JPH0837827A - 移植機の苗押出装置及び苗押出方法 - Google Patents

移植機の苗押出装置及び苗押出方法

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JPH0837827A
JPH0837827A JP18153594A JP18153594A JPH0837827A JP H0837827 A JPH0837827 A JP H0837827A JP 18153594 A JP18153594 A JP 18153594A JP 18153594 A JP18153594 A JP 18153594A JP H0837827 A JPH0837827 A JP H0837827A
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JP
Japan
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seedling
push rod
seedlings
pot
soil
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Pending
Application number
JP18153594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Junji Kurano
淳次 蔵野
Yasushi Fukutaka
恭史 福高
Motoi Nishio
基 西尾
Kenkichi Nosaka
健吉 野坂
Hitoshi Fukumoto
仁志 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 土付き苗の押し出し前にその根鉢部のポット
部に対する付着力を弱めることにより、土付き苗の押し
出しに起因する欠株を未然に防止する。 【構成】 底部に通孔12を有するポット部10が苗ト
レイ11の裏面側に突出して形成され、この苗トレイ1
1の裏面側に前記通孔12を通過するプッシュロッド1
8が前記ポット部10に対して出退自在に設けられ、そ
のプッシュロッド18の出退移動によって前記ポット部
10に装填されている土付き苗14を前記苗トレイ11
の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置にお
いて、前記苗トレイ11の裏面側に、前記土付き苗14
の押し出し前にその苗14が装填されているポット部1
0を叩くノック手段26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等のポット苗(土
付き苗)を移植するための移植機の苗押出装置及び苗押
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上記土付き苗を移植するための
畑地用の移植機では、縦横に多数のポット部が裏面側に
突出するよう配列された苗トレイがトレイ案内台に間欠
縦送り自在に設けられ、この苗トレイの裏面側に、ポッ
ト部の底に設けた通孔を通過するプッシュロッドがポッ
ト部に対して出退自在に設けられていて、このプッシュ
ロッドによってポット部に装填された土付き苗を苗トレ
イの表面側に押し出すようにしている。
【0003】そして、その押し出された土付き苗は、苗
受渡し手段を介して上下動自在に設けた移植筒に一つず
つ供給され、この移植筒を畝に対して突き刺すことによ
って畝に自動的に移植される(例えば、実開昭58−1
90303号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】苗トレイに植え付けら
れている各土付き苗の根の張り具合はまちまちである
が、いずれにせよ各ポット部に装填されている土付き苗
はその根鉢部の土や根によってポット部内に付着してお
り、このため、苗の根の張りが良すぎると根鉢部のポッ
ト部に対する付着力が過大となる。
【0005】このような根の張りのよい土付き苗をプッ
シュロッドで押し出すと、ポット部との付着力が解除さ
れた瞬間に土付き苗がポット部から勢いよく飛び出し
て、当該土付き苗を苗トレイの表面側に設けられている
苗受渡し手段にうまく乗せられず、このことが原因で欠
株が生じることがあった。一方、かかる不都合を解決す
る手段として、従来から苗受渡し手段の苗受具の背後に
ガード板(図1の符号52参照)を設けて土付き苗の落
下を防止するようにしているが、このガード板のみで土
付き苗の落下を防止する場合、勢いよく飛び出した土付
き苗の芽がガード板にぶち当たり、苗の品質を低下させ
るおそれがある。
【0006】また、土付き苗の根の張りが余り良くない
場合は、ポット部との付着力に比べて根鉢部自体の強度
の方が相対的にかなり低くなることがあるので、このよ
うな土付き苗をプッシュロッドで押し出すと、ロッドが
土付き苗の根鉢部に突き刺さって土付き苗を崩壊させる
ことがあり、このことも欠株の原因の一つとなってい
る。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、土付き
苗の押し出し前にその根鉢部のポット部に対する付着力
を弱めることにより、土付き苗の押し出しに起因する欠
株を未然に防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、本発明装
置は、底部に通孔を有するポット部が苗トレイの裏面側
に突出して形成され、この苗トレイの裏面側に前記通孔
を通過するプッシュロッドが前記ポット部に対して出退
自在に設けられ、そのプッシュロッドの出退移動によっ
て前記ポット部に装填されている土付き苗を前記苗トレ
イの表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置に
おいて、前記苗トレイの裏面側に、前記土付き苗の押し
出し前にその苗が装填されているポット部を叩くノック
手段を設けたものである。
【0009】この場合、上記ノック手段としては、プッ
シュロッドの中途部にその出退方向移動自在に貫通され
ているノック体と、このノック体をポット部側に付勢す
る付勢部材と、前記プッシュロッドの後退時に前記付勢
部材に抗して前記ノック体を前記ポット部から離脱させ
かつ前記プッシュロッドの突出時にその離脱されたノッ
ク体を開放するトリガー部材と、を備えたものを採用で
きる。
【0010】また、上記ノック手段を採用する場合に
は、ノック体がポット部の底面近傍よりさらにロッド突
出方向へ移動するのを規制するストッパーを設けること
が好ましい。また、本発明方法は、底部に通孔を有する
苗トレイのポット部に装填されている土付き苗を、その
苗トレイの裏面側に配置されかつ前記通孔を通過するよ
う出退自在に設けたプッシュロッドによって苗トレイの
表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出方法におい
て、前記土付き苗を押し出す前にその苗が装填されてい
るポット部を叩いたあと、前記プッシュロッドによって
当該土付き苗を押し出すものである。
【0011】
【作用】本発明では、土付き苗14を押し出す前に苗ト
レイ11のポット部10を叩くので、この打撃によって
ポット部10とその内部の根鉢部14Aに振動が生じ、
同根鉢部14Aのポット部10に対する付着力が弱めら
れる。また、ポット部10を叩く機構として上記したノ
ック手段26を採用した場合、ノック体27がプッシュ
ロッド18にガイドされてポット部10の底面を叩くの
で、その打撃力がポット部10を押し出す方向に作用
し、例えばポット部10の側部を叩く場合に比べて、根
鉢部14Aをポット部10から分離させやすくなる。
【0012】更に、上記ストッパー42はノック体27
がポット部10の底面近傍よりさらにロッド突出方向へ
移動するのを規制するため、ノック体27の打撃によっ
てポット部10が必要以上に変形するのを防止する。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図3において、本実施例で採用した移植機3は歩
行型であり、圃場の畝1を跨いでこの畝1に沿って走行
自在とされ、この畝1にはマルチフィルムが被覆されて
いる。
【0014】この移植機3は、走行機体4の前端部の一
側に前輪5を、かつ、後部両側に後輪6を備えており、
中央部に搭載されたエンジン7の動力により後輪6を駆
動して走行するようになっており、機体4の後端中央部
側にはハンドル8が後方突出状に設けられている。9は
トレイ案内台であり、その幅方向が移植機3の走行方向
に向くよう機体4の左右一側に設けられている。このト
レイ案内台9は、図4に示すように断面が偏平な溝形状
を呈し、多数の土付き苗14が装填された苗トレイ11
の両縁部を縦方向に挿入可能に支持するレール部9Aを
有する。
【0015】このトレイ案内台9は、機体4の左右方向
一側に凸となるように湾曲されていて、この湾曲形状に
沿って苗トレイ11が挿入できるようになっている。ト
レイ案内台9の底板の湾曲部には、後述するプッシュロ
ッド18やノック体27が挿入可能なスリット9Bが同
案内台9の幅方向に延びて形成されている。苗トレイ1
1の両端縁のフランジ部11Aには被係合孔11Bが形
成されており、苗トレイ11は上下揺動自在に駆動され
る図外の送り爪を当該被係合孔11Bに係合することに
よって縦方向に間欠送りされる。この送り爪は、苗トレ
イ11を横一列のポット部10の通孔12がプッシュロ
ッド18と同軸心となるように間欠送りする。
【0016】苗トレイ11は可撓性を有する薄肉のプラ
スチック製で、その裏面側(図4の左側)に突出する多
数のポット部10が縦横に配列して形成されている。ポ
ット部10の底には円形の通孔12が形成されており、
この各ポット部10に装填されている土付き苗14は通
孔12を通過するプッシュロッド18で外部に押し出さ
れることになる。
【0017】トレイ案内台9の湾曲部の裏側(図4の左
側)には、横一列の土付き苗14を一気に苗トレイ11
の表面側(図4の右側)へ押し出す苗押出装置15が設
けられており、この苗押出装置15はトレイ11の一間
欠縦送り毎に往復移動するようになっている。図1及び
図4に示すように、この苗押出装置15は、トレイ案内
台9や後述の苗受渡し装置45とともに走行機体4の上
部に設けた固定フレーム19内に配置され、トレイ案内
台9の裏面側に配置された複数本のガイドロッド16
と、このガイドロッド16にスライド自在に挿通されス
ライダ17と、このスライダ17に片持ち状に固定され
た互いに平行な複数本(本実施例では7本)のプッシュ
ロッド18と、を備えている。
【0018】各ガイドロッド16は固定フレーム19の
後枠20に片持ち状に固定され、各プッシュロッド18
に対応してその直下に配置されている。また、各ガイド
ロッド16の先端は横長の連結板16Aによって互いに
連結されている。スライダ17は、各ガイドロッド16
に貫通されている横長のスライド本体21の上面に支持
壁22を突設してなり、この支持壁22に各プッシュロ
ッド18の基端部がナット23によって固定されてい
る。
【0019】また、プッシュロッド18は苗トレイ11
のポット部10の縦列数と同じ数だけ設けられ、かつ、
そのポット部11の横間隔と同じ間隔で列設されてい
る。各プッシュロッド18はロッド先端が各ポット部1
0の通孔12に向くよう支持壁22に片持ち状に固定さ
れている。スライド本体21の下面に突設した一対のブ
ラケット24にはリンク25が連結され、このリンク2
5は固定フレーム19の後枠20を貫通して機体4に設
けた図外のクランクに連結されている。クランクはエン
ジン7又はバッテリーによって回転駆動され、苗トレイ
11を一回間欠送りしてその縦送りが停止している間に
一回転するよう制御されている。
【0020】このクランクの回転により、リンク25及
びスライダ17を介してすべてのプッシュロッド18が
対応する各ポット部10に向かって同時に出退され、こ
の全プッシュロッド18の突出によって横一列のポット
部10に装填されている土付き苗14が苗トレイ11の
表面側へ一気に押し出されることになる。さらに、本実
施例の苗押出装置15は、固定フレーム19内のトレイ
案内台9の裏面側に、土付き苗14の押し出し前にその
苗14が装填されているポット部10を叩くノック手段
26を備えている。
【0021】このノック手段26は、図1に示すよう
に、各プッシュロッド18の中途部にその出退方向移動
自在に貫通されているノック体27と、このノック体2
7をポット部10側に付勢するコイルバネ(付勢部材)
28と、プッシュロッド18の動きに応じてノック体2
7をポット部10に衝突させるトリガー部材29とを備
えている。
【0022】ノック体27は、金属やプラスチック等の
硬質材料をポット部10の底部よりもやや幅広の直方体
状に形成してなり、上面に被掛止板30を一体に備え
る。プッシュロッド18の根元には円形の受け板31が
固定され、この受け板31とノック体27との間のプッ
シュロッド18中途部にコイルバネ28が挿通されてい
る。
【0023】トリガー部材29は、プッシュロッド18
の半分程度の長さを有するアーム材よりなり、先端部に
ノック体27の被掛止板30を掛止する掛止爪32を備
えている。この掛止爪32は下方突出状の掛止段部を備
えるが、先端側は先細り状の傾斜面とされている。従っ
て、トリガー部材29は掛止爪32によって被掛止板3
0をロッド後退方向に引っ掛けることはできるが、ロッ
ド突出方向に押し出すことはできない。
【0024】図2に示すように、トリガー部材29の基
端部は、前記支持壁22の上部でかつプッシュロッド1
8の取付部よりも上方に設けた枢支ブラケット33に横
ピンを介して枢着され、これにより、当該トリガー部材
29はプッシュロッド18の上方において上下揺動自在
となっている。本実施例では、図4に示すように隣合う
二本のプッシュロッド18の間に一つのトリガー部材2
9を配置しており、当該トリガー部材29の掛止爪32
は、その両サイドの各被掛止板30をともに掛止できる
よう幅方向両側に突出されている。
【0025】また、トリガー部材29は、その中途部と
支持壁22との間に介装した引っ張りバネ34によって
常時下方向に付勢されている。トリガー部材29の基端
部には、同部材29の下方揺動を規制するストッパー片
35が形成されており、かつ、ロッド18突出時に同部
材29を上方揺動させるための解除片36が上方突出状
に形成されている。
【0026】トリガー部材29の上方には、同部材29
を上方揺動させる解除部材37が配置されている。この
解除部材37は、その中央部が固定フレーム19の後枠
20に突設した支持アーム38に前後揺動自在に枢着さ
れており、解除部材37の上端部と後枠20に突設した
ブラケット39間に引っ張りバネ40が介装されてい
る。また、支持アーム38には、解除部材37下端部の
前方揺動を規制する規制片41が設けられている。
【0027】解除部材37の下端部は、スライダ17の
最後退時(図1の状態)において前記解除片36に係合
している。この解除部材37の下端部は、その後面(図
1の左側の面)がほぼ垂直面に形成されているが、前面
は下方に向かって後方に傾斜する傾斜面に形成されてい
る。他方、解除片36の前面(図1の右側の面)はほぼ
垂直面に形成されているが、後面は上部に向かって前方
に傾斜する傾斜面とされている。
【0028】従って、解除片36がロッド18突出方向
(図1の右側)へ移動して解除部材37に係合するとき
は、解除部材37が規制片41によりその揺動が規制さ
れているため、解除部材37が解除片36を蹴ってトリ
ガー部材29が上方へ揺動され、他方、解除片36がロ
ッド18後退方向(図1の左側)へ移動して解除部材3
7に係合するときは、解除部材37の下端部がバネ40
に抗して後方へ揺動し(図3の仮想線)、解除部材37
は解除片36の後方通過を許容する。
【0029】また、本実施例では、ノック体27がポッ
ト部10の底面近傍よりさらにロッド突出方向へ移動す
るのを規制する複数のストッパー42が設けられてい
る。このストッパー42は、図1及び図4に示すよう
に、短冊状の金属部材をL字状に屈曲形成してなり、そ
の先端部を上方に向けて連結板16Aの前面に突設され
ている。ストッパー42は、苗トレイ11の縦送りの邪
魔にならないよう隣合う各ポット部10の間に配置さ
れ、ノック体27との当接面43がポット部10の底面
よりもやや奥(図1の右側)に入り込むよう位置決めさ
れている。
【0030】次に、トレイ案内台9の表面側には、押し
出された横一列の土付き苗14を一つずつ移植筒44に
供給するための苗受渡し手段45が設けられ、この苗受
渡し手段45は、多数の苗受具46を苗トレイ11の表
面側に間欠移動自在に並設することによって構成されて
いる。苗受渡し手段45は、駆動スプロケット47と従
動スプロケット48に巻き掛けたエンドレスチェーン4
9と、このチェーン49に上下揺動可能に設けた苗受具
46とを備えている。苗受具46は、土付き苗14の受
取時は水平にセットされているが、駆動スプロケット4
7に至ると下方へ傾斜運動するようになっていて、これ
により、苗受具46上の土付き苗14が一つずつ滑り落
とされるようになっている。
【0031】また、固定フレーム19の前枠51には、
苗押出手段15で押出された土付き苗14が苗受具35
から落下するのを防止するためのガード板52が固定さ
れており、このガード板52は苗受具46の送り方向に
沿って延設された透明樹脂板よりなる。移植筒44は、
図5に示す平行リンク53によって土付き苗14が落下
する位置において昇降自在に設けられ、上死点のときに
受け取った土付き苗14を保留し、下死点において畝1
に突き刺さってその土付き苗14を移植する。
【0032】なお、図5において、54は移植筒26に
先行して熱によってマルチフィルムを溶断するガスバー
ナ、55は移植苗の回りの土を押付けるためのローラを
示している。次に、上記した移植機3の苗押出装置15
の作用を説明する。すなわち、まず、プッシュロッド1
8の突出開始前(最後退時)には、トリガー部材29が
掛止爪32によってノック体27を掛止しており、コイ
ルバネ28に抗して当該ノック体27を苗トレイ11の
ポット部10から離間させている(図1)。
【0033】その後、スライダ17を作動してプッシュ
ロッド18の突出が開始されると、解除部材37がトリ
ガー部材29の解除片36を後方に蹴って同部材29を
上方揺動させる(図2の仮想線)。すると、ノック体2
7はトリガー部材29の掛止爪32から開放され、プッ
シュロッド18がポット部10に至る前にノック体27
がコイルバネ28の弾発力によってポット部10の底面
に衝突してこれを叩き、それと同時にストッパー42が
ノック体27の移動を規制する(図2)。
【0034】この打撃によってポット部10とその内部
の根鉢部14Aに振動が生じ、同根鉢部14Aのポット
部10に対する付着力が弱められる。他方、この場合、
ストッパー42がノック体27の移動を規制しているの
で、ノック体27の衝撃力でポット部10が必要以上に
変形するのが防止される。このあと、さらにプッシュロ
ッド18を突出させると、同ロッド18が通孔12を通
過してポット部10内の土付き苗14を押し出すと同時
に、コイルバネ28が圧縮され、かつ、トリガー部材2
9はその掛止爪32がノック体27の被掛止板30より
も前方に位置するまで突出する(図3の実線)。
【0035】苗14の押出完了後にプッシュロッド18
が後退するときは、トリガー部材29の掛止爪32がノ
ック体27の被掛止板30を掛止するため、ノック体2
7はトリガー部材29とともに苗トレイ11のポット部
10から離れ、このときコイルバネ28の圧縮状態は維
持されている。そして、プッシュロッド18が最後退位
置に戻る際に、トリガー部材29の解除片36が解除部
材37の下端部に係合してこれを後方揺動させ(図3の
仮想線)、その後、解除片36が解除部材37の下端部
よりも後方にきたとき、図1に示すノック体27の発射
準備状態に復帰する。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではプッシュロッド1
8を複数備える苗押出装置15を採用しているが、プッ
シュロッド18が一本だけの苗押出装置(例えば、実開
昭58−190303号)にも本発明を採用できる。ま
た、本発明は、搭乗型の移植機や歩行型又は搭乗型の田
植え機にも採用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
土付き苗14を押し出す前にノック体27が苗トレイ1
1のポット部10を叩き、その打撃によってポット部1
0とその内部の根鉢部14Aに振動が生じて同根鉢部1
4Aのポット部10に対する付着力が弱められるので、
その後のプッシュロッド18による苗14の押し出しを
スムーズに行え、ひいては、土付き苗14の押し出しに
起因する欠株を未然に防止できる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、ノ
ック体27がポット部10の底面を叩き、その衝撃力が
ポット部10を押し出す方向に作用するため、根鉢部1
4Aをポット部10から分離させやすく、土付き苗14
の押し出しをよりスムーズに行える。さらに、請求項3
に記載の発明によれば、ストッパー42がノック体27
の移動を規制し、ポット部10が必要以上に変形するの
を防止するため、ポット部10を叩くことに伴う苗トレ
イ11の損傷や根鉢部14Aの崩壊を未然に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す移植機の苗押出装置の側
面断面図である。
【図2】苗押出装置の作用説明図である。
【図3】苗押出装置の作用説明図である。
【図4】苗供給装置の平面断面図である。
【図5】移植機の全体側面図である。
【符号の説明】
10 ポット部 11 苗トレイ 12 通孔 14 土付き苗 14A 根鉢部 15 苗押出装置 18 プッシュロッド 26 ノック手段 27 ノック体 28 付勢部材(コイルバネ) 29 トリガー部材 42 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 基 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 野坂 健吉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 福本 仁志 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に通孔(12)を有するポット部
    (10)が苗トレイ(11)の裏面側に突出して形成さ
    れ、この苗トレイ(11)の裏面側に前記通孔(12)
    を通過するプッシュロッド(18)が前記ポット部(1
    0)に対して出退自在に設けられ、そのプッシュロッド
    (18)の出退移動によって前記ポット部(10)に装
    填されている土付き苗(14)を前記苗トレイ(11)
    の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置にお
    いて、 前記苗トレイ(11)の裏面側に、前記土付き苗(1
    4)の押し出し前にその苗(14)が装填されているポ
    ット部(10)を叩くノック手段(26)が設けられて
    いることを特徴とする移植機の苗押出装置。
  2. 【請求項2】 ノック手段(26)は、プッシュロッド
    (18)の中途部にその出退方向移動自在に貫通されて
    いるノック体(27)と、このノック体(27)をポッ
    ト部(10)側に付勢する付勢部材(28)と、前記プ
    ッシュロッド(18)の後退時に前記付勢部材(28)
    に抗して前記ノック体(27)を前記ポット部(10)
    から離脱させかつ前記プッシュロッド(18)の突出時
    にその離脱されたノック体(27)を開放するトリガー
    部材(29)と、を備えている請求項1に記載の移植機
    の苗押出装置。
  3. 【請求項3】 ノック体(27)がポット部(10)の
    底面近傍よりさらにロッド突出方向へ移動するのを規制
    するストッパー(42)が設けられている請求項2に記
    載の移植機の苗押出装置。
  4. 【請求項4】 底部に通孔(12)を有する苗トレイ
    (11)のポット部(10)に装填されている土付き苗
    (14)を、その苗トレイ(11)の裏面側に配置され
    かつ前記通孔(12)を通過するよう出退自在に設けた
    プッシュロッド(18)によって苗トレイ(11)の表
    面側へ押し出すようにした移植機の苗押出方法におい
    て、 前記土付き苗(14)を押し出す前にその苗(14)が
    装填されているポット部(10)を叩いたあと、前記プ
    ッシュロッド(18)によって当該土付き苗(14)を
    押し出すことを特徴とする移植機の苗押出方法。
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