JPH0838350A - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器Info
- Publication number
- JPH0838350A JPH0838350A JP17873994A JP17873994A JPH0838350A JP H0838350 A JPH0838350 A JP H0838350A JP 17873994 A JP17873994 A JP 17873994A JP 17873994 A JP17873994 A JP 17873994A JP H0838350 A JPH0838350 A JP H0838350A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- rice cooker
- reservoir
- oneeva
- discharge passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸気排出通路の入口開口に排出蒸気中からオ
ネバを分離して溜める機能を有するスチームキャップを
設けることにより、丸洗いタイプの蓋体を有する電気炊
飯器におけるオネバのふきこぼれを防止し得るようにす
る。 【構成】 炊飯器本体1に対して開閉自在且つ着脱自在
とされた蓋体2に蒸気排出通路15が形成されている電
気炊飯器において、前記蒸気排出通路15に連通する位
置にあって前記蓋体2の底面との間でオネバ溜空間を形
成するスチームキャップ34を設けるとともに、該スチ
ームキャップ34を、前記蓋体2の底面との間において
前記炊飯器本体1内部からの蒸気Sを前記蒸気排出通路
15へ導く蒸気穴40,40と該蒸気穴40,40より
下位に位置して排出蒸気S中から分離されたオネバDを
溜めるオネバ溜部41と該オネバ溜部41に溜められた
オネバDを戻すオネバ戻し穴42とを有して構成してい
る。
ネバを分離して溜める機能を有するスチームキャップを
設けることにより、丸洗いタイプの蓋体を有する電気炊
飯器におけるオネバのふきこぼれを防止し得るようにす
る。 【構成】 炊飯器本体1に対して開閉自在且つ着脱自在
とされた蓋体2に蒸気排出通路15が形成されている電
気炊飯器において、前記蒸気排出通路15に連通する位
置にあって前記蓋体2の底面との間でオネバ溜空間を形
成するスチームキャップ34を設けるとともに、該スチ
ームキャップ34を、前記蓋体2の底面との間において
前記炊飯器本体1内部からの蒸気Sを前記蒸気排出通路
15へ導く蒸気穴40,40と該蒸気穴40,40より
下位に位置して排出蒸気S中から分離されたオネバDを
溜めるオネバ溜部41と該オネバ溜部41に溜められた
オネバDを戻すオネバ戻し穴42とを有して構成してい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電気炊飯器に関し、
さらに詳しくは着脱自在で丸洗い可能な蓋体を備え且つ
新規な構造の蒸気排出通路を有する電気炊飯器に関する
ものである。
さらに詳しくは着脱自在で丸洗い可能な蓋体を備え且つ
新規な構造の蒸気排出通路を有する電気炊飯器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気炊飯器において、蓋体を炊飯
器本体から分離可能な一体構成品とすることにより、丸
洗い可能としたいという要求があり、鍋蓋を省略して炊
飯器本体用と内鍋用とを兼用するタイプの蓋体を有する
ものが開発されてきており、蓋体を貫通する穴を蒸気排
出通路とすることにより、炊き上げ時に炊飯器本体内に
おいて発生する多量の蒸気を外部へ排出するようにして
いる。この場合、丸洗いを可能とするためには、蓋体側
に蓋ヒータを設けることができないため、蓋体下面に放
熱板を固定し、該放熱板を肩ヒータからの伝熱によって
加熱することにより、炊き上げ工程において炊飯器本体
内に発生するオネバを前記放熱板からの熱により鎮静化
することにより、前記蒸気排出通路を介してオネバが外
部へふきこぼれないようにしている。
器本体から分離可能な一体構成品とすることにより、丸
洗い可能としたいという要求があり、鍋蓋を省略して炊
飯器本体用と内鍋用とを兼用するタイプの蓋体を有する
ものが開発されてきており、蓋体を貫通する穴を蒸気排
出通路とすることにより、炊き上げ時に炊飯器本体内に
おいて発生する多量の蒸気を外部へ排出するようにして
いる。この場合、丸洗いを可能とするためには、蓋体側
に蓋ヒータを設けることができないため、蓋体下面に放
熱板を固定し、該放熱板を肩ヒータからの伝熱によって
加熱することにより、炊き上げ工程において炊飯器本体
内に発生するオネバを前記放熱板からの熱により鎮静化
することにより、前記蒸気排出通路を介してオネバが外
部へふきこぼれないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、蓋ヒータに
よる直接加熱に比べて、肩ヒータからの間接加熱の場
合、加熱不足によりオネバの鎮静化が不十分となり、蒸
気排出通路を介してのオネバのふきこぼれが生ずるおそ
れがある。このような、オネバのふきこぼれは、蓋体外
面の汚れを招くこととなるため、その対策が求められて
いる。
よる直接加熱に比べて、肩ヒータからの間接加熱の場
合、加熱不足によりオネバの鎮静化が不十分となり、蒸
気排出通路を介してのオネバのふきこぼれが生ずるおそ
れがある。このような、オネバのふきこぼれは、蓋体外
面の汚れを招くこととなるため、その対策が求められて
いる。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、蒸気排出通路の入口開口に排出蒸気中からオネバ
を分離して溜める機能を有するスチームキャップを設け
ることにより、丸洗いタイプの蓋体を有する電気炊飯器
におけるオネバのふきこぼれを防止し得るようにするこ
とを目的とするものである。
ので、蒸気排出通路の入口開口に排出蒸気中からオネバ
を分離して溜める機能を有するスチームキャップを設け
ることにより、丸洗いタイプの蓋体を有する電気炊飯器
におけるオネバのふきこぼれを防止し得るようにするこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成は、炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされ
た蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器にお
いて、前記蒸気排出通路に連通する位置にあって前記蓋
体の底面との間でオネバ溜空間を形成するスチームキャ
ップを設けるとともに、該スチームキャップを、前記蓋
体の底面との間において前記炊飯器本体内部からの蒸気
を前記蒸気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に
位置して排出蒸気中から分離されたオネバを溜めるオネ
バ溜部と該オネバ溜部に溜められたオネバを戻すオネバ
戻し穴とを有して構成したことを特徴としている。
成は、炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされ
た蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器にお
いて、前記蒸気排出通路に連通する位置にあって前記蓋
体の底面との間でオネバ溜空間を形成するスチームキャ
ップを設けるとともに、該スチームキャップを、前記蓋
体の底面との間において前記炊飯器本体内部からの蒸気
を前記蒸気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に
位置して排出蒸気中から分離されたオネバを溜めるオネ
バ溜部と該オネバ溜部に溜められたオネバを戻すオネバ
戻し穴とを有して構成したことを特徴としている。
【0006】本願発明の第1の基本構成において、前記
オネバ溜部を、前記蒸気排出通路入口開口の下方に位置
する主オネバ溜部と該主オネバ溜部の外周側に位置して
前記蓋体下面との間に前記主オネバ溜部と連通状態にて
形成される環状の副オネバ溜部とによって構成するのが
材料コストを低減しつつオネバ溜部の容積を大きくでき
る点で好ましく、この場合において、前記主オネバ溜部
を、前記スチームキャップと前記蒸気排出通路入口開口
との気密状態を保持するシールパッキンと一体成形され
た筒状体内の空間とする一方、前記副オネバ溜部を、前
記筒状体の外周に対して設けられた合成樹脂製の皿状体
内の空間とするのが材料コストを低減する上でさらに好
ましい。
オネバ溜部を、前記蒸気排出通路入口開口の下方に位置
する主オネバ溜部と該主オネバ溜部の外周側に位置して
前記蓋体下面との間に前記主オネバ溜部と連通状態にて
形成される環状の副オネバ溜部とによって構成するのが
材料コストを低減しつつオネバ溜部の容積を大きくでき
る点で好ましく、この場合において、前記主オネバ溜部
を、前記スチームキャップと前記蒸気排出通路入口開口
との気密状態を保持するシールパッキンと一体成形され
た筒状体内の空間とする一方、前記副オネバ溜部を、前
記筒状体の外周に対して設けられた合成樹脂製の皿状体
内の空間とするのが材料コストを低減する上でさらに好
ましい。
【0007】また、前記主オネバ溜部を、前記蒸気排出
通路入口開口に対して係合保持された筒状体内の空間と
する一方、前記副オネバ溜部を、前記筒状体の外周に対
して設けられた皿状体内の空間とし、前記筒状体および
皿状体を、合成樹脂の一体成形品により構成するのが材
料コストを低減する上でさらに好ましく、この場合にお
いて、前記スチームキャップにおける主オネバ溜部と副
オネバ溜部とを連通する連通孔に、前記蒸気排出通路の
入口開口に対して係合保持される係合爪片を一体に形成
するのがシールパッキンを省略できる点でより好まし
い。
通路入口開口に対して係合保持された筒状体内の空間と
する一方、前記副オネバ溜部を、前記筒状体の外周に対
して設けられた皿状体内の空間とし、前記筒状体および
皿状体を、合成樹脂の一体成形品により構成するのが材
料コストを低減する上でさらに好ましく、この場合にお
いて、前記スチームキャップにおける主オネバ溜部と副
オネバ溜部とを連通する連通孔に、前記蒸気排出通路の
入口開口に対して係合保持される係合爪片を一体に形成
するのがシールパッキンを省略できる点でより好まし
い。
【0008】本願発明の第2の基本構成は、炊飯器本体
に対して開閉自在且つ着脱自在とされた蓋体に蒸気排出
通路が形成されている電気炊飯器において、前記蒸気排
出通路の入口開口に、オネバ溜空間を有するスチームキ
ャップを設けるとともに、該スチームキャップに、前記
炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸気排出通路へ導く蒸
気穴と該蒸気穴より下位に位置し且つ前記蒸気排出通路
入口開口の下方位置において排出蒸気中から分離された
オネバを溜めるオネバ溜部と該オネバ溜部に溜められた
オネバを戻すオネバ戻し穴とを形成したことを特徴とし
ている。
に対して開閉自在且つ着脱自在とされた蓋体に蒸気排出
通路が形成されている電気炊飯器において、前記蒸気排
出通路の入口開口に、オネバ溜空間を有するスチームキ
ャップを設けるとともに、該スチームキャップに、前記
炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸気排出通路へ導く蒸
気穴と該蒸気穴より下位に位置し且つ前記蒸気排出通路
入口開口の下方位置において排出蒸気中から分離された
オネバを溜めるオネバ溜部と該オネバ溜部に溜められた
オネバを戻すオネバ戻し穴とを形成したことを特徴とし
ている。
【0009】本願発明の第2の基本構成において、前記
スチームキャップをシリコンゴム等の耐熱弾性材からな
る一体成形品により構成するのが部品構成を簡略化し得
る点好ましい。
スチームキャップをシリコンゴム等の耐熱弾性材からな
る一体成形品により構成するのが部品構成を簡略化し得
る点好ましい。
【0010】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記蓋体を、前記炊飯器本体の上部開口を
覆蓋するとともに該炊飯器本体内に収納された内鍋の上
部開口を閉塞する兼用蓋タイプとするのが蓋体の構造簡
略化を図り得る点で好ましい。
成において、前記蓋体を、前記炊飯器本体の上部開口を
覆蓋するとともに該炊飯器本体内に収納された内鍋の上
部開口を閉塞する兼用蓋タイプとするのが蓋体の構造簡
略化を図り得る点で好ましい。
【0011】さらに、本願発明の第1および第2の基本
構成において、前記スチームキャップを、前記蒸気排出
通路の入口開口に対して着脱自在とするのが蓋体丸洗い
時にスチームキャップ内および蒸気排出通路内を洗浄で
きる点で好ましい。
構成において、前記スチームキャップを、前記蒸気排出
通路の入口開口に対して着脱自在とするのが蓋体丸洗い
時にスチームキャップ内および蒸気排出通路内を洗浄で
きる点で好ましい。
【0012】
【作用】本願発明の第1の基本構成においては、炊き上
げ工程において炊飯器本体内に多量に発生する蒸気は、
スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路を通って外
部へ排出されるが、その時排出蒸気中に含まれるオネバ
が分離してスチームキャップにおけるオネバ溜部(蓋体
底面との間に形成された大容積のオネバ溜部)に溜まる
こととなる。従って、蓋ヒータを有しない丸洗いタイプ
の蓋体を用いた電気炊飯器であっても、オネバ溜部の容
積が大きくとれることにより一旦分離されたオネバが排
出蒸気とともにふきこぼれることがなくなるため、蒸気
排出通路を介してオネバがふきこぼれることはなくな
る。
げ工程において炊飯器本体内に多量に発生する蒸気は、
スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路を通って外
部へ排出されるが、その時排出蒸気中に含まれるオネバ
が分離してスチームキャップにおけるオネバ溜部(蓋体
底面との間に形成された大容積のオネバ溜部)に溜まる
こととなる。従って、蓋ヒータを有しない丸洗いタイプ
の蓋体を用いた電気炊飯器であっても、オネバ溜部の容
積が大きくとれることにより一旦分離されたオネバが排
出蒸気とともにふきこぼれることがなくなるため、蒸気
排出通路を介してオネバがふきこぼれることはなくな
る。
【0013】また、本願発明の第1の基本構成におい
て、前記オネバ溜部を、前記蒸気排出通路入口開口の下
方に位置する主オネバ溜部と該主オネバ溜部の外周側に
位置して前記蓋体底面との間に前記主オネバ溜部と連通
状態にて形成される環状の副オネバ溜部とによって構成
した場合、副オネバ溜部を蓋体下面との間に形成して副
オネバ溜部の上部覆蓋部分を省略できるようにしたこと
により、材料コストを低減しつつオネバ溜部の容積を大
きくできる。この場合において、前記主オネバ溜部を、
前記スチームキャップと前記蒸気排出通路入口開口との
気密状態を保持するシールパッキンと一体成形された筒
状体内の空間とする一方、前記副オネバ溜部を、前記筒
状体の外周に対して設けられた合成樹脂製の皿状体内の
空間とすると、材料コストの高いシールパッキン部分が
低減でき、材料コストをさらに低減できる。
て、前記オネバ溜部を、前記蒸気排出通路入口開口の下
方に位置する主オネバ溜部と該主オネバ溜部の外周側に
位置して前記蓋体底面との間に前記主オネバ溜部と連通
状態にて形成される環状の副オネバ溜部とによって構成
した場合、副オネバ溜部を蓋体下面との間に形成して副
オネバ溜部の上部覆蓋部分を省略できるようにしたこと
により、材料コストを低減しつつオネバ溜部の容積を大
きくできる。この場合において、前記主オネバ溜部を、
前記スチームキャップと前記蒸気排出通路入口開口との
気密状態を保持するシールパッキンと一体成形された筒
状体内の空間とする一方、前記副オネバ溜部を、前記筒
状体の外周に対して設けられた合成樹脂製の皿状体内の
空間とすると、材料コストの高いシールパッキン部分が
低減でき、材料コストをさらに低減できる。
【0014】さらに、前記主オネバ溜部を、前記蒸気排
出通路入口開口に対して係合保持された筒状体内の空間
とする一方、前記副オネバ溜部を、前記筒状体の外周に
対して設けられた皿状体内の空間とし、前記筒状体およ
び皿状体を、合成樹脂の一体成形品により構成した場
合、材料コストの低い合成樹脂の一体成形品によりスチ
ームキャップが製作できるところから、材料コストをさ
らに低減できる。この場合において、前記スチームキャ
ップにおける主オネバ溜部と副オネバ溜部とを連通する
連通孔に、前記蒸気排出通路の入口開口に対して係合保
持される係合爪片を一体に形成すると、材料コストの高
いシールパッキンを省略できるところから、材料コスト
をさらに一層低減できる。
出通路入口開口に対して係合保持された筒状体内の空間
とする一方、前記副オネバ溜部を、前記筒状体の外周に
対して設けられた皿状体内の空間とし、前記筒状体およ
び皿状体を、合成樹脂の一体成形品により構成した場
合、材料コストの低い合成樹脂の一体成形品によりスチ
ームキャップが製作できるところから、材料コストをさ
らに低減できる。この場合において、前記スチームキャ
ップにおける主オネバ溜部と副オネバ溜部とを連通する
連通孔に、前記蒸気排出通路の入口開口に対して係合保
持される係合爪片を一体に形成すると、材料コストの高
いシールパッキンを省略できるところから、材料コスト
をさらに一層低減できる。
【0015】本願発明の第2の基本構成においては、炊
き上げ工程において炊飯器本体内に多量に発生する蒸気
は、スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路を通っ
て外部へ排出されるが、その時排出蒸気中に含まれるオ
ネバが分離してスチームキャップにおけるオネバ溜部に
溜まることとなる。従って、蓋ヒータを有しない丸洗い
タイプの蓋体を用いた電気炊飯器であっても、一旦分離
されたオネバが排出蒸気とともにふきこぼれることがな
くなるため、蒸気排出通路を介してオネバがふきこぼれ
ることはなくなる。
き上げ工程において炊飯器本体内に多量に発生する蒸気
は、スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路を通っ
て外部へ排出されるが、その時排出蒸気中に含まれるオ
ネバが分離してスチームキャップにおけるオネバ溜部に
溜まることとなる。従って、蓋ヒータを有しない丸洗い
タイプの蓋体を用いた電気炊飯器であっても、一旦分離
されたオネバが排出蒸気とともにふきこぼれることがな
くなるため、蒸気排出通路を介してオネバがふきこぼれ
ることはなくなる。
【0016】本願発明の第2の基本構成において、前記
スチームキャップをシリコンゴム等の耐熱弾性材からな
る一体成形品により構成した場合、部品構成が簡略化さ
れることとなる。
スチームキャップをシリコンゴム等の耐熱弾性材からな
る一体成形品により構成した場合、部品構成が簡略化さ
れることとなる。
【0017】また、本願発明の第1および第2の基本構
成において、前記蓋体を、前記炊飯器本体の上部開口を
覆蓋するとともに該炊飯器本体内に収納された内鍋の上
部開口を閉塞する兼用蓋タイプとした場合、蓋体の構造
が簡略化されるところから、丸洗いに適したものとな
る。
成において、前記蓋体を、前記炊飯器本体の上部開口を
覆蓋するとともに該炊飯器本体内に収納された内鍋の上
部開口を閉塞する兼用蓋タイプとした場合、蓋体の構造
が簡略化されるところから、丸洗いに適したものとな
る。
【0018】さらに、本願発明の第1および第2の基本
構成において、前記スチームキャップを、前記蒸気排出
通路の入口開口に対して着脱自在とした場合、蓋体丸洗
い時にスチームキャップ内および蒸気排出通路内を洗浄
することができる。
構成において、前記スチームキャップを、前記蒸気排出
通路の入口開口に対して着脱自在とした場合、蓋体丸洗
い時にスチームキャップ内および蒸気排出通路内を洗浄
することができる。
【0019】
【発明の効果】本願発明の第1の基本構成によれば、炊
飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされた蓋体に
蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器において、前
記蒸気排出通路に連通する位置にあって前記蓋体の底面
との間でオネバ溜空間を形成するスチームキャップを設
けるとともに、該スチームキャップを、前記蓋体の底面
との間において前記炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸
気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に位置して
排出蒸気中から分離されたオネバを溜めるオネバ溜部と
該オネバ溜部に溜められたオネバを戻すオネバ戻し穴と
を有して構成して、炊き上げ工程において炊飯器本体内
に多量に発生する蒸気を、スチームキャップの蒸気穴か
ら蒸気排出通路を通って外部へ排出する過程において、
排出蒸気中に含まれるオネバを分離してスチームキャッ
プにおけるオネバ溜部(蓋体底面との間に形成された大
容積のオネバ溜部)に溜めるようにしたので、蓋ヒータ
を有しない丸洗いタイプの蓋体を用いた電気炊飯器であ
っても、蒸気排出通路を介してオネバがふきこぼれるこ
とはなくなり、蓋体外面がオネバにより汚れることがな
くなるという優れた効果がある。しかも、スチームキャ
ップにおけるオネバ溜部は、蓋体底面との間に形成され
ることとなっているため、オネバ溜部の上部を覆う部材
が不要となり、材料コストを低減させつつオネバ溜部の
容積を大きくできるという利点もある。
飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされた蓋体に
蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器において、前
記蒸気排出通路に連通する位置にあって前記蓋体の底面
との間でオネバ溜空間を形成するスチームキャップを設
けるとともに、該スチームキャップを、前記蓋体の底面
との間において前記炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸
気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に位置して
排出蒸気中から分離されたオネバを溜めるオネバ溜部と
該オネバ溜部に溜められたオネバを戻すオネバ戻し穴と
を有して構成して、炊き上げ工程において炊飯器本体内
に多量に発生する蒸気を、スチームキャップの蒸気穴か
ら蒸気排出通路を通って外部へ排出する過程において、
排出蒸気中に含まれるオネバを分離してスチームキャッ
プにおけるオネバ溜部(蓋体底面との間に形成された大
容積のオネバ溜部)に溜めるようにしたので、蓋ヒータ
を有しない丸洗いタイプの蓋体を用いた電気炊飯器であ
っても、蒸気排出通路を介してオネバがふきこぼれるこ
とはなくなり、蓋体外面がオネバにより汚れることがな
くなるという優れた効果がある。しかも、スチームキャ
ップにおけるオネバ溜部は、蓋体底面との間に形成され
ることとなっているため、オネバ溜部の上部を覆う部材
が不要となり、材料コストを低減させつつオネバ溜部の
容積を大きくできるという利点もある。
【0020】また、本願発明の第2の基本構成によれ
ば、炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされた
蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器におい
て、前記蒸気排出通路の入口開口に、オネバ溜空間を有
するスチームキャップを設けるとともに、該スチームキ
ャップに、前記炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸気排
出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に位置し且つ前
記蒸気排出通路入口開口の下方位置において排出蒸気中
から分離されたオネバを溜めるオネバ溜部と該オネバ溜
部に溜められたオネバを戻すオネバ戻し穴とを形成し
て、炊き上げ工程において炊飯器本体内に多量に発生す
る蒸気を、スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路
を通って外部へ排出する過程において、排出蒸気中に含
まれるオネバを分離してスチームキャップにおけるオネ
バ溜部に溜めるようにしたので、蓋ヒータを有しない丸
洗いタイプの蓋体を用いた電気炊飯器であっても、蒸気
排出通路を介してオネバがふきこぼれることはなくな
り、蓋体外面がオネバにより汚れることがなくなるとい
う優れた効果がある。
ば、炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自在とされた
蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊飯器におい
て、前記蒸気排出通路の入口開口に、オネバ溜空間を有
するスチームキャップを設けるとともに、該スチームキ
ャップに、前記炊飯器本体内部からの蒸気を前記蒸気排
出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位に位置し且つ前
記蒸気排出通路入口開口の下方位置において排出蒸気中
から分離されたオネバを溜めるオネバ溜部と該オネバ溜
部に溜められたオネバを戻すオネバ戻し穴とを形成し
て、炊き上げ工程において炊飯器本体内に多量に発生す
る蒸気を、スチームキャップの蒸気穴から蒸気排出通路
を通って外部へ排出する過程において、排出蒸気中に含
まれるオネバを分離してスチームキャップにおけるオネ
バ溜部に溜めるようにしたので、蓋ヒータを有しない丸
洗いタイプの蓋体を用いた電気炊飯器であっても、蒸気
排出通路を介してオネバがふきこぼれることはなくな
り、蓋体外面がオネバにより汚れることがなくなるとい
う優れた効果がある。
【0021】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
つかの好適な実施例を説明する。
【0022】実施例1 図1ないし図5には、本願発明の実施例1にかかる電気
炊飯器の全体構成および各要部が示されている。
炊飯器の全体構成および各要部が示されている。
【0023】本実施例の電気炊飯器は、図1に示すよう
に、合成樹脂製の外ケース4と板金製の内ケース5とを
合成樹脂製の環状の肩部材6で連結し且つ外ケース4と
内ケース5との間に断熱材7を介設してなる炊飯器本体
1を備えており、該炊飯器本体1内に内鍋3が収容さ
れ、さらに炊飯器本体1の上部に、炊飯器本体1の上部
開口を覆蓋するとともに内鍋3の上部開口を閉塞する兼
用蓋タイプの蓋体2が開閉自在且つ着脱自在に枢支され
ている。該蓋体2は、従来タイプのもののように内鍋3
の上部開口を閉塞する鍋蓋を有しておらず、取り外し状
態において丸洗いが可能とされている。
に、合成樹脂製の外ケース4と板金製の内ケース5とを
合成樹脂製の環状の肩部材6で連結し且つ外ケース4と
内ケース5との間に断熱材7を介設してなる炊飯器本体
1を備えており、該炊飯器本体1内に内鍋3が収容さ
れ、さらに炊飯器本体1の上部に、炊飯器本体1の上部
開口を覆蓋するとともに内鍋3の上部開口を閉塞する兼
用蓋タイプの蓋体2が開閉自在且つ着脱自在に枢支され
ている。該蓋体2は、従来タイプのもののように内鍋3
の上部開口を閉塞する鍋蓋を有しておらず、取り外し状
態において丸洗いが可能とされている。
【0024】前記外ケース4と肩部材6とは、図4に示
すように、外ケース4の上部開口縁に形成された係止突
片8を、肩部材6の下部開口縁に形成された係合溝9に
嵌挿した状態で前記係止突片8に形成された係止爪部8
aを前記肩部材6における係合溝9の内周壁10に形成
された係合穴11に無理嵌め係合させることによって結
合されている。符号12は板金製の補強板である。この
ような結合構造としたことにより、外ケース4が容易に
肩部材6から分離可能となり、両ケース4,5間に位置
する部品(例えば、後述するセンタセンサー24等)の
メンテナンスが容易となるのである。
すように、外ケース4の上部開口縁に形成された係止突
片8を、肩部材6の下部開口縁に形成された係合溝9に
嵌挿した状態で前記係止突片8に形成された係止爪部8
aを前記肩部材6における係合溝9の内周壁10に形成
された係合穴11に無理嵌め係合させることによって結
合されている。符号12は板金製の補強板である。この
ような結合構造としたことにより、外ケース4が容易に
肩部材6から分離可能となり、両ケース4,5間に位置
する部品(例えば、後述するセンタセンサー24等)の
メンテナンスが容易となるのである。
【0025】また、前記肩部材6と内ケース5とは、肩
部材6の内周縁下面に対して内ケース4の上端口縁に形
成された鍔部13をビス14により締着することによっ
て結合されている(図1参照)。
部材6の内周縁下面に対して内ケース4の上端口縁に形
成された鍔部13をビス14により締着することによっ
て結合されている(図1参照)。
【0026】前記内鍋3は、お椀状を呈する熱良導体
(例えば、アルミダイカスト製品)からなっており、そ
の底部は、平坦な底面3aと、該底面3aから周面3c
にかけて連続し且つシャモジの先端部より大きな曲率半
径の円弧面3bとによって構成されている。このように
構成したことにより、円弧面3bのご飯を容易にシャモ
ジで取り出すことが可能となり、残りご飯の取り出しが
容易となる。また、内鍋3の開口縁には、蓋体2側に設
けられたシールパッキン46(後述する)が圧接される
フランジ部3dが一体に形成されている。
(例えば、アルミダイカスト製品)からなっており、そ
の底部は、平坦な底面3aと、該底面3aから周面3c
にかけて連続し且つシャモジの先端部より大きな曲率半
径の円弧面3bとによって構成されている。このように
構成したことにより、円弧面3bのご飯を容易にシャモ
ジで取り出すことが可能となり、残りご飯の取り出しが
容易となる。また、内鍋3の開口縁には、蓋体2側に設
けられたシールパッキン46(後述する)が圧接される
フランジ部3dが一体に形成されている。
【0027】前記炊飯器本体1の内底部には、内鍋3を
加熱するための炊飯ヒータ16が配設されている。該炊
飯ヒータ16は、前記内鍋3の底面3aおよび円弧面3
bにそれぞれ当接する平面部19aおよび円弧部19b
を上面に有する熱良導体(例えば、アルミ合金)からな
る放熱盤19と、該放熱盤19における平面部19aと
円弧部19bとの境界部に埋設された1本の環状の発熱
体20(例えば、シーズヒータ)とによって構成されて
いる。このように構成したことにより、発熱体20の熱
が放熱盤19における平面部19aおよび円弧部19b
にほぼ均等に伝熱することとなって熱効率が極めて良好
となり、加熱ムラ(即ち、炊きムラ)の発生がなくな
る。しかも、構造が簡略化されるとともに、従来の二つ
のヒータを用いるもののように両ヒータの位置合わせ等
を必要とせず、炊飯ヒータ16の組付が極めて容易とな
る。さらに、炊飯ヒータ16上に内鍋3をセットした
際、内鍋3が放熱盤19の円弧部19bに案内されて確
実にセンタリングされることとなり、内鍋3を常に最適
状態でセットすることもできる。
加熱するための炊飯ヒータ16が配設されている。該炊
飯ヒータ16は、前記内鍋3の底面3aおよび円弧面3
bにそれぞれ当接する平面部19aおよび円弧部19b
を上面に有する熱良導体(例えば、アルミ合金)からな
る放熱盤19と、該放熱盤19における平面部19aと
円弧部19bとの境界部に埋設された1本の環状の発熱
体20(例えば、シーズヒータ)とによって構成されて
いる。このように構成したことにより、発熱体20の熱
が放熱盤19における平面部19aおよび円弧部19b
にほぼ均等に伝熱することとなって熱効率が極めて良好
となり、加熱ムラ(即ち、炊きムラ)の発生がなくな
る。しかも、構造が簡略化されるとともに、従来の二つ
のヒータを用いるもののように両ヒータの位置合わせ等
を必要とせず、炊飯ヒータ16の組付が極めて容易とな
る。さらに、炊飯ヒータ16上に内鍋3をセットした
際、内鍋3が放熱盤19の円弧部19bに案内されて確
実にセンタリングされることとなり、内鍋3を常に最適
状態でセットすることもできる。
【0028】そして、この炊飯ヒータ16の放熱盤19
は、その上端外周縁部19cを内ケース5の周壁下部に
形成された環状段部21に載置することにより支持され
ており、放熱盤19下方に断熱空間22が形成されてい
る。なお、前記放熱盤19の底面と内ケース5の底面と
は、適宜個所においてビス23により結合されている。
符号24はセンタセンサーで、その温度検知部24aは
放熱盤19の中心部に形成された穴25から内鍋3の底
面に接触し得るように付勢部材(図示省略)によって付
勢された状態で上方に臨ましめられている。このように
構成したことにより、放熱盤19の支持剛性が向上する
とともに、断熱空間22にこもる熱気を有効に利用でき
ることとなり、内鍋3のセット時における安定性が向上
し、しかも加熱効率の向上をも図ることができる。
は、その上端外周縁部19cを内ケース5の周壁下部に
形成された環状段部21に載置することにより支持され
ており、放熱盤19下方に断熱空間22が形成されてい
る。なお、前記放熱盤19の底面と内ケース5の底面と
は、適宜個所においてビス23により結合されている。
符号24はセンタセンサーで、その温度検知部24aは
放熱盤19の中心部に形成された穴25から内鍋3の底
面に接触し得るように付勢部材(図示省略)によって付
勢された状態で上方に臨ましめられている。このように
構成したことにより、放熱盤19の支持剛性が向上する
とともに、断熱空間22にこもる熱気を有効に利用でき
ることとなり、内鍋3のセット時における安定性が向上
し、しかも加熱効率の向上をも図ることができる。
【0029】前記内鍋3の周壁外面における上下中間部
位には保温ヒータ17が配設されている。
位には保温ヒータ17が配設されている。
【0030】前記肩部材6の内周縁上面には、蓋体2側
(具体的には、蓋体2の下面に固定された放熱板37)
への熱源となる略環状の肩ヒータ18が配設されるが、
該肩ヒータ18は、図1および図4に示すように、肩部
材6に対して上下動する可動体26に取り付けられてい
る。該可動体26は、前記肩ヒータ18が下面に取り付
けられた熱良導体からなる伝熱リング27と、該伝熱リ
ング27を支持し且つ前記肩部材6のガイド部6aに上
下動ガイドされ、コイルスプリング28を介して上下動
自在に支持された昇降リング29とによって構成されて
いる。
(具体的には、蓋体2の下面に固定された放熱板37)
への熱源となる略環状の肩ヒータ18が配設されるが、
該肩ヒータ18は、図1および図4に示すように、肩部
材6に対して上下動する可動体26に取り付けられてい
る。該可動体26は、前記肩ヒータ18が下面に取り付
けられた熱良導体からなる伝熱リング27と、該伝熱リ
ング27を支持し且つ前記肩部材6のガイド部6aに上
下動ガイドされ、コイルスプリング28を介して上下動
自在に支持された昇降リング29とによって構成されて
いる。
【0031】一方、前記蓋体2は、後述するヒンジ機構
44に対して着脱自在とされ、その開閉はヒンジ機構4
4のヒンジピン45を中心とした揺動により行われるこ
ととなっていて、合成樹脂製の上下一対の蓋板35,3
6と、下部蓋板36の下面に対して固着される熱良導体
(例えば、板金)からなる放熱板37とによって構成さ
れている。前記両蓋板35,36は外周縁において溶着
結合されており、両者間には空間部38が形成されてい
る。なお、蓋体2は、図示しないロック機構により閉蓋
状態を保持し得ることとされている。
44に対して着脱自在とされ、その開閉はヒンジ機構4
4のヒンジピン45を中心とした揺動により行われるこ
ととなっていて、合成樹脂製の上下一対の蓋板35,3
6と、下部蓋板36の下面に対して固着される熱良導体
(例えば、板金)からなる放熱板37とによって構成さ
れている。前記両蓋板35,36は外周縁において溶着
結合されており、両者間には空間部38が形成されてい
る。なお、蓋体2は、図示しないロック機構により閉蓋
状態を保持し得ることとされている。
【0032】このような構成とした場合、蓋板35,3
6がペコ付くおそれがあるが、本状態においては、両蓋
板35,36は、外周縁より内周寄り位置において複数
のインパルス溶着部39,39・・により結合されてお
り、このことにより蓋板35,36のペコ付き防止を図
っている。
6がペコ付くおそれがあるが、本状態においては、両蓋
板35,36は、外周縁より内周寄り位置において複数
のインパルス溶着部39,39・・により結合されてお
り、このことにより蓋板35,36のペコ付き防止を図
っている。
【0033】また、前記蓋体2の中心部には、該蓋体2
を上下方向に貫通する蒸気排出通路15が形成されてい
る。該蒸気排出通路15は、炊き上げ工程において炊飯
器本体1内に多量に発生する蒸気Sを外部へ排出するた
めのものである。
を上下方向に貫通する蒸気排出通路15が形成されてい
る。該蒸気排出通路15は、炊き上げ工程において炊飯
器本体1内に多量に発生する蒸気Sを外部へ排出するた
めのものである。
【0034】前記蒸気排出通路15は、その入口開口1
5aに連続する略矩形状の空間の上部開口を着脱自在な
蓋部材48により覆蓋することにより構成されており、
該蓋部材48には、前記入口開口15aに対してヒンジ
機構44側にオフセットした位置に蒸気排出通路15の
出口となる蒸気出口15bが形成されている。そして、
前記蒸気排出通路15は、前記入口開口15aの直上方
に位置する第1膨張室30と、前記蒸気出口15bの直
下方に位置する第2膨張室31とを備えており、両膨張
室30,31の間には、前記蓋部材48の下面から一体
に垂設され且つ中央部において互いにオーバーラップし
た一対のリブ32,33が介在せしめられている。
5aに連続する略矩形状の空間の上部開口を着脱自在な
蓋部材48により覆蓋することにより構成されており、
該蓋部材48には、前記入口開口15aに対してヒンジ
機構44側にオフセットした位置に蒸気排出通路15の
出口となる蒸気出口15bが形成されている。そして、
前記蒸気排出通路15は、前記入口開口15aの直上方
に位置する第1膨張室30と、前記蒸気出口15bの直
下方に位置する第2膨張室31とを備えており、両膨張
室30,31の間には、前記蓋部材48の下面から一体
に垂設され且つ中央部において互いにオーバーラップし
た一対のリブ32,33が介在せしめられている。
【0035】このように構成したことにより、入口開口
15aからオネバDを含む蒸気Sが導入された場合、第
1膨張室30内において急激に膨張せしめられてオネバ
Dが分離され、前記リブ32,33の間および下方を通
った後、第2膨張室31で再び膨張せしめられてオネバ
Dの分離が行われ、蒸気Sのみとなって蒸気出口15b
から外部へ排出されることとなる。
15aからオネバDを含む蒸気Sが導入された場合、第
1膨張室30内において急激に膨張せしめられてオネバ
Dが分離され、前記リブ32,33の間および下方を通
った後、第2膨張室31で再び膨張せしめられてオネバ
Dの分離が行われ、蒸気Sのみとなって蒸気出口15b
から外部へ排出されることとなる。
【0036】前記蓋体2の下面を構成する放熱板37
は、その中心側においては前記蒸気排出通路15の入口
開口15aに巻き込み結合されるとともに、外周側にお
いては内鍋3のフランジ部3dの直上方位置で前記下部
蓋板36に対してビス43,43・・によってリジッド
に結合されている。上記のようにして構成された蓋体2
は、取外し状態において丸洗い可能な一体品となってい
る。つまり、本実施例の場合、従来必要とされていた鍋
蓋が不要となっているのである。
は、その中心側においては前記蒸気排出通路15の入口
開口15aに巻き込み結合されるとともに、外周側にお
いては内鍋3のフランジ部3dの直上方位置で前記下部
蓋板36に対してビス43,43・・によってリジッド
に結合されている。上記のようにして構成された蓋体2
は、取外し状態において丸洗い可能な一体品となってい
る。つまり、本実施例の場合、従来必要とされていた鍋
蓋が不要となっているのである。
【0037】前記放熱板37の外周縁37aは、蓋体2
の閉蓋時において炊飯器本体1側の伝熱リング27(肩
ヒータ18を有する)に対して伝熱可能に当接されるこ
ととなっている。本実施例の場合、放熱板37は、前記
したように下部蓋板36に対してリジッドに結合されて
いるが、伝熱リング27が肩部材6に対してコイルスプ
リング28を介して上下動自在に支持されているため、
蓋体2の閉蓋時において、放熱板外周縁37aと伝熱リ
ング27とが密接に当接されることとなって、肩ヒータ
18から放熱板37への伝熱が極めて良好となる。従っ
て、放熱板37にヒータを設けなくとも、蓋体2の底面
を構成する放熱板37への露付きが防止できる。
の閉蓋時において炊飯器本体1側の伝熱リング27(肩
ヒータ18を有する)に対して伝熱可能に当接されるこ
ととなっている。本実施例の場合、放熱板37は、前記
したように下部蓋板36に対してリジッドに結合されて
いるが、伝熱リング27が肩部材6に対してコイルスプ
リング28を介して上下動自在に支持されているため、
蓋体2の閉蓋時において、放熱板外周縁37aと伝熱リ
ング27とが密接に当接されることとなって、肩ヒータ
18から放熱板37への伝熱が極めて良好となる。従っ
て、放熱板37にヒータを設けなくとも、蓋体2の底面
を構成する放熱板37への露付きが防止できる。
【0038】また、前記放熱板37におけるビス止め位
置に隣接する内周側には、蓋体2の閉蓋時において内鍋
3のフランジ部3dに圧接される環状のシールパッキン
46を取り付けるための環状凹部47が形成されてい
る。該シールパッキン46は、前記環状凹部47に内周
縁46aが嵌着され、その外周縁は前記ビス43,43
・・の下方側を覆っており、このことによりビス43,
43・・の目隠しがなされるのである。
置に隣接する内周側には、蓋体2の閉蓋時において内鍋
3のフランジ部3dに圧接される環状のシールパッキン
46を取り付けるための環状凹部47が形成されてい
る。該シールパッキン46は、前記環状凹部47に内周
縁46aが嵌着され、その外周縁は前記ビス43,43
・・の下方側を覆っており、このことによりビス43,
43・・の目隠しがなされるのである。
【0039】しかして、前記蒸気排出通路15の入口開
口15aには、前記炊飯器本体1内部からの蒸気Sを蒸
気排出通路15へ導く蒸気穴40,40と該蒸気穴4
0,40より下位に位置して排出蒸気S中から分離され
たオネバDを溜めるオネバ溜部41と該オネバ溜部41
に溜められたオネバDを戻すオネバ戻し穴42とを有す
るスチームキャップ34が気密保持状態で着脱自在に設
けられている。
口15aには、前記炊飯器本体1内部からの蒸気Sを蒸
気排出通路15へ導く蒸気穴40,40と該蒸気穴4
0,40より下位に位置して排出蒸気S中から分離され
たオネバDを溜めるオネバ溜部41と該オネバ溜部41
に溜められたオネバDを戻すオネバ戻し穴42とを有す
るスチームキャップ34が気密保持状態で着脱自在に設
けられている。
【0040】前記オネバ溜部41は、前記蒸気排出通路
15の入口開口15aの下方に位置し且つ前記スチーム
キャップ34と前記蒸気排出通路15の入口開口15a
との気密状態を保持するシリコンゴム製のシールパッキ
ン49と一体成形された筒状体50内の空間により形成
される主オネバ溜部41aと該主オネバ溜部41aの外
周側に位置して前記蓋体2(具体的には、放熱板37)
底面との間に前記主オネバ溜部41aと連通状態にて形
成され且つ前記筒状体50の外周に対して設けられた合
成樹脂製の皿状体51内の環状空間により形成される副
オネバ溜部41bとにより構成されている。このように
したことにより、オネバ溜部41の容積が、スチームキ
ャップ34の上下方向寸法を大きくすることなく、しか
もオネバ溜部41の上部を閉塞する部材を蓋体2の底面
で兼用して拡大できる。
15の入口開口15aの下方に位置し且つ前記スチーム
キャップ34と前記蒸気排出通路15の入口開口15a
との気密状態を保持するシリコンゴム製のシールパッキ
ン49と一体成形された筒状体50内の空間により形成
される主オネバ溜部41aと該主オネバ溜部41aの外
周側に位置して前記蓋体2(具体的には、放熱板37)
底面との間に前記主オネバ溜部41aと連通状態にて形
成され且つ前記筒状体50の外周に対して設けられた合
成樹脂製の皿状体51内の環状空間により形成される副
オネバ溜部41bとにより構成されている。このように
したことにより、オネバ溜部41の容積が、スチームキ
ャップ34の上下方向寸法を大きくすることなく、しか
もオネバ溜部41の上部を閉塞する部材を蓋体2の底面
で兼用して拡大できる。
【0041】前記蒸気穴40,40は、前記皿状体51
における周壁上端の相対向する部位を一部切り欠くこと
により前記蓋体2の底面(換言すれば、放熱板37)と
の間に形成される。また、前記主オネバ溜部41aと副
オネバ溜部41bとは、前記筒状体50の周壁に形成さ
れた連通孔52,52・・を介して連通せしめられてい
る。さらに、前記オネバ戻し穴42は、主オネバ溜部4
1aを構成する筒状体50の底部に形成されており、そ
の穴径は、オネバ溜部41に一定量のオネバDが溜め込
まれ得るようにオネバDが徐々に炊飯器本体1内へ戻さ
れる程度とされ、該オネバDの重量と炊飯器本体1内の
圧力とのバランスを保つことにより炊飯器本体1内の調
圧が得られることとなっている。
における周壁上端の相対向する部位を一部切り欠くこと
により前記蓋体2の底面(換言すれば、放熱板37)と
の間に形成される。また、前記主オネバ溜部41aと副
オネバ溜部41bとは、前記筒状体50の周壁に形成さ
れた連通孔52,52・・を介して連通せしめられてい
る。さらに、前記オネバ戻し穴42は、主オネバ溜部4
1aを構成する筒状体50の底部に形成されており、そ
の穴径は、オネバ溜部41に一定量のオネバDが溜め込
まれ得るようにオネバDが徐々に炊飯器本体1内へ戻さ
れる程度とされ、該オネバDの重量と炊飯器本体1内の
圧力とのバランスを保つことにより炊飯器本体1内の調
圧が得られることとなっている。
【0042】前記ヒンジ機構44は、図4に示すよう
に、前記肩部材6に形成されたヒンジ受け用突部55に
対してヒンジピン45を介して揺動自在に枢支されてお
り、蓋体2の下部蓋板36の外周端に突設された係合突
部56および蓋体2の上部蓋板35の外周寄り位置に突
設された係合突起57を前記ヒンジ機構44の係合部5
8,59に対して係合せしめることによって蓋体2とヒ
ンジ機構44とが連動可能且つ着脱可能に結合されるこ
ととなっている。符号60はヒンジ機構44を開方向に
付勢するスプリング、61はスプリング60の付勢力を
減殺するブレーキスプリングである。
に、前記肩部材6に形成されたヒンジ受け用突部55に
対してヒンジピン45を介して揺動自在に枢支されてお
り、蓋体2の下部蓋板36の外周端に突設された係合突
部56および蓋体2の上部蓋板35の外周寄り位置に突
設された係合突起57を前記ヒンジ機構44の係合部5
8,59に対して係合せしめることによって蓋体2とヒ
ンジ機構44とが連動可能且つ着脱可能に結合されるこ
ととなっている。符号60はヒンジ機構44を開方向に
付勢するスプリング、61はスプリング60の付勢力を
減殺するブレーキスプリングである。
【0043】また、前記蓋部材48は、図5に示すよう
に、前記蒸気排出通路15の上部開口15cに嵌合され
得るように矩形箱状を呈しており、その上面には、前記
ヒンジ機構44側端部に位置する蒸気出口15bと、該
蒸気出口44と反対側端部に位置するプッシュ表示部5
3とが設けられている。該プッシュ表示部53は、使用
者に対して当該個所を指力により押圧すべきことを指示
するものである。
に、前記蒸気排出通路15の上部開口15cに嵌合され
得るように矩形箱状を呈しており、その上面には、前記
ヒンジ機構44側端部に位置する蒸気出口15bと、該
蒸気出口44と反対側端部に位置するプッシュ表示部5
3とが設けられている。該プッシュ表示部53は、使用
者に対して当該個所を指力により押圧すべきことを指示
するものである。
【0044】そして、前記蓋部材48におけるプッシュ
表示部53側の前壁48aには、その下端から切り込ま
れた一対のスリット62,62により両側を囲まれた弾
性片63が形成されており、該弾性片63には、前記蒸
気排出通路15の上部開口15cの口縁に対して無理嵌
め係合する係合爪64が突設されている。一方、前記蓋
部材48における蒸気出口15b側の後壁48bおよび
両側壁48c,48c上端には係止鍔部65が形成さ
れ、しかも前記後壁48bおよび両側壁48c,48c
における係止鍔部65より下位部分は、前記前壁48a
に連続する側壁48dより段落ちした形状とされ、当該
部分には、前記蒸気排出通路15の上部開口15cの口
縁に対して無理嵌め係合する係合爪66,66がそれぞ
れ突設されている。なお、前記係止鍔部65は、蓋部材
48において蒸気出口15bとプッシュ表示部53との
中間部から蒸気出口15b側にかけて形成されている。
表示部53側の前壁48aには、その下端から切り込ま
れた一対のスリット62,62により両側を囲まれた弾
性片63が形成されており、該弾性片63には、前記蒸
気排出通路15の上部開口15cの口縁に対して無理嵌
め係合する係合爪64が突設されている。一方、前記蓋
部材48における蒸気出口15b側の後壁48bおよび
両側壁48c,48c上端には係止鍔部65が形成さ
れ、しかも前記後壁48bおよび両側壁48c,48c
における係止鍔部65より下位部分は、前記前壁48a
に連続する側壁48dより段落ちした形状とされ、当該
部分には、前記蒸気排出通路15の上部開口15cの口
縁に対して無理嵌め係合する係合爪66,66がそれぞ
れ突設されている。なお、前記係止鍔部65は、蓋部材
48において蒸気出口15bとプッシュ表示部53との
中間部から蒸気出口15b側にかけて形成されている。
【0045】一方、前記蒸気排出通路15における上部
開口15cの口縁には、前記蓋部材48側の係止鍔部6
5を係止するための係止段部67が係止鍔部65と対応
して形成されている。該係止段部67は、上部開口15
cにおいて長手方向中間部から後寄りに形成されてい
る。
開口15cの口縁には、前記蓋部材48側の係止鍔部6
5を係止するための係止段部67が係止鍔部65と対応
して形成されている。該係止段部67は、上部開口15
cにおいて長手方向中間部から後寄りに形成されてい
る。
【0046】そして、前記蓋部材48は、上部開口15
cの口縁に対して係合爪64,66,66を無理嵌め係
合し且つ係止鍔部65を係止段部67に係止することに
より取り付けられるが、プッシュ表示部53を指力によ
り押圧すると、図3に鎖線で示すように、係止段部67
の前端を支点としてシーソー動作し、容易に取り外すこ
とが可能となる。従って、蓋体2の丸洗い時に、蒸気排
出通路15内の洗浄ができることとなり、蒸気排出通路
15内に付着しているオネバの残滓等の除去が可能とな
るのである。
cの口縁に対して係合爪64,66,66を無理嵌め係
合し且つ係止鍔部65を係止段部67に係止することに
より取り付けられるが、プッシュ表示部53を指力によ
り押圧すると、図3に鎖線で示すように、係止段部67
の前端を支点としてシーソー動作し、容易に取り外すこ
とが可能となる。従って、蓋体2の丸洗い時に、蒸気排
出通路15内の洗浄ができることとなり、蒸気排出通路
15内に付着しているオネバの残滓等の除去が可能とな
るのである。
【0047】次に、本実施例にかかる電気炊飯器の作用
を説明する。
を説明する。
【0048】内鍋3内に適量の米と水とを入れ、電源を
入れると、炊飯ヒータ16の加熱力によってご飯が炊き
上げられるが、その過程において多量の蒸気Sが炊飯器
本体1内に発生する。
入れると、炊飯ヒータ16の加熱力によってご飯が炊き
上げられるが、その過程において多量の蒸気Sが炊飯器
本体1内に発生する。
【0049】上記蒸気Sは、スチームキャップ34にお
ける蒸気穴40,40からスチームキャップ34内に導
入され、その後蒸気排出通路15を通って蒸気出口15
bから外部へ排出される。ところで、この蒸気Sにはオ
ネバDが含まれており、蒸気穴40,40からスチーム
キャップ34内へ導入された時に、まず蒸気S中のオネ
バDが分離され、さらに蒸気排出通路15の第1および
第2膨張室30,31において蒸気S中のオネバDが分
離され、かくして蒸気S中から分離されたオネバDはス
チームキャップ34のオネバ溜部41に溜まる。
ける蒸気穴40,40からスチームキャップ34内に導
入され、その後蒸気排出通路15を通って蒸気出口15
bから外部へ排出される。ところで、この蒸気Sにはオ
ネバDが含まれており、蒸気穴40,40からスチーム
キャップ34内へ導入された時に、まず蒸気S中のオネ
バDが分離され、さらに蒸気排出通路15の第1および
第2膨張室30,31において蒸気S中のオネバDが分
離され、かくして蒸気S中から分離されたオネバDはス
チームキャップ34のオネバ溜部41に溜まる。
【0050】本実施例の場合、スチームキャップ34内
のオネバ溜部41の容積が拡大されているため、オネバ
Dの量が多くなっても、蒸気穴40,40より下位にお
いて溜められることとなり、蒸気Sの排出に伴ってオネ
バDがふきこぼれるということがなくなる。なお、オネ
バ溜部41に溜められたオネバDは、オネバ戻し穴42
から徐々に炊飯器本体1内へ返し戻される。
のオネバ溜部41の容積が拡大されているため、オネバ
Dの量が多くなっても、蒸気穴40,40より下位にお
いて溜められることとなり、蒸気Sの排出に伴ってオネ
バDがふきこぼれるということがなくなる。なお、オネ
バ溜部41に溜められたオネバDは、オネバ戻し穴42
から徐々に炊飯器本体1内へ返し戻される。
【0051】そして、蓋体2を丸洗いする場合、蓋体2
をヒンジ機構44から離脱させて取り外し、スチームキ
ャップ34および蓋部材48を取り外した状態で行われ
る。従って、蓋体2の洗浄が容易に行えることは勿論、
蒸気排出通路15内、スチームキャップ34内および蓋
部材48内も容易に洗浄できる。
をヒンジ機構44から離脱させて取り外し、スチームキ
ャップ34および蓋部材48を取り外した状態で行われ
る。従って、蓋体2の洗浄が容易に行えることは勿論、
蒸気排出通路15内、スチームキャップ34内および蓋
部材48内も容易に洗浄できる。
【0052】実施例2 図6には、本願発明の実施例2にかかる電気炊飯器にお
ける蓋体の要部が示されている。
ける蓋体の要部が示されている。
【0053】本実施例の場合、スチームキャップ34に
おける主オネバ溜部41aを形成する筒状体50と副オ
ネバ溜部41bを形成する皿状体51とが合成樹脂の一
体成形品により構成されている。そして、前記スチーム
キャップ34における主オネバ溜部41aと副オネバ溜
部41bとを連通する連通孔52には、前記蒸気排出通
路15の入口開口15aに対して係合保持される係合爪
片68が一体に形成されている。該係合爪片68は、前
記連通孔52の下端中央部から上向きに一体形成された
弾性片とされており、上端には、蒸気排出通路入口開口
15aに対して係止される爪部68aが形成されてい
る。つまり、本実施例の場合、スチームキャップ34
は、蒸気排出通路入口開口15aに対する係合爪片68
の係合により着脱自在且つ気密保持状態で取り付けられ
ることとなっているのである。従って、実施例1におけ
るシールパッキン49は不要となる。このようにする
と、原料コストの高いシリコンゴムを使用する必要がな
くなるので、コストダウンに寄与する。その他の構成お
よび作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
おける主オネバ溜部41aを形成する筒状体50と副オ
ネバ溜部41bを形成する皿状体51とが合成樹脂の一
体成形品により構成されている。そして、前記スチーム
キャップ34における主オネバ溜部41aと副オネバ溜
部41bとを連通する連通孔52には、前記蒸気排出通
路15の入口開口15aに対して係合保持される係合爪
片68が一体に形成されている。該係合爪片68は、前
記連通孔52の下端中央部から上向きに一体形成された
弾性片とされており、上端には、蒸気排出通路入口開口
15aに対して係止される爪部68aが形成されてい
る。つまり、本実施例の場合、スチームキャップ34
は、蒸気排出通路入口開口15aに対する係合爪片68
の係合により着脱自在且つ気密保持状態で取り付けられ
ることとなっているのである。従って、実施例1におけ
るシールパッキン49は不要となる。このようにする
と、原料コストの高いシリコンゴムを使用する必要がな
くなるので、コストダウンに寄与する。その他の構成お
よび作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
【0054】実施例3 図7には、本願発明の実施例3にかかる電気炊飯器にお
ける蓋体の要部が示されている。
ける蓋体の要部が示されている。
【0055】本実施例の場合、スチームキャップ34
は、蒸気穴40,40を有する合成樹脂製の円筒体69
と、該円筒体69の下端に対して無理嵌め結合され且つ
底部にオネバ戻し穴42を有する合成樹脂製の皿状キャ
ップ70とにより構成されており、前記蒸気穴40,4
0より下位部分が単一のオネバ溜部41とされている。
また、シールパッキン49は前記円筒体68の上端口縁
に取り付けられている。この場合、スチームキャップ3
4の上下寸法が大きくなるが、その分オネバ溜部41の
容積を大きくできる。その他の構成および作用効果は実
施例1と同様なので重複を避けて説明を省略する。
は、蒸気穴40,40を有する合成樹脂製の円筒体69
と、該円筒体69の下端に対して無理嵌め結合され且つ
底部にオネバ戻し穴42を有する合成樹脂製の皿状キャ
ップ70とにより構成されており、前記蒸気穴40,4
0より下位部分が単一のオネバ溜部41とされている。
また、シールパッキン49は前記円筒体68の上端口縁
に取り付けられている。この場合、スチームキャップ3
4の上下寸法が大きくなるが、その分オネバ溜部41の
容積を大きくできる。その他の構成および作用効果は実
施例1と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0056】実施例4 図8には、本願発明の実施例4にかかる電気炊飯器にお
ける蓋体の要部が示されている。
ける蓋体の要部が示されている。
【0057】本実施例の場合、スチームキャップ34
は、シールパッキン49と一体成形された有底円筒体7
1により構成されており、蒸気穴40,40より下方部
分がオネバ溜部41とされ且つその底部にオネバ戻し穴
42が形成されてている。この場合、略円筒体71にお
ける蒸気穴40,40より下方部分を大きくすれば、オ
ネバ溜部41の容積を十分確保できる。その他の構成お
よび作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
は、シールパッキン49と一体成形された有底円筒体7
1により構成されており、蒸気穴40,40より下方部
分がオネバ溜部41とされ且つその底部にオネバ戻し穴
42が形成されてている。この場合、略円筒体71にお
ける蒸気穴40,40より下方部分を大きくすれば、オ
ネバ溜部41の容積を十分確保できる。その他の構成お
よび作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明
を省略する。
【0058】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図1】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器の縦断
面図である。
面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器の平面
図である。
図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体枢支部の拡大断面図である。
る蓋体枢支部の拡大断面図である。
【図5】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体中心部の拡大分解斜視図である。
る蓋体中心部の拡大分解斜視図である。
【図6】本願発明の実施例2にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
【図7】本願発明の実施例3にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
【図8】本願発明の実施例4にかかる電気炊飯器におけ
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
る蓋体の要部(即ち、蒸気排出通路部分)を示す拡大断
面図である。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、15は蒸気排出
通路、15aは入口開口、15bは蒸気出口、34はス
チームキャップ、37は放熱板、40は蒸気穴、41は
オネバ溜部、41aは主オネバ溜部、41bは副オネバ
溜部、42はオネバ戻し穴、49はシールパッキン、5
0は筒状体、51は皿状体、52は連通孔、、68は係
合爪片、Dはオネバ、Sは蒸気。
通路、15aは入口開口、15bは蒸気出口、34はス
チームキャップ、37は放熱板、40は蒸気穴、41は
オネバ溜部、41aは主オネバ溜部、41bは副オネバ
溜部、42はオネバ戻し穴、49はシールパッキン、5
0は筒状体、51は皿状体、52は連通孔、、68は係
合爪片、Dはオネバ、Sは蒸気。
Claims (9)
- 【請求項1】 炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自
在とされた蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊
飯器であって、前記蒸気排出通路に連通する位置にあっ
て前記蓋体の底面との間でオネバ溜空間を形成するスチ
ームキャップを設けるとともに、該スチームキャップ
は、前記蓋体の底面との間において前記炊飯器本体内部
からの蒸気を前記蒸気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴
より下位に位置して排出蒸気中から分離されたオネバを
溜めるオネバ溜部と該オネバ溜部に溜められたオネバを
戻すオネバ戻し穴とを有することを特徴とする電気炊飯
器。 - 【請求項2】 前記オネバ溜部は、前記蒸気排出通路入
口開口の下方に位置する主オネバ溜部と該主オネバ溜部
の外周側に位置して前記蓋体下面との間に前記主オネバ
溜部と連通状態にて形成される環状の副オネバ溜部とに
よって構成されていることを特徴とする前記請求項1記
載の電気炊飯器。 - 【請求項3】 前記主オネバ溜部は、前記スチームキャ
ップと前記蒸気排出通路入口開口との気密状態を保持す
るシールパッキンと一体成形された筒状体内の空間とさ
れる一方、前記副オネバ溜部は、前記筒状体の外周に対
して設けられた合成樹脂製の皿状体内の空間とされてい
ることを特徴とする前記請求項2記載の電気炊飯器。 - 【請求項4】 前記主オネバ溜部は、前記蒸気排出通路
入口開口に対して係合保持された筒状体内の空間とされ
る一方、前記副オネバ溜部は、前記筒状体の外周に対し
て設けられた皿状体内の空間とし、前記筒状体および皿
状体は、合成樹脂の一体成形品により構成されているこ
とを特徴とする前記請求項2記載の電気炊飯器。 - 【請求項5】 前記スチームキャップにおける主オネバ
溜部と副オネバ溜部とを連通する連通孔には、前記蒸気
排出通路の入口開口に対して係合保持される係合爪片を
一体に形成したことを特徴とする前記請求項4記載の電
気炊飯器。 - 【請求項6】 炊飯器本体に対して開閉自在且つ着脱自
在とされた蓋体に蒸気排出通路が形成されている電気炊
飯器であって、前記蒸気排出通路の入口開口には、オネ
バ溜空間を有するスチームキャップを設けるとともに、
該スチームキャップには、前記炊飯器本体内部からの蒸
気を前記蒸気排出通路へ導く蒸気穴と該蒸気穴より下位
に位置し且つ前記蒸気排出通路入口開口の下方位置にお
いて排出蒸気中から分離されたオネバを溜めるオネバ溜
部と該オネバ溜部に溜められたオネバを戻すオネバ戻し
穴とを形成したことを特徴とする電気炊飯器。 - 【請求項7】 前記スチームキャップをシリコンゴム等
の耐熱弾性材からなる一体成形品により構成したことを
特徴とする前記請求項6記載の電気炊飯器。 - 【請求項8】 前記蓋体は、前記炊飯器本体の上部開口
を覆蓋するとともに該炊飯器本体内に収納された内鍋の
上部開口を閉塞する兼用蓋タイプとされていることを特
徴とする前記請求項1ないし請求項7のいずれか一項記
載の電気炊飯器。 - 【請求項9】 前記スチームキャップは、前記蒸気排出
通路の入口開口に対して着脱自在とされていることを特
徴とする前記請求項1ないし請求項8のいずれか一項記
載の電気炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873994A JPH0838350A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873994A JPH0838350A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電気炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0838350A true JPH0838350A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16053743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17873994A Pending JPH0838350A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電気炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0838350A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125607A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Mitsubishi Electric Corp | 電気炊飯器 |
JP2011177386A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Mitsubishi Electric Corp | 炊飯器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04336009A (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-24 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17873994A patent/JPH0838350A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04336009A (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-24 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125607A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Mitsubishi Electric Corp | 電気炊飯器 |
JP2011177386A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Mitsubishi Electric Corp | 炊飯器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100401327B1 (ko) | 스팀청소기 | |
JP5928182B2 (ja) | 液体加熱容器 | |
CN102440680A (zh) | 包括配备有冷凝水回收装置的枢转盖的电烹饪设备 | |
JPH0838350A (ja) | 電気炊飯器 | |
JP2002028076A (ja) | 炊飯器 | |
JP6265225B2 (ja) | 液体加熱容器 | |
JP3549457B2 (ja) | 炊飯器 | |
JP7193737B2 (ja) | 炊飯器 | |
JP6288151B2 (ja) | 液体加熱容器 | |
JP6288150B2 (ja) | 液体加熱容器 | |
JP2010046132A (ja) | 炊飯器 | |
JP6265224B2 (ja) | 液体加熱容器 | |
JP2015188671A (ja) | 炊飯器 | |
JP2001037625A (ja) | 保温釜 | |
JPH10243873A (ja) | 炊飯器の蓋 | |
JPS60805Y2 (ja) | 炊飯ジヤ− | |
JP7224939B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2715880B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
CN208193001U (zh) | 一种食品加工机用塞子及其食品加工机 | |
JPH05344930A (ja) | 電気ポット | |
JP4044070B2 (ja) | 炊飯器の蓋 | |
JPH0628Y2 (ja) | 電気ポットの栓構造 | |
JP2713129B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
KR0140161Y1 (ko) | 전기보온압력밥솥의 착탈식 물받이 | |
JP3596333B2 (ja) | 炊飯器 |