JPH0836712A - Mr型磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

Mr型磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH0836712A
JPH0836712A JP19134994A JP19134994A JPH0836712A JP H0836712 A JPH0836712 A JP H0836712A JP 19134994 A JP19134994 A JP 19134994A JP 19134994 A JP19134994 A JP 19134994A JP H0836712 A JPH0836712 A JP H0836712A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MR層とリード層の接合範囲を正確に(設計
通りに)形成でき、その結果センス領域を精度よく決定
することができ、安定したばらつきのない特性を得るこ
とのできるMR型磁気ヘッドを提供すること 【構成】 フェライト等から構成される基板10の上に
所定形状のMR層11を配置する。このMR層は、所定
のMR材料を所定数積層して形成する。このMR層の上
に絶縁層15を配置、各層の側面が連続する傾斜面(傾
斜角θ)としている。上記MR層と絶縁層の側面と接合
するように、基板上の所定位置にリード層16を設け
る。すると、電力供給並びに信号検出が行われる実際の
接合面の上端は、MR層と絶縁層との境界Sとなるの
で、リード層の先端Aの位置がばらついても上記実際の
接合面の上端位置Sは一定となる。よって、センス領域
も変動しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MR型磁気ヘッド及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MR型磁気ヘッドは、媒体摺動面に沿っ
て帯状にMR層をパターン形成すると共に、このMR層
に対して適切なバイアス磁界を与えるバイアス手段とを
付加して構成される。そして、このMR層に対してバイ
アス磁界に加えて媒体に記録された磁気信号の磁界が作
用すると、MR層の抵抗値がこれに作用する磁界の変化
と比例的に変化する。この抵抗値変化を検出することで
磁気信号を再生するようになっている。
【0003】そして、係るMR型磁気ヘッドの一例とし
て、特開平3−125311号公報に開示されたよう
な、硬磁性横バイアス構造のものがある。具体的な構造
を示すと、図11に示すように、基板1の上にMR層2
を形成し、このMR層2に対して横バイアスを与えるた
めのリード層3をMR層2の側面との間で接合を図り、
係る接合面を介して電力供給,信号検出(データ読取
り)を行うようになっている。
【0004】また、図示の例ではMR層2の一方の側面
にリード層3を設けているが、図示省略するがMR層2
の反対側の側面にもリード層が接続されている。そし
て、図示するようにMR層2の側面は角度θで傾斜する
ようになっており、リード層3の先端Aは係る傾斜面
(側面)のどこか(或いはMR層2の上面)に位置す
る。そして、MR層2の側面下端から上記先端Aまでの
がMR層2とリード層3の接合面となり、換言すれば、
上記A地点から反対側のA地点(図示省略)までの間が
センス領域となる。
【0005】なお、上記各層2,3は、図示するように
複数の材質からなる層を積層して形成される場合もあ
り、また単層からなる場合もある。そして、係る各層
2,3の上方を保護層4で覆うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のMR型磁気ヘッドでは、製造プロセスの精度上
の問題から上記リード層3の先端Aの形成位置がずれて
しまう。すなわち、仮に図5に示す状態が最内側地点と
すると、例えば図中dに示す範囲内でばらついてしま
う。するとセンス領域も変動してしまい、設計通りの所
望の特性を得ることができなくなる。
【0007】また、製造プロセス上の誤差は、上記リー
ド層3の製造時よりは小さいもののMR層2の製造時に
も僅かであるが各層の厚さや傾斜角θ等がばらつくこと
がある。すると、上記先端Aの位置は、MR層2とリー
ド層3の相対位置で決まるため、二重の製造誤差により
ばらつくので、そのばらつき量も大きくなる。
【0008】さらに、MR層2の側面は、製造プロセス
の関係から、上端近傍の傾斜角度が上記角度θよりも小
さくてなだらかとなっているので、リード層3を製造す
る際の厚さ(図示の例ではCoCrPt層の厚さ)が変
動すると、先端Aの位置は大きく変動してしまい、上記
問題は顕著に現れる。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、MR層とリード層の接合範囲を正確に(設計通り
に)形成でき、その結果センス領域を精度よく決定する
ことができ、安定したばらつきのない特性を得ることの
できるMR型磁気ヘッド及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るMR型磁気ヘッドでは、基板上に直
接または所定層の上に配置したMR層と、前記MR層の
側面で接合されるように、前記基板上の所定位置に形成
した導電性を有する金属材からなるリード層と、前記M
R層と前記リード層の表面を覆う保護層とを備えたMR
型磁気ヘッドにおいて、前記MR層の上面に、その全面
を覆う所定厚さの絶縁層を設けて、前記MR層の側面と
前記絶縁層の側面を連続させ、前記リード層を、前記M
R層の側面に加え、前記補助絶縁層の少なくとも側面と
も接合させるようにした。
【0011】そして、上記構成のMR型磁気ヘッドを製
造するための製造方法では、基板上に直接または間接的
に所定数の磁気抵抗効果を有するMR材料を配置し、前
記磁気抵抗効果を有する材料の上に絶縁材料を配置す
る。次いで、露光現像し不要部分を除去して前記磁気抵
抗効果を有する材料と前記絶縁材料を側面が連続する傾
斜面となるような所定形状に成形してMR層並びに絶縁
層を形成する。次に、少なくとも前記MR層と前記絶縁
層の側面に接合させるように導電性を有する金属材から
なるリード層を前記基板上に形成する。その後、前記絶
縁層並びに前記リード層の露出面を保護層で被覆するこ
とにより製造するようにした。
【0012】また、上記した目的を達成するためのMR
型磁気ヘッドの別の構成としては基板上に直接または所
定層の上に配置したMR層と、前記MR層の側面及び上
面で接合されるように、前記基板上の所定位置に形成し
た導電性を有する金属材からなるリード層と、前記MR
層と前記リード層の表面を覆う保護層とを備えたMR型
磁気ヘッドにおいて、前記MR層の上に、そのMR層の
上面両側端が所定寸法だけ露出するように所定厚さの絶
縁層を設け、前記リード層を、前記MR層の側面,露出
する上面、並びに、前記補助絶縁層の少なくとも側面と
接合させるようにしてなるMR型磁気ヘッド。
【0013】そして、かかる構成のMR型磁気ヘッドを
製造するための製造方法では、基板上に直接または間接
的に所定数の磁気抵抗効果を有するMR材料を配置し、
前記MR材料の上に絶縁材料を配置する。この時、それ
らMR材料及び絶縁材料を積層配置後に少なくとも2回
の露光現像処理及びエッチング処理を行ったり、或い
は、各材料を形成するごとに露光現像処理及びエッチン
グ処理を行うことのいずれかの処理を行い、形状寸法の
異なるMR層、絶縁層を形成する。次いで、少なくとも
前記MR層と前記絶縁層の側面及び前記MR層の上面両
端の露出部位に接合させるように導電性を有する金属材
からなるリード層を前記基板上に形成し、その後、前記
絶縁層並びに前記リード層の露出面を保護層で被覆する
ことにより製造するようにした。
【0014】
【作用】第1の発明(請求項1,2)では、リード層
は、MR層とその上に形成された絶縁層の側面と接続す
る。ところで絶縁層とリード層との接合面では、当然の
ことながら電力供給や信号検出は行われない。従って、
電力供給並びに信号検出が行われる実際の経路・接合面
は、リード層とMR層との接合面となり、その上端はM
R層と絶縁層との境界となる。従って、製造誤差等から
リード層の先端位置がばらついたとしても、センス領域
を決定するMR層との接合面の上端位置は変わらない。
よって、センス領域は、MR層と絶縁層の製造時の誤差
のみに影響を受け、しかも、係る誤差はリード層の製造
時の誤差に比べて非常に小さいので、結局センス領域の
幅は、精度よく(設計通りに)決定されることになる。
【0015】また、第2の発明(請求項3,4)では、
リード層とMR層の接合は、上記と同様にMR層の側面
はもちろん、露出したMR層の上面両端部位とも接合さ
れることになる。よって、センス領域は、リード層の先
端位置に関係なく、絶縁層とMR層の接触面幅となる。
そして絶縁層は、露光現像処理を経てエッチングを行う
ことにより正確に形成することができるので、やはり、
センス領域の幅は精度良く決定される。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るMR型磁気ヘッド及びそ
の製造方法の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述
する。図1は本発明に係るMR型磁気ヘッドの第1実施
例を示している。
【0017】同図に示すように、アルチック,フェライ
ト等から構成される基板10の上に直接または所定の層
を介して間接的に所定形状のMR層11を配置する。こ
のMR層11は、その側面が傾斜する傾斜面(傾斜角
θ)となっている(図示の例も従来例と同様に片側のみ
表示しており、図示省略した部分は中心から線対称にな
っている)。
【0018】そして、本例ではMR層11を複数の磁気
抵抗効果材料(MR材料)を積層することにより形成し
ている。すなわち、基板の上にFeNiRhからなる第
1MR層12を設け、その上にTaからなる第2MR層
13を設けさらにその上にFeNiからなる第3MR層
14を設けている。なお、本例ではこのように各材料を
所定の順で積層形成したが、積層する順番はこの例に限
られず、また使用する材料や積層する層数も任意であ
り、単層でも良い。
【0019】ここで本発明では、上記MR層11の上
方、すなわち、第3MR層14の上面全面を覆うように
して絶縁層15を設けている。この絶縁層15は、本例
ではAl2 3 を用いて構成している。さらに、MR層
11の側面と絶縁層15の側面とは、連続して傾斜面と
なっており、より具体的には、絶縁層15の側面の途中
からなだらかな傾斜面となっている。なお、係るなだら
かな傾斜面は、後述する製造プロセスからの要請からで
あり、MR層11と絶縁層15とを同時に露光現像等の
所定の処理を行い形成したためである。すなわち、上方
から所定距離だけなだらかな曲面となるので、絶縁層1
5の厚さを適宜制御することにより、なだらかになる屈
曲点を絶縁層15中に配置するようにしている。換言す
れば、MR層11の側面部分は急峻な傾斜面(傾斜角
θ)を維持するように形成される。
【0020】そして、上記MR層11と絶縁層15の両
側面と接合するように、基板10上の所定位置にリード
層16を設けている。このリード層16は、硬磁性バイ
アス層(特開平3−125311号公報等参照)とも称
されるもので、MR層11の側面と接続し、電気的及び
磁気的連続性を発揮するように構成される。そして、使
用する材料としては導通性を有する金属材が用いられ、
特にCoCr,CoPt,CoCrPt等のメタラジを
用いると良い。そして、このリード層も所定の金属材を
単層で使用したり、或いは複数積層して構成しても良
い。
【0021】本例では、CoCrPtからなる第1リー
ド層17を基本とし、さらにその上側にTaからなる第
2リード層18,Wからなる第3リード層19並びにT
aからなる第4リード層20を順次積層することにより
形成する。また、タングステン(W)に替えて金など用
いることもできる。このリード層16の厚さは、所望量
のバイアス・フラックスを与えるように決定される。
【0022】そして、このリード層16(第1リード層
17)が、上記MR層11,絶縁層15の側面と直接接
続されるのであるが、さらに、本例ではリード層16の
先端Aが、絶縁層15の上面にまで達するように形成さ
れる。さらに、上記構成の絶縁層15とリード層16の
露出面にAl2 3 からなる保護層21を形成し、各層
15,16を覆うようにしている。
【0023】係る構成にすることにより、製造誤差等か
らリード層16の先端位置Aが、領域dの範囲内でばら
ついたとしても、センス領域を決定するMR層11との
接合面の上端位置は、MR層11と絶縁層15の境界S
で一定となる。
【0024】次に本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造
方法の一実施例について説明する。まず図2に示すよう
に基板10の上面に、その全面に渡ってFeNiRh膜
12′,Ta膜13′,FeNi膜14′並びにAl2
3 膜15′を、その順でそれぞれ所定厚さに積層形成
する。そして各膜12′〜15′は、例えばスパッタ等
によりその膜厚を制御しつつ製造することができる。
【0025】次いで、所定のマスク等を用いて露光現像
し、不要部分を除去することにより、図3に示すように
側面が連続する傾斜面となるMR層11(第1MR層1
2,第2MR層13,第3MR層14)及び絶縁層15
を形成する。このように、MR層11と絶縁層15を同
時に形成するようにしたため、図3に示すように絶縁層
15の途中で傾斜角度が緩やかになる屈曲点Cが生じ
る。これを模式化すると、図4に示すように、MR層1
1と絶縁層15の境界Sよりも上記屈曲点Cが上方に位
置する。よって、MR層11の側面の傾斜角度θは、そ
の全体に渡って急峻となる。したがって、たとえ各層の
厚さが設計通りにならなくても、屈曲点Cよりも上に境
界Sがある場合(傾斜角度θ′は小さい)に比べて、境
界Sの位置(センス領域を決定する横方向の存在位置)
は大きく変動しない。したがって、境界Sの位置の精度
出しが正確に行え、センス領域を一定にすることができ
る。
【0026】次に、従来と同様の方法により、MR層1
1の側面,絶縁層15の側面及び上面の所定部位と接続
するようにリード層16を形成し、さらにそれらの上面
を覆うように保護層を設けることにより、図1に示すよ
うなMR型磁気ヘッドが製造される。そして、リード層
16の形成時に、たとえリード層16の先端Aの位置出
し精度が悪くてもセンス領域には影響を与えない。換言
すれば、製造誤差を比較的ラフに管理しても所望特性の
MR型磁気ヘッドを製造することができる。
【0027】図5は本発明に係るMR型磁気ヘッドの第
2実施例を示している。同図に示すように、アルチッ
ク,フェライト等から構成される基板25の上に直接ま
たは所定の層を介して間接的に所定形状のMR層26を
配置する。本図では、模式的に記載しているが、このM
R層26も上記した第1実施例のMR層11と同様に所
定の複数層から構成されている。
【0028】このMR層26の上面の所定部位を覆うよ
うにして絶縁層27を設けている。この絶縁層26は、
本例でもAl2 3 を用いて構成しているが、第1実施
例と同様にこれに限ることはない。ここで本実施例で
は、第1実施例ではMR層11の上面前面を応用にして
絶縁層15を形成したのに対し、MR層26の上面の両
側端26aが所定寸法tだけ露出するように形成してい
る点で異なる。
【0029】そして、本例でも上記MR層26と絶縁層
27の両側面26b,27aと接合するように、基板2
5上の所定位置にリード層28を設けているが、上記し
たようにMR層26の上面両側端26aが露出している
ため、リード層28はそのMR層26の上面両側端26
aとも接合される。さらに、製造誤差によりリード層2
8の先端位置がばらつくことを考慮し、絶縁層27の上
面両端27bとも接合させている。
【0030】なお、このリード層28も上記第1実施例
と同様に複数から構成しても良く、或いは単層から構成
しても良い。そして、さらに、上記構成の絶縁層27と
リード層28の露出面にAl2 3 からなる保護層(図
示省略する)を形成し、各層27,28を覆うようにし
ている。
【0031】係る構成にすることにより、製造誤差等か
らリード層28の先端位置がばらついたとしても、セン
ス領域は絶縁層27の底面の長さとなり、一定となる。
そして、この絶縁層27の底面の長さは、後述する製造
各種のプロセスにより、正確に製造することができる。
【0032】次に上記した第2実施例のMR型磁気ヘッ
ドを製造するための本発明に係るMR型磁気ヘッドの製
造方法について説明する。まず図6(A)に示すように
基板25の上面に、その全面に渡って所定厚さのMR膜
26′を形成し、そのMR膜26′の上に絶縁膜27′
を形成する。そして各膜は、例えばスパッタ等によりそ
の膜厚を制御しつつ製造される。
【0033】次いで、絶縁膜27′の上面全面にレジス
トを塗布後、所定のマスク等を用いて露光現像し、不要
部分を除去することにより、同図(B)に示すように所
定長さのレジスト30を形成する。このレジスト30の
底面の長さは、上記のセンス領域の長さと等しくしてい
る。
【0034】次いで、所定のエッチングを行う。する
と、レジスト30に覆われていない絶縁膜27′が除去
される。また、この時レジスト30も所定厚さだけ除去
される。これにより、同図(C)に示すように、レジス
ト30′に覆われた部分だけ残り、絶縁層27となる。
【0035】その後、レジストリムーブ処理を行い、図
7(A)に示すように、MR膜26′の表面所定位置に
所定の寸法形状の絶縁層27が露出配置された状態にな
る。この状態で、絶縁層27及び露出したMR膜26′
の表面を覆うようにレジストを塗布すると共に露光現像
処理して不要部分を除去することにより、同図(B)に
示すように、絶縁層27を覆うと共に、MR膜26′の
上面の一部を覆うレジスト31を形成する。なお、係る
レジスト31とMR膜26′との接触幅は、最終的なM
R層26の上面両端26aの露出幅t(図5参照)に一
致させている。次いで、2回目のエッチングを行い、レ
ジスト31に覆われていないMR膜26′を除去するこ
とにより、同図(C)に示すように、上面が所定厚さ除
去されて肉薄になったレジスト31′の下に覆われてい
たMR膜が残り、MR層26が形成される。
【0036】以後、残ったレジスト31′をリムーブ処
理した後、従来と同様の方法により、MR層26の側面
及び上面の両端部,絶縁層15の側面及び上面の両端部
と接合するようにリード層を形成し、さらにそれらの上
面を覆うように保護層を設けることにより、図5に示す
ようなMR型磁気ヘッドが製造される。
【0037】そして、この方法によれば、1回目の露光
現像処理により形成されたレジスト30の幅がそのまま
センス領域の幅となり、露光現像により形成されるレジ
ストパターンは正確に寸法出しができるため、結局セン
ス領域の幅は正確に設定することができる。そして、リ
ード層の形成時に、たとえその先端の位置出し精度が悪
くても、センス領域には影響を与えず、製造誤差を比較
的ラフに管理しても所望特性のMR型磁気ヘッドを製造
することができる。
【0038】図8,図9は図5に示す構成のMR型磁気
ヘッドを製造するための別の方法を示している。上記し
た図6,図7に示す方法では、MR膜,絶縁膜を積層形
成後、2回に渡ってフォトリソグラフィ技術,エッチン
グを行い、絶縁膜とMR膜の除去する部分(大きさ)を
異ならせることによりMR層の上面両端を露出させるよ
うにしたが、本例では、所定形状寸法の各層を順次形成
しながら積層している。
【0039】すなわち、図8(A)に示すように、まず
基板25の上面に、その全面に渡って所定厚さのMR膜
26′を形成する。そして、そのMR膜26′の上面全
面にレジストを塗布後、所定のマスク等を用いて露光現
像し、不要部分を除去することにより、同図(B)に示
すように所定長さのレジスト32を形成する。このレジ
スト32の底面の長さは、最終的に形成されるMR層の
上面の幅と等しくしている。
【0040】次いで、所定のエッチングを行う。する
と、レジスト32に覆われていないMR膜26′が除去
される。また、この時レジスト32も所定厚さだけ除去
される。これにより、同図(C)に示すように、レジス
ト32′に覆われた部分だけ残り、MR層26となる。
その後、レジストリムーブ処理を行い、同図(D)に示
すように、基板25の上面所定位置に、最終製品と同一
寸法形状のMR膜26が露出配置された状態になる。
【0041】この状態で、MR層26及び露出した基板
25の表面を覆うように絶縁膜27′をスパッタなどに
より形成する(図9(A))。そして、その絶縁膜2
7′の上面全面にレジストを塗布すると共に露光現像処
理して不要部分を除去することにより、同図(B)に示
すように、絶縁膜27′の上面の一部を覆うレジスト3
3を形成する。なお、このレジスト33の底面の幅は、
最終製品に置ける絶縁層の幅すなわちセンス領域の幅と
等しくしている。
【0042】次いで、エッチングを行い、レジスト33
に覆われていない絶縁膜27′を除去することにより、
同図(C)に示すように、上面が所定厚さ除去されて肉
薄になったレジスト33′の下に覆われていた絶縁膜が
残り、絶縁層27が形成される。
【0043】以後、残ったレジスト33′をリムーブ処
理して除去した後、従来と同様の方法により、MR層2
6の側面及び上面の両端部,絶縁層27の側面及び上面
の両端部と接合するようにリード層を形成し、さらにそ
れらの上面を覆う保護層を形成する図5に示すようなM
R型磁気ヘッドが製造される。
【0044】図10は、図5に示す構成のMR型磁気ヘ
ッドを製造するためのさらに別の方法を示している。ま
ず、上記した図8(A)〜(D)に示す処理を行い、基
板25の上に所定寸法形状のMR層26を形成する。次
いで、その露出する表面前面にレジストを塗布すると共
に、露光現像処理をし、塗布したレジストの所定部位を
除去する。この時、上記とは逆に絶縁層形成部分に対応
するレジスト34を逆テーパ状に除去する(図10
(A)参照)。
【0045】次いで、露出面前面にスパッタなどにより
絶縁膜27′を形成する(同図(B)参照)。その後リ
フトオフを行い、レジスト34を剥離させ、MR層26
の上面に直接スパッタされた絶縁膜のみ残り、絶縁層2
7が形成される(同図(C)参照)。
【0046】以後、従来と同様の方法により、MR層2
6の側面及び上面の両端部,絶縁層27の側面及び上面
の両端部と接合するようにリード層を形成し、さらにそ
れらの上面を覆う保護層を形成する図5に示すようなM
R型磁気ヘッドが製造される。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るMR型磁気
ヘッド及びその製造方法では、電力供給並びに信号検出
が行われる実際の実質的な接合面は、リード層の全面を
覆うように絶縁層を配置した場合には、リード層とMR
層の側面との接合面であり、また、MR層の上面両端を
露出させた場合には、MR層の側面及び露出した上面と
の接合面となり、その上端はMR層と絶縁層との境界と
なる。
【0048】従って、製造誤差等からリード層の先端位
置がばらついたとしても、センス領域を決定するMR層
との接合面の上端位置は変わらないので、MR層とリー
ド層の接合範囲を正確に(設計通りに)形成でき、その
結果センス領域を精度よく決定することができる。よっ
て、安定したばらつきのない特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMR型磁気ヘッドの第1実施例を
示す部分断面図である。
【図2】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の第
1実施例を説明するための工程図の1つである。
【図3】本実施例の作用・効果を説明するための模式図
である。
【図4】本実施例の作用・効果を説明するための模式図
である。
【図5】本発明に係るMR型磁気ヘッドの第2実施例を
示す部分断面図である。
【図6】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の第
2実施例を説明するための工程図の1つである。
【図7】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の第
2実施例を説明するための工程図の1つである。
【図8】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の第
2実施例の別の例を説明するための工程図の1つであ
る。
【図9】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の第
2実施例の別の例を説明するための工程図の1つであ
る。
【図10】本発明に係るMR型磁気ヘッドの製造方法の
第2実施例のさらに別の例を説明するための工程図の1
つである。
【図11】従来のMR型磁気ヘッドの一例を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
10,25 基板 11,26 MR層 15,27 絶縁層 16,28 リード層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂徳 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に直接または所定層の上に配置し
    たMR層と、 前記MR層の側面で接合されるように、前記基板上の所
    定位置に形成した導電性を有する金属材からなるリード
    層と、 前記MR層と前記リード層の表面を覆う保護層とを備え
    たMR型磁気ヘッドにおいて、 前記MR層の上面に、その全面を覆う所定厚さの絶縁層
    を設けて、前記MR層の側面と前記絶縁層の側面を連続
    させ、 前記リード層を、前記MR層の側面に加え、前記補助絶
    縁層の少なくとも側面とも接合させるようにしてなるM
    R型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 基板上に直接または間接的に所定数の磁
    気抵抗効果を有するMR材料を配置し、 前記MR材料の上に絶縁材料を配置し、 次いで、前記MR材料と前記絶縁材料に対して露光現像
    し、不要部分を除去することにより、前記MR材料と前
    記絶縁材料の側面が連続する傾斜面となるような所定形
    状に成形してMR層並びに絶縁層を形成し、 次いで、少なくとも前記MR層と前記絶縁層の側面に接
    合させるように導電性を有する金属材からなるリード層
    を前記基板上に形成し、 その後、前記絶縁層並びに前記リード層の露出面を保護
    層で被覆するようにしたMR型磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に直接または所定層の上に配置し
    たMR層と、 前記MR層の側面及び上面で接合されるように、前記基
    板上の所定位置に形成した導電性を有する金属材からな
    るリード層と、 前記MR層と前記リード層の表面を覆う保護層とを備え
    たMR型磁気ヘッドにおいて、 前記MR層の上に、そのMR層の上面両側端が所定寸法
    だけ露出するように所定厚さの絶縁層を設け、 前記リード層を、前記MR層の側面,露出する上面、並
    びに、前記補助絶縁層の少なくとも側面と接合させるよ
    うにしてなるMR型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 基板上に直接または間接的に所定数の磁
    気抵抗効果を有するMR材料を配置し、 前記MR材料の上に絶縁材料を配置し、 前記MR材料及び絶縁材料を積層配置後に少なくとも2
    回の露光現像処理及びエッチング処理を行うか、または
    各材料を形成するごとに露光現像処理及びエッチング処
    理を行うことにより、形状寸法の異なるMR層、絶縁層
    を形成し、 次いで、少なくとも前記MR層と前記絶縁層の側面に及
    び前記MR層の上面両端の露出部位させるように導電性
    を有する金属材からなるリード層を前記基板上に形成
    し、 その後、前記絶縁層並びに前記リード層の露出面を保護
    層で被覆するようにしたMR型磁気ヘッドの製造方法。
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US7060350B2 (en) 2000-04-27 2006-06-13 Tdk Corporation Composite magnetic material and magnetic molding material, magnetic powder compression molding material, and magnetic paint using the composite magnetic material, composite dielectric material and molding material, powder compression molding material, paint, prepreg, and substrate using the composite dielectric material, and electronic part

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JPH07254113A (ja) * 1994-03-15 1995-10-03 Hitachi Ltd 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド

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