JP3314037B2 - ベッド等における格納型側柵 - Google Patents

ベッド等における格納型側柵

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JP3314037B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド等のボトム
に取り付ける構造とした格納型側柵であって、必要に応
じて必要箇所に選択的に取り付けるようにした、ベッド
等における格納型側柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッド等(病院用ベッド、在宅用
ベッド、移送用ベッド、ICUベッド等)に設けられる
側柵には、必要時にのみ、ボトム側面側をカバーするよ
うに持ち上げ固定できるようにした、格納型側柵があ
る。この格納型側柵によれば、差し込み柵とは異なり、
いちいち取り外したり、装着したりする必要はなく、使
い勝手がよい。また、ボトム側面に直接固定したボトム
直付け型側柵も提案されている。かかる側柵によれば、
ボトムの起伏機構(ギャッチ機構)を備えたベッドに適
用すれば、ギャッチ動作させた際も、ボトムの動きに側
柵が追従するので、常に、側柵は、使用者を側面から支
える位置にあるという、安全上、好ましい機能がもたら
される。ただ、かかるボトム直付け型側柵において、ボ
トムに側柵を完全に固定してしまうと、使用者がベッド
の乗り降りをする場合、また、治療行為を行う場合、側
柵が邪魔になることがあるので、最近では、ボトムに直
付けした格納型側柵も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ボトム直付け型側柵は、取り外しができる構造ではない
ので、必要箇所のみに取り付けて使用する構造とした方
が合理的であると考えられる。本発明は、以上のような
背景から提案されたものであって、ベッド等のボトムに
取り付ける構造とした格納型側柵であって、必要に応じ
て必要箇所に選択的に取り付けるようにした、ベッド等
における格納型側柵を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ベッド等の頭側に対応するボトム、
並びに足側に対応するボトムに、付勢手段を補助として
ボトムの下方からボトム上方に突出可能に設けた支柱部
と、この支柱部上端側に回動可能に支持した柵部と、前
記支柱部を拘束することで、前記柵部をボトム上方に突
出状態で保持するようにした拘束手段と、この拘束手段
を解除操作するための解除レバーとを備え、前記支柱部
は、頭側に対応するボトム並びに足側に対応するボトム
の側面側に、基枠部を介して回動可能に取り付けた第1
のステーと、第1ステー両側面に隣接するように配置し
た一対の第2のステーとを有し、これら第1、2ステー
を回動可能に支持する基枠部は、前記頭側に対応するボ
トム並びに足側に対応するボトムにおける側面側に設け
た受け金具に、着脱可能に螺着する構成とした。また本
発明は、床部起伏機構を備えたベッド等の頭側に対応す
るボトム、並びに足側に対応するボトムに、付勢手段を
補助としてボトムの下方からボトム上方に突出可能に
けた支柱部と、この支柱部上端側に回動可能に支持した
柵部と、前記支柱部を拘束することで、前記柵部をボト
ム上方に突出状態で保持するようにした拘束手段と、こ
の拘束手段を解除操作するための解除レバーとを備え、
前記支柱部は、頭側に対応するボトム並びに足側に対応
するボトムの側面側に、基枠部を介して回動可能に取り
付けた第1のステーと、第1ステー両側面に隣接するよ
うに配置した一対の第2のステーとを有し、これら第
1、2ステーを回動可能に支持する基枠部は、前記頭側
に対応するボトム並びに足側に対応するボトムにおける
側面側に設けた受け金具に、着脱可能に螺着する構成と
した。
【0005】
【発明の実施の態様】次に、本発明について、一つの実
施の形態を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。
図1に床部起伏機構を備えたベッド1を示し、このベッ
ド1の、頭側に対応するボトム2a、並びに足側に対応
するボトム2b側面をカバーする格納型側柵3が設けら
れている。この格納型側柵3は、ベッド1の頭側に対応
するボトム2a、並びに足側に対応するボトム2bに、
ボトム2a、2bの下方からボトム2a、2b上方に突
出可能に支柱部4を設け、この支柱部4上端側に回動可
能に柵部5を支持する構成としている。
【0006】かかる構成の格納型側柵3において、支柱
部4を、図2に示すように頭側に対応するボトム2a
(または足側に対応するボトム2b)における下面側板
6に設けた受け金具7に、ねじsによって着脱可能に固
定した基枠部8を介して回動自在に取り付けている。す
なわち、支柱部4は、前記基枠部8に回動可能に取り付
けた第1のステー4aと、第1ステー4a両側面に隣接
するように配置した一対の第2のステー4bとを有して
いる。また、前記支柱部4には、支柱部4を構成する第
1、第2ステー4a、4bおよび柵部5を、ボトム2上
方に突出状態で保持するようにした拘束手段9を設ける
と共に、この拘束手段9を解除操作するための解除レバ
ー9aを設けている。さらに支柱部4を構成する第1ス
テー4aの基枠部8との取り付け箇所には、支柱部4お
よび柵部5をボトム2上方に突出するべく付勢する付勢
手段、例えばコイルスプリング10が設けられ、柵部5
を持ち上げる際、前記コイルスプリング10を補助力と
して作用させるように構成している。
【0007】また、前記柵部5は、合成樹脂により一体
成形されたもので、上部長手側前後に開口部11、12
を設けている。これら開口部11、12を握り部として
用いることができる。
【0008】以上のような格納型側柵3において、例え
ば患者がベッド1に横臥しているときは、格納型側柵3
を、ボトム2下方から上方に持ち上げて保持するように
する。前記格納型側柵3がボトム2下方にある時、すな
わち格納状態から柵部5の開口部11、12を把持し
て、当初引っ張りあげるようにする。この際、支柱部4
における第1ステー4aが基枠部8との取り付け箇所に
設けたコイルスプリング10によって、上昇させる方向
に付勢されているので、このコイルスプリング10の補
助力によって、柵部5を楽々持ち上げることができる。
柵部5を最高位置にもたらすと、拘束手段9が作用し、
この最高位置において保持することができる。なお、格
納型側柵3は、ボトム2下面の下面側板6に設けた受け
金具7を介して取り付けているので、ボトム2の起伏動
作に追従して、常にボトム2側面側をカバーする状態で
保持することができる。
【0009】次に、ベッドへの乗り降りを行う際、治療
の際は、格納型側柵3が邪魔となるので、拘束手段9を
解除レバー9aにより、解除操作する。これによって、
支柱部4における第1ステー4aと第2ステー5bとの
ロックが解除され、柵部5をもってボトム2下方に格納
状態とすることができる。柵部5を下げる際は、コイル
スプリング10の反発力によって第1ステー4aに保持
力として働いているので、柵部5を緩衝的に格納するこ
とができる。以上、簡単な操作で、しかも小さな労力で
柵部5の上げ下げ操作が可能であるので、使い勝手が大
いに向上する。
【0010】ところで、以上のような格納型側柵3は、
前述したように頭側に対応するボトム2a(または足側
に対応するボトム2b)の下面側板6に設けた受け金具
7に、ねじsによって着脱可能に固定した基枠部8を介
して回動自在に取り付けているので、必要な箇所に取り
付けるようにすることができる。例えば、ベッド1のボ
トム2の長手側一側面を、病室の壁側に近接させて配置
した場合、その壁際に近接するボトム2の長手側一側面
は、格納型側柵3は必要としない。従って、格納型側柵
3は、壁際に近接するボトム2の長手側一側面と反対側
の側面をカバーする格納型側柵3を取り付ければよいこ
とになる。また、足側に対応するボトム2b側面は、乗
り降りするときのために、不要であるというときは、頭
側に対応するボトム2a側面をカバーする格納型側柵3
を取り付ければよいことになる。このように、格納型側
柵3を着脱可能に固定したので、使用状況に応じたきめ
細かい対応が可能である。
【0011】なお、以上のような格納型側柵3は、図1
に示すようなボトム2の起伏機構を備えたベッド1の他
に、起伏機構を有しないベッドに対しても適用可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】以上の通り、本発明を、ボトムに格納型
側柵を着脱可能に取り付ける構造としたので、必要に応
じて、ボトム片側に格納型側柵を取り付けたり、頭側の
ボトム側に取り付けたりなどの、使用状況に応じたきめ
細かい対応が可能となる。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる格納型側柵を適用したベッドの
一例を示す一部省略外観斜視説明図である。
【図2】図1に示す格納型側柵の取り付け構造を示し
た、要部分解斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 ボトム 2a 頭側に対応するボトム 2b 足側に対応するボトム 3 格納型側柵 4 支柱部 4a 第1ステー 4b 第2ステー 5 柵部 6 下面側板 7 受け金具 8 基枠部 9 拘束手段 9a 解除レバー 10 コイルスプリング 11、12 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 21/08 A61G 7/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等の頭側に対応するボトム、並
    びに足側に対応するボトムに、付勢手段を補助として
    トムの下方からボトム上方に突出可能に設けた支柱部
    と、この支柱部上端側に回動可能に支持した柵部と、前
    記支柱部を拘束することで、前記柵部をボトム上方に突
    出状態で保持するようにした拘束手段と、この拘束手段
    を解除操作するための解除レバーとを備え、前記支柱部
    は、頭側に対応するボトム並びに足側に対応するボトム
    の側面側に、基枠部を介して回動可能に取り付けた第1
    のステーと、第1ステー両側面に隣接するように配置し
    た一対の第2のステーとを有し、これら第1、2ステー
    を回動可能に支持する基枠部は、前記頭側に対応するボ
    トム並びに足側に対応するボトムにおける側面側に設け
    た受け金具に、着脱可能に螺着してなることを特徴とす
    るベッド等における格納型側柵。
  2. 【請求項2】 床部起伏機構を備えたベッド等の頭側
    に対応するボトム、並びに足側に対応するボトムに、
    勢手段を補助としてボトムの下方からボトム上方に突出
    可能に設けた支柱部と、この支柱部上端側に回動可能に
    支持した柵部と、前記支柱部を拘束することで、前記柵
    部をボトム上方に突出状態で保持するようにした拘束手
    段と、この拘束手段を解除操作するための解除レバーと
    を備え、前記支柱部は、頭側に対応するボトム並びに足
    側に対応するボトムの側面側に、基枠部を介して回動可
    能に取り付けた第1のステーと、第1ステー両側面に隣
    接するように配置した一対の第2のステーとを有し、こ
    れら第1、2ステーを回動可能に支持する基枠部は、前
    記頭側に対応するボトム並びに足側に対応するボトムに
    おける側面側に設けた受け金具に、着脱可能に螺着して
    なることを特徴とするベッド等における格納型側柵。
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