JPH0838557A - ベッド等における格納型側柵 - Google Patents

ベッド等における格納型側柵

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JPH0838557A
JPH0838557A JP6175795A JP17579594A JPH0838557A JP H0838557 A JPH0838557 A JP H0838557A JP 6175795 A JP6175795 A JP 6175795A JP 17579594 A JP17579594 A JP 17579594A JP H0838557 A JPH0838557 A JP H0838557A
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Tetsuji Kawamoto
哲司 川本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柵として機能させる他、ベッドへの乗り降り
の際には、支えとなるようにし、不使用時にはサイドフ
レーム下方に格納しておくようにする。 【構成】 サイドフレーム2に設けた中空基部枠4の両
端部近傍において、基軸5に取り付けた一対の支柱6、
7と、これら支柱6、7の基軸5にリンク8、規制リン
ク9を取り付けて、これらリンク8と規制リンク9とを
連動杆10により連結して、連動杆10を一方向に付勢
するようにばね部材11を設ける。前記一対の支柱6、
7の頂部間に柵本体12を回動可能に装着し、前記支柱
7と柵本体12との装着箇所に、支柱6、7を傾斜した
状態と鉛直状態に支持するべく柵本体12を拘束するた
めの係止機構13を設ける。 【効果】 使用状況に応じて着脱する必要はなく、ま
た、簡単な構造であり、且つ操作も容易であるので、使
い勝手が大いに向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柵として機能させる
他、不使用時にはサイドフレーム下方に格納しておき、
ベッドへの乗り降りの際には、支えとなるように柵を保
持位置を適切な高さに保持するようにした、ベッド等に
おける格納型側柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドのサイドフレームには、ふ
とんや患者を側面から支える側柵が設けられる他、ベッ
ドへの乗り降りの際に手掛かりとなる介助手段が設けら
れてきた。これら側柵や介助手段は、必要に応じて着脱
したり、または、保持高さ、角度を変えたりして、その
都度操作を行ってきた。また、側柵と介助手段とを兼ね
備えたものもある。側柵は、ふとんや患者をベッド側面
から支えるものであるから、ベッド側面全面をカバーで
きるものが望ましく、一方、介助手段は、患者の身体を
移動する際の掴まり手段であるから、手が届きやすく、
握りやすい形状のものであることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た構造の側柵や介助手段は、それぞれ必要な付属品では
あるが、サイドフレームに設けたことにより、じゃまに
なることがあり、また、個々に、状況に応じて操作しな
ければならず、極めて煩わしい。一方、側柵と介助手段
とを兼ね備えたものでは、操作上の面では、何ら問題は
ないが、側柵としての機能と、介助手段としての機能を
十分に持たせるには、限度がある。本発明は、このよう
な背景から提案されたもので、柵として機能させる他、
ベッドへの乗り降りの際には、支えとなるように柵を適
切な位置に保持できるようにし、不使用時にはサイドフ
レーム下方に格納しておくことができるようにした、ベ
ッド等における格納型側柵を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ベッド等において、サイドフレーム
に設けた中空基部枠の両端部近傍に、ベッド幅方向に指
向すると共に、回動自在に基軸を設けて、これら基軸端
部に一対の支柱を取り付け、前記中空基部枠内におい
て、一方の支柱を取り付けた基軸にリンクを突設する一
方、他方の支柱の基軸に、回動角度を規制する回動規制
手段を介して規制リンクを取り付け、これらリンクおよ
び規制リンク間に、リンクおよび規制リンクを連動可能
とするべく連動杆を設けると共に、連動杆を一方向に付
勢するように構成し、前記一対の支柱の頂部間に回動可
能に柵本体を装着して、一対の支柱のうちのいずれかと
前記柵本体との装着箇所に、少なくとも一対の支柱を、
傾斜した状態、鉛直状態にて支持するべく柵本体を拘束
するための係止機構を設け、この係止機構は、支柱頂部
における柵本体の取付軸近傍に、支柱に対して直交する
ように設けたストッパ金具と、このストッパ金具に穿設
した複数の係止穴と、柵本体側に、押圧操作可能に軸止
めしたストッパカバーと、ストッパ金具の複数の係止穴
に係止するためのストッパピンとを有し、このストッパ
ピンを、常時ストッパ金具の係止穴に選択的に係止する
ように付勢する構成として、柵本体と支柱とを、支柱を
傾斜状態、鉛直状態とするように固定する構成とし、不
使用時には、係止機構を解除して一対の支柱を回動して
柵本体をサイドフレーム下方に下げておき、一対の支柱
を前記係止機構により、傾斜した状態で保持して柵本体
を介助手段として機能させ、一対の支柱を鉛直状態に保
持して柵本体を柵として機能させる構成としたことを特
徴とする。前述の構成において、回動規制手段は、一対
の支柱のうちのいずれかの支柱を支持する基軸に扇形状
に突設したリンクストッパと、規制リンクにリンクスト
ッパと当接して支柱の回動範囲を規制する段部と、規制
リンクの両側面に近接して、規制リンクの回動範囲を規
定する規制軸とを備えた構成としたことを特徴とする。
【0005】
【作用】治療時等側柵が不要なときは、柵本体の係止機
構を解除してサイドフレーム下方に柵本体を下げてお
く。ベッドへの乗り降り時、支えが必要なときは、係止
機構を作用させて、一対の支柱を傾斜した角度で保持す
るように柵本体と一方の支柱を固定して、柵本体を手が
かりとするべく高さに維持する。この際、支柱は、柵本
体がベッドの頭側に近接するように傾斜しているので、
患者は、ベッドの脚側の方から、柵本体を支えとして、
容易にベッドの乗り降りを行うことができる。 そし
て、柵として使用するときは、係止機構を一旦解除しな
がら、一対の支柱を鉛直状態にさせて柵本体と、支柱と
を係止機構により固定する。なお、柵本体は、支柱を傾
斜状態のときは、前述のように、ベッドの乗り降りの際
の手掛かりの他に、床部をフラットな状態の際に柵とし
て機能することもでき、一対の支柱が鉛直状態のとき
は、柵本体は、床部を起床させた際に、ちょうど柵とし
て適切な高さとなる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかるベッド等における格納
型側柵について、一実施例を挙げ、添付の図面を参照し
ながら以下説明する。図1に、床部起伏機構を備えたベ
ッド1を示し、このベッド1は、サイドフレーム2に格
納型側柵3を備えたものである。すなわち、格納型側柵
3は、図2に示すように、サイドフレーム2に設けた中
空基部枠4の両端部近傍をベッド幅方向に貫通すると共
に回動自在に設けた基軸5に取り付けた一対の支柱6、
7と、前記中空基部枠4内において、一方の支柱6を取
り付けた基軸5に突設したリンク8と、他方の支柱7を
取り付けた基軸5に、回動角度を規制する回動規制手段
(後述)を介して取り付けた規制リンク9と、これらリ
ンク8および規制リンク9間にリンク8および規制リン
ク9を連動可能とするべく連結した連動杆10と、連動
杆10を一方向に付勢するように連動杆10と中空基部
枠4とを連結したばね部材11とを備えている。そし
て、前記一対の支柱6、7の頂部間に回動可能に装着し
た柵本体12と、前記一対の支柱6、7のうちのいずれ
かと柵本体12との装着箇所に、一対の支柱6、7を、
少なくとも一対の支柱6、7を傾斜した状態と鉛直状態
に支持するべく柵本体12を拘束するための係止機構1
3を設ける構成としている。
【0007】前記一対の支柱6、7におけるリンク8と
規制リンク9は、等長の長さを有している。また、規制
リンク9と支柱7を支持する基軸5には、支柱6、7の
回動範囲を規制する回動規制手段が設けられている。す
なわち、回動規制手段は、支柱7を支持する基軸5に扇
形状に突設したリンクストッパ14と、規制リンク9に
リンクストッパ14と当接して支柱7の回動範囲を規制
する段部15、16とを有し、さらに、中空基部枠4内
壁に規制リンク9の両側面に近接して、規制リンク9の
回動範囲を規定する規制軸17、18を設ける構成とし
ている。
【0008】また、連動杆10と中空基部枠4とを連結
するばね部材11は、図中、連動杆10を常時、右方へ
引っ張るように付勢している。
【0009】次に、柵本体12を拘束するための係止機
構13について説明する。係止機構13は、図3に示す
ように、支柱7頂部における柵本体12の取付軸19近
傍に、支柱7に対して直交するようにストッパ金具20
を設けると共に、このストッパ金具20に、後述するス
トッパピンを係止するための係止穴21、22を設ける
一方、柵本体12に、前記支柱7頂部からストッパ金具
20にかけての箇所を蔽うように、且つシーソー式に押
圧操作可能にストッパカバー23を軸止めしたものであ
る。かかるストッパカバー23のストッパ金具20に対
向する箇所には、ストッパ金具20に設けた係止穴2
1、22に係止するためのストッパピン24が引張ばね
25を介して設けられている(図4参照)。ストッパピ
ン24は、前記引張ばね25によって、常時ストッパ金
具20の係止穴21、22に選択的に係止するように付
勢されている。支柱7および支柱6が鉛直状態にある際
には、前記ストッパピン24がストッパ金具20の係止
穴22に係止するようにしており、支柱6、7を鉛直状
態から反時計回りに、41°回動して傾斜させた際にス
トッパピン24がストッパ金具20の係止穴21に係止
するようにしてある。
【0010】さらに、その際、回動規制手段を構成する
基軸5に扇形状に突設したリンクストッパ14は、規制
リンク9の段部15との角度が41°に設定してあり、
支柱6、7を鉛直状態から反時計回りに、41°回動し
た際、基軸5と共にリンクストッパ14が、41°回動
して、規制リンク9の段部15に当接して、それ以上支
柱6、7が傾斜しないようにしてある。なお、支柱6、
7は、鉛直状態から時計回りに、102.5°回転して
柵本体12をサイドフレーム2下方に格納するようにし
てあり、この格納状態から、支柱6、7を鉛直状態に移
動するまでは、ばね部材11によって、規制リンク9の
段部16とリンクストッパ14とが当接し、支柱7と規
制リンク9とは、一体となって回転する構成である。
【0011】本発明にかかるベッド等における格納型側
柵は、以上のように構成されるものであり、次にこの動
作を説明する。治療時等側柵が不要なときは、柵本体1
2の係止機構13を解除して支柱6、7を鉛直状態から
時計回りに102.5°を回転させて柵本体12をサイ
ドフレーム2下方に格納状態とすることができる。この
際、支柱6、7の回転によって、基軸5と共にリンク8
と規制リンク9が時計回りに回転するので、連動杆10
がばね部材11のばね力に抗して、図中、左方に変位す
る。また、支柱7と規制リンク9とは、規制リンク9の
段部16と基軸5のリンクストッパ14とが当接した状
態で一体となって回転する(図5参照)。
【0012】次に、柵本体12を柵として使用するとき
は、柵本体12を持って、格納状態から反時計回りに、
支柱6、7を102.5°回転してを鉛直状態とする。
この際、リンク8と規制リンク9は、反時計回りに回転
し、連動杆10が、図中、右方へ移動する。連動杆10
には、ばね部材11による右方へ引っ張る付勢力がかか
っているので、柵本体12を持って、格納状態から反時
計回りに、支柱6、7を鉛直状態とするときは、ばね部
材11を補助力として操作することができ、持ち上げる
際の労力を軽減することができる。また、支柱6、7を
鉛直状態となるまでばね部材11が作用しているので、
規制リンク9の段部16と基軸5のリンクストッパ14
とが当接した状態で一体となって回転して、支柱6、7
を鉛直状態としたときに規制リンク9が規制軸18に当
接状態となり、規制リンク9をこれ以上、変位すること
はできない。支柱6、7を鉛直状態とすると、支柱7先
端の係止機構13において、ストッパ金具20の係止穴
22にストッパカバー23のストッパピン24が係止す
ることで、一対の支柱6、7を鉛直状態に保持すること
ができる(図6参照)。
【0013】そして、ベッド1の乗り降り時、支えが必
要なときは、支柱6、7を鉛直状態から、さらに反時計
回りに回転させると、規制リンク9は支柱6、7が鉛直
状態のときにすでに規制軸18に当接状態にあって、規
制リンク9をこれ以上、変位することはできないので、
支柱6、7のみが変位していく。そして、支柱6、7が
40°変位すると、規制リンク9の段部15に基軸5の
リンクストッパ14が当接し、これ以上、支柱6、7が
傾斜するのを防止することができる。この際、支柱7先
端の係止機構13において、ストッパ金具20の係止穴
21にストッパカバー23のストッパピン24が係止す
ることで、一対の支柱6、7を前述の傾斜状態に保持す
ることができる(図7参照)。このような支柱6、7の
傾斜状態のときは、柵本体12は、支柱6、7の鉛直状
態の位置から、ベッド1の頭側に指向して近接している
と共に、支柱6、7もベッド1の頭側に指向して傾斜し
ているので、ベッド1の脚側の床部側面があき、患者
は、柵本体12を介助手段として活用することができ
る。なお、柵本体12は、支柱6、7が傾斜状態のとき
は、前述のように、ベッド1への乗り降りの際の手掛か
りの他に、床部をフラットな状態の際に柵として機能さ
せることもでき、一対の支柱6、7を鉛直状態に戻す
と、柵本体12は床部を起床させた際の柵としての適当
な高さとなる(図1参照)。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、柵として
機能させる他、ベッドへの乗り降りの際には、支えとな
るように柵を適切な位置に保持できるようにし、不使用
時にはサイドフレーム下方に格納しておくことができる
ので、従来のように、使用状況に応じて取り付けたり外
したりすることは不要となり、また、簡単な構造であ
り、且つ操作も容易であるので、使い勝手が大いに向上
する。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる格納型側柵を適用したベッドの
一実施例を示す概略的な側面説明図である。
【図2】図1に示すベッドにおける格納型側柵の構成を
示す、模式的な側面説明図である。
【図3】図1に示すベッドにおける格納型側柵の係止機
構を示す、模式的な構成説明図である。
【図4】図3に示す係止機構の模式的な側面説明図であ
る。
【図5】本発明にかかる格納型側柵を格納状態としたと
きの模式的な説明図である。
【図6】本発明にかかる格納型側柵の支柱を鉛直状態と
したときの模式的な説明図である。
【図7】本発明にかかる格納型側柵の支柱を傾斜状態と
したときの模式的な説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 サイドフレーム 3 格納型側柵 4 中空基部枠 5、 基軸 6、7 支柱 8 リンク 9 規制リンク 10 連動杆 11 ばね部材 12 柵本体 13 係止機構 14 リンクストッパ 15、16 段部 17、18 規制軸 19 取付軸 20 ストッパ金具 21、22 係止穴 23 ストッパカバー 24 ストッパピン 25 引張ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等において、サイドフレームに
    設けた中空基部枠の両端部近傍に、ベッド幅方向に指向
    すると共に、回動自在に基軸を設けて、これら基軸端部
    に一対の支柱を取り付け、前記中空基部枠内において、
    一方の支柱を取り付けた基軸にリンクを突設する一方、
    他方の支柱の基軸に、回動角度を規制する回動規制手段
    を介して規制リンクを取り付け、これらリンクおよび規
    制リンク間に、リンクおよび規制リンクを連動可能とす
    るべく連動杆を設けると共に、連動杆を一方向に付勢す
    るように構成し、前記一対の支柱の頂部間に回動可能に
    柵本体を装着して、一対の支柱のうちのいずれかと前記
    柵本体との装着箇所に、少なくとも一対の支柱を、傾斜
    した状態、鉛直状態にて支持するべく柵本体を拘束する
    ための係止機構を設け、この係止機構は、支柱頂部にお
    ける柵本体の取付軸近傍に、支柱に対して直交するよう
    に設けたストッパ金具と、このストッパ金具に穿設した
    複数の係止穴と、柵本体側に、押圧操作可能に軸止めし
    たストッパカバーと、ストッパ金具の複数の係止穴に係
    止するためのストッパピンとを有し、このストッパピン
    を、常時ストッパ金具の係止穴に選択的に係止するよう
    に付勢する構成として、柵本体と支柱とを、支柱を傾斜
    状態、鉛直状態とするように固定する構成とし、不使用
    時には、係止機構を解除して一対の支柱を回動して柵本
    体をサイドフレーム下方に下げておき、一対の支柱を前
    記係止機構により、傾斜した状態で保持して柵本体を介
    助手段として機能させ、一対の支柱を鉛直状態に保持し
    て柵本体を柵として機能させる構成としたことを特徴と
    するベッド等における格納型側柵。
  2. 【請求項2】 前記回動規制手段は、一対の支柱のう
    ちのいずれかの支柱を支持する基軸に扇形状に突設した
    リンクストッパと、規制リンクにリンクストッパと当接
    して支柱の回動範囲を規制する段部と、規制リンクの両
    側面に近接して、規制リンクの回動範囲を規定する規制
    軸とを備えた構成としたことを特徴とする請求項1記載
    のベッド等における格納型側柵。
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