JPH083742Y2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

変速機の潤滑構造

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JPH083742Y2
JPH083742Y2 JP1990003825U JP382590U JPH083742Y2 JP H083742 Y2 JPH083742 Y2 JP H083742Y2 JP 1990003825 U JP1990003825 U JP 1990003825U JP 382590 U JP382590 U JP 382590U JP H083742 Y2 JPH083742 Y2 JP H083742Y2
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JP
Japan
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gear
oil
counter
oil pump
transmission
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JP1990003825U
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JPH0394459U (ja
Inventor
保 山本
Original Assignee
株式会社富士鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用手動変速機の潤滑構造に関する。
[従来の技術] 従来の変速機の潤滑構造としては、例えば第3図に示
すようなものが知られている。
第3図において、1は変速機2のメインケーシングで
あり、このメインケーシング1内には各変速ギア3Aおよ
び各カウンタシャフトギア3Bがそれぞれ収納されてい
る。また、4はメインケーシング1に固着されたサブケ
ーシングであり、このサブケーシング4内にはオーバド
ライブギア5が収納されている。メインケーシング1と
サブケーシング4とは仕切板6により仕切られており、
仕切板6の下端部には貫通孔6Aが形成されている。した
がって、潤滑油(以下、オイル)が貫通孔6Aを介してメ
インケーシング1内およびサブケーシング4内を自由に
出入できるようになっている。これにより共通のオイル
を使用することで潤滑性を向上させ、またオイル交換時
の排油性を高めている。
したがって、この従来例では各変速ギア3Aおよび各カ
ウンタシャフトギア3Bの回転で掻き上げられて飛散する
オイルによりメインケーシング1内のベアリングやギア
の噛合部などの各潤滑部位を潤滑するとともに、貫通孔
6Aの近傍に位置するオーバドライブギア5の回転で掻き
上げられて飛散するオイルによりサブケーシング4内の
ベアリングやギアの噛合部などの各潤滑部位を潤滑する
ようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の変速機の潤滑構造に
あっては、はねかけ給油によって各潤滑部位を潤滑する
ようになっているため、カウンタシャフトギアの回転時
のオイルの攪拌抵抗が大きく、変速時の変速性能が低下
するという問題点があり、また自動車の燃費も悪化する
という問題点もあった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、走行中のオイルレベルをカウンタシャフ
トギアおよびカウンタオーバドライブギアが掻き上げな
いレベルとし、切換機構により制御されるオイルポンプ
により各潤滑部位にオイルを供給することにより、攪拌
抵抗をなくして、変速性能および燃費の向上を図った変
速機の潤滑構造を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本考案は、メインシャフ
トに変速ギアを有し、メインシャフトに平行に設けたカ
ウンタシャフトにカウンタシャフトギアおよびカウンタ
オーバドライブギアを設けた変速機において、前記カウ
ンタシャフトの軸端にオイルポンプと該オイルポンプを
断接する切換機構を設け、該オイルポンプが吸入するオ
イルのレベルを前記カウンタシャフトギアおよびカウン
タオーバドライブギアが掻き上げないレベルとして、前
記各変速ギアの各ベアリングに前記オイルポンプからオ
イルを供給する潤滑油路を設けるとともに、前記各変速
ギアと前記各カウンタシャフトギアの各噛合部にオイル
を噴射するノズルをそれぞれ設けたものである。
[作用] 本考案においては、カウンタシャフトの軸端にオイル
ポンプを設けるとともに、オイルポンプをオン、オフ制
御する切換機構を設け、オイルポンプが吸入するオイル
レベルをカウンタシャフトギアおよびカウンタオーバド
ライブギアが掻き上げないレベルとして、潤滑油路を介
してオイルポンプにより各変速ギアの各ベアリングにオ
イルを供給するとともに、ノズルより各ギアの噛合部に
オイルを噴射する。
したがって、走行中のオイルの攪拌抵抗をほとんどな
くすことができ、変速機の変速性能を向上させることが
でき、自動車の燃費を向上させることができる。
なお、切換機構はクラッチのオン、オフに連動し、オ
イルポンプはオンで接続され、オフで切断されるので、
変速操作時にはオイルポンプを駆動しないことから、変
速性能に悪影響を与えることがない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す図であ
る。
まず、構成を説明すると、第1図において、11は変速
機12のメインケーシングであり、このメインケーシング
11内にはメインシャフト13およびメインドライブギア14
が設けられている。メインシャフト13には軸方向に3速
用メインシャフトギア15、2速用メインシャフトギア16
および1速用メインシャフトギア17が、それぞれ装着さ
れており、メインドライブギア14にはカウンタドライブ
ギア20が、3速用メインシャフトギア15には3速用カウ
ンタシャフトギア21が、2速用メインシャフトギア16に
は2速用カウンタシャフトギア22が、また1速用メイン
シャフトギア17には1速用カウンタシャフトギア23がそ
れぞれ噛合している。
これらのカウンタシャフトギア20〜23はメインシャフ
ト13に平行に設けられたカウンタシャフト19にそれぞれ
装着され、またカウンタシャフト19の端部にはリバース
カウンタギア24が装着されている。リバースカウンタギ
ア24はメインシャフト13に装着されたリバースメインシ
ャフトギア18にリバースアイドラギア25を介して噛合し
ている。
26はメインケーシング11に固着されたサブケーシング
であり、このサブケーシング26とメインケーシング11と
は仕切板27により仕切られており、仕切板27の下端部に
は、メインケーシング11とサブケーシング26内のオイル
を連通する貫通穴53が設けられている。
サブケーシング26内には大径のカウンタオーバドライ
ブギア28が設けられ、カウンタオーバドライブギア28
は、メインオーバドライブギア29と噛合している。
30はカウンタオーバドライブギア28に一体に形成され
たクラッチギア、31はカウンタシャフト19に一体に形成
したハブである。また、32〜34はメインシャフト13に一
体形成したハブ、35〜39はメインドライブギア14、メイ
ンシャフトギア15〜17およびリバースメインシャフトギ
ア18に一体形成したクラッチギアである。
40はカウンタシャフト19の軸端に設けられたオイルポ
ンプであり、オイルポンプ40はクラッチのオン、オフに
連動する切換機構41により断接制御される。切換機構41
はカウンタシャフト19に一体に形成したハブ42と、オイ
ルポンプ40に固定されたクラッチギア43と、これらのハ
ブ42およびクラッチギア43に噛合可能なカップリングス
リーブ44により構成される。
したがって、クラッチのオンでオイルポンプ40は接続
され、クラッチのオフでオイルポンプ40のは切断される
ようになっている。
走行中のオイルレベルはカウンタドライブギア20およ
びカウンタシャフトギア21〜24およびカウンタオーバド
ライブギア28がオイルを掻き上げないレベルAに設定さ
れ、このレベルAのオイルをオイルポンプ40は吸入し
て、潤滑油路45からメインドライブギア14、メインシャ
フトギア15〜17およびリバースメインシャフトギア18の
各ベアリングに供給するようになっている。また、各ギ
アの噛合部の近傍には潤滑油路45を介して送られてくる
オイルを噴射する各ノズル46〜52がそれぞれ設けられて
いる(第2図、参照)。
次に、作用を説明する。
走行中のオイルレベルは、カウンタドライブギア20お
よびカウンタシャフトギア21〜24およびカウンタオーバ
ドライブギア28がオイルを掻き上げないレベルAに設定
され、このレベルAのオイルは、カウンタシャフト19に
設けられ、切換機構41により断接制御されるオイルポン
プ40により吸入され、潤滑油路45を介してメインドライ
ブギア14、メインシャフトギア15〜17およびリバースメ
インシャフトギア18の各ベアリングに供給され、各ベア
リングを潤滑する。また、各ギアの各噛合部には各ノズ
ル46〜52よりオイルが噴射され、各噛合部は潤滑され
る。
一方、カウンタオーバドライブギア28のベアリングは
オイルポンプ40からリークするオイルにより潤滑され
る。
このように、走行中のオイルの攪拌抵抗をほとんどな
くすことができるので、変速機の変速性能を向上させる
ことができ、また、自動車の燃費を向上させることがで
きる。
なお、切換機構41はクラッチのオン、オフに連動し、
クラッチのオンでオイルポンプ40は接続され、クラッチ
のオフでオイルポンプ40は切断される。このため、変速
操作時にはオイルポンプ40を駆動しないので、シンクロ
性能に悪影響を与えることがない。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、走行中の
オイルレベルをカウンタドライブギア、カウンタシャフ
トギアおよびカウンタオーバドライブギアが掻き上げな
いレベルとしてカウンタシャフトの軸端にオイルポンプ
と、該オイルポンプを切換制御する切換機構を設けて、
各変速ギアのベアリングを潤滑油路から潤滑するととも
に、ギアの各噛合部にノズルからオイルを噴射するよう
にしたため、オイルしの攪拌抵抗をほとんどなくすこと
ができ、変速機の変速性能および自動車の燃費を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略断面図、 第2図はオイルの噴射の説明図、 第3図は従来例を示す図である。 図中、 11……メインケーシング、12……変速機、13……メイン
シャフト、14……メインドライブギア、15〜18……メイ
ンシャフトギア、19……カウンタシャフト、20……カウ
ンタドライブギア、21〜24……カウンタシャフトギア、
25……リバースアイドラギア、26……サブケーシング、
27……仕切板、28……カウンタオーバドライブギア、29
……メインオーバドライブギア、30,35〜39……クラッ
チギア、31,32〜34……ハブ、40……オイルポンプ、41
……切換機構、42……ハブ、43……クラッチギア、44…
…カップリングスリーブ、45……潤滑油路、46〜52……
ノズル、53……貫通穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインシャフトに変速ギアを有し、メイン
    シャフトに平行に設けたカウンタシャフトにカウンタシ
    ャフトギアおよびカウンタオーバドライブギアを設けた
    変速機において、前記カウンタシャフトの軸端にオイル
    ポンプと該オイルポンプを断接する切換機構を設け、該
    オイルポンプが吸入する潤滑油のレベルを前記カウンタ
    シャフトギアおよびカウンタオーバドライブギアが掻き
    上げないレベルとして、前記各変速ギアの各ベアリング
    に前記オイルポンプから潤滑油を供給する潤滑油路を設
    けるとともに、前記各変速ギアと前記各カウンタシャフ
    トギアおよびカウンタオーバドライブギアの各噛合部に
    潤滑油を噴射するノズルをそれぞれ設けたことを特徴と
    する変速機の潤滑構造。
JP1990003825U 1990-01-19 1990-01-19 変速機の潤滑構造 Expired - Lifetime JPH083742Y2 (ja)

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