JP2995538B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類取扱装置

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JP2995538B2
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    • G07F19/00Complete banking systems; Coded card-freed arrangements adapted for dispensing or receiving monies or the like and posting such transactions to existing accounts, e.g. automatic teller machines
    • G07F19/20Automatic teller machines [ATMs]
    • G07F19/201Accessories of ATMs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣入出金装置やOC
R、複写機、発券装置等紙葉類を扱う紙葉類取扱装置に
関するものである
【0002】
【従来の技術】従来の紙葉類取扱装置の中で、例えば紙
幣入出金装置は、金種別に紙幣を収納する複数の紙幣収
納部を持ち、これら紙幣収納部と顧客との間で紙幣の授
受を行う受渡し部との間を搬送路で結び、顧客の要求し
た金額の紙幣を紙幣収納部から繰り出して搬送路を搬送
して受渡し部へ送り出金するものである。また、紙幣収
納部と受渡し部との間を別の搬送路で結び、顧客が受渡
し部に投入した紙幣をこの搬送路を搬送して紙幣収納部
に送り収納するものである。
【0003】また、発券装置では、未印刷の券を収納す
る収納部と、利用者に券を渡す発券口との間を搬送路で
結び、収納部から券を繰り出して搬送路により搬送し、
搬送路途中に設けた印刷部で印刷をして発券口から発行
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙葉類取扱装置
であると、搬送路の途中で紙葉類が搬送異常を起こす
と、装置を停止して搬送異常が発生した時に搬送路上に
残留している紙葉類を装置の管理者やオペレータが取り
除かなければならない。しかしながら、紙幣入出金装置
のように、連続的に紙幣を繰り出して処理する装置で
は、紙幣の繰り出し元から集積先までの長い搬送路上に
多くの紙幣が残留しており、また、装置が多くの機能を
有しているため搬送経路が複雑であり、管理者やオペレ
ータが残留紙幣を除去するのに長時間を有し、業務の効
率を著しく損なうという問題がある。
【0005】また、このような紙幣入出金装置や発券装
置が自動販売機や自動取引装置等の自動機に組み込まれ
ている場合には近年このような自動機が無人店舗や機械
化店舗のような形態で運用されることが多く、管理者が
近くにいなかったり、居たとしても他の業務に従事して
搬送異常が発生しても直ちに対処できずに利用者を長時
間待たせたり、利用者が途中で去ってしまい、事後処理
が必要となるという問題もある。
【0006】さらに、搬送路上に止まっている紙葉類を
管理者やオペレータが除去しやすいように装置各部がオ
ープンできる構造に徹底する必要があることから装置の
機構が複雑になり高価格になっているという問題もあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、繰り出し元に集積されている紙葉類を
繰り出して搬送し集積場所に集積する紙葉類取扱装置に
おいて、紙葉類を繰り出し元から集積場所へ搬送する搬
送手段は、それぞれに駆動源を有し往復方向に紙葉類を
搬送可能な複数の独立搬送手段から構成され、前記
立搬送手段を制御して紙葉類を搬送する制御手段を備え
ると共に、前記各独立搬送手段内における紙葉類の通過
を検出する搬送監視手段を各独立搬送手段の少なくとも
端部に備えたものである。
【0008】そして、前記制御手段は、前記搬送監視手
段からの紙葉類検出信号に基づいて、紙葉類が搬送監視
手段間を通過すること、および搬送監視手段を通過した
ことを監視し、所定時間に紙葉類の通過が検出できない
時、または、搬送すべき搬送先以外の独立搬送手段の搬
送監視手段が紙葉類の到来を検知した時には搬送異常
発生したものと判断し、搬送動作を停止させる緊急停止
信号を発生する搬送監視制御手段と、前記緊急停止信号
を受信して各駆動源を通常の停止より短時間で停止させ
る制動制御手段と、前記搬送監視手段の出力によりどこ
で搬送異常が発生したか判定し、判定結果に基づき同時
に駆動すべき独立搬送手段の組み合わせと各独立搬送手
段の駆動方向を決定する除去手順制御手段と、前記除去
手順制御手段で決定した手順に従い紙葉類の搬送異常が
発生した独立搬送手段より搬送方向上流の独立搬送手段
に存在する紙葉類を前記繰り出し元に戻す制御、搬送異
常が発生した独立搬送手段に存在する紙葉類を所定の集
積場所へ送り込む制御、搬送異常が発生した独立搬送手
段より搬送方向下流側にすでに搬送していた紙葉類を前
記繰り出し元へ戻す制御を行う自動回復動作を行い、
記自動回復動作後に再度繰り出し元から紙葉類の搬送処
理を行うものである。
【0009】
【作用】上述した構成を有する本発明は、搬送中の紙葉
類が搬送詰まりを起こしたり目的とする搬送先以外への
独立搬送手段へ搬送されたりする搬送異常が発生した時
には、まず搬送詰まり初期段階で搬送を停止させ、ある
いは誤った独立搬送手段への進入初期段階で停止させる
よう、制動をかけることで短時間で各独立搬送手段の駆
動を停止する。このとき、後続する紙葉類が先行する紙
葉類に追いついてしまわないように、搬送方向上流側の
独立搬送手段の方が下流側より先に搬送が停止するよう
にする。
【0010】次に搬送異常紙葉類がどの独立搬送手段
あるか把握すると共に、他の残留紙葉類の残留場所を把
握して、残留紙葉類の位置に応じて残留紙葉類の除去を
行う。例えば、繰り出し元より繰り出し中の紙葉類があ
ればこれを繰り出し元に戻し、その後、搬送異常が発生
した独立搬送手段より上流の独立搬送手段に残留してい
る紙葉類を繰り出し元に近い方から順次繰り出し元へ戻
す。
【0011】次に、搬送異常が発生した独立搬送手段
残留していた紙葉類を繰り出し元に戻すか、あるいは繰
り出し元とは別の集積場所に集積させる。そして、必要
があれば、搬送異常が発生した独立搬送手段より搬送方
向下流側にある紙葉類を繰り出し元に戻す。
【0012】上述した搬送異常が発生した独立搬送手段
に残留していた紙葉類を戻す動作は、まず、搬送異常
発生した独立搬送手段とこの独立搬送手段より繰り出し
元に近い独立搬送手段を一定時間戻し方向に駆動し、一
旦停止後今度は逆に一定時間駆動する往復搬送動作を所
定回数行った後、各独立搬送手段を連続的に戻し方向に
駆動する。あるいは、搬送異常が発生した独立搬送手段
とこの独立搬送手段より繰り出し元に近い独立搬送手段
を戻し方向に駆動し、搬送異常が発生した独立搬送手段
に隣接する戻し方向下流側の独立搬送手段に紙葉類が搬
送されてくるか一定時間監視し、この時間内に紙葉類が
搬送されてこなければ搬送を一旦停止し、次に逆方向に
一定時間該当独立搬送手段を駆動した後、再度搬送異常
が発生した独立搬送手段に隣接する戻し方向下流側の
立搬送手段に紙葉類が搬送されてくるか監視しながら戻
し方向に搬送する往復搬送動作を所定回数以内で繰り返
し実施し、搬送異常が発生した独立搬送手段に隣接する
戻し方向下流側の独立搬送手段に紙葉類が搬送されてく
ると、そのまま各独立搬送手段を連続的に戻し方向に駆
動する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例の説明を図面を用いて
行う。なお、各図面を通じ同一の要素には同一の符号を
付している。実施例の説明は、紙葉類取扱装置の中でも
最も多機能であり、複雑な紙葉類の搬送経路を有する紙
幣入出金装置と、この紙幣入出金装置を用いた現金自動
取引装置とに本発明を適用した一例に沿って進める。
【0014】図1は本発明の一実施例における紙幣入出
金装置の構成例を示す要部構成図、図2は図1の装置の
全体構成を示す構成図である。図3は図1に示す機能構
成各部間の関連を示す機能ブロック図である。図4およ
び図5は図1、図2、図3に示す紙幣入出金装置の制御
ブロック図である。まず、図2を用いて紙幣入出金装置
の全体構成を説明する。
【0015】図2において、1は紙幣入出金装置全体を
示す。2はスライドして開閉可能なシャッタであり、こ
のシャッタ2の下部に受渡し部9と入金リジェクト紙幣
返却部10が並んで設けられている。受渡し部9は外部
より顧客が投入する入金紙幣を受けたり、顧客へ放出す
る出金紙幣を内部より受ける。入金リジェクト紙幣返却
部10は、入金紙幣のうち紙幣鑑別部4において真券と
認められなかった紙幣や2枚が同時に繰り出されたり搬
送方向に対し曲がって繰り出された紙幣等を受けて顧客
に返却する。前記シャッタ2はこの受渡し部9と入金リ
ジェクト紙幣返却部10の上部を顧客との間の紙幣受渡
しの時以外は覆い、必要によりスライドして開くように
なっている。
【0016】3は表裏反転部で、紙幣の搬送方向を切り
替えることで出金紙幣を表揃いに揃える。6A、6B、
6Cは入金紙幣一時保留板で、入金された紙幣や後で述
べる補充紙幣のうち紙幣鑑別部4により真券と判定され
た紙幣を内部紙幣収納部105A、105B、105C
に収納する前に所定の枚数の範囲内で一時保留しておく
ため、入金や補充時には内部紙幣収納部105A、10
5B、105Cの上部開口部を塞ぎその上に紙幣を集積
し、内部紙幣収納部105A、105B、105Cにそ
の紙幣を収納する時や出金時には破線で示す位置へ退避
するように開閉可能に設けられた板状部材で構成されて
いる。
【0017】前記内部紙幣収納部105A、105B、
105Cは、入金紙幣や補充紙幣を金種別に分類して収
納してこれを出金用紙幣とするため複数設けられてお
り、例えば、内部紙幣収納部105Aには万円券、内部
紙幣収納部105Bには五千円券、内部紙幣収納部10
5Cには千円券を収納するようになっており、これによ
り、入金紙幣一時保留板6Aには万円券、6Bには五千
円券、6Cには千円券というように紙幣を金種別に分類
し一時集積する。
【0018】112は紙幣入出金装置本体1に対して着
脱自在な補充回収収納庫で、内部紙幣収納部105A、
105B、105C内に出金用紙幣が少なくなった時に
該内部紙幣収納部105A、105B、105Cに補充
する紙幣を収納しておく補充部8、入金紙幣の収納によ
り内部紙幣収納部105A、105B、105C内のい
ずれか、あるいは全ての紙幣が多くなりすぎた時に該内
部紙幣収納部105A、105B、105C内から回収
した紙幣を収納する回部107、補充する際に紙幣鑑
別部4によって出金用紙幣として不適当あるいは真券と
判定されなかった紙幣を収納する補充リジェクト紙幣収
納部108から構成される。
【0019】109は取り忘れ紙幣収納部で、出金時に
顧客が取り忘れた紙幣を収納する。110がリジェクト
紙幣収納部で、出金時や回収時に紙幣鑑別部4により真
券と判定されなかった紙幣を収納する。5は紙幣の搬送
路で、処理動作種別に応じて受渡し部9、入金紙幣一時
保留板6A、6B、6C、および補充部8に設けられて
いる後述する分離集積部の分離繰り出し機能により1枚
ずつ分離され繰り出される紙幣を表裏反転部3と紙幣鑑
別部4を経て、入金リジェクト紙幣返却部10、回収部
107、補充リジェクト紙幣収納部108、取り忘れ紙
幣収納109あるいはリジェクト紙幣収納部110の
各収納部、および入金紙幣一時保留板6A、6B、6
C、受渡し部9の各集積部の間を相互に接続し紙幣を搬
送する。
【0020】また、34は処理動作種別や紙幣鑑別結果
に応じて搬送されてくる紙幣の搬送先に応じた搬送経路
を選択し、選択した経路の搬送路に紙幣を案内するため
の搬送方向切り替えブレードであり、34A、34B、
34C、34D、34E、34F、34G、34H、3
4I、34Jの10個が設けられている。次に、図1、
図3、図4、図5に基づいて本発明の係る機能構成につ
いて説明する。
【0021】まず、図1において受渡し部9の搬送路5
と接続される部分には第1の分離集積部(分離集積部−
1)12が設けられている。この第1の分離集積部12
は入金時に受渡し部9に投入された紙幣を1枚ずつ分離
し搬送路5へ繰り出す分離機能と、出金時に搬送路5か
ら送り込まれる紙幣を受け取って受渡し部9へ搬送し集
積する集積機構とを備えており、分離・繰り出しと受入
れ・集積の双方向への往復紙幣搬送を一機構で構成して
いる。
【0022】同様に、入金紙幣一時保留板6A、6B、
6Cにも搬送路5と接続される部分にそれぞれ第2の分
離集積部(分離集積部−2)11A、第3の分離集積部
(分離集積部−3)11B、第4の分離集積部(分離集
積部−4)11Cが設けられている。この第2の分離集
積部11A、第3の分離集積部11B、第4の分離集積
部11Cはそれぞれ出金時には内部紙幣収納庫105
A、105B、105C内の紙幣ステージ14A、14
B、14C上に集積されている紙幣を該紙幣ステージを
上昇させて1枚ずつ分離し搬送路5へ繰り出す分離機能
と、入金と補充時には搬送路5から送り込まれる紙幣を
受け取って入金紙幣一時保留板6A、6B、6Cへ搬送
し集積する集積機能とを備えており、分離・繰り出しと
受入れ・集積の双方向への往復紙幣搬送を一機構で構成
している。
【0023】更に、補充回収収納庫112の補充部8に
も搬送路5に接続されている部分には第5の分離集積部
(分離集積部−5)13が設けらている。この第5の
分離集積部13には補充時に補充部8に集積されている
紙幣を1枚ずつ分離し搬送路5へ繰り出す分離機能と、
繰り出し時に搬送路5へ完全に受け渡されていない繰り
出し途中の紙幣を補充部8に戻し搬送し集積する集積機
能とを備えており、分離・繰り出しと受入れ・集積の双
方向への往復紙幣搬送を一機構で構成している。
【0024】前記第1の分離集積部12は、図に示す
ように分離集積モータ駆動回路38、分離・集積用のモ
ータ39、分離集積機構40、分離集積監視センサ41
により構成されている。その他の分離集積部(第2の分
離集積部11A、第3の分離集積部11B、第4の分離
集積部11C、第5の分離集積部13)も、上述した第
1の分離集積部12の構成と同様な構成となっており、
それぞれ分離集積モータ駆動回路、モータ、分離集積機
構、分離集積監視センサにより構成されている。
【0025】続いて搬送路5は第1の独立搬送路(独立
搬送路−1)15、第2の独立搬送路(独立搬送路−
2)16、第3の独立搬送路(独立搬送路−3)17、
第4の独立搬送路(独立搬送路−4)18、第5の独立
搬送路(独立搬送路−5)19の5の独立搬送路の集合
体として構成される。前記第1の独立搬送路15は、図
に示すように搬送モータ駆動回路29、搬送用のモー
タ30、独立搬送機構31、搬送監視センサ群32、ソ
レノイド駆動回路33およびこれによって駆動される搬
送方向切り替えブレード34、第1の独立搬送路15に
おいてはブレード34Aにより構成される。その他の独
立搬送路(第2の独立搬送路16、第3の独立搬送路1
7、第4の独立搬送路18、第5の独立搬送路19)
も、上述した第1の独立搬送路15の構成と同様な構成
となっており、それぞれ搬送モータ駆動回路、モータ、
独立搬送機構、搬送監視センサ群、ソレノイド駆動回路
およびこれによって駆動される搬送方向切り替えブレー
ドにより構成されている。
【0026】以上の構成の紙幣入出金装置1の各分離集
積部と各独立搬送路の通常動作時における動作を図1、
図2、図4、5に基づいて説明する。なお、図6は紙幣
の搬送ルートの説明図で、各種動作における独立搬送路
と搬送ルートを太い矢印の線で示したものであり、図6
)は入金時、図6()は出金時、図6()は補
充時、図6()は回収時、図6()は取り忘れ取り
込み時を示す。
【0027】まず、第1の独立搬送路15は第1の分離
集積部12と第2の独立搬送路16の間に位置し、表裏
反転部3を含む構成となっており、入金時には第1の分
離集積部12より受け継いだ紙幣を第2の独立搬送路1
6へ受渡し、逆に出金時には、第2の独立搬送路16か
ら受け継いだ紙幣を第1の分離集積部12へと搬送し、
入金時と出金時で同一搬送路上を互いに異なる方向へ紙
幣を搬送する。また、出金時、紙幣鑑別部4の紙幣の表
裏判定結果によって搬送方向切り替えブレード34Aに
よって紙幣の搬送方向を表裏反転部3の反転ルートと非
反転ルートへと振り分けて、紙幣の表裏を揃えることが
できる。
【0028】第2の独立搬送路16は第1の独立搬送路
15、第3の独立搬送路17と第5の独立搬送路19の
間に位置し、補充部8の第5の分離集積部13とも接続
される部分である。入金時には第1の独立搬送路15か
ら紙幣を受け取り第3の独立搬送路17へ渡し、補充時
には第5の分離集積部13から紙幣を受け取り入金時と
同様に第3の独立搬送路17へ渡す。一方、出金時と回
収時には逆向きに紙幣を搬送し第3の独立搬送路17か
ら紙幣を受け取り、出金時には紙幣鑑別部4にて正常券
と判定された紙幣は第1の独立搬送路15へ、異常と判
定された紙幣は第5の独立搬送路19へと搬送方向を搬
送方向切り替えブレード34Cにて振り分け、回収時に
は全ての紙幣を第5の独立搬送路19へ受け渡す。
【0029】第3の独立搬送路17は紙幣の双方向への
搬送および鑑別が可能な紙幣鑑別部4を含み、入金時に
は第2の独立搬送路16から受け渡された紙幣を紙幣鑑
別部4の判定結果に従って搬送方向切り替えブレード3
4Dにより正常紙幣は第4の独立搬送路18へ、異常紙
幣は入金リジェクト返却部10へ振り分け、それぞれ搬
送あるいは集積する。更に、補充時には第2の独立搬送
路16から受け渡された紙幣を紙幣鑑別部4の判定結果
らず第4の独立搬送路18へ受け渡す。
【0030】また、出金時と回収時には第4の独立搬送
路18からの紙幣搬送を受け継いで第2の独立搬送路1
6へ受け渡す。第4の独立搬送路18は第3の独立搬送
路17と第2の分離集積部11A、第3の分離集積部1
1B、第4の分離集積部11Cと第5の独立搬送路19
との間に位置し、入金時と補充時には第3の独立搬送路
17から受け継いだ紙幣を紙幣鑑別部4の金種判定結果
に従って、搬送方向切り替えブレード34E、34F、
34Gにより、例えば万円券は第2の分離集積部11A
へ、五千円券は第3の分離集積部11Bへ、千円券は第
4の分離集積部11Cへ受け渡す。更に、補充時に補充
対象でない金種が搬送されてきた場合には、第4の独立
搬送路18はそのまま通過させ第5の独立搬送路19へ
と受け渡す。
【0031】また、出金時と回収時には第2の分離集積
部11A、第3の分離集積部11B、第4の分離集積部
11Cから1枚ずつ分離され繰り出される紙幣の搬送を
引き継ぎ、第3の独立搬送路17へ受け渡す。第5の独
立搬送路19は出金時と回収時には第2の独立搬送路1
6から、補充時には第4の独立搬送路18から搬送紙幣
を引き継ぎ、その時の動作種別と紙幣鑑別部4の判定結
果に従って搬送方向切り替えブレード34H、34Iに
より回収部107、補充リジェクト紙幣収納部108、
リジェクト紙幣収納部110へ振り分けて収納する。
【0032】更に、出金紙幣あるいは入金リジェクト紙
幣の受渡し部9や入金リジェクト紙幣返却部10からの
抜き取り忘れがあった時等の紙幣取り込み動作において
は、第1の分離集積部12によって1枚ずつ繰り出して
第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路16、第3の
独立搬送路17、第4の独立搬送路18を順次搬送し、
第5の独立搬送路19へ受け渡し、搬送方向切り替えブ
レード34Jを駆動して取り忘れ紙幣収納部109へ収
納する。
【0033】続いて図3に基づいて紙幣入出金装置の機
能構成を説明する。上位制御部インターフェース21は
この紙幣入出金装置1の上位制御部からの命令を受けて
紙幣入出金装置制御部22へ命令を伝え、この命令に対
する応答を紙幣入出金装置制御部22から受けて上位制
御部に返信するための送受信回路である。
【0034】上述した紙幣入出金装置制御部22は、マ
イクロコンピュータ等により構成されており、ROM2
4は紙幣入出金装置1を制御するのに必要なマイクロコ
ンピュータのソフトウエアプログラムやデータ等を記憶
しておく読み取り専用メモリであり、RAM25はこの
プログラムが処理を実行中にプログラムのステップや処
理結果等を一時的に記憶しておくためのランダムアクセ
スメモリである。
【0035】紙幣入出金装置制御部22は、上位制御部
からの動作指示命令を受信するとこれを解読しI/Oイ
ンターフェース回路23を介して紙幣入出金装置1の機
構部に対して制御のための各種信号を出力し、機構部か
らセンサ信号等の入力信号を受ける。紙幣入出金装置の
機構部は紙幣入出金装置制御部22の制御に基づいて動
作するものであり、図1、図2に示した各構成要素によ
り構成されている。各構成要素については既に説明した
ので説明は省略するが、図3の機構部内において矢印の
方向は紙幣の搬送方向および移動方向を示している。そ
して、両端に矢印がついている箇所は独立搬送路や分離
集積部が往復双方向に紙幣を搬送し、あるいは分離繰り
出しと受入れ集積の両機能を備えていることを示してい
る。
【0036】次に、図4、図5に沿って制御構成を説明
する。なお、図4は紙幣入出金装置の制御部の構成を示
し、図5は紙幣入出金装置の制御部によって制御される
各構成を示している。図4、図5において、上位制御部
インターフェース21は図3で説明した通りである。紙
幣入出金装置制御部22も図3で説明したが、本発明に
関わる構成として、この紙幣入出金装置1が計数処理し
た紙幣枚数の累計値を記憶しておく処理枚数カウンタ4
8、後述する紙幣の搬送異常に対する自動回復処理実行
回数の累計値を記憶しておく自動回復処理実行回数カウ
ンタ49、実行した自動回復処理の内、回復に成功した
回数の累計値を記憶しておく自動回復成功回数カウンタ
50、処理した紙幣枚数に対する自動回復処理発生率が
通常予想されるよりも高くなったり、自動回復成功率が
低下した場合に装置に何らかの不良要因があることを想
定して装置の点検が必要であることを表示するための可
視発光ダイオードやランプ等とその駆動回路で構成され
る表示装置55、および自動回復動作を実行するか否か
を設定するための自動回復無効設定手段100、および
図3で説明したROM24とRAM25が設けられてい
る。
【0037】更に、ROM24には紙幣入出金装置制御
部22のソフトウエアのプログラムとして実現される手
段として、紙幣の搬送異常発生時の各独立搬送路を緊急
停止する際の制動順序を制御する制動手順制御手段10
3、紙幣の搬送異常発生時の自動回復処理を行う自動回
復制御手段81およびこの自動回復制御手段81に付属
し後述する紙幣の残留状況や除去動作実行に伴い変化す
る残留状況に応じて残留紙幣を除去する際の手順を決定
する除去手順制御手段101と同じく自動回復制御手段
81に付属し除去結果の確認動作を制御する回復確認制
御手段102、除去手順制御手段101による除去動作
時に計時を行うタイマ101aおよび除去動作回数をカ
ウントする除去動作カウンタ101b、上述した処理枚
数カウンタ48と自動回復実行回数カウンタ49の値に
より自動回復処理発生頻度を算出する自動回復処理発生
率演算手段51、処理枚数カウンタ48や自動回復実行
回数カウンタ49と自動回復成功回数カウンタ50の値
に基づいて自動回復処理により装置停止を回避できてい
る度合いを算出する自動回復処理成功率演算手段52、
前記自動回復処理発生率演算手段51にて演算によって
求めた自動回復処理発生率が異常な高率に達していない
か判定し、異常と判定した時には表示装置55にアラー
ム表示を出力する自動回復処理多発判定手段53、前記
自動回復処理成功率演算手段52にて演算によって求め
た自動回復処理成功率が異常に低下していないかを判定
し、異常と判定した時には表示装置55に対しアラーム
表示を出力する自動回復処理成功率低下判定手段54、
計数処理時に搬送監視を行う搬送監視制御手段300、
搬送監視制御手段300による搬送監視動作時に計時を
行うタイマ300aを備えている。
【0038】次に、独立搬送路15〜19と分離集積部
11A〜11C、12、13の動きについては既に説明
したが、再度制御からみた構成を説明する。各独立搬送
路は基本的に構成は同一である。第1の独立搬送路15
を例にとって説明すると、その構成は、搬送モータ駆動
回路29、この搬送モータ駆動回路29により駆動され
るモータ30、このモータ30により駆動される独立搬
送機構31(ローラやベルト等)、およびソレノイド駆
動回路33とこのソレノイド駆動回路33により駆動さ
れる搬送方向切り替えブレード34(第1の独立搬送路
15ではブレード34A)と、搬送監視センサ群32か
らなる構成を単位としている。ただし、ソレノイド駆動
回路33と搬送方向切り替えブレード34や搬送監視セ
ンサ群32に含まれるセンサの個数等は、各独立搬送路
の構成に応じて変わるものである。
【0039】紙幣を搬送する独立搬送機構31を駆動し
ているモータ30の駆動回路29は、I/Oインターフ
ェース回路23を介して紙幣入出金装置制御部22から
その時の動作モード等に応じてモータの回転方向、すな
わち、紙幣の搬送方向を指示する回転方向信号26と、
モータの回転速度、すなわち、紙幣の搬送速度を指示す
る回転速度信号27と、紙幣搬送中に紙幣詰まり等を検
出した場合に搬送機構を短時間で停止するよう指示する
ための制動信号28とを受けて独立搬送機構31を制御
している。前記回転速度信号27は、少なくとも通常動
作時に高速度と搬送異常紙幣搬送時の低速度の2段階の
速度指定が可能になっており、搬送モータ駆動回路29
は回転速度信号27により指示された速度にモータ回転
速度を制御する。
【0040】また、紙幣入出金装置制御部22はI/O
インターフェース回路23を介してその時の動作モード
や紙幣鑑別部4の判定結果に従ってソレノイド駆動回路
33に対して切り替え信号80を出力し各搬送方向切り
替えブレード34の方向を設定指示する。次に、分離集
積部11A〜11C、12、13であるが、これは、上
述した独立搬送路の構成からソレノイド駆動回路33と
搬送方向切り替えブレード34を削除した構成となって
いる。それぞれの分離集積部11A〜11C、12、1
3は基本的に構成は同一である。第1の分離集積部12
を例にとって説明すると、その構成は分離集積モータ駆
動回路38、この分離集積モータ駆動回路38により駆
動されるモータ39、このモータ39によって駆動され
る分離集積機構40(ローラやベルト等)とこの分離集
積機構40に実装される分離集積監視センサ41から成
る構成を基本構成単位としている。
【0041】紙幣を分離・繰り出しおよび受け取り・集
積する分離集積機構40を駆動しているモータ39の分
離集積モータ駆動回路38は、I/Oインターフェース
回路23を介して紙幣入出金装置制御部22からその時
の動作モードに応じてモータの回転方向、すなわち分離
・繰り出し方向まは受け取り・集積方向を指示する回
転方向信号35と、モータの回転速度、すなわち、紙幣
の分離・繰り出し速度または受け取り・集積速度を指示
する回転速度信号36と紙幣搬送中に紙幣詰まり等を検
出した場合に分離集積機構を短時間で停止するよう指示
するための制動信号37とを受けて分離集積機構40を
制御している。前記回転速度信号36は少なくとも通常
動作時の高速度と搬送異常紙幣搬送時の低速度の2段階
の速度指定が可能になっており、分離集積モータ駆動回
路38は回転速度信号36により指示された速度にモー
タ回転速度を制御する。
【0042】さらに、独立搬送路15〜19の各搬送監
視センサ群と分離集積部11A〜11C、12、13の
分離集積監視センサは、その他のセンサ群・スイッチ群
47と共にセンサ・スイッチ類読み取り回路46および
I/Oインターフェース回路23を介して紙幣入出金装
置制御部22にその出力を読み取られ、紙幣の搬送状態
や分離集積状態、あるいはメカニズムの状態の判断等に
用いられる。
【0043】図1に各独立搬送路に設けられる搬送監視
用のセンサS1〜S19、S23〜S26、S28、S
30と、各分離集積部に設けられる分離集積監視用のセ
ンサS20〜S22、S29の配置を示している。本発
明において、搬送異常発生時の自動回復制御上、分離集
積部と独立搬送路の接続部、あるいは独立搬送路と他の
独立搬送路の接続部にセンサを配置することは、どの独
立搬送路内において搬送異常が発生したかを切り分け、
回復動作においてどのような順序で独立搬送路内の紙幣
を除去していくかを決定する上で極めて重要である。こ
れに該当するセンサとしては、第1の分離集積部12と
第1の独立搬送路15の接続部に設けた搬送監視センサ
S1、第1の独立搬送路15と第2の独立搬送路16の
接続部に設けた搬送監視センサS26、第2の独立搬送
路16と第3の独立搬送路17の接続部に設けた搬送監
視センサS24、第3の独立搬送路17と第4の独立搬
送路18の接続部に設けた搬送監視センサS23、第4
の独立搬送路18と第5の独立搬送路19の接続部に設
けた搬送監視センサS28、第2の独立搬送路16と第
5の独立搬送路19の接続部に設けた搬送監視センサS
25が相当する。
【0044】その他、モータ群43はモータ駆動回路4
2により、その他のソレノイドはソレノイド駆動回路4
4によりそれぞれI/Oインターフェース回路23を介
して紙幣入出金装置制御部22から出力される信号に基
づいて制御される。同様に、紙幣鑑別部4もI/Oイン
ターフェース回路23を介して紙幣入出金装置制御部2
2に接続されており、鑑別結果を紙幣入出金装置制御部
22に通知するようになっている。
【0045】次に、以上のように構成された紙幣入出金
装置1において、搬送中の紙幣が搬送路上で詰まって搬
送できなくなったり異常搬送路へ入り込んだりする
送異常が発生した時の自動回復動作の制御について図7
〜図19を参照しながら説明する。なお、この制御は、
図4の紙幣入出金装置制御部22のROM24内のソフ
トウエアのプログラムにて実現され、自動回復制御手段
81およびこれに付属する除去手順制御手段101と回
復確認制御手段102がこれに相当する。
【0046】ここで、図7は紙幣搬送異常が出金時に発
生した場合の紙幣の流れを示す説明図、図8は紙幣搬送
異常が入金時に発生した場合の紙幣の流れを示す説明
図、図9は紙幣搬送異常が補充時に発生した場合の紙幣
の流れを示す説明図、図10は紙幣搬送異常が回収時に
発生した場合の紙幣の流れを示す説明図であり、先ず、
図7〜図10により紙幣搬送異常発生時における概略の
自動回復手順を説明する。
【0047】図7は前記図6(B)にて表した出金動作
中に紙幣搬送異常が紙幣鑑別部4付近で発生した場合を
例にして自動回復手順を示している。手順が以下の通り
である。 (1) 搬送異常発生箇所である紙幣鑑別部4を含む第
3の独立搬送路17の上流搬送路にあたる第2の分離集
積部11A、第3の分離集積部11B、あるいは第4の
分離集積部11Cのうち内部紙幣収納庫105から紙幣
を分離繰り出し中の分離集積部のモータと第4の独立搬
送路18のモータを内部紙幣収納庫105へ搬送路上の
紙幣を集積する方向に回転させ、分離集積部と第4の独
立搬送路18上の紙幣を内部紙幣収納庫105に集積す
る。 (2) 搬送異常発生箇所の下流にあたる第1の分離集
積部12、第1の独立搬送路15、および第2の独立搬
送路16のモータを受渡し部9へ紙幣を搬送する方向に
回転させ、紙幣を出金方向に搬送させて搬送路上の紙幣
を受渡し部9に集積する。 (3) 搬送異常が発生した第3の独立搬送路17と第
3の独立搬送路17の上流搬送路にあたる第4の独立搬
送路18のモータを出金動作とは反対方向に、第5の独
立搬送路19のモータを第4の独立搬送路18から紙幣
を受け取る方向に回転させ、搬送異常を発生させた紙幣
と第3の独立搬送路17内に残留していた紙幣をリジェ
クト紙幣収納部110へ収納する。 (4) 最後に、受渡し部9に集積されている紙幣を図
6(A)に示した入金動作と同様にして、受渡し部9内
の紙幣を第1の分離集積部12により1枚ずつ分離し繰
り出して、第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路1
6、第3の独立搬送路17、第4の独立搬送路18にて
搬送し、第2の分離集積部11A、第3の分離集積部1
1B、第4の分離集積部11Cにより紙幣鑑別部4の金
種判定結果に従って内部紙幣収納庫105に収納する。
なお、紙幣鑑別部4にて判定できなかった紙幣は第4の
独立搬送路18からさらに第5の独立搬送路19に受け
渡してリジェクト紙幣収納部110へ収納する。
【0048】図8は図6()にて表した入金動作中に
紙幣鑑別部4付近で紙幣搬送異常が発生した場合の自動
回復手順を示している。手順は以下の通りである。 (1) 搬送異常発生箇所である紙幣鑑別部4を含む第
3の独立搬送路17の上流搬送路にあたる第1の分離集
積部12のモータと第1の独立搬送路15および第2の
独立搬送路16のモータを受渡し部9へ搬送路上の紙幣
を集積する方向に回転させ、第1の分離集積部12と第
1の独立搬送路15および第2の独立搬送路16上の紙
幣を受渡し部9に集積する。 (2) 搬送異常が発生した第3の独立搬送路17と、
その下流にある第1の分離集積部12、第1の独立搬送
路15および第2の独立搬送路16のモータを入金動作
とは反対方向に回転させ、搬送異常を発生させた紙幣と
第3の独立搬送路17内に残留していた紙幣を受渡し部
9へ集積する。 (3) 第1の分離集積部12、第1の独立搬送路1
5、第2の独立搬送路16および第3の独立搬送路17
と、搬送異常発生箇所の下流にあたる第4の独立搬送路
18および第2の分離集積部11A、第3の分離集積部
11B、第4の分離集積部11Cを出金方向に搬送さ
せ、搬送路上の紙幣を受渡し部9に集積する。更に、入
金紙幣一時保留板6A、6B、6Cに既に集積済の紙幣
があればこれを出金時と同様に第2の分離集積部11
A、第3の分離集積部11B、第4の分離集積部11C
により順次分離し繰り出して受渡し部9へ集積する。
【0049】図9は図6()にて表した補充動作中に
紙幣鑑別部4付近で紙幣搬送異常が発生した場合の自動
回復手順を示している。手順は以下の通りである。 (1) 補充部8から紙幣を分離繰り出し中の第5の分
離集積部13のモータを補充部8に紙幣を集積する方向
に回転させ、第5の分離集積部13内の紙幣を補充部8
に集積する。
【0050】更に、搬送異常発生箇所である紙幣鑑別部
4を含む第3の独立搬送路17の下流搬送路にあたる第
2の分離集積部11A、第3の分離集積部11Bあるい
は第4の分離集積部11Cのモータと第4の独立搬送路
18のモータを入金紙幣一時保留板6A、6B、6Cへ
紙幣を集積する方向に回転させ、第2の分離集積部11
A、第3の分離集積部11B、第4の分離集積部11C
と第4の独立搬送路18上の残留紙幣を入金紙幣一時保
留板6A、6B、6Cに集積する。その後、入金紙幣一
時保留板6A、6B、6Cを開いて、集積されている紙
幣を内部紙幣収納庫105A、105B、105Cへと
収納する。 (2) 第1の分離集積部12と第1の独立搬送路15
および第2の独立搬送路16のモータを搬送路上の紙幣
を受渡し部9へ搬送し集積する方向に回転させ、第2の
独立搬送路16上の紙幣を退避するために受渡し部9に
集積する。 (3) 搬送異常が発生した第3の独立搬送路17と、
第2の独立搬送路16のモータを補充動作とは反対方向
に、第5の独立搬送路19のモータを第2の独立搬送路
16から紙幣を受け取る方向に回転させ、搬送異常を発
生させた紙幣と第3の独立搬送路17内に残留していた
紙幣を補充リジェクト紙幣収納部108へ収納する。 (4) 最後に、第1の分離集積部12、第1の独立搬
送路15、第2の独立搬送路16、第3の独立搬送路1
7および第4の独立搬送路18を入金時と同一方向に駆
動し、第5の独立搬送路19を第4の独立搬送路18か
ら紙幣を受け取る方向に駆動して受渡し部9内に退避し
ておいた紙幣を回収部107に収納する。
【0051】図10は図6(d)にて表した回収動作中
に紙幣鑑別部4付近で搬送異常が発生した場合の自動回
復手順を示している。手順は以下の通りである。 (1) 搬送異常発生箇所である紙幣鑑別部4を含む第
3の独立搬送路17の上流搬送路にあたる第2の分離集
積部11A、第3の分離集積部11Bあるいは第4の分
離集積部11Cのうち内部紙幣収納庫105ら紙幣を
分離繰り出し中の分離集積部と第4の独立搬送路18の
モータを内部紙幣収納庫105へ搬送路上の紙幣を集積
する方向に回転させ、分離集積部と第4の独立搬送路1
8上の紙幣を内部紙幣収納個105に集積する。 (2) 搬送異常発生箇所の下流にあたる第2の独立搬
送路16と第5の独立搬送路19を回収方向に搬送させ
搬送路上の紙幣を回収部107に収納する。 (3) 搬送異常が発生した第3の独立搬送路17、第
4の独立搬送路18のモータを回収動作とは反対方向
に、第5の独立搬送路19のモータを第4の独立搬送路
18から受け取る方向に回転させ、搬送異常を発生させ
た紙幣と第3の独立搬送路17内に残留していた紙幣を
リジェクト紙幣収納部110へ収納する。次に、以上述
べた各動作における紙幣搬送異常発生時の自動回復動作
の制御についての詳細制御を出金の場合を例にとり図1
1〜図21を参照しながら説明する。尚、この制御は上
述したように図4の紙幣入出金装置制御部22のROM
24内のソフトウエアのプログラムにて実現され、自動
回復制御手段81、およびこれに付属する除去手順制御
手段101と回復確認制御手段102がこれに相当す
る。
【0052】図11および図12は本発明による紙幣入
出金装置1の紙幣入出金装置制御部22による出金・入
金等の紙幣計数動作制御の流れを示すフローチャートで
あり、まず、計数動作の全体の流れについて説明する。
まず、紙幣入出金装置制御部22は自動回復無効設定手
段100が自動回復無効に設定されているか判定し(ス
テップ145)、自動回復無効に設定されていた場合に
は図1で説明した各センサ間の紙幣搬送監視タイマとセ
ンサ通過監視タイマを長時間モードに設定し(ステップ
146)、さらに、紙幣入出金装置制御部22に設けた
動作モード記憶部に自動回復無効を設定する(ステップ
147)。
【0053】一方前記ステップ145で自動回復有効に
設定されていた場合には、各センサ間の紙幣搬送監視タ
イマとセンサ通過監視タイマを短時間モードに設定し
(ステップ148)、さらに動作モード記憶部に自動回
復有効を設定する(ステップ149)。以上の紙幣搬送
監視タイマとセンサ通過監視タイマの長時間モード/短
時間モードは図14、図15に基づいて後述する紙幣の
搬送監視タスクのプログラムにおいて、あるセンサを紙
幣が通過後、次のセンサに到達するまで、あるいは、各
センサに紙幣が検知されてからそのセンサを通過するま
での時間を監視し、所定の時間内に紙幣が到達しなかっ
たり通過しなかった場合に紙幣が詰まったと判定する
が、この紙幣が詰まったと判定する最大許容時間を、自
動回復動作を実行するように設定されていた場合(無効
設定ではない場合)には必要以上に長くならないように
設定する。これは、搬送詰まり等がひどくならない初期
の段階で搬送異常を判断して搬送を停止させるためであ
る。また、自動回復動作を実行しないように設定されて
いた場合(無効設定の場合)には、人手による除去が前
提であり、決定的な紙幣詰まりには至らないが、多少詰
まり気味で搬送され所要時間が長い場合も有りうるの
で、許容搬送時間を長く設定し、搬送異常と判断する時
期を遅らせて、すぐには搬送異常と判定し装置を停止さ
せないようにするものである。
【0054】なお、自動回復無効設定手段100におけ
る自動回復動作の実施の有無の設定は、予めオペレータ
が行うもので、例えば、装置が常時オペレータがいる場
所に設置されている場合は、搬送異常が発生しても人手
で対応できるので自動回復を無効に設定し、装置がオペ
レータがいない場所に設置されている場合は、搬送異常
が発生しても人手で対応できないので自動回復を有効に
設定するものである。
【0055】続いて、オペレータの指示や図示しない上
位制御部からの計数開始指示を受けると、計数種別(出
金、入金、補充、回収等)を判定する(ステップ15
0)。この判定結果に従ってそれぞれの計数動作プログ
ラムを実行するが、ここでは万円券の出金の場合を例に
とって説明する。計数種別の判定結果が万円券の出金と
判定されると、次に全て(第1〜第5)の独立搬送路の
各モータ駆動回路に対し回転方向は出金方向、速度は高
速の信号を出力し各独立搬送路を出金モードで駆動を開
始させる(ステップ151)。
【0056】続いて、第1の分離集積部12のモータ駆
動回路に対し回転方向は集積方向、速度は高速の信号を
出力し第1の分離集積部12を集積モードで駆動を開始
させる(ステップ152)。更に第2の分離集積部11
Aのモータ駆動回路に対し回転方向は分離方向、速度は
高速の信号を出力し第2の分離集積部11Aを出金モー
ドで駆動を開始させる(ステップ153)。
【0057】次に、内部紙幣収納庫105A内の紙幣ス
テージ14Aの図示しない駆動モータを回転させること
により該ステージ14Aを上昇させ、第2の分離集積部
11Aにより紙幣ステージ14A上の万円券を1枚ずつ
分離し、繰り出しを開始する(ステップ154)。以上
の動作で各独立搬送路に紙幣が繰り出され搬送され始め
ると、各独立搬送路上に設けられている搬送監視用のセ
ンサ群と分離集積用のセンサS20、S27によって分
離繰り出し、搬送、集積の状態をチェックする搬送監視
制御をしながら計数動作を行う。この搬送監視制御につ
いては、図13〜図15を参照して後述する。
【0058】上述したように、紙幣の繰り出しが始まる
と、センサS20にて紙幣の通過枚数を計数し、指示さ
れた出金枚数を繰り出したか判定する(ステップ15
5)。ステップ155でまだ指示された枚数に達してい
なければ、後述する搬送監視制御プログラムが紙幣の搬
送詰まり等の紙幣搬送異常を検知した時にオンする搬送
異常フラグがオンしていないかチェックする(ステップ
156)。
【0059】ステップ156で搬送異常フラグがオンし
ていなければ再度繰り出し枚数が指示枚数に達したかチ
ェックするステップ155に戻る。ここで、搬送異常フ
ラグがオンしていることを検知した場合には、全独立搬
送路と第2の分離集積部11Aと第1の分離集積部12
のモータ駆動回路に対して制動信号を出力し各モータを
緊急停止させる。
【0060】このとき、紙幣入出金装置制御部22の制
動手順制御手段103は、繰り出し中の分離集積部、こ
こでは第2の分離集積部11Aと、この分離集積部に近
い方の独立搬送路、ここでは第4の独立搬送路18等ほ
ど早く停止するようにする。あるいは上流側の独立搬送
路や分離集積部の方が下流側の独立搬送路や分離集積部
よりも早く停止するようにする。
【0061】また、紙幣の残留箇所に応じて、隣接する
独立搬送路間や分離集積部と独立搬送路は同時期に停止
するようにする。このとき、搬送異常の発生箇所より下
流側の独立搬送路や分離集積部については、停止するの
が最も遅い独立搬送路や分離集積部に合わせて同時期に
停止するようにする。
【0062】このように、緊急停止時に、搬送中の紙幣
が後から追いついて2次的紙幣詰まりを生じないように
制御する。このとき、各モータ駆動回路に対し高速搬送
状態から完全停止するまでの時間はほぼ同一の時間をか
けて停止するように制動信号を出力して、停止に要する
時間を揃えるようにする。これは、停止までの時間が各
独立搬送路・分離集積部の慣性や機構部の摩擦負荷の差
によってバラツキがある場合には、搬送方向下流側の搬
送や集積動作が先に停止しまい、上流側の搬送紙幣が停
止せずに搬送されて停止している下流側搬送路にあた
り、却って紙幣詰まりを招く恐れがあるためである。バ
ラツキがないか、バラツキが所定の範囲内であることが
確認されていればこの限りでなくてもよい(ステップ1
63)。
【0063】独立搬送路や分離集積部を停止させると、
動作モードの設定内容が自動回復動作有効となっている
か判定する(ステップ164)。自動回復動作無効設定
されていた場合にはこの装置が上位制御部に接続されて
いる構成であれば障害発生を上位制御部へ通知し、単体
装置の場合には障害発生表示等を出力し(ステップ17
9)、異常終了する。
【0064】前記ステップ164で自動回復動作有効設
定が成されている場合は、搬送異常の発生が1回目であ
るか判定する(ステップ165)。この判定結果が2回
目であれば、搬送異常が同じ計数動作の中ですでに1回
発生しており、これは、後述する自動回復動作を行って
成功して取引を続行した後に、再計数動作にてやはり搬
送異常が発生したということであり、自動回復動作では
正常状態に復旧しきれない異常要因があるものと判断
し、上位制御部に接続されている構成であれば障害発生
を上位制御部へ通知し、単体装置の場合には障害発生表
示等を出力して異常終了とする。
【0065】一方、ステップ165の判定において搬送
異常の発生が1回目の場合には、上位制御部に接続され
ている構成であれば自動回復動作の開始を通知し、単体
装置の場合には次の処理ステップに進む(ステップ16
6)。続いて、搬送路に残留している紙幣の除去動作を
実行して、搬送異常による障害の自動回復を行う(ステ
ップ167)。尚、この除去動作については図16〜図
19に基づいて後述する。
【0066】次に上記の紙幣の除去動作が完了すると、
自動回復実行回数カウンタ49に1加算し(ステップ1
68)、その後、除去動作失敗フラグがオンしているか
チェックする(ステップ169)。この除去動作失敗フ
ラグは、後述する図16〜図19の除去動作が成功しな
かった場合にオンするものである。除去動作失敗フラグ
がオンしていた場合には、この装置が上位装置に接続さ
れている構成であれば障害発生を上位制御部に通知し、
単体装置の場合には障害発生表示等を出力し(ステップ
180)、続いて後述するステップ173の処理に移
る。
【0067】一方、除去動作失敗フラグがオンしていな
かった、すなわち、除去動作が成功した場合には、自動
回復成功回数カウンタ50に1加算し(ステップ17
0)、続いてその時の計数動作種別を判定し(ステップ
171)、入金動作であれば紙幣を一旦顧客に返却す
る。入金動作の自動回復動作では、図7で説明したよう
に紙幣は全て受渡し部9に集積されるが、一旦返却する
のは、入金取引以外であれば搬送異常を起こし傷んでい
る可能性のある紙幣をリジェクト収納部へ収納し再度搬
送しないようにすべきであるが、入金取引の場合には計
数中の紙幣が顧客によって金額確認されていないため搬
送障害を起こし傷んでいる可能性のある紙幣であっても
リジェクト収納へ収納できないためである。
【0068】ステップ171の判定結果が入金動作以外
の場合にはこの装置が上位装置に接続されている構成で
あれば上位制御部から計数中止命令を受信済であるか判
定し(ステップ172)、計数中止命令を受けていない
場合、または単体装置の場合には再度ステップ150か
ら計数動作を実行する。さて、前記ステップ155の判
定において分離繰り出し枚数が指示枚数に達すると、内
部紙幣収納庫105Aの紙幣ステージ14Aを下降さ
せ、第2の分離集積部11Aのモータを停止する(ステ
ップ157)。
【0069】続いて、第1の分離集積部12への集積枚
数が指示枚数に達したか判定する(ステップ158)。
集積枚数が指示枚数に達していなければステップ156
と同様に搬送異常フラグがオンしていないか判定する
(ステップ162)。搬送異常フラグがオンしていなけ
れば再度集積枚数が指示枚数に達したかチェックするス
テップ158に戻る。一方、オンしていた場合にはすで
に説明したステップ163〜ステップ172、ステップ
179、ステップ180の処理を実行する。
【0070】一方、集積枚数が指示枚数に達した場合に
は全独立搬送路のモータを停止すると共に第1の分離集
積部12のモータも停止する(ステップ159)。続い
て、この装置が上位制御部に接続されている構成であれ
ば、上位接続部に対し指示された計数動作が完了したこ
とを通知する(ステップ160)。この装置が単体装置
であればステップ160の処理は無い。
【0071】その後、動作モードが自動回復動作有効に
設定されているか判定し(ステップ181)、自動回復
動作有効に設定されていなければ動作終了となり、有効
に設定されていれば今回の計数動作で計数した計数枚数
を処理枚数カウンタ48に加算する(ステップ16
1)。次に紙幣入出金装置制御部22は自動回復処理発
生率演算手段51によりステップ168の自動回復実行
カウンタ49の値をステップ160の処理枚数カウンタ
48の値で割り算をし自動回復処理発生率を求め(ステ
ップ173)、続いてこの自動回復処理多発判定手段5
3により自動回復処理発生率が所定値Yより大きいか判
定し(ステップ174)、大きければ表示装置55にア
ラームを出力しアラーム表示させ(ステップ175)、
大きくなければアラーム表示しない。更に、自動回復処
理成功率演算手段52により自動回復成功カウンタ50
の値をステップ160の処理枚数カウンタ48の値、或
いは自動回復実行カウンタ49で割り算し自動回復成功
率を求め(ステップ176)、自動回復処理成功率低下
判定手段54によりこの自動回復成功率が所定の値Zよ
り小さいか判定し(ステップ177)、小さければ表示
装置55にアラームを出力しアラーム表示させ(ステッ
プ178)、小さくなければアラーム表示せずに計数動
作を終了する。
【0072】尚、上述した自動回復処理発生率と自動回
復成功率は必ずしも両者を求めずにいずれか一方のみで
もよい。また、自動取引装置等に本装置が接続されてお
り、上位制御部が存在する場合には紙幣入出金装置に表
示装置55を備えずに上位制御部の表示手段にて表示し
てもよい。図20、図21は紙幣計数制御において上位
制御部の表示手段に表示を行う場合のフローチャートで
ある。図11、図12と図20、図21の違いは、図1
1、図12のステップ173〜ステップ178の処理に
おいて演算した自動回復処理発生率あるいは自動回復処
理成功率のデータを上位制御部へ送信するのみとなって
いることである。すなわち、図11、図12のステップ
173〜178の処理においては、自動回復処理発生率
や自動回復処理成功率を求め、これを所定値と比較し
て、発生率大きくなったり成功率が低下したら、アラー
ムを出力するようにしたが、図20、図21では、ステ
ップ173で自動回復処理発生率を計算した後、ステッ
プ174でこれを上位制御部に送信することとする。ま
た、ステップ175で自動回復処理成功率を計算した
後、ステップ176でこれを上位制御部に送信すること
とする。図示しないが、上位制御部では、これら自動回
復処理発生率や自動回復処理成功率を受けると、自動回
復処理発生率が高くなっているか、自動回復処理成功率
が低下しているかを判断し、自動回復処理発生率が通常
より高くなっているか、自動回復処理成功率が通常より
低下している場合は、アラームを出力するようにするも
のである。尚、図20、図21において、その他の制御
は図11、図12で説明したものと同様であるので、こ
こでは説明を省略する。
【0073】次に、図13〜図15を参照して紙幣計数
時の搬送監視制御について説明する。図13は紙幣が繰
り出されて搬送され集積されるまでに通過するセンサの
出力の変化を示すタイムチャートである。なお、図1に
示すように搬送路上には多数のセンサが搬送監視と搬送
路切り替えブレード駆動時期検出を兼ねて設けられてい
るが、図13では本発明を説明するのに重要なセンサの
みを抜き出して記載してある。図14、図15は紙幣計
数時の搬送監視制御の流れを示すフローチャートであ
り、図14、図15にても、本発明を説明するのに重要
なセンサのみを抜き出して記載してある。また、計数動
作としては、図11、図12の場合と同様に万円券の出
金時を例にとって説明する。
【0074】図13〜図15では、万円券出金時におい
て搬送監視するのに用いられるセンサとして第2の分離
集積部11Aに設けられている分離集積監視用のセンサ
S20、繰り出し部である第2の分離集積部11Aに続
く第4の独立搬送路18とそれに続く第3の独立搬送路
17との間の紙幣受渡しを検知するセンサとしての搬送
監視用のセンサS23、第3の独立搬送路17とその次
の第2の独立搬送路16との間の紙幣受渡しを検知する
センサとしての搬送監視用のセンサS24、第2の独立
搬送路16とその次の第1の独立搬送路15との間の紙
幣受渡しを検知するセンサとしての搬送監視用のセンサ
S26、第1の独立搬送路15とその次の第1の分離集
積部12との間の紙幣受渡しを検知するセンサとしての
搬送監視用のセンサS1、第1の分離集積部12の通過
検知用として分離集積監視用のセンサS27を用いてい
る。
【0075】本発明において、自動回復制御上、以上の
ように、分離集積部と独立搬送路の接続部、ある独立搬
送路と他の独立搬送路との接続部にセンサを配置するこ
とは、どの独立搬送路内において搬送異常が発生したか
を切り分け、回復動作においてどのような順序で独立搬
送路内の紙幣を除去していくかを決定する上で極めて重
要である。図13〜図15に示す以外でこれに該当する
センサとしては、第4の独立搬送路18と第5の独立搬
送路19の接続部に設けた搬送監視用のセンサS28、
第2の独立搬送路16と第5の独立搬送路19の接続部
に設けた搬送監視用のセンサS25が該当する。
【0076】図13においてt01,t02・・・の部
分はセンサS20の箇所を紙幣が通過するのに要する時
間を、また、t11,t12・・・の部分はセンサS2
3の箇所を紙幣が通過するのに要する時間を示してい
る。t011,t012・・・の部分はセンサS20の
箇所を紙幣が通過後、次の監視センサであるセンサS2
3に搬送されるまでに要する時間を示している。すなわ
ち、t01にてセンサS20を通過した紙幣はt011
後にセンサS23に到達し、さらにセンサS23をt1
1後には通過し、それからt121後にはセンサS2
に到達することを示している。
【0077】以上のように搬送される紙幣について図1
4、図15を参照して搬送監視制御を説明する。ここ
で、図14、図15において#1タスクスタート〜#N
タスクスタートとあるのは、複数枚の紙幣を処理する場
合に紙幣は連続的に搬送路へ繰り出されるため同時に搬
送路内を複数の紙幣が搬送される。これを監視するため
に同時に搬送路内に存在しうる枚数のタスクを準備し、
1つのタスクは1枚の紙幣の搬送監視を開始するとその
紙幣が繰り出されてから集積あるいは収納され終わるま
での間搬送監視をし続け、その紙幣の監視が終了すると
次に新たに搬送される紙幣の搬送監視を担当するように
なっている。すなわち、同時に3枚の搬送監視を実行す
るのであれば、Nは3であり、4枚であればNは4必要
である。説明は、1つのタスクが1枚の紙幣を監視する
制御について行う。尚、フローチャートの中で監視タイ
マの名称にT01、T011等の記号を入れたが、これ
は既に述べた図13のタイムチャートに示した搬送速度
と紙幣の搬送方向サイズから算出される計算値t01、
t011等に対応した監視タイマ値を表しており、監視
タイマ値は実際の搬送時において紙幣のしわや折れ部分
が走行面の継ぎ目等を通過する時に搬送抵抗が大きくな
る等の原因で多少計算値より搬送時間が長くなることを
考慮した時間設定としている。さらに、この時間設定
は、図11、図12のフローチャートのステップ146
および148で説明したように、自動回復動作の実施の
有無に応じて長短2種類が用意されている。
【0078】図11、図12のフローチャートのステッ
プ154で説明したように、第2の分離集積部11Aか
ら万円券の繰り出しを開始すると、紙幣入出金装置制御
部22により搬送監視制御手段300の#1の搬送監視
のタスクのプログラムがスタートし、センサS20がオ
ン(以下、センサが紙幣を検知している時をオン、検知
していない時をオフとする)するかを監視する(ステッ
プ201)。
【0079】ここで、センサS20がオンすると紙幣が
センサを通過するのに必要な監視時間T01をタイマ3
00のタイマ1にセットし時間監視をスタートさせる
(ステップ202)。続いてセンサS20がオフしたか
をチェックし(ステップ203)、オフしていなければ
紙幣がセンサS20をまだ通過していないと判断し、タ
イマ1がセットした時間T01を経過していないかチェ
ックする(ステップ204)。まだタイムオーバしてい
なければセンサS20のオフの監視とタイマ1のタイム
オーバの監視を交互に繰り返し行う。
【0080】ここで、タイマ1のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、搬
送監視制御手段300は搬送異常フラグをオンする(ス
テップ235)と共に、紙幣詰まりが発生した箇所の情
報、ここではセンサS20のところで紙幣詰まりが発生
したとの情報を記憶し(ステップ236)、タスクの処
理を終了する。この搬送異常フラグは先に説明した図1
1、図12の計数処理全体のプログラムのステップ15
6とステップ162によって検知され、紙幣の繰り出し
と搬送動作が停止されるもので、紙幣入出金装置制御部
22内のメモリやRAM25に記憶される。
【0081】一方、タイムオーバよりセンサS20のオ
フを先に検知すると紙幣は正常に通過したものと判断
し、紙幣が次のセンサS23に到達するのに必要な監視
時間T011をタイマ2にセットし時間監視をスタート
させる(ステップ205)。続いてセンサS23がオン
したかをチェックし(ステップ206)、オンしていな
ければ紙幣がまだセンサS23に到達していないと判断
し、タイマ2がセットした時間T011を経過していな
いかチェックする(ステップ207)。まだタイムオー
バしていなければセンサS23のオンの監視とタイマ2
のタイムオーバの監視を交互に繰り返す。
【0082】ここでタイマ2のタイムオーバを先に検知
すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ステ
ップ235、ステップ236の異常処理を実行しタスク
の動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS2
3のオンを先に検知すると、紙幣は正常に搬送されてい
るものと判断し、紙幣がセンサS23を通過するのに必
要な時間T11をタイマ3にセットし時間監視をスター
トさせる(ステップ208)。
【0083】続いてセンサS23がオフしたかをチェッ
クし(ステップ209)、オフしていなければ紙幣がま
だセンサS23を通過していないと判断し、タイマ3が
セットした時間T11を経過していないかチェックする
(ステップ210)。まだタイムオーバしていなければ
センサS23のオフの監視とタイマ3のタイムオーバの
監視を交互に繰り返し行う。
【0084】ここで、タイマ3のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ス
テップ235、ステップ236の異常処理を実行しタス
クの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS
23のオフを先に検知すると紙幣は正常に通過したもの
と判断し、紙幣が次のセンサS24に到達するのに必要
な監視時間T121をタイマ4にセットし時間監視をス
タートさせる(ステップ211)。
【0085】続いてセンサS24がオンしたかをチェッ
クし(ステップ212)、オンしていなければ紙幣がま
だセンサS24に到達していないと判断し、タイマ4が
セットした時間T121を経過していないかチェックす
る(ステップ213)。まだタイムオーバしていなけれ
ばセンサS24のオンの監視とタイマ4のタイムオーバ
の監視を交互に繰り返す。
【0086】ここでタイムオーバよりタイマ4のタイム
オーバを先に検知すると紙幣の搬送詰まりが発生したも
のと判断し、ステップ235、ステップ236の異常処
理を実行しタスクの動作を完了する。一方、タイムオー
バよりセンサS24のオンを先に検知すると、紙幣は正
常に搬送されているものと判断し、紙幣がセンサS24
を通過するのに必要な時間T21をタイマ5にセットし
時間監視をスタートさせる(ステップ214)。
【0087】続いてセンサS24がオフしたかをチェッ
クし(ステップ215)、オフしていなければ紙幣がま
だセンサS24を通過していないと判断し、タイマ5が
セットした時間T21を経過していないかチェックする
(ステップ216)。まだタイムオーバしていなければ
センサS24のオフの監視とタイマ5のタイムオーバの
監視を交互に繰り返し行う。
【0088】ここで、タイマ5のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ス
テップ235、ステップ236の異常処理を実行しタス
クの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS
24のオフを先に検知すると紙幣は正常に通過したもの
と判断し、紙幣が次のセンサS26に到達するのに必要
な監視時間T231をタイマ6にセットし時間監視をス
タートさせる(ステップ217)。
【0089】続いてセンサS26がオンしたかをチェッ
クし(ステップ218)、オンしていなければ紙幣がま
だセンサS26に到達していないと判断し、タイマ6が
セットした時間T231を経過していないかチェックす
る(ステップ219)。まだタイムオーバしていなけれ
ばセンサS26のオンの監視とタイマ6のタイムオーバ
の監視を交互に繰り返す。
【0090】ここでタイマ6のタイムオーバを先に検知
すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ステ
ップ235、ステップ236の異常処理を実行しタスク
の動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS2
6のオンを先に検知すると、紙幣は正常に搬送されてい
るものと判断し、紙幣がセンサS26を通過するのに必
要な時間T31をタイマ7にセットし時間監視をスター
トさせる(ステップ220)。
【0091】続いてセンサS26がオフしたかをチェッ
クし(ステップ221)、オフしていなければ紙幣がま
だセンサS26を通過していないと判断し、タイマ7が
セットした時間T31を経過していないかチェックする
(ステップ222)。まだタイムオーバしていなければ
センサS26のオフの監視とタイマ7のタイムオーバの
監視を交互に繰り返し行う。
【0092】ここで、タイマ7のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ス
テップ235、ステップ236の異常処理を実行しタス
クの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS
26のオフを先に検知すると紙幣は正常に通過したもの
と判断し、紙幣が次のセンサS1に到達するのに必要な
監視時間T341をタイマ8にセットし時間監視をスタ
ートさせる(ステップ223)。
【0093】続いてセンサS1がオンしたかをチェック
し(ステップ224)、オンしていなければ紙幣がまだ
センサS1に到達していないと判断し、タイマ8がセッ
トした時間T341を経過していないかチェックする
(ステップ225)。まだタイムオーバしていなければ
センサS1のオンの監視とタイマ8のタイムオーバの監
視を交互に繰り返す。
【0094】ここでタイマ8のタイムオーバを先に検知
すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ステ
ップ235、ステップ236の異常処理を実行しタスク
の動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS1
のオンを先に検知すると、紙幣は正常に搬送されている
ものと判断し、紙幣がセンサS1を通過するのに必要な
時間T41をタイマ9にセットし時間監視をスタートさ
せる(ステップ226)。
【0095】続いてセンサS1がオフしたかをチェック
し(ステップ227)、オフしていなければ紙幣がまだ
センサS1を通過していないと判断し、タイマ9がセッ
トした時間T41を経過していないかチェックする(ス
テップ228)。まだタイムオーバしていなければセン
サS1のオフの監視とタイマ9のタイムオーバの監視を
交互に繰り返し行う。
【0096】ここで、タイマ9のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ス
テップ235、ステップ236の異常処理を実行しタス
クの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS
1のオフを先に検知すると紙幣は正常に通過したものと
判断し、紙幣が次のセンサS27に到達するのに必要な
監視時間T451をタイマ10にセットし時間監視をス
タートさせる(ステップ229)。
【0097】続いてセンサS27がオンしたかをチェッ
クし(ステップ230)、オンしていなければ紙幣がま
だセンサS27に到達していないと判断し、タイマ10
がセットした時間T451を経過していないかチェック
する(ステップ231)。まだタイムオーバしていなけ
ればセンサS27のオンの監視とタイマ10のタイムオ
ーバの監視を交互に繰り返す。
【0098】ここでタイマ10のタイムオーバを先に検
知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、ス
テップ235、ステップ236の異常処理を実行しタス
クの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサS
27のオンを先に検知すると、紙幣は正常に搬送されて
いるものと判断し、紙幣がセンサS27を通過するのに
必要な時間T51をタイマ11にセットし時間監視をス
タートさせる(ステップ232)。
【0099】続いてセンサS27がオフしたかをチェッ
クし(ステップ233)、オフしていなければ紙幣がま
だセンサS27を通過していないと判断し、タイマ11
がセットした時間T51を経過していないかチェックす
る(ステップ234)。まだタイムオーバしていなけれ
ばセンサS27のオフの監視とタイマ11のタイムオー
バの監視を交互に繰り返し行う。
【0100】ここで、タイマ11のタイムオーバを先に
検知すると紙幣の搬送詰まりが発生したものと判断し、
ステップ235、ステップ236の異常処理を実行しタ
スクの動作を完了する。一方、タイムオーバよりセンサ
S27のオフを先に検知すると紙幣は正常に通過したも
のと判断し、この紙幣に関する搬送は受渡し部9まで正
常に搬送され集積されたものとして#1のタスクの搬送
監視は終了する。
【0101】なお、実際の計数処理では、複数枚の紙幣
が搬送されるので、必要に応じて#Nのタスクまでが起
動され、それぞれの紙幣に対して搬送監視が行われるも
ので、搬送監視の結果、紙幣の搬送詰まりが検出される
と、搬送異常フラグがオンとなって、図11、図12で
説明したように、紙幣の分離繰り出しおよび搬送、集積
を停止して、搬送異常発生回数に応じて自動回復動作を
行うものである。
【0102】尚、上述した搬送監視制御においては、例
えば、センサS26に所定の時間内に紙幣が到達しない
場合は、ブレード34Bの誤動作等により紙幣が第5の
分離集積部13方向に送り込まれている可能性も考えら
れ、この場合も搬送異常フラグがオンすることで、紙幣
の搬送は停止され、誤った方向に紙幣が搬送されること
はないものである。
【0103】続いて図11、図12の計数処理のステッ
プ16の搬送残留紙幣除去動作を行う除去手順制御手
段101と回復確認制御手段102の制御についての詳
細を図16〜図19を参照して説明する。図16〜図1
9は除去動作制御の流れを示すフローチャートである。
なお、紙幣の搬送詰まりは先に図11、図12にて説明
したのを受けて万円券出金時とし、場所としては、第3
の独立搬送路17において発生した場合、すなわち、セ
ンサS24へ未到達の場合を例に説明する。
【0104】図14、図15の搬送監視制御にて説明し
た通り紙幣の搬送詰まりが発生した場合、搬送監視タス
クは図14、図15のステップ236にて異常発生箇所
(搬送詰まりを検知したセンサ情報)を記憶してある。
搬送残留紙幣除去プログラムはまず、この記憶内容を参
照し搬送異常発生箇所を特定する(ステップ249)。
ここで、第3の独立搬送路17以外での発生の場合は省
略し、第3の独立搬送路17において発生した場合につ
いて説明を進める。
【0105】第3の独立搬送路17において搬送異常が
発生したと判断すると、まず搬送異常発生箇所の上流に
ある第4の独立搬送路18と第3の独立搬送路17の接
続部にあるセンサS23がオンしているかチェックする
(ステップ250)。センサS23がオンしていた場
合、すなわち、第3の独立搬送路17と第4の独立搬送
路18の接続部に紙幣がある場合は、第1の独立搬送路
15、第2の独立搬送路16、第3の独立搬送路17、
第4の独立搬送路18と第1の分離集積部12、第2の
分離集積部11Aのモータを紙幣を搬送上流側へ戻す方
向に低速で回転するようにし(ステップ251)、除去
手順制御手段101のタイマ101aのタイマ1に所定
の時間をセットしてスタートする(ステップ252)。
【0106】続いてセンサS23がオフしたかチェック
し(ステップ253)、センサS23がオフしていない
場合にはタイマ1がセットした時間をオーバしていない
かチェックする(ステップ262)。まだタイムオーバ
していなければセンサS23のオフの監視とタイマ1の
タイムオーバの監視を交互に繰り返す。
【0107】ここでタイマ1がタイムオーバを先に検知
すると、第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路1
6、第3の独立搬送路17、第4の独立搬送路18と第
1の分離集積部12、第2の分離集積部11Aのモータ
を停止し(ステップ263)、紙幣がセンサS23付近
で動かない状態にあると判断し、自動回復制御手段81
は除去動作失敗フラグをオンして(ステップ264)、
動作を異常終了する。この除去動作失敗フラグは先に説
明した図11、図12のステップ167にて検知され計
数動作全体を異常終了で完了するもので、紙幣入出金装
置制御部22内のメモリやRAM25に記憶される。
【0108】一方、センサS23のオフを先に検知する
と、第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路16、第
3の独立搬送路17と第1の分離集積部12の駆動モー
タのみを停止し(ステップ254)、第4の独立搬送路
18と第2の分離集積部11A内の紙幣を内部紙幣収納
庫105Aに全て集積されるまで該第4の独立搬送路1
8と第2の分離集積部11Aのモータは継続動作させ
(ステップ255)、集積が完了すると第4の独立搬送
路18と第2の分離集積部11Aのモータを停止する
(ステップ256)。
【0109】次にセンサS24がオンしているか、すな
わち、第2の独立搬送路16と第3の独立搬送路17の
接続部に紙幣があるかチェックし(ステップ257)、
オンしていた場合には第1の独立搬送路15、第2の独
立搬送路16、第3の独立搬送路17と第1の分離集積
部12を受渡し部9へ紙幣を搬送集積する方向に低速で
駆動し(ステップ258)、所定の時間値をタイマ2に
セットし時間監視をスタートさせる(ステップ25
9)。続いてセンサS24がオフしたかチェックし(ス
テップ260)、オフしていない場合にはタイマ2がセ
ットした時間をオーバしていないかチェックし(ステッ
プ266)、まだタイムオーバしていなければセンサS
24のオフの監視とタイマ1のタイムオーバの監視を交
互に繰り返す。
【0110】ここでタイマ2がタイムオーバを先に検知
すると、第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路1
6、第3の独立搬送路17と第1の分離集積部12のモ
ータを停止し(ステップ267)、紙幣がセンサS24
付近で動かない状態にあると判断し、除去動作失敗フラ
グをオンして(ステップ268)、動作を異常終了す
る。この除去動作失敗フラグは先に説明した図11、図
12のステップ167にて検知され計数動作全体を異常
終了で完了する。
【0111】一方、センサS24のオフを検知した時に
は第3の独立搬送路17のモータの駆動のみ停止し(ス
テップ261)、第1の独立搬送路15、第2の独立搬
送路16と第1の分離集積部12の駆動は継続させて、
第1の独立搬送路15、第2の独立搬送路16と第1の
分離集積部12内の紙幣は受渡し部9へ全て集積された
か監視する(ステップ262)。
【0112】受渡し部9へ全て集積されたことが確認さ
れると、除去動作の実施回数をカウントする除去手順制
御手段101の除去動作カウンタ101bを0にクリア
し(ステップ269)、第3の独立搬送路17、第4の
独立搬送路18のモータを、紙幣をリジェクト紙幣収納
部110方向へ搬送する方向へ低速で駆動する(ステッ
プ270)。
【0113】続いて、ステップ269にて0クリアした
除去動作カウンタに1を加え(ステップ271)、タイ
マ3に所定の時間をセットし時間監視をスタートさせ
(ステップ272)、第3の独立搬送路17内のセンサ
S8、S23の検知に変化、すなわち、オンからオフあ
るいはオフからオンへの変化があるかチェックし(ステ
ップ273)、変化があれば後述するステップ284へ
処理を移す。
【0114】これに対して変化がなければ、タイマ3が
タイムオーバになっていないかチェックし(ステップ2
75)、まだタイムオーバしていなければ第3の独立搬
送路17内のセンサの変化の監視とタイマ3のタイムオ
ーバの監視を交互に繰り返す。ここで、タイマ3のタイ
ムオーバが先に検知されると、全ての独立搬送路の駆動
モータの駆動を停止し(ステップ276)、除去動作カ
ウンタが所定の値Xより大きいかチェックし(ステップ
277)、大きい場合には除去動作失敗フラグをオンし
(ステップ289)、搬送異常紙幣の除去動作を異常終
了する。
【0115】一方、除去動作カウンタが所定の値Xより
大きくなければ第2の独立搬送路16、第3の独立搬送
路17、第4の独立搬送路18のモータを紙幣を受渡し
部9へ搬送する方向へ低速で起動し(ステップ27
8)、除去動作カウンタに1を加え(ステップ27
9)、タイマ4に所定の値をセットし時間監視をスター
トする(ステップ280)。続いて、第3の独立搬送路
17内のセンサS8や第3の独立搬送路17と第2の独
立搬送路16の接続部に設けたセンサS24の検知が変
化したかチェックし(ステップ281)、変化がなけれ
ばタイマ4がタイムオーバしていないかチェックする
(ステップ290)。タイマ4がタイムオーバしていな
ければ、第3の独立搬送路17内のセンサS8や第3の
独立搬送路17と第2の独立搬送路16の接続部に設け
たセンサS24の変化とタイマ4のタイムオーバの監視
を交互に繰り返す。ここで、先にタイマ4のタイムオー
バが検知された場合には除去動作カウンタが所定の値X
より大きいかチェックし(ステップ291)、大きくな
ければステップ270に戻って処理を繰り返す。一方、
除去動作カウンタの値が所定の値Xより大きい場合には
除去動作失敗フラグをオンし(ステップ292)、除去
動作を異常終了する。
【0116】ステップ281に戻って第3の独立搬送路
17内のセンサS8や第3の独立搬送路17と第2の独
立搬送路16の接続部に設けたセンサS24の検知状態
に変化があった場合には、第2の独立搬送路16と第3
の独立搬送路17と第4の独立搬送路18のモータを停
止し(ステップ282)、次には第2の独立搬送路1
6、第3の独立搬送路17、第4の独立搬送路18およ
第5の独立搬送路19のモータを、図7(3)で説明
したように、紙幣をリジェクト紙幣収納部110へ搬送
する方向へ低速度で駆動する(ステップ283)。ここ
で除去動作カウンタに1を加算し(ステップ284)、
更にタイマ5に所定の時間値をセットして時間監視をス
タートし(ステップ285)、第3の独立搬送路17内
の紙幣が第3の独立搬送路17と第4の独立搬送路18
の接合部に設けたセンサS23を全て通過したかチェッ
クする(ステップ286)。通過が完了しない場合には
タイマ5がタイムオーバになっていないかチェックし
(ステップ293)、タイマ5がタイムオーバになって
いなければ第3の独立搬送路17内の全紙幣のセンサS
23の通過チェックとタイマ5のタイムオーバチェック
を交互に繰り返す。ここで、先にタイマ5がタイムオー
バになるとステップ276に戻って処理を繰り返す。
【0117】一方、センサS23にて第3の独立搬送路
17内の全紙幣の通過をタイマ5のタイムオーバより先
に検知すると、これらの紙幣がリジェクト紙幣収納部1
10に集積完了するのを待って(ステップ287)、次
に受渡し部9に紙幣があるか判定し(ステップ28
8)、有れば入金動作と同様にして受渡し部9の紙幣を
繰り出して内部紙幣収納庫105Aまで搬送し収納する
ことにより受渡し部9から内部紙幣収納庫105Aまで
紙幣の搬送詰まりしないことを確認する(ステップ29
4)。続いて内部紙幣収納庫105Aへの搬送動作が正
常に終了したか判定し(ステップ295)、搬送異常
が発生した場合には除去動作失敗フラグをオンし(ステ
ップ301)、異常終了する。一方、内部紙幣収納庫1
05Aまで正常に搬送が終了した場合には正常終了フラ
グをオンし(ステップ296)、搬送異常紙幣の除去動
作を正常に終了する。
【0118】ステップ288に戻って受渡し部9に紙幣
がない場合には、内部紙幣収納庫105Aから受渡し部
9まで紙幣の搬送詰まりしない事を確認するために内部
紙幣収納庫105Aから出金動作により紙幣を1枚繰り
出して受渡し部9まで搬送集積し(ステップ29)、
これが正常に搬送され集積されるか確認し(ステップ2
98)、正常であった場合には入金動作と同様にして受
渡し部9の紙幣を繰り出して内部紙幣収納庫105Aま
で搬送し収納する(ステップ299)。この動作が正常
に完了した場合には正常終了フラグをオンし(ステップ
296)、搬送異常紙幣の除去動作を正常に終了する。
【0119】なお、ステップ298とステップ300に
おける搬送動作が異常であった場合には除去動作失敗フ
ラグをオンし(ステップ301)、異常終了する。次に
現金自動取引装置の実施例について図22〜図29を参
照して説明する。図22は現金自動取引装置200の外
観図を示し、図23は現金自動取引装置200の要部ブ
ロック図である。図22、図23において、56は通信
回路を介してホストコンピュータと通信するためのホス
トコンピュータインターフェース回路、57は現金自動
取引装置制御部、58は現金自動取引装置制御部57と
現金自動取引装置の各種機能を実現する各種内部ユニッ
トとの間で入出力信号を受け渡すための内部インターフ
ェース回路である。59は銀行カードの磁気データの読
み取りと書き込み機能を有するカード読み取り・書き込
みユニット、60は取引内容の明細を印刷し発行する明
細票印刷装置、61は預金通帳に取引内容を印刷したり
口座番号等の取引に必要な磁気記録データの読み取りお
よび書き込みする機能を有する通帳処理装置であり、こ
れら構成と先に説明した紙幣入出金装置1とが内部イン
ターフェース回路58を介して現金自動取引装置制御部
57と接続されている。
【0120】62は後述する図24に詳細を示した取引
の操作案内を出力する表示装置や音声出力装置と取引に
伴う入力をするための入力装置から成る操作・表示部、
63は現金自動取引装置制御部57の制御プログラムを
格納してるメモリ、66は取引に必要な各種データや取
引結果等を記録しておくためのディスク装置である。そ
して、64は本発明に係るソフトウエアのプログラムに
より実現されている自動回復対象障害対応制御手段、6
5は自動回復実行中表示画面データであり、それぞれメ
モリ63に記憶されている。
【0121】図24は図22、図23で説明した現金自
動取引装置の操作・案内部の制御ブロック図で、図24
に示すように操作・表示部62はCRTコントローラ6
7とこれにより表示内容を制御されるCRT68、CR
T68に重ね合わせて設けられ、CRT画面上に表示し
たキーイラストに触れることで触れた座標位置から入力
操作したキー種類を読み取るタッチセンサ71およびそ
の制御をするタッチセンサコントローラ70、現金自動
取引装置200の稼働状況を表示する取扱中/休止表示
部72、現金自動取引装置200にて取引可能な科目を
表示する取扱科目表示部73、装置に何らかの異常が発
生した場合等に係員を呼び出したい時に押す係員呼び出
しボタン74等によって構成されている。
【0122】上記構成の現金自動取引装置200の現金
自動取引装置制御部57の制御を図25〜図27に示し
たフローチャートに基づいて説明する。図25〜図27
は現金自動取引装置における取引制御の流れを示すフロ
ーチャートである。尚、上述した紙幣入出金装置の説明
は出金を主とした例で行ったので、現金自動取引装置に
関しても出金を例にとり説明する。
【0123】装置の電源が投入され初期動作確認が正常
に終了すると、操作・表示部62に取引選択画面を表示
し(ステップ101)、取引種別選択キーが押下される
のを待つ(ステップ102)。ここで、いずれかの取引
種別キーが押下されるといずれの取引が選択されたかを
判定する(ステップ103)。ここで、出金以外の取引
の場合は省略するものとして、出金取引が選択された場
合にはまずカードと更に所持していれば預金通帳とを装
置のそれぞれの挿入口へ挿入するよう促す案内画面を表
示する(ステップ104)。
【0124】続いて少なくともカードが挿入されるか監
視し(ステップ105)、挿入されなければカードと通
帳の挿入案内画面を表示してから所定の時間が経過した
か判定し(ステップ106)、まだ時間が経過していな
ければカードの挿入の監視と時間監視を交互に繰り返
す。ここで、先に所定の時間が経過したことを検知する
と最初からやり直すよう指示する画面をCRT68に一
定時間表示し(ステップ107)、ステップ101の取
引選択画面表示へ戻る。
【0125】一方、ステップ105にてカードが挿入さ
れるとカード読み取り・書き込みユニット59に対し挿
入されたカードの磁気記録データの読み取り指示を発信
し(ステップ108)、カード読み取り・書き込みユニ
ット59からの読み取り結果通知によりカードから読み
取ったデータが正常であったか判定し(ステップ11
2)、磁気データが読み取れないあるいはデータ内容に
異常がある等の読み取り結果が正常でなかった場合には
カード抜き取りとそのカードでは取扱できない旨を伝え
る案内画面をCRT68に表示し(ステップ120)、
ステップ101の取引選択画面表示へ戻る。
【0126】更に、ステップ108、112と並行して
暗証コードの入力を促す文言と数字キー画面をCRT6
8に表示し(ステップ109)、タッチセンサ71から
の暗証コード入力の完了を待つ(ステップ110)。暗
証入力が完了していないとステップ109の暗証入力案
内画面表示から所定の時間が経過したかチェックし(ス
テップ111)、まだ所定時間が経過していない場合に
は暗証入力の完了と暗証入力までの時間監視を交互に行
う。ここで暗証コードが入力完了しないうちに所定の時
間が経過するとカード抜き取りと最初からやり直すよう
指示する案内画面をCRT68に表示し(ステップ12
0)、ステップ101の取引選択画面表示へ戻る。
【0127】一方、ステップ112においてカードの磁
気データの読み取り結果が正常であり、かつステップ1
10にて暗証入力が完了すると出金金額の入力を促す文
言と数字キーをCRT68に表示し(ステップ11
3)、タッチセンサ71への金額データの入力完了を待
つ(ステップ114)。ここで、金額入力がまだ完了し
ていない時にはステップ113の金額入力画面表示から
所定の時間が経過していないか監視する(ステップ11
5)。まだ所定時間が経過していない場合には金額デー
タの入力完了と金額データの入力完了までの時間監視を
交互に行う。ここで出金金額が入力完了しないうちに所
定の時間が経過するとカード抜き取りと最初からやり直
すよう指示する案内画面をCRT68に表示し(ステッ
プ120)、ステップ101の取引選択画面表示へ戻
る。
【0128】一方、ステップ114において所定の時間
内に金額入力が完了した場合には装置が処理の実行中で
ある旨をCRT68に表示し(ステップ116)、続い
てカードから読み取った口座番号等のデータ、入力され
た暗証コードデータ、出金希望金額データ等の取引内容
をホストコンピュータインターフェース回路56を介し
てホストコンピュータに通信する。
【0129】次に、ホストコンピュータからの応答電文
受信を待ち、電文内容が該取引の実行を許可するもので
あるか判定する(ステップ118)。取引不可であった
場合には取引ができない理由、例えば、口座の残高金額
が取引金額より少ない、暗証コードが不一致である等の
文言と、カード抜き取りとを案内する画面をCRT68
に表示し(ステップ120)、ステップ101の取引選
択画面表示へ戻る。
【0130】一方、ステップ118において受信電文が
取引を許可する内容であった場合には紙幣入出金装置1
に対し内部ユニットインターフェース回路58を介して
計数種別、ここでは出金と出金金額データを添えて計数
動作命令を発行すると共に(ステップ121)、明細票
印刷装置60に対して取引内容の印刷命令を発行する
(ステップ139)。
【0131】その後紙幣入出金装置1と明細票印刷装置
60からの動作結果通知を待ち、両者の動作結果が正常
に終了したかを判定し(ステップ123)、共に正常終
了であった場合には内部ユニットインターフェース回路
58を介してカード読み取り・書き込みユニット59、
明細票印刷装置60、紙幣入出金装置1に対してカー
ド、明細票、紙幣を放出する命令を発行すると共にCR
T68にカード、明細票、紙幣を受け取るよう案内画面
を表示し、カード、明細票、紙幣が装置から抜き取られ
ると(ステップ135)、ステップ101の取引選択画
面表示へ戻る。
【0132】前記ステップ123において紙幣入出金装
置1と明細票印刷装置60からの動作結果通知が少なく
とも両者のいずれか一方が異常終了した内容であった時
には、それが紙幣入出金装置1が自動回復動作を開始し
た通知(図11、図12のステップ166にて通知す
る)かそれ以外の異常かを判定する(ステップ12
4)。自動回復動作開始以外の異常内容であった場合に
は取引の続行が不可能になったのでカードを抜き取りよ
う案内する画面をCRT68に表示し(ステップ13
6)、更にカード読み取り・書き込みユニット59に対
してカード返却命令を発行し(ステップ137)、カー
ドが抜き取られるとCRT68に取扱できない状態であ
る旨を表示すると共に、取扱中/休止表示部72を取扱
中から休止の表示に切り替えて(ステップ138)、係
員によるリセット待ち状態で待機となる。
【0133】一方、ステップ124での異常内容が紙幣
入出金装置1の自動回復動作開始通知であった場合には
障害の自動回復動作中であることと取引中止を希望する
場合には取引中止キーを入力するよう促す案内画面と取
引中止キーをCRT68に表示する(ステップ12
5)。その表示画面例を図28に示す。図28は自動回
復動作時の操作案内画面の一例を示す説明図である。図
28の「取引中止」部分に触れると、タッチセンサ71
が触れた座標を読み取りタッチセンサコントローラ70
がその座標を解読し現金自動取引装置制御部57に通知
され、現金自動取引装置制御部57はその座標位置が
「取引中止」部分にあたる場合には「取引中止」キーが
押されたと判断する。
【0134】尚、図29は入金取引の場合に自動回復動
作が発生した場合の表示画面例である。入金取引の計数
中の場合には顧客によって投入された紙幣がまだ投入紙
幣を計数中の段階で紙幣の搬送異常が発生した場合であ
るために、まだ取引成立に至らず、投入紙幣を返却する
にも自動回復動作が完了しないとできないために「取引
中止」キーは表示および入力を有効にしない。しかし、
通常よりも取引に時間がかかり顧客に不安を与えないた
めに図29のような表示を行うものである。
【0135】さて、ステップ125にて表示した後、取
引中止キーが入力か監視する(ステップ126)。取引
中止キーが入力されない時には次に紙幣入出金装置制御
部22から自動回復終了電文を受信したかチェックし
(ステップ133)、自動回復終了電文を受信していな
い場合には取引中止キーの入力の監視と自動回復終了電
文の受信の監視を交互に行う。ここで、取引中止キー入
力が先に検知されると紙幣入出金装置1に対し計数中止
命令を発行する(ステップ127)。尚、この命令は図
11、図12のステップ169で紙幣入出金装置制御部
22により認知される。
【0136】続いてカードを抜き取るよう案内する画面
をCRT68に表示し(ステップ128)、更にカード
読み取り・書き込みユニット59に対しカード返却命令
を発行し(ステップ129)、カードが抜き取られると
CRT68に取引開始までしばらく待つよう表示し(ス
テップ130)、自動回復終了電文が紙幣入出金装置制
御部22から届くのを待つ(ステップ131)。自動回
復終了電文が紙幣入出金装置制御部22から届くと正常
に終了したか判定し(ステップ132)、異常終了であ
った場合にはCRT68に取扱できない状態である旨を
表示すると共に、取扱中/休止表示部72を取扱中から
休止の表示に切り替えて(ステップ138)、係員によ
るリセット待ち状態で待機となる。一方、自動回復終了
電文が正常終了したことを示していた場合にはステップ
101の取引選択画面表示へ戻る。
【0137】前に戻ってステップ133にて取引中止キ
ー入力より先に自動回復終了電文を受信すると正常終了
であったか判定する(ステップ134)。これが異常終
了であった場合には取引の続行が不可能になったのでカ
ードを抜き取るよう案内する画面をCRT68に表示し
(ステップ136)、更にカード読み取り・書き込みユ
ニット59に対しカード返却命令を発行し(ステップ1
37)、カードが抜き取られるとCRT68に取扱でき
ない状態である旨を表示すると共に、取扱中/休止表示
部72を取扱中から休止の表示に切り替えて(ステップ
138)、係員によるリセット待ち状態で待機となる。
【0138】一方、受信した自動回復終了電文が正常終
了であった場合には、内部ユニットインターフェース回
路58を介してカード読み取り・書き込みユニット5
9、明細票印刷装置60、紙幣入出金装置1に対しカー
ド、明細票、紙幣を放出する命令を発行すると共にCR
T68にカード、明細票、紙幣を受け取るよう案内画面
を表示し、カード、明細票、紙幣が装置から抜き取られ
ると(ステップ135)、ステップ101の取引選択画
面表示へ戻る。
【0139】なお、上述した各実施例においては、紙幣
入出金装置を例にとって説明したが、本発明は発券装
置、OCR、複写機等一般に紙葉類を繰り出し、搬送、
集積処理する紙葉類処理装置全般に適用でき、効果を得
ることはいうまでもない。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙葉類
搬送中に搬送詰まりや誤った搬送経路に紙葉類が搬送
されはじめるような搬送異常が発生しても、独立搬送路
を順次駆動して、紙葉類の搬送異常が発生した独立搬送
手段より搬送方向上流の独立搬送手段に存在する紙葉類
を繰り出し元に戻し、搬送異常が発生した独立搬送手段
に存在する紙葉類を所定の集積場所へ送り込み、搬送異
常が発生した独立搬送手段より搬送方向下流側にすでに
搬送していた紙葉類を前記繰り出し元へ戻して、再度繰
り出し元から紙葉類の搬送処理を行うため、容易に搬送
障害原因の紙葉類を装置自身で自動的に除去でき、係員
の対応無しで装置の稼働を停止させることなく運用でき
るため高稼働率で低人件費の装置を実現できるという効
果を有する。このように搬送障害の自動回復ができるこ
とにより、装置各部をオープンにできる構造とする必要
がなくなり、装置の機構を単純にして低価格にすること
ができる。
【0141】また、搬送異常が発生して紙葉類の搬送を
停止する際に、上流側に位置する独立搬送手段の方が下
流側よりも早く紙葉類の搬送を停止するようにしたの
で、搬送停止時に搬送中の紙葉類が後から追いついて2
次的詰まりを生じないため、自動回復の成功率を高める
効果が高い。さらに、各独立搬送手段の端部に搬送監視
手段を設けたので、搬送異常発生後の残留紙葉類の除去
動作において、隣合った独立搬送手段間で紙葉類を引っ
張りあうことなく除去制御ができるため、紙葉類を傷め
ないので除去の成功率が高い。また除去動作中にどの独
立搬送手段に紙葉類が残留しているのかの情報や、除去
動作で稼働していく状況が正確に把握できるため、最適
な除去制御が可能であり、自動除去率を高める上で極め
て大きな効果がある。
【0142】また、搬送異常紙葉類の除去動作時に各独
立搬送手段にて低速度で紙葉類を搬送するため、更に残
紙葉類を傷めることなく搬送できるため、自動除去率
を高める上で極めて大きな効果がある。また、搬送異常
が発生した独立搬送手段から残留紙葉類を除去する際
に、関連する独立搬送手段を連動させて一定時間周期で
所定回数往復動作をさせた後戻し方向へ搬送するように
したため、詰まった時にアコーディオン状に折れている
紙葉類でも折れが徐々に伸び確実に除去が可能となる。
【0143】さらに、搬送異常が発生した独立搬送手段
から残留紙葉類を除去する際に、関連する独立搬送手段
を連動させて戻し方向に駆動し、所定の時間内に搬送
が発生した独立搬送手段にて紙葉類の移動が確認でき
ない時には反対方向へ一定時間該当独立搬送手段を動か
し、その後再度戻し方向に該当独立搬送手段を動かして
搬送異常が発生した独立搬送手段に残留している紙葉類
の移動を監視する一連の動作を繰り返すようにしても、
詰まった時にアコーディオン状に折れている紙葉類でも
折れが徐々に伸び確実に除去が可能となる。
【0144】また、全ての残留紙葉類の除去完了後改め
繰り出し元から紙葉類を1枚繰り出して搬送集積/収
納するようにし、完全に除去できていることを確認する
ようにしたので、次の計数時に搬送異常が再発すること
を防止でき、確実な動作が保証できる。さらに、搬送
が発生しやすい何らかの異常が装置に発生していても
自動復旧動作により復旧してしまうと修理すべき装置の
異常が明らかにならないことが予想され、この場合、自
動復旧動作の発生頻度が高いと装置の稼働率は低下する
ため、自動回復動作の発生頻度を算出し、発生頻度が通
常では考えられないレベルになった場合にはアラームを
発生させることにより、装置の何らかの異常を保守員に
伝えて装置の点検を促すことができ、装置を正常に保つ
のに効果がある。また保守員が闇雲に点検する必要がな
く省力効果も高い。
【0145】また、自動回復動作の成功率を算出し成功
率が低下した場合にアラームを発生することにしても、
装置の何らかの異常を保守員に伝えて装置の点検を促す
ことができ、装置を正常に保つのに効果が得られ、通常
時の保守員の点検は省略でき省力効果も高い。さらに、
専任の係員が常時装置の間近で稼働状況を監視し、異常
発生時直ちに復旧処理対応ができるような場合や、装置
の特定箇所で搬送詰まりが発生しやすいような異常が装
置に生じていても復旧しやすい箇所である場合には自動
回復処理よりも人手による回復の方が短時間で済む場合
もあり得るため、自動回復動作の実施の有無を設定でき
るようにすることで、常に最短の時間で障害復旧が行え
る状態に装置を保つことができる。このとき、自動回復
動作を行わない場合には紙葉類の搬送状態を判定するの
に用いる搬送監視時間を長くすることで必要以上に過敏
に搬送詰まりを検出しないようにしたので、状況に応じ
て高い稼働率を確保できるという効果がある。
【0146】また、顧客の操作中に紙葉類取扱装置に搬
送障害が発生し自動回復の実行を始めた時に処理中の
を中止するか回復処理完了まで待つかを顧客に選択で
きるようにしたので、他に急ぎの用事があったり装置が
複数台設置されており混み合っていない等の状況で必ず
しも自動回復完了を待つ必要がない場合は取扱を中止
し、逆に装置が1台しか設置されておらず、しかも取扱
を完了させる必要に迫られている顧客にとってはやや時
間を要しても取扱が完了できるという極めて顧客にとっ
て柔軟性が高く利便性に優れた装置を提供できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の紙幣入出金装置の要部構成図
【図2】紙幣入出金装置の全体構成図
【図3】紙幣入出金装置の機能ブロック図
【図4】紙幣入出金装置の制御ブロック図(その1)
【図5】紙幣入出金装置の制御ブロック図(その2)
【図6】紙幣の搬送ルートの説明図
【図7】自動回復時の紙幣の流れの説明図(出金)
【図8】自動回復時の紙幣の流れの説明図(入金)
【図9】自動回復時の紙幣の流れの説明図(補充)
【図10】自動回復時の紙幣の流れの説明図(回収)
【図11】紙幣計数制御の流れを示すフローチャート
(その1)
【図12】紙幣計数制御の流れを示すフローチャート
(その1)
【図13】搬送監視用のセンサの出力の変化を示すタイ
ムチャート
【図14】搬送監視制御の流れを示すフローチャート
(その1)
【図15】搬送監視制御の流れを示すフローチャート
(その2)
【図16】除去制御の流れを示すフローチャート(その
1)
【図17】除去制御の流れを示すフローチャート(その
2)
【図18】除去制御の流れを示すフローチャート(その
3)
【図19】除去制御の流れを示すフローチャート(その
4)
【図20】上位装置でアラームを出力する紙幣計数制御
の流れを示すフローチャート(その1)
【図21】上位装置でアラームを出力する紙幣計数制御
の流れを示すフローチャート(その2)
【図22】自動取引装置の外観図
【図23】自動取引装置の要部ブロック図
【図24】操作・表示部のブロック図
【図25】取引制御の流れを示すフローチャート(その
1)
【図26】取引制御の流れを示すフローチャート(その
2)
【図27】取引制御の流れを示すフローチャート(その
3)
【図28】自動回復動作時の操作案内画面の説明図
【図29】入金時の自動回復動作時の操作案内画面の説
明図
【符号の説明】
11A 第2の分離集積部 11B 第3の分離集積部 11C 第4の分離集積部 12 第1の分離集積部 13 第5の分離集積部 15 第1の独立搬送路 16 第2の独立搬送路 17 第3の独立搬送路 18 第4の独立搬送路 19 第5の独立搬送路 S1〜S26 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65H 43/04 B65H 43/04 83/02 83/02 G06F 19/00 G06F 15/30 D (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 11/00 - 13/00 G07F 19/00 G06F 17/60 - 19/00 B65H 3/00 - 7/20

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り出し元に集積されている紙葉類を繰
    り出して搬送し集積場所に集積する紙葉類取扱装置にお
    いて、紙葉類を繰り出し元から集積場所へ搬送する搬送手段
    は、 それぞれに駆動源を有し往復方向に紙葉類を搬送可
    能な複数の独立搬送手段から構成され、 前記独立搬送手段を制御して紙葉類を搬送する制御手
    段と、前記各独立搬送手段内における紙葉類の通過を検出する
    搬送監視手段とを備え、 前記制御手段は、前記搬送監視手段からの紙葉類検出信
    号から紙葉類の搬送異常を検出すると、紙葉類の搬送異
    常が発生した独立搬送手段を判定し、紙葉類の搬送異常
    が発生した独立搬送手段より搬送方向上流の独立搬送手
    段に存在する紙葉類を前記繰り出し元に戻す制御、搬送
    異常が発生した独立搬送手段に存在する紙葉類を所定の
    集積場所へ送り込む制御、搬送異常が発生した独立搬送
    手段より搬送方向下流側にすでに搬送していた紙葉類を
    前記繰り出し元へ戻す制御を行う自動回復動作を行い、
    前記自動回復動作後に再度繰り出し元から紙葉類の搬送
    処理を行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 前記制御手段は、前記搬送監視手段からの紙葉類検出信
    号に基づいて、紙葉類が搬送監視手段間を通過するこ
    と、および搬送監視手段を通過したことを監視し、所定
    時間に紙葉類の通過が検出できない時、または、搬送す
    べき搬送先以外の独立搬送手段の搬送監視手段が紙葉類
    の到来を検知した時には搬送異常が発生したものと判断
    し、搬送動作を停止させる緊急停止信号を発生する搬送
    監視制御手段と、 前記緊急停止信号を受信して各駆動源を通常の停止より
    短時間で停止させる制動制御手段を備えたことを特徴と
    する紙葉類取扱装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 前記制御手段は、紙葉類の搬送異常を検出すると、紙葉
    類の搬送異常が発生した独立搬送手段とその上流の独立
    搬送手段による紙葉類の搬送を停止し、 前記繰り出し元から繰り出し中の紙葉類があればその紙
    葉類を繰り出し元へ戻すことと、搬送異常 が発生した独立搬送手段より上流の全ての独立
    搬送手段を、最も上流側から順次、または一斉に逆方向
    に駆動し、搬送異常が発生した独立搬送手段より上流側
    の全ての独立搬送手段内の紙葉類を前記繰り出し元か搬
    異常が発生した独立搬送手段より上流側の集積場所
    取り込むことを指示し、 前記戻し搬送動作が完了すると続いて搬送異常が発生し
    た独立搬送手段とその上流の全ての独立搬送手段に対し
    紙葉類を逆方向へ搬送するよう指示を出し、 搬送異常が発生した独立搬送手段内の紙葉類がその上流
    側の独立搬送手段によって所定の集積場所へ戻される
    と、繰り出し元に戻された紙葉類の搬送処理を再度行う
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 前記制動制御手段は、前記繰り出し元に近い独立搬送手
    段ほどより短時間で停止するように制御する制動手順制
    御手段を備えたことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 前記制動制御手段は、少なくとも自身より下流側の独立
    搬送手段より遅くない時期に独立搬送手段を停止させ、
    搬送異常が発生した独立搬送手段の下流側にある独立搬
    送手段については停止するまでに最も長い時間を要する
    独立搬送手段に合わせて同時期に停止するように制御す
    る制動手順制御手段を備えたことを特徴とする紙葉類
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 前記制動制御手段は、少なくとも上流側の独立搬送手段
    の方が下流側よりも短時間で停止するように制御する制
    動手順制御手段を備えたことを特徴とする紙葉類取扱
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2または3記載の紙葉類取扱
    装置において、 前記搬送監視手段を各独立搬送手段の端部に設け、 前記制御手段に、この搬送監視手段の出力によりどこで
    搬送異常が発生したか判定し、判定結果に基づき同時に
    駆動すべき独立搬送手段の組み合わせと各独立搬送手段
    の駆動方向を決定する除去手順制御手段を設けたことを
    特徴とする紙葉類取扱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または3記載の紙葉類取扱装置
    において、 前記制御手段は、各独立搬送手段が高低2種類の速度で
    紙葉類を搬送できるように各独立搬送手段を制御し、搬
    送異常発生後の紙葉類の搬送時は、各独立搬送手段が紙
    葉類を低速度で搬送するよう制御することを特徴とする
    紙葉類取扱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または3記載の紙葉類取扱装置
    において、 前記制御手段は、搬送異常が発生した独立搬送手段内の
    紙葉類を搬送するときに、少なくとも搬送異常が発生し
    た独立搬送手段を所定の一定時間戻し方向に駆動した後
    一度駆動を停止し、再度逆方向に一定時間駆動し停止す
    る往復搬送動作を所定回数繰り返し実行した後、搬送異
    常が発生した独立搬送手段およびその上流の独立搬送手
    段を戻し方向に駆動して該当独立搬送手段内の紙葉類の
    戻しを行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または3記載の紙葉類取扱
    置において、 前記制御手段は、搬送異常が発生した独立搬送手段内の
    紙葉類を搬送するときに、少なくとも搬送異常が発生し
    た独立搬送手段を戻し方向に駆動し一定の時間経過して
    も戻し方向下流の搬送監視手段にて紙葉類が検出されな
    い時は一度駆動を停止し、再度逆方向に一定時間駆動し
    停止した後、再度戻し方向に駆動する往復搬送動作を所
    定回数繰り返し実行し、戻し方向の下流の搬送監視手段
    にて紙葉類を所定回数以内に検出した場合には、搬送異
    常が発生した独立搬送手段およびその上流の独立搬送手
    段を戻し方向に駆動して該当独立搬送手段内の紙葉類の
    戻しを行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または3記載の紙葉類取扱
    置において、 前記制御手段に、前記自動回復動作にて各独立搬送手段
    上の紙葉類が除去された後、繰り出し元から紙葉類を少
    なくとも1枚繰り出し、搬送異常が発生した独立搬送手
    段を含む各独立搬送手段により前記繰り出した紙葉類を
    搬送して、正常に搬送完了した場合に限り再処理を実施
    する回復確認制御手段を備えたことを特徴とする紙葉類
    取扱装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または3記載の紙葉類取扱
    置において、 自動回復動作実行回数を累計し記憶する回復動作計数手
    段と、 処理した紙葉類の枚数を累計し記憶する処理枚数計数手
    段と、 前記処理枚数計数手段に示す値に対する前記回復動作計
    数手段に示す値の比率を計算する自動回復動作実行率演
    算手段と、 前記自動回復動作実行率演算手段の演算結果と予め定め
    た所定の値とを比較する比較手段と、 前記比較手段の出力が前記自動回復動作実行率が予め定
    めた所定の値を越えたことを示す時に保守を必要とする
    ことを明示する出力手段を備えたことを特徴とする紙葉
    取扱装置。
  13. 【請求項13】 請求項1または3記載の紙葉類取扱
    置において、 自動回復動作の成功回数を累計し記憶する成功回数計数
    手段と、 自動回復動作実行回数を累計し記憶する回復動作計数手
    段と、 前記回復動作計数手段に示す値に対する前記成功回数計
    数手段に示す値の比率を計算する自動回復成功率演算手
    段と、 前記自動回復成功率演算手段の演算結果と予め定めた所
    定の値とを比較する比較手段と、 前記比較手段の出力が前記自動回復成功率が予め定めた
    所定の値を下回ったことを示す時に保守を必要とするこ
    とを明示する出力手段を備えたことを特徴とする紙葉類
    取扱装置。
  14. 【請求項14】 請求項記載の紙葉類取扱装置におい
    て、 自動回復動作の実施の要/不要を設定する設定手段を備
    、 前記搬送監視手段が紙葉類の搬送状態が正常または搬送
    異常と判断する基準時間を前記設定手段の設定状態によ
    って可変とし、 自動回復動作実施要設定時には不要時に比較して基準時
    間を短くすることを特徴とする紙葉類取扱装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または3記載の紙葉類取扱装
    置において、 顧客が操作中に紙葉類取扱装置において搬送異常が発生
    した場合に取扱完了までに通常時より時間を要すること
    を明示すると共に取扱を中止するか継続するかを選択す
    るよう求める案内を出力する操作案内出力手段と、取扱 中止指示入力手段と、取扱 継続指示入力手段と、 前記操作案内出力手段の案内出力に応じて取扱中止指示
    入力手段より入力があった時には、顧客の所有に属する
    紙葉類を顧客に返却し、取扱継続指示手段より入力があ
    った時には、自動回復動作を続行する制御手段を設けた
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置
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