JPH0836673A - 自動機群管理方法及び管理システム - Google Patents

自動機群管理方法及び管理システム

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JPH0836673A
JPH0836673A JP6192946A JP19294694A JPH0836673A JP H0836673 A JPH0836673 A JP H0836673A JP 6192946 A JP6192946 A JP 6192946A JP 19294694 A JP19294694 A JP 19294694A JP H0836673 A JPH0836673 A JP H0836673A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体補充回収時に高速で搬送される媒体の損
傷等の障害をできるだけ少なくし、装置を緊急停止させ
る連携処理を実行する。 【構成】 媒体補充回収機2は、集中制御部3の群管理
制御システムのもとに自動取引装置1の媒体を直接補充
回収する処理を行う。この媒体補充回収動作中、自動取
引装置1と媒体補充回収機2との間の情報伝達は、集中
制御部3を介することなく直接行う。搬送動作中の障害
発生通知には緊急停止信号伝達手段1−d,2−dが使
用される。相手方の搬送異常を検出し、自己の搬送動作
停止等に利用するため、センサ情報伝達手段1−f,2
−fが用いられる。その他のデータはデータ通信手段1
−e,2−eにより伝達される。こうして、相手の装置
から自己の装置に、あるいは自己の装置から相手の装置
に受け渡される媒体を連続して確実に監視し対応する処
理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置され、複数台の自動取引装置の群管理を行う自動機群
管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行等の金融機関に設置される自
動取引装置(以後ATMと記す)は業務省力化及び処理
時間の短縮等による顧客サービスを向上させるために、
ATM内の取引媒体、例えば紙幣が過不足した場合に紙
幣の補充回収を自動で行える自動機群管理システムを備
えており、種々の提案がなされている。この自動機群管
理システムは、紙幣を収納したカセットをカセット棚に
保管しておき、ATMから紙幣が不足した情報を受け取
ると、自走移動する媒体補充回収機がATMからカセッ
トを回収してカセット棚に保管し、代わりに紙幣を一括
して収納した新たなカセットをカセット棚からATMま
で搬送してカセットそのものをATMに補充するもので
ある。(特願平5−2355号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
機群管理システムにあっては、自動機群管理システム制
御装置の制御に基づいて、取引媒体を収納したカセット
をカセット棚からATMへ、あるいはATMからカセッ
ト棚へ移動させる必要があり、取引媒体が不足したAT
Mと、取引媒体が超過したATMが同時に発生すると、
媒体補充回収機が各ATMとカセット棚の間を繰り返し
移動する。このとき、媒体補充回収機とATM間の取引
媒体のやり取りを、カセット単位で行っているため、1
回の補充量あるいは回収量が、カセットに収納されてい
る媒体量で決まってしまう。従って、きめの細かい補充
回収が行えず、結果として媒体移動回収時の移動量も多
くし、必要以上の取引媒体を準備しなければならないと
いう問題点があった。
【0004】そこで考えられるのは、媒体補充回収機と
ATM間の取引媒体のやり取りを、カセット単位で行う
のではなく、自動機群管理システム制御装置の制御に基
づいて媒体補充回収機とATM間で取引媒体のやり取り
を媒体1つずつを単位として行う方法である。こうする
ことにより媒体補充回収機の移動量を抑えて、補充回収
にかかる時間を削減すると共に、取引媒体の必要量に合
わせた補充回収が行える自動機群管理システムが実現で
きる。
【0005】しかし、紙幣を1枚ずつ受け渡すため、補
充回収にかかる時間を削減するためには高速度で媒体の
繰出しと受取りを行わなければならず、しかもこの動作
をそれぞれ異なる制御部の制御の基に動作する2つのメ
カニズム間で制御上受け渡し枚数(金額)を誤ることな
く行わなければならない。即ち、媒体補充回収機制御部
とATM制御部のそれぞれの制御が複雑化し、各制御装
置に高性能なものを用いなければならないという問題が
ある。更に、紙幣つまり等の異常が発生した場合には即
座に、しかも両者が同期を取って、紙幣の搬送動作を停
止しなければ紙幣や装置が損傷を受けたり、厳密さを要
求される受け渡し紙幣の枚数(金額)の管理ができなく
なるという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動機群管理方
法及び管理システムは、以上の点を解決するため、それ
ぞれ次の特徴を持つ。 (1) 複数の自動取引装置と、自走機により複数の自動取
引装置側方を自走移動する媒体補充回収機と、いずれか
の自動取引装置の取引媒体補充回収要求発生時に、媒体
補充回収機に対して補充回収すべき内容と対象自動取引
装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充回収機を制
御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、媒
体補充回収機が取引媒体を繰り出し、自動取引装置が集
積することにより補充動作を行い、自動取引装置が取引
媒体を繰り出し、媒体補充回収機が集積することにより
回収動作を行う。補充回収動作中に、取引媒体を集積す
る側が補充回収動作を継続できない障害が発生したこと
を検知した場合に、取引媒体を繰り出す側に取引媒体の
繰り出しを停止するよう直接要求し、取引媒体を繰り出
す側はその要求を検知したとき直ちに取引媒体の繰り出
しを停止する。
【0007】(2) 媒体搬送路上の取引媒体通過の有無を
検出するセンサを有する自動取引装置と、同様に媒体搬
送路上の取引媒体通過の有無を検出するセンサを有する
媒体補充回収機とで補充回収搬送手段を介して取引媒体
の受取・放出を行うシステムにおいて、自動取引装置と
媒体補充回収機との間で相互に通信を行う通信手段を設
け、更に、自動取引装置と媒体補充回収機はそれぞれ、
取引媒体を受け取る直近の位置と、取引媒体を放出する
直近の位置にセンサを設け、このセンサによる検出情報
を通信手段を介して相手方に通知する。
【0008】(3) 複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体回収手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
に、媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体回収手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて指
示された自動取引装置内の取引媒体を回収する。上記媒
体回収手段は、回収動作中に回収動作を継続できない障
害が発生したことを検知した場合に、取引媒体の繰り出
しを停止するよう要求する緊急停止信号を回収動作中の
自動取引装置に出力する緊急停止信号伝達手段を備え
る。また、自動取引装置は、緊急停止信号が入力する緊
急停止信号伝達手段と、緊急停止信号の入力を検知した
とき直ちに取引媒体の繰り出しを停止する制御部を備え
る。
【0009】(4) 複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
に、媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて指
示された自動取引装置へ取引媒体を補充する。上記自動
取引装置は、補充動作中に補充動作を継続できない障害
が発生したことを検知した場合に、取引媒体の繰り出し
を停止するよう要求する緊急停止信号を補充動作中の媒
体補充手段に出力する緊急停止信号伝達手段を備える。
媒体補充手段は、緊急停止信号が入力する緊急停止信号
伝達手段と、緊急停止信号の入力を検知したとき直ちに
取引媒体の繰り出しを停止する制御部を備える。
【0010】(5) 緊急停止信号伝達手段を、発光素子と
受光素子とで構成する。 (6) 複数の自動取引装置と、自走機により複数の自動取
引装置側方を自走移動する媒体回収手段と、いずれかの
自動取引装置の取引媒体回収要求発生時に、媒体回収手
段に対し回収すべき内容と回収対象自動取引装置を指示
する制御手段とを備え、媒体回収手段を制御手段により
指示された自動取引装置に位置づけて、指示された自動
取引装置は順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で媒
体回収手段との受け渡し部まで搬送し、媒体回収手段は
搬送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段
にて回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内
の取引媒体を回収する。自動取引装置は自己の回収搬送
手段上の受け渡し部近傍に取引媒体の放出を検知する放
出検知手段を持ち、媒体回収手段は自己の回収搬送手段
上の受け渡し部近傍に、自動取引装置側搬送路から取引
媒体を受け渡されたことを検知する受取検知手段と、こ
の受取検知手段の検知出力を自動取引装置に送出する送
出手段とを備える。自動取引装置は、送出手段からの送
出信号を受信する受信手段と、放出検知手段を取引媒体
が通過後、受信手段にて検出した信号により取引媒体が
回収手段側媒体搬送路に受け渡されていることを監視す
る監視手段と、放出検知手段を取引媒体が通過後、受信
手段の出力が取引媒体が所定時間内に通過したことを示
さないときには、受け渡し部にて搬送が異常になったも
のと判断し、搬送を直ちに停止する制御部を備える。
【0011】(7) 複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
に、媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された媒体補充手段は順次取引媒体を繰り出し、補
充搬送手段で自動取引装置との受け渡し部まで搬送し、
自動取引装置は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て補充搬送手段にて媒体収納手段まで搬送することによ
り自動取引装置内へ取引媒体を補充する。媒体補充手段
は自己の補充搬送手段上の受け渡し部近傍に取引媒体の
放出を検知する放出検知手段を持ち、自動取引装置は自
己の補充搬送手段上の受け渡し部近傍に、媒体補充手段
側搬送路から取引媒体を受け渡されたことを検知する受
取検知手段と、受取検知手段の検知出力を媒体補充手段
に送出する送出手段とを備える。媒体補充手段は、送出
手段からの送出信号を受信する受信手段と、放出検知手
段を取引媒体が通過後、受信手段にて検出した信号によ
り取引媒体が補充手段側媒体搬送路に受け渡されている
ことを監視する監視手段と、放出検知手段を取引媒体が
通過後、受信手段の出力が取引媒体が所定時間内に通過
したことを示さないときには、受け渡し部にて搬送が異
常になったものと検知し、搬送を直ちに停止する制御部
を備える。
【0012】(8) 複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体回収手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
に、媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体回収手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された自動取引装置は順次取引媒体を繰り出し、回
収搬送手段で媒体回収手段との受け渡し部まで搬送し、
媒体回収手段は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て回収搬送手段にて回収集積部まで搬送することにより
自動取引装置内の取引媒体を回収する。自動取引装置は
自己の回収搬送手段上の受け渡し部近傍に取引媒体の放
出を検知する放出検知手段と、この放出検知手段の検知
出力を媒体回収手段に送出する送出手段とを備える。媒
体回収手段は、自己の回収搬送手段上の受け渡し部近傍
に、自動取引装置側搬送路から取引媒体を受け渡された
ことを検知する受取検知手段と、送出手段からの送出信
号を受信する受信手段と、この受信手段から自動取引装
置側の取引媒体の放出検知手段の検知出力を検知した後
に、受取検知手段が取引媒体を検知したことを確認する
ことによって、取引媒体が媒体回収手段側媒体搬送路に
受け渡されたことを監視する監視手段と、放出検知手段
の検知出力を検知した後、受取検知手段が取引媒体が所
定時間内に通過したことを示さないときには、受け渡し
部にて搬送が異常になったものと判断し、緊急停止信号
伝達手段を介して緊急停止信号を自動取引装置に伝達す
る制御部を備える。
【0013】(9) 複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体回収手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
に、媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された媒体補充手段は順次取引媒体を繰り出し、補
充搬送手段で自動取引装置との受け渡し部まで搬送し、
自動取引装置は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て補充搬送手段にて媒体収納手段まで搬送することによ
り自動取引装置内へ取引媒体を補充する。媒体補充手段
は自己の補充搬送手段上の受け渡し部近傍に取引媒体の
放出を検知する放出検知手段と、この放出検知手段の検
知出力を自動取引装置に送出する送出手段とを備える。
自動取引装置は、自己の補充搬送手段上の受け渡し部近
傍に、媒体補充手段側搬送路から取引媒体を受け渡され
たことを検知する受取検知手段と、送出手段からの送出
信号を受信する受信手段と、この受信手段から媒体補充
手段側の取引媒体の放出検知手段の検知出力を検知した
後に、受取検知手段が取引媒体を検知したことを確認す
ることによって、取引媒体が自動取引装置側媒体搬送路
に受け渡されたことを監視する監視手段と、放出検知手
段の検知出力を検知した後、受取検知手段が取引媒体が
所定時間内に通過したことを示さないときには、受け渡
し部にて搬送が異常になったものと判断し、緊急停止信
号伝達手段を介して緊急停止信号を媒体補充手段に伝達
する制御部を備える。
【0014】(10)送出手段と、受信手段は、それぞれ発
光素子と受光素子とで構成される。 (11)複数の自動取引装置と、自走機により複数の自動取
引装置側方を自走移動する媒体回収手段と、いずれかの
自動取引装置の取引媒体回収要求発生時に、媒体回収手
段に対し回収すべき内容と回収対象自動取引装置を指示
する制御手段とを備え、媒体回収手段を制御手段により
指示された自動取引装置に位置づけて、指示された自動
取引装置は順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で媒
体回収手段との受け渡し部まで搬送し、媒体回収手段は
搬送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段
にて回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内
の取引媒体を回収する。自動取引装置と媒体回収手段と
の間で相互に通信を行う通信手段を設け、自動取引装置
の制御部は、回収動作中に回収を終了する条件を自動取
引装置が検出すると、回収のための媒体の繰り出しと搬
送を停止すると共に、回収終了通知を通信手段によって
媒体回収手段に送信する。媒体回収手段の制御部は、回
収終了通知を受信して回収動作を終了する。
【0015】(12)複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体回収手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
に、媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体回収手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された自動取引装置は順次取引媒体を繰り出し、回
収搬送手段で媒体回収手段との受け渡し部まで搬送し、
媒体回収手段は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て回収搬送手段にて回収集積部まで搬送することにより
自動取引装置内の取引媒体を回収する。自動取引装置と
媒体回収手段との間で相互に通信を行う通信手段を設
け、媒体回収手段の制御部は、回収動作中に回収を終了
する条件を媒体回収手段が検出すると、回収終了要求通
知を通信手段によって自動取引装置に送信する。自動取
引装置の制御部は、回収終了要求通知を受信すると、回
収のための繰り出しと搬送を停止すると共に、回収終了
通知を媒体回収手段へ返送する。
【0016】(13)複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
に、媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された媒体補充手段は順次取引媒体を繰り出し、補
充搬送手段で自動取引装置との受け渡し部まで搬送し、
自動取引装置は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て補充搬送手段にて媒体収納手段まで搬送することによ
り自動取引装置内へ取引媒体を補充する。自動取引装置
と媒体補充手段との間で相互に通信を行う通信手段を設
け、自動取引装置の制御部は、補充動作中に補充を終了
する条件を自動取引装置が検出すると、補充終了要求通
知を通信手段によって媒体補充手段に送信し、補充終了
通知を受信した媒体補充手段は直ちに取引媒体の繰り出
し動作を停止すると共に補充終了電文を通信手段によっ
て自動取引装置に通信し、この電文を受信した自動取引
装置は補充動作を終了する。
【0017】(14)複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充手段
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
に、媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象自動
取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補充手段を
制御手段により指示された自動取引装置に位置づけて、
指示された媒体補充手段は順次取引媒体を繰り出し、補
充搬送手段で自動取引装置との受け渡し部まで搬送し、
自動取引装置は搬送されてきた取引媒体を順次受け取っ
て補充搬送手段にて媒体収納手段まで搬送することによ
り自動取引装置内へ取引媒体を補充する。自動取引装置
と媒体補充手段との間で相互に通信を行う通信手段を設
け、媒体補充手段の制御部は、補充動作中に補充を終了
する条件を媒体補充手段が検出すると、補充のための媒
体の繰り出しと搬送を停止する共に、補充終了通知を通
信手段によって自動取引装置に送信し、補充終了通知を
受信した自動取引装置は補充動作を終了する。
【0018】(15)複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充回収機
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充回収要求発
生時に、媒体補充回収機に対して補充回収すべき内容と
対象自動取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補
充回収機を制御手段により指示された自動取引装置に位
置づけて、指示された自動取引装置との間で取引媒体の
受取・放出を行うことにより取引媒体を補充回収する。
自動取引装置と媒体補充回収機には、制御手段を介在す
ること無く相互に直接制御情報を伝達し合う通信手段を
設ける。
【0019】(16)複数の自動取引装置と、自走機により
複数の自動取引装置側方を自走移動する媒体補充回収機
と、いずれかの自動取引装置の取引媒体補充回収要求発
生時に、媒体補充回収機に対して補充回収すべき内容と
対象自動取引装置を指示する制御手段とを備え、媒体補
充回収機を制御手段により指示された自動取引装置に位
置づけて、指示された自動取引装置との間で取引媒体の
受取・放出を行うことにより取引媒体を補充回収する。
自動取引装置と媒体補充回収機には、補充回収動作を継
続できないとき、補充回収動作の停止を指示する緊急停
止信号伝達手段と、補充回収動作の相互の開始終了を通
知し合うデータ通信手段と、媒体を受け取る直近の位置
と、媒体を放出する直近の位置の取引媒体の通過を通知
するセンサ情報伝達手段とを有する。
【0020】(17)緊急停止信号伝達手段とデータ通信手
段とセンサ情報伝達手段とは一組の通信手段により構成
され、各制御情報は多重化されて伝達される。 (18)媒体補充回収機は、制御手段に指示された自動取引
装置まで自走し位置決めされた後、媒体補充回収機と自
動取引装置との間で直接制御情報を伝達し合う通信手段
を介して補充回収準備のための電文を送信する。自動取
引装置から一定時間以内に応答が無い場合、集中制御部
に対して媒体処理量を0枚として補充回収処理完了通知
をして動作を完了する。
【0021】
【作用】媒体補充回収機は、集中制御部の群管理制御シ
ステムのもとに自動取引装置の媒体を直接補充回収する
処理を行う。この媒体補充回収動作中、自動取引装置と
媒体補充回収機との間の情報伝達は、集中制御部を介す
ることなく直接行う。搬送動作中の障害発生通知には緊
急停止信号伝達手段が使用される。相手方の搬送異常を
検出し、自己の搬送動作停止等に利用するため、センサ
情報伝達手段が用いられる。その他のデータはデータ通
信手段により伝達される。こうして、相手の装置から自
己の装置に、あるいは自己の装置から相手の装置に受け
渡される媒体を連続して確実に監視し対応する処理がで
きる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。なお、各図面に共通な要素には同一符号を付
す。 <全体構成>図1は、本発明の自動機群管理システム実
施例ブロック図である。この装置は、複数の自動取引装
置1の側方を自走移動する媒体補充回収機2を備える。
この媒体補充回収機2は自走機2−gにより、後で図3
を用いて説明する要領で走行する。自動取引装置の紙幣
との媒体管理はATM制御部1−aにより行われる。そ
して、媒体補充回収機2は、この自動取引装置1のAT
M紙幣入出金装置11に収納された紙幣の補充回収を行
う。
【0023】なお、以下の実施例では、紙幣の補充回収
について説明を行うが、これは硬貨の補充回収でも同様
である。媒体補充回収機2は、その補充回収動作を制御
するために媒体補充回収機制御部2−aが設けられてい
る。そして、自動取引装置1や媒体補充回収機2を総合
的に管理し制御するために集中制御部3が設けられてい
る。この集中制御部3には、集中操作部8と表示部9等
が設けられている。本発明においては、これを制御手段
と呼んで説明を行っている。この集中制御部3には、自
動取引装置1から媒体在庫情報等が入力し、これによっ
て媒体補充回収機2の動作が制御される。即ち、媒体補
充回収機2は、後で説明する自動取引装置1と媒体補充
回収機2との間に形成された搬送路を介して媒体補充や
媒体回収を行う。
【0024】ここで、本発明のシステムでは、この自動
取引装置1と媒体補充回収機2との間に緊急停止信号伝
達手段1−d,2−dと、データ通信手段1−e,2−
eと、センサ情報伝達手段1−f,2−fとを設ける。
これらは自動取引装置1と媒体補充回収機2にそれぞれ
設けられることから、この図及び以下の説明では、自動
取引装置用の緊急停止信号伝達手段1−dと、媒体補充
回収機用の緊急停止信号伝達手段2−dというように区
別して符号を付している。データ通信手段1−e,2−
e、センサ情報伝達手段1−f,2−fも同様である。
【0025】また、本発明においては、媒体補充回収機
2が媒体補充動作を行う場合、媒体補充手段と呼び、媒
体の回収を行う場合には、媒体回収手段と呼ぶようにし
ている。即ち、媒体補充回収機2は媒体の補充と回収を
同時に行う構成であってもよいし、媒体の補充のみある
いは回収のみを行う専用機であってもよい。
【0026】本発明のシステムをより具体的に説明する
ために、図2に、本発明のシステム外観斜視図を示す。
また、図3に、本発明のシステムの補充回収機構主要部
断面図を示す。なお、上記図2のA−A線に沿う断面を
図3に示している。 <外観>まず、図2において、営業店に設置された自動
取引装置1(以後ATM1と記す)の背部には、ATM
1の側方でATM1間を移動する媒体補充回収機2と、
ATM1からの情報及び媒体補充回収機2からの情報に
基づいて媒体補充回収機2を移動させると共に媒体補充
回収機2を制御する集中制御部3(図2)とが設けてあ
り、それぞれ図示しない制御線によって接続されてい
る。
【0027】また、集中制御部3には、集中操作部8、
表示部9、プリンタ10が接続されており、集中操作部
8を操作してあるいは集中制御部3が自動的に媒体補充
回収機2を任意のATM1に位置決めし、ATM1と媒
体補充回収機2との間での取引媒体の補充動作や回収動
作の結果、あるいは媒体補充回収機2が収納している有
高を計算させた結果を表示部9に表示し、プリンタ10
に出力できる。媒体補充回収機2は、摺動自在に支持す
る軸5に平行に設けたレール6に沿って図3に示した車
輪7等を含む自走機2−gによって移動する。
【0028】図に示す自動取引装置1と媒体補充回収機
2と集中制御部3の中には、それぞれ図示しないCPU
メモリインタフェース回路等が設けられている。既に説
明したように、自動取引装置1の制御は図1に示すAT
M制御部1−aにより行われ、媒体補充回収機2の制御
は媒体補充回収機制御部2−aにより行われる。集中制
御部3自体の構成は、本発明のシステム説明に不要なた
め具体的な図示は省略した。
【0029】<断面構成>次に、図3に移って、システ
ムの補充回収機構の説明を行う。ATM1の内部には、
例えば特開平2−278397号公報に示すように紙幣
を入出金する紙幣入出金装置11が配置してあり、補充
回収ユニットを介して補充回収紙幣を取り扱うことがで
きる。本実施例では、補充回収ユニットに替えてアダプ
タ12をATM1の背部に設置してある。アダプタ12
は補充用搬送路13、回収用搬送路14を有する。補充
用搬送路13の端部は紙幣入出金装置11の媒体補充搬
送路15に接続してあり、回収用搬送路14の端部は紙
幣入出金装置11の媒体回収搬送路16に接続してあ
る。媒体補充搬送路15は補充紙幣を入出金ユニット1
7を介して紙幣種別、即ち万円券、千円券毎に金庫1
8、19に収納する。媒体回収搬送路16は、金庫1
8、19に紙幣を収納しきれないとき、入出金ユニット
17を介して金庫18、19から所定の紙幣を回収紙幣
として媒体回収搬送路16に搬送する。
【0030】一方、媒体補充回収機2の内部には、紙幣
を収納する複数の媒体収納庫20、循環搬送路21、媒
体認識処理手段22、補充用分岐搬送路23、回収用分
岐搬送路24、ブレード26a〜26fがレール6に平
行に2組設けてある。
【0031】各媒体収納庫20には補充紙幣を集積する
媒体集積手段29、補充用紙幣を繰り出す媒体繰り出し
手段30、ATM1から回収紙幣を媒体収納庫20に取
り込む回収媒体取り込み手段31、回収媒体取り込み手
段31に一定枚数以上回収された紙幣を順次上方へかき
あげ回収紙幣を集積するかきあげ手段4、補充紙幣の中
で補充不可と媒体認識処理手段22に認識されたリジェ
クト紙幣を媒体収納庫20に取り込むリジェクト媒体取
り込み手段32とが設けてある。
【0032】なお、媒体集積手段29は、補充紙幣がな
くなったときには、一旦回収紙幣をよけて降下し、かき
あげ手段4の下方に移動し、ここからかきあげ手段4と
入れ違うように上方に移動し、回収紙幣をかきあげ手段
4から媒体集積手段29に受け渡し、補充紙幣として再
利用可能とする機構を有している。
【0033】補充用搬送路13、回収用搬送路14、循
環搬送路21、補充用分岐搬送路23、回収用分岐搬送
路24は、図示せぬ媒体ガイド部材、フィードローラ及
びベルトで構成された搬送路と、図1に示した媒体補充
回収機制御部2−aにより制御される図示せぬパルスモ
ータ等で構成されてある。循環搬送路21には、媒体収
納庫20の媒体繰り出し手段30、回収媒体取り込み手
段31、リジェクト媒体取り込み手段32がブレード2
6a〜26fを介して接続してある。また、循環搬送路
21に沿って補充紙幣の鑑別、種別、枚数等の認識処理
を行う媒体認識処理手段22が設けてある。媒体認識処
理手段22は図1に示した媒体補充回収機制御部2−a
により制御されており、認識処理結果を集中制御部3に
出力する。
【0034】本実施例では、この媒体集積手段29、媒
体繰り出し手段30、循環搬送路21、媒体認識処理手
段22、補充用分岐搬送路23、ブレード26a、26
f及び図1に示した媒体補充回収機制御部2−aで媒体
補充機構を構成する。また、媒体回収機構は回収媒体取
り込み手段31、かきあげ手段4、循環搬送路21、回
収用分岐搬送路24、ブレード26b、26d、26
e、26f及び図1に示した媒体補充回収機制御部2−
aで構成する。更に、リジェクト媒体搬送手段は、循環
搬送路21、ブレード26c、26d、26f及び図1
に示した媒体補充回収機制御部2−aで構成する。
【0035】上記自動取引装置1と媒体補充回収機2が
向かい合った部分に、図1を用いて説明した緊急停止信
号伝達手段1−d,2−dと、データ通信手段1−e,
2−eと、センサ情報伝達手段1−f,2−fを配置す
る。この実施例では、これらは相互にいわゆるフォトカ
プラのように光を用いて信号伝達を行う手段から構成さ
れている。
【0036】<伝達通信手段>図4には、緊急停止信号
伝達手段の具体的な結線図を示す。緊急停止信号伝達手
段1−d、2−dは、図に示すように、ATM制御部1
−aと媒体補充回収機制御部2−aからの制御によって
発光素子52を駆動するドライバ回路51と、発光素子
52からの光を受けて電気信号に変換する受光素子53
と、受光素子53の電流出力を電圧出力に変換するため
の抵抗55と、受光素子53と抵抗55の出力を受ける
バッファ54とから構成されている。なお、ATM制御
部1−a側の緊急停止信号伝達手段1−dと媒体補充回
収機制御部2−a側の緊急停止信号伝達手段2−dは、
いずれも互いに発光素子と受光素子とを向かい合わせて
配置させている他、構成が全く同一のもので、同一部分
に同一符号を付している。
【0037】図5に、データ通信手段結線図を示す。デ
ータ通信手段1−eと2−eの光伝送回路部分は緊急停
止信号伝達手段1−d,2−dと同様な構成であるが、
ATM制御部1−aと媒体補充回収機制御部2−aから
のパラレル信号をシリアル信号に変換する変換回路7
0、73と、光伝送回路にて受信したシリアル信号をパ
ラレル信号に変換しATM制御部1−aと媒体補充回収
機制御部2−aに入力する変換回路71、72が付加さ
れている。なお、このデータ通信手段は、緊急停止信号
伝達手段やセンサ情報伝達手段と異なり、パラレル・シ
リアル変換等を行っている。これは緊急停止信号やセン
サ情報が信号のオンオフ等によって伝達されるのに対
し、データは例えば数ビットがまとめてパラレルに処理
されるためである。
【0038】図6に、センサ情報伝達手段結線図を示
す。センサ情報伝達手段1−f、2−fも光伝送回路部
分は上記の2つと同様であるが、光送出側は各制御部か
らの信号によって駆動されるのではなくセンサ出力によ
って駆動される点が異なっている。図のATM制御部1
−a側にはセンサAS3(67)が記載されている。こ
のセンサAS3はドライバ57により駆動され、例えば
媒体が通過したときその光を遮断されて出力をバッファ
40側に送り出す構成となっている。本発明において
は、このようなセンサの媒体検出信号をセンサ情報伝達
手段によって媒体補充回収機制御部2−aに直接伝達で
きる構成となっている。媒体補充回収機制御部2−a側
にもセンサCS3(62)が設けられている。このセン
サCS3(62)もドライバ58により駆動されるフォ
トカプラから構成され、媒体の通過によりその光が遮断
され、バッファ59を介して検出信号が出力される構成
となっている。この検出信号も、今度はセンサ情報伝達
手段を通じてATM制御部1−a側に直接送り込まれる
構成となっている。
【0039】このようなセンサ情報伝達手段を設けるこ
とによって、例えば媒体補充回収機制御部2−aは自己
の内部における媒体の搬送異常のみならず、ATM制御
部1−aの内部における媒体の搬送異常も速やかに検出
し、媒体の補充や回収動作を迅速に終了するよう構成さ
れている。なお、この図には、センサはそれぞれ1個ず
つ示した。従って、例えば各センサはそれぞれ相手方の
媒体の搬送異常を知る最も適切な場所に配置すればよ
く、これは媒体を受け入れる直前の場所や媒体を送り出
す直後の場所に配置することが好ましい。なお、媒体補
充回収機と自動取引装置の媒体搬送路の継ぎ目は、両装
置の監視が十分行き届かないグレーゾーンになり易い。
そこで、このグレーゾーンをできるだけ少なくするよう
に、継ぎ目、即ち媒体を受け取る直近の位置や放出する
直近の位置にセンサを設けることが好ましい。しかしな
がら、本発明はこの実施例に限定されることはなく、セ
ンサ情報伝達手段を複数設けて、複数の検出信号を直接
相互に相手方に通知する構成としてもよい。
【0040】以上の構成により、図1に示した本発明の
システムは、自動取引装置1の補充回収動作中にその動
作を継続できないような障害を発生した場合、緊急停止
信号伝達手段1−d,2−dを通じて媒体補充回収機2
にその旨を伝える。これにより、媒体補充回収機2は補
充動作や回収動作を直ちに停止する。たとえば、このよ
うな緊急停止信号の伝達を集中制御部3を介して行って
いると、信号処理に一定の時間がかかり、自動取引装置
1による障害検出から媒体補充回収機2の動作停止まで
一定のタイムラグが生じる。通常、媒体は非常に高速で
搬送路を搬送されており、このような動作の遅れによっ
て多数の媒体が搬送路に詰まったり、あるいは破損する
ことがある。本発明のシステムでは、集中制御部3を介
在することなく、緊急停止信号伝達手段1−d,2−d
によってATM制御部1−aと媒体補充回収機制御部2
−aとの間で直接相互に連絡を行うことを可能にしてい
る。これらが緊急性のある制御情報のための通信手段と
なる。これにより、極めて短時間に双方の装置を停止さ
せることができる。媒体補充回収機2の側で障害が発生
した場合についても同様で、その旨が自動取引装置1に
瞬時に伝達される。
【0041】ここで、緊急停止信号伝達手段とデータ通
信手段とセンサ情報伝達手段とは、一組の発光素子と受
光素子から成る通信手段により一体に構成することもで
きる。この場合に各手段の伝送する制御情報は、時分割
多重化あるいは周波数分割多重化すればよい。
【0042】<各実施例の概略>図7に、次の実施例の
発明の概略を説明する回収受け渡し検出機能ブロック図
(その1)を示す。この発明は、図6を用いて説明した
センサ情報伝達手段を具体的に利用したものである。こ
の例では自動取引装置1の媒体収納手段36から媒体回
収手段2の回収集積部37に回収搬送手段35を介して
媒体を回収する場合に障害が発生した際の処理を示す。
ここでは、回収搬送手段35の受け渡し部68に近い部
分に放出検知手段41と受取検知手段42とを設ける。
受け渡し部68は、丁度図3に示す自動取引装置1と媒
体補充回収機2との間に橋渡しされた連結構造等から構
成される。その前後に、図6を用いて説明したような媒
体を検出するためのセンサが1個ずつ配置される。これ
が放出検知手段41と受取検知手段42になる。
【0043】媒体を回収する場合には、媒体は放出検知
手段41に検知され、更に続いて受取検知手段42に検
知される。ところが、放出検知手段41に検出された
後、何らかの障害が発生し、受取検知手段42にその媒
体が検知されない場合には、自動取引装置1は直ちに媒
体回収動作を停止しなければならない。そこで、受取検
知手段42の出力は、送出手段43によって光信号とさ
れ、受信手段44に受信される。これが、図6に示すセ
ンサ情報伝達手段2−f,1−fに該当する。この信号
は監視手段45に入力する。自動取引装置1の制御部1
−aは放出検知手段41の出力と受信手段44の出力と
を受け入れて障害発生を検出する。障害発生と判断する
と、制御部1−aは媒体収納手段36等を含む各機構に
対し媒体の回収動作停止を指示する。
【0044】このような動作を行う場合に、一般に自動
取引装置1は自動取引装置1の側で、媒体回収手段2は
媒体回収手段2の側でそれぞれ独自に媒体の検出と搬送
制御を行っている。しかしながら、回収搬送手段35の
受け渡し部68での障害発生はそのような個別の制御で
は対処できない。しかもその障害発生を制御手段25を
通じて行っていては、先に説明した通り、迅速な動作停
止が行えない。従って、この本発明に示すようなセンサ
情報伝達手段による制御がその効果を発揮する。
【0045】回収動作は図7で説明したが、これと対応
する補充動作は図8により説明する。図8には、補充受
け渡し検出機能ブロック図(その1)を示す。媒体補充
手段2から自動取引装置1に対し媒体を補充する場合に
は、今度は媒体の搬送方向が図7の場合と逆になる。即
ち、補充集積部39から補充搬送手段38を介して媒体
が媒体収納手段36に送られる。従って、媒体補充手段
2の側に放出検知手段47を設け、自動取引装置1の側
に受取検知手段46を設ける。受取検知手段の出力は送
出手段48に送られ、媒体補充手段2の受信手段49に
通知される。媒体補充手段2に設けられた監視手段50
は放出検知手段47と受信手段49の出力を監視し、先
に説明したと同様の要領で媒体の搬送障害を検出する。
その結果は制御部2−aに通知され、補充動作が停止さ
れる。
【0046】図9に、回収受け渡し検出機能ブロック図
(その2)を示す。図7及び図8の例は、各装置が媒体
を送り出す際に、送り出した媒体が相手方の搬送路に障
害なく搬送されたかどうかを判断する機構となってい
た。この図9及び図10の発明は、相手方から媒体が搬
送されてくるのを検出し、自己の装置にその媒体が正常
に取り入れられたかどうかを判断し、動作監視を行う。
この図9の例では、自動取引装置1が媒体回収手段2と
接続され、媒体収納手段36から回収搬送手段35を介
して回収集積部37に媒体が搬送される。ここで、媒体
が受け渡し部68における放出検知手段41と受取検知
手段42に検知される。送り出し側の放出検知手段41
の検知出力は送出手段48に送られ、受信手段49に伝
えられる。受取検知手段42の出力と受信手段49の出
力が監視手段50に監視され、所定のタイミングで媒体
が正常に搬送されたかどうかが監視される。そして、障
害が発生されたと判断されると、制御部2−aは媒体回
収手段2の回収動作を停止させる。
【0047】図10には、補充受け渡し検出機能ブロッ
ク図(その2)を示す。これは、図9と反対の媒体補充
動作の際の発明で、媒体は補充集積部39から補充搬送
手段38を介して媒体収納手段36に搬送される。この
媒体は受け渡し部68の近傍の放出検知手段47と受取
検知手段46により検知される。放出検知手段47の出
力は送出手段43を介して受信手段44に伝えられる。
受取検知手段46の出力と受信手段44の出力は監視手
段45に監視され、搬送異常が検出されると、制御部1
−aにその旨が伝えられる。制御部1−aは障害が発生
したと判断すると、媒体収納手段36を含む自動取引装
置1の媒体補充動作を停止させる。
【0048】次に図11〜図14を用いて自動取引装置
と媒体補充回収手段との間の動作緊急停止の際の連携処
理について説明する。図11は、回収終了動作シーケン
スチャート(その1)である。先に説明したように、回
収動作中に自動取引装置1や媒体回収手段2が障害を検
出した場合、その動作を停止すると共に直ちにその旨を
相手方に伝え、速やかに動作を停止するという連携が本
発明の目的である。この図11は、回収動作の際に自動
取引装置1が何らかの回収終了のための条件を検出した
場合に、これを媒体回収手段2に通知する手順を示す。
即ち、まずステップS1において、回収終了条件を検出
すると、自動取引装置1はステップS2で媒体の繰出し
を停止する。そして、ステップS3において、媒体の搬
送を停止すると共に通信手段56を介して媒体回収手段
2に回収終了通知を行う(ステップS4)。通信手段5
6は緊急停止信号伝達手段2−d,1−dに該当する。
媒体回収手段2はこの通知を受けると、ステップS5に
おいて、回収動作を終了する。
【0049】図12は、同様の回収終了動作シーケンス
チャート(その2)である。この例では、媒体回収手段
2が障害等の回収終了条件を検出する(ステップS
1)。この場合、媒体を送り出す側が自動取引装置1で
あるため、媒体回収手段2は直ちに通信手段56を介し
て回収終了要求通知を自動取引装置1に伝える(ステッ
プS2)。そして、自動取引装置1は媒体取出しの停止
を行い、媒体の搬送を停止する(ステップS3、ステッ
プS4)。その後、自動取引装置1は再び通信手段56
を介して回収終了通知を媒体回収手段2に対して行う
(ステップS5)。こうして、媒体回収手段2は回収動
作を終了する(ステップS6)。このように、媒体繰出
し側を先に停止させ、その後媒体を受け取る側を停止さ
せるというシーケンスを高速で行うことによって媒体の
破損等を防止している。
【0050】図13は、補充終了動作シーケンスチャー
ト(その1)を示す。補充動作の場合には、今度はこれ
までとは条件が異なる。即ち、この例では自動取引装置
1が補充終了条件を検出したとする(ステップS1)。
この場合、媒体を補充するのは媒体補充手段2の側であ
る。従って、自動取引装置1から通信手段56を介して
補充終了要求通知が媒体補充手段2に送られる(ステッ
プS2)。そして、媒体補充手段2は媒体の繰り出しと
搬送とを停止する(ステップS4)。その後、媒体補充
手段2は通信手段56を介して自動取引装置1に対し補
充終了通知を行う(ステップS5)。こうして、自動取
引装置1は補充動作を終了する(ステップS6)。
【0051】図14は、補充終了動作シーケンスチャー
ト(その2)を示す。ここでは、媒体補充手段2が補充
終了条件を検出する(ステップS1)。媒体送出し側で
ある媒体補充手段2は直ちに媒体繰出しと搬送を停止す
る(ステップS2、S3)。その結果を通信手段56を
介して自動取引装置1に伝える。即ち、補充終了通知が
自動取引装置1に伝えられる(ステップS4)。自動取
引装置1はこれに対応させて補充動作を終了させる(ス
テップS5)。以上のように、本発明は媒体の搬送異常
検出や搬送動作の停止及び連携を行う。
【0052】次に、本発明の装置の具体的な各動作につ
いて図1から図6を参照しながら詳細に説明する。 <立ち上げ動作>運用開始に先立って、各ATM1の運
用に必要な紙幣を行員は図3に示す媒体補充回収機2内
の媒体収納庫20の媒体集積手段29にセットする。そ
の後、行員が紙幣のセットを図1に示す集中操作部8に
より集中制御部3に通知すると集中制御部3はセットさ
れた紙幣の量を確定するために、媒体補充回収機2に紙
幣の計数を指示し、これにより媒体補充回収機2は紙幣
の計数動作を開始する。
【0053】この計数動作は、図3において、各媒体収
納庫20の媒体集積手段29にセットされた紙幣を順次
媒体集積手段29に集積しながら媒体収納庫毎に行うも
ので、まず、上部にある収納庫20の媒体集積手段29
より媒体繰り出し手段30を用いて、紙幣を一枚ずつ循
環搬送路21に繰り出す。この繰り出された紙幣を順次
媒体認識処理手段22に送り込み、金種鑑別、即ち万円
券、千円券の区別を行い、ブレード26b、26c、2
6d、26fを、それぞれ上部の回収媒体取り込み手段
31へ紙幣が搬送されるように制御する。
【0054】なお、回収媒体取り込み手段31に集積さ
れた紙幣の枚数が、この回収媒体取り込み手段31の集
積限度枚数に達すると、一旦繰り出しを中止し、かきあ
げ手段4によって回収媒体取り込み手段33に集積され
た紙幣をかきあげ、再度繰り出しを開始する。これによ
り、全ての上部媒体集積手段29内にあった紙幣の鑑別
が終了し、かきあげ手段4に集積されると、この紙幣を
再度媒体集積手段29上に集積するため、媒体集積手段
29を一旦下方に移動させた後、紙幣を持ち上げながら
上方へ移動させる。
【0055】引き続き、媒体収納庫20の媒体集積手段
29にセットされた紙幣についても同様に鑑別を行う。
この際、ブレード26b、26c、26d、26fは、
それぞれ下部の回収媒体取り込み手段31へ紙幣が搬送
されるように制御する。媒体補充回収機では、左右に2
組合計4個の収納庫20を備えている。従って、この一
連の動作は、媒体補充回収機2の左右2組の搬送路にお
いて並行して行われる。これにより、媒体補充回収機2
内の各収納庫20の紙幣の量が確定すると、媒体補充回
収機2は、計数結果を集中制御部3に通知する。これを
受けて集中制御部3は、各収納庫20ごとの残量を図示
せぬメモリに記憶し、立ち上げ動作が完了する。
【0056】次に運用時の補充動作を説明する。 <補充動作>集中制御部3は、ATM1の取引ごとに紙
幣の増減を監視し、図示せぬメモリに各ATM1の紙幣
残量の推移を記録し逐次更新している。集中制御部3は
この更新内容によって、紙幣残量が一取引で出金できる
出金最高枚数を下回ったかどうかを判定する。
【0057】下回っていると判定された場合、集中制御
部3は媒体補充回収機2に対して補充動作開始を指示す
る。先ず集中制御部3は補充すべきATM1の「号機」
=“N”及び補充すべき枚数を予め指定するか、または
予め枚数は指定せずにATM1の金庫18、19が満杯
になるまで補充する等の補充動作モードを媒体補充回収
機2に通知する。通知を受けると媒体補充回収機2は指
示されたATM1のN号機の背面まで自走し、位置決め
をする。
【0058】ここで、媒体補充回収機2はデータ通信手
段2−eを介してATM1のN号機のデータ通信手段1
−eとの間で通信を開始する。通信は以下のように行な
う。第1番目に、先ず媒体補充回収機制御部2−aは一
定時間発光素子52を連続点灯させる。第2番目に、A
TM制御部1−aは一定時間受光できたことによりデー
タの通信待ち状態になる。
【0059】第3番目に、媒体補充回収機制御部2−a
は補充準備電文を送信し、タイマーをセットしてATM
制御部1−aからの補充準備完了電文の受信待ち状態に
なり、受信待の間送信側の発光素子は点灯状態にしてお
く。補充準備電文の内容は指定枚数を補充する場合は指
定枚数補充モードであることと集中制御部3から指示さ
れた金種毎の指定枚数データ等であり、また金額や枚数
を予め指定しないで補充するモードであればそのモード
等である。タイマーが計時完了(以後タイムオーバーと
称す)するまでにATM制御部1−aから補充準備完了
電文を受信できないときには、送信側の発光素子を消灯
させて、集中制御部3へATM1のN号機への補充は0
枚(補充なし)で完了した旨の通信をして一旦動作を完
了し、集中制御部3からの次の補充指示や回収指示等の
待ちにはいる。これは1台のATMだけに長時間縛られ
ると他のATMへのサービスができなくなるのを防止す
るためである。また、送信側の発光素子を消灯させるの
はATMへ通信の完了(補充動作の打ち切り)を知らせ
るためである。なお、この動作によって、補充動作開始
前に伝達通信手段の動作チェックを行うことができる。
【0060】第4番目に、ATM制御部1−aは補充準
備電文を受信すると、そのとき出金や入金等の取引中で
あればその取引が完了し次第、また取引が行なわれてい
なければ直ちに補充準備動をし、完了すると補充準備完
了電文を媒体補充回収機制御部2−aに送信する。第5
番目に、媒体補充回収機制御部2−aは補充準備完了電
文を受信すると続いて、媒体補充スタートの電文を送信
する。第6番目に、ATMは媒体補充スタートの電文を
受信すると、媒体補充回収機2から媒体が受け渡されて
来るのを待つ。
【0061】第7番目に、媒体補充回収機2は図3に示
す媒体収納庫20内の紙幣を媒体繰り出し手段30を介
して1枚ずつ循環搬送路21に繰り出す。更に、媒体補
充回収機2は媒体認識処理手段22を介して、繰り出さ
れた紙幣が補充紙幣として使用できるか否かを判定し、
使用できるものはATM1の紙幣入出金装置11へ搬送
し、使用できないものは回収媒体取り込み手段31を介
して媒体収納庫20内に取り込む。これを、補充する紙
幣量に達するまで繰り返すと、媒体補充回収機2はAT
M制御部1−aに対して補充動作終了電文を送信する。
この電文の中で補充した金額や金種別の枚数データを送
信する。
【0062】また、特に金額や枚数を指定しないで補充
するモードであれば、ATM1側が金庫18、19内の
紙幣量が所定量に達した時点、例えばニアエンド状態以
上の紙幣量に達したり、満杯になった等の予め定めた条
件が成立した時点でATM制御部1−aは補充終了要求
電文を媒体補充回収機制御部2−aに送信する。これを
受けて媒体補充回収機制御部2−aは補充動作を終了
し、ATM制御部1−aに対して補充動作終了電文を送
信する。この電文の中で補充した金額や金種別の枚数デ
ータを送信する。
【0063】第8番目に、ATM制御部1−aは補充動
作終了電文を受信すると、管理している有高データに補
充された金額データを加算し、このデータに基づいて有
高データを更新する。第9番目に、媒体補充回収機制御
部2−aはメモリに記憶している各収納庫20ごとの残
量から補充した分を差し引いた値に記憶し直すと共に、
集中制御部3にATM1のN号機への補充動作の完了を
補充した金額や金種別枚数データと共に通知し、補充動
作が終了する。第10番目に、集中制御部3は補充を受
けたATM1のN号機及び補充回収機2の各収納庫20
の紙幣残量を更新して一回の補充処理を終了する。
【0064】<回収動作>続いて、回収動作について説
明する。集中制御部3は、ATM1の取引ごとに紙幣の
増減を監視し、図示せぬメモリに各ATM1の紙幣残量
の推移を記録し更新しているが、集中制御部3は、この
更新内容によって、紙幣残量が例えば満杯に近くなった
かあるいは不必要に多くなっていないかどうか等の点を
予め定められている条件にしたがって判定する。
【0065】条件が成立すると判定された場合、集中制
御部3は媒体補充回収機2に対して回収動作開始を指示
する。先ず集中制御部3は回収すべきATM1の「号
機」=“N”及び回収すべき枚数を予め指定するか、ま
たは予め枚数は指定せずにATM1の金庫18、19が
所定量になるまで回収する等の回収動作モードを媒体補
充回収機2に通知する。通知を受けると媒体補充回収機
2は指示されたATM1のN号機の背面まで自走し、位
置決めをする。
【0066】ここで、媒体補充回収機2はデータ通信手
段2−eを介してATM1のN号機のデータ通信手段1
−eとの間で通信を開始する。通信は以下のように行な
う。第1番目に、先ず媒体補充回収機制御部2−aは一
定時間発光素子52を連続点灯させる。第2番目に、A
TM制御部1−aは一定時間受光できたことによりデー
タの受信待ち状態になる。
【0067】第3番目に、媒体補充回収機制御部2−a
は回収準備電文を送信し、タイマーをセットしてATM
制御部1−aからの回収準備完了電文の受信待ち状態に
なり、受信待ちの間送信側の発光素子は点灯状態にして
おく。回収準備電文の内容は指定枚数を回収する場合は
指定枚数回収モードであることと集中制御部3から指示
された金種毎の指定枚数データ等であり、また金額や枚
数を予め指定しないで回収するモードであればそのモー
ド等である。タイマーが計時完了するまでにATM制御
部1−aから回収準備完了電文を受信できないときに
は、送信側の発光素子を点灯させて、集中制御部3へA
TM1のN号機への回収は0枚(回収なし)で完了した
旨の通信をして一旦動作を完了し、集中制御部3からの
次の回収指示や回収指示等の待ちにはいる。これは1台
のATMだけに長時間縛られると他のATMへのサービ
スができなくなるのを防止するためである。また、送信
側の発光素子を消灯させるのはATM制御部1へ通信の
終了(回収動作の打ち切り)を知らせるためである。そ
の効果等は補充動作で説明したとおりである。
【0068】第4番目に、ATM制御部1−aは回収準
備電文を受信すると、そのとき出金や入金等の取引中で
あればその取引が完了し次第、また取引が行なわれてい
なければ直ちに回収準備動作をし、完了すると回収準備
完了電文を媒体補充回収機制御部2−aに送信する。第
5番目に、媒体補充回収機制御部2−aは回収完了電文
を受信すると続いて、媒体回収スタートの電文を送信す
る。
【0069】第6番目に、ATM1は媒体回収スタート
電文を受信すると図3に示す金庫18または19から媒
体を1枚ずつ媒体回収搬送路16,14に繰り出す。こ
れを、指示された回収媒体量に達するまで繰り返すと、
媒体の繰り出しを停止し、媒体補充回収機制御部2−a
に対して回収動作終了要求電文を送信する。また特に金
額や枚数を指定しないで回収するモードであれば、AT
M1側が金庫18、19内の紙幣量が所定量に達した時
点、例えば満杯状態が解除されたり、所定の在庫量にな
った等の予め定めた条件が成立した時点でATM制御部
1−aは回収終了要求電文を媒体補充回収機制御部2−
aに送信する。
【0070】第7番目に、これを受けて媒体補充回収機
制御部2−aは回収動作を終了し、ATM制御部1−a
に対して補充動作終了電文を送信する。第8番目に、A
TM制御部1−aは回収動作終了電文を受信すると、回
収金額や枚数データを媒体補充回収機制御部2−aに送
信すると共に、管理している有高データから回収された
金額データを減算したデータに有高データを更新する。
第9番目に、媒体補充回収機制御部2−aはATM制御
部1−aから回収金額や枚数データを受信すると、メモ
リに記憶している各収納庫20ごとの残量に回収した分
を加えた値に記憶し直すと共に、集中制御部3にATM
1のN号機からの回収動作の完了を、回収した金額や金
種別枚数データと共に通知し、回収動作が終了する。第
10番目に、集中制御部3は回収を受けたATM1のN
号機及び補充回収機2の各収納庫20の紙幣残量を更新
して一回の回収処理を終了する。
【0071】<緊急停止信号伝達手段の動作>次に、緊
急停止信号伝達手段について説明する。補充と回収の動
作は以上説明したように行なわれるが、例えば補充動作
にて連続的に紙幣受け渡し中にATM側で紙幣詰まりが
発生した場合、即座に媒体補充回収機の紙幣の繰り出し
と搬送、及びATMの紙幣入出金装置11の紙幣搬送動
作を停止しないと、先に説明したように詰まっている紙
幣に後続の紙幣がつぎつぎに衝突し紙幣を甚だしく損傷
したり、除去するのが困難になったり、あるいは装置を
故障させることになる。この場合、紙幣入出金装置11
は自ら異常を検知して停止できるが媒体補充回収機は制
御部が別のため障害を直接検知できず止まらない。紙幣
は高速度で搬送されているため、集中制御部3を経由し
て異常を報知したのでは以上述べたような被害が発生す
る恐れが極めて大きい。
【0072】従って、ATM制御部1−aはこのような
緊急に動作を停止しなければならない事態が発生したと
きに、緊急停止信号伝達手段1−dの発光素子52をド
ライバ回路51を介して発光させ、受光素子53を介し
て媒体補充回収機制御部2−aの緊急停止信号伝達手段
2−dへ緊急停止信号を伝達することによって、媒体補
充回収機制御部2−aは紙幣の繰り出しと搬送を即座に
停止するよう制御する。
【0073】<センサ情報伝達手段の動作>次に、セン
サ情報伝達手段について図15〜図19を参照して説明
する。図5は、一例として、回収時のATMと媒体補充
回収機の媒体搬送路を説明するための模式図であるが、
説明を容易にするため図示を簡略化している。図15に
おいては、ATMの紙幣入出金装置11の金庫18と媒
体補充回収機2の媒体収納庫20の間で、回収媒体を搬
送する搬送路として14と24が設けられており、AT
M側の搬送路14には媒体が搬送されるのを監視するた
めのセンサAS1(65)、AS2(66)、AS3
(67)が、また媒体補充回収機2側の搬送路24には
同様にセンサCS1(60)、CS2(61)、CS3
(62)が設けられているものとした例を示している。
搬送路14と24はそれぞれ2本のベルトで構成され、
図示せぬモニタからプーリに駆動力を得て回転すること
によって2本のベルトの間に媒体を鋏んで搬送する仕組
みになっている。なお、伝達通信手段の説明で既に明ら
かにしたように、媒体の搬送路の継ぎ目直近にセンサを
配置することが好ましい。従って、図に示したローラ7
0の直前や直後の位置にセンサCS3やAS3を固定す
るとよい。
【0074】図16と図17は、図15のATMの金庫
18または19から繰り出した紙幣をセンサAS1(6
5)、AS2(66)、AS3(67)、CS3(6
2)によって搬送監視するATM制御部のソフトウェア
のプログラムのフローチャートを示している。図18と
図19は、同様にセンサAS3(67)、CS1(6
0)、CS2(61)、CS3(62)によって搬送監
視する媒体補充回収機制御部2−aのソフトウェアのプ
ログラムのフローチャートを示している。
【0075】ここで、注意すべき点は図6に示したよう
に、ATM側の最終センサAS3(67)との出力媒体
補充回収機側の最終センサCS3(62)の出力とが、
それぞれ互いにセンサ情報伝達手段1−f、2−fによ
って相手方の制御部に伝達されていることである。即
ち、図17のステップS18以下では、補充回収機側搬
送路の最初のセンサCS3(62)の出力状態は、セン
サ情報伝達手段1−f、2−fによってATM制御部1
−aに伝達され、この情報をATM制御部1−aが監視
制御に使っている様子を示している。同様に、図18、
図19にて監視制御に使用されるATM側の最終センサ
AS3(67)が、センサ情報伝達手段1−f、2−f
によって媒体補充回収機に伝達され、この情報を媒体補
充回収機制御部2−aが媒体監視制御に使っている様子
を示している。
【0076】先ず図16と図17に従って、ATM制御
部1−aの搬送監視制御を説明する。図16において、
#1タスクスタート〜#Nスタートとあるのは、通常連
続的に媒体は搬送されるので同時に走行路内を複数の媒
体が搬送されるのを監視するため同時に搬送路内に存在
しうる数のタスクを準備し、1つのタスクは1つの媒体
の監視を開始すると監視範囲内をその媒体が搬送されて
いる間は監視をし続け、その媒体を搬送し終ると次に新
たに搬送される媒体の監視を担当するようになってい
る。即ち同時に3枚の搬送監視制御タスクを走らせる場
合には、Nは3であり、4枚であればNは4となる。説
明は1つのタスクが1つの媒体を監視する際の制御につ
いて行なう。
【0077】先ず、ATM制御部1−aが金庫18また
は19から媒体の繰り出しを開始すると#1の搬送監視
タスクのプログラムがスタートし、センサAS1がオン
(以下センサ媒体を検出しているときをオンとする)す
るかを監視する(ステップS1)。ここで、センサAS
1がオンすると媒体がセンサを通過するのに十分な監視
時間をTimer1にセットし時間監視をスタートさせ
る(ステップS2)。
【0078】続いてAS1がオフ(以下センサ媒体を検
出していないときをオフとする)したかをチェックし
(ステップS3)、オフしていなければまだ通過してい
ないと判断し、Timer1がセットした時間を経過し
ていないかチェックする(ステップS4)。まだタイム
オーバーしていなければAS1のオフの監視とTime
r1のタイムオーバーの監視を交互に繰り返す。ここ
で、Timer1のタイムオーバーを先に検知すると紙
幣詰まりが発生したものと判断し、媒体の繰り出し動作
と搬送動作を停止し、エラー情報を上位のプログラムに
通知して(ステップS23)、タスクの動作を完了す
る。
【0079】一方、AS1のオフを先に検知すると媒体
は正常に通過したものと判断し、次のセンサAS2に到
達するのに十分な監視時間をTimer2にセットし時
間監視をスタートさせる(ステップS5)。続いて、A
S2がオンしたかをチェックし(ステップS6)、オン
していなければまだ到達していないと判断し、Time
r2がセットした時間を経過していないかチェックする
(ステップS7)。まだタイムオーバーしていなければ
AS2のオンの監視とTimer2のタイムオーバーの
監視を交互に繰り返す。ここで、Timer2のタイム
オーバーを先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと
判断し、S23の異常処理動作を実行しタスクの動作を
完了する。
【0080】一方、AS2のオンを先に検知すると媒体
は正常に搬送されているものと判断し、センサAS2を
通過するのに十分な監視時間をTimer3にセットし
時間監視をスタートさせる(ステップS8)。続いてA
S2がオフしたかをチェックし(ステップS9)、オフ
していなければまだ通過していないと判断し、Time
r3がセットした時間を経過していないかチェックする
(ステップS10)。まだタイムオーバーしていなけれ
ばAS2のオフの監視とTimer3のタイムオーバー
の監視を交互に繰り返す。
【0081】ここで、Timer3のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の繰り出し動作と搬送動作を停止し、エラー情報を上
位のプログラムに通知して(ステップS23)、タスク
の動作を完了する。一方、AS2のオフを先に検知する
と媒体は正常に通過したものと判断し、次のセンサAS
3に到達するのに十分な監視時間をTimer4にセッ
トし時間監視をスタートさせる(ステップS11)。
【0082】続いて図17に移り、AS3がオンしたか
をチェックし(ステップS12)、オンしていなければ
まだ到達していないと判断し、Timer4がセットし
た時間を経過していないかチェックする(ステップS1
3)。まだタイムオーバーしていなければAS3のオン
の監視とTimer4のタイムオーバーの監視を交互に
繰り返す。ここで、Timer4のタイムオーバーを先
に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、ステ
ップS23の異常処理動作を実行しタスクの動作を完了
する。
【0083】一方、AS3のオンを先に検知すると媒体
は正常に搬送されているものと判断し、媒体がセンサA
S3を通過するのに十分な監視時間をTimer5にセ
ットし時間監視をスタートさせる(ステップS14)。
続いてAS3がオフしたかをチェックし(ステップS1
5)、オフしていなければまだ通過していないと判断
し、Timer5がセットした時間を経過していないか
チェックする(ステップS16)。まだタイムオーバー
していなければAS3のオフの監視とTimer5のタ
イムオーバーの監視を交互に繰り返す。
【0084】ここで、Timer5のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の繰り出し動作と搬送動作を停止し、エラー情報を上
位のプログラムに通知して(ステップS23)、タスク
の動作を完了する。一方、AS3のオフを先に検知する
と媒体は正常に通過したものと判断し、次のセンサ情報
伝達手段1−fを介してATM制御部2−aが受け取っ
た媒体補充回収機2側のセンサCS3(62)の状態に
基づいて、CS3に到達するのに十分な監視時間をTi
mer6にセットし時間監視をスタートさせる(ステッ
プS17)。
【0085】続いて、CS3がオンしたかをチェックし
(ステップS18)、オンしていなければまだ到達して
いないと判断し、Timer6がセットした時間を経過
していないかチェックする(ステップS19)。まだタ
イムオーバーしていなければCS3のオンの監視とTi
mer6のタイムオーバーの監視を交互に繰り返す。こ
こで、Timer6のタイムオーバーを先に検知すると
紙幣詰まりが発生したものと判断し、ステップS23の
異常処理動作を実行しタスクの動作を完了する。
【0086】一方、CS3のオンを先に検知すると媒体
は正常に搬送されているものと判断し、CS3を媒体が
通過するのに十分な監視時間をTimer7にセットし
時間監視をスタートさせる(ステップS20)。続いて
CS3がオフしたかをチェックし(ステップS21)、
オフしていなければまだ通過していないと判断し、Ti
mer7がセットした時間を経過していないかをチェッ
クする(ステップS22)。まだタイムオーバーしてい
なければCS3のオフの監視とTimer7のタイムオ
ーバーの監視を交互に繰り返す。
【0087】ここで、Timer7のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の繰り出し動作と搬送動作を停止し、エラー情報を上
位のプログラムに通知して(ステップS23)、タスク
の動作を完了する。一方、CS3のオフを先に検知する
と媒体は正常に通過したものと判断し、この紙幣に関す
る搬送は媒体補充回収機側の少なくとも最初のセンサま
では正常に受け継がれたものとして情報を上位のプログ
ラムに通知してATM制御部1−aによる#1のタスク
の搬送監視制御は終了する。続いて媒体補充回収機制御
部2−aがATM側のセンサを監視するようにした場合
のATM側から媒体を受け継ぐ以降の説明を図18と図
19に基づいて行なう。
【0088】図18において、先ず#1の搬送監視タス
クのプログラムはATM側の搬送路14を搬送された媒
体がATM側センサAS3をオンさせるかをセンサ情報
伝達手段1−f、2−fを介して伝達される信号に基づ
いて監視する(ステップS24)。ここで、センサAS
3がオンすると媒体がセンサを通過するのに十分な監視
時間をTimer1にセットし時間監視をスタートさせ
る(ステップS25)。
【0089】続いてAS3がオフしたかをチェックし
(ステップS26)、オフしていなければまだ通過して
いないと判断し、Timer1がセットした時間を経過
していないかチェックする(ステップS27)。まだタ
イムオーバーしていなければAS3のオフの監視とTi
mer1のタイムオーバーの監視を交互に繰り返す。
【0090】ここで、Timer1のタイムオーバーを
先に検知するとATMと媒体補充回収機の受け渡し部分
で紙幣詰まりが発生したものと判断し、前述の緊急停止
信号伝達手段1−dと2−dを介してATM制御部1−
aに緊急停止信号を送り(ステップS47)、搬送動作
を停止しエラー情報を上位のプログラムに通知して(ス
テップS46)、タスクの動作を完了する。
【0091】一方、AS3のオフを先に検知すると媒体
は正常にATMから媒体補充回収機側に受け渡されたも
のと判断し、次のセンサCS3に到達するのに十分な監
視時間をTimer2にセットし時間監視をスタートさ
せる(ステップS28)。続いて、CS3がオンしたか
をチェックし(ステップS29)、オンしていなければ
まだ到達していないと判断し、Timer2がセットし
た時間を経過していないかチェックする(ステップS3
0)。まだタイムオーバーしていなければCS3のオン
の監視とTimer2のタイムオーバーの監視を交互に
繰り返す。
【0092】ここで、Timer2のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、ス
テップS46の異常処理動作を実行しタスクの動作を完
了する。一方、CS3のオンを先に検知すると媒体は正
常に搬送されているものと判断し、次のセンサCS3を
通過するのに十分な監視時間をTimer3にセットし
時間監視をスタートさせる(ステップS31)。
【0093】続いてCS3がオフしたかをチェックし
(ステップS32)、オフしていなければまだ通過して
いないと判断し、Timer3がセットした時間を経過
していないかチェックする(ステップS33)。まだタ
イムオーバーしていなければCS3のオフの監視とTi
mer3のタイムオーバーの監視を交互に繰り返す。
【0094】ここで、Timer3のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の搬送動作を停止し、エラー情報を上位のプログラム
に通知して(ステップS46)、タスクの動作を完了す
る。一方、CS3のオフを先に検知すると媒体は正常に
通過したものと判断し、次のセンサCS2に到達するの
に十分な監視時間をTimer4にセットし時間監視を
スタートさせる(ステップS34)。続いて図19に移
り、CS2がオンしたかをチェックし(ステップS3
5)、オンしていなければまだ到達していないと判断
し、Timer4がセットした時間を経過していないか
チェックする(ステップS36)。まだタイムオーバー
していなければCS2のオンの監視とTimer4のタ
イムオーバーの監視を交互に繰り返す。
【0095】ここで、Timer4のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、ス
テップS46の異常処理動作を実行しタスクの動作を完
了する。一方、CS2のオンを先に検知すると媒体は正
常に搬送されているものと判断し、媒体がセンサCS2
を通過するのに十分な監視時間をTimer5にセット
し時間監視をスタートさせる(ステップS37)。続い
て、CS2がオフしたかをチェックし(ステップS3
8)、オフしていなければまだ通過していないと判断
し、Timer5がセットした時間を経過していないか
チェックする(ステップS39)。まだタイムオーバー
していなければCS2のオフの監視とTimer5のタ
イムオーバーの監視を交互に繰り返す。
【0096】ここで、Timer5のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の繰り出し動作と搬送動作を停止し、エラー情報を上
位のプログラムに通知して(ステップS46)、タスク
の動作を完了する。一方、CS2のオフを先に検知する
と媒体は正常に通過したものと判断し、CS1に到達す
るのに十分な監視時間をTimer6にセットし時間監
視をスタートさせる(ステップS40)。続いて、CS
1がオンしたかをチェックし(ステップS41)、オン
していなければまだ到達していないと判断し、Time
r6がセットした時間を経過していないかチェックする
(ステップS42)。まだタイムオーバーしていなけれ
ばCS3のオンの監視とTimer6のタイムオーバー
の監視を交互に繰り返す。
【0097】ここで、Timer6のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、ス
テップS46の異常処理動作を実行しタスクの動作を完
了する。一方、CS1のオンを先に検知すると媒体は正
常に搬送されているものと判断し、CS1を媒体が通過
するのに十分な監視時間をTimer7にセットし時間
監視をスタートさせる(ステップS43)。続いてCS
1がオフしたかをチェックし(ステップS44)、オフ
していなければまだ通過していないと判断し、Time
r7がセットした時間を経過していないかチェックする
(ステップS45)。まだタイムオーバーしていなけれ
ばCS3のオフの監視とTimer7のタイムオーバー
の監視を交互に繰り返す。
【0098】ここで、Timer7のタイムオーバーを
先に検知すると紙幣詰まりが発生したものと判断し、媒
体の繰り出し動作と搬送動作を停止し、エラー情報を上
位のプログラムに通知して(ステップS46)、タスク
の動作を完了する。一方、CS1のオフを先に検知する
と媒体は正常に通過したものと判断し、この紙幣に関す
る搬送は媒体補充回収機側の少なくとも最初のセンサま
では正常に受け継がれたものとして情報を上位のプログ
ラムに通知して媒体補充回収機制御部2−aによる#1
のタスクの搬送監視制御は終了する。
【0099】上記タイムオーバー検出のためのタイマー
は、一定のマージンを媒体の搬送路上でのスリップ等を
考慮して加えている。従って、マージンが大きすぎると
障害検出が遅れるので、可能な限りこのマージンを小さ
く、タイマー設定時間を短くして、障害の早期検出を図
ることが望ましい。同様にセンサの数を増やして各セン
サ間の距離を短く配置するほど、早期障害検出が可能と
なる。
【0100】なお、例えばセンサAS3とCS3の間隔
を媒体の長さより短く設定したとする。この場合には、
センサAS3がオフする前にセンサCS3がオンとな
る。従って、センサCS3がオンした後にセンサA3が
オフしたかどうかを判断することとなる。このときは、
例えば図17のステップS15で「CS3オン?」とい
う判断をし、ステップS18で「AS3オフ?」という
判断をすればよい。なお、媒体の補充回収動作中の非常
停止によって、集中制御部の指定した補充回収枚数と実
際に終了した補充回収枚数との食い違いが生じることが
ある。この場合には、その結果が補充回収動作情報電文
として集中制御部等に伝えられ、有高データの更新等が
行われる。
【0101】本発明は以上の実施例に限定されない。媒
体補充回収機には先に説明したように媒体補充機構と媒
体回収機構とを別々に並べて搭載してもよいし、媒体補
充回収動作を選択して実行することができる機構を設け
るようにしてもよい。また、自動取引装置の側方を自走
移動する手段は車輪やベルト、その他各種の方法により
達成できる。また、取引媒体の回収要求や補充要求は自
動取引装置内の媒体の残量を媒体在庫情報等により集中
制御部が検出した結果に基づいて発生させてもよいし、
また例えば営業開始や営業終了時に一括して全ての自動
取引装置から媒体を回収するといった場合に媒体補充回
収要求を発生させてもよい。このときは、集中制御部の
集中操作部を操作することにより媒体補充回収機が起動
される。また、緊急停止信号伝達手段、データ通信手段
あるいはセンサ情報伝達手段は発光素子と受光素子によ
って構成すれば非接触で確実に、しかも早い応答で情報
を伝達できる点で有利である。しかしながら、例えば磁
気的な結合を用いたセンサやあるいは静電的な結合によ
るセンサ等を用いても差し支えない。また、適当な電気
的接触が保てるコネクタ等を搬送路の接続と同時に確保
できれば、そのまま電気信号として伝えるようにしても
差し支えない。
【0102】また、媒体搬送の際、その媒体の有無や通
過を検知するセンサは光方式の他、接触式、リミットス
イッチ式、その他従来この種の装置に利用されている各
種のセンサを使用することができる。また、上記実施例
では紙幣を媒体とし、紙幣入出金装置についての媒体の
補充回収を例にとって説明したが、これは硬貨であって
もよい。また、この他常に一体の有高管理を必要とする
自動取引装置に収納する媒体をその側方を走行する媒体
補充回収機によって管理するような各種の装置に本発明
を利用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明した本発明の自動機群管理シス
テムは、次のような効果を有する。 (1) ATMで使用されるような大型の紙幣入出金装置で
は紙幣を金庫から繰り出してから受取口までの搬送距離
が長いため、紙幣の搬送路上には搬送状況を監視するセ
ンサを搬送路の分岐点毎に設け、上流側のセンサを通過
した紙幣が順次下流側のセンサ位置まで所定の時間内に
到達するかを監視し、紙幣が詰まったり搬送路から脱落
したりしていないかを検出し現金の過不足が生じないよ
う高度な管理をする必要がある。本発明では媒体補充あ
るいは媒体回収手段の紙幣搬送路と自動取引装置の紙幣
入出金装置の紙幣搬送路との間で紙幣を受け渡す場合
に、少なくとも媒体を受け取る側の装置の受け渡し部の
最初の搬送監視センサの情報を媒体を渡す側の装置に直
接伝達し、媒体を渡す側の装置の制御部がこの受取側装
置のセンサまで媒体搬送状態を監視するようにしたの
で、受け渡し部分での媒体詰まりや遺失を確実に検知で
きるという効果がある。
【0104】更に媒体を渡す側の装置の媒体搬送路の少
なくとも最終センサ情報を媒体受取側装置の制御部に伝
達し、媒体受取側装置制御部が媒体が装置内に搬送され
る以前から搬送監視を開始し、自己の装置内の搬送監視
に継続すると、2台の異なる装置間での媒体の受け渡し
部での監視管理の空白部分を無くすことができ、両者の
間での計数の不一致のない極めて高い信頼度を得られる
という効果がある。
【0105】(2) 媒体補充あるいは媒体回収手段の紙幣
搬送路と自動取引装置の紙幣入出金装置の紙幣搬送路と
の間で媒体を受け渡す場合に、媒体を受け取る側の装置
内にて媒体の搬送動作を継続できない異常が発生したと
きに、少なくとも媒体を受け取る側の装置から媒体を渡
す側の装置に対し直接、緊急停止情報を伝達する手段を
設け、緊急停止情報を受けた媒体を渡す側の装置は直ち
に媒体の供給を停止するようにすると、媒体や装置に損
傷や故障を極力引き起こさず、またその後の復旧操作が
簡単に行なえるという効果がある。
【0106】(3) 媒体補充あるいは媒体回収手段とこの
装置から媒体の補充や回収を受ける装置との間に通信手
段を設け、媒体の受け渡し動作中は集中制御部を介さず
直接媒体の受け渡しを行なう装置間で制御情報を通信し
これに基づいて動作するようにすれば、予め補充や回収
する枚数を決められない場合例えば金庫が満杯になるま
で、補充する動作の場合には金庫の満杯を検知したとこ
ろで金庫満杯の情報を通信することで補充動作を停止で
き、逆に金庫が空になるまで回収する動作では回収装置
側の1つの金庫が満杯になった時点で一旦回収を停止し
なけければならないがこれらも自在にできるようにな
り、動作の自由度を極めて大きくできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動機群管理システム実施例ブロック
図である。
【図2】本発明のシステム外観斜視図である。
【図3】本発明のシステムの補充回収機構主要部断面図
である。
【図4】緊急停止信号伝達手段結線図である。
【図5】データ通信手段結線図である。
【図6】センサ情報伝達手段結線図である。
【図7】回収受け渡し検出機能ブロック図(その1)で
ある。
【図8】補充受け渡し検出機能ブロック図(その1)で
ある。
【図9】回収受け渡し検出機能ブロック図(その2)で
ある。
【図10】補充受け渡し検出機能ブロック図(その2)
である。
【図11】回収終了動作シーケンスチャート(その1)
である。
【図12】回収終了動作シーケンスチャート(その2)
である。
【図13】補充終了動作シーケンスチャート(その1)
である。
【図14】補充終了動作シーケンスチャート(その2)
である。
【図15】媒体の搬送路模式図である。
【図16】ATM搬送監視フローチャート(その1)で
ある。
【図17】ATM搬送監視フローチャート(その2)で
ある。
【図18】媒体補充回収機搬送監視フローチャート(そ
の1)である。
【図19】媒体補充回収機搬送監視フローチャート(そ
の2)である。
【符号の説明】
1 自動取引装置 1−a ATM制御部 1−d,2−d 緊急停止信号伝達手段 1−e,2−e データ通信手段 1−f,2−f センサ情報伝達手段 2 媒体補充回収機 2−a 媒体補充回収機制御部 2−g 自走機 3 集中制御部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充回収機と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充回収要求発
    生時に、前記媒体補充回収機に対して補充回収すべき内
    容と対象自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充回収機を前記制御手段により指示された自
    動取引装置に位置づけて、前記媒体補充回収機が取引媒
    体を繰り出し、前記自動取引装置が集積することにより
    補充動作を行い、前記自動取引装置が取引媒体を繰り出
    し、前記媒体補充回収機が集積することにより回収動作
    を行う自動機群管理方法において、 補充回収動作中に、 取引媒体を集積する側が補充回収動作を継続できない障
    害が発生したことを検知した場合に、取引媒体を繰り出
    す側に取引媒体の繰り出しを停止するよう直接要求し、 取引媒体を繰り出す側はその要求を検知したとき直ちに
    取引媒体の繰り出しを停止することを特徴とする自動機
    群管理方法。
  2. 【請求項2】 媒体搬送路上の取引媒体通過の有無を検
    出するセンサを有する自動取引装置と、同様に媒体搬送
    路上の取引媒体通過の有無を検出するセンサを有する媒
    体補充回収機とで補充回収搬送手段を介して取引媒体の
    受取・放出を行うシステムにおいて、 前記自動取引装置と媒体補充回収機との間で相互に通信
    を行う通信手段を設け、更に、前記自動取引装置と媒体
    補充回収機はそれぞれ、取引媒体を受け取る直近の位置
    と、取引媒体を放出する直近の位置にセンサを設け、こ
    のセンサによる検出情報を前記通信手段を介して相手方
    に通知することを特徴とする自動機群管理システム。
  3. 【請求項3】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
    に、前記媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体回収手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて前記指示された自動取引装置内の
    取引媒体を回収する自動機群管理システムにおいて、 前記媒体回収手段は、 回収動作中に回収動作を継続できない障害が発生したこ
    とを検知した場合に、取引媒体の繰り出しを停止するよ
    う要求する緊急停止信号を回収動作中の自動取引装置に
    出力する緊急停止信号伝達手段を備え、 前記自動取引装置は、 前記緊急停止信号が入力する緊急停止信号伝達手段と、
    前記緊急停止信号の入力を検知したとき直ちに取引媒体
    の繰り出しを停止する制御部を備えたことを特徴とする
    自動機群管理システム。
  4. 【請求項4】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
    に、前記媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて前記指示された自動取引装置へ取
    引媒体を補充する自動機群管理システムにおいて、 前記自動取引装置は、 補充動作中に補充動作を継続できない障害が発生したこ
    とを検知した場合に、取引媒体の繰り出しを停止するよ
    う要求する緊急停止信号を補充動作中の媒体補充手段に
    出力する緊急停止信号伝達手段を備え、 前記媒体補充手段は、前記緊急停止信号が入力する緊急
    停止信号伝達手段と、前記緊急停止信号の入力を検知し
    たとき直ちに取引媒体の繰り出しを停止する制御部を備
    えたことを特徴とする自動機群管理システム。
  5. 【請求項5】 前記緊急停止信号伝達手段を、発光素子
    と受光素子とで構成したことを特徴とする請求項3又は
    4記載の自動機群管理システム。
  6. 【請求項6】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
    に、前記媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体回収手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された自動取引装置は
    順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で前記媒体回収
    手段との受け渡し部まで搬送し、前記媒体回収手段は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段に
    て回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内の
    取引媒体を回収する自動機群管理システムにおいて、 自動取引装置は自己の回収搬送手段上の前記受け渡し部
    近傍に取引媒体の放出を検知する放出検知手段を持ち、 前記媒体回収手段は自己の回収搬送手段上の前記受け渡
    し部近傍に、自動取引装置側搬送路から取引媒体を受け
    渡されたことを検知する受取検知手段と、この受取検知
    手段の検知出力を自動取引装置に送出する送出手段とを
    備え、 前記自動取引装置は、 前記送出手段からの送出信号を受信する受信手段と、前
    記放出検知手段を取引媒体が通過後、前記受信手段にて
    検出した信号により取引媒体が回収手段側媒体搬送路に
    受け渡されていることを監視する監視手段と、前記放出
    検知手段を取引媒体が通過後、前記受信手段の出力が取
    引媒体が所定時間内に通過したことを示さないときに
    は、前記受け渡し部にて搬送が異常になったものと判断
    し、搬送を直ちに停止する制御部を備えたことを特徴と
    する自動機群管理システム。
  7. 【請求項7】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
    に、前記媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された媒体補充手段は
    順次取引媒体を繰り出し、補充搬送手段で前記自動取引
    装置との受け渡し部まで搬送し、前記自動取引装置は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って補充搬送手段に
    て媒体収納手段まで搬送することにより自動取引装置内
    へ取引媒体を補充する自動機群管理システムにおいて、 前記媒体補充手段は自己の補充搬送手段上の前記受け渡
    し部近傍に取引媒体の放出を検知する放出検知手段を持
    ち、 前記自動取引装置は自己の補充搬送手段上の前記受け渡
    し部近傍に、媒体補充手段側搬送路から取引媒体を受け
    渡されたことを検知する受取検知手段と、受取検知手段
    の検知出力を媒体補充手段に送出する送出手段とを備
    え、 前記媒体補充手段は、 前記送出手段からの送出信号を受信する受信手段と、前
    記放出検知手段を取引媒体が通過後、前記受信手段にて
    検出した信号により取引媒体が補充手段側媒体搬送路に
    受け渡されていることを監視する監視手段と、前記放出
    検知手段を取引媒体が通過後、前記受信手段の出力が取
    引媒体が所定時間内に通過したことを示さないときに
    は、前記受け渡し部にて搬送が異常になったものと検知
    し、搬送を直ちに停止する制御部を備えたことを特徴と
    する自動機群管理システム。
  8. 【請求項8】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
    に、前記媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体回収手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された自動取引装置は
    順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で前記媒体回収
    手段との受け渡し部まで搬送し、前記媒体回収手段は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段に
    て回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内の
    取引媒体を回収する自動機群管理システムにおいて、 自動取引装置は自己の回収搬送手段上の前記受け渡し部
    近傍に取引媒体の放出を検知する放出検知手段と、この
    放出検知手段の検知出力を前記媒体回収手段に送出する
    送出手段とを備え、 前記媒体回収手段は、 自己の回収搬送手段上の前記受け渡し部近傍に、自動取
    引装置側搬送路から取引媒体を受け渡されたことを検知
    する受取検知手段と、前記送出手段からの送出信号を受
    信する受信手段と、この受信手段から自動取引装置側の
    取引媒体の放出検知手段の検知出力を検知した後に、前
    記受取検知手段が取引媒体を検知したことを確認するこ
    とによって、取引媒体が媒体回収手段側媒体搬送路に受
    け渡されたことを監視する監視手段と、前記放出検知手
    段の検知出力を検知した後、前記受取検知手段が取引媒
    体が所定時間内に通過したことを示さないときには、前
    記受け渡し部にて搬送が異常になったものと判断し、緊
    急停止信号伝達手段を介して緊急停止信号を自動取引装
    置に伝達する制御部を備えたことを特徴とする自動機群
    管理システム。
  9. 【請求項9】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
    に、前記媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された媒体補充手段は
    順次取引媒体を繰り出し、補充搬送手段で前記自動取引
    装置との受け渡し部まで搬送し、前記自動取引装置は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って補充搬送手段に
    て媒体収納手段まで搬送することにより自動取引装置内
    へ取引媒体を補充する自動機群管理システムにおいて、 媒体補充手段は自己の補充搬送手段上の前記受け渡し部
    近傍に取引媒体の放出を検知する放出検知手段と、この
    放出検知手段の検知出力を前記自動取引装置に送出する
    送出手段とを備え、 前記自動取引装置は、自己の補充搬送手段上の前記受け
    渡し部近傍に、媒体補充手段側搬送路から取引媒体を受
    け渡されたことを検知する受取検知手段と、前記送出手
    段からの送出信号を受信する受信手段と、この受信手段
    から媒体補充手段側の取引媒体の放出検知手段の検知出
    力を検知した後に、前記受取検知手段が取引媒体を検知
    したことを確認することによって、取引媒体が自動取引
    装置側媒体搬送路に受け渡されたことを監視する監視手
    段と、前記放出検知手段の検知出力を検知した後、前記
    受取検知手段が取引媒体が所定時間内に通過したことを
    示さないときには、前記受け渡し部にて搬送が異常にな
    ったものと判断し、緊急停止信号伝達手段を介して緊急
    停止信号を媒体補充手段に伝達する制御部を備えたこと
    を特徴とする自動機群管理システム。
  10. 【請求項10】 前記送出手段と、受信手段は、それぞ
    れ発光素子と受光素子とで構成されたことを特徴とする
    請求項6、7、8又は9記載の自動機群管理システム。
  11. 【請求項11】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
    に、前記媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体回収手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された自動取引装置は
    順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で前記媒体回収
    手段との受け渡し部まで搬送し、前記媒体回収手段は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段に
    て回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内の
    取引媒体を回収する自動機群管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体回収手段との間で相互に通
    信を行う通信手段を設け、 自動取引装置の制御部は、 回収動作中に回収を終了する条件を自動取引装置が検出
    すると、回収のための媒体の繰り出しと搬送を停止する
    と共に、回収終了通知を前記通信手段によって媒体回収
    手段に送信し、 媒体回収手段の制御部は、 前記回収終了通知を受信して回収動作を終了することを
    特徴とする自動機群管理システム。
  12. 【請求項12】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体回収手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体回収要求発生時
    に、前記媒体回収手段に対し回収すべき内容と回収対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体回収手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された自動取引装置は
    順次取引媒体を繰り出し、回収搬送手段で前記媒体回収
    手段との受け渡し部まで搬送し、前記媒体回収手段は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って回収搬送手段に
    て回収集積部まで搬送することにより自動取引装置内の
    取引媒体を回収する自動機群管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体回収手段との間で相互に通
    信を行う通信手段を設け、 媒体回収手段の制御部は、 回収動作中に回収を終了する条件を媒体回収手段が検出
    すると、回収終了要求通知を前記通信手段によって自動
    取引装置に送信し、 自動取引装置の制御部は、 前記回収終了要求通知を受信すると、回収のための繰り
    出しと搬送を停止すると共に、回収終了通知を媒体回収
    手段へ返送することを特徴とする自動機群管理システ
    ム。
  13. 【請求項13】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
    に、前記媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された媒体補充手段は
    順次取引媒体を繰り出し、補充搬送手段で前記自動取引
    装置との受け渡し部まで搬送し、前記自動取引装置は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って補充搬送手段に
    て媒体収納手段まで搬送することにより自動取引装置内
    へ取引媒体を補充する自動機群管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体補充手段との間で相互に通
    信を行う通信手段を設け、 自動取引装置の制御部は、 補充動作中に補充を終了する条件を自動取引装置が検出
    すると、補充終了要求通知を前記通信手段によって媒体
    補充手段に送信し、前記補充終了通知を受信した媒体補
    充手段は直ちに取引媒体の繰り出し動作を停止すると共
    に補充終了電文を前記通信手段によって自動取引装置に
    通信し、この電文を受信した自動取引装置は補充動作を
    終了するようにしたことを特徴とする自動機群管理シス
    テム。
  14. 【請求項14】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充手段と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充要求発生時
    に、前記媒体補充手段に対し補充すべき内容と補充対象
    自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充手段を前記制御手段により指示された自動
    取引装置に位置づけて、前記指示された媒体補充手段は
    順次取引媒体を繰り出し、補充搬送手段で前記自動取引
    装置との受け渡し部まで搬送し、前記自動取引装置は搬
    送されてきた取引媒体を順次受け取って補充搬送手段に
    て媒体収納手段まで搬送することにより自動取引装置内
    へ取引媒体を補充する自動機群管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体補充手段との間で相互に通
    信を行う通信手段を設け、 媒体補充手段の制御部は、 補充動作中に補充を終了する条件を媒体補充手段が検出
    すると、補充のための媒体の繰り出しと搬送を停止する
    共に、補充終了通知を前記通信手段によって自動取引装
    置に送信し、前記補充終了通知を受信した自動取引装置
    は補充動作を終了するようにしたことを特徴とする記載
    の自動機群管理システム。
  15. 【請求項15】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充回収機と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充回収要求発
    生時に、前記媒体補充回収機に対して補充回収すべき内
    容と対象自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充回収機を前記制御手段により指示された自
    動取引装置に位置づけて、 前記指示された自動取引装置との間で取引媒体の受取・
    放出を行うことにより取引媒体を補充回収する自動機群
    管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体補充回収機には、 前記制御手段を介在すること無く相互に直接制御情報を
    伝達し合う通信手段を設けたことを特徴とする自動機群
    管理システム。
  16. 【請求項16】 複数の自動取引装置と、 自走機により前記複数の自動取引装置側方を自走移動す
    る媒体補充回収機と、 前記いずれかの自動取引装置の取引媒体補充回収要求発
    生時に、前記媒体補充回収機に対して補充回収すべき内
    容と対象自動取引装置を指示する制御手段とを備え、 前記媒体補充回収機を前記制御手段により指示された自
    動取引装置に位置づけて、 前記指示された自動取引装置との間で取引媒体の受取・
    放出を行うことにより取引媒体を補充回収する自動機群
    管理システムにおいて、 前記自動取引装置と前記媒体補充回収機には、 補充回収動作を継続できないとき、補充回収動作の停止
    を指示する緊急停止信号伝達手段と、 補充回収動作の相互の開始終了を通知し合うデータ通信
    手段と、 媒体を受け取る直近位置と、媒体を放出する直近位置の
    取引媒体通過状態を通知するセンサ情報伝達手段とを有
    することを特徴とする自動機群管理システム。
  17. 【請求項17】 緊急停止信号伝達手段とデータ通信手
    段とセンサ情報伝達手段とは一組の通信手段により構成
    され、各制御情報は多重化されて伝達されることを特徴
    とする請求項16記載の自動機群管理システム。
  18. 【請求項18】 媒体補充回収機は、制御手段に指示さ
    れた自動取引装置まで自走し位置決めされた後、 媒体補充回収機と自動取引装置との間で直接制御情報を
    伝達し合う通信手段を介して補充回収準備のための電文
    を送信し、 自動取引装置から一定時間以内に応答が無い場合、集中
    制御部に対して媒体処理量を0枚として補充回収処理完
    了通知をして動作を完了することを特徴とする自動機群
    管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5923620A (en) * 1996-05-16 1999-07-13 Casio Computer Co., Ltd. Module structure and electronic device
CN105844813A (zh) * 2016-03-17 2016-08-10 中国工商银行股份有限公司 一种自助的多货币兑换装置及系统
CN111986402A (zh) * 2020-07-31 2020-11-24 湖南长城信息金融设备有限责任公司 介质发放装置及自助设备

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