt,CoNiZr,CoP,
CoCrZr,CoNiTi,CoCrTi,CoFe,CoNiP,CoNiZrRu,CoNiHFな
どから成る磁性層、15,15′はC,B,B4C,BN、SiC,SiO2,Rh
金属酸化物などから成る非磁性被覆層である。以下、さ
らに詳細に本実施例について説明する。
外径130mm、内径40mm、厚さ1.9mmのAl合金基体11の上
に15μmの非磁性12wt%P-Niメツキ層12,12′を形成し
て非磁性基板とした。この基板上に、PFスパツタリング
法により、基板温度170℃,Ar圧15mTorr、RF投入電力2W/
cm2で、Cr0.9Ti0.1,Cr0.85Ti0.15,Cr0.8Ti0.2,Cr
0.74Ti0.26,Cr0.68Ti0.37,Cr0.56Ti0.44,Cr0.5T
i0.5,Cr0.4Ti0.6合金を下地層13,13′として3000Å、
次いで同条件で磁性層14,14′としてCo0.65Ni0.3Zr0.05
合金を600Å、最後に同条件でC保護膜を450Å形成とし
て磁気デイスクとした。
に15μmの非磁性12wt%P-Niメツキ層12,12′を形成し
て非磁性基板とした。この基板上に、PFスパツタリング
法により、基板温度170℃,Ar圧15mTorr、RF投入電力2W/
cm2で、Cr0.9Ti0.1,Cr0.85Ti0.15,Cr0.8Ti0.2,Cr
0.74Ti0.26,Cr0.68Ti0.37,Cr0.56Ti0.44,Cr0.5T
i0.5,Cr0.4Ti0.6合金を下地層13,13′として3000Å、
次いで同条件で磁性層14,14′としてCo0.65Ni0.3Zr0.05
合金を600Å、最後に同条件でC保護膜を450Å形成とし
て磁気デイスクとした。
本磁気デイスクを相対速度20m/s、浮上スペーシング
0.2μmとして、実効ギヤツプ長0.6μmのMn-Znフエラ
イトリングヘツドで記録再生した時の特性を第1表にま
とめて示す。参考のため、Cr下地やCr0.35Ti0.65合金下
地を用いた場合の磁気デイスクの特性も合わせて示す。
Crに10at%以上、60at%以下のTiを添加することによ
り、モジユレーシヨンが10%以下と小さく、しかもS/N
限界記録密度D50が高い媒体を提供することができる。
0.2μmとして、実効ギヤツプ長0.6μmのMn-Znフエラ
イトリングヘツドで記録再生した時の特性を第1表にま
とめて示す。参考のため、Cr下地やCr0.35Ti0.65合金下
地を用いた場合の磁気デイスクの特性も合わせて示す。
Crに10at%以上、60at%以下のTiを添加することによ
り、モジユレーシヨンが10%以下と小さく、しかもS/N
限界記録密度D50が高い媒体を提供することができる。
次に第1図の構造で、さらに別の実施例について述べ
る。外径150mm,厚さ2mmのAl合金基体11に、12μmの非
磁性13wt%P-Niメツキ層12,12′を形成した非磁性基板
上にDCスパツタリング法により基板温度150℃,Ar圧10mT
orr,投入電力5W/cm2で膜厚4000ÅのCr0.9Si0.1,Cr0.85
Si0.15,Cr0.80Si0.20,Cr0.73Si0.27,Cr0.63Si0.37,
Cr0.56Si0.44,Cr0.50S0.50,Cr0.40Si0.60下地層13,1
3′を形成した後、同条件で450ÅのCo0.55Ni0.40Ti
0.045Pd0.005,Co0.55Ni0.443Ru0.007,Co0.55Ni0.40Zr
0.045Ru0.005磁性膜を形成し、さらに5mTorr,7W/cm2で
膜厚500ÅのCを形成した。これらの磁気デイスクも、C
rを下地とした場合に比べてモジユレーシヨンが小さ
く、またS/N、記録密度特性が高かつた。中でも特にZr
を添加した磁性層は著しく耐食性に優れていた。基板と
してガラス,セラミツクス,アルマイト基板を用いたが
結果は同じであつた。
る。外径150mm,厚さ2mmのAl合金基体11に、12μmの非
磁性13wt%P-Niメツキ層12,12′を形成した非磁性基板
上にDCスパツタリング法により基板温度150℃,Ar圧10mT
orr,投入電力5W/cm2で膜厚4000ÅのCr0.9Si0.1,Cr0.85
Si0.15,Cr0.80Si0.20,Cr0.73Si0.27,Cr0.63Si0.37,
Cr0.56Si0.44,Cr0.50S0.50,Cr0.40Si0.60下地層13,1
3′を形成した後、同条件で450ÅのCo0.55Ni0.40Ti
0.045Pd0.005,Co0.55Ni0.443Ru0.007,Co0.55Ni0.40Zr
0.045Ru0.005磁性膜を形成し、さらに5mTorr,7W/cm2で
膜厚500ÅのCを形成した。これらの磁気デイスクも、C
rを下地とした場合に比べてモジユレーシヨンが小さ
く、またS/N、記録密度特性が高かつた。中でも特にZr
を添加した磁性層は著しく耐食性に優れていた。基板と
してガラス,セラミツクス,アルマイト基板を用いたが
結果は同じであつた。
次にさらに別の実施例を第3図により説明する。31は
Al-Mg合金などから成る基体、32,32′はNiP,NiWPなどか
ら成る非磁性メツキ層、33,33′はCrTi,CrSi合金から成
る下地層、34,34′はCoNi,CoCr,CoRe,CoPt,CoNiZr,CoCr
Zr,CoFe,CoNiTi,CoCrTi,CoNiZrRu,CoNiHf,CoCrHfなどか
ら成る非磁性被覆層、35,35′はC,B,B4C,BN,SiC,SiO2,R
hなどから成る非磁性被覆層、36,36′は固体,液体の有
機系潤滑剤層である。以下、さらに詳細に本実施例につ
いて説明する。
Al-Mg合金などから成る基体、32,32′はNiP,NiWPなどか
ら成る非磁性メツキ層、33,33′はCrTi,CrSi合金から成
る下地層、34,34′はCoNi,CoCr,CoRe,CoPt,CoNiZr,CoCr
Zr,CoFe,CoNiTi,CoCrTi,CoNiZrRu,CoNiHf,CoCrHfなどか
ら成る非磁性被覆層、35,35′はC,B,B4C,BN,SiC,SiO2,R
hなどから成る非磁性被覆層、36,36′は固体,液体の有
機系潤滑剤層である。以下、さらに詳細に本実施例につ
いて説明する。
外径150mmφ,厚さ2mmのAl合金基板31の上に、20μm
の非磁性11wt%P-Niメツキ層32,32′を形成して非磁性
基板とした。この基板上に、DCスパツタリング法によ
り、基板温度200℃,Arガス圧5mTorr,DC投入電力5W/cm2
で膜厚3000ÅのCr0.7Ti0.3,Cr0.5Ti0.5合金33,33′を
形成した後、Arガス圧15mTorr,DC投入電力3W/cm2で膜厚
500ÅのCo0.85Cr0.10Zr0.045Ru0.005,Co0.9Cr0.05Zr
0.045Pd0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.045Pt0.005,Co0.85Cr
0.10Zr0.045Rh0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.045Os0.005,Co
0.85Cr0.10Zr0.045Ir0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.05,Co
0.85Cr0.10Ti0.05を形成した後、Arガス圧10mTorr,DC投
入電力8W/cm2で膜厚400ÅのC膜を形成し、最後に膜厚1
00Åのフツ素を含む有機系潤滑剤36,36′を形成して磁
気デイスクとした,本デイスクは、有機系潤滑剤のない
場合に比べてCSS特性で2倍優れていた。また、モジユ
レーシヨンはいずれも10%以下であり、S/Nは8以上で
第1表に示した実施例に比べて高かつた。CoCr合金に比
べてZrを6〜25wt%添加したCoCrZr合金は耐食性が数倍
高く、さらに0.2〜2at%と少量のRu,Pd,Pt,Rh,Os,Irを
添加することでさらに耐食性は向上した。
の非磁性11wt%P-Niメツキ層32,32′を形成して非磁性
基板とした。この基板上に、DCスパツタリング法によ
り、基板温度200℃,Arガス圧5mTorr,DC投入電力5W/cm2
で膜厚3000ÅのCr0.7Ti0.3,Cr0.5Ti0.5合金33,33′を
形成した後、Arガス圧15mTorr,DC投入電力3W/cm2で膜厚
500ÅのCo0.85Cr0.10Zr0.045Ru0.005,Co0.9Cr0.05Zr
0.045Pd0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.045Pt0.005,Co0.85Cr
0.10Zr0.045Rh0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.045Os0.005,Co
0.85Cr0.10Zr0.045Ir0.005,Co0.85Cr0.10Zr0.05,Co
0.85Cr0.10Ti0.05を形成した後、Arガス圧10mTorr,DC投
入電力8W/cm2で膜厚400ÅのC膜を形成し、最後に膜厚1
00Åのフツ素を含む有機系潤滑剤36,36′を形成して磁
気デイスクとした,本デイスクは、有機系潤滑剤のない
場合に比べてCSS特性で2倍優れていた。また、モジユ
レーシヨンはいずれも10%以下であり、S/Nは8以上で
第1表に示した実施例に比べて高かつた。CoCr合金に比
べてZrを6〜25wt%添加したCoCrZr合金は耐食性が数倍
高く、さらに0.2〜2at%と少量のRu,Pd,Pt,Rh,Os,Irを
添加することでさらに耐食性は向上した。
以上の実施例において、非磁性層15,15′もしくは35,
35′は無くても良いが、100Å以上形成することによ
り、その耐摺動特性を著しく向上せしめることができる
ので好ましい。ただし、1000Å以上に厚く形成すると記
録再生時にスペーシング損失が著しく大きくなり、実用
上好ましくない。また、本実施例においては、デイスク
の両側に成膜した例を示したが、テープやストレツチ型
デイスクのように片面のみで成膜しても効果は同じであ
る。また、成膜法については、スパツタリング法による
場合について説明したが、蒸着法,イオンビームスパツ
タ法などでも良いことは言うまでもない。
35′は無くても良いが、100Å以上形成することによ
り、その耐摺動特性を著しく向上せしめることができる
ので好ましい。ただし、1000Å以上に厚く形成すると記
録再生時にスペーシング損失が著しく大きくなり、実用
上好ましくない。また、本実施例においては、デイスク
の両側に成膜した例を示したが、テープやストレツチ型
デイスクのように片面のみで成膜しても効果は同じであ
る。また、成膜法については、スパツタリング法による
場合について説明したが、蒸着法,イオンビームスパツ
タ法などでも良いことは言うまでもない。
本発明によれば、モジユレーシヨンが小さく、しかも
S/N,記録密度の高い媒体を安定して提供できる。
S/N,記録密度の高い媒体を安定して提供できる。
第1図は本発明の一実施例の面内磁気記録媒体の断面
図、第2図はCrTi,CrSi合金下地膜上に磁性膜を形成し
た時の保磁力とTi,Si量との関係を示す図、第3図は本
発明の別の実施例の面内磁気記録媒体の断面図である。 13,13′,33,33′……CrTi,CrSi合金下地層、14,14′,3
4,34′……磁性薄膜、15,15′,35,35′……非磁性被覆
層、11,31……基体、12,12′,32,32′……非磁性メツキ
層、36,36′……潤滑層。
図、第2図はCrTi,CrSi合金下地膜上に磁性膜を形成し
た時の保磁力とTi,Si量との関係を示す図、第3図は本
発明の別の実施例の面内磁気記録媒体の断面図である。 13,13′,33,33′……CrTi,CrSi合金下地層、14,14′,3
4,34′……磁性薄膜、15,15′,35,35′……非磁性被覆
層、11,31……基体、12,12′,32,32′……非磁性メツキ
層、36,36′……潤滑層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 徒之 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松田 好文 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 高木 一正 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 積田 則和 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 郷原 ▲吉▼雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 大浦 正樹 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭62−154217(JP,A) 特開 昭63−102024(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】非磁性基板上に、CrTiもしくはCrSi合金か
ら成る下地層と磁性薄膜とが少なくとも被着されてなる
磁気記録媒体において、前記下地膜が20at%以上60at%
以下のSiもしくは10at%以上60at%以下のTiを含むこと
を特徴とする面内磁気記録媒体。 - 【請求項2】前記磁性層がCoを含む合金であり、かつ前
記下地膜とエピタキシー的に磁性膜が成長していること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の面内磁気記録
媒体。 - 【請求項3】前記Co系磁性膜が面内で等方的な磁気特性
を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
面内磁気記録媒体。 - 【請求項4】前記磁性薄膜がCoNiZrもしくはCoCrZrを主
たる成分とする合金で構成されていることを特徴とする
特許請求の範囲第1項または第2項に記載の面内磁気記
録媒体。 - 【請求項5】前記磁性層の上に100Å以上1000Å以下の
非磁性被覆膜を形成したことを特徴とする特許請求の範
囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の面内磁気記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2823687A JPH083893B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 面内磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2823687A JPH083893B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 面内磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63197018A JPS63197018A (ja) | 1988-08-15 |
JPH083893B2 true JPH083893B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=12242957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2823687A Expired - Lifetime JPH083893B2 (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | 面内磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083893B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5605733A (en) * | 1992-01-22 | 1997-02-25 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording medium, method for its production, and system for its use |
US5851643A (en) * | 1993-11-11 | 1998-12-22 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording media and magnetic recording read-back system which uses such media |
TW390998B (en) | 1996-05-20 | 2000-05-21 | Hitachi Ltd | Magnetic recording media and magnetic recording system using the same |
JPH10233016A (ja) * | 1997-02-21 | 1998-09-02 | Hitachi Ltd | 面内磁気記録媒体およびそれを用いた磁気記憶装置 |
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-
1987
- 1987-02-12 JP JP2823687A patent/JPH083893B2/ja not_active Expired - Lifetime
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